2005年02月02日

信じれば見える?

ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)を見ていたら「グーグルの業績が好調、株価も2倍に」というようなニュースがあり、番組の最後のコメントで 中谷巌が「グーグルの時価総額はGMとフォードを足したよりも大きい。アメリカにはそんなIT企業がいくつもある。日本は物作りは得意だが−−−物作りに逃げて−−−目に見えないものを信じられないのが日本の弱点−−−だからIT企業が育たない」というような趣旨のことをいっていた。


どうも「目に見えないものを信じられないのが日本の弱点」というのは彼の最近の主張らしく、著作ではその理由を多神教と一神教の違いから解説しているようなことを匂わせていた。そのうち読んでみよう。


彼ほど経済学の知識はないが、日本が物作り偏重型経済から脱皮する必要があるというのは私も同意見。日本経済の物作り偏重な理由が「目に見えないものを信じられない」からかどうかは、よくわからないので今のところは判断を保留しておく。


さて、ちょっと論旨は違うが「見る〜信じる」ツナガリで本日のテーマ。私の好きな言葉のひとつは、

 ■■■「この目で見るまでは信じない」という人は少なくないが、
 実は「信じれば見える」のだ。■■■


大きな仕事をするビジネスマンや経営者には、その信念ゆえに彼だけに見えているものがあるのではないかと感じることがよくある。例えばソフトバンクの孫正義、日産のカルロスゴーン。


信じるというのは仕事に対する熱意でもあると思う。「この目で見るまでは信じない」という人は、たとえ頑固で強気に見えても、不充分な判断材料の元での決断、すなわちリスクテイクするだけの熱意がない。そしてマーケティングに限らずビジネスは不確定要素の固まり。決断のできない人間に大きな仕事は回ってこない。


本日は“私に仕事を発注しようと、まさに決断されようとしているクライアントの皆様。そのプロジェクトは必ず成功して御社に莫大な利益をもたらします。なぜって? だから〜見たんだってば(^_^)”の下書きでした。

wassho at 23:53│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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