2005年04月20日

下手なホームページは全世界に恥をさらす

ちょっと特殊な事務機器を検討するため、メーカーに問い合わせたりショールームに見学に出かけたりしている。購入するのは販売代理店(取引のある問屋)を通じてなのだが、商品内容に関してはメーカーと直接やりとりをしている。


候補となった製品を扱うメーカーは4社あった。1社は誰でも知っている超有名企業。もう1社は、そこの有名な製品の名前を聞けばほとんどの人が思い出す企業。残りの2社はそこそこ大きな会社だが専門会社なので世間的には無名といってもいい。私もほとんど知らなかった。


もちろんインターネット検索で探した。インターネットがなければ、つまりホームページというものがなければ、おそらく「残りの2社」は候補に挙がらなかった。そもそも販売代理店を通さずにコンタクトすることもできなかったはず。 4月14日にも書いたのと同じようにネットによってビジネスのあり方は確実に変化している。売り方もそうだが買い方も変化しているとまたもや実感した次第。


今回の4社はホームページに必要な情報をきちんと掲載していた。「残りの2社」も超有名企業より充実しているくらい。知名度や企業としての安心度では他の2社よりは劣るから、企業規模なりの地味で内容の伴わないホームページだったら問い合わせをしなかったかもしれない。


きちんとしたホームページを作るのは金も労力もかかるが「うちは下位メーカーだからトップメーカーほど立派なホームページでなくてもいいや」と思わないことである。他の販促費用や営業での苦労を考えたら、ホームページに力を注ぐのは「割に合う」場合がほとんど。


しかしホームページは作るより育てる方がたいへん。見かけが立派なものを作るだけだったら、予算さえ許せば、あるレベル以上の制作会社に丸投げすれば済む。しかし中身があるホームページにするには社内の各分野のエキスパートがある程度関わらない限り不可能である。しかも内容を充実させ「続け」ないと見向きされなくなるのがホームページでもある。最低限の情報の更新だけでも結構手間がかかる。


残念なことに私の知るある一部上場企業のトップページは「2004年の最新情報」で始まる。その企業は昨年に創業〇〇周年を迎えたのだが、今年4月になった今もそのままである。トップページがこのていたらくなので、それ以外のページは読む気も失せる。


その企業とは仕事をしていないが社長とは少し親しい。本日は、その社長と1年前のちょうど今頃、6時間ほどぶっ通しで飲んだ(^^ゞときにアドバイスした“ホームページになかなか手が回らない理由はわからないでもない。でもいったんホームページを開いた限りは、ヘタなものを見せれば全世界中に恥をさらすことになる”の下書きでした。せっかくの無料コンサルティングも酒の席では効果がなかったか。明日御注進のメールでも出そう。

wassho at 22:27│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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