2005年02月

2005年02月28日

ウエイトレス

96286557.jpgはにかむ姿も可愛いいウエイトレス。ウエイトレスやウエイターは若い人が多い。写真の女の子ではないのだが、個室で食事をしたので部屋担当のウエイトレスもいる。その子の得意技は何と「泡立てずにビールを注ぐこと!」。こちらでは、それが礼儀正しいようで少しでも泡が立っていると、我々を招待してくれた広州の人が彼女にクレームをつける。ところで中国では料理の最初にお茶を頼むことになっている。この店ではグラスでお茶が出てきた。ビールに泡がないとお茶とビールの区別ができないので困る(^^ゞ

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カエル

37ff0aa1.jpgそれで出てきたのがコレ。カエル料理。ゲテモノ好きのZさんがめざとく見つけて注文する。おそるおそる食べると、チキンより淡泊、白身魚よりしっかりした味でおいしかった。

ちなみにカエルは中国ではごく普通の食材。

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海鮮広東

22aff300.jpg広州は広東料理の本場。日本人にはこっちのほうが人気があるといわれて海鮮広東料理のレストランへ。海鮮が中心だが他にもいろいろある。

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オフィスのドア

15fadb00.jpgオフィスのドアに貼ってあったステッカー。モダンなオフィスなのに、こんなところは中国っぽくていい感じ。

中国は旧正月が終わったばかり。旧正月が日本の正月に相当する休日&イベント。

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広州オフィス

942cd263.jpg広州でお世話になったリサーチ会社のオフィス。街のレトロな雰囲気と違って現代的なレイアウト。パソコンの液晶モニターは中国ではまだあまり普及していないらしい。でも調査会社としての機能や設備は充実している。日本と較べて遜色はないと感じた。ただしインタビュールームは、この会社もそうだが中国のリサーチ会社は日本と較べて全般的にやや狭い。


ここは若い人が多い会社で、親切で気さくな人が多かった。言葉が通じなくても、わかるものはわかるから不思議なもの。


中国では地方によって言葉がずいぶん違っていて、同じ中国語でもフランス語とドイツ語くらい違うという知識はあった。でも 称好(ニーハオ)と謝謝(シェイシェ)位は全国共通と思っていたのだけれど、広州では違う言葉(発音かも知れない)。この程度の言葉は覚えようと何回も教えてもらっているのにすぐ忘れてしまう。中国語の才能はないみたい(^^ゞ

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元別荘地

04b0a8dd.jpgホテルが建っている場所は、別荘が多くあったところを再開発して発展してきたエリアらしい。窓から見えるのは昔の別荘地の名残だそうである。

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ホリデイ・イン

7a575b89.jpg泊まるのはホリデイ・イン。古いタイプのホリデイ・インは世界中大体こんな感じ(たぶん)。よくいえばシンプルなアメリカントラッド、よくいわなければ古いタイプのただの洋室。日本でいえばダブルサイズより大きなベッドが2つ並んでいるのだから部屋はまあゆったりしている。ランクは3つ星くらいか。


広州は街全体がふるぼけた感じだが、それが南国的都会的レトロないい雰囲気を出している。歴史のある街だそうで近代化も早かったのだろう(だからくたびれるのも早い)。北京と違ってビルのサイズは日本と同じくらい。本当は街の写真をもっと撮りたかったのだけれど、過密スケジュールで時間無し。ざんねん。

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シンプルに素っ気なく

4753317c.jpgベッドの反対側。バスルームもごく普通。アメニティのアイテムは揃っているものの、パッケージは事務的デザイン。

朝食は得点高し。洋食・中華とも充実。オムレツを焼いてもらうと具が10種類くらい入っている。

朝食を食べるレストランは窓が大きく、そこから見える街並みは東京の表参道同潤会アパート南国風のような感じで和める。あ〜、こんな街のカフェでボーッとしたい。

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広州

4a38b09b.jpg広州は香港の近く。州と名前は付いているがカリフォルニア州のような行政単位ではなく単なる名前。北京市と同じように広州市(だと思う)。


空港は新しい建物なのでインターナショナル的没個性デザイン。建築家には言い分があろうが、新しい空港ほどつまらぬビルディングなことが多い。モダンとかポストモダンとかはどうでもいいから、もっとホッとするような空港を我希望哉。

ただし広州空港を一歩出ると、そこは北京とはまったく違った風景。南国なので今の季節でも緑が一杯。市内へ向かう高速道路を走っているだけで何となくリゾート気分にならなくもない。昔よくサーフィンに訪れていた宮崎を思い出す。

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2005年02月27日

北京ダック

45c3be3d.jpgお約束の北京ダック。おいしかった。ダックもよかったが、それを包む皮が日本と少し違っておいしい。甘いというか味が濃いというか。別のリサーチで北京に来ているミニスカ・マーケッターのSさんはダックはあまり食べずに皮ばかり食べていた(^_^)


北京ダックを持っている手は、同行している私のお目付役Zさん。大学院で哲学を専攻した秀才。Zさん Gさん、この間の アルバイトの女性と最近立て続けに大学院卒業の女性と出会っている。しかも哲学とか人工知能とか難しそうな学部ばかり。ちょっとマブシイ。


北京は今晩で最後。明日は広州へ移動。夕食は本格的中華料理を食べられたけれど、案の定、観光要素はゼロ。天安門も紫禁城もその他有名どころは何も見ずじまい。買い物ひとつしていない。また来るさと強がり。

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わんふーちん

09fd0c03.jpg夕食を食べに「わんふーちん」というところへ出かける。ガイドブックを持っていないのでどう書くのかわからないのは御容赦を。北京で一番かどうかは知らないがが有名な繁華街らしい。ネオンサインがきれいなストリートにいろいろな店や百貨店が並んでいる。


ホテルは北京の中心部の東にあり、リサーチ会場は西にあって、環状道路を使って移動していたので、中心部にはいるのはこれが初めて。「わんふーちん」に至る途中の名前は忘れたが大通りが、これまたすごかった。東京だと丸の内のような所らしいがスケールが違う。建物は大きく道路はじつに広い。「国家規模」の大きさを実感させられる光景である。

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Gさん

76471bca.jpg調査の現場はいつも予想しないことが起こる。海外となればなおさら。ある程度でたとこ勝負と割り切らないと胃潰瘍になる。


今回も初日からでるわでるわ(^^ゞ 何とか切った張ったで乗り切る。そんな雰囲気を和らげてくれたのが中国人通訳のGさん。カメラマン(私)の腕が悪いのでよく撮れていないが実物はこの写真の100倍魅力的。話すときはいつも笑顔、身長は175センチでアジアンビューティーなモデルさんタイプ。


日本の大学と大学院で学んで、今は北京の大学で日本語の先生をしている。頭も切れるので、インタビューアシスタントも勤めてもらうことにする。別のインタビューアシスタントもいたが、原稿棒読みしかできなかったので職権でさがらせる。インタビュアーされる人もよく喋ってくれるようになったし、私もやる気が増す。


今回はリサーチ現場の監督として来たのだが、何でもやらされるのが監督の宿命。インタビューのビデオ撮影のカメラマンをやるはめに。この日は午前10時から午後7時までぶっ通し。もちろん途中で「テープチェンジしま〜す」などとも言わなくてははならない。そしてランチは恐れていた事態に。ケンタッキーのテイクアウトを10分で流し込む。気分はアシスタント・ディレクターである。

wassho at 20:49|PermalinkComments(0)   *中国 

タクシー車窓

42d28c4f.jpgこの写真じゃわからないけど、日曜日の午前8時というのに道路にはクルマが一杯。クルマの運転はとても乱雑。自転車も平気でクルマの前を横切ろうとする。歩行者もそう。ニューヨークでも赤信号で平気で道路を横断するが、当然クルマが来ていないことを確認してから。北京の人はあまり確認もせずに渡っている(ように見える)。なれていないから結構、緊張する。


北京の街を走っていて感じるのは建物のサイズ(床面積)がとても大きいこと。土地が広いせいもあるが、同行している台湾人リサーチ会社S社長によると、土地は国家のものだから、細かく分割して売りさばこうという発想がないのも一因らしい。

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2005年02月26日

広東料理

b59478db.jpg初日の仕事が終わったのは10時過ぎ。北京のほとんどのレストランは9時で閉まる。唯一おそくまで営業しているレストランということで連れて行かれたのがこの店。
広東料理がメインだが、中国各地の料理もある。味はそこそこだったが、サービスというか店舗オペレーションというかホスピタリティというか、そういうことは期待してはいけない店(/o\)

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十五万円

f2aa521a.jpg空港で十五万円を「元」に両替すると、帯に包まれて束になった紙幣を渡された。大物になった気分を味わえる。うれしくて写真に撮る(^_^)

ちなみに入国審査ではほとんど何も聞かれない。日本発の日系エアラインで来た日本人はほとんどフリーパスらしい。空港はごったかえしている。タクシー乗り場にたどり着くまでにボッタクリ運転手が何人も寄ってくる。タクシーはどれもボロい。

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デスク

7553cd9f.jpg旅行ではなく出張だと思い知らされる瞬間。立派なデスクがついている。もちろんインターネット完備。しかしインターネット料金は宿泊料には含まれず、1日10米国ドルも踏んだくられる。

wassho at 15:38|PermalinkComments(0)   *中国 

アメニティ

da6b5a0f.jpgそこそこ揃っていてデザインもいい。旅行気分を味わえる瞬間。

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バスタブ

cf59800d.jpgバスルームは結構豪華。全景を撮るのは難しかったのでとりあえずバスタブ。バスタブとシャワールームが別れているタイプ。バスタブはすごく浅い。お湯につかるだけのバスタブだからなのかシャワーカーテンはない。シャワーヘッドはついているが。

wassho at 15:30|PermalinkComments(0)   *中国 

部屋の窓からの風景

493b4d44.jpgちなみに部屋は10階です。

北京ではあちらこちらで建設ラッシュみたい。

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なぜかスイス

049be1a7.jpg北京で泊まるのはスイスホテルというところ。部屋はこんな感じ。

実は日本を発つ前の2週間は、この出張の準備やら他の仕事やらその他やらで、やたらと忙しくガイドブックも地図も買わずじまい。だからここが北京のどこなのか正確にはわからない。


だから北京のどこかの話。空港から高速道路のようなものを走り、街に降りたときに感じたのは「ニューヨークのブルックリンみたい」。建物の立ち方や大きさや古ぼけ方、道の広さ、歩いている人のあまりリッチではない雰囲気。何となく似ているのである。ブルックリンは十数年前に、ある商品のプロモーションビデオの撮影で何日か駆けずり回ったのだが、まさか中国で同じような光景(私の目には)にであうとは夢にも思わなかった。


スイスホテルはそこからクルマで10分ほどの所。ブルックリンのようなヤバそうでも味のある雰囲気ではなく、何となくただ騒がしいだけのロケーション。中心部から少し離れているから、東京だと環七沿いという感じか。いくらの部屋かは知らないが部屋はそこそこゆったりしている。たぶん五つ星。この写真で見えるより5割くらいは広い。

wassho at 15:22|PermalinkComments(0)   *中国 

行けばわかるさ! 中国に出張

やってきました中国大陸に。約2週間弱の日程で北京、広州、上海でマーケティングリサーチをおこなう。中国を訪れるのは初めて。広大な国土に3千年の歴史、13億人の人口を持ち、近年の経済成長著しいこの国の生の姿に触れるのは仕事としても個人としてもとても興味がある。


今回は200名近い中国人に、それぞれはごく短い時間だがインタビューをおこなうプログラムを入れている。しかも半数はある条件で絞り込んだ勝ち組予備軍の中国人である。時間の関係で私が直接(もちろん通訳を介して)話しかけることはほとんどできないが、この国の経済成長を駆け上がってきた人たちの顔つき、話しぶり、雰囲気を目の前で感じ取れるはず。


残念ながら今回の出張はハードスケジュール。特に前半の北京、広州は超ハード。本日も2時頃北京の空港について、5時にはリサーチ会場に向けて出発する。初日はいろいろトラブルもでるはずだから、今日中にホテルに帰れるかどうか。この国でもコンビニは普及しているらしいが、中華料理の本場に来てコンビニ弁当は避けたいと我願本当(;_;)


あまり時間が取れないし、仕事の内容はもちろん書けないということで、中国の街で撮る写真でもご覧下さい。

wassho at 15:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   *中国 

2005年02月21日

試せばわかる

クライアントに対する提案が本格的なほど、革新的なほど、大胆なほど、そして大規模なほど受け入れられるのに時間がかかる。受け入れられる確率も低くなる。


コンサルタントとしての職人気質と営業マンとしての「落としどころ」センスが葛藤するケースはとても多い。


誰かに教わったのは、そんなときは内容はそのままで「試しに」少しだけ始めてみませんかと提案すると話が進むこともあるとのアドバイス。そして、お試しだけで終わったケースは今のところない。


本日は“急がば回れ。あんまりがっつかないでマーケティングのステップを踏みましょう”の下書きでした。ちなみに「試しに」私と付き合いませんかと女性に言って成功したことはーーーまだない(^^ゞ

wassho at 23:39|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2005年02月20日

使えばわかる

中堅企業あるいは中小企業でよく経験するパターン。一通り商品の説明を受ける。客観的に見てよくできた商品。そして「商品には絶対の自信を持っているのですが、大手さんのように広告もできないし、営業力も弱いし。一度使っていただければ良さをわかっていただけるのですが」と話が続く。


使えばわかる−−−そういいたい気持ちはわかる。しかし、それはマーケティングでは禁句。オンリーワンでも書いたが、モノ作り信仰を捨てて、作る技術と同等に売る技術を磨く意思がなければ、いつまでたっても泣き言を言い続けるハメになる。「一度使っていただければ」と祈って、使ってもらえる確率は宝くじが当たるより低い。


こういう依頼は「もう少し早く相談してくれれば」な場合も多い。商品としての素性はいいのだが、詰めが甘かったり、デザインがどうしようもなかったり、出来の悪い販売代理店とズルズルした関係だったり−−−。


本日は“せっかくの開発努力を無駄にしないように、売ることを念頭に置きながら仕事を進めましょう。よろしければ相談承ります。コンサルタントの実力は一度使っていただければわかります(^^ゞ”の下書きでした。

wassho at 22:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月19日

見ればわかる

スタイルの話。スタイルがいい悪いではなくて、あの人はスタイルがある〜ないのスタイル。これは日本語に訳しにくい。インターネット辞書で引いたところ、

=======
文体, 話しぶり; スタイル; 流儀; 様式, 型, 種類; 流行; 上品, 品位; 独特の味, 芸風; 称号, 肩書; 尖筆, (日時計,レコードの)針; 【印】組み様式 ((つづり・分節・句読点法など)); 暦法; 【植】花柱.
=======
などが表示された。この中では流儀が一番近い気もするが、いまひとつピンとこない。

エレガンスというのも、わかったようなわからないような言葉。品格とかもそう。


どこかで読んで印象的だったのは

「スタイルが何かは誰も知らない、誰も定義できない。しかし見ればそれとわかるのがスタイルだ」


エレガンスと読み替えても、まったく同じ


本日は“マーケティングやコミュニケーション戦略で「こだわり」とか「本物」とかいっても、底が浅けりゃすぐバレる”の下書きでした。


ところで本日、土曜日出勤して仕事場に来ると、見なれないアルバイトの女性が。調査の受付を頼んでいるらしいのだが、インターバルの間は暇そうだったので感想でも聞こうかと、このブログを見せてみる。



プロフィールに貼ってある写真を見て「全然、変わっていないじゃないですか」といわれオジサンよろこぶ\(^o^)/ ひょっとして なっちゃんの親戚かぁ?


彼女は、ちょっとしたことを教えてあげても「ありがとうございます」ときちんと言えて礼儀正しい。背筋もすっと伸びていて、とても上品。話せばわかる、見ればわかるというのは、こういう人のことかとも思う。


ところで彼女も先月からブログを始めていて、後でこのブログにコメントを書いてくれることになった。彼女のブログは検索サイトでは、まだまったく表示されないのが悩みらしい。 SEOに自信のある人は、それをネタにブログナンパしてみたら? ただし4月から大学院で人工知能を研究する才媛、手ごわいですぞ!

wassho at 23:06|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2005年02月18日

話せばわかる

最近ジョギングはまったくサボっているのだが、昔のジョギング仲間から聞いた話。ちなみに彼は私と違ってフルマラソンも走れる一流の市民ランナー。


彼がいうには人が10メーターも走っている姿を観察すれば、その人が普段からどの程度の運動をしているかわかるらしい。仮に子供の頃スポーツ万能で、高校生くらいまで運動系のクラブ活動をしていたとしても、その後、特に30歳を超えたあたりから運動らしい運動をまったくしていない人がジョギングを始めたときは、やはりダメダメな姿らしい。


体と同じで頭も鍛えていないと衰える。私も人と5分話せば、その人の頭の鍛え方がわかる気がする。情報量とか論理展開というのではなく、説明は難しいが、会話に“コシ”があるというか。


本日は“実は企業も同じで、しっかりした〜鍛えられた考えを持っているかは消費者はすぐ見抜く”の下書きでした。

wassho at 23:11|PermalinkComments(1) マーケティング、ビジネス 

2005年02月17日

エルビス・プレスリーとトム・ジョーンズ

最近、予期せぬことが立て続けに起きて、忙しさを必要以上に感じてしまう。人間の記憶って不思議なもので、忙しいなあと思っていたら30年以上も前の、ある人の言葉を突然思い出した。


たぶん小学生の終わりか中学生の始めの頃。そのころラジオの深夜放送を割りとよく聴いていた。当時、深夜放送を聴くのは流行りでもあった。そして、たまたま布施明がゲストか何かで出演していた。このブログを読んでいる人には「布施明って誰?」な人も多いかも知れないが、昭和40年代、歌謡曲というものが盛んだった頃の人気歌手とだけ説明しておく。


その番組で、彼がエルビス・プレスリーとトム・ジョーンズの比較の話をしていたのだが、彼曰く「どちらも日本ではアメリカのシャウト系の曲が多い歌手ということで、同じように見られているが、あの2人はまったく歌手として違うタイプ」だそうで、


  エルビス・プレスリーは自分の歌唱力の限界近くで唄っているが、
  余裕を持って唄っているように聴衆に聴かせたいタイプ。

  トム・ジョーンズは逆に、歌唱力には余裕があるのに、
  限界近くで唄っているように聴衆に聴かせるタイプ。


のような解説をしていた。エルビス・プレスリーとトム・ジョーンズを、それほど知っているわけでもなかったのだが「なるほど、当たってる」とエラソーに感じ入っていたことも思い出した。マーケッターは人を分けるのが好きと以前にも書いたが、子供の頃からそのケがあったのか。


私はエルビス・プレスリーのタイプかな。一生懸命なこと、余裕がないことを他人に悟られるのはあまり好まない。まっ、この歳でいうのもヘンだが、可愛げのないタイプであることは自覚している。


本日は“似て非なるものを見分けるには、観察力が大事。布施明に学ぶマーケティングの極意”の下書きでした。

ついでにエルビス・プレスリーとトム・ジョーンズを知らない人は、これから一生のうちに何回かは聴く機会があると思うので、その時に本日のエントリーを思い出してください。

wassho at 23:47|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月16日

大企業病の新病原菌

とある企業の不祥事に関する分析をおこなった。もちろん厳格な機密保持契約に縛られているので詳しくは書かない。


いろいろ調べてわかったことは、いわゆる大企業病に新しい病原菌が侵略しつつあること。


企業活性化などのテーマで企業診断すると、ある一定のパターンがある。代表的なのは指示待ち体質、評論家体質、悩める乙女体質(あれこれ悩んで決断できない:悩んでいる本人は、悩んでいることは正しいことだと思っていて、決断できないことの損失に気がついていないので始末が悪い)などなど。いわゆる典型的な大企業病。


今回感じたのは、不祥事の原因を作った人たちは、まじめで優秀なのに、日々の忙しさに追われて、だんだん「仕事」が「単なる作業」になり、そこに心の隙が生まれてしまったということ。



ずいぶん前の エントリーにも書いたように、その時とちょっとテーマは違うけれど、「仕事が作業になってしまう」ほどの忙しさは、やはり問題と実感する。


本日は“後の祭り、覆水盆に返らずなので、仕事が作業になっている人がいれば企業経営としては効率を落としてでも予防策を張らないと危険”の下書きでした。

wassho at 23:37|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月14日

マスロー三部作 その3

マズロー3部作は本日まで。今しばらくお付き合いを。マズローの欲求5段階説の5番目と、マズロー先生が1960年代に私が1995年に付け加えた6番目は


5.自己実現欲求(主観化の時代)

6.コミュニティ発展欲求(社会化の時代)


さて予告した「第6段階の欲求と最近流行りのマーケティングには接点がある」とは。

昨日書いた「ワインや焼酎がレベル5自己実現になっている人」はウンチクを語り、人にワインや焼酎を勧める傾向がある。つまり、ある程度自己実現できると、それをまわりにも広めたい気持ちが生まれる(コミュニティ発展欲求)、あるいは他人に教えたい気持ちも(社会還元?)。そう、彼・彼女たちはクチコミ・マーケティングにおいて発信元となる可能性が高い人でもある。


自己実現というのは、あまり重々しく解釈せず「ハマッた」程度にとらえるのがマーケティングの場合は正解に近い。ヨン様にハマッた人みたいな感じに。何かに小さな幸せを見つけたともいう。


第5段階にあってハマッている人の、第6段階欲求を刺激して発信元に仕立て上げられればクチコミ・マーケティングは強力になる。ただ単に話題作りをすればクチコミが広まるというものではない。ただし洗剤や冷蔵庫のようにハマる要素のない商品の場合は、また別の発信元戦略を考える必要がある。クチコミ・マーケティングについては、いろいろあるので、また違う機会に。今回はクチコミ・マーケティングのような実践から生まれたマーケティングでも「学説とハサミは使いよう」な場合があることをいいたかっただけなので。


本日は“実践に学説を応用できれば、さらにパワーアップしたマーケティングができる”の下書きでした。

wassho at 23:30|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2005年02月13日

マズロー三部作 その2

前回のマズローのお話しの続き。人間の欲求の段階が心理学的にどう分類されるのか、あるいは10年単位で時代をどう解釈するのかを知っていても、まあ日々のマーケティングにそれほど役立つとは言えないかも知れない。マズローの5段階プラス1をもう一度書くと次の通り。( )内はマズローをちょっともじった解釈。詳しくは前回のエントリーに。


1.生理的欲求(生存、安全の時代)

2.安全欲求/安定性欲求(付和雷同の時代)

3.親和欲求/所属、愛情欲求(優越の時代)

4.自我欲求/尊厳欲求(差別化の時代)

5.自己実現欲求(主観化の時代)

+1.コミュニティ発展欲求(社会化の時代)


私が最近注目しているのは、この段階と価格の関係。例えばサラリーマンの昼食。とりあえず時間もないし腹さえ膨らめばいいなら牛丼やハンバーガー。これはいうなら生理的欲求か。このレベル1なら払うのは500円以下。金はあっても腹さえ膨らめばいいという気持ちしか昼食に持てないときは、価格もその程度しか払う気がしない。


同じようなたとえ話をすると、

2.普段の昼食はせいぜい1000円まで。安定性欲求。

3.ちょっとおいしいものを食べたいときは2000円か。優越のレベル。

4.得意先を昼食で軽く接待なら3000円までは払う。差別化のレベル。


レベル5は昼食ではちょっと例えにくい。例えば普段は発泡酒しか飲まない人でもワインや焼酎に「凝っていれば」それには高い金額を払う。その人にとって発泡酒は「酔えればいい」レベル1生理的欲求だが、ワインや焼酎はレベル5自己実現になっているから。趣味のもの=自己実現欲求になると何事にも財布のひもは緩む。


自社の製品がどのレベルにポジションされているかを認識して価格設定しないとマーケットからは受け入れられない。例えば少し前までのユニクロはレベル1、最近はレベル2か。ユニクロは「安い」というイメージから脱皮したいようだが、もしブランドイメージがレベル3と認められないままに価格だけを上げるとコケル。商品内容が伴っていてもコケル。ハンバーガーの分野でモスバーガーはレベル4に近い。マクドナルドは賢明にレベル2を目指している。20年近く前のパソコンはレベル4や5にポジショニングされる商品だった。だから「パソコンをやる人」は100万円近くつぎ込んだ。今や一般人にパソコンはレベル2の商品。だから2〜30万円しか払う価値がない。感覚的には、それでも割高だろう。


先ほどの昼食で書いたように、その分野で欲求の5段階のどのレベルに位置しているかで価格はおのずから決まってくる。そういう見方をするとマズローもお勉強ではなくて、少しは実践的に活用できる。また5段階を物差しにして、各段階に求められる内容は何か、それぞれの段階の消費者はどんな人かを理解できると、展開すべきマーケティングがよりクリアになってくる。高いモノと安いモノしか売れないという2極化論を鵜呑みにするのは危険だ。


本日は“学説とハサミは使いよう”の下書きでした。


ところで、第6段階の欲求と最近流行りのマーケティングには接点がある。その話は次回に。

wassho at 23:38|PermalinkComments(3) マーケティング、ビジネス 

2005年02月11日

マズロー三部作 その1

やられた! あたためていた企画やアイデアを誰かに先を越されると、ちょっとクヤシイ。私はマーケティングに関して思いついたことは、パクられるなんて気にしないで何でも誰にでも話す。それはこの職業としては珍しいタイプなのだが、それでもいくつかは公開していないものもある。それをやられた!のである。しかも相手は私が20年前にマーケティングの世界に入ってからお世話になっている人物である。


なお本日のエントリーはマーケティングをちょっとかじった人でないと難しいかも知れない。ブログはできるだけ易しい内容で書くように心掛けているのだけれども、今回のテーマは易しく書くのは難しい、というか解説しながら書くと、かなりの長文になってしまうので、そのあたりはゴカンベンを。


アブラハム・マズロー(1908〜1970)  心理学やマーケティングでは有名なアメリカの心理学者。その分野に大きな影響を与えた彼の欲求5段階説によると、人間は低次の欲求が満たされると、より高次の欲求に向かうとされる。その5段階とは


1.生理的欲求

2.安全欲求/安定性欲求

3.親和欲求/所属、愛情欲求

4.自我欲求/尊厳欲求

5.自己実現欲求


それぞれの段階のネーミングについては本や翻訳によって多少違う。それぞれの欲求をどう解釈・定義するかは、とても大切な問題である。しかし、それを解説するのは大変すぎるので省略する。何となくでいいからイメージして欲しい。


私が以前に勤務してたコンサルティング会社では、この欲求5段階説を多少もじって、戦後からの日本の社会を5段階の局面に区別していた。1980年代の話である。

1.生存、安全の時代:戦後すぐ

2.付和雷同の時代:1950年代

3.優越の時代:1960年代

4.差別化の時代:1970年代

5.主観化の時代:1980年代


衣服に例えると、

1.着るものさえあればいい時代

2.みんなと同じような服を着たい時代

3.人よりいい服を着たい時代

4.人と違った服を着たい時代

5.自分らしいファッションを楽しみたい時代


基本的な認識は今でも間違っていないと思う。ただしそれぞれの局面にどの年代を当てはめるかについては当時から議論はあった。10年ずつ早いのではないかともいわれたが「80年代は人々の内面に立ち入った分析が必要な時代。だから我が社のコンサルティングを受けませんか」というセールストークだったから、これでいいのだ(^^ゞ


やがて90年代になった。社内では次の局面をどうするかという話もあったが、何となく立ち消えになった。私も1991年にその会社を離れた。その後、そのコンサルティング会社が90年代、2000年代をどう定義しているかは知らない。さっきホームページをのぞいたが、それらしい記述はなかった。


だが私は次の時代の定義に関心があった。大局的な視点で世の中を認識するのはマーケティングには欠かせないからだ。折々の機会に考察していた。


そして差別化、主観化の次を「社会化」と定義した。1995年のことである。社会化の内容を詳しく説明するのは長くなるのでやめておく。ポイントだけをいうと差別化〜主観化の時代は社会という「集団から離れよう」とするベクトルである。個人としての独立とでも言えようか。そして次に、独立した個人は、過去とはまた「違うスタンスで社会との関わり」を求めるようになる−−−そういった大局観を私は持っている。


・(あまり実現してはいないが)コミュニティが重視されるようになってきた。

・ボランティア、NPO他、社会に自分の力を還元したいという気持ちが出てきた。

・人に影響を与えたい気持ちも増えている。ブログやネット掲示板なんかもそうだ。

・環境とか年金とか社会的問題を考えるようになった、考えざるを得なくなった。

・独立した個人になれなかった落ちこぼれも、疎外感から誰かとつながっていたい
 衝動に駆られている。


これくらいにしておく。個々の事例は、いろいろな要素を持っているので、まったく別の解釈ももちろんできる。皆さんも世の中の出来事をいろいろと解釈したり当てはめたりしてみて欲しい。


この話をしたことがあるのは今まで3〜4名か。あくまでマーケティングのプロ同士の雑談として。そのうちしっかりと考察してレポートにでも仕上げようとは思っていたけれど、その機会もないままに来た。


もちろん、こんなことを考えていたのが私だけとはいわない。私が知らないだけで、そんなことを書いたレポートや本があるかも知れないとは思っていたが、先日ついに見つけてしまった。


その レポートによると、何とマズロー先生自ら、晩年に6段階目の欲求として「コミュニティ発展欲求」というのも付け加えようとしていた!というのである。詳しくはレポートを参照して欲しい。


やられた!と思う反面、マズロー先生とよく似たことを考えついたのは、もちろんうれしくもあった。「コミュニティ発展欲求」の内容は詳しくはわからないが、マーケティングに落とし込んだ解釈では、そんなに方向感は違うまい。しかしマズロー先生が6段階目を考えていたのは1960年代なのである。世の中を観察してから「社会化」をでっち上げた私とは、やはりレベルが違う。


本日は“マズロー先生、20年間お世話になっていますが、6段階目ももっと早く発表していただければ助かったのに、ひょっとして7段階目もどこかに隠していない?”の下書きでした。

wassho at 23:50|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月09日

バザールとカセドラル

2月7日にライブドアについて「どんどん仕事を進めていくとはこういうことかと教えられる」とブログで取り上げたら、なんと昨日2月8日に「ライブドアがニッポン放送の株を買い占め筆頭株主に。フジテレビにも業務提携申し込み」とのニュースが。4ヶ月前にプロ野球参入という大博打を打ったばかりなのに、やはりこの会社の経営スピードはたいしたものである。事の成否にあまり関心はないが、ライブドアにはガンガン暴れてナアナアに浸っている日本のビジネス界にもっともっと波風を立てて欲しいと思う。


さて1日遅れたけれど、本題は仕事の進め方についての考察。7日にも書いたけどライブドアとは全く関係ない話。


リナックス(Linux)というOS(コンピューターの基本ソフト)をご存じだろうか。1991年にヘルシンキ大学の学生が趣味で作ったOSで、サーバー市場で2003年に15.6%のシェアを占め、2008年には25.7%になると 予想されている成長株である。ちなみにサーバーとはネットワークにつながれた多数のパソコンの元締めみたいな存在のコンピューター。用語解説は ここここ。あまりわかりやすい解説じゃないけど。


リナックスは無料で使える。ウインドウズやマックのようにメーカーにお金を払う必要ない。ただし無料だけの理由でサーバーという大事なパソコンに使う企業はいない。(サーバーは主に企業や官庁など組織が使う) つまりリナックスのシェアが伸びているのは優れたOSの証明でもある。では学生が趣味で作ったリナックスがなぜ、そんなに優れているのか。


リナックスを最初に開発したリーナス・トーバルズという学生は、その設計図(ソースコードという)を無料で公開し、誰でも自由に改良していい仕組みとした。ただし改良した人も、その改良した新しい設計図を無料で公開しなければならない。この趣旨に賛同した世界中のプログラマーがリナックスの各部分に改良を加え、それをまた別のプログラマーが改良を加え−−−という繰り返しを重ねてリナックスはどんどん優れたOSとなっていった。改良に参加したプログラマーは何万人とも何十万人ともいわれる。プログラマーは基本的にただ働きだが、OS開発に参加する、自分が使いやすいOSにしたいというプログラマーとしての本能が勝っていたのである。


このような仕組みをバザール・モデルと呼ぶ。バザールとは市場(いちば)のこと。ワイワイガヤガヤ、まったくオープンに、皆でよってたかってのイメージ。バザール・モデルの反対はカセドラル・モデル。カセドラルとは大聖堂。大聖堂のような大きく複雑な建造物となると皆でよってたかってでは建設できない。設計は主任設計者をチーフにピラミッド型組織で構成され役割分担がなされる。建設現場も棟梁?をチーフに、これまたしっかりした組織で運営される。進行を管理・調整する部署も当然必要。そして全体を統括し指揮監督する最高責任者も。


リナックスがバザール・モデルならカセドラル・モデルで作られているのがウインドウズ。何となく仕事の進め方の違いをイメージしてもらえただろうか。


両者について、どちらが優れているかは一概には言えない。一長一短ある。しかしOSという大規模で複雑なプログラム(大聖堂)はカセドラル・モデルで開発するのが「常識的」なところを、リナックスがバザール・モデルで成功した事実は注目すべきだ。


さて、世の中のほとんどの企業や事業はカセドラル・モデルで動いている。カセドラル・モデルの短所だけをだけ上げると、素早い動きができない、指揮伝達や情報のフィードバックに時間がかかる、そして投入できる資源が限定されているなどである。(マイクロソフトといえどもウインドウズ開発に何万人のプログラマーは投入できない)

もっとバザールな手法を企業活動で取り入れられないか。ビジネスモデルならぬビジネス進行モデルで競争する優位に立つ戦略はあり得るのかといったところが私の問題意識。この命題を解ければライブドアや楽天のように六本木ヒルズにオフィスを構えられる(^_^)


と、ここまで書いたところで、2月7日同様また趣旨がずれていくのだけれど、実はバザールに近い発想を取り入れた企業組織とマーケティングの仕組みを考えつきつつある。
前者のキーワードは「レインボーブリッジ」。これでピンときた映画好きな人もいるかも知れない。そして後者のキーワードは「星型」。これはヒントとしては不親切かな。2つともすぐにじゃないが、いずれブログに書く。だから、この話は第3弾、4部と続く予定。


本日は“モチベーションを高める仕掛け、まわりの人を取り込む仕掛けを作れれば、万人寄って文殊の知恵でバザール”の下書きでした。

wassho at 22:46|PermalinkComments(5) マーケティング、ビジネス 

2005年02月07日

2GB

このブログはライブドアの無料サービスを利用している。エントリー(私が書く記事のこと)を保存できる容量は30メガバイト。無料のブログサービスは各社が提供しているが30メガバイトというのは標準的な容量。ライブドアには月額250円払えば100メガバイトまで容量が増える有料版もある。容量だけではなく無料サービスにはない色々な機能が利用できる。


ライブドアからのお知らせによると、現在30メガバイトの容量が2ギガバイトに増えるそうだ。2ギガバイトとは2000メガバイトのこと。つまり容量が67倍に増える。 私のブログは今まで73回書いて保存されている容量は1.24メガバイト。30メガバイトを使い切るには約1700回、2ギガバイトなら11万回書けることになる。毎日書いたとして30メガバイトなら4年半、2ギガバイトなら300年! 2ギガバイトとは事実上、容量無制限である。

なお有料版も同じく2ギガバイトに増やされる。無料サービスと同じ容量となるわけだが、容量無制限同士を差別化しても意味がないと判断したのだろう。


さて私がブログを始めたのは昨年の11月。ちょうどライブドアと楽天のプロ野球参入合戦の決着がついてしばらくたった頃。仕事柄、ライブドアのことはもちろん知ってはいたが、世間のほとんどの人と同じように注目しだしたのはプロ野球参入の頃から。そしてライブドアのサイトをじっくり見たのはブログを書き始めてからである。


あれから4ヶ月、たったの4ヶ月だがライブドアのサイトの内容はどんどん変わってきている。新しく提供を始めたサービスや機能も(数えてないけど)10以上あると思う。ブログのように既にあったサービスでも今回の容量増加の他に、ブログ内に広告が挿入されるという大きな変化があった。その他に細かな変化や改善は覚えきれないほどある。


ベンチャーだから、急成長している企業だから変化が激しいのは当然−−−それはそうなんだが、それを可能にしているのは、おそらくは企業運営の方法にあると推測している。全体の指揮を執っているのは、もちろん今やマスコミ有名人となった堀江社長だろう。ただし彼の指揮あるいは現場からの情報が組織のピラミッドに沿って順番に流れるのではなく、各部署がかなりの自由裁量を持って独自に、そして同時並行的に仕事を進めているような印象を受ける。そうでなければ短期間にこれだけの変化は難しい。若くて徹夜をいとわない社員が大勢いるとしてもである。もしあなたが古い体質の企業あるいは意思決定に時間のかかる企業にいるなら、2〜3ヶ月ライブドアを観察して、あなたの企業の「やり方」で、ただ「一生懸命がんばる」だけで同じような変化を実現できるかを検討して欲しい。


例えば企業のホームページのデザインを全面的にリニューアルする、あるいはページ構成を全面的に改訂する。これは担当者の一存ではできない。その内容に誰一人として反対がなかったとして、然るべき会議で議題に取り上げて貰い、さらに上位の会議に進めてゴーサインの意思決定を得られるのにどれだけの日数がかかるか。「ホームページ程度」の事案の意思決定が4ヶ月でできれば早いほうかも知れない。


なお、変化が激しいことが正しいとか、ライブドアが正しい方向に変化しているといっているわけではない。またいっていないわけでもない。念のため。さらにライブドアと他のベンチャー、例えば楽天を比較しての話でもない。


本日は“ライブドアと数ヶ月付き合えば、どんどん仕事を進めていくとはこういうことかと教えられる。それはちょっぴりうらやましくもある”の下書きでした。


さて、実は今日のエントリーは前振り。本題はちょっと趣旨が違うのだけれど明日(たぶん)書く。タイトルは「バザール」の予定。お楽しみに。

wassho at 23:41|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月06日

脳の診断

本日は日曜日、そして 1年の10%が過ぎた日。土日のうちに片づけなければいけない仕事・私用が山ほどあるのだが、ちっともはかどらず。開き直ってメールソフトに「未読500件」と表示されているメールマガジン、おなじくRSSリーダーに「未読100エントリー」と表示されているブログなどを、ちょこちょこ読んだりしてみる。


以前に 踊る走査線占いというのを紹介した。それを紹介してもらった けーたいカメラ日記

無料右脳左脳診断
右脳派左脳派どっち?

というのが載っていたのでやってみた。


無料右脳左脳診断の結果は
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◆あなたは右脳で入力し、右脳で出力するタイプです。

◆あなたは右脳で入力・統合します
・あなたは指を組んだとき、左指が上にきます。
・このタイプの人は、外部の情報を右脳で受け止める傾向が強いようです。
・ものを見たり音を聞いたりするとき、イメージにしたがって受け止め、
直感的に理解しようとします。

◆あなたは右脳で計画・出力します
・あなたは腕を組んだとき、左腕が上にきます。このタイプの人は、
右脳で考え、表現しようとする傾向が強いようです。
・右脳を使ってイメージをふくらませて考え、直感にしたがって
表現しようとします。
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右脳派左脳派どっち?の結果は
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あなたは多少右脳寄りです。
物事を論理的に捉えるよりは、直感的にとらえる方が得意のようです。腕時計もデジタル式(数字による表示)よりもアナグロ式(針による表示)の方が好みではないでしょうか?皆と食事に行った時の注文も他人の意見に同調するのではなく、率先して自分の好みを注文する方です。あなたが今後成功していくためには、右脳と左脳の両方のバランスを取るように心がけて下さい。その為には、何か問題に出会ったら情報を収集して分析をする方法で解決してみましょう。あなたにとって新しい発見があるはずです。
==========

本人としては、おおむね予想通りの結果。
右脳と左脳のバランスはいい方だと自惚れている。リサーチの設計や分析もするし、クリエイティブ・ディレクターのような仕事も何度かしてきた。でもマーケティング・コンサルタントとしては、もうちょっと左脳よりにみせたほうがいいかな?


占いや、この手の診断モノには全く詳しくないのだが、インターネットにはそういうものがいっぱいあるらしい。 コンサル会社の人の暴走ブログにも偶然同じような記事が。


男脳女脳診断

私の診断結果は
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あなたのポイントは -10ポイントです。 (男脳度数:55%/女脳度数:45%)
あなたは、極端な考え方をせず中性的な考え方を持っており、融通が利くため、問題解決の時とても役に立ちます。冷静で論理的に物事を考える男性的な部分と、感情豊かにコミニュケーションをとれる女性的な部分を、両方持っており、また、考え方が理解できるため、異性、同姓を問わず、たくさんの友達ができます。ただし、恋愛に関してはポリシーをもって友達で終わらないように注意しましょう。
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ふ〜ん。男性は話す目的があって話をする、女性は話をすることが目的、だから脈絡のない話が多くなるという傾向は理解しているつもりだけれど、女脳度数が高いといわれても、あまり納得できないような−−−。なになに「恋愛に関してはポリシーをもって友達で終わらないように注意しましょう」だって。「結婚を前提にしないで、私とお付き合いしてください」というのが私の持ちネタなんだけど(^^ゞ



他にも、このブログでは

キャラミル研究所(人付き合い関連の診断)
偽善者度診断

とかが紹介されていた。皆さんも肝試しにどうぞ(^_^)
ちなみに私はキャラミル研究所では「スタイリッシュ宇宙人」、偽善者度診断では「偽善者度26%以下のいい人」でした。

wassho at 23:51|PermalinkComments(2) ノンジャンル 

2005年02月03日

マーケティングの肉体感覚

とあるデザイン会社を訪問。格好いいエリアにある高級マンションをオフィスに使っている。もちろんインテリアも素敵。住宅用マンションなので靴を脱いで、打ち合わせスペースに使われている広いリビングに。床暖房が心地よい。クライアントであるメーカーのマーケティング部長も到着し打ち合わせが進む。床暖房が心地よい。が、あまりに足裏がポカポカと心地よすぎてちょっと眠たくなる。


何とか打ち合わせも終わり「床暖房が気持ちよすぎて−−−」と告白。そこでびっくり。実は床暖房はなく、私が床暖房と思っていたのはフリースが敷き詰められたユニクロのスリッパ! 玄関で履いた途端に暖かかったので、てっきり床が暖かいのだと勘違いしてしまった。フリースの保温力恐るべし。


そのデザイン会社のあと、もう一件の用事を済ませて8時近かったのだけれど、あの暖かさが忘れられずタクシーを飛ばしてユニクロへ°゜°。。ヘ(;^^)ノ
しかし残念、もうフリースのスリッパは売っていなかった。来シーズンも発売するかどうかはわからぬが、11月にリマインドするようパソコンのスケジューラーをセットする(^^ゞ


人間はやはり五感をダイレクトに刺激されると印象に残るし購買意欲も湧いてくる。どんな言葉やビジュアルで暖かいと訴求されても、タクシーを飛ばしてスリッパを買いには行かないが、実際に体験すると−−−身体は正直なのである。ウナギ屋に「通行人に匂いをかがせろ」とコンサルティングしたのは江戸時代の科学者:平賀源内らしいが、そのマーケティングは正鵠を得ている。


マーケティングやプロモーションにおいては、もっと「肉体感覚として」の五感を刺激することを取り入れるべきだろう。あのスリッパもおそらく店頭ではビニールでパックされて販売されている。サンプルにちょっと足を入れて暖かさを感じる仕掛けがあれば売上は相当違うだろう。衛生面とか難しい問題はあるが知恵の絞り方はあるはず。どこのセレクトショップか忘れたが、店内に香りを漂わせ、それと同じ香りを商品タグなどにも練り込むということをしているらしい。その服を家に持って帰って袋から出したとき、そしてしばらくはクローゼットを開いたときに香りによってショップを思い出させる。あまりやりすぎると サブリミナル操作に近くなるが手法としては面白い。


ウナギの匂いは順当な発想だが、今まで「肉体感覚」をあまり重視してこなかった商品にこそ目を向けるべきかも知れない。最近ホイールマウスを買い換えたのだが、そのホイールがじつにネットリと回転していい感じなのである。携帯電話などでも、そのような操作感のものができれば大きな差別化になるはず。自動車メーカーはドアの開け閉めの音や感触にも気を配るようになってきたが、冷蔵庫や缶ビールや化粧品のキャップにもがんばって欲しいものである。


本日は“マーケティングは頭でっかちになりがちだけれど、生の肉体感覚も忘れずに。グラビアで水着でセクシーポーズのアイドルを見ても何とも思わなくても、目の前に超ミニの女の子がいたら、やっぱり気になるでしょ”の下書きでした。

wassho at 23:20|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月02日

信じれば見える?

ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)を見ていたら「グーグルの業績が好調、株価も2倍に」というようなニュースがあり、番組の最後のコメントで 中谷巌が「グーグルの時価総額はGMとフォードを足したよりも大きい。アメリカにはそんなIT企業がいくつもある。日本は物作りは得意だが−−−物作りに逃げて−−−目に見えないものを信じられないのが日本の弱点−−−だからIT企業が育たない」というような趣旨のことをいっていた。


どうも「目に見えないものを信じられないのが日本の弱点」というのは彼の最近の主張らしく、著作ではその理由を多神教と一神教の違いから解説しているようなことを匂わせていた。そのうち読んでみよう。


彼ほど経済学の知識はないが、日本が物作り偏重型経済から脱皮する必要があるというのは私も同意見。日本経済の物作り偏重な理由が「目に見えないものを信じられない」からかどうかは、よくわからないので今のところは判断を保留しておく。


さて、ちょっと論旨は違うが「見る〜信じる」ツナガリで本日のテーマ。私の好きな言葉のひとつは、

 ■■■「この目で見るまでは信じない」という人は少なくないが、
 実は「信じれば見える」のだ。■■■


大きな仕事をするビジネスマンや経営者には、その信念ゆえに彼だけに見えているものがあるのではないかと感じることがよくある。例えばソフトバンクの孫正義、日産のカルロスゴーン。


信じるというのは仕事に対する熱意でもあると思う。「この目で見るまでは信じない」という人は、たとえ頑固で強気に見えても、不充分な判断材料の元での決断、すなわちリスクテイクするだけの熱意がない。そしてマーケティングに限らずビジネスは不確定要素の固まり。決断のできない人間に大きな仕事は回ってこない。


本日は“私に仕事を発注しようと、まさに決断されようとしているクライアントの皆様。そのプロジェクトは必ず成功して御社に莫大な利益をもたらします。なぜって? だから〜見たんだってば(^_^)”の下書きでした。

wassho at 23:53|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年02月01日

10%と8.2日

2月になった。ということは1月は終わった。「1年の1/12が過ぎた」−−−早いよなあという会話が聞こえてきそうだが、それは正確な認識ではない。1年は365日だから、その1/10は36.5日。つまり今週末には「1年の10%がもう終わってしまった」ことになる。ちょっとあせるでしょ(^^ゞ


1年間の10%は、それなりに重みのある日数。それに相当するだけの努力をしてきたか、成果を上げられたか−−−私はあまり自信がないけど、皆さんはどうですか? もう10%が過ぎた〜まだ90%残っているはそれぞれの判断だとしても、36.5日が1年間の10%という認識はお忘れなく。


1年365日のうち月〜金曜日は261日。そこから祝日15日間を引くと246日。さて1日の業務時間の中で従来からの仕事とは別に、新しい仕事にチャレンジする時間をどの程度作り出せますか? たいていの人はめいっぱい働いているので、従来の仕事をやりくりして、せいぜい1時間捻り出すのが精一杯というのが過去に私が得た回答の平均値。ということは1年で246時間。1日10時間労働だとして24.6日。今年3つの新しいことにチャレンジしたいとしたら、1つに費やせるのはフルタイム換算で8.2日しかない。8.2日で何を成し遂げられる? ちょっとあせるでしょ(^^ゞ


まっ、年末まで11ヶ月あるから、ぼちぼちペースを上げていきましょう


本日は“毎年2月になると思い出す話を披露してみました。深い意味はありません。たまにはこんなエントリーでも”の下書き?でした。

wassho at 23:50|PermalinkComments(0) 生活、日常