2005年05月

2005年05月30日

育ちがでるとは

本日、東京地方はかなり激しく雨が降っていた。ということで雨に関する思い出話をひとつ。


1年か2年前、とある女性サイトが会員向けに開いたセミナーに出席した。その企業の仕事も多少お手伝いしていた縁でご招待いただいた。その日も雨。


そしてセミナーが終了して帰ろうとしたときにとても感激。なぜなら傘立てに放り込んでおいた私の傘が、とてもきれいに巻き上げられていたから。まるで新品のように傘の先端部分からシワやタワミがなくビシーっと。そんなにきれいに巻くには先端部分から手を添えながら巻き込む必要がある。当然手も濡れる。それをいとわない心遣い、あるいは巻いてくれた人にはそれが当たり前かもしれない「育ちの良さ」みたいなモノに感激した。


お礼を言おうと思ったが、セミナー終了時の混雑でそれもかなわず、結局誰が巻いてくれたかもわからずじまい。社長宛にお礼のメールは出したけれど、本人にありがとうといいたかった、どんな人がしてくれたのか知りたかったと今でも時々思い出す。(残念ながら、その企業とその後お付き合いはあまりなくなってしまった)


本日は“会社=社員の集合体。やっぱり育ちはどこかにでるし隠せない。今回はいい事例だったけれどーーー”の下書きでした。

wassho at 22:09|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月26日

インターネット広告の荒技

昨日か一昨日の日経産業新聞に興味深い記事が載っていた。もう捨てられちゃったので内容は正確じゃないかもしれないけれど。


新聞や雑誌の広告はどのくらいの大きさやページ数かで1回の出稿料金が決まる。それに対してインターネットの場合は、その広告を見て、それをクリックして広告主のホームページを訪れた人が何人いるかで料金を決めるタイプが多い。いわば歩合制の広告料金。


アメリカではライバル企業のインターネット広告を不正にクリックしてクリック回数を増やす荒技が広がりつつあるらしい。もちろんマウスで1回1回クリックするのではない。何かプログラムを使ってクリックしたようにコンピューターをだますのだろう。


ライバル企業の広告をクリックして何の得があるかというと、広告料金は歩合制だからライバル企業の広告費が高くなる。実際には偽クリックだから広告の効果はない=商品の売り上げは伸びず、広告費だけがかさむ=ライバル企業が弱るという仕組み。


ウ〜ン、そこまでやるか。さすがアメリカ(^^ゞ
ということで本日は、こんなやり方はもちろん勧められないけれど“マーケティング戦略とは、どう戦うかであって実にいろいろなアプローチがある。いいモノ作りましょう、消費者ニーズに応えましょうだけではまだまだ子供”の下書きでした。

wassho at 23:09|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月25日

iPod shuffleで思い出したイノベータ理論

自分が買ったせいか電車などに乗るとiPodを持っている人がとても多いと感じる。白いイヤホンをしている人はだいたいiPod。


マーケティングではイノベーター理論というのがあって、簡単に言うと「先進的な人が何か新しいものを買う」「それにつられて普通の人が、それを買う」「それでだんだん普及してくると、先進的な人は、みんなと同じがイヤで、それを買わなくなる使わなくなる」というもの。


私はこの理論をあまり信用していない。そういうことが当てはまる分野もあるが、当てはまらない分野も多い。それに先進的な人が普通の人に与える影響力が強かったのは80年代からせいぜい90年代半ばまでで、今マーケットで影響力のメカニズムで重視しなければいけない人はーーーーここからはちょっと企業秘密、ウソ、わかりやすく説明するのが 難しい、イヤめんどう(^^ゞ


iPodの中でも iPod shuffleという機種はチューインガムくらいの大きさで重さもチューインガムくらい(たぶん)。だから首からぶら下げるストラップが付属している。iPodも旬は過ぎたが、少し前にカッコいい人がiPod shuffleを首からぶら下げているのは、新鮮でファッショナブルだった。


しかし最近多いンですわ。ダサダサおじさんおばさんサラリーマン・サラリーウーマン風の方で首からブラブラさせている人が。若くてファッショナブルな人(=先進的ということでもないのだけれど)がダサダサ・ブラブラを見たら自分の首からはずすなと、買うのをやめるなとコソッとイノベーター理論を思い出した次第。


本日は“売れないより売れた方がいいけれど、どういう売れ方をしているかを常に考えておかないと事業は成長しない、一発屋で終わっちゃうかも”の下書きでした。

wassho at 21:44|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月23日

熱意についてあれこれ

日曜日の朝日新聞、書評欄に宮崎駿アニメのプロデューサーである鈴木敏夫氏の著書「映画道楽」の紹介&ミニインタビュー記事が載っていた。鈴木氏については宮崎アニメつながりで何となく存在は知っていたが、どんな人かはまったく知らなかった。しかし記事を読むと、このジイサンなかなか反骨精神があって面白そうである。(ちなみに56歳と紹介されているが、本人が自分でジジイと呼んでいる)


記事を引用すると「自分の仕事を他人事と思え。当事者意識を持つな」。そのココロは「自分の仕事には保守的になるもの。人の企画だと頭が自由だからいい考えがでる」。ウ〜ンなるほど、イイ線ついてる。こんな内容が一杯詰まった本らしい。


「仕事の実力は能力×熱意。他人より5倍10倍の能力なんて持ち得ないし、がんばってすぐ能力が上がるものではない。しかし熱意は他人の100倍持つことも可能。しかも今すぐから」というのは人事・教育系コンサルタントの決まり文句。これも間違っていない。私なんかこの言葉を信じて熱意だけで、この業界を生き延びている(^^ゞ


もちろん鈴木氏の言葉と、この決まり文句は矛盾しない。鈴木氏は人の100倍映画に熱意があったから今日の成功があるはず。しかし熱意が「こじれて」当事者意識が視野を狭くすることがあるから、彼の言葉に価値がある。


熱意は大事だけれど、本日は「(アート系という意味じゃなくて)クリエイティブな仕事をするには、熱意を突き超えたところまでいかなきゃ。熱意を突き超えるであって熱意が要らないではないから誤解なきようヨロシク」の下書きでした。


ところで古い友人のM君(芦屋雁の助に似ている)は私がブログに書いたことを、時々朝礼のスピーチにパクってくれているらしい。どう?今日のは使えそう?

wassho at 23:54|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2005年05月18日

無料、割引の計算式

CDショップへ行く。何となく昔よく聴いたワールドミュージック系のCDが欲しくなり、そのフロアへ。ちなみにワールドミュージックとは民族音楽とロックやポップスを融合させたようなジャンル。ラテン系、北欧系、アフリカ系、アジア系等々いろいろある。結構はやっていた時期もあったが今はどうかよく知らない。私もしばらく買っていない。


そのお店はかなりの大型店。フロアの端に立って眺めると、向こうの端にWORLD MUSICと書かれていたので行ってみる。エ〜ビックリ!  棚一面が韓流ポップスで埋め尽くされている!!!  今はWORLD MUSICとは韓流のことをいうのかと浦島太郎状態。よくみれば韓流の棚の上にWORLD MUSICの看板があっただけで、その周りの違う棚には私が探していた世界各地のWORLD MUSICはあった。しかし韓流の棚が一番大きい。ヨン様ブームはこんなところにも影響を与えていたようである。


別のフロアでクラシックのCDを何枚か。そのうちの1枚にはシールが貼ってあり、3枚集めると同じシールのついたCDが1枚タダになるキャンペーンをやっていた。これはお買い得なのかどうか?


先日プレジデント誌で読んだ数字の見方の特集。ちょっと脚色して書くと、スーパーで「本日は50人に1人の割合で買い物金額をタダにします」とやったらどうか。私はかなり集客力のあるキャンペーンになると思う。50人に1人なら当たる確率が高そうに思えるから。


しかし(全員が同じ金額の買い物をすると無理矢理仮定して)50人に1人とはトータルでは2%の値引きにすぎない。実は経営的にはたいした金額ではない。スーパーは普段からもっと特売したり販促経費を掛けている。おそらくこの日は客単価も上がるはず。


先ほどのCDは25%割引の計算になる。つまり3枚買えば1枚タダと、4人に1人は買ったCDがすべてタダは経営的には同じ。皆さんはどちらに魅力を感じますか、あるいは効果的な施策だと思いますか?


インパクトがあるのは後者だが、どちらのキャンペーンがいいかは商品やお店の特性によるから、もちろんケースバイケース。でも本日は“♪よーく考えようお金は大事だよー、売れないからといってワンパターンの値引きばかりしていないで知恵を絞ってより魅力的なマーケティングを”の下書きでした。

wassho at 22:21|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月17日

戦略・戦術=脚本・演出

仏外人部隊の存在など話題になる最近であるが、マーケティングで使われる言葉には軍隊用語から転じたものが多い。


代表的なのは「戦略」「戦術」。あまり詳しくないが軍事的には戦略、戦術、戦闘とレベルわけするらしい。戦略とは何か、何を持って戦略の要件とするかーーーという概念論、というかそれを通り越した精神論や神学論争はマーケティングや経営論の分野には溢れかえっている。お好きな方はどうぞお調べ下さい。不思議なことに戦術とは何かという議論はあまりない。結構、大事なポイントだと思うのだが、そういえば私もあまり深く考えたことはない。


ある人から面白くわかりやすい例えを聞いた。あまり堅苦しく考えず

    戦略=脚本

    戦術=演出

と言い換えた方が、より多くの人が理解できる=実効性のある「イキイキとした」戦略立案になるというもの。


大賛成である。本日は“難しいことをわかりやすくいうのがプロのコンサルタント”の下書きでした。ついでにいうと、難しいことを難しくいうのは二流だが、簡単なことを難しくいうのは、これまた一流のコンサルタントである。そのうち説明します。

wassho at 23:29|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月16日

カスタマーレビュー

先日、ある人が本を出したとのメールを友人からもらった。マーケティング関連の本。その著者とはずいぶん前だが1〜2回は会ったこともある。友人からのメールには、その本を紹介しているアマゾンのアドレスが記されていたのでクリックしてみる。


アマゾンではカスタマーレビューといって、その本を読んだ人が自由に感想を書き込めるページがある。その本にもカスタマーレビューが書かれていた。


ボロクソにけなされていた(/o\)


内容がない、どこかで書かれたことのパクリ、今時こんな古いマーケティング理論が通用するか!、実務を知らない人間の戯言、コンサルタントではなく評論家を名乗れ、失敗したければこの本の通りにしろ、金返せーーーetc、etc


まあ、著者に会ったときの印象から、たいした本ではないとは思っていたが、ここまで書かれると可哀想でもある。ネット社会は正しい意見かどうかは別として正直な意見が溢れかえる。


ちょっと手抜きだけれど本日は“今クスッと笑っているあなた。あなたの会社の製品はネットでどういわれているか知っていますか”の下書きでした。


ちなみにしばらくして、その本のカスタマレビューを見に行くと否定的意見はほとんど消えて「役に立った」というようなコメントがいくつか。何が起きたのかは知らない。いろいろ推測するのもネット社会でのマーケティングを考える上で役に立つかも。

wassho at 23:53|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月15日

パソコンの習熟度を把握している?

土曜日の夜に自宅のパソコンの調子がおかしくなり、結局日曜日に何時間も掛けて直すはめに。もちろんドライバーやペンチを使って直すのではなく、システムの設定を修正したりファイルを入れ替えたりメンテナンスソフトを走らせたりの調整。


私のような素人が直せる不具合だから事態はそれほど深刻ではない。トラブルの原因さえ特定できれば調整は簡単。しかし、その原因特定に知識不足もあって時間がかかる。あ〜疲れた。


私がパソコンを使い始めたのは、はっきり覚えていないけれど20年近く前。仕事の必要に迫られて始めたのだけれど、結構面白くて最初の5年くらいはパソコン雑誌も丁寧に読んでいた。次の5年くらいはたまに読む程度。だんだんと頻度が減り、最近はパソコン関連のプロジェクトが入った時に資料としてしか読まなくなった。しかし、まあ基礎ができているというか、昔の知識の応用で何とかなった。


今やパソコンは多くの人が使っているけれど、パソコン雑誌を読んだりする人はほんの僅か。ほとんどの人は見よう見まねで使っている。もちろん家電製品としては、そのように使えなければならぬ。なければならぬが、パソコンはきわめて多機能な製品。現実には使う側の知識やセンスが多いに問われる。知識やセンスがあれば、より高度なことができるし、あるいはより楽に結果を出せる。ある企業のマーケティング部門では大量の画像処理の作業を、一枚一枚該当ファイルを開いて1日かけておこなっていた。「一括処理」という知識、ソフトの存在を知っていれば設定に10分、処理に30分の仕事なのである。そういう事例は知っている限りでも相当ある。


本日は経営者の皆さんに“一度、社員のパソコン習熟度テストをしてみたら、その結果に愕然とするはず。ただし、あなたがその結果の意味するところが理解できなければならないけれど”の下書きでした。

wassho at 23:16|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月12日

コンサルタントにリスクを賭ける

ある業務を委託するためにコンサルティング会社数社との面談を重ねている。どこか1社を選ばなければいけないのだが、これがとっても難しい。テーマに対するアプローチ手法もほとんど同じ、我が社の特徴とアピールする内容もほとんど同じーーーウ〜ン、困った。内容に不足があるわけではない。面談するだけで勉強になる。その点は事前に調べて選りすぐりのコンサルティング会社とだけ面談している。面談しているコンサルタントも優秀でいい人ばかりーーーウ〜ン、よけいに困った(^_^)


多少分野が違うとはいえ私も同じコンサルタント。セールストークや企画書の書き方で何を訴求したいか、どう話を誘導したいか彼らの手の内は取るようにわかる。しかし今回同じテーマで複数のコンサルタントの売り込みを受けて、コンサルタントって訴求や差別化の難しい業種だなと改めて感じ入った。形のないものを売る商売なので100%納得・安心しての発注はないことはわかっているが、今回の体験からクライアントは10%位の確信の元、後はリスクを賭けてコンサルタントを選んでいるのかもしれないと思い始めた。今まで私に発注したすべてのクライアントに深く感謝m(_ _)m


本日はコンサルタントとかプランナーとか業種限定かもしれないけれど“いかにクライアントがリスクを賭ける気になるか、それが営業の極意かもしれない”の下書きでした。

wassho at 19:22|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年05月10日

簡単に安上がりに

ベットに入りそびれてグズグズしているうちにテレビで深夜映画が始まった。「サトラレ」という映画。何となくコミカルでシニカルなストーリーと主演の鈴木京香につられて、つい長々と夜更かしーーー。


BSやCATVでない普通のテレビでも、各局あわせると週に5本以上は映画を放送している。放送時間が昼間だったり深夜だったりするのでビデオにとって見ることになる。このほうがCMをスキップできて便利。CMスキップは広告主にとっては大きな問題になりつつあるのだが、その話はまたいずれ。マンションにはCATVのケーブルは通っているので契約してもいいのだが、どんなにたくさんの番組が放送されていてもテレビを見る時間は限られているので、今のところは契約していない。映画に関しては普通のテレビ局の放送だけでお腹一杯。コンテンツ量を100倍にしても商品力が100倍にならないのが放送やネットビジネスの難しいところ。


一時マメに映画を録画していた時期がある。新聞のテレビ欄を見て内容にかかわらず、とりあえず録画予約のパターン。映画に行ったりビデオを借りたりでは絶対に見ないジャンルのものをいろいろと見られて楽しめるし、映画鑑賞力のようなものも養われる気がする。そしてたまに掘り出し物にも出会える。


そんなひとつが原田知世主演の古い日本映画。タイトルもストーリーもまったく覚えていないが、面白かったという印象だけが残っている。なぜかというと彼女には失礼だが「日本映画で」「アイドルの原田知世で」「まして古い日本映画」なんて私の場合、普段はまったく興味の対象外作品だから。お金を払ってビデオをレンタルすることは考えられない。


本日は“見聞を広めましょう。世界はあなたが思っているよりずっと広い。それに見聞を広めることは楽しいし、原田知世はかわいい(^^ゞ  簡単に安上がりな方法をいくつ持っているかは結構たいせつ”の下書きでした。

wassho at 22:16|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2005年05月09日

オダギリジョー 「カードの切り方が人生だ」

さて例年のごとく、やろうと思っていたことの1/5もできないでゴールデンウイークは終了(^^ゞ  またマーケティング・ネタでしばらくお付き合いを。

ある人に「これは面白い」とメールで教えてもらったのが、ライフカードのホームページにある「 カードの切り方が人生だ」。ライフカードというだけでは思い出せない人でも、オダギリジョーの印象的なCMはたぶん見たことがあるはず。そのCMの続編を見せるサイト。結構楽しめます。


テレビCMでホームページへ誘う広告手法はよくあるが、どれほど効果を上げているかはよくわからない。私自身はテレビの前を離れるときにはもう記憶になかったり、URL(ホームページのアドレス)を覚えていなかったりで、今まで一度も「誘い」にのったことはない。以前にトラックバックを頂いた ∞最前線通信さんによると、テレビCMでURLを表示できるのは2秒までという規制もあるとか。


テレビCM→ホームページで、もっといろんな情報を伝えるというのはマーケティング的には絶対「あり」な手法。ただ現実的にはテレビ←→パソコンという物理的・時間的な壁は高い。しかし今回の私のようにクチコミ的にURLを再プッシュされると、意外とすんなりアクセスしてしまう。たぶんあなたも、さっきクリックしたはず(^_^)


ライブドアvsフジテレビの時に話題になったテレビとネットの融合というのはとても難しいテーマに感じるけれど、アリモノの組み合わせでもやれることは一杯ある。本日は“いろいろ見つくろって知恵を出すのがマーケティング”の下書きでした。

wassho at 20:20|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2005年05月06日

袋ナットをスピーカーの下に

アートあるいは娯楽でやっぱり手軽なのは音楽。「ながら」で聴けるから時間がなくても楽しめる。特に最近はiPodを買ったので、古いCDをインストールしてチョコチョコ聴いている。実は3年ほど前「もう一生聴くこともあるまい」とCDラックに積んだままになっていた数百枚のCDを処分してしまった。実に悔やまれる(涙)


音楽はいい音で聴きたい。自宅でミニコンポのようなセットでCDを聴く人にちょっとだけアドバイス。

ミニコンポというのはCDプレーヤーやアンプの横幅が20cmから30cm。そして、それらを挟むように両サイドにスピーカーを置いている人が多い。でも、これだとラジカセのような鳴り方になってしまう。


<アドバイスその1>
スピーカーの間隔を広げる。理論的には左右のスピーカーと音楽を聴く位置が正三角形になるのが理想らしいけれども、まあ適当で構わない。とにかく広げること。部屋の都合で左右のスピーカーの高さが変わったりワンルームマンションに住んでいる人はスピーカーの向きが変わってしまうかも知れないけれど、CDプレーヤーやアンプの両サイドに置くよりは絶対臨場感がよくなる、つまり音楽らしく聴こえる。


<アドバイスその2>
ほとんどの人は壁と平行にスピーカーを置いていると思うけれど、音楽を聴く位置に向けてちょっと内振りにした方がいい。左右の耳の横を通り過ぎていた音が、まとまった感じで聞こえるはず。角度はトライアンドエラーで適当に。左右どちらかのスピーカーが遠い場合は、遠い方の角度を強めてもいい。


<アドバイスその3>
スピーカーは本棚やサイドテーブルなんかに直接置かずに、 袋ナットをスピーカーの下に敷く。なぜか音がよくなる。スピーカーの安定性が増すからか? 私の感覚では音が少しクリアになり、響きというか臨場感も豊かになる。親指の爪くらいの大きさの袋ナットは東急ハンズで100円くらい。スピーカーの前側に2つ、後ろ側に1つでいい(袋の丸い法をスピーカに接するように敷く)。合計600円で音がよくなるからお試しあれ。

wassho at 23:55|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2005年05月05日

レイチェル

先日の異分野飲み会主催者である映像番組プロデューサーYさんによると、コンテンポラリーダンサーMさんのダンスは彼女のいる場所だけ空間が歪んで見えるそうである。今年の日本公演はもうないらしいが来年は必ず見に行く。今から楽しみ。


展覧会、コンサート、ライブ、映画、芝居その他もろもろには、気が付けば長いこと足を運んでいない。最後に観たものが何だったか思い出せない位。昔はしばらく行かないと禁断症状が出たものだが、今はさっぱり。やっぱり歳とっちゃったか。とりあえずデパート展示会くらいは、また通ってみよう。


先日の集まりで「好きな映画は何か」という話題になり、メンバーそれぞれが3つ発表することになった。5月1日に書いたように感性豊かな面々である。聞いたこともない(たぶん)芸術性豊かな映画の題名がポンポン出てくる。ヤバっ、トップガンとかダイハードとかウオール街とか言い出せそうな雰囲気じゃない(^^ゞ


で、私が一番印象に残っている映画ということで話したのが「ブレードランナー」。ネットでちょっと調べると1982年の映画。私はもっと後にビデオで観た。未来社会では人間そっくりのサイボーグ(レプリカントと呼ぶ)が植民惑星とかで過酷な重労働をしている。ときどき里心?のついたレプリカントが地球に勝手に戻ってきて悪さをするので、レプリカント退治専門の刑事が捜査するというようなストーリー。主演はハリソン・フォード


私が印象に残っているのは2点。未来の社会というのはとても整然としてきれいなイメージがあるけれど、ブレードランナーで描かれているのは暗くて下水があふれている大都市のスラムのようなところ。もちろんハイテクはてんこ盛りなんだけれど、薄汚れて混沌とした未来都市のイメージに何故か妙なリアリティを感じた。ちなみにコンテンポラリーダンサーMさんによると、そのロケ地は大阪なんだそうである。大阪にあんな場所あったっけ?


ヒロインにレイチェルという美しい女性のレプリカントが出てくる。レイチェルは人間そっくり(人間が演じているのだから当たり前だけれど)なんだけれども、レプリカント。このあたりはビデオを観てもらうしかないんだけれど、とても不思議な錯覚感がある。


ブレードランナーを観て以来、私は大勢の人前のプレゼンテーションであがりそうになったり、またけっこう人混みに弱くて酔いそうになるのだけれど、そんな時に「ここにいるのは人間じゃなくてレプリカント」と思うようにしている。そうすると気が落ち着くから不思議。あがり症の人はぜひビデオを借りて試してください。


ちなみに私はデジカメで何か撮影した後、液晶画面の拡大機能を使ってよく「ブレードランナーごっこ」をしている(^_^) えっ何のことって? だから観ればわかるって!

wassho at 23:13|PermalinkComments(0) 映画、ドラマ、文学 

2005年05月04日

揺さぶる

モダンアート苦手日記の続き。

昔ニューヨークに行ったときに近代美術館へ行った。展示品のひとつに「大きなキャンパスの真ん中に一本の線を引いてあるだけ」の作品があった。何故か無性に腹が立った。それはとても目立っていた。そりゃ、いろいろと描き込まれた作品に囲まれて、ほとんど無地のキャンパスなんだから目立つ。しかし私にはただ奇異を狙っただけの仕業にしか思えず、その薄っぺらい魂胆がどうにも我慢できなかった。その程度の「落書き」がニューヨーク近代美術館という権威ある場所に飾られていたのも腑に落ちなかった。モダンアートって「こんなものもアリかよ」という気持ちだった。


そんなこともすっかり忘れて、数年後またニューヨーク近代美術館へ行った。果たせるかな、その作品はまだ展示されていた。ずっと展示されているということは、それなりの価値を認められているのだろう。モダンアートは奥が深い、いや正直に書こう、モダンアートってさっぱりわからない。しかしまあ考えてみれば芸術は人の心を揺さぶってナンボ。後にも先にも私を「怒らせた」絵画はこの作品だけである(^^ゞ

wassho at 23:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 美術展 

2005年05月03日

身体のバネって?

半年ぶりくらいにジョギング。お腹と背中の贅肉が揺れるけれど(^^ゞ、とりあえず足試しにスローペースで5km。以前は週末ごとに10〜15km程度走っていた。連休のあいだに少しずつ身体を戻そう。


で、アートの話。私がジョギングする公園はジョギングコースだけでも1周2kmという都内有数の広さなので、いろんな人がいろんなことをしている。ヒップホップダンスの練習兼お披露目をしている高校生や大学生っぽい連中も多い。皆それなりにウマイ。眺めているだけで結構楽しめる。


でも、である。ときどきそんなグループに黒人のメンバーが混じっているときがある。もう圧倒的に違う。文章で表現するのは難しいが、同じような振りのヒップホップを踊っていても黒人のはダンス、日本人のは盆踊りといいたくなるくらい違う。スポーツやダンスで動きのいい人のことを「バネがいい」なんていうけれど、まさにバネが違う。人体にバネなんてないから、一体何が違ってこんなに動きの違いになるのか不思議である。


あれっ?ちっともアートの話じゃないしオチもない。久し振りに運動したのでお酒がよく回る。おやすみ

wassho at 23:44|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2005年05月02日

酔えるものがアート

実はアート好きなんだけれども、モダンなアートはちょっと苦手。「アートとは何か」の定義なんて、そんなに意味はないけれど、私自身の基準ははっきりしていて「酔えるものがアート」。モダンなアートは理解できたり、賛同できたり、すごいと思うことはあってもなぜか酔えないものが私には多い。酔えないと感動できない、酔えないと疲れる。


酔える酔えないは何が違うのかは自分でもよくわからない。私の好みの問題か、作品のココロザシや完成度か、作品そのもののが持っているメッセージの内容か。ただ、どんなにモダンというかアバンギャルドで小難しい内容のアートでも酔えるものは酔えるから、私と作品との相性のようなものだと思っている。


今回のゲストであるコンテンポラリーダンサーMさんによると、日本で公演するというと「日本人はアートよりエンタテイメントが好きだから難しいよ」とフランスでよく言われるらしい。何となくわからない気もしない。

アートvsエンタテイメントという図式とはちょっと違うけれど、絵や彫刻やその他の作品いわゆるアートでも、映画でも音楽でも小説でも基本的に「お楽しみ・余暇」というのが私のスタンス。そこから何かを得ようという気持ちはあまりない。実生活で起こる様々な出来事に対処するので精一杯で、アートに煩わされたくない、そんな余裕がないというのが本音かもしれない。だから酔える作品しか好きになれないのかも。

wassho at 20:40|PermalinkComments(0) 美術展 | 生活、日常

2005年05月01日

アートな集い

ゴールデンウイーク初日に都内某所の台湾小料理屋に集まったメンバーは


・世界的に有名なフランス人女性のコンテンポラリーダンサーMさん。

・小淵沢にアトリエを構える木彫作家のBさんと娘さんの母子連れ。

・レコーディングエンジニアのOさん。

・18歳までアメリカで育ち、今は日本のレコード会社宣伝部勤務のSさん。

・当日の主催者である映像番組プロデューサーのYさん。

・このお店の女主人、台湾人で今はフランス語勉強中のRさん。


と、私以外はとても感性豊かでインターナショナルな雰囲気を持った面々ばかり。居心地ワルッ! 実はこの日は映像番組プロデューサーのYさんが時々主催する「異分野の人たちが集まってお酒を飲みながら話をする」会。毎回ゲストを招いて、その人の話を聞きたい、その人とお話ししたい人が集まる。特にお勉強でもなく、何か仕事につなげようという魂胆もない、いたって気軽な集まり。クリエイティブな仕事をしている人が集まるので毎回楽しみにしている。ちなみに前回のゲストは(私は参加できなかったけれど)プエルトリコ在住の海洋生物学者、前々回はモダンアートの若手作家。


今回のゲストがコンテンポラリーダンサーMさん。ところでコンテンポラリーダンスって何? 話は聞いたけれど、話だけではさっぱりわからなかった。コンテンポラリーダンスとモダンダンスは違うらしい。それに舞踏というのも世界的にはBUTOとひとつのジャンルになっているらしい。身体を真っ白に塗った前衛的というかアングラというか、そういうものとも違うらしい。そういえばダンスというものを観にいったこともない。マツケンサンバくらいしか思い浮かばない(^^ゞ 百聞は一見にしかず、これを機会に一度観に行こう。


連休のあいだは(もう半分過ぎたけれど)、この日の話をネタに晴れ時々アートなブログにするのでヨロシク。

wassho at 23:42|PermalinkComments(0) 生活、日常