2005年08月

2005年08月31日

銀行の支店という用語

先日、東京三菱銀行から郵便が届いた。まだ中身は見ていないがUFJとの合併が延期になったことの案内だと思う。今回と来年1月の合併直前にも案内が来るはず。おそらく億単位の支出。気の毒というべきか、高く付いた判断ミスである。


ところで銀行には普通の会社と違った言葉の使い方がある。一番偉い人は頭取である。頭取ではなく社長の肩書きの銀行もあるが、どういう使い分けがあるかはちょっと知らない。同じ金融機関でも証券会社は頭取ではないから銀行独特の用語なことは間違いない。

それと普通の企業では「株式会社○○」みたいな感じで株式会社ということを常に表記するけれど、銀行はあまりしない。都市銀行はすべて株式会社○○銀行であるが、名刺にも株式会社と書いていないことが多い。


さてである。自宅近くの銀行店舗は〇〇支店であり、そこの責任者は支店長。しかしマクドナルドもセブンイレブンも店舗は〇〇店であり、そこの責任者は店長である。


支店と店、支店長と店長。ふだんは気にも掛けない言葉の使い方かも知れないが、支店というのは視線が客ではなくて本店を向いている気がしなくもない。銀行でも○○店、店長、ついでに行員ではなくて店員でもいいはずだ。店員ではなく行員と呼ぶのは顧客志向とは無関係なプライドという気もする。


リテイルバンキング、すなわち個人客を大切にするという戦略に舵を切った銀行は増えてきた。しかし、はっきり言ってヨソも言っているからウチもというところがほとんど。マーケティング戦略的には正しいが本気が感じられない。もし店、店長、店員という銀行が現れたら、そこは本物。

本日は“意識改革、用語を見直すのも大切。言霊(ことだま)ってある”の下書きでした。

ところでどの銀行も本店はある。そこの責任者は店長?本店長?

wassho at 18:36|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月30日

選挙のブログ調査

ブログ調査会社のテクノラティによる選挙関連の 調査結果がニュースにのっている。「郵政民営化に言及しているブログが5万2163件以上あるので、選挙について書かれているブログ記事が5万2000件以上あると言い換えられそうだ」というコメントは、まったくピントはずれだが(私は、この調査で分析されているいかなる単語も使っていないけれど選挙に関するブログは書いた)、ブログの世界で選挙の話題は賑わっているようである。


キーワード、政党、候補者の記事数推移は世相を反映していて面白い。これは記事数の推移なので内容が肯定・否定なのかは別だが、どんなネタが飛び交っているか、つまり人々(ブログを書く人という限定だが)の関心がどこにあるかはわかる。


やがて調査技術がもっと進化して、肯定・否定が識別され、トラックバックされているブログの論調との相関などが解析されるようになれば、世相というものはもっとリアリティを持って分析できるようになるだろう。ブログつまり個人メディアというのは反応が早いので、朝にブログ調査の分析を確かめて、その日の街頭演説の内容を考える候補者も出てくるだろう。まさにITが政治を動かすである。以前に日本のブログには 社会性がないと書いたが、案外こういう間接的な使われ方で社会性を持つのかもしれない。


マーケティングではもう古典になっている「女子高生がポケベルをヒットさせた」というような想定外のマーケット発見はなかなか困難だとしても、本日は“やっぱり妄想たくましいのもマーケティング・センスのうちかも”の下書きでした。

wassho at 21:24|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月29日

ほーりつ を反面教師に

私の机の上には厚さ約10センチの書類の束がある。規定集、契約書その他法律関係の書類もろもろ。そう、 個人情報保護法関連の仕事をやっつけなくてはいけない。


しかし、なかなか仕事がはかどらない、「ほーりつ」はどうしても眠たくなってくる。法学部出身だけれど、思えば学生時代からそうだった(^^ゞ


「ほーりつ」が眠たくなるのは、内容にモレがあってはいけないから

・幅広い範囲をカバーする抽象的な言葉を使う。
・それは普段の生活では使わない難解な言葉となりがち。
・あらゆる条件を想定して書くのでクドイ。
・内容を正確に書くことには情熱が注がれているが、読んで理解してもらおうというサービス精神は皆無。

そんなあたりだろうか。だから上に書いたことの反対を行えば、生き生きとしたコミュニケーションになる。モレは多くなるかもしれないが、たくさん伝えたいことがあっても、どうせ1度に伝えられるメッセージは1つだけなのだ。

本日は“ほーりつを反面教師にしてコミュニケーションを上達させよう”の下書きでした。

wassho at 17:33|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月26日

台風はいいニュース?悪いニュース?

台風が首都圏を直撃ということだったらしいが、幸い私の生活エリアでは特に被害はなし。多少は強い雨が降ったが風はそれほどでもなかった気がする。


昔は台風接近のニュースを聞くと喜び勇んでサーフィンに出かけた。台風のまっただ中では、もちろんサーフィンはできないのだが、ある程度離れた位置にあるときに台風の力によって大きく形のよい波が入ってくる。このある程度というのが難しくて台風が遠すぎると波が小さいし、近すぎるとサイズがあっても波頭が崩れた荒れた波でサーフィンには適さない。


台風接近は一般的には悪いニュースだが、サーファーには良いニュース。周りからは「台風が来ると喜ぶなんてーーー」と思われていたけれど、まさに立場が違えば見方も変わる。例えば、もうすぐ選挙。たいていの人にとっては「ああ、めんどくさ」だろうが、選挙に燃える人もいれば選挙で稼ぐ人もいる。世の中には物事へのあらゆる関わり方がある。


本日は“世の中的には悪いニュースでもタチイチ変えればビジネスチャンスがあるかも”の下書きでした。商魂たくましくいきましょう。

wassho at 20:38|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月23日

悪魔の辞典

私よりずっと歳下だが何かとお世話になっているリサーチ・スペシャリストA君のブログ「天使と悪魔のビジネス用語辞典」というサイトが紹介されている。「ちまたにあふれるビジネス用語をまじめに笑い飛ばす辞典ーーー」ということで古典アンブローズ・ビアスの悪魔の辞典よろしく、小難しいビジネス用語マーケティング用語が風刺の効いた解説で切り捨てられている。


ただし、このサイトを見てニヤッと笑うには、それなりのビジネス教養が必要。サイトに掲載されている用語と内容を多少は知っていなければ風刺は楽しめない。それと、紹介しておいてナンだが内容的にはあまり充実していない。この手の文章で批評と毒舌と笑いを三者両立させて書くのはとても難しいのだと思う。でも読んで損はしないからクリックしてみて。


このサイトとは関係ないけれど、

斜に構えるという言葉がある。辞書によると、もともと剣道の言葉らしいが「物事に正面から接するのでなく、ことさらずれた対応の仕方をする」と定義されている。すねてる・ひねくれてる・しらけてる・とりあえず否定からはいるものの見方や考え方。正当な批判と斜に構えるのは紙一重なところもあるが、人間とかく易きに流れがち。自分がそうなときは気づかないが、斜に構えた人を見るとなぜか不愉快(^^ゞ でも斜に構える人は実はナイーブでまじめな人が多い。ある種の心理的防衛反応だと私は思っている。


途中の文脈が全然ないけれど(^^ゞ本日は“斜に構えるより、前向きに生きた方が人生は楽!”の下書きでした。私もそう心掛けよう、楽したいし。

wassho at 18:29|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 生活、日常

2005年08月22日

ONOBORISAN

夏休みからだろうか、地下鉄に乗っていると外国人を普段より見かける。真夏の東京に来て何か楽しいのかと心配するけれど、まあ私も初めてニューヨークに行ったのは真夏だった(^^ゞ


外国人や地方から来る人の方が東京を勉強してくるから、東京で暮らしている人より意外と詳しかったりする。ビジネスでも同じで、例えばクルマやファッションやパソコン業界の人は、それらを趣味とする人より情報にうとかったり遅かったりすることはよくある。中年以上の男性では管理職的立場になるせいか、驚くほど業界動向や競合他社のことを知らない人もいる。


本日は“仕事を続ける限り一生勉強は必要。何も努力しないで最近の消費者はわからないーーーなどとホザカないように”の下書きでした。言い訳の多い人ほど勉強が足らない。

wassho at 19:23|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月21日

イブライム・フェレール

c95a7b45.jpg6〜7年前だったと思うが「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」というキューバの70歳から90歳の古老ミュージシャンたちのドキュメンタリー映画が話題になった。 ワールドミュージック好きとしては気にはなっていたものの何となく聴きそびれていた。


それでバンドのボーカリストだったイブライム・フェレールというジイ様が、今月初めに亡くなったと新聞で読んだ。享年78歳、バンドの中では若手だったのかも知れない。


そんなことはすっかり忘れて先日CDショップに行くと「追悼イブライム・フェレール」というコーナーがあったので、何となく買ったのが写真の彼のソロアルバム。タイトルは「素晴らしき兄弟」。


う〜ん参った、最高です。ほとんど毎日聴いている、今日なんか5回もかけてしまった。音楽を説明するのは難しいけれど、ちょっとラテン系でリズミカルでルーズでノスタルジックな感じのするジャズ。キューバがアメリカの熱海だった頃?盛り場ではこんな音楽で盛り上がっていたに違いないと感じさせる音楽。スローテンポな曲もあって私が20歳若ければ年上の女性と一緒に聴きたいと思わせるちょっとエロくてロマンティックな音楽。


南国好き、夏っぽい音楽を聴きたいと思っているならお薦めです。冷房を切って窓を開けて、安物の甘ったるい白ワインを凍る寸前まで冷やして(夏はこれに限る!)イブライム・フェレールで残暑をお楽しみ下さい。

wassho at 20:45|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2005年08月18日

国民新党

世間的には政界を除いて夏休みモード。

ところで国民新党。「国民」とはほど遠い事情で結成された気がするけれど。

マーケティングにおいてネーミングは内容の象徴であればあるほど価値・効果が高まる。たんにカッコイイ名前ならいいというものでもない。ましてやウソはいけません(^^ゞ

仕事はしているものの、なんだか夏バテモード。本日はこの辺で。

wassho at 19:26|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

2005年08月17日

小泉さんと岡田さん

昨日のブログに「製品・サービスに自己主張があるかの自問自答を。それが差別化の本質」と書いた。


それでホリエモンも出馬するらしい(ホントウ?)話題の選挙。小泉首相には強烈な自己主張がある。個性があって政界でもっとも差別化されたキャラクターを持っている。一方の民主党・岡田代表には自己主張がない。いかにも秀才で政策についての発言にとても納得しても、自己主張が感じられないから差別化のための差別化な印象が強い。今の状況で大統領選なら小泉首相が圧勝する。


人を理屈で動かすことは難しい。人は感情で行動する。そこがわかっていない商品開発やマーケティングは成功しない。そして、そこをわかるのはとても難しい。マーケティング理論的にも未開拓の分野といっていい。マネジメントや政治についてはなおさらである。


彼には申し訳ないが、本日は“岡田代表から学ぶ、正しくても魅力のないということ”の下書きでした。

wassho at 21:55|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

2005年08月16日

横並びで差別化は無理よ

少し前、自宅に近くにナチュラルローソンができた。ローソンが実験的に展開している店舗で、詳しいところは ホームページでも見ていただくとして、まさにナチュラルをキーワードとしたスロー志向、健康志向なコンビニである。


自宅近くにあるその一軒しか入ったことはないが、店舗面積は普通のコンビニの2倍近くあってレイアウトもゆったりしている。店内で焼いたパンを売っている、サプリとかの品揃えが充実している、総菜・弁当もちょっと健康志向、店内で買った物を食べられるコーナーが設けてある、生野菜も少しだけれど売っているーーーみたいなところが特徴。


たぶん商品の2/3は普通のコンビニと同じだと思うが、コンビニ特有のせせこましさもないので「ナチュラル」な印象はよく演出されている。コンビニ的にはちょっとーーーという立地にもかかわらず、いつもそれなりに客は来ているようだ。充分な利益を上げているかまではわからないが、この差別化戦略は成功しているように思える。


話はずれるが「差別化」はマーケティングの最重要テーマのひとつで、頻繁にその言葉を使う。でも昔、マーケティングの仕事をし始めた頃は少しとまどった。「差別」はしてはいけないことだという認識があったから。マーケティングでいう差別化と、してはいけない差別とは対象が違うし、そしてこの言葉にもすっかり慣れきったとはいえ、もっと他の言い回しはなかったのかと、今でも思わなくはない。


さて、差別化に心を砕かない企画担当者はいない。いかにヨソと違いをアピールできるかで日々競い合っている。それでご存じの通り、差別化のための差別化みたいな商品が世の中にはあふれかえっている。実に些細(ささい)かつ本質からずれた内容を「新製品の差別化ポイント!」とうたいあげた企画書はたくさん目にしてきた。

本日は“細かな違いを気にする前に、製品・サービスに自己主張があるかの自問自答を。それが差別化の本質”の下書きでした。ヨソと横並び意識丸出しで、あわよくば差別化をーーーなんてのは通用しないよ。

wassho at 17:51|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月15日

終戦記念日

本日は終戦記念日。子供の頃はこの日のしばらく前から戦争にまつわる報道や番組が一杯だったような記憶があるのだが。60年もたつと関心も薄くなり視聴率の取れない企画は成立しにくいのかもしれない。


終戦記念日ーーー生々しく表現するなら敗戦した日、無条件降伏した日。何となく大日本帝国の葬式を出したようなしめやかな気分がこの日にはある。重く暗い。一方で日本と戦っていたアメリカや中国にとっては戦勝記念日であり、韓国北朝鮮その他アジアの国にとっては日本の植民地支配から解放された日である。立場が違えば見方も変わる。より多数の国を基準とするならば、本日はグローバル的には実にめでたく、乾杯し歌い踊らずにはいられない日でもある。


立場が違えば見方も変わる。マーケティングとは何の関係もないけれど、終戦記念日ほどそれを教えてくれる事例はない。本日はシンプルに“立場が違えば見方も変わる。立場を超えてイマジネーションできなければ世の中もマーケティングも見えてこない”の下書きでした。

wassho at 17:43|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

2005年08月13日

夏を快適に暮らす方法2 水出し緑茶

昨日は深夜に大きく雷が鳴りドシャブリとなった。本日は夕方に同じように雷とドシャブリ。どちらも30分くらいで、まるでスコールである。地球温暖化のせいか、都心部のヒートアイランド現象かどうかは知らないものの、だんだん東京は亜熱帯になってきている気がする。


本日の朝日新聞によると8月の東京の平均気温は、すでにフィリピンのマニラと同じらしい。また記事によると2030年頃、東京の夏の気温は43度と予想されている。やれやれである。しかしこの予測は中途半端。40度になるのがいつか教えて欲しい。


きっかけが何だったか思い出せないのだが、5〜6年前から夏は「水出し緑茶」を飲んでいる。お茶はだんだんとペットボトルで買うものになってきた。特に夏はそうかも知れない。私もそうだったけれど、一度水出し茶を飲むと、ペットボトルのものは「本当にお茶なの?」と思うようになる。是非お試しを。


作り方は簡単。用意するのは
・2リッターくらいの容器。
・お茶パックとか、だしパックとか呼ばれている紙製の袋
・お茶の葉と水。


お茶パックに茶葉を入れる。大体ティスプーンに5〜8杯くらい。それを水を入れた容器に沈めて6時間くらい。お茶の成分が下の方にたまっているので容器をグルグル振れば出来上がり。抹茶をスプーン一杯程度お茶パックに混ぜておくとさらに美味。


そこそこ高級な茶葉のほうが甘みが出ておいしい。相当高級な茶葉を使ってもペットボトルよりははるかに経済的。重たいペットボトルを持って運ぶ必要もない。難点は茶渋で容器が汚くなってくるので時々漂白を。1日で飲むならお茶パックは沈めたままでいい。


お茶にはカテキンの成分が含まれていて、それが身体にもいいとされる。ただお茶に詳しい人に聞くとカテキンはお湯が何度(忘れた)以上じゃないと抽出されないので水出し茶には含まれないらしい。しかし別の人は、それは短時間の話で何時間もかけて水出しするならカテキンはお湯で入れるよりはるかに多く抽出されるという。さらに別の人は何時間もかけて水出しすると、お湯で入れる数分なら抽出されない残留農薬まで染み出してくるから身体に悪いとの意見。

さて水出し茶は身体にいいのか、悪いのか?
まあいいや、おいしいから(^_^)

wassho at 23:42|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2005年08月11日

他人の評価は肯定する

何回か書いたようにパソコンはマックを使っている。それでブラウザーはマイクロソフトのインターネット・エクスプローラー(IE)。マックにはサファリというアップルの純正ブラウザーもあるのだけれど、IEにある「スクラップブック」というウエッブページを丸ごと保存できる機能がないのでほとんど使っていない。ちなみにマイクロソフトはアップルがサファリを開発したことにへそを曲げて、マック用IEの新バージョンの開発は中止だそうである。


初めてサファリで自分のブログを見てみた。フォントの種類や文字の大きさなどがずいぶん違う。サファリで見る「晴れ時々マーケティング」はとても小さい文字で書かれている。それにブログに広告が入っているのも発見。私が利用しているライブドアの無料ブログサービスに広告が入るようになったのはずいぶん前だと思うが、マックのIEで見るとなぜか広告は表示されないので、すっかり忘れていた。


ウエッブのページというのはHTMLというある種の文法みたいなものに基づいてレイアウトされている。HTMLは共通規格だから、どのブラウザーで見ても同じように見えなければいけないのだが、実際にはブラウザーの種類によって微妙な仕様の差があるために、このようなことになる。


私にとってはマックのIEで見るレイアウトが本来の「晴れ時々マーケティング」だけれど、サファリやもっと他のブラウザーを使っている人は、そのレイアウトで見る「晴れ時々マーケティング」こそが正しい「晴れ時々マーケティング」である。


話はちょっと飛躍するけど、

自分に対する他人の評価を間違っていると否定しても、あまり生産的でない。そう思われていることをすべて受け止めたうえで対応すべきだ。ちなみに私は「わがままで、怒りっぽく、飽きっぽく、何事にも冷めている」らしい(^^ゞ みんながそう思うなら、私がどう思おうとそれが真実である。


本日は“とりあえず他人の評価は丸飲みする。そう思わせたのは自分”の下書きでした。人生でもマーケティングでも同じはず。

wassho at 19:18|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月10日

選挙の手応え

ついでに選挙話第3弾。今回もネタ振りだけだけれど。


たいていの落選候補者が話す言葉は「後半には手応えを感じていたのだが」。選挙運動には参加したことがないから「手応え」というのが何を指しているのかよくわからないとしても、はっきりしているのは落選候補の状況認識が間違っているということ。大差で落選した候補者でさえも「手応えがあった」と口にする。


人間とは「見たいものしか見えないし、聞きたいことしか聞こえない」傾向というか心理特性のようなものがある。せっぱ詰まれば存在していないものが見えるし聞こえる。


選挙カーに手を振ってくれるのも手応えだろう。負けそうな候補者は手を振ってくれる人が予想より少なくても、手を振ってくれる人がいること自体に手応えを感じる。そして手を振ってくれる人の数が選挙戦の前半と後半で同じだとしても、手を振ってくれる人を求める気持ちがあるから、より多くの手を振ってくれる人を見つける。そんなこんなで「後半には手応えを感じていたのだが」となる。客観的に評価すれば最初から最後まで全くの負け選挙だとしてもである。


グループインタビューという調査手法がある。5〜6名の座談会形式で一般消費者に集まってもらい、あれこれ尋ねる。クライアントは別室でモニターしている。熱心な担当者ほど、消費者がどういう受け答えをするか仮説を持っている。その仮説に沿った話を誰か1人がボソッととすると「そら見ろ、やっぱり私の思っていた通りだ。この仮説は検証された!」と勝ち誇る人がいる。他の5人がそれに近い話すらまったく触れていないことは、その担当者は見えないし聞こえない。そこまで極端でなくても、ある商品に5つの満足と不満が出た場合「おおむね満足でしたね」という印象を持つ人は多い。


本日は“見たくないものを見る、聞きたくないことを聞く。それが正しい状況認識への第一歩”の下書きでした。

某保守系ベテラン代議士は「イヤ〜、政治家も長くやっていると見たくないものも一杯見たし、聞きたくない話も一杯聞かされた」と自分の大物ぶりの自慢を。その彼も落選したときは「後半には手応えをーーー」。見ちゃいけない聞いちゃいけないダーティーなことと本日のブログの意味合いは違うが、やはり自分のこととなると目が曇るようで(^_^)

wassho at 18:23|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

2005年08月09日

決断と判断

昨日のニュース、本日の朝刊は衆議院解散のニュースで一杯であった。しばらくは続くだろう。賛否はいろいろあろうが、小泉首相の「決断」を強く感じさせる出来事である。自爆テロ解散とかいわれているが、いかに変人であろうとも、郵政という一般的な法案で、しかも参議院での否決で解散というのは重い決断があったと私には感じられる。


さて、政治の話はおいといて。決断できない人が多いのである世の中は。秀才の某氏は今まで間違った決断をしたことがない。ただし彼はいかなる決断もしたことがないけれど(^^ゞ そういう人が周りにいませんか? 身に覚えはありませんか?


判断材料が揃わないと決められないーーー。それはそうなのだが、揃わない状況下で決めるのが決断である。すべてが揃ってから決めるのはサルでもできる判断。英語では何といい分けるのかはわからないが決断と判断は明確に違う。決断するには先行き不透明な中で決める「勇気」と、その決断に基づいて結果を出す「能力」が求められる。だから決断できる人は尊敬されるし仕事もできる。


仕事で、人生で、重要な場面で判断材料が充分に揃うケースはあまりない。決断できる人や企業が先に進めるし、できないものは現状に甘んじるしかない。決断しなくて成功した事例なんてあまり聞いたことがないはず。

本日は“決断なんて1割当たれば儲けもの。残り9割を取り繕うのも仕事うち。それでも決断しないの?”の下書きでした。

wassho at 18:09|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月08日

心理的プレッシャーをかけるには

郵政法案が否決され衆議院が解散だそうである。
当然、近々選挙が行われる。で、選挙となると名前はかろうじて覚えているものの、誰だかわからない古い友人や同級生が増える(^_^)


相手のノルマを気遣い、快く応諾するようにしている。
だから前回の都議会選挙で私は3人に投票したことになっているm(_ _)m


政党名や支持団体名は伏せるが、そのうちの1つは選挙が終わった後に、当選落選にかかわらずお礼の電話がかかってくる。実はこれだけでずいぶん印象が違う。5回お礼を言われれば、次は投票してあげなければというプレッシャーもなくはない。単に礼儀正しいのか長期の心理的戦略をふまえた上での行動かはわからないけれど、後者のような気がする。


本日は“選挙活動に学ぶ顧客へのプレッシャーのかけ方編”の下書きでした。

wassho at 19:24|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月07日

300円で夏を快適に暮らす方法

6c18c219.jpg先週の金曜日は青山研究会で、一昨日は銀座研究会で「研究」しすぎて、どちらも「研究室」を出たら明るかった。空が明るくなっているとヘコむというか反省気分になるのはなぜだろう?


7月、東京は少し涼しかったが前回の台風が過ぎたあたりから暑くなり、8月になって35度前後とようやく夏らしくなってきた。でもパキスタンで45度を体験してきた私にとっては軽井沢みたいなものであるが(^_^) 本日は日曜日なのであまりマーケティングじゃないネタで。


夏の話。夏になると制汗剤、デオドラントスプレーなんかがよく売れる。清潔を心掛けるのはいいことだが、化粧品・トイレタリーメーカーのマーケティングにのせられている面も大きくて、体臭を気にしすぎる人が多くなったのは気になる。メーカーの片棒を担いできたこともあるから少し心が痛む。


幸い私は体臭はないし、オヤジくさい加齢臭も今のところ大丈夫。でも数年前から夏になると身体のべたつきが気になるようになってきた。そこで愛用しているのがベビーパウダー。


寝る前は首筋を中心に。朝はシャワーを浴びてから、脇、膝の裏、足の指、それとコカンやフクロ周辺(^^ゞ あたりに。昼過ぎくらいまでしか効果は続かないのだが、それでもサラサラした気分は爽快。ベビーパウダーの香りも少し懐かしい感じでいい。


いろんなベビーパウダーや化粧品として売られている高級タルカムパウダーも試したが、写真のジョンソンので充分というのが私の結論。ベビーパウダーにアスベストが混入されていると報道された時はあせったけれど、ホームページでジョンソンの製品ではないことが確認できたので安心。1缶300円でひと夏は充分に持つ。お試しあれ。


ちなみにベビーパウダーはタルク石、日本語では滑り石とかいわれている鉱物の粉。タルカムパウダーの語源はここから。昔は天花粉という言葉があったが、それは瓜か何かを乾燥させた粉らしい。シッカロールは天花粉とタルクの両方を混ぜたものみたい。鉱物だけだと香りはしないはずだからジョンソンのベビーパウダーにも天花粉が入っているのか、あるいは香料? このあたりの知識はちょっといい加減。気になる人は勝手に調べて下さいね。

wassho at 20:08|PermalinkComments(1) 生活、日常 

2005年08月05日

セキュリティ・システムのすり抜け方

情報セキュリティの話の続き。
15年以上前だが、某企業のデザインセンターをプレゼンテーションのために訪問した。


最初に総合受付へ行き「〇〇さんとお約束しているのですが」と伝える。大事なプレゼンテーションだから受付にも話が伝わっていたようで「wassho様、お待ちしておりました。5階に▢▢部の受付がございますので、そちらの方へ」と言われる。そこでスタッフを引き連れて5階へ。


ところが5階へ行ったものの、その▢▢部の受付がどこにあるのかわからない。あちこち探してみても、それらしきものが見あたらない。何しろ、そのデザインセンターは巨大な建物なのである。それに各部屋の入り口はセキュリティのためにすべてロックされていて中を覗くこともできない。


約束の時間も迫ってきたので、通りがかった女性(何となくアルバイトっぽかった)に「すみません、〇〇さんとお約束しているのですが」と尋ねてみる。すると彼女はとても愛想よく「じゃ、こちらへどうぞ」と案内してくれた。ちなみに〇〇さんはかなり高い役職である。

廊下を進み、ある入り口をカードキーで開け、さらに進むと、そこにいた別の女性に「〇〇さんのところまでご案内して」と伝えてくれた。するとその女性が別の入り口に暗証番号を打ち込んで開けてくれ、さらにあちこち歩いて、ようやくオフィスらしき部屋にたどり着き「〇〇は、あの一番奥の席です」と教えてくれる。


で、私が席の前まで行き「おはようございます」と挨拶すると、彼はあわてて
立ち上がり「wasshoさん、どうやってここまで来たの! ここは部外者立ち入り禁止なのに!」


彼の席にたどり着くまでに、デザインを描いている人の隣も通ったし、モックアップという製品のデザイン模型が並べてある区画も横目で見た(残念ながらカバーが掛かっていたけれど)。デザインセンターだからセキュリティは厳重である。そこは当時としては最先端のセキュリティ・システムを完備していた。ほとんどの入り口はロックを解除しなければ入れない。でも私は「〇〇さんとお約束しているのですが」といっただけで、それらをすべてすり抜けられたのである。

本日は“仏を作ったら魂を入れようね、専門家の皆さん (注)セキュリティ関係者に限らず”の下書きでした。

wassho at 19:30|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月04日

個人情報保護法

個人情報保護な世の中である。マーケティングにはリサーチがつきもの、リサーチには個人情報がつきものなので私や周りも何かと騒がしい。


今年の4月から個人情報保護法が全面的に施行されたのが大きな契機。それにこの法律がとても抽象的なのが拍車を掛けている。50キロ以上はスピード違反ですと規定されていたら対応も簡単だが、個人情報保護法は「安全運転をしなくてはいけません」みたいな感じだから、あちこちで混乱がある。個人情報保護法の罰則規定はたいしたことはないのだが、このご時世、個人情報にルーズと思われては大変だから、いきおい安全マージンを高く取らざるを得ない。


最近病院では病室に入院患者の名前を掲げない、薬を渡すときも名前で呼び出しをしないそうである。他にも各業界で「それってどうよ」という事例はいっぱいある。いずれ落ち着くと思われるが、現在は「赤信号。みんな怖くて渡れない」な状況である。


プライバシーマークというものをご存じだろうか。個人情報保護体制がしっかりしていると認定された企業や団体が交付されるもので、JISマークみたいなものである。プライバシーマーク取得には責任者として個人情報保護管理者(CPO:チーフ・プライバシー・オフィサー)をおかなければいけないのだが、コソッと私はCPOだったりする。


で、保有している個人情報の洗い出しとか、その管理状況がどうだとか、安全対策はとか面倒な業務も担当しているわけだが、結構そのノウハウはマーケティング業務や企業の経営プロセスにも応用が利くと最近感じている。


あるコンサルティング会社のノウハウなので詳しくは書かないが、情報とは、ある加工をされて、次の情報に生まれ変わる。そのサイクルの繰り返し。例えばリサーチをして分析をしてマーケティング戦略を立てる。これをもっと細分化して洗い直せば、どんな情報を集めるべきなのか、どんな視点で分析すべきなのかが明らかになる。あるいはどんなマーケティング戦略を立てられたか成果はどうか見れば、自社の付加価値創造力も評価できる。


本日は“出来事は細かなプロセスの連続集合体。たまには一気通貫で眺めてみると役に立ちます”の下書きでした。


ところで深夜にタクシーで帰宅するときは霞ヶ関あたりも通ることになるのだけれど「財務省の佐藤さんまでお願いします」とかのタクシー無線が頻繁に。これって個人情報的にどうよ(^_^)

wassho at 20:14|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

2005年08月03日

キッドナッピングとマーケティングのターゲット

前にも書いたけれど電車の中ではiPodで英会話講座をダラダラと聴いている。私が購読しているのはNHKラジオの「ビジネス英会話」というシリーズ。本とCDで1ヶ月1930円なり。元を取るのはなかなか難しいかも(^^ゞ


NHKのビジネス英会話シリーズは、4〜5人の登場人物がビジネスの現場で交わしている会話を聞き取るという構成になっている。その会話のテーマがなかなか面白い。今月はヒスパニックマーケットとペットマーケットが題材。最先端の情報ではないかもしれないが、アメリカの社会、ビジネスシーンで何が起こっているかを知ることができる。英語と「プラス見聞を広める」という観点に立てば1930円は元が取れているかもしれない。ちなみに本だけなら(ラジオで聴けば)350円です。


少し前にキッドナッピングがテーマの週があった。キッドナッピングとは誘拐のこと。アメリカで子供の誘拐が多いことは知っていたが、対策として親たちはそこまで気を遣うのかといろいろと興味深かった。


私が関心を持ったのは「子供は誘拐犯を、いかにも悪人のビジュアルイメージで想像しているから、身なりのきちんとした誘拐犯に誘われると警戒心を持たないことがある」という会話。


マーケティングでは「誰に売るのか」というターゲット設定をしっかり行うことが必要。でも多いんだなあ、子供が誘拐犯をいかにも悪人風とイメージしているのと同じレベルで、ワンパターンな発想しかできないマーケティング担当者やクリエーターが。ターゲット設定が正しくても、ぜんぜん勘違いなターゲット理解でマーケティングがズレていることはとても多い。

本日は“あなたの顧客に雑誌やドラマから抜け出したような人はいない。広告代理店や企画会社が持ってくる、いかにものターゲットプロフィールも半分はでっち上げ、それっぽいイラストが添えられていたらなお怪しい”の下書きでした。

wassho at 19:24|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月02日

アイロンしないとシャツがわからない

昨日の続きだけれどダースベーダーよろしくアイロンしている話。あまりうまくアイロンできないし時間も思ったよりかかっている割には、今のところ物珍しさもあって結構楽しんでいる。性格的にすぐに飽きるのは目に見えているが。


アイロンでもしないとシャツをしげしげと眺める機会はない。何となくはわかっていたつもりだったが、背中の上のところの布の形とかプリーツの折られ方とかいろいろと発見がある。


わかる人にしか通じない話で恐縮だが、これはクルマやバイクを洗っているときの感覚に似ている。ボーッと全体を見るのではなく(洗うという目的を持って)部分をシッカリと見る。いつもとは違う角度で見上げたりのぞき込んだりする。長年乗ってきた愛車でもなにがしかの発見があったり新鮮さを感じたりすることが多い。


普段からよく知っている、わかっているつもりでも人間の認識なんて意外と浅いものである。だからリサーチをしたり評価テストをすることがマーケティングでは大切なのだ。本日は“視点を変えて情報を集めるのが本当のリサーチ、あるいは役に立つリサーチ。企業の論理丸出しの設問設計や、押さえのベーシックな数字も必要ですからと分かり切った設問にばかりページを割いてもシャツのシワは伸びないよ”の下書きでした。

wassho at 19:43|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年08月01日

クールビズなのでアイロン?

パキスタンから帰ってきてからブログはズル休み、いや夏休みをしていたのだけれど、そろそろ再開しないと書き方を忘れそうなので。実際、ブログの管理ページのパスワードをなかなか思い出せなかったし。


政府の音頭取りよろしく今年の夏の男性ファッションはクールビズである。私の場合、クライアントと会う時以外はあまりスーツを着ないし着る必要もないので、昔から夏の半分はクールビズである。ジャケットは着ていたり「持っている」ことも多いが、夏はポロシャツかTシャツがスーツ以外の私の定番ビジネス・ファッション。


だったーーーーー。


しかし今年は仕事でポロシャツやTシャツは一度も着ていない。着ているのはワイシャツやボタンダウンなどの布のシャツ。だから、クールビズのお手本のようなファッションで仕事をしている。もちろんクールビズに影響されたのではまったくない。


理由はポロシャツやTシャツなどのニットだと
目立つからーーーぽっこりとお腹が(/o\)


アイロンの要らない形状安定シャツはもともと肌触りが好きじゃない。シャツは毎日着替えるから、それらをすべてクリーニングに出すのも面倒だしお金もかかる。洗濯しただけのシワシワシャツだと気分までシワシワになる。


ということで、実物の私をご存じの方にはにわかに信じがたい話とは思いますが、何と買っちゃいました。生まれて初めてアイロンを!


ところで最近スターウォーズの最新作が封切りになって話題だけれど、アイロンってスチームがダースベーダーのようなうなり声を出すんですね(^_^)


今年の夏はクールビズの影響でシャツの売り上げは伸びて、ネクタイは減少だそうである。まあ、そんなことはサルでもわかる。本日は“クールビズと聞いてアイロンのことまで連想できるように日頃から風が吹けば桶屋ーーーな発想訓練をしていたら、というか問題意識を持って世の中を観察していたら、いろんな出来事を自分のビジネスに取り込める”の下書きでした。


暑中お見舞い申し上げます。

wassho at 23:17|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 生活、日常