2005年12月

2005年12月27日

価格交渉に成功したら

連日報道されている耐震強度偽装問題。ちらっと見た昨日のテレビでは、姉歯氏がゴマカして設計した図面から、さらに施工会社が手抜き工事をして、とんでもない状態のマンションが映し出されていた。


この問題、誰が始めたのかの犯人捜しはいろいろ複雑そうだけれど、動機ははっきりしている。耐震性を低くした構造の方が安上がりだから。ホテルの方は知らないが、問題になっているマンションは安くて広いがセールスポイントの物件だったようだ。


さて、ビジネスに価格交渉はつきもの。不景気やデフレは停まったようだが、まだまだ厳しい交渉が続く。値下げを求められたときの解決策は長期的には

1.その価格で経営が成り立つビジネスモデルに転換する
2.合理化その他の企業努力で、その価格でも充分な利益が出るようにする

の2つだ。しかし短期的には

3.我慢する(涙)
4.下請けにしわ寄せする
5.手を抜く

となる。世の中の価格交渉で後者の占める割合はーーーたぶん、とってもとっても多い。

価格交渉に成功したら、喜んでばかりいないで、なぜ成功したかは考えておいた方がいい。特に長いつきあいをする取引先の場合。後者の理由で成功したなら、経験上やはり無理はそう長くは続かない。どこかで自分にマイナスが跳ね返ってくる。

本日は “安いとつい嬉しいけれど落とし穴もあるので注意” の下書きでした。ついでに、どうしたら安く買えるかより、どうしたら高いモノを買えるようになれるかを考えていた方が人生的には効く。仕事でもプライベートでも。

wassho at 22:02|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月26日

企業の「品質や力量」は営業マンの「応対や態度」にあらわれる

ASPというものをご存じか? アプリケーション・サービス・プロバイダーの略。略語はフルネームで覚えましょう(^_^)

パソコンでは何らかのソフトウエアを動かすわけだが、そのソフトはパソコンにインストール(組み込んで)して使うのが一般的。ワードとかエクセルとかはそう。ASPが提供しているサービスというのは、ソフトをパソコンに入れないで、使うときにネットでASPにアクセスして、そこにあるソフトを(たいていはブラウザーを使って)利用する方式。ワードやエクセルが「売り切り」で販売しているとすれば、ASPは「時間貸し(月額いくらという契約が多い)」の販売。購入するとなると数百万から何千万円という価格になるソフトで、こういう販売方法がある。正確にはASPが提供しているソフトを使うということになるが、一般的にはASPを使うという言い方をする。


現在、何社かのASPと契約している。先日、新たに1社増えた。ある分野のASPを選ぼうとすれば、たいてい候補は10社くらいある。もちろん資料でいろいろ検討するけれど、今回も今までも結局決めてとなるのは営業担当者とのやりとりから受ける印象だ。


営業担当者がソフトウエアを作っているわけではない。トラブルがあったときのサポート担当でもない。つまりASPの品質と営業担当者の優秀さとは直接的には何の関係もない。だから実に理にかなっていない選び方。


しかし、この方法で幸いなことに失敗はしていない。企業の「品質や力量」は、やはり営業マンの「応対や態度」にあらわれる。考えてみればASPで提供されるサービスというのはIT技術の固まり。高度なテクノロジーほど理解できないから人物評価で選ぶという一見すると矛盾する関係式が成り立つ。実は超高級車とか億ションとかも、商品の中身よりも「決断を後押しされる」という意味で営業マンの存在はとても大きい。

本日は “顧客が本当は何を判断基準にしているか。それを見誤るとマーケティングは成功しない。お願いだから、エンジニアを連れてきて分厚いパンフレットで難しい説明をしないでね” の下書きでした。

wassho at 18:37|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月21日

手の内をオープンに

とあるプロジェクト。無事終了し、とっくに振り込みがあるはずなのに何の音沙汰もない。当然、催促をする。これが相手が外国だから面倒。簡単な内容のメールを書くにも時間がかかる。

私:早く払わんかヴォケ(怒)
もちろん英語で礼儀正しく書いています(^^ゞ

A国のP氏:えっ? とっくに支払いの手続きはしたのですが??


まあ、時々ある話。それで、ここからのP氏の行動が面白いというか、すごい。

実はこのプロジェクトはA国のP氏との間で行ったのだが、費用はは、その会社のB国支店から支払われることになっている。多国籍企業ではよくある。それでP氏はB国のQ担当者(私は何の面識もない)に問い合わせ、Q担当者は経理のR担当者(もちろん赤の他人)に問い合わせーーー。そのやりとりをP氏は全部メールのCCかFWで私に知らせてくる。最後には、その会社の本社があるC国のお偉いさんまで登場。


結局P氏の尽力で支払いは近々行われることになった。感謝。


イヤ、ちょっとおかしい。P氏は最初に「お前ら何やってるんだヴォケ!」と社内メールしただけで、尽力してくれたのは経理のR担当者だ。それにどうもP氏とQ担当者のミスコミュニケーションが原因らしい。英語はシンプルなメールなのだが、先方の社内略語のようなものが多くて、肝心なところがわからない。


しかし何となくP氏を中心に回っているメールを眺めていて、いろいろやってくれているなと思ったのは事実。本当は支払われた後でも「約束より遅かった」と怒り続けねばならないのだが、そんな気持ちはとっくに失せた。


このやりとりには4日間かかった。もし最初の催促から4日後にP氏から「近々送金する」と連絡があったら「今日、振り込めヴォケ、飛行機に乗ってもってこい」と私はエスカレートしたかもしれない。P氏はCCとかFWに私のメールアドレスを加えるだけで、まんまと私を丸め込んだのである(^^ゞ

本日は “いや〜社内の調整に手こずっておりまして〜なんて言い訳をよく聞くが、本当に仕事を進めたいのなら何事もオープンにして、こういうスマートなやり方もある” の下書きでした。日本の大企業じゃ難しいかな〜。外国の企業じゃ当たり前なのかな? よく知らないけれど。

wassho at 19:22|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月19日

フィギュアスケート

スポーツニュースで見る程度なんだけれど、女子フィギュアが盛り上がっている。村主章枝、恩田美栄、荒川静香というのが日本の不動のトップ3かと思っていたら、しばらく前に安藤美姫がアイドル的に取り上げられ、今回は浅田真央という15歳の少女が(普段フィギュアを見ないものにとっては)彗星のごとく現れた。中野友加里というダークホースも登場。大きな大会でメダルをねらえる実力は皆あるみたいだから、女子マラソンのように層の厚いスポーツになっている。

本日は(その1) “層が薄いと何事も盛り上がらない。M&Aなんかも村上氏とホリエモン・三木谷氏以外に、もっとヤンチャなプレーヤー求む”。


ところで、浅田真央は年齢制限があってオリンピックに出られないことも何かと話題。残念だと思うし、金メダルを取った選手も「浅田真央がいなかったからーーー」なんて言われるから気の毒だ。ちなみに昔、阪神の田淵選手がホームラン王を取ったのは、ジャイアンツの王選手が怪我で休場していたシーズンだったと漫画で読んだ記憶がある(^_^)


年齢制限のルールは体格が出来上がっていない児童が無理をしないようにという理由で設けられているらしい。優雅に滑っているように見えても、ジャンプは骨折の危険性もある負担の大きな動作。だから、それはいいことじゃないかと思う。しかし、じゃあなぜオリンピック以外の世界大会クラスには出場できるのか? 何歳以下はジャンプは1回転までとか、しちゃいけないとかというルールじゃないと児童保護にはならない。

本日は(その2) “アホな上層部がアホなルールを作ると、現場が迷惑する。方針とか戦略とかに置き換えればビジネスの世界にもいっぱいある”。


相手と記録や得点や強さを直接的に競うたいていのスポーツと違って、フィギュアやシンクロ、体操などは審判の評価を競うスポーツ。技術共に芸術性まで評価対象だから、完全に主観の世界。オリンピックや世界大会では審判団に各国の審判が並ぶ。自分の国の選手の得点をエコヒイキするというのを前提としたシステム。実に人間くさい。


審判によって差が出ないように、得点の付け方はかなり細かなルールがあるらしいのだが、基本は主観だし芸術点もあるから選手と審判の相性は排除しきれない。まあ、それも楽しみのひとつだ。

本日は(その3) “たいていのスポーツと違って、世の中のほとんどのことは他人に評価されてナンボの世界。そこを勘違いしていると努力が報われなかったり空回りしたりする。何かには、常に誰かがいる”。


しばらく書いていなかったので下書き3本書いてみました。

wassho at 17:56|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月13日

ドツボ・スパイラル

タクシーに乗った。個人タクシーで日産のフーガ(セドリックの後継車)という車種だった。東京では個人タクシーはほとんどがクラウン以上の高級車。セルシオなんかも時々走っている。タクシー会社のクルマも一応クラウンであるが、かなり昔から生産されている5ナンバーの実質タクシー専用車両。個人タクシーとはずいぶん広さや乗り心地に差がある。それでいて料金は同じだから、できるだけ個人タクシーを選んで乗ることになる。


こんな高級車を使って儲かるのと、よく尋ねてみる。
平均的な回答は、儲けは少なくなるのだが、

・個人タクシーは高級車が当たり前なので、自分だけタクシー会社のような車種は使えない。
・儲けは薄くなるが、いいクルマを運転したい。
・儲けは薄くなるが、身体が楽。長く営業できるので、それでカバーできる。
・もう子供も独立したしカアちゃんも仕事しているし、半分趣味だから。

といったところ。


話は変わるけれど、それにしても日本のタクシーは高い。各国のタクシー料金を正確に比較したわけではないが、日本のタクシー・エンゲル係数は世界一だと思う。料金を上げては客離れを招き、価格破壊をしようとするタクシー会社が現れると、規制を縦にとって官民上げてつぶしにかかる。

マーケットの縮小→値上げ→マーケットの縮小の最悪のパターン。結果、運転手は長時間労働低賃金。マーケットが縮小傾向にあったなら、値上げで当面の利益を稼ぐより、マーケットの拡大をいかに図るかを考えるべきなのだ。マーケットの縮小→値上げでドツボにはまっていない業界は、たぶんない。タクシーは交通機関として必需品だからマーケットの消滅はないが、必需品じゃない業界は行くところまで行き着く。


本日は “成長産業じゃない業種の皆さん。客が増えてこその商売繁盛。ドツボスパイラルからの脱却戦略をお正月にでもゆっくり考えてください” の下書きでした。

ところで街でフェラーリが走っていても、別にうらやましくもないのに、終電前にタクシーで帰る人を見ると「リッチだなあ」と、うらやましいのは私だけかな。

wassho at 21:46|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月12日

注意一秒、怪我一生

連日報じられているみずほ証券の発注ミス。「1株を61万円で」を間違って「61万株を1円で」と入力したというもの。損害額は当初300億円といわれていたが、今日になって640億円とも報じられている。


「注意一秒、怪我一生」


このニュースを聞いたときに思い出した昔の標語。たぶん交通安全の標語だったと思うけれど、今の子供も知っているのかな?


パソコンを使うようになって個人のパワーは、パソコンがなかった時代とは較べられないくらいに高まった。あなたも、こうして見ず知らずの私のブログを読んでいる(^_^)

クルマがあるから道を歩いていてはねられることがある。それと同じようにパソコンを使えば、パワーアップした分だけ、何か間違いを起こせばそのダメージは大きい。


パソコンウイルスに感染して、それを他人に広めて他人のパソコンを台無しにできる。宛先間違いのメールを、まずい相手に一瞬で送ることができる。書類なら本棚10台は必要な情報もパソコンなら広さも重さもなく納められる。そしてパソコンを持ち運んで、どこかに置き忘れることができる。大切でかけがいのない情報をパソコンに入れて、ハードディスクがクラッシュして、すべてを永遠に失うことができる。パソコンで株やオークションをしているなら売買ミスもできる。

大手企業での個人情報漏洩事故が時々報道されるが、個人情報の入ったパソコンを持ち運んで、それを紛失したというケースが多い。ヤフーの事件の時は社内の犯人によってシステムから情報が引き出されたが、それもパソコンで情報を管理していたからだ。


電気のありがたさなんて、停電の時以外感じることはない。それと同じでパソコンのすごさも普段は意識しない。本日は “パソコンを使うあなたの破壊力はウルトラマン級。くれぐれも注意一秒怪我一生” の下書きでした。

ヒネリなくてごめん。

wassho at 21:15|PermalinkComments(2) ノンジャンル 

2005年12月08日

ジョン・レノン

没後25周年ということで、あちこちのメディアで取り上げられている。もうそんなに経ったかというより、25年前に子供じゃなかったことに改めてショック。

ジョン・レノンは「愛と平和の伝道師」みたいな感じで、年々神様のような存在になってきている。彼についてビートルズ時代のいくつかのエピソードと有名な作品しか知らないけれど、神様扱いには何となく違和感。


私にとってはエロティックなことと、世の中をオチョクルのが好きな愛すべきイギリスのオッサン。才能が豊かだからイマジンみたいな曲も作れたが、あれは余芸だった気がするといったら非難されるだろうなあ。


本日はジョン・レノンに学ぶ “ある部分を取り上げて増幅に増幅を重ねると神話となる。関係者の戦略と努力のたまものでブランドイメージは出来上がる。付け加えるならば、それはマーケットが望んでいたイメージだからブランドは強固に構築された” の下書きでした。
You may say I'm a dreamer 
But I'm not the only one I hope someday you'll join ME!

wassho at 21:05|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月07日

ヤジ・マーケティング(2)

昨日の続き。

ヤジ達が再びオーディオを買おうしている。ミニコンポ以外は撤退した総合家電メーカーも、またミニではないアンプやスピーカーをソロリ様子を見ながら発売し始めている。


しかし専業メーカーも総合家電メーカーも、いかにも「オーディオ製品です」という昔ながらの無骨なデザインの商品しか作っていない。サイズもミニコンポを見慣れた目にはバカでかい。今回、買う前に少し調べてデザインがいいなと思ったのはすべて外国製。アンプで100万円以上のものばかり。(実は高級オーディオの世界では100万円なんてのは別に高い価格ではないというタイヘンなことになっているのだが、そんな話は別の機会に)


昔は無骨なコンポを使っていたヤジ達も、今はもっとスマートで洗練されたデザインのものが欲しい。ヤジ達も進化しているのだ。その辺のところが理解できていないと、せっかく復活しかけているマーケットが育たない。あまり好きな言葉ではないがインテリア・オーディオとかデザイナーズ・オーディオといったマーケティングにそそられるヤジ達は少なくないはず。ターゲット層も広がるはず。


本日は “ヤジをもっとマーケティング対象として研究しなくては” の下書きでした。新橋で飲んで騒いでいるだけのイメージだけではダメなのだ。
(続く)

wassho at 17:39|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2005年12月06日

ヤジ・マーケティング

ちょっとした理由があって現在、隣近所を気にせず夜中でも大音量で音楽を聴ける環境にある。その、ちょっとした理由は、たぶん春頃にはご報告できると思います。


ということで、80まで音量メモリのあるアンプで60とか70まで上げて楽しんでいたら、CDプレーヤーがなかなかCDを吐き出さなくなったり、低音でものすごくノイズが出るようになってしまった。重労働させすぎたか?


CDは原因がわからないが、スピーカーをチェックしてみるとスピーカエッジ(スピーカーの外周部分でスピーカーの箱と接している部分)がひび割れていた。普段の音量なら問題ないが大音量だとノイズになるようだ。


こんな大音量環境はもう一生巡ってこないかもしれないので、泣く泣くオーディオ一式を買い換えた。以前、 こんなことを書いたので「いいオーディオ使っているんでしょ」といわれたこともあるが、とても自慢できるようなものではない。スピーカはソコソコ高級だけれど買ったのは昭和の時代。そのスピーカーと一緒に使っていたソコソコ高級なアンプとCDプレーヤーは数年前に壊れたので、今使っていたのはスピーカー込みで1万円の処分価格だったミニコンポのアンプCDプレーヤー一体型。(定価は5〜6万円くらいと思う)


今回、買ったのはミニコンポではなくて、専業メーカーのラインナップで一番安いアンプ。それと一番安くはないが、下の方のラインナップのCDプレーヤー。スピーカーはイギリスの専業メーカーの二番目に安いやつ。


土曜日にアンプとCDプレーヤーが先に届いた。昭和のスピーカーは低音は壊れているのに、それでもいい音、満足。きめが細かくて密度が濃い。小さな音でも元気がある。今までのセットでも私の耳にとっては充分な音質だと思っていたが、曇ったスプーンと磨かれたスプーン位の違いがある。音量を上げると以前よりパワーがある分、部屋が壊れそうなくらい低音ノイズが出る。早く来い来いお正月じゃなくて新しいスピーカー。


さて、やっと本題のヤジ・マーケティング。最近、 オヤジはヤジって呼ばれてるらしい。そのヤジ達、実際は私よりはもう少し上の団塊の世代を中心としたヤジ達がオーディオにまた関心を持ち始めているらしい。若い頃は音楽が好きでオーディオも多少は凝っていたけれど、中年になって音楽すら聴かなくなったヤジ達が、歳をとってというか財布と心に余裕ができて再びーーーという図式。オーディオ以外にもバイクとかその他にもある。

(続く)

wassho at 19:48|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 音楽、オーディオ

2005年12月05日

動かす仕組み

新幹線の切符を買いに行く。東京←→新大阪。往復割引ってあるの?と尋ねると「大きな声じゃいえないけれど、隣の西明石まで買えば割引になる」と大きな声で窓口のオジサンが親切に教えてくれた(^^ゞ

新大阪までの乗車券は往復で17,020円。西明石まで買うと16,820円。距離的に新大阪以降が割引の対象になるらしい。たった200円の違いだが何もせずに200円の儲け。缶コーヒーがタダになってラッキーである。


話は変わるが窓口で切符手配の操作の様子を見て思い出した。交通システムとコンピューターは例えられることがある。

●鉄道=メインフレーム(汎用大型機)
●自動車=パソコン

前者は大がかりなシステムで大勢の人が運用に関わる。大量に乗客やデータを扱うには効率がいいものの、小回りは利かない。後者はその逆で、一人で扱えて、好きなときに好きなところへ行ける、使える。ただし大量なことは不向き。

両者の中間として

●飛行機=スーパーコンピューター
●バス=ワークステーション

などというのもある。そういえばワークステーションという言葉は最近は聞かないけれど?


ビジネスや経営にも同じような考え方は当てはめられる。大量の効率を求めるか、小回りが大事なのか。資金も人材もある大企業が、時としてベンチャーの後塵を拝するのは、こういった「動かす仕組み」も原因している。リストラで人員削減をすすめても、運用が鉄道・メインフレームのままなら効率は望めない。

本日は “よその経営スタイルやビジネスモデルをまねしてもうまくいくとは限らない。場合によってはソロバンが最も好都合なこともある。もちろん、その逆も” の下書きでした。

wassho at 19:11|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2005年12月01日

不良在庫のため方

昨日の「品揃え欲求」説とはぜんぜん関係ないけれど、ついでに思い出したので。


ダメなブランドやダメなお店でリサーチをすると、商品バリエーションや品揃えが少ないという回答が返ってくることが多い。じゃあということでバリエーションや品揃えを増やすべく励むことになる。


経験上、半分以上の確率で、その目論見は失敗する。商品を増やした分だけ在庫が余計にたまる。


なぜ、そうなるか。それはリサーチの分析が甘いから。「欲しい商品がない、自分に合っていない」という回答が「商品バリエーションや品揃えが少ない」という回答に置き換わっていることはよくある。なぜなら、回答する人が「遠慮」して婉曲な表現をするから。このあたりを見抜けない未熟あるいはレベルの低い分析を信じると大変な目に遭う。欲しくない商品のバリエーションがいくら増えたって誰も買わないのだ。


ついでにいうとクライアント側が、商品そのものがダメなことを認めたくなくて、あるいは認める能力がなくて、品揃えの不足だという理由に逃げることもよくある。ひょっとしたらクライアントの「品揃え欲求」も影響しているかもしれない。


本日は “社長の言いたかったことはこうだとか、ああだとか、個人ベースでは腹の探り合いをするのが好きなくせに、調査データになると表面的な解釈で満足してはいけません” の下書きでした。

wassho at 22:39|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス