2006年06月

2006年06月30日

そんなバカな!

2bc6bcad.jpg 先日買ったスニーカーは、この写真の靴じゃないが、これのシリーズ製品。私が買ったスニーカーと同じようなデザインは他ブランドにもあったけれど、このシリーズの売りは、土踏まずのところが二重になっていて、上のソールから空気が出入りして足が蒸れないということらしい。まあ、それも気に入って買った。


よく足が蒸れるといわれるが、私の場合、体感的には蒸れるというより暑い。蒸れるというと言葉的には湿度を連想するが、その感覚はない。それと革靴(いわゆるビジネスシューズ)は、よく蒸れるというが、私の場合はスニーカーのほうが暑く感じる。やっかいなのは暑いスニーカーと暑くないスニーカーがあって、それは買う時にはわからないこと。夏に冷房のないお店の外に出て30分ほど試着(試履?)でもしない限りわからない。経験上スニーカーの素材や表面にポチポチと空いている穴の数と、暑い・暑くないは関係ない。つまりスニーカーを買う時は出たとこ勝負。ムカツクのは夏に暑いスニーカーが、冬に暖かいということでもないこと。


靴業界には、暑いかどうかをわかるような表示をお願いしたい。まあ、この靴は蒸れますといっては売りにくいだろうが。


話は戻って、私が買ったスニーカー。本当に涼しい。ちょっと大げさだけれどスリッパを履いているみたいで大正解。


土踏まずのソールの所から靴に溜まった熱気を排出すのだが、靴なんだから、そこには当然、内側の空気は透しても、外側から雨などの水は靴の中に透さないゴアテックスとかその他のスキーウエアによく使われているような素材が使われている。


ーーーーと、思うでしょ。


あまりに涼しいので、構造はどうなっているのかと靴の中敷きをはがしてみたんだけれど、何とナイロン糸の粗いメッシュになっているだけ! ということは?


靴箱がまだ残っていたので、説明書のようなものはないかと思って探すと、そこには「雨の日には履かないでください。水たまりなどは避けて歩いてください」と書いてあるではないか(>_<) このスニーカーは雨天使用禁止らしい。そんなバカな!

wassho at 16:44|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2006年06月29日

連係プレーができないと

準備する暇がなかったので、今回の引越はいわゆる「おまかせパック」で依頼した。引越のメニューは各社によって多少違うが、

(1)荷造りを自前でやる
(2)荷造りをしてもらう
(3)荷ほどきをしてもらう

の、いずれかを選択する。もちろん(1)が最も安い。私は(2)を頼んだ。これらはいわば手間賃。それと荷物の量と運ぶ距離によって運賃が決まる。後は様々なオプション料金。手間賃と運賃の比率が引越の条件によって様々だけれど、近距離な私の場合(1)の運賃のみと(2)の手間賃プラスで料金は4倍の開きがあった。楽しようと思えば、やはり金はかかるのである。


だが、荷造りを頼んだのは正解だった。前日に多少貴重品の整理をした程度で、ほとんど手つかずの家の中のあれやこれやを、2名の女性スタッフが8時半から始めて午前中にはすべて梱包してくれた。割れ物はウレタンシートでくるみ、衣類はきちんと畳んで、その他もろもろプロのワザを光らせて。私一人だったら、たぶん1週間はかかった。


しかし女性が、こういう作業をテキパキとこなしていくのを見ると、何となく心引かれる。1名は20代後半で妖怪人間ベムを思い出したし、もう1名20代中頃の女性はたぶんクラスで3本の指に入っていたであろう地味さだったけれど、思わず「二人とも嫁にきてくれ」といいそうになるのをグッとこらえた(^^ゞ


頼んでいないのに彼女たちは、引越後すぐ使うものが入った段ボール箱に「すぐ使う」と赤いマジックで書いてくれる。だから、それらを開ければ引っ越し先でシッチャカメッチャカになった状態でも、とりあえずの生活はできるという段取りになっている。


なんだけれどーーー。


彼女たちは荷造りの専門スタッフ。午前中で次の引っ越し先へと移動し、私の荷物のトラックへの積み込みと積みおろしは別の男性スタッフが担当する。彼らも働き者で誠実だったものの「すぐ使う」と、その他の段ボール箱を区別して家の中に運んでくれなかった。壁際いっぱいに段ボールを積み上げただけでは足りないので、2列と一部は3列に段ボールを並べたが、運悪く「すぐ使う」は奥の方や下の方に積まれてしまっている。


彼女たちが梱包した段ボールは、梱包し終わったものから次々と男性スタッフがトラックに積み込む。しかし「すぐ使う」は50箱ほどの内のほんの数箱。それらは別にして最後に積み込み、引っ越し先では他の段ボール箱と別の場所に運び込むべきであった。


本日は “せっかくの心配りも、部署が違って連係プレーができなければ、ナンの役にも立たないどころか、かえって顧客の怒りを買う” の下書きでした。マーケティングの様々な活動は顧客視点に立ってトータルにコーディネートされないと効果は出ません。

wassho at 19:27|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 生活、日常

2006年06月28日

引っ越しました

464d6a12.jpg昨日、自宅を転居しました。


海外出張のホテルのように、いろいろとお部屋案内写真を載せるのは、ちょっと気が引けるので、洗濯機置き場の写真にでもしようと思ったけれど、とりあえず1枚だけ。寝室からリビング方向を眺めるの写真です。


今まで住んでいたところは随分と長かったが、いろいろとアンナことやソンナことがあって(そのうち書くかもしれない)、世田谷区田園都市線沿線から目黒区東横線沿線の住民になりました。


区は変わったものの、前の住まいとそんなに離れていないので新天地という感覚はない(同じ東京じゃ当たり前か)。それに引っ越したからといって人間が変わる訳じゃないけれど、でも気分転換になるのは確か。この勢いでできたら生まれ変わりたい。

しかし現実は厳しく、50個以上ある段ボール箱がすべて片づくのは、たぶん秋頃かな。今朝はスプーンが見つからず、生まれて初めてヨーグルトを割り箸で食べました(^^ゞ


ところで電話を引かなくてもインターネットの光ファイバー回線は申し込めるらしく、とりあえず固定電話は引かないことにした。滅多に使わないし。それとオートロックなので新聞をいちいち郵便受けまで取りに降りなければいけない。これもとりあえず、しばらくは購読しないつもり。いろんなところで読めるし。なんかワカモノっぽいかな。


では皆様、秋以降にお近くにお立ち寄りの際は、是非遊びに来てください。

wassho at 19:08|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2006年06月23日

靴メーカーにお願い2つ

よく履いているスエード製の靴。ヒモ無しで革靴とスニーカーの中間くらいのデザイン。しばらく前から何となく軽やかになったというか履き心地が微妙に柔らかくなったと感じていたのだけれど、よく見ると靴底と本体の部分の縫い目がはずれているではないか(/o\)

右足が数センチ、左足もわずかに。そんなに履き込んだ靴じゃない。たぶん1年くらいで、もちろん毎日は履いていない。だから製造不良。でも返品するには遅いし、どこで買ったかの記憶も曖昧。


それで代わりの靴を買いに行く。

私はほとんどの靴が26センチだが、たまに25.5センチの場合もある。なぜか今回の靴は26.5センチと27センチのどちらにしようか微妙に迷う大きさだった。そういえば今持っている革靴のひとつは25センチでジョギングシューズは27センチだ。


<靴メーカーにお願いその1>
デザインが違えば足の入り方が違うという理屈はわかるとしても、上下2センチも幅があるのはなんとかならんか。買う時に何足も持ってきてもらうのも面倒。靴のデザインに左右されない足本位のサイズ表示の仕方にしてもらえませんか。



ところで靴は履くよりも脱ぐのが難しい。皆さんはどうやって脱いでいますか? ずぼらな私の場合、スニーカーならまず靴を履いたまま右靴のかかとで左靴のかかとを踏んづけて左の靴を脱ぎ、次に左足のかかとで右靴のかかとを踏んづけて脱ぐ。


スニーカーならそれでもいいのだが、革靴でこれをやるとだんだんとかかとの色がはげてくる。玄関に椅子を置くほどのスペースはないので、立ったまま片足を曲げて手で靴をつかんでーーーときどきよろけて自転車にぶつかったり、結構苦労する。1足だけ持っている超高級イタリア製の革靴は履くのはすっと履けて、履いている間は本当に靴が足に吸い付いているようで快適なんだけれど、脱ぐ時はとても力がいる。無理な姿勢で力を入れて脱ぐので、何回か脚がツッタこともある。


靴べらを靴に差し込んで、それで靴を押さえながら足を抜くということも何度かトライしたが、イマイチうまくいかない。例のイタリア靴を脱ぐ時に、靴べらが真ん中で折れたこともある。


<靴メーカーにお願いその2>
基本的に私の発想は正しいと思うので、もう少し研究をすすめて、しっかり靴を押さえられる「靴を脱ぐベラ」の開発をお願いします。特許料は安くしておきますから(^^ゞ

wassho at 16:55|PermalinkComments(2) ノンジャンル 

2006年06月21日

顧客満足度

顧客満足度というマーケティング概念が日本に紹介されたのが、どれくらい昔だったか忘れたけれど、あっという間に広まり、かなり企業のマーケティングに影響を与えた概念なことは間違いない。もともと「 お客様は神様です」という信仰のあったことはもちろん影響している。

※顧客満足度って知らない人。悪いけど自分で調べてねm(_ _)m


ずいぶんと間違った解釈の顧客満足度マーケティングも多いのだが、先日そんなミーティングに参加してげんなりする(/o\)


私の偏見かもしれないが(私は偏見だらけだけれど)、顧客満足度を熱心にやる人の中には、客に対して卑屈になることに喜びを見いだすM体質の人が少なからずいる。


そういう人には、三波春男のところで述べたような提案だけでは生ぬるいので、こういうようにしている。「顧客に満足してもらうのはもちろん大事であるが、もっと大切なのは顧客に期待される存在になることだ」。

wassho at 21:02|PermalinkComments(2) マーケティング、ビジネス 

2006年06月20日

解説者と経営者のアホな共通項

首の皮一枚つながったーーーていうのは、まさにこういう状況をいうんだろうなあと思うのが、2戦までを終了した今回のワールドカップ。


勝負はやってみなければわからないと期待するが、おのずから確率というか限度はある。オーストラリアに負けてクロアチアに引き分けた実力で、ブラジルに何点かの差をつけて勝つのは奇跡を願うしかない。しかも10対0でブラジルに勝ってもオーストラリアがクロアチアに勝てば、それでジ・エンド。楽天が優勝したり清原が三冠王を取るくらいの確率か?


なにか忘れられている気がするけれど、1次リーグを突破しただけではまだベスト16。前回のワールドカップでもそこまでは進んだ。私が生きているうちに日本が優勝する可能性はどれくらいだろう。


今回、何となく気になるのは解説者や種々のコメンテーターが「気持ちで負けるな」とか「勝つつもりで戦うことが重要」とか精神論ばっかり言っている気がすること。それで勝てるなら練習の半分は座禅でもすればいい。精神論をいうくらいしか脳がない解説者なら「気合いダー」のアニマル浜口のほうがまだ楽しい。特定の選手を「やる気がない」とか「心の準備ができていない」なんてこき下ろしている記事も見たが、そんなことはあり得ないと思うし、もっとやる気を出せば大会期間中にもっとサッカーがうまくなるというものでもないだろう。


クロアチア戦で中田がロングシュートを2本打って、それは彼の前向きな姿勢だと解説されていた。私もそう思ってしまったけれど、試合後のインタビューで中田は「ディフェンスが固かったのでゴール前に行けず、しかたなくロングシュートを打たされた」みたいなコメントをしていた。そういうことを見抜いて解説するのがプロの解説者の仕事だ。「前向きの姿勢」だなんてのは私でもいえる。


本日は “客観的な状況把握ができず、知識もなく、創造力もない解説者ほど精神論をブツしムダに熱い。似てるねアホな経営者に” の下書きでした。

wassho at 17:04|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2006年06月19日

ネーミング(その2)

カルビのついでに思い出話を。


とある商品。抜群のネーミングで発売と同時にぐんぐんとシェアを伸ばす。そのネーミングはあるニーズに焦点を絞ったタイプ。そのニーズに焦点を絞るマーケティング自体がなかなか冴えている。これだけじゃわからないと思うけれど、何かと秘密厳守な仕事なのでご勘弁。


それでその商品。中身は悪くはないのだが、実はそのニーズに焦点を絞った内容じゃない。ごく普通の商品。つまりネーミングだけでヒットしている。



「今は、発売当初で宣伝もバンバン打っているから売れているが、こんな中身じゃ宣伝をやめたとたんに売れなくなりますよ」


担当者
「中身がともなっていないって? わかってるよ。でも大丈夫、ず〜っと宣伝の量落とさないから(^_^)」


ついでに書くと、それで充分利益が出るように事業は計画されている。本日は “マーケティングとはいつも正義が勝つとは限らない” の下書きでした。

wassho at 20:35|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2006年06月16日

ネーミング

ランチに焼き肉屋に入る。

ネーミングがよくてヒットした商品というのはいっぱいあるけれど、ネーミングの最高傑作はカルビだと昔から思っている。あれが「バラ肉」じゃありがたみがない。価格も下がる。たぶんバラ肉の韓国語がカルビなんだと思うけれど、焼き肉業界を支えているのはカルビというネーミングだ。ネーミング恐るべし(^_^)

たまには短いブログで。
ちなみに私はロースのほうが好きです。

wassho at 19:21|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2006年06月15日

駅中(えきなか)

a24cbc22.jpg先日、品川駅に立ち寄ったので話題の駅中(えきなか)を探検してきた。

駅中とは駅の中にある商業施設。正確な定義は知らないが、たぶん改札口の内側にある商業施設をさす。デパ地下とかホテイチとかと同じような最近の造語。商業施設は人の往来の多いところに作るのが基本で、駅ほどそれにふさわしい場所はないわけで、商魂たくましい鉄道会社が最近続々と開発している。規模は様々であるが、品川駅のはかなり巨大。もともと駅の中にかなりのお店が入っていたのに、それとは別棟でecute品川(エキュート)という駅中を昨年秋にオープンさせた。なかなか行く機会がなかったが、ようやく探検できた。


写真はエキュートのエントランス。黙って見せられたらデパートの入り口みたいでしょ。しかしここは駅の中。切符を持ったままの場所。そしてこのエントランスから想像するにふさわしいクオリティとセンスを持った店が入っています。切符を持ったままの場所ということが何となく信じられない。私は素直に感激したというかカルチャーショックを受けました。キオスクの売店と立ち食いそばしかないような駅とは同じ駅中でも大違い。ときどき地方の経済人の東京視察とかの手伝いをするけれど、次の候補地に即決定!


結構、本格的なインド料理の店があったので、そこでランチ。3〜4名いた料理人は全員インド人(たぶん。もしかしたらパキスタン人)。ナンは釜での焼きたて。何回もいうけれどここは駅の中、切符を持ったままの場所。もちろん立ち食いそばとは値段も違うが、その差額は納得できる味でした。


というわけで本日はエキュートは楽しかったけれど “あ〜あ以前は、こういう新しい場所ができたらすぐ視察に行ってたのに、最近はフットワーク悪いなあ〜。そういや表参道ヒルズもまだ行っていないしーーー” の反省でした(^^ゞ


<追伸:ここからは読者限定1名のページです>

姉さん、何かとストレス一杯のようで。
今日聞いた溜息はけっこう重症でしたよ。
乗り換え案内で調べたら有楽町から品川までは13分150円でした。
近くのドトールで「職場戻るの拒否症」してるのもいいけど、
品川までのミニミニ旅行で気分転換でもしてください。
くれぐれもお大事に(^_^)

wassho at 20:18|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2006年06月14日

エモーショナルベネフィット

本日はマーケティングのお勉強です。
賢い人の書いたブログをまず読んでください。
彼の話しについて来られなくても、私の話は簡単ですからご安心を。


では、まずここを クリック


さて、ものを買う時に性能、機能、品質などに価値を見いだすか、気持ち的なことに価値を見いだすかーーー両者のミックスもあるよというのがブログに書かれていた内容。


それで、その気持ち的な価値。

彼のブログから引用すると「デザインがよく」「人に自慢できる」「好きなブランド」「自己満足できる」「安心感」「なんかすごそう」などが例としてあげられている。


気持ち的な価値は、もちろん他にもいろいろあるけれど、共通するのは「より強く、あるいは上位に」満たされたいという感情。人に自慢できることを期待しても、人にバカにされることを望む人はいないから、これは当然。


だったんだけれどーーー


商品を買った理由をリサーチすると「ウケ狙い」「笑ってもらえるから」という回答が増えている。私の感覚だと、ここ3年くらいで上昇してきた。絶対値は高くないものの伸び率は高い。10数年前に、こんな回答はまずなかった。


これは、人々のどんな価値観の変化を示しているのだろう。

そのうち賢い人が教えてくれるだろうと、
本日は手を抜いてみました(^^ゞ

wassho at 19:39|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2006年06月13日

雑談のすすめ

子供の頃、大人が、今流行っているアイドルや歌手の名前を知らないことが理解できなかった。しかし、すっかり大人になって自分もそうなっている(/o\) しかし今も昔も理解できないのは、子供の頃はアイドルや歌手の名前を情報収集活動して知っていたのではなく、自然に知ったこと。情報収集活動していないのは大人になっても同じなのに、なぜ子供の頃は名前を知っていて大人になると知らないのか?


ちょっと話はずれるけれど、一般に大人になればなるほど世の中のトレンド的なことに疎くなる。その傾向は女性より男性に強い。女性のほうが雑誌、テレビ、ネットーーーと熱心に情報収集(と書くと大げさだが)している傾向があるのは確かだが、私の仮説では、男女のトレンド知っている度合いの違いは「おしゃべり」の差にある。


女性のほうが喋り好きだ。男性の会話は手段、女性の会話は目的ともいわれるが「生涯無駄話時間」は男女で100倍以上の開きがあるのではないかと私は密かに思っている。


仮に男女のトレンド情報収集量が同じだとしても、女性のほうがおしゃべりするからクチコミ的に他人の情報も摂取できる(ネエねえ、あれ知ってる?) また世の中のトレンドのほとんどは記憶する価値もないものだけれど、おしゃべりによって繰り返されることで頭にすり込まれる(そうそう、そうよねえ)ーーーというのが私の仮説。


続く(そのうち、たぶん)

wassho at 16:51|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2006年06月12日

盗作するのなら

ちょっと旬は過ぎたテーマではあるが、洋画家の和田義彦氏がイタリア人画家アルベルト・スギ氏の盗作をしたかどうかが、いろいろと報道された。和田氏にはいろいろ言い分があるみたいだけれど、あれが盗作じゃないならトム・ピータースや大前研一の本の5%くらいを書き換えて私が出版しても盗作じゃないことになる。


テレビで見る限りスギさん(=和田さん)の絵はカッコイイ。私の好み。ポスターになっているなら買いたい。できたらシャレで和田さんバージョンがいいな(^^ゞ


偉大な芸術家や一流の職人は「盗む」のがうまいという。何となくわかる気がする。「盗む」というのは「まねる」のワンランク上のクリエイティビティーが必要なんだろう。


ビジネスやマーケティングではどうか。


抽象的な結論で恐縮だが、「方法を」盗んでもうまくいかないことが多い。でも「考え方を」盗むのはあり。


ヤフーの方法を盗んだポータルサイトは、どれもパットしない。でも考え方を盗んで、違うやり方を実現したグーグルは(日本ではイマイチだけれど)成功した。ドトールとスターバックス以外のコーヒーチェーン店の名前を挙げられる人は少ない。それはスターバックスが考え方を盗んで、方法がちょっと違いドトールと差別化されているから(実際には海外企業でドトールから盗んだのではないが)。

よくモテる人と同じファッションをしても意味ないけれど、その人が異性と接する時の心掛けを盗めば、あなたもモテモテになるかもよ(^^ゞ

wassho at 19:23|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 美術展

2006年06月09日

経営会議見学させられる?

村上サイダーのブログを読んで「擁護派?」というメールをいただいた。


結論を言うと「別に」である。

企業価値を高めろという彼の主張は、本業であるマネーゲームをおこなう時の錦の御旗であり建前である。「お宅の株を買った、だから儲けさせてくれ」とはいえないから「企業価値を高めろ」という。突き詰めていけば本質はそこになる。


しかし多少のシンパシーを感じるのは

その1
彼にとっては建前であろうと、また彼がとってもイケナイ人間であろうと、主張そのものは正しいから。

その2
そう思うのは、現場は優秀でも経営陣がヌル〜イ企業を山ほど見てきたから。企業価値を高めるには普通に仕事をがんばるだけでなくて、戦略でもビジネスモデルでも構造改革でも何と呼んでもいいけれど、もう一段レベルというかクオリティの高い仕事が経営陣に求められる。それを求めたい会社を一杯知っているから。

その3
企業価値を高めろなんて、誰でもいうし、そんなことを書いてあるビジネス書は掃いて捨てるほどある。しかし彼の場合は株主の立場で経営者に迫って実現力があるところが、正直言ってまぶしい。

その4
別にwassho株式会社の株を買い占められたのではないから(^^ゞ だから冷静に、仮に彼の99%が悪でも1%の正義を評価できる。彼が成果を上げたかどうかも問う必要がない。


村上ファンドという日本経済の異端児がもたらす緊張感が、いい方向に作用したらおもしろいなあと思っていたというところか。ぬる〜くナアナアでやっていたら何事も進歩がないからね。外圧で変化せざるを得ないというのも愉快じゃないし。


ところで技術や製造に自信のあるメーカは工場見学を積極的に受け入れている。最近はあまり行っていないけれど、製造メーカーと仕事をする時は可能な限り見学をお願いしている。私の仕事であるマーケティングとは関係ないとしても、それなりに発見があるし、刺激も受ける。一流どころの工場だと感激することすらある。皆さんも是非。

それで本日は “あなたの会社の経営会議は見学に値するレベルですか?” の下書きでした。

wassho at 18:12|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2006年06月08日

エレベーター業界にお願い

何かと物騒な事故が起こっている。
シンドラーなんて会社は知らなかったけれど、ときどき利用する大江戸線(東京の地下鉄の路線です。アホな名前でしょ)はすべてシンドラー社製らしい。何となく不安。


ところでエレベーターについて前から思っていることが2つ。


その1
映画で見る限り欧米のエレベータには停止ボタンがついていて、昇降の途中で停めることができる。映画では、エレベータを停めて言い争ったり殺人したりキスしたりしている。

日本では停止ボタンは見たことがないけどナゼ?


その2
その1は別にまあどうでもいい。お願いはその2。

エレベーターに乗って10階に行きたいのに、5階を押しちゃったってことない? 
私はよくある。


本日は“間違ったボタンは、もう一度押したらキャンセルになるようにしてくれないかなあ” の下書きでした。

wassho at 17:26|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2006年06月07日

鬼軍曹の法則

五月病のシーズンは終わったのに、何かと悩んでいる人から相談を受ける。


彼がいうには、仕事も職場もとっても満足しているのだけれど、1人だけ何かとソリが合わず、また問題もよく引き起こす上司がいて、それがイヤでイヤでしょうがなく、このままだとうつ病になりそうーーーという、よくある話。


それで思い出したのが鬼軍曹の法則。
軍曹というのは、軍隊の中での係長とか主任のポジションだと思ってください。

ある新入り兵士がある部隊に配属された。
他の兵士はみんな勇敢で、そして親切でとってもいい部隊。
でも1人だけ、とっても厳しくガミガミうるさい鬼軍曹が。
コイツさえいなければ、皆いい奴ばかりで最高の部隊なのにーーー。

戦争中である。
その鬼軍曹は、ある戦闘で死亡した。

新入り兵士は、これでいい部隊になると思った。
皆いい奴ばかりの残りの兵士の中から新しい軍曹が選ばれた。

でも、その新軍曹もやがて厳しくガミガミうるさい鬼軍曹に。
コイツさえいなければ、皆いい奴ばかりで最高の部隊なのにーーー。

戦争中である。
その鬼軍曹は、ある戦闘で死亡した。

新入り兵士は、これでいい部隊になると思った。
皆いい奴ばかりの残りの兵士の中から新しい軍曹が選ばれた。

でも、その新軍曹もやがて厳しくガミガミうるさい鬼軍曹に。
コイツさえいなければ、皆いい奴ばかりで最高の部隊なのにーーー。

戦争中である。
その鬼軍曹は、ある戦闘で死亡した。

ーーーまあ、この繰り返し。


つまり身内に敵を見つける性格というお話し。
そういう性格の人は、自分で勝手に敵や嫌いな奴を作る。
その敵がいなくなっても、次の敵を必ず作るという法則。
敵は上司に限らず、部下の場合もある。


損な性格は損だからなおしましょう(^_^)
あるいは、そういう性格だと自覚したなら、少々イヤな人がいてもあきらめましょう。その人がいなくなっても次がどうせあらわれるから。

こういう性格は多かれ少なかれ誰でも持っているような気もする。イヤな奴がいたら本当にイヤな奴か、自分が作り上げた鬼軍曹か自問自答してみるのもいい。

wassho at 18:47|PermalinkComments(1) ノンジャンル 

2006年06月06日

村上サイダー

今もっとも話題の清涼飲料(^_^)
製造方法は資本の論理に則りきわめてオーソドックス。
さわやかな飲み心地だが、後味はほろ苦い。
逆かな?
記者会見であれだけの説明責任を果たした人は見たことないし。

関係ないけれど、則り(のっとり)が、乗っ取りとシャレになっていることに気づいてね。


企業価値を高める、株価を高めるという努力を真剣にすべしという彼の主張は絶対的に正しい。その努力が従業員へのしわ寄せや、品質低下につながるとは思わない。そして、その努力をナアナアで適当にやっている企業は多い。ニッチもサッチもいかなくなったら粉飾決算なんかしたりする。


彼はその主張を投資家として述べた。だから効果がある。株主の意見は法律で担保されている。社員の提案など経営者は無視しても法律的には構わないが、株主には議決権がある。だから効果がある。それに較べりゃコンサルタントの提案なんかはーーートホホ(涙)


しかし彼はコロんだ。
違法行為をしていたんじゃ仕方がない。


彼が成功し、彼に続く人間が後10人出てくれば、日本の経済景色もずいぶん違ったモノになると私は期待していたんだけれど。

例えば野茂の後にイチローや松井が続いたからメジャーリーグは日本でも人気になった。野茂だけだったら一過性の話題で終わっている。孫正義の後にライブドアや楽天やその他いろいろ続いたから日本のITは進化した。


というわけで村上ファンドとはあまり関係ないけれど本日は “ちょっと説明不足な文章ですみませんが、何事も最初の開拓者が一番評価されるが、本当に大事なのは、開拓者よりそれに続く人間がどれだけいるか” の下書きでした。

wassho at 18:04|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2006年06月05日

認知的不協和

元は心理学の概念だと思うが、マーケティングでもよく引用される考え方。


「認知的不協和」という文字だけを見ても意味がわからないかも知れない。強引に簡単に説明すると、人間は自分の行動や考えに価値を求め、その価値が揺らぐ、自信がなくなりそうになると、自分に対して都合のいい言い訳を探すという理論。


マーケティングでよく引き合いに出されるのは、例えばクルマやパソコンを買ったとする。買ったからには、もう広告を見る必要はない。でも、見る。なぜなら自分が正しい買い物をしたという確信を持ちたいから(広告は、その商品を悪くはいわない)。

「このパソコン、イマイチだったかな〜」とウスウス感じても、それを認めると自分が間違った判断をしたということになってツライので(不協和)、広告を見て「やっぱ、いいパソコンじゃん」と(認知)をねじ曲げるーーーという心の仕組み。


認知をねじ曲げて不協和(ツライこと)を減少しようとする試みである。試み方はいろいろある。デブッてきたとする。体重計を見なかったことにしようというのは消極的な試み。もっとデブッた人と較べれば自分はまだまだ大丈夫ーーーという認知の仕方もある。痩せすぎよりも、少しふっくらしていた方が健康にいいなどと言い訳するのは、かなり積極的な認知の変更。


さて、なんでこんな心理学用語を持ち出したかというと、本日は “マーケティング・リサーチではいろいろ商品評価をするけれど、それは消費者ニーズを探ったり、今後の改良のために役立てるためではあるが、担当者の認知的不協和のなせるワザの比率も決して低くない” の下書きでした。私と同業者の方ならクスッと笑っていただけると思います(^^ゞ


<追伸>
先週、水曜日はブログを書かなかったが、木・金曜日はライブドアのブログが不調でアップできなかった。今まで、ときどき不調な日はあったけれど、2日間にも渡って故障というのは初めて。ホリエモンの祟り? ひょっとしたらムラカミ君のかな?

wassho at 15:18|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス