2007年02月

2007年02月28日

着回し

電車の中刷り広告(天井からぶら下がっているやつ)を見ていたら、女性雑誌の特集で「これだけでいい!春の着回し特集」というようなものを見つけた。


着回しという言葉が使われるようになったのは、15年前から20年前の間だと思う。私が大学生の頃には、その言葉は間違いなくなかった。着回しとは、解説する必要はないと思うが、たくさん服を揃えるのではなく、何着かの服を上手に組み合わせて、いつも同じ印象にならないようにしましょうというような意味合いで使われる。


私はこの「着回し」という言葉がどうしても好きになれない。服を上手に組み合わせようという行為を否定する気持ちは全くないのだけれど、なぜかそれを「着回す」といったとたんに、貧乏くさいというか、あさましいというか、そこまでしたいかーーーという軽蔑の感情、嫌悪感が起こる。


なぜそう思うのか自分でもよくわからない。着回すことを本当はセコイ行為と感じていて、でもそれ自体は当たり前で別に気にはしないけれど、「着回し」という言い換えで堂々と表現されることが気に入らないのかもしれない。


男性雑誌でそんな特集があっても、たぶん買わないだろうし、読んだとしても、まず実行しないと思うwasshoの独り言でした。

wassho at 19:45|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2007年02月27日

マニュアル精読のすすめ

ギューっと押し込んでも、ソウっと押し込んでもカードが認識されなくなり、電池も1日で充電が必要になるくらい消耗してきたし、スーパーなものは発売されそうにもないので諦めて携帯を買い換えた。


今のと同じNECにしようか、iPod代わりにもなりそうなソニーのにしようか、店頭で見て、その薄さとデザインが気に入った三菱のにしようか多少は考えたが、当初の予定通りモトローラの コレにした。ベッカムが宣伝している機種とは違って、モッコリとしたデザインは可もなく不可もなし。日本製のような質感はないし、ヒンジ部分は最初から何となくユルい。


それでも、コレにしたのは海外でも使える携帯だから。そんなに頻繁に海外に行く訳じゃないにしても、毎回レンタルするのは面倒なもの。


ドコモで海外でも使える携帯は数機種ある。しかし代表機種のNEC製は、私の持っている機種と中身は同じ。つまり数年前のモデル。それに新しく買い換えるのもなあ〜という気持ち。残りの機種は何となく女性向けのデザインで機能も少し劣るーーーという消去法で選んだのが今回の携帯。


ただし正確に言うと、今ドコモで売られている機種の大半は海外でも使える。少し解説すると携帯電話の通信方式には現在3種類ある。

第2世代デジタル通信(通称GMS)
第2.5世代デジタル通信(通称GPRS)
第3世代デジタル通信(通称3G)

日本では3Gが普及しているが世界の主流はGMS。今回買った携帯は3GとGMSの両方の通信方式で海外でも使える。さっき「ドコモで海外でも使える携帯は数機種ある」と書いたのはこのタイプ。一方ドコモの903シリーズは3Gの通信方式のみ海外でも使えることになっている。しかしなんとアメリカと中国は対象外。また3Gはヨーロッパでは普及しているといわれるけれど、昨年イタリアとドイツに行ったとき3Gではほとんどつながらなかった。つまりGMSに対応していないと海外ではあまり使い物にならない。だから海外で使える携帯は数機種ということになる。


さて、このモトローラの携帯。機能ボタンの位置が今までと逆だったりして、それは馴れるだろうが、ちょっとメニューが深いというか、ある操作を完了するのに今までの機種と較べて2回くらい余計にボタンを押さなければいけない気がする。それがやや面倒。

ただしメールは打ちやすい(もっともこの機種がそうなのか、最新のはみんなそうなっているのか知らないのだが)。今までの機種もメールを打っているとき、打ち込んでいる途中で以前に打ち込んだ単語を表示してくれて、それを選べば、単語をすべて打ち込まなくても済むという機能があった。この機種は、以前に使った単語だけではなく、勝手に予想して単語を表示してくれる。加えて表示された単語を選択すると、次に使う「テニオハ」も表示される。また「でした」と終わりっぽい単語を打つまたは選ぶと、つぎに「。」が表示される。携帯メールでは今まで「。」や「、」はほとんど使わずスペースでゴマカしてきたが、まともな体裁の文章を楽に作れるのは便利。

他にもいろいろ長所短所はあるけれど、それはまたの機会に。



さて、携帯電話のマニュアルは今や300ページを超える。ざっと使ってみて、まったくわからないところしか目を通していない。ほとんどの人はそうなんじゃないかな。一切マニュアルを読まないことを信条としている人も多い。


先日、かなりの年配の人たちを対象としたリサーチをおこなったが、やはり必ず話題に上がるのは「脳力」の衰え。脳力トレーニングみたいなものが流行っているけれど、あれは一種の脳的な反射神経をいじっているだけだから、本当の意味での脳力ではないと思う。やはりわからないことを理解しようとし、連想し想像することが脳力の鍛錬には不可欠。

さて引退した年配の皆さんは暇ならたっぷりある。1日1ページで1年間、あの難解な携帯のマニュアルを精読されてはいかがか。せっかく買った携帯に「タダ」でついてくる教材なのだから。それに携帯は指先も使うし。脳力も鍛えられ、根気も養われ「ついでに」携帯の機能も使いこなせるようになって、まさに一石二鳥だと思うのだ。

wassho at 16:21|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2007年02月26日

すべての行為は善意から始まる

昨日、深夜に見たドキュメント番組。

北九州市で、生活保護が受けられず、亡くなった人がいた。
調べてみると、市は生活保護の申請を受理すること自体を拒んでいた。


本来、生活保護は申請されたものはすべて受理し、審査しなければならない。
だが、北九州市の場合は

●昔、暴力団員が不正に生活保護を受けるケースが続発して問題になった。

●それで、受理する前のチェックを厳しくした。

●暴力団員の不正申請はなくなったが、

●それが転じて、受理前の「相談」という法的には根拠のない行為が行われるようになり、その段階で受理件数をコントロールし、生活保護予算の支出を削減しているーーーらしい。



「すべての行為は善意から始まる」と看破したのはマキャベリだったと思う。(正義からーーーだったかもしれない) 

彼の中世風の表現を翻訳すれば、

制度とか仕組みとか法律とか、その類のものは何らかの必然性、合理性があったからこそ生まれるんだけれど、時代や社会が変化して必然性、合理性がなくなっても、それらは残り、機能しなくなるばかりか弊害をもたらすーーーもともと正義から始まっているだけに、余計に始末が悪いーーーといったところ。


制度や仕組みが残るのは、正義以外に、その制度や仕組みでメシを食っている=既得権を得ている人たちが反対するからでもある。その理由で残っていることの方が多いかもしれない。車検制度なんてのはその典型例。


世の中を見回せば、必然性、合理性のなくなった制度や仕組みがとても多い。あまりそちらにばかり目を向けてもストレスが溜まるので本日は “マキャベリ君、とりあえず私は「とりあえず顔だけ出すというような飲み会には行かないようにします(^^ゞ” の下書きでした。

wassho at 19:24|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2007年02月22日

ジョギング話

そんなジョギング嫌いな自転車ライフの3年目くらいに、転機は突然訪れたーーー


と書いたときは気分的に盛り上がっていたのに、何日かたってみると別にタイして書くことないなあ(^^ゞ やっぱ鉄は熱いうちに打てです。


ある日、いつものように辛そうに走っているランナーを小馬鹿にして、缶ビールでも飲むかと休憩していた。ただ、その日は運悪く?おろしたてのスニーカーを履いていた。もうブームは終わりかけていたけれど、分厚いクッションの入ったナイキのエアマックス。いくつになっても、新しいスニーカーを履いたときはウレシイもので、それにエアマックスの性能も試したくて、じゃ一丁走ってみるかと魔が差した。


月曜日に書いたように、私は走るのは嫌いだが、むかし練習はさせられていたから、それなりに自信はあった。あの5キロのレースはおもに陸上部、水泳部、ラグビー部の連中が参加して、もちろん陸上部が早いにしても、水泳部とラグビー部の中で私はいいタイムだったのだ。


しかし、やっぱり、わかっちゃいたけれど、それから幾年月。すっかり運動不足な私は、情けないことに数百メートルで心臓が破裂しそうになり、なんと口に酸っぱいものがこみ上げてくる始末。


ショックだった(涙)


ーーーしつこく続く

wassho at 18:06|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2007年02月21日

パソコンメーカーと携帯メーカーにお願い

昨日は東京マラソンというかジョギングネタの続きを書くつもりだったのだけれど、月曜日の夜に久しぶりに興奮する新製品のニュースを見たので、その話にしようと思いつつ、時間がなくなって書けずじまいになった。


月曜日に見たニュースというのは携帯に接続する、将来的には携帯に内蔵できるプロジェクターが開発されたというもの。(プロジェクターというのはスクリーンに映像を映し出す、昔風にいうなら投影機) つまりとっても小型。現在のプロジェクターはビジネス用のモバイルタイプでもノートパソコンくらい、家庭でDVDを楽しむ据え置き型はビデオデッキくらいの大きさ。なぜ、そんなに小型化できたかはレーザーがどうとかーーーいっていたけれど聞き逃した。


さて、この製品が将来的に進化して携帯に内蔵でき、20インチとか30インチとか、あるいはもっと大画面の50インチに映像を映し出せたらどうなるか。もちろん映像はDVD鑑賞に耐える以上の鮮明なクオリティとして。


ハイ、便利ですよね(^^ゞ


実は興奮したのは携帯にプロジェクターが内蔵されるという話ではない。テレビを受信できる携帯があるから、それにプロジェクターが内蔵されていたら、自宅にテレビを買わなくてすむかも知れないが、テレビを見ているときに電話やメールが来たらーーーと考えると、これはやっぱり補助機能でしかない。(話が変わるが、携帯内蔵じゃなくていいから、その小型テクノロジーで家庭用の小さなプロジェクターを発売して欲しい)


携帯は1つしか持っていないがパソコンは何台か持っている。携帯に来るメールとパソコンに来るメールは別々だし、何台かのパソコンのデータはできるだけシンクロさせているものの、やっぱり「あのデータは自宅のパソコンに入っているんだった!」ということは時々ある。それぞれのパソコンで送信したメールを、他のパソコンで見られるようにしてあっても、見るには一手間かかる。同じような機能のものをいくつも使い分けるというのは、不便なのである。


携帯、あるいはビデオテープくらいの超小型パソコンは持ち運びには便利ではあるが、小さいと視認性も操作性も劣る。可搬性VS視認性や操作性はたぶん永遠のテーマだ。

携帯にプロジェクターを内蔵させるというのは携帯の画面の視認性を向上させるにはいいアイデアではあるが、まだまだ甘い。可搬性VS視認性や操作性の永遠のテーマを解決するために、私がパソコンメーカーならびに携帯メーカーにお願いしたいのは、こんな製品です。


●パソコン並以上の性能や容量を持っているスーパー携帯を作る。
●価格はパソコンと同じでいい。
●ただし、もちろん大きさは携帯と同じで。

外出時はそれを携帯として使う。オフィスや自宅に戻ったら、

●パソコンのモニターに、そのスーパー携帯を差し込めば、モニターの大画面で、
 そのスーパー携帯のパソコン機能を使える。
●もちろんキーボードやマウスはワイヤレスで使える。


つまりパソコンの性能は常に持ち歩き、その時は視認性や操作性は我慢して、モニターやキーボードのあるところでは、その性能を存分に発揮させるアイデア。パソコン本体を買う必要がないから、スーパー携帯がパソコンの価格でも元は取れる。自宅とオフィスにパソコンを持っている人なら、パソコンの2倍の価格でも元が取れる計算になる。


データが常に1つのスーパー携帯に集約されているから「あの書類は、どのパソコンで作ったっけ?」ということがない。その分、スーパー携帯をなくしたら大変だけれど、モニターに差し込んだときに、モニターに内蔵したハードディスクにでもバックアップする仕組みにでもしておけばいい。ヨソのオフィスでパソコンを借りるときも、モニターを借りているだけだだから気兼ねする必要もない。ホテルにこのモニターその他一式セットがあれば、出張に重たいパソコンを持って行く必要もない。


ということで、パソコンメーカーと携帯メーカーの皆さん、中途半端に高性能なスマートフォンとか、中途半端に小さいモバイルパソコンは要らないので、それに「金は払う!!」から、差し込み式のスーパー携帯を是非お願い。

ついでに、差し込んでいるときに携帯が鳴ったらどうする? の解決策も考えてね。

wassho at 18:27|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2007年02月19日

東京マラソン

残念ながら昨日は朝から仕事。午前8時すぎ、銀座オフィスの周りでは、まだ見物客はいなかったが、警官や係員のような人々はすでにかなりの数に。並木通りには爆発物処理班も待機していたのにはびっくり。結局、中継はもちろん、夜のテレビニュースも見られず、ネットニュースでいくつか写真は見たが、ヤッパリ映像じゃないので、どんなマラソン大会だったかは実感できないままである。無念。


気がつけば1年半以上サボっているがジョギングは私の趣味である(矛盾?)走り始めたのは15年くらい前と思う。いつ頃かはあまり正確に覚えていないけれど、初めて走った時のことは鮮明に覚えている。


実は走ることは大嫌いだった。なぜかというと中学で水泳部だった頃、冬はランニングばかりやらされていたから。それで年に何回か、5キロくらいのマラソン大会に出されるのだけれど、5キロくらいのレースというのは体感的には最初から最後まで全力疾走に近く、タイムが遅いと怒られるし、それはそれは辛かった。もし人生でいちばん辛かったことはと尋ねられたら、迷うことなく私はあのマラソン大会と答える。


というトラウマがあったので、走ることは大嫌いだった。


15年前くらい、私は運動不足解消のためによく自転車に乗っていた。レース用の自転車はタイヤが細く、よくパンクするので遠出はしなかった。パンクしてもタクシーで3000円で帰れるくらいの距離を目安に4〜5時間程度あちこちをグルグルと。それで最後は自宅近くの公園で缶ビールを一杯(^^ゞ 

というのが当時の週末の日課。その公園はジョギングコースとしても有名なので走っている人はたくさんいる。苦しそうに走っている連中を見ながら「何が楽しい、バカかこいつら」と思っていたのだ。


そんなジョギング嫌いな自転車ライフの3年目くらいに、転機は突然訪れた


ーーー続く

wassho at 18:16|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2007年02月14日

NHKでテレビショッピングを

不本意ながら、何かと忙しく帰宅が深夜になることのほうが多い。
ご存じのように深夜にテレビをつけると、テレビショッピングの番組が盛んである。昨日は3つものチャンネルで放送していた。


テレビショッピング番組がこんなに多くなったのはいつ頃か記憶が曖昧だけれど、20年前から10年前の間のような気がする。これだけ流行っているというのは、それだけ儲かるという証左でもある。私も何十回と0120ーーーと電話しそうになった。


テレビ局の収益構造については不勉強だが、基本はCMを流すスポンサー収入。テレビショッピングの場合、商品の売り上げの一部がテレビ局に入るのかも知れないが、仮に入らないとしても、例えば深夜に映画を流したときに付くスポンサー収入よりも、テレビショッピング会社にその時間帯を貸した方の収入が多いから、テレビショッピング番組が多くなる(のだろう)。


もうネタバレと思うけれど、NHKが受信料を下げるとか上げるとか、強制徴収するとかしないとかーーー要はNHKがもっと儲けたいのなら「テレビショッピングやれば?」 もちろんジャパネットたかたとかの通販会社に頼むのではなく、NHK自前の番組で。


NHKは受信料で成り立っているから、特定の企業が有利になるような放送はしてはいけないことになっている。昔はドラマの中に出てくるビールやジュースにはラベルが見えないように張り紙がしてあった(最近は、そんな場面を見た記憶がないから、ダミーのラベルでも貼ってあるのかな?)


でも、特定の企業が有利にならないことよりも、もっと大事なのは、NHKが国民生活の役に立つことだからーーーという理屈で何とか企画を通しましょう。

それにNHKが責任を持って選んだ「どんな汚れも落とす洗剤」なら私は買いたい(^_^) できたら昔ながらの料理番組のような抑えめの渋いトーンの通販番組も見たい。

wassho at 17:46|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2007年02月08日

知名度とパワープレイ

東国原知事が公用車をセンチュリーからハイブリッドのクラウンに乗り換えたという、つまらぬ話を大きく写真付きで取り上げたニュースを見た。今や彼のニュースを見ない日はない。知事は48人いるけれど、知名度は石原都知事と並んでダントツである。今、瞬間的になら彼のほうが上だろう。鹿児島や熊本の知事の名前知ってる?私は知りません(^^ゞ


当選して間もないから、彼がたいした仕事をしたわけではない。鳥インフルエンザはニュース性があったとしても、マスコミが追いかけるのはもともと彼が有名人だからだ。もし鹿児島や熊本で鳥インフルエンザが発生しても、彼のように一挙一足まで知事の行動が報じられることは絶対にない。いいか悪いかは別として、マスコミは基本的、あるいは本能的に受け狙いなのである。


話はそれるけれど「いいか悪いかは別としてーーー」というときは、
たいてい悪いと思っている(^^ゞ


知名度というのは、あればあるほど有利である。もちろん悪いことをした場合は、逆に知名度があるほど風当たりも強くなるが(そういや東国原知事も昔風俗店に行ったことがバレて騒がれた)、やっぱりあるにこしたことはない。


ずいぶん昔の話になるが、ある商品開発で試作機をマーケティングリサーチにかけた。評価されるかされないか、つまり売れそうかどうかの判断のためである。


まあちょっと冒険した商品だった。それが災いして、突飛、奇抜、イミがわからないーーーと結果は散々。担当者は調査結果を見てうなだれた。当然開発中止か、大幅に改良されるものと思っていたが、その商品はほぼ試作機のまま発売された。


ただし、超大物タレントを起用したCMをバンバン流しての市場投入である。

つまり時間的余裕とか、社内のいろんなしがらみの関係で、商品を改良することはできなかったけれど、なんとか広告でガンバロウという作戦である。作戦は成功し(たんだと思う)商品はそこそこ売れた。


大企業だからできる王者のマーケティングかな。

そんな目で広告を眺めてみるのも、たまにはいいかも。ほら、今盛んに大物タレントを使ったCMを流しているあの商品だって、よく見ればーーー

wassho at 19:07|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2007年02月07日

派遣社員

「キヤノンの偽装請負で、御手洗会長の参考人招致を要求」というニュースを見た。このテーマについてはまったく詳しくないのだが、関連情報をクリックしていくと、東芝、松下などそうそうたる企業が偽装請負で行政指導を受けている。「派遣の品格」なんてテレビドラマも始まったから、派遣というのは大きな社会テーマなんだと思う。


マーケティングリサーチでは、本人の特性を把握するために年齢や職業というのは、必ず尋ねる項目のひとつである。職業の尋ね方はいろいろなパターンがあるけれど、1番シンプルなのは

●無職
●有職

の2項目。実際には

1.無職
2.有職(フルタイム)
3.有職(パート、アルバイト)
4.専業主婦

という区分がシンプルな分類としてはよく使われる。さらに詳しく分類するときは、その調査の目的やクライアントの意向によって数限りないバリエーションがある。ちなみに既婚女性で無職なら専業主婦と見なしてもいいのだが、無職と答えさせるのは抵抗があるのか、専業主婦は職業の1項目扱いとするのが通例である。残念ながら専業「主夫」については、調査業界は未対応である(^^ゞ 


数年前から、調査を実施すると「あの〜派遣社員なんですが、どれに当てはまるのですか?」という問い合わせが多くなってきた。特に若い世代を対象とした調査では必ず問い合わせが入る。あるいは「5.その他」という項目に派遣社員と書く人も多い。マーケティングの仕事をしていると、思わぬところで世相を感じるものである。

ちなみに問い合わせへの回答は派遣や契約社員といった身分にかかわらず、フルタイムで働いているなら2、パートタイムなら3となる。パートやアルバイトの身分でフルタイムで働いている場合でも3になるから、このあたりは矛盾しているというか、世の中の変化に職業の区分という概念が追いついていない。


働き方のバリエーションがいろいろ増えるのは社会の進歩だと思うが、一方で派遣社員、契約社員の増加は企業の人件費抑制や変動費化などの都合が反映しているとも思う。本日は “もうすっかり死語になったと思っていたが「資本vs労働者の対立」が復活したり、「資本(正社員含む)vs派遣社員の対立」というのが生まれたりするカモ” の下書きでした。

wassho at 20:20|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

2007年02月05日

衆愚政治の二乗

民主主義では、意志決定のシステムとして(国民)全員参加の多数決ということになっている。


●カシコクない人はただしい判断ができない。
●カシコクない人はカシコイ人よりも多い。


という仮説に立てば、民主主義はいわゆる衆愚政治に陥る可能性を多分に内在している。


議員制度は、常に全員参加のシステムは運営的に無理だからと理由と、

●議員は全員で選ぶとしても、選ばれる人は、それなりにカシコイから

衆愚政治を避けられるだろうとという理由で、存在していると私は思っている。


柳沢大臣の「女性は子供を産む機械」失言で、野党は審議拒否である。問題発言とは思うが、審議拒否するほどの発言か。この問題で反対集会やデモがあったわけでもなし。要は政治的駆け引き、次の選挙を狙っての揚げ足取りのネガティブキャンペーンとしか思えない。(どの議員とはいわないけれど)鬼の首を取ったような態度には違和感を覚える。


柳沢バッシングは、そうしたほうが大衆に「受ける」と考えるからだ。

本日は “衆愚政治の二乗”という政治学用語を発明した(^^ゞーーーの下書きでした。

wassho at 18:37|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済