2008年02月

2008年02月28日

ギョウザの話

885fd357.jpegイージス艦衝突事故とかロス疑惑再逮捕などの陰に隠れて、あまり進展のない殺人ギョウザ事件はちょっとテンションが下がりがち。


今までの報道をみると

・原材料に残留農薬があったのではなく、
・食品工場が不衛生で農薬が混じったのではなく

つまりギョウザを作った後、輸出輸入し店頭に並ぶまでのどこかで、事故か故意かはまだわからないけれど、メタミドホスという農薬が付着した、または混入されたということらしい。


日本の警察は、メタミドホスが国内ではほとんど存在しないことを主な理由に、中国内での付着・混入説を早々と発表したし、中国当局は関係者を捜査した結果、全員シロだったとして、日本に輸入されてからの付着・混入説を本日発表した。


なんだかなあ〜〜(/o\)


中国の商品の安全性は信用できないという認識や感情が日本にはある。一方、反日という感情が中国にはある。国家の威信みたいなものも何かと頭をもたげてくる国である(ように私には思える)。何かそれが反映したような捜査発表だと感じるのは私だけではないと思う。

予断を持ってマーケティング調査の分析をすると、必ずどこかで分析を間違える、あるいは見落とす。マーケティング調査と違って、隠れようとする犯人がいる捜査では、もっと予断なく事実を突き詰めて行かなくてはならないはず。それに、日中それぞれの発表を聞く限り、共同で連携・協力し合って捜査したとは言い難い。なんだかなあ〜〜(/o\) この事件の解決は長引きそうである。


ところで
この事件の報道が真っ盛りだった頃、興味深い話を聞いた。

「冷凍食品のギョウザは売り上げが落ちているが、中華料理店ではギョウザの売り上げが伸びている」


冷凍ギョウザを敬遠するのは当然としても、毎日毎日ギョウザ、ギョウザと聞かされると、やっぱり無意識のうちに食べたくなるものらしい。ギョウザ事件の報道量と、冷凍ギョウザと中華料理店の売り上げの関係を誰か調べてないかなあ? 日本版CIAの設立は見送られたらしいけれど、もし影で動いている組織がいるなら、こういうデータの収集をお忘れなく。世論操作の大事な資料になるかも知れませんゾ。


どうでもいい話
シューマイは酢醤油にカラシだが、ギョウザはラー油というパターンが多い。でも私はカラシのほうが好きーーーだったんだけれど、1年ほど前に、カラシより柚子胡椒(ユズコショウ)のほうがサッパリとピリ辛でおいしいことを発見した。最近はチューブ入りの柚子胡椒もスーパーで売っているので、お試しあれ。

wassho at 17:51|PermalinkComments(1) 社会、政治、経済 

2008年02月25日

27年後のロス疑惑

あのロス疑惑の三浦さんがアメリカで逮捕された。
事件は27年前なので、「あの」ロス疑惑といわれても、知らない人が多いかも知れない。事件のことはネットででも調べてもらうとして、結論だけ書けば、事件はアメリカで起きたが、日本の最高裁で無罪が確定した事件である。なぜ裁判が日本で行われたかは忘れたが、とにかく無罪となった事件である。


今回の逮捕は、事件の真相はちょっと脇に置いておいて、法律というものを考えるには興味深いケースである。


何かの容疑者になっても、最高裁で無罪が確定すれば、その容疑に関して後にどんな新事実や証拠が出てこようと、本人が「実は私がやりました」と認めようと、罪には問われない。法律的には一事不再理といい憲法で規定されている大原則である。


もちろん憲法の規定が及ぶのは日本の話だから、アメリカの法律には関係ない。しかし、そこから先が法律の世界のややこしいところなんだけれど、法律的な判断とは、法律として条文として書かれているもの以外に、それまでの判決とか、その他もろもろの慣例、暗黙の合意も含めてなされるーーーとされている。

結構グレーでアバウトなところもあるのが法律の世界なのである。それで一事不再理の規定のある国同士(例えば日本とアメリカ)では、それを尊重する、つまりどちらかの国で無罪が確定した事件をもう一方の国では罪には問わないとされてきた。あくまで「されてきた」という話で、今まで事例もなかったように思う(間違っていたらゴメン)。


まだ逮捕されただけで、起訴されたわけじゃないが、27年前の事件を蒸し返すのだから、たぶんその気なんだろう。それで、何か説得力のある新事実や証拠があるのなら、それはそれで正義ということで「されてきた」が覆ってもいいと思う。


問題は、たいした新事実や証拠もなく法律論をひねくり回したような起訴内容だった場合。その場合、日本人は「日本の裁判をコケにされた」「日本人(三浦さん)に対する人権侵害である」と怒るべきなのか? 私自身もよくわからないけれど、アメリカで無罪が確定したアメリカ人を日本でつかまえたら、アメリカは怒鳴り込んでくるような気がする。


仮に(たいした新事実や証拠もなく法律論をひねくり回したような起訴内容で)有罪になったとしよう。しかし日本では無罪が確定している。三浦さんは前科者ではない。(関連する他の事件では有罪になっているから正確には前科者だけれど、殺人罪では無罪)。まあ彼に会うことはないとしても、彼にどういう接し方をすればいい?もっとモーソーして、仮に一事不再理の逆(ができるのか、どうか知らないけれど)で、日本で有罪になっていて、後にアメリカで無罪になったら?


裁判とは、罪人とは、真実とはーーーそんなことを考えても実生活ではあまり役に立たないものだが、たまには頭の奥の方を刺激するのも悪くない。


ーーー続くかも

wassho at 20:38|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年02月20日

イージス艦の海難事故

海上自衛隊のイージス艦と漁船が衝突。
漁船は沈没。1日以上たった現在も乗組員の漁師親子2名は行方不明のまま。
真冬の海である。状況は絶望的というしかない。


イージス艦とは強力なレーダーと、そのレーダーに連動して管制されるミサイルを搭載した最新の護衛艦(軍艦)。イージス艦ではないふつうの護衛艦との違いは主に対空防衛能力(飛んでくる戦闘機とかミサイルを打ち落とす)だけれど、洋上(船舶を識別する)レーダーも、もちろん最新鋭のものが装備されている。


衝突したのは夜明け前ではあるが、当日は海面穏やかにて天候・視界とも良好。イージス艦はレーダーだけではなく、左舷右舷(船の左側と右側)で乗組員2名による目視も行っていたという(それが通常体制らしい)。


つまり衝突なんかするはずがない状況での事故。
でも事故は実際に起こった。


理屈的にはレーダーの表示を見落とし(漁船が小さかったのでレーダーには映っていなかったという説もある)、監視員が2名それぞれとも漁船を見落とし、都合3回続けてミスして初めて衝突することになる。


3回続けてミスするかぁ?
普通はあり得ない気がするけれど、たとえばレーダーや双眼鏡を見るのが10分に1回ならノーミスでも衝突する可能性はある。


(事故の原因は今のところ解明されていないが) 
最新装備を備え、安全のための体制をしいても、その運用がいい加減なら何の役にも立たない。本日は “操作する人の心掛けとか自覚に頼るのはシステムとして稚拙ともいえるが、でもそういう教育抜きにはシステムは成立しない。優秀な人でもサルでも同じ成果が出せるのがシステムの理想とされるが、それはやっぱり無理なんだから” の下書きでした。


ところで漁船からみれば、護衛艦がぶつけてくるような操船をするとは思わないだろう。民間の船とは比較にならない強力なレーダーを備えているし、何たって「海の精鋭」が乗り込んでいるハズだし。しかし最近は年金とか薬害とか道路とか、きちんと運用管理されているはずのものが、実はとってもズサンだということを我々は思い知らされている。自分の身は自分で守るものとはいえ、やっぱりそういう頼りにならない社会は非効率である。

wassho at 19:49|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年02月18日

12日間のご無沙汰でした

忙しかったり、風邪引いてボーッとしてたりで、しばらくブログをお休みしておりました。それほど高熱が出たわけじゃないけれど、現在は微熱といったところ。

体温が上がり方向なら微熱でも辛いが、下り方向の微熱は妙な浮遊感があって、たまにはいいかもしれない(^^ゞ


実は、このブログを定期的に読んでくれているある人に「半月、更新がなかったら、心臓マヒでも起こしているかも知れないから、その時はなにぶんヨロシク」と頼んである。半月後に助けに来てもらっても手遅れなことは確かだが、とりあえず白骨化はしない予定。ところでゴルゴ13に仕事を頼みたいときは、新聞に「G13型トラクター売りたし」って3行広告を載せるんだっけ? ブログにそんな仕掛けでも作って遊んで見るのもおもしろいかも。

wassho at 17:50|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2008年02月06日

給湯器メーカーにお願い

東京は、本日とても寒い。
午前中には細かな雪が舞っていた。
午後からは雨時々雪である。
でも湿っぽい雪だから積もることはなさそう。


さてこの季節、顔を洗うにはお湯が欠かせないけれど、皆さんのお宅は蛇口をひねってすぐお湯が出てきますか? 私のマンションはなかなか出てこない。歯を磨き始めてお湯(水)を出しっぱなしにして、そろそろ歯磨きが終わろうかなという頃、ようやくお湯になる。シャワーも当然お湯が出てくるのが遅いから、シャワーを出しっぱなしにしてから服を脱いで、ちょっとグズグズしてから浴室に入ってもまだお湯になっていない。つまり、お湯になるまでの間の水は捨てていることになる。


どれだけの水を捨てているのか測りようがないが、かなりの分量のように思う。お湯が冷たい(ヘンな表現だけれど)のは、たぶん給湯器(湯沸かし器?ボイラー? その違いはよく知らない)は即座にお湯を沸かしていても、そこから蛇口までの間のパイプに残っている、冷たい水が先に出てくるからだと思う。ちなみに私のマンションはベランダに給湯器が設置されている。


パイプに残っている水が冷たいのは仕方がない。でもお湯になるまでの水を捨てるのはもったいない。もちろん、お湯になるまでの水を別の容器にとっておくなんて面倒なことはでっきこない。

だから本日は給湯器メーカーや住宅設備メーカーにお願い “お湯になるまでの冷たい水をコックひとつで別のタンクにでもためられるようにして。飲料には適さないかも知れないけれど、洗濯とかトイレの水とか、その他いろいろ使えるはず。日本全体だと、けっこうな分量捨ててると思うよ。それに災害に備えてトイレ用の水をためておけっていわれていても、そんなことほとんどの人はしていないんだから、掛け声だけじゃなくて無意識に強制できる実効性のある仕組み考えないと。だから国交省も巻き込んで道路に無駄遣いさせないで、こういうことに補助金出させて” の下書きでした。

水が不足する夏場には給湯器をあまり使わないという難点はあるけれど、とにかく水資源は大事に使いましょう。

wassho at 15:48|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2008年02月04日

雪でした

5075b8ca.jpg土曜日は「♪雨は夜更けすぎに雪へと〜」変わり、日曜日の東京は雪景色でした。写真は日曜日の正午前後。その後も夕方暗くなるまで降り続いていたが、多少は気温も上がって雨もまじっていたのか、積もった雪の厚みはこの頃がピーク。本日、月曜日は快晴で日の当たるところの雪は溶けてしまった。雪国の人は大変かも知れないけれど、たまに雪が積もるとウレシイ(^_^)


ニュースによると2年ぶりらしいが、東京は時々雪が積もる。私の記憶では真冬より、3月になってもうすぐ春という頃にドカンと降ることが多いような気がする。何年前か忘れたけれど、かなりの大雪だったとき国道246号(東京を代表する幹線道路の1つです)をクロスカントリスキーで走っている人を見たときはビックリたまげた。


またその国道246号では、ある日クルマで信号待ちをしている時、後ろで「ブフフ」という低い音が聞こえたのでバックミラーを見ると、なんと馬が2頭、私のクルマの後ろに並んで信号待ち!! クルマのシートに座っていなかったら、あやうく腰を抜かすところだった(^^ゞ 馬で道を走って(歩いていたが)いいの? まあ都会でもいろいろなものを見ることができます。


さて
写真の石造りの立派な建物は私のマンションーーーでは残念ながらなく、どこかの大使館も入っているらしいお隣の高級物件。
この写真を撮った後、雪も降って寒いので外出はやめ、昼間から雪見酒。チビチビずっと飲んでいたので、おかげで今日は少しキモチが悪い。

wassho at 17:05|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2008年02月01日

エクセル2008

c2f06b88.jpgマックかウインドウズかに関わらず、たいていのパソコンにはエクセルが入っていると思うけれど、普通のサラリーマンや家庭でどのように使われているかはよく知らない。しかしマーケティングに関わらず「数字データ」を扱う人にとってはエクセルはなくてはならないソフト。

エクセルがなかった頃は、例えばグラフを作るにも、製図マシンのような機械にデータを手作業で1つ1つ打ち込み、文字はまた別にワープロでプリントして、スプレー糊とピンセットを使って切り貼りするという作業が必要だった。データを並べ替えるには、MS−DOS自体に複雑なコマンドを打ち込んでーーーという難解さ。(私はできなかったので人に頼んでいた)

アルバイトに1日かけて準備してもらっていた分析の下準備が、エクセルによって自分で1時間でできるようになったと表現しても、それほどオーバーでない気がする。実をいうと、昔コンサルティング会社を辞めて独立できたのも、エクセルが登場したおかげだったりもする。


さて、そのエクセルは実に多機能なソフトである。こんなことができたらいいのになあ〜と思うことは15年前のバージョンでもほとんどできる。仕事柄、エクセルの機能をかなり活用していると思うけれど、それでも全機能のうち1割程度かも知れない。エクセルは難しい、使いこなせないーーーという声をよく聞くが、心配することはない。すべての機能を使いこなせたら、それは神である(^^ゞ


そのエクセルの最新版。
普通の人にはあまり関係ないことであるが、
私とご同業の人には気になる点が2つ。



【新しいエクセルのいいニュース】

エクセルのセル(マス目)は、横の並びを行といい、縦の並びを列という。今までのエクセルは行は6万行くらい入ったが、列はたったの256列しか入らなかった。これがエクセル2008では約100万行×1万6000列に拡大された。今まで大きなデータは分割しなければいけなかったので、これは助かる。



(補足)もちろんウインドウズ版のエクセル2007も同じ。もしウインドウズを持っていてエクセル2007がなくて、256列以上のデータが入ったCSVファイルを開きたかったらCassava Editorという無料ソフトが便利。私も今までずいぶんお世話になった。



【新しいエクセルの最悪なニュース】

マクロというのはエクセルの操作を自動化する仕組み。1からプログラムとして書いてもいいし、実際の操作を記録させてプログラムとして残すこともできる。
例えば名前/身長/体重が記載されているデータがあるとする。
その1)身長・体重のデータからBMI係数(体重÷身長の二乗)を計算する
その2)BMIの大ききな順にデータを並べ替える
その3)それをグラフにする

という手順をマクロに設定すれば、クリックひとつでエクセルがやってのける。データのいじり方はパターンがあるから、よく使う手順をマクロにしておけば効率が高まる。


ところがエクセル2008はマクロを作ることもできなければ、前のエクセルで作ったマクロを使うこともできないのだ!!!!!!!

(ノ#-_-)ノ ミ┴┴ちゃぶ台返しぃ
(ノ#-_-)ノ ミ┴┴ちゃぶ台返しぃ
(ノ#-_-)ノ ミ┴┴ちゃぶ台返しぃ


理由はよくわからないが、マイクロソフトが開発コストをけちったらしい。それにマクロが使えないことはパッケージにも広告にもホームページにも書いていない。販売店の話によると、この件で強く抗議すればマイクロソフトは返品・返金に応じているとのこと。エクセルほどお世話になったソフトはないけれど、マイクロソフトほどウザイ会社はない。

注)ウインドウズ版のエクセル2007で
  マクロがどうなっているのかは知りません。


幸い前のバージョンのエクセル2004と2008は同時に立ち上げることができるので、マクロの時は2004という使い方もできる。でも納得できない(怒)



他にもいろいろ特徴があるが、
マクロを使えない怒りがまたこみ上げてきたので
本日はこのへんで。

wassho at 19:46|PermalinkComments(2) 生活、日常