2008年10月

2008年10月29日

トンデモ経済対策 不景気編

株価は8211円と戻したようで。
しかし、たった半月ほど前に同じような価格でお先真っ暗な雰囲気だったのに、7000円割れから戻すとニュースにも明るさが。何事にも慣れるということがオソロシイような。



さて不景気になると政府は対策を打つ。そのメニューには公共事業とか減税とか規制緩和とかいろいろある。たとえば公共事業と減税というのはまったく手法が違う対策だから、どちらがより効果的かについて常に議論がある。どの程度の規模の対策にするかも同じように議論がある。一流エコノミストは、それぞれ自分の主張する手法を上手に解説するから、相反するエコノミストの意見を聞いてもどちらが正しいか素人に判断は難しい。政治家が説明すると全部間違っているように聞こえる(^^ゞ


それでいつも思うんだけれど、景気対策を打ったら、その結果をきちんと分析して効果があったのかなかったのかをきちんと報告して欲しいということ。景気対策を打つたびに、いつも同じような議論を聞かされ、その結果がどうだったのかあやふやに終わっている気がする。ひょっとしたら、今まで政府が行った景気対策で成功した例がないから報告できないのかな。


不景気の定義の1つはモノが売れないことにある。だから公共事業を行えば、工事に必要なモノを政府が買うことになるし、その恩恵にこうむった人のフトコロが膨らめば、彼らがモノを買い、それが回り回ってーーー。あるいは減税すれば、その分人々の実入りは増えるからモノを買い、それが回り回ってーーーというのが目論見。


ただしである。
100の収入のある人が80を支出し20を貯金していたとする。不景気で先行き不安になれば、支出を70に減らし貯金を30に殖やす。そうすると、その差額10の分だけモノが売れなくなり余計に不景気になる。公共事業や減税で人々の収入が増えても、先行き不安の気持ちが強くて、増えた収入を貯金に回せば景気対策の効果なくなる(公共事業そのものでモノを買った効果は別として)。 極端に言えば、あなたが3億円の宝くじに当たっても、それをすべて貯金すれば、つまり何もモノを買わなければ景気に及ぼす効果はゼロである。


モノを買わなければ、買う金額を増やさなければ不景気はなくならない。公共事業や減税をして、どれだけモノを買うかは人々の気持ちしだいだから、常に議論になる。昔あった地域振興券は確実に消費に向かうが、地域振興券のおかげで使わずにすんだ現金が貯金に回されてしまえば意味がない。


そこでトンデモ経済対策。

要は収入そして貯金のすべてをはたいてモノを買わせればよい。

いろいろ考えてみた(^^ゞ

税率を100%にする。つまり儲けは全部税金にとられる。その代わり、何を買おうが必要経費として認める。そうすれば利益を出す意味がないから入ってきた金はすべて支出に向かう。

銀行預金に重い税金をかける。例えば100万円の貯金に対して税金が50万円。もちろん自宅に10万円以上保管するのは禁止。見つかったら全額没収。


やっぱりシンプルにこれかな。

  ●2009年より、円を廃止し角(かく)という通貨に変更する。
  ●なお円から角への両替は行われない。

つまり持っている円は使い切らないと紙くずになる→景気対策。
また円は角には交換されないから貯金で持ちたかったら円を売って外貨で貯金するしかない→円安になる。一石二鳥(^^ゞ



あくまでトンデモですm(_ _)m
でも、従来とは違うクリエイティブな景気対策が求められている気がする。

wassho at 16:23|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月28日

トンデモ経済対策 株価編

バブル後の最安値7607円を割り込んでも下げ止まらず、今日の午前中には一時6000円台になった株価。21世紀になってまだ8年なのに100年に1回の経済危機といわれている。


株の格言に「半値八掛け二割引」というのがある。
暴落するときはピークから50%×80%×80%=32%、つまりビックリするぐらい下がるよという法則。それを当てはめてみると、今年の株価はサブプライムローンの影響が騒がれ出す前の8月までは大体13,500円。

 13,500円 × 32% = 4320円 目も当てられない(/o\)



もちろん「半値八掛け二割引」というのは統計学的な根拠があるわけではなく、単なる経験則。必ずそうなるということではない。でも89年のバブル絶頂期に3万9千円近くあった日経平均は、失われた10年といわれる90年代に最安で1万3千円程度になっている。

 13,000円 ÷ 39,000円 = 33% やっぱり(>_<)

あっ! そこの株式投資家の方、早まったまねはしないでください!


そこでトンデモ経済対策。

実は株式取引の仕組みをよく知っているわけじゃないんだけれど(スミマセン)、その値段で売る人と買う人がいて売買が成立するはず。だから売買しなければ、これ以上は下がらない。


 ●麻生首相が株式投資家全員と高級ホテルのバーで会談して
 「売ったり買ったりしないでよ」と頼む

 ●買わなきゃ売買は成立しないんだから政府は「株はもっとこれからどんどん
  確実に下がります!」と連日PRする

 ●全国の証券取引所すべてに耐震偽造が見つかったことにし、
  しばらくリニューアル工事休館とする

 ●株式の売買手数料がとてつもなく高額となる法律を強行採決する


どれも名案なんだけれど、
難点はこれで株価は下がらなくても、上がりもしないことかな。

wassho at 14:42|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月27日

振り込まないように気をつけましょう

自宅から駅に行く途中に何軒か銀行があって、最近はよく警官が立っている。ニュースで報じられているように振り込め詐欺阻止の特別警戒。


少し前までは「オレオレ詐欺」といった。
これは大体、息子になりすまして親に電話し、交通事故を起こしたとか会社の金を使い込んだとかいって金を無心する手口。「振り込め詐欺」は役所を名乗り、年金とか保険金の還付があるとだまし、ATMまで出向かせ携帯電話で操作を巧妙に指示し、実は逆に送金させる手口。


大阪は「オレオレ詐欺」の被害は全国と較べて少なかったけれど「振り込め詐欺」の被害は多いらしい。金を送るのには慎重でも、金が戻ってくるといわれるとつい反応してしまうガメツイ大阪人の特性があらわれているとも、詐欺グループはその特性を狙って大阪で集中的に活動しているともいわれる。本当?


「オレオレ詐欺」は、オレオレというだけで身内と信じ込ませるところが、ある意味で画期的だったが、「振り込め詐欺」は心の隙を突いてくる古典的な手口。高齢者が被害に遭うことが多いので、「知識、情報の乏しい高齢者をーーー」と高齢者を一方的に弱者に見立てる見解が多いようだが、高齢者も欲をかくから(=心の隙)被害に遭う。振り込め詐欺なんかは手当たりしだい電話をかけまくっているわけであって、冷静さを失わなかったほとんどの高齢者は話に乗らなかったはず。(もちろん被害にあった人を非難しているのではないよ)


まあとにかく、オイシイ話、アヤシイ話にはご用心。

ところで実は、数年前に5億円(正確には500万ドル)預かってくれという話を持ちかけられたことがある。しかも地下鉄でたまたま隣り合わせたアフリカ人から! この話はいずれそのうち。

wassho at 15:31|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月24日

高級ホテルのバー

麻生首相が記者から「高級ホテルのバー」によくいっていると批判され、首相が「高級ホテルのバーは安くて安全」とキレたと報じられている。質問したのは北海道新聞の女性記者。彼女は「庶民感覚とかけ離れている」と批判したかったらしい。今ならネットで検索すればあちこちで記事も見られるから適当に検索してね。


世間的には麻生首相を批判するムードもあるようだが、日本のマスコミのレベルの低さを感じる出来事である。


まず内閣総理大臣は庶民ではない。
しかも麻生太郎は麻生財閥の御曹司、生まれながらの大金持ち。
なんたって教科書にも載っている吉田茂の孫である。

なぜ、その彼が庶民レベルの生活をしなければいけないのか、あるいは彼に庶民感覚を要求するのが理解できない。やっぱり「ねたみそねみ」は日本人のDNAに深く刻まれているのだろうか。首相がワタミにいったり吉野家で牛丼でも食べればマスコミは満足するのかな? ときどきそういうパフォーマンスもあるけれど、そんな議員のほうがたいていインチキ臭い。


そんなことよりもなによりもマスコミは、こんなくだらない質問をしていないでもっと大事な政治課題について質問してもらいたい。政治課題については勉強不足で、あまり突っ込んで質問できないーーなんてことないよね?(ちょっと心配、いやかなり心配)


さて高級ホテルのバー。麻生さんのいうとおり意外と安い。年代物のウイスキーを頼めば別だが、普通のウイスキーやカクテルなら3杯くらい飲んで5千円くらい。それでいて雰囲気やサービスはいいし、1杯だけでも全然気兼ねしなくていいから、ちょこっとした打ち合わせとか情報交換の時なんかは便利。なんてったって煙草も吸える(^^ゞ ただし店内オッサン比率は高い。



話は戻るけれど
麻生さんが首相になって今日で1ヶ月らしい。今のところ脇役ならその個性が光っても、主役は無理かなという印象なのは残念(別に支持しているわけじゃないが)。あまり話は戻っていないけれど、もうすぐアメリカ大統領選挙。テレビで見るだけだが、オバマもマケインもブッシュ並みに頼りなさそうな気がするのは私だけかな? 金融危機〜不況は長引くかも。私は株は関係ないのだが、海外クライアントからの入金が円高でどんどん目減りしている(涙)本日はとうとう1ドル94円、株価も7649円。高級ホテルのバーじゃなくて、もっと安い店に行こうっと。

wassho at 17:53|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月21日

ガラパゴス

8dede049.JPGご存じダーウィンが進化論を閃いたことで有名な島。絶海の孤島だから、外界に影響されず独自の進化を遂げた生物がいることで知られる。


昨日のWBS(テレ東)で知ったんだけれど「ガラパゴス化」という言葉があるらしい。日本の製品を揶揄した言葉で、日本人のニーズに合わせているうちにグローバルなニーズとはズレてしまって「独自の進化を遂げた」製品をいう。


日本人は世界でもっとも性能や品質にウルサイ国民だから、日本人を満足させる製品はどうしても高価格になる。でも世界を見回せば、そこそこの性能や品質で充分という国のほうが多い。日本メーカーは性能や品質を追求していいモノを作って、それは日本国内では売れているけれど、上を上を目指しているうちに、ふと気がつくと、いわゆる並レベルの製品に世界中のマーケットを席巻されている。国際的なシェアはジリ貧(/o\) 番組では日本製と台湾製のパソコンや液晶テレビが比較されていた。携帯電話なんかも典型的な例だろう。


上を上を目指して努力に努力を重ねてきたのに、それを否定されるのはツライはず。並レベルにシフトすればいいかというと、それは相手の土俵に乗ることであり自分の優位性も捨てることなので勝算があるか見極めにくい。日本マーケット用と世界マーケット用を作り別ければいいのだけれど、効率が悪いし共倒れの危険性もある。ガラパゴス化は、とっても解決の難しい問題であるーーーとされる。


しかし、なぜガラパゴスになったのか?
それはガラパゴスだったからである。


つまり世界を見ていなかったから。
しかし、たとえば日本の自動車メーカーは世界各地でリサーチや研究をし各国にあう車を開発している。だからガラパゴスにはなっていない。産業としての歴史や厚みがパソコンや液晶テレビと違うといってしまえばそれまでだが、ガラパゴス化を日本企業の宿命みたいにとらえるのは間違いだ。


本日は “気の利いたキャッチフレーズといくつかの実例を挙げられると、それが全体の真実のような気がするけれど、ちょっと周りを見渡せば、それがマスコミやコンサルタントのワナだったりするから自分の頭で考えましょう” の下書きでした。(←このフレーズを前回使ったのはいつだったっけ)


ところでガラパゴス化するのは製品の中身だけでなく、法律や世の中の仕組みや産業構造なんかも影響する。携帯電話の例でいえば、メーカーがキャリア(ドコモとかの電話事業会社のこと)に対して力が弱く、自分で企画せずキャリアのいうことばかりを聞いているから国際競争力がなくなってしまった。

さっきクルマはガラパゴス化していないと書いたけれど、本日のその2は “明治政府がイギリスにならってクルマを左側通行/右ハンドルにしたのは最大の失策だったのか、それとも外国車流入の防波堤として自動車産業育成・国家100年の計を考えたのか、誰か知っている人いない?” の下書きでした。

wassho at 20:36|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2008年10月16日

大恐慌?

8276円に暴落した次の日(土日と連休があったので正確には次の取引日)はドカンと上げたものの、それも2日しか持たずに本日の終値は1089円安の8458円と再び9千円割れの株価。短期で株を売買している人にはエキサイティングな環境、長期投資をしていたり老後の資金の運用をしている人にはゴシュウショウサマである。もともとアメリカ発の金融危機なので、アメリカで下がれば世界中で下がる。


これから10月下旬にかけては米国金融機関の決算発表が続く。そして11月7日にはAIG(ここは公的資金が入ったからもう関係ないのかな?)と、今や数ドル台のボロ株になったGM(自動車)の決算が発表される。1920年代の世界大恐慌もGMの株価暴落からスタートしたらしい。恐慌というのは(マンハッタンに列をなす労働者の白黒写真以外に)あまりイメージが湧かないのだけれど、11月7日に大騒ぎが起きないことを望みたい。


しばらくは下げた分を戻すことはあっても、株価がどんどん上昇することはないはず。早く宝くじでも当てて安いうちに投資しなければ(^^ゞ


ちなみに1929年の世界大恐慌は10月24日から始まったそうです。日付が近いだけでも縁起が悪い気がしてくる。そして前回の大恐慌の後、株価が大恐慌前の水準に戻るのには25年かかったらしい。やっぱり宝くじに当選してもパーッと使おう。

wassho at 15:30|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月14日

三浦和義氏の存在性

三浦和義氏がロサンゼルス市警の拘置所で自殺し、不可解なロス疑惑事件はさらに不可解な幕切れとなった。とにかく彼は殺人罪については無罪を勝ち取ってあの世にいった。まずはご冥福を祈りたい。


(27年前の事件だから、知らない人は適当にネットで調べてね)
この事件は最初から話題性には事欠かなかった。

  海外で妻が何者かに銃撃され死亡。
  自身も脚を撃たれ妻の死を嘆き悲しむ悲運の三浦氏。
  それが一転、三浦氏に妻殺害共犯の疑いが。

映画にでもありそうな筋立てである。いつ頃三浦氏に共犯の疑いがもたれたのか忘れたが、当時もマスコミを多いに賑わせた。何年か前、万引で捕まった恥ずかしいニュースもあったけれど、すでに過去の人物のはずだった。それが今回のサイパンでの逮捕とロスでの自殺。再度、連日マスコミに取り上げられることになる。


27年前も今回も、事件自体が社会の興味を引く内容なのは当然だとして、
私はプラスαの要素があると思う。


彼はオトコマエである。27年前は甘いマスク(ちょっとウマヅラだったけれど)。そして61歳になった現在はと(亡くなったから)書くのはおかしいが、実にシブイ顔つきになっていた。その辺の俳優じゃかなわないような存在感。カリスマ性という言葉は、今じゃカリスマ美容師みたいに人気や成功を表す修飾語になっている嫌いがあるが、本来は他人が気にせずにはいられない独特の存在感のこと。彼にはそれがあったように思う。単にオトコマエというだけじゃなく彼のカリスマ性がマスコミや社会を引きつけているように私は感じる。


三浦氏は、そのカリスマ性をあまり正しい方向で発揮せず人生を終わったのかも知れない。もちろん私は彼と同じ方向に行くつもりはないが、どうすればああいう渋いオッサンになれるのだろうかと、こっそり思案中である(^^ゞ


PS
以前に書いたかも知れないけれど、

  カリスマ性
  スタイル
  エレガンス

の3つは、その定義を言葉で説明するのは困難極まりないが、その人にあるかないかは「一目見たらわかる」ものである。

wassho at 15:47|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月10日

終値は8276円43銭

ーーーだそうです。毎日JPの記事を引用すると
■10日の東京株式市場の日経平均株価終値は前日比881円06銭安の8276円43銭と、03年6月以来約5年4カ月ぶりの9000円割れとなった。下落率は9.6%で戦後3番目の大きさ■


1万円を割ってから、あっというまに8000円台の下の方まで来ている。バブル後の最安値7607円(2003年4月)までいくという予想もある。米国市場も仲良く9000ドル割れの8579ドル。こちらも似たように2003年5月以来の安値だそうである。世界中でたいへんな事態となっている。


なんだけれど「約5年4カ月ぶりの安値」といわれると、なんとなくフ〜ン?という気もしてくる。私の生活が5年前とあまり変わっていないからか。私自身は5年前に巻き戻されてもいっこうに構わない。


普段あまり株価は意識していないけれど、日経平均のこの10年の資料を見るとだいたい

2000年初め:2万円
そこから下がって3年後に7600円
そこから上がって4年後に1万8000円
現在は、そこから下がって1年ちょっとの時期。
そして今回の大暴落。


この8年間の2万円→7600円→1万8000円→8276円43銭という動きを改めて眺めると、株価というのは実体経済とは関係なく、株は資金調達システムのために公認されているバクチだとますます思えてくる。いうまでもなく日本経済はこんなに乱高下していない。


でもまあ今、日経平均連動型のファンドでも買っておけば、4年後に倍程度にはなっているという目論見もそれほど無謀ではない。それまで長生きできるかな(^^ゞ

wassho at 17:15|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年10月09日

盗難防止のアラームは音声にしたら?

前回はヘビーな内容だったので、今回は軽めに。


最近の高級車には盗難防止装置がついている。
鍵を壊してドアを開けたりするとアラームが鳴る。たぶん振動にも反応するし音にも反応する。以前にアメリカのどこかで、通りで悪ガキが爆竹を鳴らし(アメリカの爆竹は日本のよりかなりデカイ)周りのクルマのアラームが一斉に鳴ったのを目撃(耳撃?)したことがある。アメリカではずいぶん昔から盗難防止装置は普及していたみたいだ。


先日、アラームが鳴っているクルマの側を通りかかった。誤動作かどうか不明だが、運転席に首を突っ込んで、あちこちいじっている人がいた。


さてアラームは盗難防止に役立つのか?
そのクルマが止まっていたのは人通りの多い商店街だったのに、誰一人アラームの鳴っているクルマのことなんか気にせず通り過ぎていく。前に住んでいたマンションは向かいが駐車場だったので、ときどきアラームが鳴っているのが聞こえた。でもクルマ泥棒かなと思って窓から覗いたことは一度もない。


素人の泥棒ならアラームが鳴ったらビックリして逃げるかも知れないし、アラームが装着されているクルマは、運転席あたりに小さな点滅でアラーム作動中を知らせているから敬遠するだろう。でも経験を積んだプロならアラームが鳴っても誰も気にしないことはわかっているはず。運転席に首を突っ込んで、あちこちいじっている人が、クルマの持ち主かどうかわからないし問いただす人が現れる確率は低い。


本日は “やっぱり安全は地域のコミュニティがしっかりしていてはじめて成り立つものでーーー” なんて正論を吐くつもりはない。


アラームの「音」のかわりに

「クルマが盗まれようとしています! 助けてください!」あるいは「アラームを解除しようとしているのはクルマ泥棒です! 警察を呼んでください!」とかクルマが「喋ったら」おもしろいだろうなあとチョット思った。「麻生太郎のクルマが盗まれようとしています!」と、そのアラームの喋りをカスタマイズできれば、駐車場からアラームが聞こえたときに自分の車かどうかわかって便利かも。


子供に防犯ブザーを持たせる親が増えている。それもアラーム音よりは「子供が襲われています。誰か助けに来てください」という音声が聞こえた方が注意を引くと思う。そういう製品もあるのかな? ネットで調べたら(この前引退した)清原の声で「コラ!なにすんねん!」と鳴るものがあるらしい。でも彼の顔が見えないと効果半減かも(^^ゞ

wassho at 18:07|PermalinkComments(0) マーケティング、ビジネス 

2008年10月07日

駅にて

今日はあまり見たくないものを見てしまった。
電車への飛び込み自殺。


階段を上ってホームに出ると(この駅は高架駅)、何かちょっと様子がおかしかった。ビックリしたような顔をしている人、両手でほっぺたを押さえている人。別に騒がしかったわけじゃないけれど、いつもとは違う空気が漂っている。その時はまだ何が起こっていたのか把握していなかった。


ホームに出て10秒くらい経ったところでアナウンスが流れた。「ただいま〇〇線、〇〇駅にて人身事故が発生しーーー」。〇〇駅って、この駅じゃん!!


遠巻きに人々がのぞき込んでいる方向を見ると、線路に人が横たわっていた。ホームの中央くらい。私のいたところからは約25メーター先。うつぶせだったし、私の視力では男女年齢はわからない。少し太った人という印象を持った。身体が切断されているようには見えなかったし、周りに大量に血が流れているようにも見えなかった。この駅に特急電車は止まらない。たぶん、駅を通過する特急電車の前に飛び込み線路にしゃがみ込んだのだろう。駅の先、100メーターくらいのところに、その電車は止まっていた。しばらくして車掌(か運転手かはわからないけれど)が線路の上を走って駅までやってきた。


駅員が2人、その場所のホームの上にいたが、救助をする様子はなかったので即死だったんだろう。飛び込みがあったのは私がホームに上がるほんの直前だと思う。そういえば改札口を通るときに電車の急ブレーキが聞こえたような気がする。もっと近づいて見に行こうかと思ったが何となくやめた。


しばらく電車は動かないのはわかっていたので、近くのベンチに座った。3分くらい座ってボーッとしていたが、やっぱり、もう少し近寄って見てみようと思って席を立った。しかし線路をのぞき込むと死体はもう見えなかった。意外と早く線路からは片付けられるものだなと思った。警察官の姿が見えた。サイレンの音はしなかったからこの駅の下にある交番の巡査だろう。書類を書いているようでもあり、現状のスケッチをしているようにも見えた。ホームのその場所まで近寄ろうかと歩き出したが、そこに引き上げられた死体があるかもと思うと、やはり気が進まなかった。(私のいるところからは柱などの影になってその場所は直接は見えない)  


またベンチに戻り15分くらい経った。パトカーのサイレンが聞こえた。しばらく後に救急車のサイレンが聞こえた。もう死んでいるのだから救急車も急いではやってこないのかも知れない。電車は動きそうになかった。飛び込んだのは下り路線で、私が乗る上り路線はすぐ運転再開されるかと思っていたが、こういうときは上下線とも停まるらしい。


諦めてタクシーに乗ることにした。下におりる階段を使うには、座っていたベンチより飛び込み現場に近づくことになる。直接は見えなかったものの、警官がビニールシート(ブルーではなくてなぜかグリーンだった)を広げて何か作業している様子が見えた。やはり遺体はまだホームの上にあったのだ。


改札口におりると駅は野次馬も含めて人でごった返していた。警官や、スーツ姿で腕に腕章をつけた鉄道会社の係員と思われる人もたくさん動き回っていた。その喧噪の中で救急隊が持ってきたストレッチャー(担架)がぽつんと階段の下に置かれているのが印象的だった。死体になっても、あれに載せられて運ばれるのだろうか。


この駅にタクシー乗り場はないので、少し離れた場所まで移動することにした。大通りまでは数百メートルほど住宅地を横切ることになる。途中、母親と幼い子供連れに出会った。楽しそうに2人でキャッキャふざけあいながら歩いていた。彼女たちを見て初めて、自分の顔が少しこわばっていたのに気がついた。


いろいろ事情があるにせよ、命は大切にしましょう。合掌

wassho at 16:31|PermalinkComments(2) 生活、日常 

2008年10月06日

清原とはあまり関係ない話

もう先週になってしまったが清原引退。
その日の夜も、次の朝もテレビで流れていた。
どれも男の生き様礼賛(らいさん)みたいな扱い方。
見なかったけれど週末には特番まであったみたい。
見てなくても内容はだいたい想像がつく。


ちょっと前まで「態度のでかい番長」とか「夜のホームラン王」とか「給料泥棒」とか彼をバッシングするのがマスコミの仕事じゃなかったっけ。桑田も引退の頃はまるで求道者のような持ち上げ方。バブルの頃は「投げる不動産屋」が彼のニックネームだったよね(^^ゞ


そういえばYOSHIKIが相撲協会ともめた件。最初は彼のことを常識・礼儀知らず扱いしていたマスコミは、どうも相撲協会に非があったようだとわかると一斉にそちらをバッシング。マスコミの仕事にもいろいろあるけれど(あると願っているけれど)、すくなくとも有名人レベルの話はろくに取材もしないで、マタ聞きを堂々と流すことがよくわかった。人の噂が大好きなオバチャンと同じレベル。YOSHIKIには優秀なスタッフがついているようだが、そうじゃない有名人なら一生常識・礼儀知らず扱いの汚名を晴らすことができなかったかも知れない。


マスコミは、あるいは世間はと置き換えても同じだが、強いものは叩かない。相手が弱くなったり隙を見せるといっせいに叩く。ほら星野監督だって(^^ゞ 

人を叩くのをマスコミの仕事と勘違いしているという意見もあるが、世の中の「ねたみそねみ」が反映されている側面もある。まあマスコミと一口に言っても、我々に届くニュースの多くは「マスコミの人間」だけじゃなく、レポーターやら解説者やら、コメントをするタレントや芸人も含めて雑多な意見の集合体であるし。


そして取材力の弱いマスコミほど識者や関係者のコメントに頼る。大学生の頃、なんの授業だったか、政治の動きは新聞だけじゃ(情報が表面的なので)わからないから、深く取材してある週刊誌も読むように教わった。今の週刊誌はコメントだらけであまり役に立ちそうにもない。マスコミのジャンルが増えて、あるいはブログなんかも含めて、いろんな意見を知ることができるようになったのはいいことだとしても、意見ばっかりで肝心の事実が見えづらくなっていると思うのは私だけかな?


本日はまとまりのない話でゴメン。
ところで清原の引退のテレビでは、PL学園→西武→巨人と過去の映像が見られた。
そこで1つ発見。

太るにつれて顔が怖くなっている。
私も人に好かれるように痩せよう(^^ゞ

wassho at 15:32|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済