2008年11月

2008年11月28日

金融危機のトンデモな考察 その2

学生の頃、友人の一人が、(▼▼メ)ヤーサンが借金を取り立て行く時の、運転手のバイトをしていたことがある。ヤーサンと弁護士でペアになって取り立てに行く。もっとも、その弁護士が本物かどうかは怪しかったらしいけれど。


ヤーサンと弁護士が「商談中」の時、彼は外のクルマで待っているだけだから、直接目撃したいないが「商談」は、こんな風に進むらしい。仮に1000万円貸しているAという町工場へ取り立てに行ったするとーーー

ヤ「コラ!、きっちり耳揃えて返さんかい」
A「B工業からの入金が遅れてましてーーー」
ヤ「ふざけるな、ボケ!」

その後、脅し、睨みつけ、時にはパンチ( -_-)=○( )゜o゚) もあったりして、
でも結論はこうなる。

ヤ「わかった社長、悪いのはB工業や、無理もない」
そしてA町工場に対する借金をチャラにする代わりに、B工業がA町工場に払うべきお金をヤーサンに払うように手続きをする。(ここでニセ弁護士が活躍する)

最後に、ホッとしたA社長にヤーサンはこういう。
ヤ「でもな社長、ワシも子供の使いやないから手ぶらでは帰れない。手土産に
  50万円でエエから用意してくれるか。それで全部キレイサッパリや」

もちろんキレイサッパリになりたいA社長は50万円を払う。


次に向かうのは、もちろんB工業。

ヤ「コラ!、A町工場に払う1000万円、ワシに払わんかい」
B「C商事からの入金が遅れてましてーーー」
ヤ「ふざけるな、ボケ!」

その後、脅し、睨みつけ、時にはパンチ( -_-)=○( )゜o゚) もあったりして、
でも結論はこうなる。

ヤ「わかった社長、悪いのはC商事や、無理もない」
そしてB工業の支払いををチャラにする代わりに、C商事がB工業に払うべきお金をヤーサンに払うように手続きをする。(ここでニセ弁護士が活躍する)

最後に、ホッとしたB社長にヤーサンはこういう。
ヤ「でもな社長、ワシも子供の使いやないから手ぶらでは帰れない。手土産に
  50万円でエエから用意してくれるか。それで全部キレイサッパリや」

もちろんキレイサッパリになりたいB社長は50万円を払う。


基本的には、この繰り返しで取り立てていく。実際には支払う分とチャラにする分が複雑に入り交じるし、支払い相手も何社にも分かれるので、結構手間もかかるらしいが、最終的には1000万円はほぼ回収される。そして手土産も、それと同額程度に(^^ゞ それにA町工場の借金も超高金利の利子がふくれあがっての1000万円だから、最初に融資した金額ははるかに少ない。見事な借金焦げ付き案件の解決である?


金融や経済の専門家の皆さん。
100年に1度の金融危機打開に
この話も、どうか参考にーーーーするかしないかはご自由に




PS
もちろん、取り立てがいつも順調にいくとは限らない。
移動中はいつも陽気な(▼▼メ)ヤーサンが、ある時「ここはちょっとヤバイ。エンジンをかけたまま待っていろ」といって商談に行き、相手のケツ持ち(問題処理や用心棒として雇われているヤーサン)にボコボコにされて戻ってきたこともあるらしい。私の友人も、その日に辞めさせてもらったそうである。

wassho at 15:01|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2008年11月27日

どん兵衛 ぴんそば

148244a8.jpgスマップの中居くんが宣伝している「どん兵衛」の「ぴんそば」。カップ麺はあまり食べないんだけれど、ちょっと興味を引かれて食べてみる。


ふたを開けた段階では、けっこう縮れている。JAROに通報しなければと思った(^^ゞとりあえずお湯を入れて3分待つ。お湯で縮れが伸びるのかと期待したが、3分後もあまり変化なし。しかし食べてみると、麺がまっすぐに伸びている感触がする。前にどん兵衛をいつ食べたのかも思い出せないとはいえ、こっちの方がおいしいというか食べやすい気がする。


また、うどん版は「べっぴんうどん」という名前で25日に発売されたらしい。あの細くて情けない麺を「うどん」とは呼びたくないけれど「ぴん」となっているなら多少はマシかな。日清には、できたら太い「おデブなべっぴんうどん」を開発して欲しい。チキンラーメンの、まっすぐ麺もお願いします。


ところで私が食べたのは写真のきつねそば。
関西の人は??っと思ったはず。


甘く味付けした油揚げを具にしたうどんが、きつねうどん。
これは東西共通。
関東では、その油揚げをそばに入れると「きつねそば」になるが、関西では、それは「たぬきそば」と呼ばれる。関西では「きつね→うどん」、「たぬき→そば」は常にセットで用いられる。英語で男性ならミスター、女性ならミスまたはミセスと組み合わせが決まっているようなものである。

それで、関東で「たぬきそば」といえば「天かす」を入れたそばのこと。それを関西で何と呼ぶかといえばシンプルに「天かすそば」である。ただし関西で「天かす」はネギと同じように具ではなく薬味の扱いなので、あまり「天かすそば」というメニューはない(はず)。もちろん「たぬき→そば」は常にセットの法則があるから「たぬきうどん」(天かすの入ったうどん)という名前の食べ物も存在しない。ややこしいでしょ。まあ、迷ったら「天ぷらそば」でも注文してください(^^ゞ


追伸
なお関西でも京都はちょっと文化が違って、関東と同じ意味での「きつねそば」があったような気もする。忘れましたm(_ _)m

wassho at 14:58|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2008年11月26日

金融危機のトンデモな考察 その1

全世界的に株価は低迷を続け、自動車が売れていないとか家電が売れていないとか、マイナス成長になるとか、まあ最近はウンザリでお先真っ暗な話ばっかりである。産油国まで景気後退らしい。経済において、今年は間違いなく悪い年で終わる。


コトの発端は、もう耳にタコができるほど聞かされたアメリカのサブプライムローン破綻に由来する金融危機。それが世界的な金融危機になり、それが実体経済に影響を及ぼしているといわれる。(実体経済とはモノの売り買いのこと)


サブプライムローンーーー詳しくは自分で調べていただくとして、簡単に言えば低所得者向けに、無理めに貸し込んだ住宅ローンのこと。そして「サブプライムローン破綻に由来するーーー」というフレーズは、もう耳を素通りしてしまうが、ちょっと待てよ。


元々リスキーな融資だったサブプライムローンが破綻したのはいいとして、アメリカ中の住宅ローンが焦げ付いたわけでもあるまいし、なぜそれが世界を巻き込んだ金融危機にまでなるのか? そのあたり説明を聞いていない気がする。オートロックのマンションに引っ越してから新聞を取っていない影響が、こんなところにでたのかも。でもとにかく、なんでアメリカの一部の低所得者のローン滞納のトバッチリを世界各国が受けなければならないのか、ナットクデキン。


低所得者に融資されたサプライムローンは、融資した住宅ローン会社や銀行によって証券化され転売される。(ローンの返済を受ける権利を、いくらかの手数料を取って第三者に売る) 転売された証券も、別の証券に組み替えられ、さらに転売される。


山本君に100万円貸したとする。山本君は、その100万円を田中君に又貸しする。田中君は佐藤君に、佐藤君は鈴木君に又貸しする。鈴木君は、その100万円を高橋君に又貸しする。そして高橋君は100万円を使ってしまい返済できないで破産したとする。

  →山本→田中→佐藤→鈴木→高橋×

鈴木君は高橋君に100万円を返してもらえず、佐藤君に返済できないでいる。ということで高橋→鈴木→佐藤→田中→山本の順番で返済できなくて破産しかけている。100万円×5人=総額500万円の負債である。(貸し借りの順番は逆だけれど)今起きているのは、こんな状況なのかな? 
※私の想像です。精確なことは自分で調べてください


上の例では私も100万円が戻ってこない。山本君を責め立てても「田中君が悪い」というだけである。100万円が戻ってこないのは困るが、冷静に考えれば、私が高橋君に直接貸したことにできるならば、山本君、田中君、佐藤君、鈴木君の4人は破産せずにすむ。


現実の金融危機が、こんな単純な図式でないことはわかっている。でも世界全体で何百兆円の公的資金が金融危機に投入されようとしているが、その前に「焦げ付いた元々の借金はナンボや?」と疑問に思わなくもない。その何百兆円の公的資金、つまり税金を例えば環境対策とか平和維持とかに使えば、どれだけ世の中が素晴らしくなるか。

「金融」はどこで間違えたんだろうね。

wassho at 15:10|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2008年11月21日

(昔の)テロ事件の思い出

一昨日、駅から自宅に帰る途中にあるマンションの玄関に警官が立っていた。2名が仁王立ちで、いかにも警戒中という雰囲気。ひょっとして、このマンションにも厚労省の幹部が住んでいるのか。とても高級官僚が住むようには見えないオンボロマンションなのに。昨日は立っていなかったから、警察が幹部宅と間違えて、平役人の自宅を警護していたりして(^^ゞ


元厚生省次官夫婦が殺害され、別の元厚生省次官の妻が重傷を負った事件。事件の全体像はまだ報道されていない。同一犯かどうか、いわゆるテロ事件なのかどうかも、今のところ不明。


ところで、マスコミも我々も「テロ」という言葉をよく使うが、テロの概念はけっこう曖昧だし難しい。(詳しいことはネットで検索でもして調べてください) 私の感覚ではテロとは政治的な暴力行動というイメージがある。だから昔の赤軍派はテロリスト集団だけれど、オウム真理教のサリン事件なんかはテロというよりは宗教的な狂信事件だと思う。テロは目的ではなく、自分たちの政治的主張を通すための手段(のはず)だが、オウム真理教にそんな主張はなかったし、今回の事件でも犯行声明(=主張)は出されていない。報道されているように、仮に今回の事件に年金問題が関わっているとしても、おそらく犯行動機はきわめて短絡的だと思う。


ところで海外では反政府グループによる爆弾テロなんかがしょっちゅう起きているが、幸いにも日本は平和である。でも私はテロ事件に遭遇したことがある。


それは1984年の自民党本部放火事件。中核派がトラックに火炎放射器を仕掛けて自民党本部を攻撃したあの事件。ハマコー先生が長靴を履いて火事場で陣頭指揮を執ったあの事件である。


あの時、私は当時の上司と一緒にタクシーに乗っていた。自民党の建物のある三宅坂あたりはいつも渋滞している。そしてタクシーが自民党本部の横にさしかかったまさにその時、突然、火花が上がった。トラックに火炎放射器を仕掛けたというのは後からニュースで知ったことで、その時は地面から炎がでているように思えた。だから私はガス漏れに引火したのだと思った。

最初は、それほど大きな炎ではなかった。だから「あれえ? なんであんなところに炎が?」という感じで眺めていた。でも数秒後に、炎は直径1メートルくらいの大噴水のような状態になり、轟音を発し、それと同時にタクシーの窓から熱気が伝わってきた。タクシーから炎までたぶん10メートル程度。ガス漏れだと思っていたから、これは絶対に爆発すると思い、タクシーの運転手に「早く前へ進め!」と大声で叫んだことを覚えている。


この話には後日談がある。
私が勤めていたコンサルティング会社は青山にあって、本社が入っているビルの他に、周辺にいくつかマンションを借りて資料倉庫や作業場として使っていた。放火事件から数年が経ったある日、私はそのマンションのひとつで一人で仕事をしていた。チャイムが鳴ったので、玄関に行くと赤坂署の刑事だった。サミットだったか、どこの大統領が来日するのか忘れたが、警備のためにこのあたりのマンションを訪問しているといった。(つまり過激派のアジトじゃないか調べている)


当時の私より年齢が少し上程度の若い刑事だった。
ちょうど、仕事に一息つきたい気分だったので、「私は善良な市民であるが、この会社には怪しい奴がいるかも知れないので、気の済むまで調べてくれ」と冗談を言って、彼を部屋の中に招き入れた。さいわい冗談のわかる刑事だった。部屋の中は調べなかったけれど、お茶を飲みながら雑談をした。彼もあちこち訪問して疲れていたのかも知れない。


「ところで、もし青山通りを国賓を乗せたクルマが通るとしても、このマンションからじゃ狙撃は難しいと思うけれど」と私は尋ねた。彼は内緒だといいながら「ロケット弾で皇居や国会を狙う場合、このあたりが遠からず近からず絶好の発射ポイントとなる」と教えてくれた。

自民党本部の話を思い出したので、実は私は至近距離の目撃者だと教えた。「エッ、そうなんですか」と、彼は警察手帳を取り出してメモをしようとした。細かなことはあわてていて覚えていないし、警察にまで来て話を聞かせてくれなんて言われたら面倒だなと思った。しかし彼は一瞬考え、「担当でもないし、もう裁判も始まっているから別にイイヤ」と笑いながら言った。



あれから、かなり年月が経った。
日本の治安も悪くなった。
相対的には世界でもっとも安全な国のひとつだとは思うが、理不尽な殺人事件も増えた。たぶん好転はしないだろう。いつ自分が被害に遭うとも限らない。どう気をつければいいかわからないけれど、気をつけましょうね皆さん。

wassho at 19:09|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年11月17日

どこか取材してよ

13日(ひとつ前のブログ見て下さい)は報道ステーションを見たけれど、トヨタの奥田氏のニュースはナシ。その後、続報もないから、マスコミ各社はやっぱり「報復」を恐れているらしい(。兵庫県知事の机上の空論より、奥田氏の発言のほうがよほど危うい内容を含んでいるはずなのに、何かと営業的配慮が働いたと思われる。(トヨタの広告予算は日本の企業の中で一番多い) 

しかし一説によるとトヨタを率い経団連会長にまで上り詰めた奥田氏は本当は正義の味方。広告主の顔色をうかがってばかりいる情けないマスコミの姿を国民に知らしめるために、わざとあんな暴言を吐いたらしい←ほめ殺しって言葉覚えてる?(^^ゞ


地位や権力を手に入れたら何でも自由になると思われがちだが、実際は立場に縛られるから自由は減る。神戸大震災がまたあれば横浜はチャンスだね、と私が言っても兵庫県知事に対するブラックなジョークで済まされるが、神奈川県知事や横浜市長がいうと一悶着起こる。そして私が言うのと違って、弁解も認められにくくなる。責任ある立場になれば発言にも責任を持たなくてはならない。もちろん行動にも気をつけなければ、高級ホテルのバーに入り浸っていると噂される(^^ゞ


とはいっても自分の「立場」でしかものを言わない人間は魅力がない。中間管理職層に多いけれど、立場に固執して、自分の意見がなく、決断はできないが、小さな権力だけは振り回すタイプ。部下の信頼は得られないし、もちろん仕事もできない。こういう人が多い会社のプロジェクトを引き受けるととても疲れる。


さて
高い地位や権力についても自分勝手な自由に振る舞うことを続ければ、独裁者とか暴君とかワンマンと呼ばれることになる。ところで私なりの人物観察方法を1つご紹介。
高い地位や権力について、そのポジションにふさわしい慎み深さを持ち合わせているのに、でも「どこか自由さを感じさせる」人物なら、その人の能力は高い。


  石原都知事ーーーウ〜ン
  橋下大阪府知事ーーーウ〜ン
  東国原宮崎県知事ーーー意外と? テレビ慣れしているだけかな(^^ゞ


皆さんの周りの偉い人を想像して判定してみて下さい。続きを読む

wassho at 15:21|PermalinkComments(2) 社会、政治、経済 

2008年11月13日

失言

トヨタの元社長で元会長で、今は取締役相談役の奥田碩氏が「マスコミに報復する」そうである。一流の経営者だった時代もあったが、もう老害かな。アホらしくてコメントを書く気にもなれない。


リンクを書いておくので、ニュースをご覧になっていない方はどうぞ(コピーペーストしてください)
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200811120346.html?ref=rss
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081112AT3S1201T12112008.html
http://www.data-max.co.jp/2008/11/post_3419.html
http://response.jp/issue/2008/1113/article116413_1.html


内容的にテレビ局はビビって、あまり取り上げない気がする。今朝のテレビをチラッと見た程度では目にしなかった。これが政治家や役人や芸能人の発言なら、ここぞとばかり叩くのに。トヨタの広告費は偉大なり、いや巨額なりか。


しかし知事や自衛隊の偉いさんや、その他いちいち思い出せないくらいに最近は失言続きである。


  今週の名言(←そんなコーナーがいつできた?)

   「人間は失言する動物である」

wassho at 20:50|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年11月12日

I LOVE 関西?

兵庫県の井戸敏三知事が11日、和歌山市での近畿ブロック知事会議で「東京一極集中の打破」について「関東大震災が起きればチャンスになる」などと発言して批判を受けている。


感想その1

チャンスなのは事実かも知れないが、人の不幸の上に成り立つチャンスをあてにしてはいけないし、仮にあてにしても、それを口にしては当然いけない。

「ご主人が亡くなられたので、奥様に大金が転がり込みます。よかったですねチャンスが来ました!」と保険会社は決していわない。この男はその程度の常識もないらしい。「チャンスという言葉が誤解を受けるなら、もっと適切な言葉を使うべきだった」と釈明したらしいから、根本的にわかっていない。口にしてはいけないのは関東大震災という前提なのである。石原都知事は「役人の浅知恵」(井戸知事は自治省の官僚出身)と批判したが、浅知恵というより役人の人間性のなさかと思う。



感想その2
(この話は前にも書いたかも知れない)

何年かの周期で「関西復権!」なんてアピールが盛り上がるが、私は絶対にあり得ないと思っている。理由は一番になる気がないから、リーダーになる気がないから、東京を抜く気がないから。関東大震災が起きればチャンスなんていうのは、まさにオコボレにあずかろうとする発想である。

それはまさに日本全体にもいえることで、現在世界2位の経済大国ではあるが、誰もアメリカを追い越そうと思っていない。だからもうすぐ中国に抜かれる(>_<) 資源も土地もない日本ではかなわないという意見もあるだろうが、アメリカの富を支えているのはもはや工業国家としてではなく金融・情報国家としての経済なのだから、ひっくり返っても無理という話ではないはず。


クライアントでも二番手・三番手根性が染みついている企業は、やはりパッとしないところが多い。あまり精神論は好きではないが気概がなければ理想には近づけない。関西復権に話を戻すと、関西創業なのに本社が東京になってしまったような企業を呼び戻したいというようなことがよくいわれる。その企業にとってはいい迷惑のはず。東京中心で回っている経済システムで生きていく限り本社を関西に戻すメリットは何もなく、ただ業績を落とすだけである。関西が復権するには、よくいわれるように金融・情報でもアジアでも新しいITや知的産業でも何でもいいけれどーーーともかく関西中心で回せる経済システムを作り上げるしかない。


もちろん、それは気が遠くなるくらい難しい。関西にその底力があるかどうか。今現在あると思っていないから関西復権はない考えるわけだけれど、気概がなければ将来の可能性もゼロである。


江戸時代に政治が江戸に移っても、経済は関西が中心だったんだから、日本から独立するくらいの気概でチャレンジして欲しいものである。それは関西だけではなく日本全体の利益にもなる。吉本が関西から撤退! なんてニュースを目にすることがありませんように(^^ゞ

wassho at 19:14|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年11月11日

トンデモ経済対策 不景気編の続編

10月29日に「トンデモ経済対策 不景気編」を書いたら、その次の日あたりから麻生首相が給付金を配るとかどうとか言い出した。平等に配るのか、高額所得者には配らないのかなどの紆余曲折は報道の通り。


今のところ、
 給付を担当する自治体は所得を把握していないから、所得制限は設けられない。
 だから、高額所得者には自主的に辞退してもらう。

という案のようだ。

給付金を配るという企画の是非は横に置いておくとしても、「自主的な辞退」を前提とするシステムで運用するとは、もはや公平が前提の「行政」とはいえない。この企画を検討しているのが麻生内閣の政治家なのか、担当している省庁なのかわからないが、無能さをさらけ出しているように思えて仕方がない。


肝心の金額は一人あたり1万5千円ほどらしい。
1万5千円もらって新しい消費に結びつくとはあまり思えないが、4人家族だったら6万円だから、微妙だけれどそれなりの金額なのかも知れない。


ただ、この政策が景気対策なのか福祉対策なのかもはっきりしない。


景気対策なら、(前に書いたように新たな消費に結びつかないから〜もらった分は貯蓄に回るから)あまり貧しい人に配っても意味がない。不景気で生活に困っている人を救済する福祉対策なら、当然貧しい人に厚く配らなければならない。


だから、どっちにしたってバラまいちゃ効果は半減する。
システムも無能だけれど、企画自体もやっぱり無能感が漂う(/o\)




それでトンデモ対策続編(^^ゞ


1)どうせなら楽しくやりましょ


1人あたり1万5千円ということは対象を100人に1人に絞れば150万円もらえる計算になるーーーということは。

たぶん給付金は役所まで出向いて受け取るのだろうが、そこにはガラガラまわる福引き抽選器! ハズレはナシで最低でも5千円は当たるようにする。2等賞を仮に50万円だとする。前にも書いたように、その50万円は消費に回らなければ景気対策にはならないから、大型液晶テレビとかアクセサリーとかの商品から選ぶようにする。でもどうしても現金に困っているとか、大型液晶テレビはもう持っているとかいろいろあるかも知れないから、現金で受け取る場合は半額の25万円。


さて、1等から6等までの金額の配分はいくらにしようか。
景品は何を揃えようか。
ね、楽しくなってきたでしょ(^^ゞ




2)どうせ2兆円つかうなら

給付金の総額は2兆円と見積もられている。
1人あたり1万5千円でも1億3千万人いるから、そういう計算になる。


2兆円といわれても、多いのか少ないのかピンとこないかも知れないが、消費税の税収は1年間で約10兆円である。もうオチは読めたと思うけれど

   「来月は消費税なし!」

はどう?
2兆円と10兆円の比率だと2ヶ月半消費税を取らなくてもいい計算になるけれど、買いだめとかを考慮すると、このあたりが妥当かも。1ヶ月間の税金のお祭りワッショイ! 年末商戦はこれで大盛り上がりのはず。


配るなら最初からとらない方が理にかなっているし、消費税は一律課税で所得の低い人のほうが負担は大きいから、福祉対策にもなる(細かくシミュレーションしたわけではないけれど)。普通の生活レベルなら1万5千円もらうより消費税なしのほうが何か買う気になる(はず)。



太郎君、もうひとひねり考えようね。

wassho at 21:15|PermalinkComments(1) ノンジャンル 

2008年11月05日

大統領選挙(のドキュメント番組)

オバマが勝利したようで。
彼は民主党。現大統領のブッシュが共和党で、その前のクリントンは民主党。その前のパパ・ブッシュはもちろん共和党。アメリカの政権交代は健全である。


話はそれるけれど、日本の首相を呼びかけるときは「総理」というのが敬称。米国大統領を呼びかけるときは「ミスター・プレジデント」という。映画やドラマの吹き替えで日本語で「大統領」と呼びかけているとき、英語では「ミスター・プレジデント」と呼んでいる。

日本と違うのは米国の大統領は、大統領をやめても「ミスター・プレジデント」と呼ばれること。「元総理」のように「元ミスター・プレジデント」とは呼ばれない。だから現職でも前職でも、とにかく大統領が同じ席に2名以上いるときは、どちらにも「ミスター・プレジデント」と呼びかけるので、ちょっとややこしい。ちなみに「元」がつくのは亡くなってかららしい。

いつものように知っていても、あまり役に立たない話。
女性が大統領になったときにどう呼びかけるかは知りません。まだ前例もないし。



さて昨日は本当は早く寝たかったのに、深夜にNHKが放送していたオバマvsマケインの選挙戦のドキュメントについ見入ってしまった。2人の生い立ちから始まって選挙戦の戦い方に至るまでが実にわかりやすく構成されていた。もっとも2人のことがよくわかっても選挙権はないんだけれど。


ご存じのようにアメリカの大統領選挙は日本の選挙とはかなり仕組みが違う。まず、それぞれの党の予備選挙を戦い大統領候補に指名されなければいけない。今回、民主党ではオバマとヒラリークリントンがデッドヒートを繰り広げたのは記憶に新しい。そして大統領候補に指名された後に本選挙。つまり大統領に選ばれるにはたいへん長い期間をかけて、アメリカ全州にまたがる選挙を2回勝ち抜かなければならない。


そのあいだには様々なことが起こる。ミスもあれば幸運もあるし、社会情勢だって変わる。仲間との仲違いもある。そして、そのすべてにもっともうまく対処できたものが大統領選挙に勝利する。1本のドキュメントを見ただけでわかったつもりになるのも気が引けるが、アメリカの長く広い大統領選挙は大統領になる資質のあるものを選び出すシステムとしても機能しているような気がした。米国大統領が何だかんだ言っても、精神的にも肉体的にもタフなのは選挙の仕組みにあるのかも知れない。


日本の総理は、今のところ自民党の総裁は、永田町の半径数キロ以内で起きる根回しで決まるかな。最近は秋葉原まで演説には行くみたいだけれど。


ところでマケインは予備選の途中で選挙資金が無くなったとき、それまで移動に使っていた豪華な選挙バス(超大型の観光バスみたいなクルマ)からタクシーに変え、飛行機も一人でエコノミークラスに乗ったそうだ。

残念、
放送日があと1日早ければ
君も放送を見られたかも知れないのにね
小室君(^^ゞ

wassho at 15:10|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2008年11月04日

小室哲哉と特捜部

前から噂はあったけれど、とうとう逮捕。報道によれば本人も自供しているらしい。彼のダンスミュージックというか打ち込みミュージックは私の好みではなかったが、その才能は認める。日本の音楽史においてもっとも他のミュージシャンに影響を与えた人物といってもいいすぎではないと思う。しかし音楽的才能はあってもビジネスの才能はなかったのか、最後は借金に困って詐欺に及んだらしい。


なんか哀れな末路である。


明日は我が身とならないよう気をつけよう(^^ゞ


話は変わるけれど、今回、彼を逮捕したのは大阪地検特捜部。地検の特捜部は東京と名古屋もある。やっぱり有名なのは東京地検特捜部。さて、刑事ドラマなんかで特捜デカなんてのが登場する。しかし、

〇警察には普通の捜査部門以外に特捜部という部署はない。

〇ただし、大きな事件が起きたら〇〇事件・特別捜査本部という臨時のプロジェクトチームが設置されることはある。


〇東阪名の地検(地方検察庁)には特捜部はある、ただし、これは普通の捜査部があって、それとは別に格上の「特捜部」があるのではない。警察=捜査/検察=起訴が役割分担で、普段は検察はあまり捜査はしないが、重要な事件の場合は「特別に捜査する」ので、その捜査する部署を特捜部という。だから検察には特捜部はあっても、普通の捜査部はない。


知っていても、あまり役に立たない話だけれど(^^ゞ


普通、特捜部が捜査するのは社会的に重要な事件、政官の汚職が絡んだ事件、法律的にややこしい事件(警察では手に負えない)のはずなんだけれど、小室哲哉の場合は、そんな事件ではないような気がする。

そういえばライブドア事件の時も、事件としては単純なのに、東京地検特捜部がでてきたということは「裏で政治家が絡んでおり、その逮捕まで発展する」ーーーと噂されたが、結局単純な粉飾決算/証券取引法違反だけで捜査は終了した。

最近はあまり汚職事件もないから、特捜部も暇なのかな?

wassho at 16:15|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済