2010年11月
2010年11月30日
不景気の銀座で増えたのは
1つは客引き。
この前ニュースで見たエロ系の客引きは銀座だからさすがにいないものの(残念)、普通の居酒屋や飲食店の客引きはそこら中にいる。正確に言うなら客を店まで引っ張り込む客引きではなく「よかったらどうぞ」という程度の店外宣伝係のような存在。
たいてい店の前の道路か近くの交差点にいる。しかし飲食店の入っているビルの入り口でどの店にしようかなと選んでいると、いつの間にか寄ってきて「是非、当店に」と勧められる。割引券などをくれる場合が多く、店を決めていない場合はわりと影響を受ける。結構な高級店や雑誌で紹介されているようなおしゃれな店でも多くなってきたのが最近の特徴。やっぱり不景気なんだろうなと思う。
もう1つは占い師。
夜の銀座をくまなく歩いているわけではないが、数年前よりあきらかに路上で目につくようになった。たぶん夜の副業で、これも不景気の影響かと思う。
早い人だと1週間でいなくなる。人気が出てくると2〜3人待ちの状態になっていることもある。占ってもらっているのは30歳前後の女性がほとんど。なぜかわりとキレイな人が多い。私も商売替えをしようかな。
占い師というのは、表現はともかく基本的にインチキである。将来を手のひらの皺や、誕生日や名前の漢字や、水晶玉や竹の棒で予測できるなんてことはあり得ない。
流行っている占い師というのは、悩みを聞くのが上手かったり、それに対するアドバイスに説得力がある人。それを占い師というイメージや、それっぽい服装で演出する。坊主がジャージ姿でお経を上げても、ありがたく感じないのと同じというか逆。手のひらに握った硬貨を消したとして、それを手品でやったのか超能力でやったのかで、見ている人の受け止め方が違うのと同じ。
オフィスから地下鉄の駅までの途中にいる占い師には、たまに2〜3人が行列している。もちろん誰もいない時のほうが多いけれど、平均すれば1日に5名くらいは占っているのかな。占い料が3千円として1日に1万5千円。月に20日で30万円。占い台と衣装の初期投資は5万円ほどだろうからいい商売である。それになんたって、たぶん売り上げを税務署に捕捉されない。
客がいない時、あんなボーッと突っ立っている商売は私には無理だけれど、不景気で副業を考えている人はものは試しにやってみたら? 私に「みかじめ料」を払ってくれれば、なんかあった時に110番くらいしてあげるよ。
この前ニュースで見たエロ系の客引きは銀座だからさすがにいないものの(残念)、普通の居酒屋や飲食店の客引きはそこら中にいる。正確に言うなら客を店まで引っ張り込む客引きではなく「よかったらどうぞ」という程度の店外宣伝係のような存在。
たいてい店の前の道路か近くの交差点にいる。しかし飲食店の入っているビルの入り口でどの店にしようかなと選んでいると、いつの間にか寄ってきて「是非、当店に」と勧められる。割引券などをくれる場合が多く、店を決めていない場合はわりと影響を受ける。結構な高級店や雑誌で紹介されているようなおしゃれな店でも多くなってきたのが最近の特徴。やっぱり不景気なんだろうなと思う。
もう1つは占い師。
夜の銀座をくまなく歩いているわけではないが、数年前よりあきらかに路上で目につくようになった。たぶん夜の副業で、これも不景気の影響かと思う。
早い人だと1週間でいなくなる。人気が出てくると2〜3人待ちの状態になっていることもある。占ってもらっているのは30歳前後の女性がほとんど。なぜかわりとキレイな人が多い。私も商売替えをしようかな。
占い師というのは、表現はともかく基本的にインチキである。将来を手のひらの皺や、誕生日や名前の漢字や、水晶玉や竹の棒で予測できるなんてことはあり得ない。
流行っている占い師というのは、悩みを聞くのが上手かったり、それに対するアドバイスに説得力がある人。それを占い師というイメージや、それっぽい服装で演出する。坊主がジャージ姿でお経を上げても、ありがたく感じないのと同じというか逆。手のひらに握った硬貨を消したとして、それを手品でやったのか超能力でやったのかで、見ている人の受け止め方が違うのと同じ。
オフィスから地下鉄の駅までの途中にいる占い師には、たまに2〜3人が行列している。もちろん誰もいない時のほうが多いけれど、平均すれば1日に5名くらいは占っているのかな。占い料が3千円として1日に1万5千円。月に20日で30万円。占い台と衣装の初期投資は5万円ほどだろうからいい商売である。それになんたって、たぶん売り上げを税務署に捕捉されない。
客がいない時、あんなボーッと突っ立っている商売は私には無理だけれど、不景気で副業を考えている人はものは試しにやってみたら? 私に「みかじめ料」を払ってくれれば、なんかあった時に110番くらいしてあげるよ。
2010年11月21日
人喰い植物?
花びらをガバーッと広げて恐ろしそうに見えるのは、あの可愛かったチューリップのなれの果て。チューリップが最後にこんな姿になるとは知らなかった。辺り一面チューリップのチューリップ畑で、すべてがこんな風になっていたら本当に怖いかもしれない。
さて、あのとき次のシーズンにはチューリップを球根から育てようかと書いたけれど、やってみました。
ベランダいっぱいにチューリップをと思ったが、プランター(植木鉢のこと)をいくつも買ったらチューリップが終わった後は邪魔だし、土も買ってくるの重いし、だいたい上手に咲かせられるかわからないしーーーとクジけて、とりあえずベランダに余っているプランターに植えることに。
球根はスーパーの園芸売り場で買う。誤算は5つワンパックでしか売っていないこと。赤・白・黄色を2つずつ位と思っていたのに。それに白はなかった。仕方ないので赤と黄色と、一番白に近い薄い黄色の3つを買う。とりあえずは
♪さいた さいた チューリップの 花が
♪ならんだ ならんだ 赤 白 黄色
♪どの花みても きれいだな
と歌うのが目標である(^^ゞ
当初の予定では赤・白・黄色を2つずつを少し大きめのプランターに一緒に植えて、それと2月に買ったピンクの鉢植えも球根は取っておいたので、それを普通の大きさのプランターに植えるつもりだった。しかし15個も球根を買ったので、ベランダに転がっていた何かの鉢植えの残りの小さなプランター3つも使って、とりあえず全部植えた。ちょっと詰め込みすぎの気もするが、ネットで調べたら球根一つ分の間隔をとれと書いてあったので何とかなるだろう。買ってきた球根を捨てるのもかわいそうだし。
ピンクの球根は花が枯れた後、掘り起こして部屋の中に起きっぱなしだった。これがまた咲くのかな? 買ってきた球根と較べると大きさは半分以下しかない。死んでいるようには見えないが、何となく色も黒くて精気がない。まっ、がんばって芽を出してね。
記念に写真をと思ったものの、土が入っているだけのプランターを撮ってもしょうがないので、人喰い植物の写真を貼ってみた(^^ゞ 実はこの姿はブログにアップしてからわずか数日後の変化。あのときも部屋の中に入れておいたら急に咲いたと書いたが、やっぱり外に置いておくのが正しいような気がする。とりあえず今年はずっとベランダで。
2010年11月19日
はやぶさ・イトカワ雑感
探査機「はやぶさ」が、小惑星「イトカワ」から微粒子を持ち帰ってきたことが確認できたというニュースがあった。6月に地球に戻ってきた時も大きく報道された。人類が月以外の天体から初めて物質を持ち帰った快挙とされているけれど、どうも私はこのニュースに気持ちが「のらない」。
7年間、宇宙を旅して戻ってきたんだから、しかも直径300メートルほどの小さな小さな惑星に着陸してまた戻ってきたんだから、技術的に高度なことは疑っていない。でもやはり子供の頃に見たアポロ11号の月着陸が基準になっているからだろうか、まったくワクワクしないし、感激もないし、よかったネという気持ちも起こらないのだ。
何が違うのか考えてみた。
1)
主役が人間じゃない。
たぶんコレが一番大きい。人間が地面に足をついて着陸したのと、探査機が行って帰ってきたのでは感じ取れるリアリティに雲泥の差がある。逆に、今や年中行事でも、日本人宇宙飛行士がスペースシャトルに乗って宇宙に行ったと聞くと、いまだに何となく嬉しい。
2)
現地の映像がない。
科学者的には知らないが、一般人にとって探査のハイライトは未知なる天体への着陸である。アポロの時は船外カメラが宇宙飛行士が月に降り立つ様子を克明に捉えて生中継した。人は乗っていなくても火星に着陸したバイキング1号が送ってきた映像には圧倒的な迫力があった。
※ブログに貼り付けてあるのはバイキング1号が取った火星の写真。こんな光景はどこかの砂漠にでもあるだろうが、これは火星の地面なんだと思うと見入ってしまう。
3)
小惑星「イトカワ」がピンと来ない。
どこにあるのか知らないし、なぜイトカワだったのかもわからない。科学的な論拠はともかく、月や火星と較べて目的地としての知名度と「ありがたみ」は圧倒的に欠ける。
4)
微粒子じゃなあ〜。
持ち帰ったのは、石ころでも破片でもなく砂粒でさえなくて微粒子。しかも0.01ミリ以下。電子顕微鏡で見て初めて確認できるらしい。それを見せられて(目では見えないが)すごいといわれてもーーー。
それにニュースによると、その微粒子は地球に落下している隕石と成分が同じだったから、イトカワのものと断定されたという。だったら隕石でエエヤロと思うのは科学的教養がないからかな。
さらに科学的教養がないことを承知で言えば、持ち帰った1500個の微粒子は、世界中の科学者に配って、これからいろいろ分析するらしい。しかし0.01ミリの微粒子を分析して世紀の大発見が起きる予感はあまりしない。私が生きているうちに、その研究をベースにした技術の恩恵を受けることもたぶんないだろう。
もちろん
技術の成果や携わった人たちの苦労にケチをつけるつもりは全くない。このプロジェクトは純科学的な目的であって、その成果を産業に利用することは2の次ぎ3の次であることも理解している。費用がいくらかかったのか知らないが、仮に税金の使い道を節約するにしても、先に節約すべきものが山ほどあるとも思っている。
それでも、やっぱり何か反面教師のような気がしてくる。
はやぶさがイトカワまで行って戻って来るのに7年、いろいろ準備期間を含めると全部で15年だそうである。それだけの年月と苦労と費用を掛けて、頭では高度な技術だと理解できても、心であんまり感動できないんじゃもったいない。それに今回、途中でいろいろトラブルがあって奇跡の生還と注目を浴びた。ということは生還できなかった可能性も高かったわけで、そうであったなら事業仕分けで廃止という判定を受けていたかもしれない。
純粋に科学的な目的だから感動がなくてもよいとは思わない。人間は感動するから進化するし、感動するならカネを払う生き物である。また感動した子供が次の世代を担う。逆に言えば科学であれビジネスであれ、大きな事を成し遂げたかったら、世間を感動させなければならない。
現場の科学者・技術者にそんなことを求めはしないけれど、プロデューサーである立場の人間には科学だけではなくそういう才能も必要である。冷戦下でケネディ大統領は「ソ連を出し抜くぞ!」と国民を鼓舞して、月面着陸のアポロ計画の予算をひねり出したのだから。
7年間、宇宙を旅して戻ってきたんだから、しかも直径300メートルほどの小さな小さな惑星に着陸してまた戻ってきたんだから、技術的に高度なことは疑っていない。でもやはり子供の頃に見たアポロ11号の月着陸が基準になっているからだろうか、まったくワクワクしないし、感激もないし、よかったネという気持ちも起こらないのだ。
何が違うのか考えてみた。
1)
主役が人間じゃない。
たぶんコレが一番大きい。人間が地面に足をついて着陸したのと、探査機が行って帰ってきたのでは感じ取れるリアリティに雲泥の差がある。逆に、今や年中行事でも、日本人宇宙飛行士がスペースシャトルに乗って宇宙に行ったと聞くと、いまだに何となく嬉しい。
2)
現地の映像がない。
科学者的には知らないが、一般人にとって探査のハイライトは未知なる天体への着陸である。アポロの時は船外カメラが宇宙飛行士が月に降り立つ様子を克明に捉えて生中継した。人は乗っていなくても火星に着陸したバイキング1号が送ってきた映像には圧倒的な迫力があった。
※ブログに貼り付けてあるのはバイキング1号が取った火星の写真。こんな光景はどこかの砂漠にでもあるだろうが、これは火星の地面なんだと思うと見入ってしまう。
3)
小惑星「イトカワ」がピンと来ない。
どこにあるのか知らないし、なぜイトカワだったのかもわからない。科学的な論拠はともかく、月や火星と較べて目的地としての知名度と「ありがたみ」は圧倒的に欠ける。
4)
微粒子じゃなあ〜。
持ち帰ったのは、石ころでも破片でもなく砂粒でさえなくて微粒子。しかも0.01ミリ以下。電子顕微鏡で見て初めて確認できるらしい。それを見せられて(目では見えないが)すごいといわれてもーーー。
それにニュースによると、その微粒子は地球に落下している隕石と成分が同じだったから、イトカワのものと断定されたという。だったら隕石でエエヤロと思うのは科学的教養がないからかな。
さらに科学的教養がないことを承知で言えば、持ち帰った1500個の微粒子は、世界中の科学者に配って、これからいろいろ分析するらしい。しかし0.01ミリの微粒子を分析して世紀の大発見が起きる予感はあまりしない。私が生きているうちに、その研究をベースにした技術の恩恵を受けることもたぶんないだろう。
もちろん
技術の成果や携わった人たちの苦労にケチをつけるつもりは全くない。このプロジェクトは純科学的な目的であって、その成果を産業に利用することは2の次ぎ3の次であることも理解している。費用がいくらかかったのか知らないが、仮に税金の使い道を節約するにしても、先に節約すべきものが山ほどあるとも思っている。
それでも、やっぱり何か反面教師のような気がしてくる。
はやぶさがイトカワまで行って戻って来るのに7年、いろいろ準備期間を含めると全部で15年だそうである。それだけの年月と苦労と費用を掛けて、頭では高度な技術だと理解できても、心であんまり感動できないんじゃもったいない。それに今回、途中でいろいろトラブルがあって奇跡の生還と注目を浴びた。ということは生還できなかった可能性も高かったわけで、そうであったなら事業仕分けで廃止という判定を受けていたかもしれない。
純粋に科学的な目的だから感動がなくてもよいとは思わない。人間は感動するから進化するし、感動するならカネを払う生き物である。また感動した子供が次の世代を担う。逆に言えば科学であれビジネスであれ、大きな事を成し遂げたかったら、世間を感動させなければならない。
現場の科学者・技術者にそんなことを求めはしないけれど、プロデューサーである立場の人間には科学だけではなくそういう才能も必要である。冷戦下でケネディ大統領は「ソ連を出し抜くぞ!」と国民を鼓舞して、月面着陸のアポロ計画の予算をひねり出したのだから。
2010年11月17日
法務大臣のコメント
個別の事案についてはお答えを差し控えます
法と証拠に基づいて適切にやっております
「法務大臣は楽だ、国会答弁では上の2つを覚えておけばいいんだから」といったのは柳田法務大臣。う〜ん正直者(^^ゞ
朝のニュースで、怒り狂って質問している自民党の議員が映っているニュースをチラッと見たけれど、歴代の、つまりはついこの間までの自民党の法務大臣もこういって国会を切り抜けてきたのも事実。
それはともかく
「法と証拠に基づいて適切にやっております」というのは当たり前の状況説明なので、こういう答弁で逃げられるというのは、質問者が具体的な追求をしなかった、つまり質問者に力量が足らなかった結果といえるかもしれない。
「個別の事案についてはお答えを差し控えます」というのはちょっと不思議。コレで国会あるいは世間が何となく収まるのだが、個別の事案ならなぜ差し控えるのかの根拠あるいは論理ははっきりしない。誰かそこを突いてくれる頭脳明晰な議員はいないかな?
国会じゃないけれど、昔から疑問に思っているコメント。
何かで、誰か、あるいはどこかの会社が訴えられたとする。
マスコミが取材に押しかける。
そこで出るお約束のコメントは
「まだ訴状が届いていないのでコメントできない」
訴状が届いた頃に、もういちど取材に出かけてコメントを取ったニュースを、未だかつて私は見たことがない。
訴状が届いていないといわれるのがわかりきっているのに、訴状がいつ届くかはマスコミなら容易に把握できるのに、毎度、大勢で押しかけてこんな無意味なコメントをニュースにするマスコミって不思議である。
法と証拠に基づいて適切にやっております
「法務大臣は楽だ、国会答弁では上の2つを覚えておけばいいんだから」といったのは柳田法務大臣。う〜ん正直者(^^ゞ
朝のニュースで、怒り狂って質問している自民党の議員が映っているニュースをチラッと見たけれど、歴代の、つまりはついこの間までの自民党の法務大臣もこういって国会を切り抜けてきたのも事実。
それはともかく
「法と証拠に基づいて適切にやっております」というのは当たり前の状況説明なので、こういう答弁で逃げられるというのは、質問者が具体的な追求をしなかった、つまり質問者に力量が足らなかった結果といえるかもしれない。
「個別の事案についてはお答えを差し控えます」というのはちょっと不思議。コレで国会あるいは世間が何となく収まるのだが、個別の事案ならなぜ差し控えるのかの根拠あるいは論理ははっきりしない。誰かそこを突いてくれる頭脳明晰な議員はいないかな?
国会じゃないけれど、昔から疑問に思っているコメント。
何かで、誰か、あるいはどこかの会社が訴えられたとする。
マスコミが取材に押しかける。
そこで出るお約束のコメントは
「まだ訴状が届いていないのでコメントできない」
訴状が届いた頃に、もういちど取材に出かけてコメントを取ったニュースを、未だかつて私は見たことがない。
訴状が届いていないといわれるのがわかりきっているのに、訴状がいつ届くかはマスコミなら容易に把握できるのに、毎度、大勢で押しかけてこんな無意味なコメントをニュースにするマスコミって不思議である。
2010年11月12日
APECの警備の疑問
APEC(アジア太平洋経済協力会議)が始まったということで、やたら警官が多い。いつも利用している地下鉄の銀座駅では2名あるいは3名で一組になった警官がそこら中にいる。いうまでもなく、これはAPECを狙ったというか妨害というか嫌がらせのためのテロの警戒。でもこんな警備は無駄遣いだと思う。
APECは横浜で開催されている。その会場つまりAPECを直接狙うテロに対しては充分な警戒が必要である。しかし会場以外の警備なんて範囲が広すぎて警備しきれるものではない。会場以外での嫌がらせテロなんて、どこで実行してもAPEC反対と犯行声明を出せばいいのだから、北海道でも九州でも開催国である日本国内なら目的は達成できる。わざわざ警備の厳しい東京の繁華街で実行するバカはいない。
それに、たとえば銀座駅には警官がいっぱい出て警備しているとはいえ、しょせんは駅という開放的な空間での警備であり、警備の死角はいっぱいある。1分タイマーの時限爆弾ならいくらでも犯行が可能だ。地下鉄から地上に出れば時計台のある和光のビルで有名な銀座4丁目の交差点。ここにも警官はそこらかしこにいるけれど、駅の中よりはさらに犯行は容易。
会場以外の警備は無駄なんていうと極論のように思われるかもしれないが、犯行を防げないような警備なんて無意味なのである。こんなのは警察の自己満足、あるいは予算獲得と消化のためのセレモニーでしかない。警備のためーーーというと反対しづらい空気があるから、もちろん頭のいい官僚は、それを最大限する利用する。しっかりがんばってね、仕分け人の皆さん。
ついでにいろいろ
1)まあ、どうしてもやりたいんなら、私服警官でやれば?
2)ところで警官の制服がモデルチェンジしてから15年ほどたつけれど、未だに警官かガードマンか区別できないときがある。
3)電車の中にもAPECになってからガードマンが巡回している。東京メトロの地下鉄の場合、彼らは「警戒中」と大きく書かれたオレンジ色のべストを装着している。まあ、それはいいとして、昨日私はおもしろい光景を見てしまった。
電車に乗っていると隣の車両からオレンジ色のベストを着たガードマンが巡回してきた。何となくアレッ?と違和感があった。そしてそれは白いヘルメットを被っていたからということに気がついた。
ふつうガードマンはヘルメットなんかつけていない。彼らが私の前を取りすぎて後ろ姿を目で追った。すると彼らの腰にはドライバーとかスパナとか工具をいっぱい差したベルトが巻き付けられているではないか。つまり彼らはガードマンではなく修理とかメンテナンスをする職員である。
人手が足りなくて駆り出されているのかな? ご苦労様です。まあ、悪い奴を見つけたらスパナが手元にあったほうが安心だけどね。
APECは横浜で開催されている。その会場つまりAPECを直接狙うテロに対しては充分な警戒が必要である。しかし会場以外の警備なんて範囲が広すぎて警備しきれるものではない。会場以外での嫌がらせテロなんて、どこで実行してもAPEC反対と犯行声明を出せばいいのだから、北海道でも九州でも開催国である日本国内なら目的は達成できる。わざわざ警備の厳しい東京の繁華街で実行するバカはいない。
それに、たとえば銀座駅には警官がいっぱい出て警備しているとはいえ、しょせんは駅という開放的な空間での警備であり、警備の死角はいっぱいある。1分タイマーの時限爆弾ならいくらでも犯行が可能だ。地下鉄から地上に出れば時計台のある和光のビルで有名な銀座4丁目の交差点。ここにも警官はそこらかしこにいるけれど、駅の中よりはさらに犯行は容易。
会場以外の警備は無駄なんていうと極論のように思われるかもしれないが、犯行を防げないような警備なんて無意味なのである。こんなのは警察の自己満足、あるいは予算獲得と消化のためのセレモニーでしかない。警備のためーーーというと反対しづらい空気があるから、もちろん頭のいい官僚は、それを最大限する利用する。しっかりがんばってね、仕分け人の皆さん。
ついでにいろいろ
1)まあ、どうしてもやりたいんなら、私服警官でやれば?
2)ところで警官の制服がモデルチェンジしてから15年ほどたつけれど、未だに警官かガードマンか区別できないときがある。
3)電車の中にもAPECになってからガードマンが巡回している。東京メトロの地下鉄の場合、彼らは「警戒中」と大きく書かれたオレンジ色のべストを装着している。まあ、それはいいとして、昨日私はおもしろい光景を見てしまった。
電車に乗っていると隣の車両からオレンジ色のベストを着たガードマンが巡回してきた。何となくアレッ?と違和感があった。そしてそれは白いヘルメットを被っていたからということに気がついた。
ふつうガードマンはヘルメットなんかつけていない。彼らが私の前を取りすぎて後ろ姿を目で追った。すると彼らの腰にはドライバーとかスパナとか工具をいっぱい差したベルトが巻き付けられているではないか。つまり彼らはガードマンではなく修理とかメンテナンスをする職員である。
人手が足りなくて駆り出されているのかな? ご苦労様です。まあ、悪い奴を見つけたらスパナが手元にあったほうが安心だけどね。
2010年11月08日
YouTubeで思い出に浸る方法
尖閣列島のビデオはYouTubeにアップされた後、各マスコミがその映像をニュースで流したから、わざわざアクセスする必要もなかったかもしれない。
さてYouTube(ユーチューブ)。
簡単に言えば誰でも動画を投稿して世間に公開できるサイト。
設立はわずか5年ほど前。著作権とかエロ映像とかの問題はどうなっているかは知らないが、今じゃ世界の一角を占める存在感。ちなみにTubeは英語の俗語でテレビの意味。Tubeの単純な直訳は管(くだ)とか筒(つつ)だけれど、日本語でもブラウン管というのと似ている。
世の中には毎日必ずユーチューブをチェックする人もいるが、私はあまりーーーニコニコ動画という和製ユーチューブのようなサイトがあることも知っているがーーーアクセスしたことすらないーーー歳を取るとだんだんと新しい事への積極性が(/o\)
さて本日は、そんなオジサンオバサンにぴったりのユーチューブ活用法。
ユーチューブにはありとあらゆる音楽ビデオが投稿されている。最新の曲はもちろん懐メロも。誰がどこでみつけて投稿したのかテレビ放送が始まった頃の映像からある。なかにはレコードジャケットの静止画しか映っていないものもあるが、とりあえず音楽は聴ける。
画面の一番上にある検索窓に歌手名か曲名をいれれば、よほどマイナーなものでなければ見つかる。日本でヒットした洋楽ならカタカナでもOK。ひとつ動画を選ぶと、その動画の内容に近い推薦動画、つまりその頃の懐かしい曲がズラーッとページ左側に表示される。それらを順番に見ていくと夜が明けるまで楽しめる(^^ゞ
数年前まで深夜の通販番組でよく懐メロのCDセットを紹介していたが、最近はあまり見ない気がする。みんなYouTubeで見てしまって売れないのかな?
秋の夜長に暇なら試してみてください。
昔の音楽を聴くと、その時代にワープしたような気分になれる。
たまに、その頃の匂い(何の匂いかわからないけど)まで感じることがあるから不思議。
ついでに、いつもヒンシュクをかう私の好きな言葉。
あの頃を思い出して懐かしいのは
あの頃つきあっていた人ではなくて
あの頃つきあえなかった人である(^^ゞ
追伸
たいていのパソコン、特にノートパソコンなんかはスピーカーの音が悪いから、イヤホンやヘッドホンで聴いたほうが音楽を楽しめます。
2010年11月05日
2つの流出事件
最近、世間を騒がせている2つの流出事件。
1つは警視庁公安部などののテロ関連の内部資料
1つは昨日YouTubeにアップされた尖閣諸島のビデオ
深刻度からいえばもちろん警視庁。テロ捜査に協力している人物の名前が実名で、連絡先もついて、テロ捜査に協力=テロリストと疑われている相手のことをチクっている内容が書かれている。ひょっとしたらこの流出資料を基に報復事件が起きるかもしれない。
ところで刑事ドラマでは時々、ヤクザとかの内情に詳しいチンピラっぽい情報屋がいて、刑事が彼らから話を聞いて小遣いを渡すシーンがある。この流出資料にも5万円渡したとか2万円だったとかの記述がある。流出資料は警察の報告書だから、つまり報告書に載っているということはドラマと違ってデカさんのポケットマネーじゃないのね(^^ゞ
尖閣列島のビデオを見ると、漁船が衝突した瞬間も、ビデオを撮影している職員は特に慌てる様子もなく淡々と撮影し、現状報告のナレーションを喋っているのが印象的だった。衝突というよりも、漁船が嫌がらせの幅寄せをして船体をこすったという様子だったから、現場はそれほど緊張感がなかったのかもしれない。
尖閣列島の事件が起きた当時、漁船が巡視船に故意に衝突してきたというニュースを聞いて、巡視船相手なら小さな漁船だと破損沈没する可能性もあるのに、勇気があるというか怖いもの知らずの船長だな、乗っていたのは実は漁民ではなくて軍の工作員という話もあるけれどそうなのかもしれないなーーーと思った。しかしビデオを見てそれは間違いだとはっきりわかった。たんに海上保安庁が中国の漁民になめられているだけである(>_<) (北海道の漁船が時々ロシアの巡視船に発砲されたりするが、日本の海上保安庁はそんなことしないからね)
尖閣列島のほうは船長逮捕事件が起きた時から、ビデオがあるならYouTubにアップして世界に真実を公表すればいいのにと思っていたが、それが流出でとなると管理体制が疑われる。
どちらもパソコンがウイルスに感染して、誤ってあるいは知らないうちに流出した事件とは異なる。誰が何の目的でかはわからぬが、故意というか確信犯。そしてたぶん警察、海上保安庁、検察といった捜査司法当局または関連する省庁の誰かによる内部犯行の可能性が高い。(無関係の人間に盗まれて流出したとすれば、その方がびっくりするけど)
しかし警視庁の資料は秘密にすべきものでであっても、尖閣列島のビデオをなぜ非公開にし、一部の国会議員だけにもったいをつけて見せたのかは理解に苦しむ。事件が起きた当時に即座に公開していれば、その後の展開はずいぶん違ったはず。今ごろ公開(じゃないけれど)しても、中国には船の衝突と領土問題の本質は別と切り返されるだけだろう。
このビデオの外交カードとしての価値は、事件の初期にしかない。情報の価値のわからない、外交センスのない、あるいは何でもとりあえず秘密にしたがる官僚や政治家しかこの国にいないことは残念である。
尖閣列島のビデオはYouTubeにアクセスすればいくらでも見られる。
警視庁の流出資料は、ネットでキーワードを工夫しながら検索すれば見つけることができる。流出したとされる114個のファイルをまとめてダウンロードできるところが多いが、ウイルスを仕込んだ偽物だったりする可能性もあるから、ウイルス対策に自信のない人は好奇心を抑えた方がいいかも。
1つは警視庁公安部などののテロ関連の内部資料
1つは昨日YouTubeにアップされた尖閣諸島のビデオ
深刻度からいえばもちろん警視庁。テロ捜査に協力している人物の名前が実名で、連絡先もついて、テロ捜査に協力=テロリストと疑われている相手のことをチクっている内容が書かれている。ひょっとしたらこの流出資料を基に報復事件が起きるかもしれない。
ところで刑事ドラマでは時々、ヤクザとかの内情に詳しいチンピラっぽい情報屋がいて、刑事が彼らから話を聞いて小遣いを渡すシーンがある。この流出資料にも5万円渡したとか2万円だったとかの記述がある。流出資料は警察の報告書だから、つまり報告書に載っているということはドラマと違ってデカさんのポケットマネーじゃないのね(^^ゞ
尖閣列島のビデオを見ると、漁船が衝突した瞬間も、ビデオを撮影している職員は特に慌てる様子もなく淡々と撮影し、現状報告のナレーションを喋っているのが印象的だった。衝突というよりも、漁船が嫌がらせの幅寄せをして船体をこすったという様子だったから、現場はそれほど緊張感がなかったのかもしれない。
尖閣列島の事件が起きた当時、漁船が巡視船に故意に衝突してきたというニュースを聞いて、巡視船相手なら小さな漁船だと破損沈没する可能性もあるのに、勇気があるというか怖いもの知らずの船長だな、乗っていたのは実は漁民ではなくて軍の工作員という話もあるけれどそうなのかもしれないなーーーと思った。しかしビデオを見てそれは間違いだとはっきりわかった。たんに海上保安庁が中国の漁民になめられているだけである(>_<) (北海道の漁船が時々ロシアの巡視船に発砲されたりするが、日本の海上保安庁はそんなことしないからね)
尖閣列島のほうは船長逮捕事件が起きた時から、ビデオがあるならYouTubにアップして世界に真実を公表すればいいのにと思っていたが、それが流出でとなると管理体制が疑われる。
どちらもパソコンがウイルスに感染して、誤ってあるいは知らないうちに流出した事件とは異なる。誰が何の目的でかはわからぬが、故意というか確信犯。そしてたぶん警察、海上保安庁、検察といった捜査司法当局または関連する省庁の誰かによる内部犯行の可能性が高い。(無関係の人間に盗まれて流出したとすれば、その方がびっくりするけど)
しかし警視庁の資料は秘密にすべきものでであっても、尖閣列島のビデオをなぜ非公開にし、一部の国会議員だけにもったいをつけて見せたのかは理解に苦しむ。事件が起きた当時に即座に公開していれば、その後の展開はずいぶん違ったはず。今ごろ公開(じゃないけれど)しても、中国には船の衝突と領土問題の本質は別と切り返されるだけだろう。
このビデオの外交カードとしての価値は、事件の初期にしかない。情報の価値のわからない、外交センスのない、あるいは何でもとりあえず秘密にしたがる官僚や政治家しかこの国にいないことは残念である。
尖閣列島のビデオはYouTubeにアクセスすればいくらでも見られる。
警視庁の流出資料は、ネットでキーワードを工夫しながら検索すれば見つけることができる。流出したとされる114個のファイルをまとめてダウンロードできるところが多いが、ウイルスを仕込んだ偽物だったりする可能性もあるから、ウイルス対策に自信のない人は好奇心を抑えた方がいいかも。
2010年11月01日
内需拡大はいいとして
前回から何となく間が空いてしまったというか、
最近あんまりブログを書いていないというかm(_ _)m
(前回ら微妙に続き)
観光に力を入れようというのは、いわゆる内需拡大の一環でもある。
さて、この内需拡大。
私の子供の頃から、ということはずっと昔から、何か経済的にゴチャゴチャある時に決まって叫ばれてきたような気がする。何度も課題とされているということは何度挑戦してもできなかったということでもある。
内需と外需(貿易)を足して全体だから、内需拡大ということは外需減少となる。日本は資源のほとんどを輸入しているから、輸入だけして製品を輸出しなければ赤字になってしまう。
それに少子化なので、現在1億3千万人ほどいる人口は40年後に9000万人になる。しかもその1/4は65歳以上がしめる高齢化社会。つまり日本のマーケット自体が縮小するから内需拡大しても、掛け算すれば成長できない可能性のほうが高い。
というわけで定期的に課題としてあげられる内需拡大だけれど、それって本気? それでやっていけるの? と、いつもコッソリ思っている。
もっとも、たとえば観光産業は、別に(地下)資源を必要としないし、外国からの観光客が来るということは何かを輸出して稼ぐということと同じ事だから、内需拡大の優等生的産業なのかもしれない。
しかし観光でこの国は食っていけるのか〜という素朴な疑問はある。調べてみると意外なことに観光産業がGDPに占める割合は約1.9%で自動車の半分くらいある。ただし海外からの観光客に限ればGDP比0.3%。世界平均は1.5%位らしい。
この0.3%をとりあえず倍に増やしてーーーとか皮算用しているのかな? GDPは経済全体を見るにはわかりやすいが、細かなブレイクを考えると疑問もある。観光バスは観光だろうけれど、JRに乗っている人を観光客とそうでない客に分けるのは不可能だ。観光地のレストランは観光GDPに入るの?じゃ銀座のレストランで観光客が食べた分は?こういうのは波及効果ということで片付けられるのかな。
同じような事は内需と外需にもいえて、どちらもGDPの統計に出てくるが、例えばトヨタがカローラをアメリカに輸出すれば外需だけれど、トヨタにそのカローラの部品を納めているメーカーの仕事は内需でカウントされるはず。
ちょっと話がそれた。
内需拡大にはもちろん反対しない。
何にせよ拡大=成長するのはいいことである。
でも何となく、その言葉に内向きな姿勢を感じるのは私だけかな?
外需を拡大するには、世界中のあらゆる相手と競争しなければならない。
その競争で日本は今ジリジリと負け始めている。
日本車が韓国車より優れていると信じているのは日本人くらいである。
サムソンの名前をよくニュースで聞くからテレビも同じ事がいえる。
韓国の後には中国が来るだろうし、他にもいろいろ手強い国はある。
それと円高もあって海外生産はこれから減ることはないだろう。
外需拡大=貿易黒字をため込めば他国から一人勝ちはずるいと批判される。
その理屈はわかるけれど、じゃそれを改めましょうという馬鹿正直な物わかりの良さで、この国のレベルを保てるかは大いに疑問。日本を含めた一握りの先進国と多数の途上国という構図は徐々に終わろうとしている。
貿易問題で多少波風が立とうと、必死で外需を獲りに行かないといけない気がする。私は精神論は嫌いな人間だが、ガッツというか気合いというか、そういうものが減りすぎているように感じる昨今。
最近あんまりブログを書いていないというかm(_ _)m
(前回ら微妙に続き)
観光に力を入れようというのは、いわゆる内需拡大の一環でもある。
さて、この内需拡大。
私の子供の頃から、ということはずっと昔から、何か経済的にゴチャゴチャある時に決まって叫ばれてきたような気がする。何度も課題とされているということは何度挑戦してもできなかったということでもある。
内需と外需(貿易)を足して全体だから、内需拡大ということは外需減少となる。日本は資源のほとんどを輸入しているから、輸入だけして製品を輸出しなければ赤字になってしまう。
それに少子化なので、現在1億3千万人ほどいる人口は40年後に9000万人になる。しかもその1/4は65歳以上がしめる高齢化社会。つまり日本のマーケット自体が縮小するから内需拡大しても、掛け算すれば成長できない可能性のほうが高い。
というわけで定期的に課題としてあげられる内需拡大だけれど、それって本気? それでやっていけるの? と、いつもコッソリ思っている。
もっとも、たとえば観光産業は、別に(地下)資源を必要としないし、外国からの観光客が来るということは何かを輸出して稼ぐということと同じ事だから、内需拡大の優等生的産業なのかもしれない。
しかし観光でこの国は食っていけるのか〜という素朴な疑問はある。調べてみると意外なことに観光産業がGDPに占める割合は約1.9%で自動車の半分くらいある。ただし海外からの観光客に限ればGDP比0.3%。世界平均は1.5%位らしい。
この0.3%をとりあえず倍に増やしてーーーとか皮算用しているのかな? GDPは経済全体を見るにはわかりやすいが、細かなブレイクを考えると疑問もある。観光バスは観光だろうけれど、JRに乗っている人を観光客とそうでない客に分けるのは不可能だ。観光地のレストランは観光GDPに入るの?じゃ銀座のレストランで観光客が食べた分は?こういうのは波及効果ということで片付けられるのかな。
同じような事は内需と外需にもいえて、どちらもGDPの統計に出てくるが、例えばトヨタがカローラをアメリカに輸出すれば外需だけれど、トヨタにそのカローラの部品を納めているメーカーの仕事は内需でカウントされるはず。
ちょっと話がそれた。
内需拡大にはもちろん反対しない。
何にせよ拡大=成長するのはいいことである。
でも何となく、その言葉に内向きな姿勢を感じるのは私だけかな?
外需を拡大するには、世界中のあらゆる相手と競争しなければならない。
その競争で日本は今ジリジリと負け始めている。
日本車が韓国車より優れていると信じているのは日本人くらいである。
サムソンの名前をよくニュースで聞くからテレビも同じ事がいえる。
韓国の後には中国が来るだろうし、他にもいろいろ手強い国はある。
それと円高もあって海外生産はこれから減ることはないだろう。
外需拡大=貿易黒字をため込めば他国から一人勝ちはずるいと批判される。
その理屈はわかるけれど、じゃそれを改めましょうという馬鹿正直な物わかりの良さで、この国のレベルを保てるかは大いに疑問。日本を含めた一握りの先進国と多数の途上国という構図は徐々に終わろうとしている。
貿易問題で多少波風が立とうと、必死で外需を獲りに行かないといけない気がする。私は精神論は嫌いな人間だが、ガッツというか気合いというか、そういうものが減りすぎているように感じる昨今。