2011年08月

2011年08月30日

野田佳彦 新首相

もう初期?高齢者の年齢になってしまったが、
私の内面は小学5年生のときから基本的に変わっていないようにときどき思う。


それに気づいたのは30歳手前の頃(それからもずいぶんたっているが)。勤務していたコンサルティング会社に自転車好きの後輩がいて、その影響もあってスポーツタイプの自転車を買った。今バイクでそうしているように、当時は休みになると自転車であちこち走りに行った。


さて、ここからは表現がちょっと難しい。
人間は何も考えていない時でも、何かをぼんやりと脳の裏のほうで考えているものだと思う。仮にこれを無意識の抽象的思索と呼ぶ。

クルマを運転している時は、運転に脳の働きが取られているから、あまり無意識の抽象的思索状態にはならない。逆にまったくボケーッと歩いている時は、ボケーッとしすぎて脳は足を左右交代に前に出せと命令する機能程度を残し、後は小休止状態になって、これまた無意識の抽象的思索状態にはならない。(医学的根拠はありません。すべて比喩的表現です)

自転車はクルマほどいろんな状況を判断する必要もないし、歩いている時ほどボケーッとできない。つまり適度に頭が回転して適度にボーッとするから、無意識の抽象的思索状態なりやすい。


それで自転車を買って、ずいぶん久しぶりに自転車というものに乗った時、なぜか小学5年生くらいの時の感覚がよみがえってきたのである。それを理屈っぽくいうと無意識の抽象的思索の中身が、小学5年生から変わっていなかったということである。抽象的だから具体的に比較はできないけれど。でも、その屁理屈はともかく、何を感じて毎日生きていたのかというある種の皮膚感覚は、小学5年生位なら覚えているというか感覚が残っている。もっと低学年とか幼稚園の頃の感覚はさすがに残っていない。その頃の記憶はあっても、何か今の私とつながっていないような不思議な気持ちになる。


というわけで、いくつになろうとも私は小学5年生の少年のままである。皮膚感覚だけじゃなく、基本的な人格としても、あまり成長していないような気がして自分でもちょっとコワイ。でも誰かが言っていた「大人というのは子供の幻想にすぎない」という説に私は賛成。だから大人とか立派な大人なんてものは存在しないと思うことにしている。


気持ちは少年でも年齢は毎年確実に1つずつ増える。
年齢だけならいいけど、見た目もブサイクになっていくのが残念(/o\)

どういう時に年齢を感じるかは人ぞれぞれ。でも「ひょっとしたら私って中年?」とショックを受けるのは、いつのまにかスポーツ選手がみんな年下と気づく時。それでとりあえず野田新首相は私より年上でよかったと、本日は前振りがメインのエントリーでした(^^ゞ

wassho at 19:13|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2011年08月25日

とうもろこし

27110073.jpg7月に富士山のまわりをバイクでツーリングした時に、フルーツコーンというトウモロコシを食べて感激したことは以前に書いた



近所のスーパーでは売っておらず、産地で買うかネット通販で注文するしかなさそうである。さっき調べたら、もうシーズンが終わったらしく、販売終了となっているところも多い。デパートとかだったら売っていたのかな?


それはともかく、ツーリングの数日後、フルーツコーンはスーパーでは見つからなかったけれど、普通のトウモロコシなら売っていたのでとりあえず買ってきた。それで結果どうなったかというと、この1ヶ月ほどトウモロコシは私の主食の座を占めている(^^ゞ


子供の頃、お祭りの屋台なんかで焼いて醤油を塗ったトウモロコシは好きだった。給食では茹でたトウモロコシがたまに出てきたが、それは嫌いでトウモロコシなんて茹でて食うもんじゃねえと思っていた。実家では焼いたトウモロコシをおやつに食べた記憶があるが、実家を離れてからはだいたい焼き網というものを持っていない。というわけでトウモロコシにはずっと縁がなかった。


話はそれるが、人間は関心がないものは「見えない」ように設計されている。スーパーで生のトウモロコシが売っているなんて、先月に生まれて初めて気づいた(^^ゞ。逆にいうと人間は関心があるものについては、どんな小さな情報でも見逃さない。

だから一般向けに認知度の低い商品なら広告投下量と売り上げは比例するけれど、マニア向けの商品などなら雑誌やネットの隅っこの広告で充分である。関心がないものは「見えない」とは、例えば電車に乗って美人やイケメンには気づくのに、その他大勢のフツーの人々は目には映っていても、脳には見えていないといえばわかってもらえるかな。

  なんかーーーマーケティングのことを久しぶりに書いた気がする(/o\)



トウモロコシに話を戻すと、だから買ったのも皮をむいたのも初体験。皮の下に細長いヒゲがあって、それがちょっと取り除きにくいというのも私にとっては大発見。

網もないし、茹でては食べる気がないトウモロコシを買ったのは、スーパーの売り場にレンジでチンして食べると書いてあったから。皮をむいて少し濡らしてラップして5分。茹でるより味が逃げないだろうし、だいたい給食の頃のトウモロコシとは今は品種が違う(たぶん)。

野菜や果物を何でも甘い品種にしてしまうのは、あまり賛成していないが、トウモロコシに関していえばとってもおいしい。多分、生で売っているのは今だけだろうから季節も感じられる(トウモロコシが夏のものだということも知らなかった)。


フルーツコーンは別の作物と考えるべきだが、普通のトウモロコシも結構いけます。1本150円くらい。よかったらどうぞ。

wassho at 15:27|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2011年08月23日

奥多摩湖から帰るのに道を間違える(/o\)

地図4

予定では奥多摩湖から少し山梨県側へ走って(A地点からB地点)、そこからC地点の小菅村まで降りて、139号線の松姫峠を通って南下し、大月インターから中央高速にのるつもりだった。(ピンクのルート)

あるいは小菅村の先から左に折れて18号線の鶴峠を通って、中央高速の上野原インターまで降りてくるルート(緑のルート)。小菅村の先の分岐点で、道路の雰囲気を見てどちらにするか決めようと思っていた。


ところがA〜B〜Cまでは予定通り走ったのだが、C地点の小菅村役場のところで南に降りる139号線に入らず、間違って東に向かう139号線に進んでしまう(ブルーのルート)。なぜ間違えたのかはよく思い出せない。山道をリラックスしすぎて走っていたのかもしれない。

道を間違えてるとは思わず、適度なクネクネ道を快適に走っていると突然に奥多摩湖が現れてビックリ! 引き返そうかとも考えたが、もう4時前だったのでそのまま進み、再び奥多摩湖を眺めながら青梅街道をグルッと回って八王子インターまで走った。この道もクルマはちょっと多いけれど悪い道じゃない。




奥多摩湖の西外れで撮った写真。
上流に行くほど水は緑色になってくる。
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箱根の時に凍らせたお茶がすぐ溶けたので、今回はバッグを横置きにして、バッグの上ではなく私とバッグの間にお茶をおいたら少しは風が当たらないかと工夫してみたーーーが効果はなかった。
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湖の写真を撮っていたら話しかけてきたおばあちゃん。
彼女にしてみたら、毎日眼にしている光景を写真に撮っているのはおかしいのかも。そういえば今回は都民の森の駐車場係のジイさんと、帰りのサービスエリアではオッサンにと見ず知らずの3人から話しかけられた。私は人が話しかけやすい人相をしていない(^^ゞ でもツーリングして顔が柔和になっていたのかな? 二言三言だけれど、知らない人と会話をするのは楽しいもんだ。
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さらに上流の地図のA地点とB地点の中間あたりで撮った写真。
ここはもう山梨県。
水はますます緑色に。川はほとんど流れていないように見える。
この水を飲んでるのかと思うとあまりいい気がしない。
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B地点からC地点は地図で見ると、まっすぐぽいが実際は超クネクネ道。180度のヘアピンカーブが連続する箇所もある。しかも下りの急勾配。スピードは出せないし、あまりゆっくりだと転けそうな気がするしヒヤヒヤしながら走った。

写真を撮ったのは少し道幅が広くなっているところ。
とっても山奥なのがわかってもらえるかな?
雲がきれいだった。
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と、のんびりしていたら側道に熊出没注意の立て札が!
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八王子インターの近くの地図にピンクのペケペケをしたところは、来たとき以上のぜんぜん動かない渋滞。帰りの中央高速もずっと渋滞。さすがに少し疲れた。サービスエリアではアイスクリームを食べて、アイスコーヒーを飲んで長めに休憩する。


午後7時半頃帰宅。
走行距離240キロ。
もちろん自宅にはお風呂をセット済み。


今回は突然思い立って出かけたので、準備不足で往きも帰りも道を間違えてしまった。出発するのも遅すぎ。でも基本は徘徊だからそれもOK! 次に行くときは、今回走りそびれた鶴峠から登って、松姫峠から下ってくるようなルートにチャレンジしてみようかと思う。


おしまい

wassho at 11:24|PermalinkComments(2)   *ツーリング 

2011年08月21日

奥多摩湖へ行くのに道を間違える(/o\)

16日の火曜日に箱根に行ったばかりだであるが、金曜日から週末にかけて天候が悪くなるという予報だったので(実際そのとおりになった)、いそいそと18日の木曜日に奥多摩湖までバイクで出かけてきた(^^ゞ


奥多摩湖は東京の一番北西にあって、そのすぐ西は山梨県である。東京は南北を埼玉と神奈川に挟まれているが、山梨に隣接しているという意識は普段ほとんどない。

地図1

写真はいつものグーグルマップ。B地点が中央自動車道(通称:中央高速)の八王子インターチェンジ。突然思い立ったので、出発は午前10時半頃。それでここまでずっと渋滞。バイクはクルマの間をスリヌケながら走れるけれど、もしクルマで出かけたなら途中で諦めて帰ったかもしれない。バイクの温度計は八王子あたりでなんと40度を表示していた(/o\)


奥多摩湖に行く一番素直なルートは、青梅(おうめ)街道と呼ばれる国道411号で奥多摩湖の東から入る道。でも今回は檜原(ひのはら)街道を使って奥多摩湖に南側から入ることにした。下の地図のD地点からB地点がそのルート。八王子インターからはA地点からD地点への32号線を走るつもりだった。なぜならC地点からD地点、とくに「あきる野」インターチェンジあたりまでの道路はよく渋滞することで有名だから。

八王子インターは大きなインターチェンジで降り口もたくさんある。どこで降りたのかも忘れたが、グルグル走っているうちに自分の居場所がわからなくなってしまう。少し南に下がりすぎてしまったと思う。でもそんなこともあろうかとD地点あたりにある警察署の電話番号を控えておいた。それをナビにセットして再出発。でもナビは32号線を案内してくれずC〜D地点に遠回りさせられ、気がついたときには渋滞にどっぷりと。ここはかなり細い片側1車線なのでスリヌケもあまりできない。
地図2


BMWの純正ナビは表示される地図がとってもわかりにくい。だから走りながらナビの地図を参考にルートを変更することは難しい。道案内は割と正確だが、今回のように近道を選ばないこともたまにある。バイクには満足しているが、このナビを選んだことは後悔している。もっとも他のバイク用ナビがどんなものかは知らないのだが。


高速で渋滞、降りてからまた渋滞でD地点通過は12時半くらい。距離にして約55キロ。

D地点の手前からは順調に流れて檜原街道の林間田舎道をのんびりと走る。さっきまでの渋滞はすっかり忘れて笑顔になってくる。ところどころに製材所があって材木のいい香りもした。


上の地図がB地点で切れているのは、またしてもグーグルマップの不具合でその先の奥多摩周遊道路がルート検索できず、地図に色づけできなかったから。それでファイルに保存してからペイント(お絵かき)ソフトで奥多摩周遊道路をピンクで塗ったのが下の地図。
地図3


さて奥多摩周遊道路だが、この道路は一本道で「周遊」はしていない。ヘンなネーミングである。それはともかく見てわかるように、ここはまるでサーキットのようなクネクネ道路。というわけでバイクで飛ばしすぎての事故が絶えず、しばらくバイク通行禁止の措置が執られていたが、今年の4月からそれが解除になった。


走った。飛ばしたくなる気持ちはよくわかる。それとちょっとミスったら、すぐ事故ル可能性が高いのもよくわかった。1つコーナーをクリアできたら、次はもっと速いスピードで試したくなる。また次々とコーナーが現れるので集中力も必要。というわけで私はコーナーとコーナーのあいだの直線番長に徹して安全に走る。

途中の駐車場にはこんな看板が。
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センターラインをはみ出して対向車と接触する事故が多かったのだろうか? ほとんどの区間のセンターラインには、こんなポールがずーっと並んでいる。バイクを思い切りバンクさせて(傾けて)、つまり暴走するなら邪魔かもしれないが、私にはコーナーの曲がり具合がよくわかって意外と便利だった。クルマだと道幅が狭く感じて走りにくいかもしれない。
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奥多摩周遊道路を走ってしばらくすると、都民の森というところにつく。
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周りは深い山々。
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ハイキングコースがあるみたい。
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バイクは数台。
左隣のバイクはタンクがアルミの地金むき出しのようで格好良かった。
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午後1時過ぎで気温は32度くらい。あまり涼しくない。

しばらく休憩して奥多摩サーキットを湖のほうに進む。
とってもゆっくり走っているバイクを何台か追い抜いたけれど、幸いにも後ろから煽ってくるバイクやクルマには遭遇せず。いわゆる走り屋連中はもっと朝早く来るんだろうな。


2時前、奥多摩湖到着。ここまで約110キロ。
先日の自宅から箱根より少し遠かった。


湖畔をのんびり走る。
写真を撮ったのは湖の東端のほう。自然っていいなあ〜と思ってしまうが、奥多摩湖はダムで堰き止められてできた人口のダム湖である。
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「水と緑のふれあい館」という、ダムの付属観光施設のようなところで休憩。
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建物の中はこんな感じで、
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子供向けの遊び&教育コーナーのような部屋がいくつかある。
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郷土の資料館のようなものも。
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この施設の食堂で山菜そばを食べる。立ち食いそばレベルの味はまあ想定内。二日前のポーラ美術館のランチとはずいぶん落差がある。値段は観光地相場で750円。


ーーー続く

wassho at 18:32|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2011年08月20日

レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ展

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一度見たら忘れられない、終戦後の漫才師のようなこの風貌の画家のことを知ったのは中学生の頃だったか。明治生まれの日本人で、パリで活躍しとても人気があったと知って、何となく誇らしげな気持ちになったことを覚えている。オシャレだし、なぜかそのヘアスタイルは反骨精神のあらわれだと勝手に解釈して、親近感をいだいたというか「カッコええオッサンやな〜」とも思った。

藤田嗣治(つぐはる)は、たぶん映画の黒沢監督が活躍するまで、フランスでもっとも有名な日本人だったと思われる。話はそれるがフランス人はなぜか黒沢作品が好きで、作品を何本も見て詳しい人が多い。いい映画が多いと思うが、あんな古い映画をなぜ好んでみるのかよくわからない。「黒沢の映画? 何本かは観たけど、具体的には覚えていないなあ」とかフランス人に言うと、残念そうな顔をされるので困る。


まあとにかく、このおかっぱ頭のオッサンは第1次世界大戦後の1920年代のパリで大活躍した画家である。エコール・ド・パリと呼ばれた当時の画壇の中心人物でもあり、フランス政府から一番位の高い勲章まで授けられている。ちなみに狩野派とかは師匠がいて、作品に一定の特徴がある「流派」である。印象派は画家によって絵のスタイルは全く違うけれど、もっと自由に感じたままに絵を描こうぜというコンセプトに共鳴した画家の集団。エコール・ド・パリはシャガールやモディリアーニ、ルソーなどが有力メンバーとされるが、作品に共通点や主義主張があったわけではない。1920年代にパリで活躍した画家の一部をまとめてこう呼ぶ。いってみれば「エンタの神様に出演していた芸人」みたいなくくり方。 

ちなみにエコールとは「学校/学派・流派」とかいう意味でエコール・ド・パリを直訳すればパリ派となる。ついでにレオナールというのは晩年彼がフランスに帰化して改名した名前。Leonardだから英語読みすればレオナルド。もひとつついでに、芸術家であのヘアスタイルだとカマっぽく思えるが、彼は5回も結婚している!



 「横たわる裸婦と猫」
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彼が描く女性は「素晴らしき乳白色」とか呼ばれる白い皮膚の色が特徴。絵の具にベビーパウダーを混ぜていたという説もある。別にどうってことはない絵なのだが、シーンと静寂で引き込まれていくような魅力は確かにある。猫は彼が猫好きだからと思うけれど、多くの作品に特に意味もなく描き込まれている彼のトレードマーク。手塚治虫のこれみたいなものか。ずっとブタ鼻とよんでいたがヒョウタンヅギという名前だと、さっき初めて知った。


 「ラ・フォンテーヌ頌(しょう)」
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なんとなく「赤ずきんちゃん」を思い出した作品。ざっと調べたらイソップ物語をフランス語に翻訳したのがジャン・ド・ラ・フォンテーヌという人らしい。頌(しょう)というのは「誉めたたえる」という意味で、フォンテーヌ氏に敬意を表してということかと思う。家康公みたいなものか。

意図のよくわからないヘンチクリンな絵である。あまり難しく考えないで、あのオカッパ頭がシャレで描いたものだと思うことにしよう。


 「少女と果物」
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何とも愛くるしい作品。彼の描く少女はほとんどがこの顔で、なぜかいつも鳥の物まねをするように、口をすぼめたような表情をしている。

ほとんどの作品がそうなのだが、画風は繊細で緻密。そして透き通るような色彩が藤田嗣治の特徴。絵のタッチは水彩画あるいは日本画のようで、油絵のイメージとはちょっと違う。このあたりが彼の魅力。

ただ立体感というか構築感というかそういうものは希薄。パット見は気楽なイラストに見えなくもない。そこは人によって評価が分かれるかとも思うが、私的にはちょっと残念。でもフランス人には彼らが大好きな浮世絵のイメージと重なったのかと思ったりもする。




全部で120点展示されているとのことだが、挿絵とかの作品が多く大作が少なかったので、少し物足りなかった。でも藤田と親交のあった画家ということで、ピカソやモディリアーニ、ローランサンなどの作品も展示されていたので何か得した気分。それと常設展示の部屋にはルノワールにゴッホにモネ、黒田清輝や岸田劉生と人気作家の作品がずらーっと並んでいる。ちょっとコレクションにポリシーがないような気もするが、入場料1800円の価値は充分にある。


さて、次はバイクでどこの美術館へ行こうか。

wassho at 19:16|PermalinkComments(0) 美術展 

2011年08月18日

道志みち(どうしみち)

山中湖まで足を伸ばしたのは、道志みちと呼ばれる国道413号線を走りたかったから。相模原市から山中湖へ抜けるこの道路は、のどかな田舎道として有名。航空写真には写っていないが、相模原市側は道志川という川沿いに道路が走っているので道志みちと呼ばれる。道志道だと読みづらいからか、たいてい「道志みち」と書かれるようである。
地図5


A地点が道志みちのスタート。
航空写真だと、ものすごい山岳道路のように見える。でも、ごく普通の山間(やまあい)の田舎道である。道路沿いにはキャンプ場なども多い。約70キロの距離があるのに、信号が数えるほどしかないのも魅力の1つ。ただし全線片側1車線ですべて追い越し禁止の黄色センターライン。左右に蛇行している区間がほとんどで直線道路の距離は短いから、遅い車に前方をブロックされた場合は的確な判断力が求められる(^^ゞ それともし途中で渋滞したら迂回路はない


幸いにもクルマの流れは速くて快適に走れた。航空写真で「道志みち」と書かれているところから少し山中湖よりに、渓流まで降りられる敷地が有名な「道の駅」がある。でもいいペースのクルマの流れだったので今回はパス。


B地点を右折すると4月の終わりにバイクで行った宮ヶ瀬湖。実は今回は芦ノ湖、山中湖、宮ヶ瀬湖の三湖物語にするつもりだったはずが、ついうっかり標識を見逃す(/o\)

というわけで412号線でC地点まで南下する。412号線から宮ヶ瀬湖へつながる道路は何本かあって、その標識も見かけたけれど、ちょうどB地点の手前から標高が低くなってきたのか、ずっと20度台後半だった気温が30度を超えだし始め、そのまま早く帰りたくなって三湖物語は断念。


航空写真で一目瞭然のようにC地点に近づくにつれ平地・都市部になる。それにつれてバイクの温度計は32度、34度、36度とあがっていく。暑いことは暑いが、渋滞でストップしない限り風を受けながら走るので、なんとか耐えられる。顔には汗が噴き出してくるが、ヘルメットの中の発泡スチロールのような衝撃吸収剤は、断熱材としても機能するので熱射というか日差しは全く感じない。意外とバイクは熱中症にならないのかもしれない。ちなみに私のヘルメットは真っ黒である。


C地点で左折して国道246に。大和市あたりで気温計は36.5度になった。病気の時に体温計で測って、熱が高かったら余計具合が悪くなるのと同じで、暑さそのものより気分的にだんだん辛くなってきた。それに早起きしたのでちょっと眠い。ときどき無意味に大声で叫びながら気合いを入れながら帰る。ヘルメットを被っているし、クルマはエアコンを入れて窓を閉めているから誰にも聞かれなかったと思うけど。


5時過ぎに無事ガレージ着。走行距離は320キロ。
本日も交通安全の神様に感謝。


自宅では5時に風呂が沸くようにセットして出かけた。
玄関のドアを開けて30秒後には湯船にドボーン!

    ゴクラクゴクラク、クーッ!

風呂に入っているあいだ、クーッ!を30回は言ったと思う(^^ゞ


暑いけど真夏のバイクツーリングも楽しいものです。


おしまい

wassho at 23:30|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

三国峠〜山中湖

箱根を後にして山中湖へ向かう。
地図4


A地点がポーラ美術館。
そこから「箱根裏街道」の138号線を北西に走って乙女峠を抜ける。地図で富士屋ホテルと書いてある上のクネクネとしたところが乙女峠。ここは御殿場から箱根に至る幹線道路でもあるので道幅はそこそこ広い。

東名高速の御殿場インターチェンジをくぐって国道246でB地点まで。C地点が冨士スピードウエイ。このあたりはのどかな田舎風景。147号線から730号線が三国峠を越えて山中湖へ至る道である。

三国峠というのは3つの国(地域)が隣接している峠のことで、三国とか三国峠という地名は日本のそこら中にある。地図で下の方の芦ノ湖スカイラインにも三国山があるが、あのあたりも三国峠と呼ばれている。でも、こんなに近くに三国山が2つもあったらややこしいだろうな。

山中湖の三国峠は、こんな感じの道や景色が続く。
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ちょっと道幅が狭いけれどクネクネが楽しい道。昔はクルマ好きがよく走っていたが、本日は夏休みだというのにガラガラ。若者のクルマ離れとやらを実感する。そういえば芦ノ湖スカイラインでかっ飛ばしているクルマが何台かいたが、ドライバーはみんなオッサンだった。

地図で730と書いてあるちょっとしたあたりに展望台がある。ここは山中湖越しに富士山、そしてその右側に遠く南アルプスも見える絶景ポイント。アマチュアカメラマンが集まる場所としても有名である。

でもまあ本日は雲多く(/o\)
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晴れていたらこんな感じということで。
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山中湖を反時計回りに1周する。バイクだと30分ほどである。
写真を撮ったのはE地点あたり。条件がよければ、湖面に映る逆さ冨士が見られるところ。写真をクリックして大きくすれば、富士の裾野がかすかに写っているのがわかるはず。とにかくこの日は晴れているのに、やたら空に雲の多い日だった。
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山中湖湖畔、特に南側はけっこう賑やかな観光地である。観光地を毛嫌いする人も多いが、普段気疲れする仕事をしているせいか、私は観光地で人々が楽しそうにしている姿を見るのが好きである。もちろんあまり人が多いとイヤになるけれど。


ーーー続く

wassho at 23:00|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

芦ノ湖スカイライン〜ポーラ美術館

写真で見ると箱屋というのが山間(やまあい)に開けた街だというのがよくわかる。
地図3


写真のPからQまで山の尾根の上を走っているのが芦ノ湖スカイラインという観光道路。グーグルマップはなぜかこの道路がルート検索の対象外となる。従って地図上に色をつけることもできない。またQからA地点の長尾峠と書かれているところまでの道路が芦ノ湖スカイラインとつながっている箱根スカイラインという観光道路。こちらも同じくグーグルマップの検索対象外。誰かグーグルに不具合の報告をしておいてくれないかな。


250円を払って芦ノ湖スカイラインを走る。ETCではなく普通の料金所なので、バイクだと財布の出し入れが面倒。

稜線の上を走っているのでまさにスカイライン。空が開けて開放的。カーブのきつさも適度で楽しかった。ただ所々でガスが出ており、そこに突入すると突然視界が10メートルくらいになって焦る。ガスが出ているところでは路面も濡れている。

いい道路なんだけれどPからQまではあっという間。後で調べたら10キロほどだった。まだ時間も早いし、クルマもあまり走っていないし、せっかく250円払ったしーーーというわけでQからPまで引き返し芦ノ湖スカイラインを1往復半走った(^^ゞ


ここは芦ノ湖スカイラインというよりは、正確には芦ノ湖の近くのスカイラインというべきで、道路から芦ノ湖は全く見えない。でも途中の休憩所は少し芦ノ湖側にせり出していているので湖が見える。ただしガスがかかっているので残念な風景。
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こちらは芦ノ湖と反対側の駿河湾を見渡せるはずの展望エリア。路肩が広くなって車が止められるようになっている。でも、ごらんの通り空は真っ白で何も見えなかった。

ところで自分のバイクを撮ったものは親バカ写真と呼ばれるらしい。それじゃ恥ずかしいので遠くから撮ったBMW F800R。
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霧が立ちこめているのがわかるかな?
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箱根スカイラインも走る。
こちらは約5キロ。
なのに料金は同じ250円で納得がいかない。だいたい道路としては1本なのに、区間を分けて別々に料金を取ること自体がムカツク。


でもまあ道路は素晴らしい。
晴れていれば富士山を眺めながら走れる。
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途中の展望公園。
残念な景色は同じ。
標高1000メートルということは霧とかガスが出ているというより、雲の中にいると表現するほうが正しいのかもしれない。
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箱根スカイラインが終わったら、長尾峠を736号線で下っていく。この道路はかなり細めの田舎道。夏だからガードレールを越えて草が伸びているが、それがない季節なら箱根のゴルフ場や街を眼下に眺めながら走れるかもしれない。

降りていくと138号線につながる。138号線にはなぜか「箱根裏街道」という恐ろしいネーミングが(^^ゞ。裏街道を仙石原の交差点で右折すると、桃源台まで下って、その後は芦ノ湖の東側を走る75号線になる。この75号線がもっとも箱根らしさを感じられるルートだと思う。適度に田舎っぽく、適度にリゾート観光地としての洗練さもある。ただし湖岸を走っても75号線から芦ノ湖はチラ見できる程度なのが残念。

お昼近くになってきたのでクルマも増えてきた。もっとも渋滞というほどではなく、常に7〜8台が私の前を走っている程度。気温は29度だがバイクで走っている限り暑さは全く感じない。


地図のB地点には意味はない。グーグルマップは所々に印をつけないと、上手く線を引けない。

B地点から朝に通った道を小涌谷まで引き返して、そこから強羅(ごうら)を抜けてC地点がポーラ美術館。

従業員の教育が行き届いている美術館で、駐車場の案内係のオッサンまで親切で感じがよかった。ちなみにバイクは駐車料金を取られない。一般のクルマの駐車場の下にある、(たぶん)従業員用の駐車場の一角に留める。4台分ほどのスペースが確保してあった。

屋根付きになっているのでシートが熱くならずにすむ。この上にある客用の駐車場が青空で、従業員用が屋根付きなのはドウヨ?とも思うが、美術館を訪れる客はそんなに長時間車を止めておくわけでもないから、このほうが合理的なのかもしれない。

写真が黄色く光っているのは心霊写真ではなく(^^ゞ、屋根付きだったので暗くてフラッシュが光ってしまって、黄色の反射板シートに当たったから。よく見るとヘルメットの一部が光っているのも、あそこが白い反射素材でできているからである。
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化粧品メーカーの美術館らしくオッシャレ〜な建物である。
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トイレまでオシャレである。
なんか盗撮している気分(^^ゞ
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展覧会については、いずれ別のエントリーで。

ところで美術展というのは、いうまでもなく静かに絵画を鑑賞するところ。展示室はもちろんシーンと静まりかえっている。しかし私はついさっきまでブォーンと爆音を響かせながら箱根の山道を走っていたのである。あまりの環境の違いに最初は何か夢を見ているような錯覚におそわれた。でも美術館とバイク、つまりこの静と動の対比は1日を2倍以上楽しんだ感じがして病みつきになりそうである。


ちょうど昼時になったので、美術館のレストランでランチにした。
レストランもいい感じである。
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テーブルにおいてある角砂糖までアートっぽい?
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頼んだのは1日10食限定らしい、豚肉をマンゴーのなんとかソースでソテーしたとかいうこの料理。野菜もたっぷりで見た目にも鮮やか。でもウエイターが「はい、豚丼です」といって持ってきたのにはちょっと興ざめ。おいしかったけれど、あまりマンゴーの味はしなかった。
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お吸い物に2つ浮かんでいる白いものはお麩(ふ)とかではなく野菜。ネギの輪の中が空っぽではなくガリガリとした食感の中身が詰まっているようなもの。初めて食べた。これは何か尋ねようと思っていたのに、帰り際に携帯が鳴って、慌てて支払いを済ませたので聞き忘れたのが心残り。


ーーー続く

wassho at 01:40|PermalinkComments(0)   *ツーリング | 美術展

2011年08月17日

駅伝と美術館

35年ぶりにバイクを買ったときから、箱根駅伝のルートをバイクで走りたいと思っていたし、先日、バイクで地方の美術館巡りというアイデアを思いついた。

というわけで16日に箱根のポーラ美術館で開催されている藤田嗣治(つぐはる)展と箱根ツーリングをかねてバイクで出かけてきた。


もっとも箱根駅伝は東京の大手町から箱根の芦ノ湖を往復するレース。でも都心部分を走ってもつまらないし、茅ヶ崎の手前から湘南の海岸沿いを走るコースも今は暑い。というわけで小田原城から芦ノ湖までの往路の5区のみをなぞることに。もっともクルマでは何回も走ったことがある。でも屋根のないバイクなら、より雰囲気を味わえるかなと思って。


午前5時に出発のはずがついグズグズと5時45分に。この時点で気温はすでに29度(>_<) ガレージでごちゃごちゃ準備しているだけで汗びっしょりになって、先が思いやられる。


東京方面から箱根に行くには、大きく御殿場から南に降りるルートと、小田原から西へ箱根の山を登るルートがある。もちろん今回は後者を走る。小田原からの山登りルートも3つあって、箱根駅伝のコースは国道1号線を使う。他には先月から無料になった箱根新道という元有料道路と、ターンパイクという有料道路。箱根新道は単なる国道1号線のバイパスだが、ターンパイクは観光道路である。


地図1

自宅からは東名高速でまずB地点の厚木まで行く。そこからは小田原厚木道路(通称オダアツ)という有料道路を走る。わざわざ有料道路と書いたのはオダアツは高速道路ではなく自動車専用道路だかから。制限速度は70キロ。以前は白バイや覆面パトカーがいっぱいて、獲物をゲットしている光景をよく見たけれど、今はどうなんだろう。今回は午前6時台だったので、あまり気にせずに。


C地点が今回の第1目的地の小田原城。オダアツの終点の1つ手前のインターチェンジで降りて向かう。標識は一杯あるから迷うことはないが、お城の周りをグルグル回ったのに、駅伝の中継地点がどこだったかよく思い出せず。来年の正月の中継でよく確認しなければ。

小田原城は新幹線から見えるのと同じでこぢんまりとした印象。もっとも現代建築を見慣れた眼には、どんなお城も小さく見えるのかもしれない。でも敷地は意外と広くて散策には良さそう。バイクを止める場所もなかったので写真も撮らずに後にする。


ここまで渋滞もなかったので、汗はほとんどかかなかった。オダアツの中間くらいから気温は28度くらいに下がった。やっぱり地面が多い場所だからかな?



箱根駅伝と同じ国道1号線で箱根にあがっていく。地図を見れば塔ノ沢(とうのさわ)、大平台(おおひらだい)、宮ノ下、小涌谷(こわきだに)と箱根駅伝の中継でおなじみの地名が並ぶ。当たり前か(^^ゞ。

地図2


さて、その勾配の度合いは。

結論から言うと、ごく一部の区間を除いてはびっくりするほどではない。私もジョギングを再開して半年ほどすれば走れそうである。ただし2〜3キロなら。箱根駅伝でこの区間は23.4キロもある。もし神様が30歳若返らせてくれても、この区間を走り抜くのは私には絶対無理と確信。


へっぽこランナー(だった)の私がいうのも気が引けるが、マラソンや駅伝とかの長距離レースは、相手との競争だが自分との戦いでもある。簡単にいえば、くじけやすい、心が折れやすいメンタルなスポーツ。私なんか「ああ今日はもうダメ」と思ってから3歩で脚が止まる(^^ゞ

何をいいたいかというと、この区間で抜かれたらショックが大きいだろうということ。ここ数年の箱根駅伝5区では山の神や、新山の神と呼ばれる選手がごぼう抜きを演じている。その走りはもちろん素晴らしいが、あれは抜き去ることで相手にダメージを与えているようにも思える。「神」以外の選手が遅いから5区を遅れてスタートして前を走る他校の走者を抜くわけだけれど、最初からデッドヒートならひょっとしてーーーという気がしなくもない。


駅伝コースはずっと西向きに登ってきて、宮ノ下というところで左折する。左折してしばらくは「これが天下の国道1号線か?」と疑うくらい道路が狭い。あのバスみたいな中継車でよくこんなところを走れるなと思う。これも来年の放送でよく観察してみよう。



B地点。
蛇骨橋(じゃこつばし)というところ。
ようやくバイクを止めて休憩できるスペースを発見。
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バイクのバッグの上にくくりつけてある青と黄緑のものは、ペットボトルの断熱カバー。今回は緑茶を凍らせて持ってきた。断熱カバーに入れると中身すべてが溶けるまで普通は半日くらいかかる。でもバイクで走って風がよく当たるせいか、冷蔵庫から取り出して2時間もたっていないこの時点で、1/3位が溶けていたのはちょっと想定外。ちなみに箱根の山に入ってからも気温は27〜28度とそれほど下がっていないが、日が当たっていないところだとヒャーっと冷気を感じる。


蛇骨橋なんで下に小さな川がある。
蛇骨川とそのまんまの名前。
蛇が多いんだろうか、だったらイヤだな。
後で調べたら、この川沿いに蛍の名所があるらしい。
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道沿いに国道1号線、つまり東海道を走っていけば芦ノ湖にたどり着く。箱根駅伝の中継で見慣れた光景の中を走るのは何か不思議な感じ。途中、所々でかすかに硫黄の匂いがした気がする。


C地点が駅伝前半のゴールである遊覧船乗り場。
ここまで約2時間。距離は自宅からちょうど100キロだった。
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残念ながら曇りというか霧が出ているというか芦ノ湖の景色はあまりよろしくない。ところでこういう状況の時「ガスが出ている」とよくいうけれど、英語のgasに霧という意味はない(たぶん)。霧ならfogで、靄(もや)や霞(かすみ)ならmistである。いつのまにこんな和製英語ができたんだろう。


山の天気は変わりやすいという通り、数分後には視界が開けたりもする。本日の芦ノ湖の天候は「晴れ、めまぐるしくガス」といったところ。気温は27度でそれほど低くはない。でもバイク用の革ジャン(夏用で無数の穴あき)で15分ほどぶらついても、脱ぎたいと思わなかったから体感的にはもっと涼しかったように思う。
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ーーー続く

wassho at 19:00|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2011年08月10日

東京大学探訪

先日、東大の近くで打ち合わせがあったので、ついでに東大の中を少しブラブラしてきた。東大の前をクルマで通ったことはあるが中に入ったのは初めて。ところで東大の場所をはっきり知らない人が意外に多いように思う。簡単に言えば上野公園の西隣。


有名な赤門。
東大の敷地は加賀藩の武家屋敷だった名残らしい。
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赤門を道路側から撮った写真なんて
珍しくも何ともないので、
敷地の内側から撮っておきました。
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石造りの重厚な建物。
ヨーロッパを歩いている感じがしないでもない。
現代建築が忘れてしまった(ように思う)人間性を感じさせる街並み。
まあ、学内だから街並みじゃないけど。
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ところで石造りの家とか建物っていうけれど、
どうやって建てるのだろう。
まさか積み上げるだけじゃないよね?



ある年齢以上の人なら名前だけは必ず知っている安田講堂。
1960年代の学生運動の象徴。
正確に言うなら、その終焉の象徴。
意外と小さかった。
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正面から。
安田講堂といえばこんな写真のイメージ。でも放水車が並んだはずの建物の周囲の敷地はかなり狭い。周りのレイアウトは当時から変わったのかもしれない。
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入り口のところのアップ。
学生と機動隊の攻防の名残か、
単に古くなっただけかな?
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赤門が東大の正門とばかり思っていたのに、実はこれが正門。
ちょっとありがたみに欠けるデザイン。
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本日の赤門から入って安田講堂を見て正門に抜けるというルートは、
東大見学の一番の入門コースらしい。
残念ながら東大は母校ではないけれど、
とりあえず私も「東大を出た」ということで(^^ゞ

wassho at 23:44|PermalinkComments(0) イベント、旅行 

2011年08月08日

ガイガーカウンター

ガイガーカウンターは日本語に直せば放射能測定器、正確に言うなら放射線量測定器。ウルトラマンやウルトラセブンを観ていた頃、ジジジジーとかガガガガーと放射能があると音を立てる機械がよく出てきた気がする。

地震の後、ガイガーカウンターを購入している人がいるというニュースを見た時、そりゃ日本人は1億2千万人もいるから何名か購入した心配性あるいは物好きな人がいても不思議ではないけれど、まあ自分には縁のないものと思っていた。


   ところが昨日ダイエーに買い物に行ったら、
   売ってましたガイガーカウンターが!


ダイエーの2階は半分が化粧品などのドラッグストア、残り半分が生鮮品以外の食料売り場になっている。ガイガーカウンターが売られていたのは、両方の売り場の境目近く。なぜかぽつんと鍵付きのガラスショーケースに入れられて。

   お値段は9万8千円なり。
   お一人様1台限りの注意書き付き。

ダイエーで、こんなもの買う人がいるんだろうか?
しかも何台も買い占める人がいるんだろうか?



とりあえずダイエーに売っていることにビックリ。しかし鍵付きショーケースなのに店員は見あたらず。いたらちょっと冷やかしたのに残念。



さて1階に下りてコメ売り場の前を通りかかると

   お一人様2袋限りの張り紙がそこかしこに。


3つ前のエントリーにコメの放射能汚染のことを書いたけれど、そのせいで買い占めも起き始めているらしい。テレビでは100キロ買っていく客がいたとか言ってたっけ。

コメはまだ売っていたが、棚にある商品量はいつもの1/3位の感じ。今年のコメは放射能が心配だ、でも今は1年で一番コメが古い季節だーーーとか悩みながら余分に買っていくのかな。


事故を起こした原発は小康状態のようで何となく関心も薄れ勝ち。
でも放射能狂想曲はこれからが本番かも。



追伸
放射能や放射線とか放射性物質は厳密には意味が違うが、何となく放射能という言葉が一番なじみがあるので、私はたいてい放射能と表現している。

wassho at 20:00|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2011年08月07日

ヒートアイランド

先週の週末は雨で房総半島へのツーリングに行けなかったので、今週は箱根にでも行こうかと考えていた。でも今ひとつ天候がはっきりしなかったので、どうしようかと考えているうちに金曜日は飲みに行ってしまい、土曜日のツーリング計画はあっさり中止。


土曜日は「曇り、たまに晴れ間がのぞき、時々とっても濃い灰色の曇り」といった感じで、そのうち雨が降りそうな予感。でも降るにしても夕方だろうと思い、昼過ぎにバイクでふらふらと徘徊。

お盆休みだから都心はすいているはずだけれど、東京のど真ん中をバイクで走ってもそれほど楽しいとは思えず、何となく多摩ニュータウンへ。ニュータウンの中は都会とは別世界的に緑が豊で、クネクネではないが適度にカーブのある道路も多く、交通量も少なくて意外と楽しめた。


ところで
ガレージを出たときバイクの温度計は35.5度だった。バイクは日差しに当たっているし、地面から低いところで計っているから、いわゆる気象庁計測方式の正確な気温ではない。でも百葉箱の中で計られたものより、体感気温としてはこちらのほうが近いだろう。バイクのどこに温度計のセンサーが着いているか知らないが、停まっていても走り出しても温度は変わらないから、エンジンの熱気が影響していることはなさそうである。


さて35.5度だった気温は、多摩ニュータウンの中では30.5度でしかなかった。ヒートアイランド現象って5度も違うんだ!

多摩ニュータウン



多摩ニュータウンはグーグル写真で、だいたいピンクで囲んだエリア。写真でわかるように南北を緑豊かな広い丘陵で囲まれている。ニュータウン内部も緑をたっぷりと残した設計である。途中で一回ヘルメットを脱いで休憩したら、温度が低いことを別としても、暑さの質が都心とは明らかに違う。

これは以前に房総半島からアクアラインで帰ってきたときに感じたのと同じ。木更津(千葉側)と羽田(東京側)では気温の感じ方が違うのである。気温の差以上に東京は不快な暑さ。ヒートアイランド現象って湿度も違うのかな?


ヒートアイランド現象は、舗装されたり建物が建ったりで「土の地面」が失われたことが原因だったように思う。その対策として屋上緑化などのニュースを読んだことがある。正直言って「ケッ!なんじゃそれ」と今まで思っていた。でも5度も違うのだったら、もっと真剣に考えてもいい、というか政府・行政はもっと真剣に取り組むべきという気がする。暑さ、気温の質が違うと感じるのは、ひょっとして都心部は緑が少ないから酸素が薄いのかなあとも思えてくる。


ところでバイクメーカーにお願い。
私のBMW F800Rは800ccと微妙な排気量だけれど、世の中には1000cc,1200ccといったバイクも多い。ハーレーなんて1600ccである。つまりエアコンを回せる余力は充分にある。エアコンで作った冷たい(あるいは暖かい)空気をホースでバイクウエア内部に導いてーーーというような仕組みが可能なはずである。できたら来年の夏までに発売して欲しい(^^ゞ

wassho at 23:05|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 |   *ツーリング

2011年08月04日

日本酒の不思議

コメの話で思い出したが。

私は日本酒が苦手。
たぶん生涯で飲んだ日本酒の量は、今のところせいぜいコップ2杯分くらいである。どうも日本酒の香りが好きになれない。口に入れる前から酔っぱらう気がする。ただ焼酎も似た香りがする米焼酎は駄目なのだが、もっと日本酒っぽい香りの泡盛はなぜか大丈夫だから不思議。寿司とか懐石料理にはやっぱり日本酒が雰囲気的に似合うので飲めない自分が残念。


日本酒もピンキリだろうけれど、それなりの日本酒はやはりこだわりを持って造られている。メーカーや杜氏の話などがたまに雑誌などに載っている。それで昔から不思議に思っているのが日本酒とワインとの違い。


ワインはブドウ命である。
ブドウにはこだわるし、ブドウの出来不出来によってワインのできばえが違うし、値段も変わる(高級品の場合)。一流どころのワインメーカーは自前のブドウ畑を持っている。

日本酒の場合はコメになるが、あまりコメにこだわっているとか、コメの出来不出来に一喜一憂したりとか、日本酒メーカーが田んぼを持っているという話は聞いたことがない。


      ナンデ?


日本酒の原料となるコメはご飯にするコメとは種類が違うらしい。そういえばコメに豊作不作はあっても、今年の米は旨いとか不味いという評価はない。果物と違って穀物は品質が安定しているのか? ワインはブドウ液をそのまま発酵させたお酒に対して、日本酒はコメ→デンプン→発酵と途中で一工程入っているからコメの味はあまり関係ないのか? ワインはブドウ液そのものだけれど、日本酒は8割が水だからコメの影響が少ないのか?


でもまあ主原料が味に影響しないということはなかろう。
日本酒業界も右肩下がりである。同じ事ばっかりやっていないで、もっとコメにこだわってみたら? それで、できたら私が飲める日本酒を造って欲しい。

wassho at 17:32|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2011年08月03日

お米の話

セシウム牛が騒がれているが、次は米らしい。
米の放射線量を各自治体が計測するとかのニュースが流れていた。牛は放射能に汚染されたワラを食べてアウトになったのだから、それはまあ当然だろう。ただ微量に放射能汚染された食品を食べ続けて、人体にどのような影響があるかというような臨床データなんてあるとは思えないので、これから決められるであろう安全基準値なんてのも単なる気休めのような気がするが。


主食の米が汚染ということになれば一大事ーーーというようなニュアンスだったけれど、私の場合「そういえばここ数日は米を食べてないな」ということも多いので、米というのはどの程度主食なのかを調べてみた。


米の消費量が大幅に減少していることは以前にも書いた
この50年で半減している。具体的には年間1人あたり約120キロから60キロに。麦はどうかというと現在年間1人あたり約32キロである。この32キロのうち75%の24キロがパンや麺類の「主食」だといわれている。残りはお菓子やケーキ。


話はそれるが、主食というのは米を一番よく食べるから「日本の主食は米」という言い方もするし、おかずが副食で、ご飯が主食という言い方もする。だからパンとおかずを食べる場合にはパンが主食ということになる。だったらラーメンライスはどうなるのかな?

ただ主食・副食という分け方はたぶんアジア的な考え。ヨーロッパではパンを食べるが、どちらかというと主食というよりは、表現としてヘンだがメインの副食の付け合わせ的な位置づけのような気がする。パンかジャガイモかといった感じ。まあヨーロッパといっても国によって違うけれど。


話を戻すと、米vs麦の比率は2:1である。米は2倍のスコアとはいえ、そんなに偉そうに主食ヅラできるポジションでもない。

ところで米の消費が減って麦と2:1になったと書くと、麦が大幅に増えたと思いがちになるが、実はそうでもない。米を120キロ食べてた頃の麦の消費は26キロである。だから32キロに対して23%しか増えていない。

だから米・麦の合計でいうと

   50年前 120+26 =146キロ
    現在  60+32 = 92キロ

その差の約50キロは、つまり豊かになっておかずが増えたということである。これをもっておかずが増えて、それが生活習慣病等の原因となっているとする主張も多い。ただそういう主張はコメ推進派の学者がいっている気もする。(なぜかおかずが増えることが食生活の西洋化といわれることも多い) 米ばっかり食っているよりは栄養のバランスがとれたメリットも大きいはず。

原発事故が起きた時の学者の説明が安心してください一辺倒だったように、学者のコメントというのは、ある意見を主張する側が客観性を装うために都合のいいコメント、あるいは学者という肩書きをを利用するものである。そのために研究費などを通じて日頃から抱き込んでおいたりもする。学者だって自分の意見が採り上げられるとうれしいから、求めた側へのリップサービスも多少は入る。まっ、私のブログよりは信用できるけどね(^^ゞ


秋に新米の季節になったら、放射能検査済みとか、残留放射能XXXベクレル未満とか書いてあるのかな? もっともその方が安心かもしれない。

wassho at 19:49|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済