2012年01月

2012年01月31日

カーキ色って何色?

カーキブーツ
写真はしばらく前に買ったブーツ。
1年前に書いたこのブーツを買ってから、冬にはブーツ派になった。
普通の靴より、ほんの少し丈が長いだけなのに明確に暖かい。
バイク用をのぞいて、現在、普段履き用に3足を使い分け中。


このブーツはリーガル製。
私が中学生時代のアイビーブームの頃は別格の存在だったように思うが、何となくブランドとして歳を取ってしまった感は否めない。価格的にも高級品でもなく、さりとてお手頃価格でもなくと中途半端なポジション。ブランド価値を計るひとつの目安として「どれだけイバれるか」がある。中学生の頃にリーガルの靴を履いていれば、そりゃ自慢だったのに、今はリーガルをネタに会話を続けるのは難しい。


しかし製品の造りはいいし安心感もあるので、気に入ったデザインのものがあれば時々買っている。それと店員のレベルも平均的に高い。でも本当の理由はオフィスの近くにリーガルのアウトレット店があるから(^^ゞ Regal Shoe Bar(リーガル・シュー・バー)というお店。いろんなところにあるようだが、リーガルのホームページには何も紹介されていない可哀想な存在。ここで売っているのは型落ち(旧型)とか、ちょっとしたキズが付いた商品とか。値引率は3割程度。年に何度かセールの時はかなり安い。



こういう形のブールはチャッカブーツというらしい。チャッカ(chukka)って何?と思い辞書で引くと、このブーツのことしか書いていないから何か別の意味・語源のある名前ではなさそう。正式には鳩目(ヒモを通す穴)が2対のブーツを指すが、私が買った靴のように3対のものもチャッカブーツと呼ばれる。まあとにかく、一番シンプルな革靴デザインのハイカット版がチャッカブーツである。

1年前に買ったブーツも、チャッカブーツベースのデザイン。当時ブログにはデザートブーツと書いたけれど、デザートブーツはチャッカブーツの変形で、靴底が柔らかい生ゴムのクレープソールでできたものを指すみたい。ちなみにデザートブーツのdesertは砂漠の意味で、果物やケーキのデザートはdessertとsがひとつ多い。


ところで、このリーガルのチャッカブーツの靴底はゴム張りになっている。スニーカーのようなゴム底ではなく、あくまで薄くて固そうなゴム張り。しかしこのブーツはビックリするくらい履き心地がソフト。特に足の指の付け根あたりから土踏まずの手前が、歩く度にジワッと沈み込むような感じで衝撃を吸収してくれる。ソールが効いているのか、あるいはその上に何か素材を挟んであるのか不明。特に履き心地をアピールした説明書きも入っていなかった。でも、これと同じ履き心地のものがあるなら、これから革靴はリーガルで全部買うと思うくらい気に入った。ただ残念なことに、カカト部分はごく普通の衝撃吸収レベル。靴底






え〜、色について書く前に話が長くなったので、本題は次回に(^^ゞ

wassho at 11:59|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年01月29日

披露山公園 & 葉山公園

東京の明け方は気温0度。
天気予報も今日は冷え込むと言っている。
おまけに強風注意報発令中。
何もこんな日にバイクに乗らなくてもいいのに、
何となくふらふらっと。
去年の走り納めが12月23日だから、約1ヶ月ぶりに本年の走り始め。



今のバイクは1ヶ月くらいじゃ何ともないのか、エンジンはあっさり掛かった。出発は昼頃。バイクの温度計は6度を表示している。でもバイクを買った去年2月頃の経験から、寒さは大丈夫だろうと思っていた。それにウエア類も1年前より多少は強化してある。

上半身は
ヒートテックの下着+コーデュロイのシャツ+極薄ダウン+冬用のバイク・ジャケット

下半身は
普通の下着+バイク用のタイツ&ハイソックス+ユニクロの暖パン+新兵器の革のオーバーパンツ。それとツマ先用のウォーマー

まあライディングウエアの話はまた改めて。


ただし手の指先だけは別。去年の走り納めの時も、そこだけが冷たかった。そこで普通のバイク・グローブの下につけるインナーグローブを用意した。outdoordesigns社という登山用品メーカーの製品。バイク用品メーカーより登山用品メーカーのほうが優れていると思っているのではなく、単にオフィスの近くに登山用品のショップがあるから、そこで買っただけ。


結論を言うとウエアは上下とも問題なし。本日は帰りに3度まで気温が下がったが、冷えてる感じはあっても寒さは特に感じず。しかし冬用のバイクグローブとインナーグローブで2重にした手袋だが、指先が冷たくならないのは気温5度まで。帰りに日が落ちて4度台になってからは、やっぱり指先が冷たく痛くなってきた。去年の走り納めの時は気温6〜7度で冷たくなったから、インナーグローブの効果はあるといえばあったが、暖かさを稼げたのは2度程度ということになる。


さて
何となく海を見たい気持ちはあっても、出発時に行き先は特に決めていなかった。指が冷たくなったり風がもっと強くなったら、さっさと帰れるようにあまり遠くに行くつもりもなかった。ガレージを出発して何となく国道1号線に出る。その時点で、とりあえず八景島の海浜公園に行くことにする。地図はいつものグーグルマップで海浜公園は0地点。
00披露山・葉山公園地図

ところが横浜に近づくにつれて、気温も8度まで上がり風もたいしたことはなかったので、八景島はやめ1号線をまっすぐ進んで湘南まで行くことにした。藤沢の駅前を抜けて江ノ島に出る。地図の1地点。サーファーを眺めながら鎌倉方面へ走る。海岸沿いだけを走るのも芸がないので、何度か訪れたことのある見晴らしのいい公園に行くことにする。


披露山(ひろやま)公園。
地図の2地点。逗子にあるどちらかといえばマイナーな公園。
海岸沿いからは直接アクセスできず、ちょっと山側から遠回りして行かなければならない。久しぶりだったので道に迷う。 
01披露山公園


写真の真ん中に浮かんでいるのが江ノ島。その手前のマンション群が逗子マリーナ。一番手前の一戸建てが披露山庭園住宅という高級住宅地。
02江ノ島方面


ここは日本のビバリーヒルズと呼ばれているらしい。
1区画500平米という基準があるらしく、ゆったりした作りの家が並ぶ。でも500平米=150坪程度じゃビバリーヒルズにはほど遠いけど。ユーミンや反町隆史・松嶋菜々子夫妻の家もあるという噂。
03住宅


葉山側の風景。
04葉山側


そんな広い公園じゃない。
IMG_4607

IMG_4609


でも動物が何種類か飼われている。

サル
05サル


こんなサル山がある。
でも金網にピントが合ってしまって上手く撮影できず。
06サル山



アヒルとカモ
金網にレンズを突っ込んで撮影。
サル山は、危険防止のために金網の手前に柵があって近づけないので、この作戦が使えず。
06-2あひる


なんとかウサギ。
名前は忘れた(^^ゞ
07ウサギ


これはモルモット。
名前は知っているけれど、見たのは初めてかも知れない。
08モルモット


クジャク
羽は広げてくれなかった。
09クジャク


他にもなんとかニワトリとか、セキセイインコとかがいた。



さて
山の上から眺める海もいいけれど、やっぱり波の音も聞きたくなって葉山御用邸の隣にある葉山公園に行くことにする。ここは公園の名前のついた交差点ががあるので迷わず行ける。地図の3地点。


松の並木。
なぜか昔から、海辺にある松の木を見るのが好きである。
10松並木

11松2



海は広いな大きいな。
やっぱり向こう岸が見える東京湾じゃ満足できない。
12-2

12

13


海に注いでいる小さな川があって、それに架かっている橋。
御用邸側の海岸には、これを渡っていく。
14橋


御用邸の壁。意外と質素なブロック塀。
壁の上の鉄線は電気でも流れているんだろうか、もし流れているなら砂でもかけたらバチバチいうかな?などと考えるが、
15立ち入り禁止


おまわりさんが警戒中なのでやめておいた(^^ゞ
16警官


御用邸に面した海岸。
皇室のプライベートビーチではなく誰でも出入りできる。
IMG_4643


岩場が海にせり出している。
海洋生物を研究していた昭和天皇は、ここで標本採取でもしたのかな?
17IMG_4646

17IMG_4649

17IMG_4652


岩場には鳥居もあった。
18鳥居


海側から見た御用邸。
本日は私のシルエットも盛大に写っている。
海側から御用邸の建物は見えない。ということは御用邸からも海はみえない。つまり御用邸とは海の眺められない海辺の別荘ということになる。なんかモッタイナイようなーーー。
19御用邸


少し日が落ちかけてきた。
20夕方


夕焼け。
かなり暗く撮れているが、実際はもっと明るかった。
午後4時半くらいの撮影。
21夕焼け


日が落ちるまで、まったり夕焼けを眺めていたかったが、帰りがどれだけ寒くなるのか不安だったので5時頃に出発。披露山公園に着いた3時頃は気温9度、葉山公園を出発するときは5度だった。途中で日が落ちるとすぐ4度まで下がった。ところで3.5度になるとバイクの温度計が点滅し始める。これはなんだろう。路面の凍結注意? 3.5度程度で凍結するのかなあ? あるいは単なる寒さ注意?


久しぶりのバイクだったので、運転を楽しみたかったのと高速道路だと指が冷たすぎると思い、16号線で横浜まで出て往きと同じく1号線で帰る。一般道の場合は信号待ちの時にエンジンを触って指を温めることもできる。もっと寒くなれば次はいつ乗れるかわからないので、バッテリーのことを考えてグリップヒーターは使わなかった。どうせ指先は温まらないし、指先以外は別に冷たくもないし。


2時間ほどで無事帰宅。走行約125キロ。
エンジンで指を温めながら、
次はどこへ行こうかと考えている自分がカワイイ(^^ゞ
IMG_4681



おしまい

wassho at 23:49|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2012年01月26日

寒さの震えを止める方法

本日の東京は昼間で5度前後、夜になって1度くらい。風が吹いていないから、それほど寒くは感じないが、もちろんハイソックス着用。ついでにいうとハイソックス以外に以前に書いたワイルドファイアという防風ジーンズと、これくらいの高さのブーツが脚の寒さを乗り切る私の三種の神器。ワイルドファイアはブルージーンズ以外の色や、綿パンだけれど折り目のあるスラックスタイプも発売されているから、スーツじゃなきゃダメな職業の人以外ならビジネスでも使える。私はなんと3本も持っている。別にエドウィンの回し者じゃないよ。似たようなのはユニクロや他のメーカにもある。


さて、また寒さ関連のテーマであるが、
寒くてガタガタと身体が震えるときに、
それを一発で止める方法。


その1
シャツの首のところを引っ張って口を突っ込み、フーッと服の中の身体(素肌)に息を吹きかける。なぜかわからないけれど、震えはピタッと止まる。ただし効果は息を吹きかけている間だけで、吹きかけが終わったとたん、またガタガタと震えだすが。


その2
お尻の穴を渾身の力をこめてギューッと締める。やってもらえばわかるが、これはけっこう全身の力を使う。どこでつながっているのか太ももの筋肉もカチカチになるし、腹筋も引っ込む。苦しくて15秒から、がんばって30秒くらいが限界。かなりハードなので力を緩めても数秒は震えはおさまっている。

ただし難点は、寒いからと何回もギューッとやっているとウンチを催してくる(^^ゞ


よかったらお試しを。

wassho at 23:40|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年01月24日

ハイソックスのススメ

サッカーハイソックス昨日の夜から降り出した東京の雪は、少なくとも都心部ではたいして積もることはなかった。ただし気温は昼間でも3〜4度とかなり冷え込んでいる。




ユニクロのヒートテック売り場などに行くとタイツ(下着)が、かなりの棚面積を占めて売られている。それなりに売れているらしい。でも私の子供の頃は「パッチ」などと呼ばれ、それを穿くことがとてもダサイとされていた印象があるせいか、どうもタイツには抵抗がある。

私がタイツを穿くのはバイクとかスキーとか、あるいは北海道などとても寒いところへ出張に行くなど、つまり「今日は特別」と自分に言い訳できるときくらいである。


もともと脚は上半身に較べて寒さに鈍感である。理由はよく分からないが、そういう風に設計されている。だから上半身は下着+ワイシャツ+ジャケット+コートと4層構造が必要なのに、脚はパンツ(ズボン)の1層だけでも耐えられるのだと思う。この寒空に素肌にジャケットだけを着て外出することが不可能なのは試さなくてもわかる。


でも年齢につれて脚も寒がりになってくる。考えてみれば小学校の中頃までは、真冬でも半ズボンでまったく平気だった。半ズボンを卒業してもタイツなしでずっと過ごしてきたが、「ちょっとキッツイなあ〜」と思いだしたのは40歳を過ぎたあたりか。

それで数年前にひらめいたのがハイソックス。これを履くとかなり暖かい。少なくとも普段の生活でタイツが欲しいと思うようなことはなくなる。

いわゆる靴下売り場でも多少はハイソックスを売っているが、おすすめはサッカー用のストッキング(たぶんすべてハイソックス)。靴下売り場のハイソックスはふくらはぎあたりまでの長さしかないが、サッカー用は身長180センチの私でも膝の真下まで届く。いわゆる綿ソックスだけれど、やや厚みがあるので普通の「紳士秋冬用ソックス」より保温性もある。

難点はスポーツ用なのでシックなデザインのものはないこと。私はビジネス用には紺色や黒の無地のものを選んでいる。adidasなどのワンポイントが入るがハイソックスのかなり上の方に刺繍されているのでパンツの裾から見えることはない。値段は1000円前後。

もっと暖かさが欲しければ、登山用のハイソックス。こちらは長さや厚さ、そして素材もさまざまな種類がある。わりとシックな柄物もある。
脚の暖かさよりも、一番の違いは綿ソックスが「足」に汗をかくと冷たく感じるのに対して、ウール系なら汗を外部に蒸発させるのか、あまり冷たく感じないこと(どちらも靴を履いての話)。ただし値段は3000円くらいからと、それなりに高い。

なお登山用は一番薄いものでもサッカー用くらいの厚みはある。サッカー用でも登山用でも、普通の厚みの「紳士ソックス」にピッタリ合わせた革靴を履いている人にはキツキツかもしれない。でも脚の寒さに困っているなら革靴を買い換える価値はあるよ。


脚が寒いと感じているならお試しを。



追伸
寒さとは関係ないがハイソックスをはくと、ふくらはぎあたりにサポーター効果があるようで、普通の長さのソックスよりも歩いていて脚が疲れない気がする。

wassho at 18:47|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年01月23日

暖パンその後 ダウンにはかなわない

極薄のダウンジャケットではなく、綿の入った極薄のキルティングをユニクロ暖パンと合わせて、三日間暖房をつけなかった話を1月9日に書いた。キルティングの暖かさに不満はなかったが、ブログをアップした後、ダウンとキルティングで暖かさはどれくらい違うんだろうと気になる。そのとき

   「あっ、極薄のダウンジャケット持ってた」

ことを思い出す(^^ゞ

バイクの革ジャンなどの下に着るために買ったもので、まだ2回くらいしか着ていない。今のところバイクは生活の一部ではなく、逆に生活の中でちょっと独立した領域なのですっかり忘れていた。

思い出したのはもう深夜0時を回っていたが、暖かさの違いを較べてみたい気持ちを押さえ切れず、自宅から5〜6分離れたところにあるガレージまで取りに行く。寒かった(^^ゞ


試した。
当たり前だけれどダウンのほうが暖かい。どの程度暖かいかを表現するのは難しいが、まあ2割くらい暖かい。なぜか肩の辺りが特に暖かく感じる。

いったんダウンの暖かさを体験すると、もうキルティングは着る気がしなくなる。それにキルティングも極薄で軽かったが、極薄ダウンは200グラム程度とワイシャツと変わらない軽さ。いろいろ考えるところがあってバイク用のダウンはそのままにして、次の日に部屋着用にユニクロの極薄ダウンジャケットを購入。

ちなみにバイク用に買った極薄ダウンジャケットはモンベルという登山やアウトドアのメーカーの製品。値段はユニクロの2倍。ダウンの品質を示すフィルパワー(羽毛のふんわり度合い:数字が大きいほど高級)はモンベルが最高級レベルの800で、ユニクロは640以上とやや曖昧な表現(ただし600あれば高級品といえるレベル)。モンベルはユニクロより軽くて薄いが、ユニクロのほうが羽毛の量が多いので若干だが暖かい。このあたり製品の生い立ちも違うが、値段も併せて考えると部屋着や運動量の少ないバイクのインナーならユニクロで充分だろう。


極薄ダウンジャケットで、さらにヌクヌク生活続行中。
エアコンをつける時間は極端に減った。


ーーーが困ったことが。

極薄ダウンジャケットは確かに暖かく快適なのだが、暖かすぎて相対的に暖パンが暖かく感じないのである。ウ〜ン誤算(>_<)

やっぱりダウンとフリースじゃ暖かさのレベルが違う。
これを解決するにはダウンの暖パンしかない。が、そんな商品はユニクロにはない。モンベルには極薄のダウンパンツがあるが、13600円といったんユニクロの価格を知ってしまったら、やたら高く感じる。

とりあえずこの冬は暖パンのままでいくつもり。
シーズンオフになれば登山メーカーのバーゲンがあるかも知れないし、海外通販に安いものがあるかも知れない。でも、できたらユニクロに来シーズンは極薄ダウンパンツを発売して欲しいな。たぶんそれが一番安いだろうから。

wassho at 00:47|PermalinkComments(2) 生活、日常 

2012年01月20日

ゴヤ 光と影展

ゴヤというのは名前と、代表作である「着衣のマハ」「裸のマハ」以外はあまり知らない。知っているような知らないような、私にとってあまりイメージのわかない画家である。その「着衣のマハ」が40年振りに日本で展示されるという宣伝文句につられて久しぶりの絵画鑑賞。

ちょっとおさらいしておくと、ゴヤは18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍したスペインの巨匠。いわゆる王室専属の宮廷画家。全盛期には病気で聴力を失っていたベートーヴェンみたいな人。


結論からいうと、この展覧会にはあまり満足できなかった。スペインの至宝であるゴヤにこんなことをいえる身分じゃないけれど、全体的な雰囲気はいいのに微妙なところで趣味が合わなかった。まあ絵に評価の高い低い、値段の高い安いはあっても、基本的には好き嫌いの世界だからそんなこともある。


本展はゴヤも含めたいろんな作家の展示会ではなく、すべてゴヤの作品で構成されている。さぞかし見応えがありそうな感じだが実はそうでもない。資料を見ると全部で123点の展示となっているが絵画はそのうちの25点しかなく、残り98点、つまり展示のほとんどは素描や版画といったA4サイズくらいの小さな作品。もちろんこれらは白黒。小さいから近づかなければ見えない〜近づくには列に並ばなければいけない〜そんな暇はなかったから列の外側からチラ見しただけで済ませた。こういうのをじっくり鑑賞すれば、画家の力量や考え方を見る目も養われそうな気もするが、今のところそこまで絵画にのめり込んでいない。


「私は見た <戦争の惨禍>44番のための準備素描」
01素描

素描(そびょう)というのは、こんな感じ。下絵とか練習のために鉛筆や木炭などで書くもの。デッサンともいう。デッサンは素描のフランス語。



「マハとマントで顔を覆う男たち」
もともとはタペストリー制作のための原画(カルトン)。ゴヤは画家としての地位を築くまではカルトン職人だったらしい。これは地位を確立してからも王室の依頼によって描いたカルトン。タペストリー(部屋に飾る織物)のカルトンは織物にしやすいようにもっと簡潔な構成するものだが、ゴヤはかまわず油絵としての完成度を優先したので、タペストリー職人にストライキを起こされたらしい(^^ゞ
02ふくらはぎ

それでこの絵、男たちは膝までのズボンでその下にタイツのようなものを履いているが、この膝から下の描き方が私には不満。まず身体のバランスから考えてふくらはぎが太すぎる。次に全体の描き方と較べて、ふくらはぎの部分だけがやたら平板。パソコンの小さな画面で質感がどれだけ再現されているかわからないが、とりあえず私には男たちのふくらはぎが木製のボーリングのピンのように見えてしかたなかった。



「洗濯女たち」
これもカルトン。のどかで牧歌的な絵にしか見えないが、当時の洗濯女は「ふしだらな」女性が多くいる職業だったとされている。

一番左側の女性が触っているヤギの角は男性器の象徴で、手前の女性はスカートの中に右手を入れてオナニーしているらしい イヤン(/o\) それで、この絵をベースに作ったタペストリーは宮殿の寝室に飾られたらしいから、スペイン王室も「あんたも好きね〜」である。 

しかし彼女たちの表情というか描き方から「ふしだら」を連想することは難しい。当時の人々は、この絵を見て「エロい」と感じたんだろうか? ギモン
03洗濯女




「赤い礼服のカルロス4世」
宮廷画家だから肖像画はお手の物。スポットライトを当てたような描き方で存在感を放っていた。ただ何点か肖像画が展示されていたが、ゴヤが描く男性の肖像画はどういうわけか頭が小さいものが多い。女性は普通のプロポーションで描かれている。
04カルロス4世




「スペイン王子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像」
なんとも愛くるしい6歳の王子。なぜか全身をすべて描かずに半分くらいをオレンジの絵の具で塗りつぶしている。技法?ヘンナノ、手抜き?まさか。
05王子




「アブランテス公爵夫人」
美しいセレブ、ごくごくまっとうな絵。こういう絵の良さ・楽しさはパソコン画面じゃなかなか伝わらない。展覧会に行く楽しみのひとつである。コメのご飯がおいしかったようなうれしさがある。
06公爵夫人




「着衣のマハ」
この展覧会の目玉。「裸のマハ」とセットで有名。どちらも同じマドリードのプラド美術館に収蔵されている作品だが、さすがにセットでの貸し出しは無理なようで今回は「着衣のマハ」のみ。この両作品については検索すればいくらでも情報があるから省略。ちなみにマハというのは名前ではなく、小粋な女、オシャレな女というような意味のスペイン語。
07マハ

教科書にも載っている有名な絵を見られたという満足感はあったが、思ったほどは感動しなかった。ちょっと顔の描き方がアッサリしているのも気になった。どうも私はゴヤの「描き込み」に少し物足りなさを感じているようだ。人間とは不思議なもので、この絵の顔が気に入らないと顔ばっかり見てしまう。

せっかく来たのに、それじゃもったいないと思って少し離れて眺めてみた。横長のサイズの絵の両端を視野にとらえられるくらいの距離。けっこう印象が変わる。なんか圧倒的な存在感、肉感が伝わってくる。かぶりつきで見たときは気づかなかった迫力に少し驚いた。なお絵の横幅が190センチで、マハはだいたい実物大くらいの大きさで描かれている。

話は変わるけれど、美術館では「これ以上作品に近づいてはダメ」という場所に線が引いてあったり柵があったりする。それで、その距離は小さな作品も大きな作品もほとんど同じ。作品の大きさによって距離は変えるべきだろう。「着衣のマハ」を少し離れてみた位置が適切な鑑賞距離だと思うが、柵はもっと手前にあるので、その位置からは当然かぶりつきで見ている人が邪魔になって絵の全体を見渡すことができなくなってしまう。



展覧会は上野にある国立西洋美術館で開催されている。
写真は上野公園の入り口付近。JR上野駅からだと信号を渡るだけだが、地下鉄の駅からだと、少し坂を登ってこなくてはいけない。
写真のちょうど真ん中あたりに「着衣のマハ」の看板があるのがわかるかな?
10入り口


これがその看板。
それで看板の後ろ側が国立西洋美術館。
つまり上野公園の入り口に近い位置に美術館はある。
なお写真はiPhoneで撮った。
11看板


国立西洋美術館のファサード(正面というような意味です)。
有名なフランス人建築家ル・コルビュジエの設計。コルビュジエは好きな建築家だけれど、この建物には特に見るべきところがない。
12建物



美術館の前庭には彫刻が何点か置かれている。
これは誰でも名前を知っているロダンの「考える人」。
なお一般的に彫刻という言葉を使うが、庭にあるのはもちろんブロンズ=青銅による鋳造。
13考える人



同じくロダンの「地獄の門」。
巨大な作品。門の内側の上の方に座っている人がいる。
14地獄の門


この角度のほうがわかりやすいかも知れない。
「考える人」は、この門から独立した?作品。
15門横から



さて今年は何回、絵を見に行けるかな。
夏にはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がやってくるので、これだけは見逃さないようにしたい。でも超絶に混雑するだろうなあ〜。

wassho at 00:42|PermalinkComments(0) 美術展 

2012年01月17日

平清盛その2 幼名制度を復活させたら?

(大河ドラマとは関係のない話)

平清盛は幼名を平太といい、元服して清盛を名乗る。元服とは明治までの貴族や武家に見られた風習で成人になるための儀式。ただし二十歳ではなく、だいたい今の中学生あたりの年頃で行われた。また何歳になったら元服と一律に決まっているのではなく、親や一族の長老が元服させるかどうかを決めていたみたい。子供っぽくて、いつまでたっても元服できない人もいたかのかな? なお元服があるのは男子のみ。そして元服すると名前を改める。幼名で一番有名なのは源義経(よしつね)の牛若丸だろう。信長は吉法師(きっぽうし)、秀吉は日吉丸、家康は竹千代だった。

これから大人になろうという時期に子供時代に使っていた名前を変えるというのは、なかなかいいシステムなんじゃないかなと思っている。幼い頃は可愛い名前が似合うし、立派な名前をつければ大人の自覚も生まれるというもの。

明治安田生命の調査によれば2011年の新生児名前ランキングTOP10は

男子:
大翔、蓮、颯太、樹、大和、陽翔、陸斗、太一、海翔、蒼空、翼

女子:
陽菜、結愛、結衣、杏、莉子、美羽、結菜、心愛、愛菜、美咲

全部読める?
ちなみに大翔はダイショーではなくヒロトとかハルトなどと読む。陽菜はヒナやハルナ。

名前には流行廃りがあって時代的センスも問われるし、世代によって受け止め方も違うけれど、年々名前に可愛らしさを求める傾向が強くなってきているように感じる。だったらいっそ幼名と大人の名前を使い分ける制度に戻したらというのが私の提案。逆に今っぽくて大人っぽい名前を考えるのはなかなか大変かもしれないが。

明治安田生命のホームページ画面上側の、絵本のようなところに名前に関するいろんなメニューがある。昔の名前の人気ランキングもあるのでなかなかおもしろい。ところで大翔君と陽菜ちゃんがジイサン・バアサンになったとき、日本人は赤ちゃんにどんな名前をつけているのだろう?


話は変わるけれど戦前とか昭和30年代あたりまでの報道写真、あるいは古い日本映画を見ると「なんか、みんな、大人の顔してるなあ」と思うことがよくある。昔の写真あるいは映像だからヘアスタイルやファッションも古くさいし、それに影響されている面は否めないが、それでも昔は「大人の顔」というのがあったように思う。

今年40歳になるキムタクなんて、あの顔で大丈夫なのかと心配である(本当はうらやましい)。野田総理が何を言っても説得力がないのは、あの子供のまま年をとったような顔が多分に影響している。そういう私も顔は老けたが、どう見ても大人顔ではない。

生活が楽になったから?食生活が改善されたから? 今と昔たかだか50年程度で生物として変化があらわれるとも考えづらい。それにこの違いは日本だけじゃなく欧米の写真や映画を見ても感じる。

いったい何が違うんだろう?
とりあえずアンチエイジングはあきらめて
大人の顔を目指そうか(^^ゞ



▢▢▢▢▢▢▢▢
後日追記(訂正)
平清盛の幼名が平太というのは誤りでした。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/52826456.html


wassho at 17:36|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2012年01月16日

平清盛

NHKの大河ドラマを見る習慣はないのだが、今年の「平清盛」は今日までの2回の放送を見た。名前はもちろん知っているし、歴史上の位置づけも理解しているつもりだけれど、そういえば平清盛ってどんな人物かあまり知らなかったし、というか気にしたことがなかったなーーーというのが興味を持った理由。


初回の放送の視聴率は大変悪かったという報道があった。まあ平家というのは源氏や戦国武将と較べれば人気がない←→あまりドラマや歴史物のテーマにならない←→イメージが希薄ーーーというあたりが原因かと思う。それに平家は源氏に敗れ、その後の武家政権は徳川家まで源氏の系統を名乗っているので、勝者が残す歴史の上では、ずっと悪者扱いされてきたのが日本人のDNAにすり込まれてしまったような気もする。

大河ドラマは登場人物の魅力以上の魅力を持てない宿命ではあるが、清盛がどんな人物なのか、そしてどんなドラマになっていくのかは楽しみにしている。清盛はどちらかというと権力を握って貴族のようになった後のイメージが強いが、現在のところ大河ドラマでは、まるで信長の若い頃のような暴れん坊イメージで清盛を描いているのも新鮮である。


ところで初回の視聴率が悪かったことに絡んで、兵庫県の井戸敏三知事が「まず画面が汚い」「(視聴者が)チャンネルを回す気にならないのでは」「ドラマの人気が出るか出ないかで観光も影響を受ける」「もっと華やかで生き生きとした清盛らしさを強調してほしい」「近くNHKに内容の改善を申し入れる」などと記者会見で述べたという報道があった。

兵庫県の井戸敏三知事?ーーーどこかで聞いたような名前だと思ったら、
このアホ知事か。

まだ任期が残っていたらしい。NHKの皆さんは、こんな浅知恵野郎のいうことなど気にすることなくクリエイティブな制作に励んで欲しい。それともし内容の改善を申し入れられたらNHKニュースで報道を。微力ながらこのブログでも論陣を張らせていただく。

井戸知事の発言には批判も多かったという報道もあった。だからもし申し入れがなかっても「1月10日に兵庫県の井戸敏三知事が平清盛の内容の改善を弊社に申し入れると記者会見で発言されましたが、本日現在、またそのような申し入れはございません」という報道もよろしく(^^ゞ


追伸
「続きを読む」のところに報道の引用をコピーしておきます。続きを読む

wassho at 00:06|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2012年01月13日

オプトアウトのススメ

ネットで何か商品を検索したり、たまたまクリックしたリンク先が販売サイトだったりした後で、まったく別のページを見ていても、その商品やそれによく似た商品の広告が現れる経験をしたことはあると思う。


細かい仕組みを説明すると長くなるので省略するが、ネットでの閲覧記録はブラウザーに記録されている。広告を表示する側はその情報を吸い上げて、ある商品の閲覧記録がある=その商品に関心があると判断して、その商品や類似商品の広告を表示する仕組みになっている。

これは、その人が関心のある商品の広告を流した方が、より広告効果が高くなるであろうという理論というか、ごく当たり前の理屈によっている。クルマのサイトをよくみていればクルマやカー用品の広告が多く表示される。さらに一歩進んで四輪駆動のクルマをよくみる人にはアウトドア用品、ミニバンなら子供に関連した商品の広告が現れるというような仕組みは今のところ試行錯誤中といった状況。


ネットで何を見ていたかを把握されるなんて気持ち悪いと感じる人もいると思う。もっとも広告側に流れるのは閲覧記録のデータだけで、個人情報は含まれない(のはず)。それでもイヤだという人は、自分の閲覧データの収集を拒否する設定ができる。たいてい広告のそばに、その設定にリンクしているボタンがあるはず。代表的なところでいうとグーグルならこのページの「ユーザーは複数の第三者配信事業者の広告サーバーや広告 Cookie を使用しないようにまとめて設定できます」のところ、楽天ならこのページで設定できる。

選択する、つまり閲覧記録の利用を受け入れることがオプトインで、拒否がオプトアウト。オプト(opt)はあまり聞き慣れない英語だが選ぶという意味で、その名詞形は誰でも知っているオプション。

実も私は通常はオプトアウトしている。その理由は

1)ウザッたい
ある商品の閲覧記録から、その関連で自分でも関心があることに気づいていないような商品の広告を流してくれればいいのだが、現状では既に閲覧した商品が出てくることがほとんど。だから広告というか情報としての価値がほとんどない。

2)調べ物をした後が特にウザッたい
個人的な関心ではなく、仕事でいろんな商品を調べることが多い。閲覧記録は、そんなことを考慮してくれないので調べ物が終わった後も、個人的にはまったく関心のない商品の広告が次々と表示されることになる。

3)適当な広告のほうが楽しい
オプトアウトすると広告側は、閲覧記録から関心を読み取れないのでランダムに広告を表示する。これがたまに意外な商品の広告があって楽しい。


「オプトアウトしている」ではなく「通常はオプトアウトしている」と書いたのは、たまにこの広告テクノロジーがどの程度進化したかを確認しているから。今のところたいした進化はない。



さて
米国での古典的なマーケティング事例に、赤ちゃんのオムツとビールは一緒に買われることが多いというのがある。かさばるオムツをスーパーで買ってきてと妻に頼まれた夫が、ついでにビールも買うからというような説明がされることが多い。

ただしオムツとビールを一緒に並べたら売り上げが増えたというような事例が書いてあることもあるが、それはたぶん良くできた作り話。ビールとおつまみを並べるのとは訳が違う。

でもマーケティングの専門家の中には、ありとあらゆる販売データを解析して、オムツとビールのようなまったく違うジャンルの商品の販売相関性を見つけることに価値を見いだしている人も多い。どちらかというと私はそういう考えには否定的。このテーマはあまりに専門的すぎるし、やさしく書くのは大変だからブログではパス。

ネットの閲覧記録を読み取って広告表示する手法をターゲット広告などと呼ぶが、それがイマイチつまらないのは、相関性原理主義者な人たちがその仕組みを作っているからかもしれないとだけ書いておこう。

wassho at 21:29|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 | マーケティング、ビジネス

2012年01月11日

年賀状の法則

そのうちまた一杯やりましょうと書いてある人と、
最後に一杯やったのがいつだったか思い出せない。


東京によく出張に行っていますとか書いてある人に限って
電話番号もメールアドレスも書いていない。


いつも夫婦と子供の連名なのに、突然本人名だけの年賀状
が来ても「やっぱり離婚した?」と連絡はしづらい(^^ゞ

wassho at 00:48|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2012年01月09日

ユニクロの暖パン

なんと、この3連休は自宅で暖房をつけなかった。
けっして電気代が払えなくなって止められたからではないよ(^^ゞ


年末年始は帰省して、正月2日は墓参りの後にホームセンターと家電量販店とダイエーに行って、あれやこれやと実家のための買い物をすることが慣例となっている。ちなみに支払いはすべて私が持つのが決まり(涙)。ダイエーのあるビルにはユニクロも入っていて、そこで何気なく買ったのが「暖パン」と呼ばれる商品。表面は薄くてツルツルの生地だが、裏側は極薄のフリースになっている。
暖パン

履いてみると、まるで天国のように暖かい\(^o^)/
色違いが何種類かあって1990円。私が買った写真の迷彩柄だけは1290円に値下げされていた。1290円で天国に行けるから、この冬一番のお薦めである。

ただし室内でしか履いていないので、外でも暖かいかどうかはわからない。バイクは論外としても風の強い日や自転車に乗れば、表面の生地が薄すぎて風を通すかも知れない。この暖パンが暖かいのは、フリースで作られた繊維の空気層が体温で暖められ、それが表面の生地でパンツの中に閉じ込められているから。だから風を通してしまえば暖かさも逃げてしまう。

以前に書いたワイルド・ファイアというジーンズは風を通さない生地で暖かさを追求したもの。あのジーンズの裏地にフリースを貼れば完璧のような気もするが、極薄といってもフリースにはそれなりの厚みがあるから、この暖パンのようなダブダブのシルエットのデザインでないと難しいのかも知れない。


ところでユニクロといえば、冬の初めにやたら宣伝していたのが極薄のダウンジャケット。私はあれは持っていないが、同じく3年ほど前の正月2日に、中身がダウンではなく綿(わた)の極薄のキルティング・パーカーを買った。これも室内できている限りとても暖かいのだが、暖房をつけた部屋だと暖かすぎ、暖房を切ればやはり寒いと、やや中途半端で次のシーズンからは着なくなった。

でもひょっとして暖パンを履いて下半身が暖かければと思い、クロゼットから引っ張り出して上下セットで着てみると、これがドンピシャで暖房いらず。ちなみに暖パンの下にタイツとかは履いていない。キルティング・パーカーの下は長袖トレーナーと半袖Tシャツ。暖房を切った室温は昼も夜も16度から17度あたり。夜になっても室温が下がらないのは合計220ワット分の白熱電球を使った照明のせいかもしれない

掃除や片付けものをして身体を動かしていると暑いくらいなんだけれど、じっとしているとむき出しになっている手と首から上は寒いというか、部屋の空気の冷たさを感じる。それでバイク用に買ってあるネックウォーマーをつけてみた。だいぶ暖かくなったもののやはり頭は寒い。ニット帽でもよかったがパーカーにはフードがついているので、それをかぶった。ゴクラクゴクラク。手袋だけはさすがにやめたけど。しかしチラッと鏡に映る私は、どう見てもゲレンデにいる人である。部屋の中で何をやっているワタシ(^^ゞ


この3連休は暖房をつけずに過ごしたが、これはあくまで実験。この冬ずっと暖房をつけないつもりはない。寒さ的にはOKかも知れないが手と顔面で感じる部屋の空気の冷たさが、なんとなく気持ち的に寂しいから。温度に関係なく「火」を感じないと物足りないのかも知れない。でもエアコンの設定温度はかなり下がられるかな。省エネになるし、暖パンの1290円くらいはすぐに元が取れるだろう。

あまりファッショナブルな恰好とはいえないけれど、部屋の中でヌクヌクと冬を過ごしたいならお試しを。

wassho at 22:56|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年01月08日

出版社に貸本復活のお願い

読書年末年始にかけて5冊ほど本を読んだ。
20代30代の頃は乱読だった読書量も最近は減る一方。
まあ、いわゆる活字離れ。


10年ほど前に自宅にあった大量の蔵書を、ごく一部を除いてブックオフに売り払った。その後に買った本の何冊かは手元にあるけれど、ほとんどは誰かにあげるか、いちいちブックオフに売りに行くのも面倒なので雑誌と一緒に捨てている。二度と読むこともない本を自宅に貯めておいても部屋が狭くなるだけで何のメリットもないと思うからである。


CDによってレコードがなくなったように、紙でできた本が短期間で消えるとは思わない。しかし、いずれ電子書籍が紙の本と同じくらいのポジションを得る日が来る。スマホやiPadのようなタブレット端末の普及で、その日も近いかも知れない。アメリカでは、もともとは本のネット販売から始まったアマゾンがかなり積極的に仕掛けているらしい。


それで出版社には是非、電子書籍版「貸本」のサービスをお願いしたい。

例を映画に取ると、
アップルのiTuneストアでは、映画をダウンロードして買うこともできるしレンタルすることもできる。買った場合、パソコンに保存した映画のファイルは自分のものだからいつでも見ることができる。価格はだいたい2000円くらい。

レンタルの場合はダウンロードするファイルに細工がしてあって、ダウンロードした日から30日間がレンタル期間で、その期間内で最初にファイルを再生したときから48時間以内は自由に再生できる。つまり実質的には48時間のレンタル。2000円で購入できる映画だとレンタル費用は400円くらい。

私が本でやって欲しいのもこれと同じ仕組み。映画のDVDを買えば3500円くらいで本より高いし、本のほうが価格に占める材料費や運送費の割合が高いはずだから、同じ利益比率を当てはめれば電子書籍のレンタル価格は150円くらいか。

ただし映画と違って48時間で読み切るのはきついから、もう少しファイルを読める時間のバリエーション別料金が必要かも知れない。あるいは延長料金制とか。


まあいずれにせよ、一度しか読まないものを所有するのはお金と資源の無駄である。日本の出版業界はブックオフはつぶれて欲しいと願い(ただし講談社や集英社はブックオフに出資している)、電子書籍時代も一日でも遅くやってきて欲しいと考えているらしいが、とっととそんな後進性とは縁を切って、新しいテクノロジーを活用して消費者ニーズに応えて欲しい。

この業界は日本経済の善し悪しに関係なくずっと出版不況である。電車の中で多くの人が見つめている携帯やスマホの画面、あそこにしか出版不況脱出のマーケットはないと思うよ。本は買うもののではなくレンタルが基本との発想の転換を是非に。




ついでに
パピレスというサイトでは電子書籍のレンタルをやっているが漫画中心で、それ以外のジャンルは充実していない。ブラウザーで読めるけれど、横書きになって読みにくい。eBookJapanというところでは無料のアプリケーションをインストールすれば縦書きで読める。ここも漫画中心で、また購入だけでレンタルはない。


ついでのついでに
夏目漱石とか芥川龍之介とか、著作権が切れた古典の小説は青空文庫というサイトで無料で読める。専用ソフトでは縦書きで読めるが2100円する。ただし専用ソフトの開発が2007年で停まっていてiPhoneやiPad用はないし、マックなら10.5、ウインドウズもXP対応までである。青空文庫はおそらく本好きのボランティア団体の運営で、サイトの作り方やデザインも素人の手になるようで、わかりにくいし地味でつまらない。

wassho at 18:15|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2012年01月06日

2012年の予感

新年になると「今年はますます激動の年になり〜」などと偉いさんが挨拶をする。そんな毎年毎年、激動のわけナイヤロ、それに毎年毎年、昨年よりマスマス激動になったら、累積でとっくにトンデモナイことになっているはずヤデーーーなどと小馬鹿にしてアクビしそうになるのが私の悪い癖である。今年もがんばりましょうという趣旨の挨拶をするときに、今年は楽勝という前提よりも激動になるといわなければ文脈として締まらないからかと気づいたのは、かなり大人になってから。


というわけで年が改まったからといって激動が突然やってくるわけではないと信じている私だが、今年はかなりハチャメチャな1年になりそうな予感はしている。

ヨーロッパの財政危機がすんなりとおさまると予想するのは難しい。経済・景気に与える影響はリーマン・ショック以上という予測もある。2008年に起きたリーマン・ショックは100年に1度の経済危機と呼ばれた。だったら今度は104年に1度の経済危機になるのかな(^^ゞ オリンピックと同じ頻度で危機がやってきては世界経済の体力が持たない。

日本の財政もボロボロではあるが、グローバル的に比較すればまだマシということになっていて、ということで円高がさらに強烈に進む可能性がある。自国通貨が強いことは悪いことではないと考える派でも、モノゴトには何事も限度があって、今の時点でも限度を超えているように思う。

いわゆる政治による景気対策が、経済をコントロールした成功例はあったっけ? 消費税がらみで一悶着は避けられない今年の政局では、さらに足を引っ張るようなことしかしないだろう。震災というか放射能がらみの問題が深刻化するのもこれからのはず。日本人は改良は得意だけれど、こっちはお手本すらない領域である。ナントナク乗り切って、すっかり忘れている電力不足も大いに気になる。


まあ、いろいろ考え出すと呑気にブログなんか書いている場合ではない気もする。しかし幸いにも?世界の景気動向に影響されるような手広いビジネスを展開しているわけでもなく、局面局面で知恵を絞って賢く立ち回りましょうと、例年と変わらぬ方針になってしまうのがちょっと寂しいかな。


例年のごとく、おくればせながら新年のブログをスタート。
今年もどうぞよろしく。

wassho at 13:39|PermalinkComments(0) 生活、日常