2012年05月

2012年05月26日

あけぼの山農業公園

先週は薩堆峠や三保の松原など私にとっては走行距離360キロと遠出したので、今週は近場でバイクツーリング。先々週に発見して、とっても気に入った水元公園でもよかったが、やっぱり違うところにしようと選んだのは千葉県柏市にある「あけぼの山農業公園」。ここはチューリップのことをいろいろ検索していたときに見つけたところで、最近バイクツーリングのホームページで取り上げられていたので思い出した。

残念ながらチューリップの季節は終わってしまったが、農業公園というだけあって季節折々の花が咲いている。ところで、このあたりは利根川の河川敷に近い場所なので「あけぼの山」なんて山はない。丘ですらない。ちょっと不思議な名前である。

あけぼの山地図のコピー

往きは自宅を出てすぐ首都高に乗る。首都高はところどころコーナーがキツイので、クルマでは楽しいがバイクではちょっと苦手。ゆっくり走ればビビらなくて済むのだが。

首都高環状線で銀座や京橋を過ぎてしばらくすると首都高6号線に入る。6号線は隅田川右岸を走る見晴らしのいいルート。貼り付けたグーグルマップで点線の矢印となっているあたりが隅田川沿い。首都高は高架なので隅田川がよく見える。浅草が近づくと屋形船がたくさん繰り出していて賑やかだった。和風な屋形船の間をモダンな水上バスが走っているのも絵になっている。残念ながら写真はなし。


バイク関連のブログなどで走りながら撮った写真をよく見るけれど、あれってどうやって撮っているんだろう。グローブをした手でデジカメの小さな電源スイッチを入れたり、それとたぶん左手でカメラを持っているはずだが(バイクのアクセルは右手で操作するから)、カメラのシャッターボタンというのは必ず右側にあって、左手でシャッターを押そうと思ったら液晶画面はほとんど見えないはずーーーなどをどうしているのか不思議。

どのちみち構図を考えている暇はないから、適当に狙って連射してイイ写真が撮れたらラッキーというやり方なのかな? バイクで走っていて「ここを写真に撮りたいなあ」と思うことは多々ある。でも今のところそんなアクロバチックな撮影にチャレンジする予定はなし。とりあえず安全第一ということで。


隅田川沿いが終わったら、後はほとんど真っ直ぐな高速道路。グーグルマップで往きは上向きの矢印のコース。三郷(みさと)というところで首都高は仙台まで続く常磐自動車道に接続している。水元公園はこの三郷の近く。常磐自動車道を柏(かしわ)で降りて5〜6キロ走れば目的地到着。ここまで自宅から55キロくらい。


あけぼの山農業公園の隣には布施弁天という大きな寺がある。周辺には布施弁天コッチの看板はたくさんあるが農業公園のものはナシ。ナビが「目的地周辺です」とアナウンスしているのに布施弁天の駐車場しかない。ちょっと行ったり来たりして見つけた駐車場がここ。ずいぶんガラーンとしている。後でわかったのだが、ここは「あけぼの山農業公園」の隣の「あけぼの山公園」だった。隣同士で同じ公園のようなものだが、「あけぼの山農業公園」が柏市農政課、「あけぼの山公園」は柏市公園課と市役所の縦割り行政で管轄が違うらしいーーーアホクサ。
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役所はアホでも公園はきれい。
蓮(はす)池があった。
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とりあえず奥に進む。
この時はまだここが農業公園じゃないことには気づいていない。
それとこの公園には案内看板のようなものがまったくない。
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少し登ると
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道のついていない林の中に出る。
迷路のような公園である。それはそれで楽しめたが。
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展望台のような造りのものがあったが
特に何も見えず(/o\)
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下に降りる階段があったので降りて
さらに進んでいくと
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また階段があって降りると道路に出た!
ちなみに、ここまで誰にも出会わず。
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何か別の入り口があったので
そこでようやく、こっちが「あけぼの山農業公園」だと知る。
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こちらはそこそこ賑やか。
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利根川沿いだから親水公園的。
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水路を歩いて遊ぶ子供。
そういう用途で作っていないと思うが、やっぱり子供は遊びの天才。
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奥の広場には
アスレチックコースや炭焼き小屋?のようなものもある。
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これはなんだかわからないが、農政課の予算でやろうとすると
こういう建前的なものが必要なのだろう。
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柏といえば柏レイソルなのでサッカーボールのモニュメントかと思いきや
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タイムカプセルだった。
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本日の準メイン。
なぜかこの公園にはオランダ的な風車がある。
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風車の前は蓮池。ただし蓮池(はすいけ)という名前だが、そこにあるのは蓮ではなく、睡蓮(スイレン)である。

水面に花を咲かせるスイレンには一種独特の風情がある。花が美しいというより、土から生えているのではなく水面に咲き浮かんでいるというのが、なんとも不思議な魅力で見ていて飽きない。私の写真では伝わらないが、実物を見れば印象派のクロード・モネやその他の画家が蓮に絵心を刺激された気持ちがわかるような気がする。
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そして蓮池の向こうに見えるのが本日のメイン。
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ポピー畑!
最近はポピーと呼ぶことが多いが、アグネス・チャンが唄った「♪オッカの上ヒナゲシの花が〜」のヒナゲシとポピーは同じ花である。虞美人草(ぐびじんそう)ともいう。ある年代以上なら誰でも知っているオール阪神巨人の「クルマにポピー♪」のポピーが、この花のことかどうかは知らない。
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海や山を見るのもいいけれど、こういう見渡す限りの花畑を眺めていると気持ちと目の疲れが同時にとれるような気がしてくる。なんとなく乙女チックなイメージだが男子にもお薦めである。


バラ園もあるというので行ってみた。
実にショボかった(/o\)
バラにはあまり力が入っていないみたい。
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おまけでオシャレなマンホールの写真。
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帰りに我孫子市の手賀沼という湖に寄る。あけぼの山農業公園からは数キロの距離。柏市も我孫子市も名前はよく知っているが私にとっては印象が薄い。通り過ぎたことはあっても訪れたのは初めて。隣同士だということも知らなかった。ブラブラ徘徊して関東を体感するのもバイクを買った目的の1つだから、これからも無理やり目的地をつくってアチコチ出かけたいと思う。


バイクを停めたのは手賀沼公園。
小さい湖というか大きな池というか。
あっ!そういうのを沼というのかな? 沼という言葉は知っていても具体的なイメージがいまいちわかない。人間関係の泥沼はたくさんあるのに(^^ゞ
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青春中の男女5人組。中学生かな?
私も仲間に入れて欲しかった(^^ゞ
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仮設っぽい桟橋。
歩くと揺れるし、サビで鉄板が抜けないか心配。
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でも先っぽまでこないと気がすまない(^^ゞ
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水生植物。
景色的になかなかいい感じなんだが、手賀沼は日本で1番水質が悪い湖として有名だった。今でもワースト10当たりの順位。
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花壇の横に立て看板。
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なんだろうと思って近づいてみると放射線量測定結果。
こういうことを気にしなくてもよくなるのはいつだろう。
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でも花はきれい。
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駐車場が見あたらなかったのと、少しの時間しかいなかったので公園の横に路駐。なかなかいい感じの住宅地だった。なぜかここだけ松並木。
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帰りはスカイツリーの手前まで国道6号線を走って、その先から首都高に乗った。走行距離約120キロ。これくらいだと疲れなくていい。そのうち地図に自宅から半径50キロの円を描いて、その中におもしろうそうなところがないか徹底的に探そうかと思っている。近くて知らなくて、おもしろいところは無数にあると思う。

wassho at 12:52|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

2012年05月23日

いちごライン〜新東名高速

タイトルは変わったが、5月19日と20日つまり19日のツーリングの続き。

三保の松原の護岸ブロックで少々マッタリしすぎてしまった。トットと帰らなければ。ふらっとどこかで宿を取るほど、まだ旅慣れてはいない。どうせ日が落ちてからの帰宅になるなら何時に帰っても同じなのだが、本日は新東名を走るという目的もある。やはり暗くなってしまってはどんな道路かよくわからない。

というわけで予定していた日本平(にほんだいら)パークウエイをキャンセル。日本平は地図に赤く印をつけたあたりで小高い丘陵地。そこから見下ろす景色がいいことで有名。それにパークウエイはバイクで走って楽しいクネクネ道らしい。残念だけれど、またそのうち来よう。また日本平の近くには小学校の時に習った「登呂遺跡」もある。これも一度は見ておきたい。やっぱり早起きしなくちゃダメね。
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さて新東名は新清水のインターチェンジから乗るなら、三保の松原から清水に戻って北上すればいい。しかし、やっぱりこれは外せないでしょうと走ったのがいちごライン。

いちごラインとは駿河湾沿いを走る国道150号線の別称。10キロ程続く直線道路。上の地図では途中の半分くらいのところで切れている。

噂通り海が近くて気持ちいい道路。
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振り返って走ってきた道を撮る。
写真を撮ってもスケール感がまったくでないのがツライ。
タケコプターで上空から撮影したい(^^ゞ
※クリックして写真を大きくすると多少はスケール感がでる。
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いちごラインの由来は、このあたりがいちごの栽培地だから。3つ上の写真にはいちごのビニールハウスが並んでいる。なおグーグルマップでは「いちごライン」と表示されるが、現地の案内看板には「いちご街道」と書いてあった。

ところでいちごラインには、ところどころに私がバイクを停めたような広めの路肩がある。しかし道路の外に出られるようにはなっていない。クルマを停めて海を眺めるためのもの? また、どこかで海岸に降りたかったのだがガードレールが切れているような場所も見あたらず。いい道なんだけれど、それがちょっと不満。


いちごラインのほぼ終点近くで。
なかなかの景色。清水の中心部からここまでクルマやバイクで30分くらいのはずである。いい環境だなあ。津波でだいぶ価値観が変わったのも正直なところだが。
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海岸にも進入できずバイクを停める場所もなかったので、歩道の低くなっているところから無理やり乗せた。撮影はセンターラインから。サッサと撮影しないと危ない。
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いちごラインが終わって右折したら東名の静岡インターまでは1キロほど。ご丁寧に「インター通り」と名前がついているのでナビを見る必要もない。


東名で清水まで戻り、その先の清水ジャンクションという連結道路で新東名へ出る。新東名のほうが高い標高にあるのでジャンクションは山を登っていく道。しかもかなり高い高架道路なので天に登っていくような感覚がする。ナビに開通したばかりの新東名のデーターは入っていないから「再検索中」のアナウンスを繰り返す。うるさいから電源を切る。


さて新東名。
開通したばかりだから路面はきれいで滑らか。もっとも東名や他の高速道路だって路面が荒れているわけじゃないから、視覚的に美しい以外はそれほどアドバンテージはない。ただし決定的に違うのは道路と道路をつないでいる箇所の段差の少なさ。クルマでも段差が大きいと不快だが、バイクの場合はちょっと揺すられてビビル。見た目は変わらないので(高速で走っていて低い位置にある段差の厚みの違いを見分けることは難しい)「あっ段差だ」と身構えても、ごくわずかなショックだけで通過していく。これはバイク的にはうれしい。

よく言われるのがコーナーが緩やかなこと。それも確かに感じられる。でも東名でカーブがキツイのは御殿場から厚木手前までの山岳セクション。新東名のその部分の開通はまだ先で東名を使わなければいけないから、新東名のカーブが緩やかでも実質的なメリットはあまり受けない。この区間が開通するのは2020年頃とずいぶん先。まだ生きてるかなあ。 




ずいぶん昔だが新東名(当時は第二東名と呼んでいた気がする)の構想作りに絡んだ仕事にいくつか参加した。当時私がよく主張していたのは「ドイツのアウトバーンのように速度無制限にすること。それが無理でも160キロくらいにすること」。別に私がまだ若くてスピード狂だったからじゃない。

ヨーロッパのクルマがよくできているのは、やはり高いスピードを出す高速道路で鍛えられた面が大きい。現地でインタビューすると、どこのスーパーにでもいる普通のオバチャンでも「ヴィッツは可愛いけど150キロくらいしかでないのよね〜」などとサラリと言う。日本車だって開発に抜かりはないが、やはり限られた数の人間だけがテストするのと、何十万何百万人のユーザーの評価にさらされるのは違う。それに企画や設計のスタッフが「想像」して作ったものは「体感」して作ったものにかなわない。

それと当時は、一般の人が使うには、そろそろクルマの性能が完成の域に入った頃(セルシオが発売された頃)。逆に言えば新しく「イイ」クルマを買おうというモチベーションが下がり始め出した頃でもある。しかし160キロで走れる道路ができて、160キロで安定した走りができるクルマが発売されればマーケットが活性化すると考えた。

その頃の私は自動車メーカーのプロジェクトが多かったが、別に彼らの肩を持ったわけでもない。自動車産業は全産業の中で売上高、従業員数ともに15%くらいを占めていた(今もそう変わっていないと思うが)。つまり名実ともに日本の基幹産業。それが転けたら他の産業ではリカバリーできない。バブルもはじけた頃だったしITなんて言葉もなかった時代なので、そんなこともよく議論した。

その認識は基本的に今でもあまり変わっていない。日本は自動車に深く依存した経済構造なのに、クルマが使いやすい環境とはいえない。というかクルマを不便にする方向に昔から力が働いている。ガソリンも含めて各種の税金がベラボーに高い。高速代、駐車場代それに車検もある。以前にも書いたが免許を取るのに30万円もかかる国は世界のどこにもない。ちょっとスピードを出せば、ちょっとクルマを停めておけばすぐに捕まる。そして「公共交通機関でお越しください」というおきまりのクルマを拒否するフレーズ。その積み重ねが世の中のクルマ離れだと思う。

公害や交通事故の数がひどかった時代もあったから、クルマは悪という意識が残っている人も多い。しかし、もっとクルマを便利で気軽に使えるような第2のモータリーゼーション政策が必要だろう。そうして自動車産業を維持していかなければ、日本の右肩下がりは加速するばかりである。


話は戻って新東名。
サービスエリア、パーキングエリアのお店の充実にも気合いが入っているということなのでガソリンを補給する必要もあったし、ぜひともチェックしてみようと。しかし最初のサービスエリアも、その次も満車の表示。バイクなら停められるとも考えたが、混雑しているのもイヤなので、その次にしようと走っているうちに新東名を抜けて東名に入ってしまった(/o\)

そして東名で最初のサービスエリアが足柄。
入ってみるとガラ空き。皆考えることは同じみたい(^^ゞ


足柄にはこんなものがあった。
ポリタンク持参で水を汲んでいる人も数名。
隣りにポリタンクやペットボトルの自販機でも置いておけば、私もそれを買って持ち帰ったのに。サービスエリアも有名テナントに頼ってばかりだとデパートみたいになるよ。
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いろいろ脱線したが、これでおしまい。

wassho at 23:45|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2012年05月21日

曇りでよかった金環日食

いよいよ金環日食当日。
事前に確認したらベランダから充分見えることがわかったので、お出かけは中止。でも油断してちょっと寝坊。 

午前7時ベランダから見た太陽。
見事な曇り!
でも日食サングラスで見ると三日月のように欠けた太陽を観察できた。
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東京では日食の始まりが6時19分02秒で、金環日食の始まりは7時31分59秒。雲が途切れることを祈りながら観察する。

なお日食サングラス越しにデジカメで撮影することはピントが合わずにできなかった。またニュースで見るような黒字に白く金環が浮かび上がった写真は、日食サングラスと同じような減光フィルターをレンズにつけて撮影したもの。そんな小道具を持っていない私にそういう写真を撮ることはできない。つまり金環日食はこの目に焼き付けるしかない。


金環日食スタート。
雲はますます厚くーーートホホである。
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でも日食サングラスで金環の姿は充分に楽しめた。
太陽のほとんどが隠れていることになるのに、別に周囲が暗くなることはない。曇りの朝ならこれくらいだろうという程度の日差し。

時々雲がさらに厚くなって金環日食が見えなくなる。
ヤレヤレと思って日食サングラスを外すと、雲をフィルターにした見事な金環日食が直眼で見られた。(まったく眩しくはないので目に影響はなし)

(写真はクリックすると大きくなります)
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金環の部分だけを切り抜いた写真。
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これは感激した。
神々しくさえあった。
日食サングラス越しの観察は、どうしても直接自分の目で見ているという感覚が乏しい。それに黒字に白く太陽が見えるから、金環になる前の日食の姿などはまるで夜空の月のようで太陽を見ている感じがしない。

しかし雲越しに浮かび上がった金環日食はまさに太陽。
そしてこんな太陽は脳の認識の中にないから、とても不思議で神秘的なものが現れたような感覚に襲われる。日食サングラス越しで見るのとはまったく違って身体全体で感じるものがある。この感覚はたぶん忘れないと思う。

金環日食自体は年に1度程度は地球上のどこかで観察できるらしい。でも特定の地点に限れば大変珍しい現象。東京だと次は350年後。それに加えて適度な雲の厚さがなければ、あのような金環を見ることができないから、本日はまさに天文学的確率な奇跡の一日。

これで人生の運を使い果たしたなんてことがありませんように(^^ゞ

wassho at 09:53|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年05月20日

薩堆峠から三保の松原と新東名高速 2

薩堆峠で富士山が見られないということは三保の松原でも同じ。しかし、こんな土地勘のないところで予定変更も面倒なので、そのまま三保の松原へ向かう。グーグルマップは現地周辺を拡大してみた。(昨日の地図もクリックすれば大きくなる)
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薩堆峠からしばらくは、いかにも田舎の街並みを抜けていく。そういうところを走ると、人間サイズで街ができているような気がしてなんかホッとする。しばらく走ると清水の市街地。清水エスパルスの清水、清水の次郎長の清水である。少し前まで清水市だったが、市町村合併で現在は静岡市清水区。ある程度都会度が上がると地方都市はどこでも同じような景色だが、清水は港のそばを走るのでなかなか楽しい。


三保の松原到着。
薩堆峠からは20キロくらい。途中の道は空いているので30分くらいしか掛からなかった。ここがメインの駐車場で他にも何カ所か。どこも無料。もう4時前だったせいかガラーンとした雰囲気。土産物屋は海岸から戻ってきた観光客に「お疲れ様です、お茶が入っております」とかいって呼び込みに忙しそう。
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これが海岸への入り口。
神社もあるので表参道ということになっている。
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松林がある場所は少し盛り上がった地形になっているので、
海岸へ行くはずなのに登りである。
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すぐ松林到着。
7キロに渡り5万4千本の松があるらしい。
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三保の松原といえば天女の羽衣伝説。
天女が羽衣を掛けたという松は
ーーー残念ながら、ほとんど枯れていた。
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反対側から見たところ。
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それじゃマズイということなのか
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これが新・羽衣の松。
もはや、どの松に羽衣が掛かっていたのかは不問らしい(^^ゞ
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海岸にでる。
長さもあるが、かなり幅(波打ち際からの距離)のある海岸である。
念のために言っておくと富士山は見えなかった。
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日本三景は
    松島 :宮城県
    天橋立(あまのはしだて) :京都府日本海側
    厳島(いつくしま) :広島

残念ながら私はどれも見たことがない。
三保の松原は「日本新三景」ということになっている。ほかの2つは
   大沼 :北海道
   耶馬溪(やばけい) :大分県

三保の松原以外は知名度はほとんどないと思う。私もまったく知らなかった。でも三保の松原から富士山が見えれば、ここが新三景とやらに値することは間違いない


松林に近い海岸は上の写真で見えるように砂浜なのだが、波打ち際に近づくにつれて「ジャリ浜」になってくる。
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打ち寄せた波が引くとき、砂利がぶつかり合って砂浜とは違うやや高い音がする。岸側が砂利で波打ち際が砂ならわかるが、その逆は形成の理屈が思いつかない。
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ずっと続く砂利浜。
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先はどのようになっているかという興味を押さえきれず
テクテク歩いてみる。砂利浜だから歩きにくい。

こんなコンクリートで護岸されていた。
たぶんフックにチェーンを着けてクレーン車で吊し降ろしたんだろう。
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羽衣の松のあたりからはずいぶん離れている。
ここまで来る物好きの観光客は私しかいない。
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でも釣り人は必ずいる(^^ゞ テトラポットの中にもいる!
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穴が空いていて砂利が詰まっている。
大波の時に運ばれたと思われる。
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腰を下ろすのにちょうどいい。
ワイン色の靴は最近バイク用に買ったドクターマーチンの10ホールブーツ。バイクで走ると、なぜか風を感じるので春夏用に向いている。バイクブーツの話はいずれそのうち。
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ローアングルで撮影するとなかなかシュールな雰囲気。
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コーヒータイム。こんな景色を眺めながらコーヒーを飲めるなんて滅多にあるもんじゃない。でも私はこんなところで何をしているんだろう?という気持ちにもなる。
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ぼちぼち戻る。
流木。
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流木2。
石が根っこに食い込んでいる。
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置いてあるのか捨ててあるのかよくわからないボート。
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これは何?海岸の何カ所かにあった。
海水浴シーズンに使う救命ボートでも入っているのか?
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これはきっと宇宙人の仕業に違いない(^^ゞ
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松林の中に、こんな碑もあった。
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「食事とコーヒー処」をバックに?記念撮影。
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ーーー続く

wassho at 23:41|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2012年05月19日

薩堆峠から三保の松原と新東名高速

ここしばらくの日本列島は竜巻が起きたり、雹(ひょう)が降ったりと荒れ模様。東京でも木曜日の深夜に雷が鳴って夕立のような強い雨が降ったりした。でも本日の土曜日は快晴の予報が続く。つまり絶好のバイクツーリング日和。


35年振りにバイクを買って1年と少し。房総半島をはじめ手軽なところはだいたい走った。同じ所じゃダメということはないが、できれば違う場所、訪れたことがないところへ行ってみたい。バイクで手つかずなのは伊豆半島。富士山周辺は3回行ったが、なにせ広いエリアなのでまだまだ目的地はたくさん残っている。いずれにせよかなり遠くなってしまうのが難点。長野や東北方面だとなおさら。

というわけで土曜日は晴れそうという天気予報を聞いて、どこに行こうか少し悩む。もう湘南あたりなら徘徊感覚で何も考えなくてすむのに。


先週は水元公園でテーマが川だったので今週は海に決定。グーグルマップを睨んで先日開通した新東名高速も走りたいしということで選んだのが今回の薩堆峠(さったとうげ)と三保の松原。


距離が長いので、いつものグーグルマップもブログに貼り付けると大雑把にしか表示できない。とにかく右上の東京方面から東名高速を延々走る。ずいぶん慣れたとはいえ高速道路を走ると未だに気疲れする。それにこの季節はシャツの上に革ジャンなので、つまりセーターとかを着ていないので革ジャンのサイズが大きくなり、スピードを上げると革ジャンが暴れる。
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富士山の右下に位置する御殿場で東名と新東名に別れるが、往きは東名高速を走る。地図に富士川と書いてあるのは富士川サービスエリア。ここはETCを着けてあれば高速を降りられるスマートインターチェンジになっている。ここまで東京の入り口から130キロ程。


ずっと「ふじがわ」と思っていたが「ふじかわ」らしい。
1ふじかわ


富士宮(ふじのみや)焼きそばのお店があった。
一度食べてみたいと思っていた。正確に言うと東京のどこかで食べたことがあるが、それはやたらギトギトしていてあまりおいしくなかった。やっぱり本場で味を確かめないと。
2焼きそばお店


ちょうど焼きたてをゲット。おいしかった。
味付けは魚の削り粉が振りかけてある以外は、普通の焼きそばとあまり変わらないが麺がモチモチしている。さすが本場ーーーといいたいところだけれど、ここは富士宮市ではなく富士市。まあ10キロくらいしか離れていいないからいいか。
3焼きそば


サービスエリアから富士川が眺められる。
川を渡っている橋は東名高速。
わずかに富士山の山頂が雲の上にのぞいている。
4富士川

富士山のアップ。
結局この日、富士山を見られたのはこれが最初で最後。
これから行く目的地はどちらも富士山を眺める名所なのに。
5富士山アップ




富士川サービスエリアで東名を降り、しばらく南下して蒲原(かんばら)あたりで国道1号線にでると、いきなり駿河湾が現れる。このあたりの人は生活道路を走って、こんな海が見られるなんてうらやましい。
6蒲原の海

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ちなみに蒲原という単語を聞くと歌川広重(以前は安藤広重と呼ばれることのほうが多かった)の東海道五十三次の版画と連想ゲームのように思い出す。でも広重の蒲原は海ではなく雪の山里。
8蒲原 広重




薩堆(さった)峠到着。
東海道を徒歩で歩いていた江戸時代、このあたりの街道は海に近すぎて波にさらわれることもあったので、迂回路として山側のこの峠を通ったらしい。人が歩くための道だったので、この駐車場まで来る道はとても細い。峠とはいえ、いわゆる走って楽しいワインディングロードではない。ちなみにこんな昔話もある。
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今は駿河湾と富士山という大自然を背景に、東名高速道路と国道一号線そして東海道本線をまとめて眺められる場所として名高い。今回、富士山は心の目で見てください(^^ゞ
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もうちょっとアップで。
左から東海道本線、1号線、東名。
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このあたりは自然歩道にもなっている。
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駐車場から西へ500メートルほど歩いたところ。
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どこまで続いているのかわからないので、このあたりで折り返す。
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休憩所。
ちなみに駐車場の周りはベンチなどがない。
ここでコーヒータイム。
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海の向こうにウッスラと見えているのは伊豆半島の山並み。
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もと来た道を引き返す。
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本当はこんな景色が見たかったのに(涙)
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ちなみに広重は東海道五十三次にここの版画も残している。
ただしタイトルは薩堆峠ではなく由比(ゆい)。薩堆峠のふもとが由比の海岸。
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バイクの記念撮影。
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駐車場にいた老紳士に「景色の写真ばかりじゃつまらないでしょう。バイクと一緒に撮りましょうか?」と話しかけられる。お言葉に甘える。
聞けば岐阜にお住まいでハーレーに乗ってらっしゃるとのこと。なんと私と同じように30年振りに乗り始めたらしい。本日はクルマだったが昔のバイク話で盛り上がる。5回も骨折したらしく、昔は相当ヤンチャだったみたい(^^ゞ 一期一会、いつまでもお元気で。


ーーー続く

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2012年05月17日

もういくつ寝ると金環日食♪

シュワッチ!
ウルトラマンの目の形をしたこれは、日食観察用のサングラス。
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たまたま見かけた後にそれがスーパームーンだと知った先日と違って、5月21日の金環日食は今からというか、かなり前から楽しみにしている。ちなみにこのサングラスを買ったのは3月頃。その次に東京で見られるのは350年後らしいから、たぶん生きていない(^^ゞ 

それに今回東京は金環日食を見るにはいい位置にあたっていて、きれいな金環になりそう。
(図は国立天文台の特設ホームページより)
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銚子あるいは鹿島灘あたりも絶好のポジションだから、前日の夜からバイクで出かけて海をバックに眺めようとコソッと企画していたんだけれど、あいにくその月曜日は何かと忙しい予定で断念。どこからでも見られるはずだが、ある程度は空が開けていたほうが気分がいいだろうから、近くの公園まで自転車で出かける予定。早起きしなければ。もっとも日食の時間は曇りの確率が高いと天気予報でいっていたのが気がかり。



シュワッチ!の裏側はこんな感じ。
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これで部屋の電球を見ても何も見えない。粗悪品が出回っているというニュースもあったがたぶん大丈夫だろう。ところで小学生の頃、ガラス板をアルコールランプの炎にかざしてススを着け、それで太陽を観察するという理科の実験をした記憶がある。しかし今はそのススガラスはやってはいけないことの代表例のようになっているらしい。ススが薄くて目を痛めた子供でもいたのかな。


とりあえず晴れて欲しいな。




追伸
このメガネのようなものを使って変身したのはウルトラセブンであって、ウルトラマンは細身の懐中電灯のようなものを光らせる。
私もついこれを目の所に持っていって「なんか違う」と勘違いに気がついた(^^ゞ
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2012年05月16日

ゲートブリッジ→ガンダム→大江戸温泉 2

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お台場の大江戸温泉ができたのは10年ほど前。そこそこ人気があるのは知っていたが訪れたのは初めて。何となくウケ狙いの小賢しい印象があって食わず嫌い。今回は同級生のM君が「あそこはマッタリできる」と大プッシュ。こういう縁というかきっかけをササッと取り込むのが人生を楽しむ秘訣だと最近思っている。フットワークが軽くないと引きこもりになっちゃうからね。


エントランスを入ったら、まず靴を下駄箱に預けて写真左側の受付に向かう。土日料金で2180円。午前11時から翌朝午前9時まで滞在できる。何も食べたり飲んだりせず、オプションのお風呂やサービスを利用しなければ他にお金は掛からない。
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次に向かうのは上の写真の中央奥にある浴衣貸し出しコーナー。男性3種類、女性7種類の中から選べる。サイズは5Lまであるので、もっとメタボになっても安心(^^ゞ 帯も5〜6色あったと思う。しかし帯は1サイズで5Lに合わせてあるのか、やたら長い。それにツルツルした生地で結びにくい。
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最初の更衣室で浴衣に着替える。館内はこの浴衣で過ごし、お風呂に入るときはお風呂の付属の更衣室で浴衣を脱ぐ。受付で入場料を払ったときに、この更衣室のロッカーの鍵をくれる。鍵を手首にはめるベルトにはバーコードがついていて、館内の飲食その他には現金は不要で最後に精算。



メインフロアの様子。
江戸っぽい、あるいは縁日っぽい演出。
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こんな遊技系のお店もある。
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お風呂に入る前にとりあえずランチ。
和風レストラン、居酒屋、寿司屋や蕎麦屋、その他いろいろ10店舗くらいあったと思う。一番メインらしい川長という店で和風ステーキ御前を食べる。1780円。味はいまいちだった。

大江戸温泉はたぶんリピータ客で成り立っている業態だから、安くはないけれどボッタクリな料金体系にはなっていない。中ジョッキは600円だった。なお注文の時にロッカーキーのバーコードを読み取ると思っていたら、ウエイター君は我々の手首をのぞき込んで、番号を伝票に書き込んでいた。中途半端なITシステムである。


いよいよお風呂。
当然ながら写真は撮れないのでホームページから拝借。
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露天風呂やサウナをのぞいて、お風呂が大小併せて6つくらいだったと思う。お台場=人で混雑している=広いスペースが必要ーーーという意識が強かったせいか、思っていたよりは広くなかった。私の好きなジェットバスは6人分くらいのサイズ。
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ホームページの写真はやたら明るい浴場だが、実際はもうちょっと薄暗い。入った浴場と天井の色が違うから、この写真は女湯かも知れない。

お湯はちょっとぬるめ。湯船によって39℃、40℃、41℃と表示されていたように思う。のぼせないでゆったり滞在してもらおうという配慮なのか、温度を高くするには燃料費がかさむからか? ひとつくらいもう少し熱いお風呂があってもいいと思う。

昔は熱い風呂が苦手だったが、メタボになって脂肪の断熱層?が厚くなったせいか、今はぬるいと物足りない(^^ゞ


いわゆるスーパー銭湯とは違い、ここは一応、敷地の地下からくみ出している温泉らしい(そうでなければ温泉と名乗れないか)。でもお湯にほとんど温泉らしい感触はない。温泉の匂いもしない。まあ海水に近い井戸水かな。もっとも泉質をどうこう言う場所でもない。近場で手軽に行ける温泉アミューズメント施設として楽しむのが正しい利用法だと思う。褒めてるのかけなしているのかわからないが、お湯以外の設備のクオリティは高い。従業員の教育もそこそこ行き届いている。


この日は天気がいいので露天風呂は気持ちよかった。でも調子に乗って長くいたら、露天風呂はプールと同じ環境だから日焼けしてしまう。
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お湯がぬるかったせいかサウナはけっこう熱く感じた。どちらかというとサウナは苦手。熱いから(^^ゞ 身体に感じる熱よりも、熱風を呼吸するので胸が苦しく感じる。
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一通りお風呂を楽しんで、こんな休憩室でお昼寝タイム。この日はゲートブリッジにガンダムとイベント盛りだくさんだったが、一日中ここにいて、お風呂に入っちゃ寝て〜お風呂に入っちゃ寝てというのもいいかもしれない。
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第2回戦は岩盤浴。メインのお風呂とは別の場所にある。これは別料金で30分600円、60分なら1000円。砂風呂もあって、こちらは15分1575円。砂風呂だけがなせか中途半端な価格。ちなみにここの受付ではバーコードをスキャンされた。

これらは時間制なので次のスタートまで待つ。30分間隔の模様。
岩盤浴の施設の前は中庭になっていて足湯がある。
ここは浴衣を着ているので撮影OK(だと判断した)。
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お風呂に入るのに足湯なんて意味がないように思ったが、湯冷ましの休憩として使えるし、男湯・女湯で別々になった家族が集まるのにもいい。足湯の一部はいわゆる「足ツボ」健康法の石コロが埋め込まれている。最初は楽勝と思っていたが、石コロが大きくなってくると耐えきれずつま先立ちで歩く。

足湯の奥にはフィッシュ・セラピーのコーナーがあった。角質を食べてくれる魚で足をきれいにする美容術みたいなもの。見学してみると下のホームページの写真と違ってもっと黒い魚だった。金魚すくいの中にいる黒い出目金みたいなのが人の足に群がっている(写真の3倍くらいの数)様子はちょっとビビる。15分1575円。
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さてスタート時間になって岩盤浴。正確には大江戸温泉のは岩塩浴。小石程度の岩塩を暖めてある。写真はホームページのもの。ここでは専用の浴衣に下着を着けずに寝転ぶ。ちなみに男女混浴というか混寝転び。ノーパンで浴衣がはだけるから、浴衣より甚兵衛を用意して欲しい。
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いってみれば低温サウナ。
室内はサウナのように熱くないが、そこそこの温度で湿度も高い。岩塩はそれを敷き詰めた床にヒータが仕込まれていて暖めているみたい。こっちも熱いというより、やや強めのポカポカ程度。汗が出てくるまで5〜6分かかった。寝転がっていると気持ちいいが、もう少し熱くてもよかったかな。選んだのは30分コースだったが、60分コースならちょうどよかった気もする。お湯に浸かるお風呂より、もっと身体の内側が暖まる感覚があってリラックスできるのは確か。これが遠赤外線効果ってやつかな?


その後、もう一度大浴場に戻って汗を流しバスタイム終了。滞在約4時間で支払総額は5160円。近場ゆえに時間や交通費があまり掛からないから、トータルでは不満のない料金。

同級生と飲みに行くことはあっても、なかなか外へ遊びに行く機会はない。そういう意味でも楽しく有意義な1日でした。


おしまい


追伸
足湯にあった足ツボ健康法はほとんどつま先立ちでスルーしたけれど、大江戸温泉の広い館内を裸足で歩き回ったので、それが刺激になったのか、しばらく足裏に痛気持ちいい感覚が続いた。ひょっとしたら裸足であれだけ歩いたのは生まれて初めてかも知れない。安上がりな健康法を見つけたと喜んだものの、裸足で長い距離を歩き回れる場所なんて、普段の場所にはないことに気づく(^^ゞ

wassho at 07:35|PermalinkComments(0) イベント、旅行 

2012年05月13日

ゲートブリッジ→ガンダム→大江戸温泉

本日は大学の同級生二人と私とで大人の休日お台場編。単身赴任中の彼らは、休日にあちこち東京観光にいそしんでいるらしい。私も休日にバイクばかりじゃ芸がないので便乗したしだい。今回のイベントは3つで最初はゲートブリッジ。ここは開通初日やその後も何度もバイクで走っているし先日は徒歩でも渡った。でも今、東京で観光するならここでしょうと私が推薦した。



現地最寄り駅のりんかい線新木場駅に午前10時半に待ち合わせ。ここからゲートブリッジの昇降口がある若洲キャンプ場に都バスで行ける。バスは1時間に1本程度で10時41分発とバスの時刻まで調べて待ち合わせ時間を決めたのに、駅を降りてみるとバス待ちは100人以上。人気の観光スポットだし、ここが始発だし41分発には何台かバスが来るだろうと思っていたが来たバスは1台だけ。さすが都バスはお役所仕事。臨時バスくらい出せよ。仕方がないのでタクシー。料金は1500円ほど。割り勘だから一人500円。



本日は快晴。
メンバーの顔ぶれを考えると、私の日頃の行いがよいからだと思われる(^^ゞ
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もう初夏で何となく霞んでいるから
富士山は見えないものの沖合いの船はよく見えた。
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昨日、間近で見てきたスカイツリー。
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左に東京タワー、右にスカイツリーのツーショット。
こう較べるとスカイツリーの大きさがよくわかる。
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ゲートブリッジから若洲ゴルフ場をなめて対岸のディズニーランド。
正面がホテル群。右側1/3くらいにディズニーランドの施設が見える。
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沖合いに伸びるゲートブリッジ右側の釣り場。
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岸沿いに続く左側の釣り場。
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左側から見たゲートブリッジ。
釣り場をもっと奥まで進めば、もうちょっと違う表情のゲートブリッジを撮れる。でもゲートブリッジは橋の途中で引き返してきたとしても3キロくらい歩くから、降りてきてしばらくはあまり歩く気がしないんだな。
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地図はいつものグーグルマップ。
いつのまにがゲートブリッジが描き加えられている。なぜか名前は表示されない。さっき見たゲートブリッジ右側の釣り場は橋の真ん中あたりまで伸びていて1キロ近くあるとわかる。
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徒歩で渡ったゲートブリッジを再びタクシーで渡り、橋を降りて途中で右折して海底トンネルをくぐるとお台場のエリアに着く。ガンダムが置いてあるのはお台場の中心地区。若洲公園からタクシーで3000円ほど。朝に新木場駅で乗ったタクシーと同じのに偶然また乗った。



ガンダムはダイバーシティ東京というショッピングモールの敷地に設置されている。たくさん人がいるが、だいたい左側半分は幼児の自転車レースのイベントを観戦している人で、右側が半分がガンダムを見上げている人々。それほど混んではいなかった。
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ガンダムが見えてきた。
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デカッ!
高さ18メートルで実物大とのこと。
実物はないはずなんだけれど(^^ゞ
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ちょっと下から。
いわゆるハリボテ感はまったくない。
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後ろから。
必要ないはずなのに、ふくらはぎの筋肉の張りが逞しい。
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ビルと一緒に写っているほうがリアリティがあるかな。とにかく迫力充分。今にも戦闘を始めそうだった。ガンダム世代ではないので、思い入れのようなものはまったくない。それでもイイモノを見たとの満足感はある。このガンダムは、ダイバーシティ東京にガンダムフロント東京というアミューズメント施設が入っていて、その展示の一環。
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ところで神戸には鉄人28号がある。
そっちは思い入れたっぷりなので機会があれば見に行きたい。




ガンダムの隣はフジテレビ。
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ガンダムを見終えて
こんな公園の歩道を大江戸温泉の方に歩いて行く。
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巨大な建物。
後で調べたらフジテレビのスタジオだった。さっきの球体のある建物は有名だし仕事で入ったこともあるが、こっちは知らなかった。中にドラマのセットとかが組まれているのかな?
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テレコムセンター。
東京都の第3セクターの会社が運営している。
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ここまでガンダムから徒歩で15分くらい。
もうビジネスエリアなので日曜日は閑散としている。
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それで近代的な建物群の中に突然現れるのが大江戸温泉。
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ーーー続く

wassho at 23:38|PermalinkComments(0) イベント、旅行 

2012年05月12日

水元公園

「ちょっと北海道まで行ってきたと」いっても
 信じてもらえそうな風景。
 ここは東京都葛飾区にある水元(みずもと)公園。
01北海道



天気がよかったのでバイクでお出かけ。
あまり遠くに行く時間もなかったので、どこへ行こうかと悩む。ツーリングでは必然的に海や山になるので、たまには川にしようと思いつき、ネットでちょこっと検索して水元公園に決定。東京の東の方はあまり馴染みがないのもここを選んだ理由のひとつ。

地図水元公園

地図はいつものグーグルマップ。
自宅は左下のほう。
目黒通りから桜田通りに入ってT地点は東京タワー。K地点が皇居。ちなみに皇居に突き当たる手前あたりが霞ヶ関の官庁街である。左手に皇居、右手に東京駅を見ながら進む。このあたりまでは馴染みの道。G地点あたりが銀座。何度か交差点を曲がってA地点の浅草方向へ向かう。ついでにU地点が上野。

浅草の東側を流れているのは隅田川(SM)。浅草の手前は蔵前とか駒形など江戸っぽい地名が続く。隅田川の対岸は両国や本所(ほんじょ)である。地名は江戸っぽいが幹線道路を走る限り別に風景は変わらない。たまに昭和レトロな建物を見つけることができる。

浅草を過ぎたら右折して言問(こととい)橋で隅田川を渡る。S地点はスカイツリー。言問橋からはスカイツリーがよく見える。東京タワーとスカイツリーの両方を間近に眺めるのもプランのうち。スカイツリーを過ぎてしばらく進んだMK地点が向島(むこうじま)。荒川(AR)を渡りずっと直進。このあたりから国道6号線は水戸街道と呼ばれる。

ルートからは少し離れているSB地点が寅さんで有名な柴又。柴又の東側を流れているのが江戸川(ED)である。荒川と江戸川の中間を流れているのが中川(NK)。クラシックな地名を楽しんでいるうちに目的地の水元公園M地点に到着。自宅からは30キロ。のんびり走って1時間半くらいで到着。

02入り口

水元公園は中川から引き込んだ水路を中心に作られた公園。その水路も、もともとは江戸の街を水害から守るためのものだったとか、何かと歴史のありそうな場所。なお水元というのは地名。

え〜、はっきりいって別に期待して出かけたわけじゃない。この公園のことも出発30分前にネット検索で初めて知ったくらい。しかし素晴らしい公園だった。


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いつまでも歩いていたくなる。
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水辺を眺めるだけじゃなく森林浴も楽しめる。
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アシとかヨシなどの茎植物。
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一番最初に北海道と書いたけれど
スコットランドといっても通用するかな?
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※なお、この写真↑はクリックして大きくしないでください。
 スカイツリーが写っているから(^^ゞ
 それにマグマ大使のゴアの円盤も←中年以上限定の冗談


対岸は水元公園ではなく、埼玉県三郷市の「みさと公園」。
三角錐の並木はメタセコイア。
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下流の方へ歩いて行く。
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花菖蒲(はなしょうぶ)の栽培地。6月頃に咲くらしい。
この公園にまた来る理由ができてうれしい(^^ゞ
休みの日が雨でなければ必ず来るだろう。ところでショーブとアヤメの違いがよくわからないんだけれど。
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アレッ?
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水路が行き止まり?
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もう少し奥の方で水路は細くなって江戸川につながっているみたい。水元公園はとても広い公園で、本日は水元公園側の水際を少し歩いただけ。対岸のみさと公園に行くには、この先で渡るようである。ちょっと不便な気もするが、あの美しい景色を橋で遮らないのは正解だろう。案内図で確認すると本日見て歩いたのはこの公園の1割程度。次に来たときは、対岸も含めてもっと探検してみたい。

とにかく敷地もたっぷりしているし空も広くて、とてもいい公園だった。こんな場所が東京にあったとは驚き。地元は別として、あまり知られていないと思う。実にもったいない。バイクツーリングとしては東京の真ん中を抜けていくだけだから、走りとしてなんの面白みもないが、東京の下町を散策しながらまた来たいと思う。




帰りも似たようなルート。
せっかくだから6号線を少し外れてスカイツリーの横を通ってみる。
真下ではバイクを停められなかったが少し手前でパシャリ。
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wassho at 23:14|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2012年05月11日

カフェ・アメリカーノ

イタリアンなアメリカンの正体はエスプレッソのお湯割りである。エスプレッソと同量か、エスプレッソ6対お湯4くらいの割合で割る。要はエスプレッソのアメリカン。イタリア語ではカフェ・アメリカーノ。


アメリカンコーヒーなんて絶滅種だから若い人なら知らないかも知れない。1970年代中頃から、突如として喫茶店(これも死語っぽくなってきた)を席巻したやや薄味のコーヒー。なぜかアメリカンコーヒーと呼ばれる。アメリカでよく飲まれているコーヒーは薄いのではなく浅煎りの豆だからとか、粗挽きで短い時間であっさりと淹れるからーーーなどというウンチクは当時からあったが、ほとんどの喫茶店では普通に淹れたコーヒーをお湯で2割くらい薄めてアメリカンとして出していた。私はアメリカンを飲まなかったから、いつ頃廃れたのか記憶がない。そういえば「ブランデー、水で割ったらアメリカン」という便乗CMをサントリーがやってたっけ。CMは結構有名だったがブランデーが売れたという話は聞かなかったな(^^ゞ

関係ないけど薄味コーヒーが一般的だったアメリカで、深煎りやエスプレッソ系アレンジコーヒーなど濃いめのコーヒーを提案したことがスターバックスの成功の秘訣なのかも知れない。日本でもスタバの熱狂的ファンは多いしマーケティング的にはおもしろい観察テーマなのだが、タバコが吸えないので私は今まで2〜3回しか行ったことがない。


ところで
イタリアに行くとコーヒーに苦労する。ホテルの朝食バイキングでは外国人が多いからか普通のコーヒーが飲める。でも街中一般のレストランでは無理。日本人がお茶といったら紅茶ではなく緑茶を意味するように、イタリアではコーヒーといったらエスプレッソを指す。ドリップで淹れたコーヒーはないのかと尋ねてもドリップ式のことを知らない場合も。イタリアで普通のコーヒーを頼むということは寿司屋で紅茶を出してくれというようなものである。

そんなわけで昔イタリアで毎回甘いエスプレッソばかり飲まされて嫌気がさした私は、あるレストランでランチになったとき、一緒にいたイタリア人スタッフに何とか普通のコーヒーが飲めないか頼み込んでもらった。ボーイではラチがあかずシェフまで出てきてようやく話が通じて出てきたのがエスプレッソをお湯で割ったカフェ・アメリカーノ。2杯おかわりしてチップも弾んだのでボーイも喜んでいた。


前回計算したようにエスプレッソは普通のコーヒーの2倍の豆を使う。それを同量のお湯で割ったら普通のコーヒーになりそうなものだが、エスプレッソの苦みは少し残っていてパンチの効いたコーヒーになる。砂糖は不要。いつものようにクリームだけで飲める。私は日本では自分の家でしか飲んだことがないけれど、エスプレッソを割と専門的に出している店ならメニューにもあるみたいだからお試しあれ。普通のドリップ式コーヒーとは違う風味でおいしいよ。ただし同じ量のドリップ式と較べたら使っているコーヒー豆は多いから、普通のコーヒーでも胸焼けするような人には向かない。



エスプレッソは砂糖を入れて甘くするとはいえ苦みを楽しむコーヒーだと思う。しかし言い換えればヘビーではあるが味は単調。お湯で割ってカフェ・アメリカーノにすると苦みが薄くなって、相対的に味の単調さが強調されてちょっと物足りない気がするときもある。久しぶりにカフェ・アメリカーノを飲みたくてマキネッタを買ったようなものだが、これはちょっと問題。もちろんこれはこれで充分にアリなんだが。


テナコトを思っていた頃、
映画でおもしろいコーヒーの淹れ方というか飲み方を見つけた。
さっそく試してみると、これは結構究極かもという味。

ーーー続く

wassho at 10:53|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年05月10日

イタリアンなアメリカン

ふだんエスプレッソをなぜ飲まないのか?
答えは単純でエスプレッソは苦いから。

だから砂糖を入れないと飲めない。それでデザートなコーヒーとしては似合うが、デザートが必要な料理をしょっちゅう食べてるわけでもない。ちなみに私はコーヒーにクリームは入れるが砂糖は入れない。甘いエスプレッソを普通のコーヒーのように1日に何杯も飲もうとは思わないというか飲めない。

イタリア人は結構多めに砂糖を入れる。イタリアのものはたいてい口に合うけれど、エスプレッソはどうも苦手。よくあんな甘いものを何杯も飲むなというのが正直な気持ち。それとイタリア人はBAR(バール)というカフェ兼軽食堂兼売店のようなところで、西部劇(最近見ないけど)のカウボーイがショットグラスのウイスキーをクイっとあおるようにエスプレッソを飲み干す。そしてすぐ店を出て行く。コーヒーを飲んでちょっと休憩するという文化はないみたい。余生をイタリアで暮らすのは難しかも知れない(^^ゞ


ところでエスプレッソという言葉は知られていても、エスプレッソを飲んだことのある人の割合はどれくらいなんだろう? 苦い苦いと書いて伝わっているか心配になってきた。

気にせず書き進めよう(^^ゞ
エスプレッソがなぜ苦いのか? それは濃く抽出するからだ。普通のコーヒーカップに注がれるコーヒーの量は150cc、マグカップなら250ccくらいである。それに対してエスプレッソを飲むデミタスカップは50ccほどしかない。しかし使うコーヒー豆はエスプレッソのほうが多い。

ウチで使っているコーヒースプーンで計るとマグカップ2カップ分500ccをドリップで淹れるのに最適なコーヒー豆は2.5杯。エスプレッソ6カップ分(前回書き忘れたが私が買ったマキネッタは6カップ用サイズ)300ccだと3杯必要。

2.5杯÷500cc=0.005
3杯÷300cc=0.01

0.01÷0.005=2

つまりエスプレッソ1ccあたりのコーヒー豆の使用量はドリップ式の2倍。
コーヒースプーン1杯で何グラムのコーヒー豆をすくっているのか計るのが面倒なので、ややこしい計算式になってゴメン。

しかし私も初めて計算したがど2倍か〜、そりゃ苦いわな。他にはエスプレッソの豆が深煎りなことと、高い温度で抽出するのも苦みの方向に効いている。

コーヒーの味は苦みと酸味のバランスで成り立っている。いい豆だと甘みをその背景に感じる。それで深煎りだと苦みが強く出る。浅煎りだと酸味が強く出るとは感じないが、苦みが少ない分相対的に酸味が勝ってくる。抽出の温度も高いほど苦みが強く出る。なぜそうなるのか化学的なことは知らないが。

ついでに
高級なお茶は少し冷ましたお湯で淹れることは割と知られているが、コーヒーは「熱々の珈琲」なんて表現がよく使われるせいか、沸騰したてのお湯で入れている人が圧倒的に多い。(ドリップ式で)90度から80度くらいで淹れるとコーヒーにはいろんな味が混ざっていることがわかるはず。ただし安物の豆や古くなった豆だと味がドヨ〜ンとしているので、熱めのお湯で苦みを立たせたほうが味がシャープになっておいしい場合もある。

話が前後するが、直火式のマキネッタは100度以上のお湯がコーヒー粉が詰まったバスケットの中を通過する(圧力が掛かると水は100度以上で沸騰する)。ポンプでお湯を加圧するエスプレッソマシーンなら90度から95度くらいみたい。90度ならドリップ式と同じ程度だが、やはり豆の量が多いのが苦みに効いている。


とにかくエスプレッソは、砂糖を入れない私が普段飲みするには苦すぎるのである。それにマグカップ1杯分つまり5杯のエスプレッソを一度に飲めば確実に胸焼けする。

いつものことだが前置きが長くなったので
イタリアンなアメリカンの正体は次回に。

wassho at 10:51|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年05月08日

イルサ(マキネッタ)

以前に紹介したカフェ・ナポレターナは先日のバイクツーリングで活躍したが、実は自宅で今はあまり使っていない。朝はペーパードリップ、夜はこのマキネッタで珈琲を淹れるのが最近のパターン。

マキネッタというのは直火式の家庭用エスプレッソメーカーのこと。イルサというのは写真のマキネッタのブランド名&イタリアの会社名。
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分解すると3つに別れる。
右からお湯を沸かすボイラー、珈琲粉を入れるバスケットと呼ばれるもの、抽出されたエスプレッソが貯まるサーバー。
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この写真のバスケットに詰まっているのは抽出した後の珈琲粉。
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これでどうやってエスプレッソを作るかの解説は
こちらと、
続きのこちらのページで。


解説を手抜きしたお詫びに、
ネットで探してもあまり見つからないサーバーの底の写真。
白いのはゴムのパッキン。高圧になるからサーバーとボイラーを密着させる必要がある。パッキンを外せば小さな穴の空いた板も外れる。このパッキンが外しにくいのが悩みの種。
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サーバーの内側。
中央のパイプの先端からコーヒーが出てくる。
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要はボイラーをコンロで熱して(だから直火式)、ボイラーの中の空気が熱膨張して、その圧力でお湯をバスケットからサーバーへ押し上げる仕組み。

サイフォンならサーバー(サイフォン式ではロートという)の中に珈琲粉があって、そこでしばらく煮出して、最後は火を止めて圧力を下げてボイラー(フラスコという)に珈琲を戻すが、マキネッタでは途中のバスケットにある珈琲粉を下から上に通過するだけ。ただしマキネッタはバスケットから下に伸びているパイプが細いので2気圧程度の高圧でバスケットをお湯と水蒸気が通過する。

しかしマキネッタにしろサイフォンにせよ、
よくこんな複雑な仕組みを珈琲を淹れるために考えたね。

なおマキネッタ=macchinetta=イタリア語的に発音すればマッキネッタというのは、macchina=英語ならマシーンに、イタリア語で小さいを意味するettaエッタがついた単語つまり小型の器具という意味だから、イタリアでもこの道具をマキネッタと呼んでいるのかはちょっと不明。日本人向けの「オシャレなネーミング」だという説をどこかで読んだ記憶もある。そのうちイタリア人に尋ねてみよう。


お店で飲むエスプレッソは、ポンプで高圧(10気圧前後)の水蒸気を作り出して珈琲粉の間を通過させるエスプレッソマシーンで淹れたもので、発想は同じでも実際の仕組みはマキネッタとはまったく違う。基本的にエスプレッソマシーンのほうがおいしいけれど、マキネッタでもそれなりのエスプレッソはできる。家庭用のマシーンも2〜3万円くらいから売っているが今のところ興味なし。

なぜなら私は、しっかりしたイタリア料理やフランス料理の後にデザートコーヒーとして砂糖を入れたエスプレッソを飲むことはあっても、普段エスプレッソは飲まないから。

じゃマキネッタを使って何を飲んでいるかというと、カフェラテでもなくカプチーノでもなく「イタリアンなアメリカン」なのであるーーー続く

wassho at 09:30|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2012年05月06日

スーパームーン

結構長く生きているけれどスーパームーンなんて言葉は知らなかった。楕円軌道を描いている月が、地球にもっとも接近したときに満月になることらしい。地球に近いわけだから、最も遠い位置にある時の満月より14%大きく30%明るいといわれている。昨日、今夜の満月は大きいなあと思っていたらニュースでスーパームーンのことを知ったしだい。本日さっき見た月は大きいとは思わなかったが確かに明るかった。でもこれは30%明るいという情報を知った後だから、その思い込み効果もあるかも知れない。だって昨日は別に明るいとは思わなかったから(^^ゞ

スーパームーンはどれくらいの頻度で起こるのか? 軌道計算だから簡単にわかりそうなものだが、ネットで検索しても今回のスーパームーンのニュースばかりで正確なことは調べられなかった。とりあえず1950年以降では1955年、1974年、1992年、2005年、2011年、そして今年に起きている。ずいぶんと頻度にムラがあるのはなぜなんだろう。それと去年にスーパームーンのニュースなんてあったっけ?


私のデジカメでウサギの餅つきが写るわけもないのだが、
とりあえず記念に撮ってみた。
スーパームーン


ゴールデンウイーク後半は雨だったり、晴れの日は約束があったりで自分の足でもバイクでも走れずじまい。まあ焦らずじっくり持久力回復とメタボ解消に努めることにするつもり。しかし連休明けが月曜日というのはきついなあ〜。

wassho at 23:13|PermalinkComments(4) 生活、日常 

2012年05月05日

ハーレーですか? 2

なぜバイクの中で、
ハーレーだけが世間一般にブランドとして確立されているのか?

確かに国内の大型バイクで一番売れているとはいえ、年間1万台なんてのはクルマでいえば人気のない車種の販売台数程度であり、いつでもどこでもハーレーを見かけるほど走っているわけではない。


推論の結論をいえば理由は2つ。

「ハーレーは大きくて目立つ」

街ですれ違った人のことをいちいち気に留めたり覚えてはいないが、もし身長2メートルの人を見かけたら記憶に残るだろう。世間一般的の人にとってバイクは街ですれ違う他人程度の存在。つまり何の気にもならず3秒後には忘れているが、ハーレーのように大きいと印象に残る。メッキパーツが多くて派手だし、マフラーを改造して大きな排気音のバイクも多いから視覚だけでなく聴覚的にも存在感がある。


「ハーレーは理解しやすい」

アメリカのものというのは良くも悪くも大雑把で単純である。表現に配慮すればストレートでシンプル(^^ゞ だから直感で理解できる。ハーレーはそんなアメリカンなイメージを具現化したようなバイクだから「ハーレーはアメリカのバイク」ということを何かで知ったときに、その両者のつながりも素直に受け止められる。この段階でハーレーの記憶とアメリカンという情報が結びつく。つまり一段深いイメージが形成される。この容易に理解できるというのがマーケティング的には意外と大切である。


まあベースはこんなところ。
今書いたのはバイクに関心のない世間一般に対する推論で、日本で1番売れている大型バイクということを考えれば、ハーレーには日本人に好まれる何かがあることも確かである。理解されても嫌われたんじゃブランドにはならない。クルマのアメ車好きがごく少数派なのに、ハーレー好きが多数派なのはなかなか興味深いテーマでもある。


私自身は飛ばし屋ではまったくないけれど、去年35年ぶりにバイクを買ったときは、ちょっとスポーティーというか軽快なイメージのバイクがいいかなと思ってBMWのF800Rというモデルにした。本当はもっと前傾の深いバイクに憧れている気持ちもあったが、それでチンタラ走るのも似合わないし身体的にもキツイかなと。しかし海沿いをのんびり走るツーリングならハーレーは楽しいかも知れない。一度レンタルバイクでも借りてみようかな。


ーーーいずれ続く

wassho at 23:53|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 |   *バイク関連

2012年05月03日

ハーレーですか?

東日本大震災の津波で流されたハーレーが、カナダに漂着して発見されたことがニュースになっている。持ち主も判明し、ハーレー社はそのバイクを無償で修理する意向などとも伝えられている。今なら「ハーレー 漂着」で検索すればたくさんヒットする。バイクはもちろん水に浮かないので最初は???と思ったが、ガレージ代わりに使っていたコンテナごと流されてプカプカ漂流したようである。


ところでハーレーというのはアメリカ製の大型バイク。ハーレーと聞いて何もイメージが浮かばないなら、本日のブログは理解できないかも知れないことを最初に断っておく。でもバイクネタじゃなくて、最近珍しいマーケティングネタ。


ハーレー漂着のニュースは世間的にはヨカッタネ的な話しなのだと思う。この少し前にはアラスカにサッカーボールが流れ着き、その持ち主が16歳のサッカー少女だったというニュースもあった。藻がへばりついたボールを丁寧に洗ったら、名前が書いてあったという拾い主の話にはちょっと感動もした。もちろん津波などない方がイイに決まっているし、もし持ち主が亡くなっていたらニュースも悲劇的なニュアンスになっただろうけれど。

ハーレーとサッカーボールが同じような頃に漂着したということは、これから日本の太平洋対岸にはいろんなものが流れ着くということだろう。津波によって膨大な量が海に流れ出したわけだから、今は好意的・同情的な対岸のアメリカ人やカナダ人が、やがて日本から流れ着く大量のゴミに困ったり怒り出さないかが少し心配でもある。


さて、そんなことよりも私の関心を惹いたのは「津波で流出のハーレー、カナダに漂着」のタイトルである。ほぼすべてのマスコミが同じようなタイトルを使っている。なぜ関心を持ったかというと、もし漂着したのがホンダのバイクなら「津波で流出のホンダ」ではなく「津波で流出のバイク」となっていたはずだから。ヤマハやスズキや私の乗っているBMWでも同じ。それほどハーレーというのはバイクの代名詞になっている。ハーレーという単語で読者に通用する、あるいはより記事に興味を持ってもらえると大手マスコミが判断したことが興味深かった。


私が35年ぶりにバイクに乗り始めた話をすると、5人に4人の最初の反応は「ハーレーですか?」である。けっしてホンダですかとかBMWですかと尋ねられることはない。どのメーカーですかと問われもしない。この場合の相手はバイクとはほとんど縁のない人たちである(世の中のほとんどがそうだ)。つまりバイク=ハーレーという図式が一般に浸透している、ブランドとして確立しているということである。ちなみに「いやBMWのバイク」と答えると、3人に2人の反応は「BMWってバイクも作っているの!」になる。


バイクのマーケットはクルマとはかなり様相が異なる。
400cc以上の国内販売台数メーカーシェアは次のようになる(ただし、かなり概算)。なおバイクは免許の種類によって50cc未満(いわゆる原付)、125cc未満、400cc未満、400cc以上と分けるのが日本では一般的。400cc以上が分類的には大型バイクと呼ばれる。

  国内メーカー
     ホンダ   1万台
     ヤマハ   5千台
     スズキ   5千台
     カワサキ  1万台

  海外メーカー
     ハーレー(アメリカ) 1万台
     BMW(ドイツ)    3千台
     ドゥカティ(イタリア)3千台
     その他もろもろ    3千台

国内メーカー3万台に対して海外メーカー1万9千台。こんなに輸入品比率が高いマーケットは珍しい。もちろん金額ベースでなら海外メーカーのシェアが高くなる。たぶん国内メーカー1対海外メーカー2.5くらいじゃないかな。なお数字を丸めてホンダ、カワサキ、ハーレーを1万台としたが、ハーレーが1位の年度が多い。

またカワサキは原付やスクーターを作らない会社なので全排気量のバイク販売台数における国内メーカーシェアでは4位と最下位だが(数字は忘れたし、バイクの統計は調べるのに面倒な形でしか提供されていないものが多いのでパス)、400cc以上ではホンダと同程度なシェアであることは、バイクに乗っている人の間でもあまり知られていない。


ーーー続くかも。

wassho at 20:59|PermalinkComments(2) 社会、政治、経済 |   *バイク関連

2012年05月02日

三浦半島:荒崎公園と黒崎の鼻 2

1つ前のブログに「横浜新道から横横への分岐は私にとって鬼門で、クルマでも今までにたぶん10回以上ミスっている」と書いたことについて、知り合いたちからアホちゃうかとか、やっぱりボケ始めたかーーーなどというメールをもらった。あの文章を読めばそういう印象を受けるかも知れないが、言い訳すると10回以上ミスったのは「この25年の間に」である。つまり、普段はあまり通らないから。もちろん、それでも学習能力がないことに変わらないが。でもブログに書いたので、つまり文章にして脳にしっかりと認識させたので、これからはミスらないような気がする。


さて荒崎公園で地質学的な景勝?を堪能した後、黒崎の鼻に向かう。黒崎の鼻というのは鼻となぜ呼ばれるようになったのかはわからないが、三浦半島にはいくらでもある小さな岬のひとつである。ただ、ちょっと辺鄙(へんぴ)なところにあるせいか、人の手が一切入っていない自然のままの姿が残されているのが特徴。

それは当然首都圏において希少なエリアとなるわけで、その自然風景を求めてドラマやコマーシャルの撮影がよくおこなわれる。大河ドラマの龍馬伝もここで撮影したシーンが多いらしい。ドラマを見ていないから「ここ知ってる〜」という発見は私にはなかったけれど。


荒崎公園と黒崎の鼻周辺をグーグルマップで拡大してみた。
地図2

黒崎の鼻は、荒崎公園から直線距離で1.5キロ程南東に位置する。それで地図をクリックして拡大して欲しい。K地点の黒崎の鼻の手前で道路がなくなっていることに気づくはず。細い線で表示されている道路も、これは高倍率で拡大できるグーグルマップだからこそ描かれているもので、普通の紙の地図なら何も載っていないエリアだと思う。


さてグーグルマップの細い線は畑の中にある農道である。三浦半島というと海のイメージが強いが、ちょっと内陸に入るとキャベツ畑が一面に広がっている。大根も名産だから秋冬には大根畑になるのかも知れない。
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もう一度グーグルマップを拡大して欲しい。地図の右下の三崎口駅の北西側に農業技術センターがあって、そのあたりから西やや北側に併行して2本の直線道路が延びているのがわかる。上の写真はそのうちの1本の終わりのほうだが、実はこの道路は戦時中の滑走路。長井飛行場とか横須賀第2飛行場とか呼ばれていた。メインの滑走路は地図でソレイユの丘と書かれている公園のあたりにあって、ここは予備の滑走路だったみたい。

特攻隊の基地の予定だったが、完成が終戦間際でほとんど使われなかったらしい。まあキャベツを見ながら戦争に思いをはせるのは難しいが。ちなみに横須賀第1飛行場は野島公園から見えた、今は日産のテストコースになっている場所にあった。


元滑走路、今は農道の終点がここ。
柵やチェーンがあるが、微妙に人が通れる程度に開いている。
ここが黒崎の鼻の入り口だということは、もちろん出発前にネットで調べてわかっていた。もしネット、特に親切に解説してくれているブログがなければ、たぶん入り口がどこかわからず引き返してきたように思う。便利な世の中になった。私のブログのバイク日記も誰かの役に立っているかな?
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ここから先はバイクでは入れないから滑走路の隅っこにバイクを停めていく。路肩は畑でスタンドがめり込みそうなので逆向き駐車。
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革ジャンを着て歩くには暑かったので、
こんな鍵つきロープを袖に通してバイクに留めておく。
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こんな場所で盗難に遭うとは思っていないが、
バイクを畑にポツンと置き去りにするのもヘンな気分である。
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柵を越えたら、こんな道を歩いて行く。
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すぐに海が見えてきて、あっけなかった。
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ここから左に行けば海岸に降りる。写真の右下に見えているケモノミチを進むと、写真の中央にある馬の背のようなところに登ることになる。


せっかくなので馬の背登山にチャレンジ。
ほとんど足の踏み場くらいの幅しかない。
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ドンドン狭くなってくる(>_<)
夏にもっと草が伸びたら歩けない気がする。
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結局、馬の背の頂上部分は左右の草で何も見えず登った意味がなかった。
ここは馬の背をほとんど降りてきたところ。
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さらに前方へ。
ここだけ写真で切り取ると草原のよう。
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今まで歩いてきた方向を振り返って撮影。
草がなく影になっているところが道あるいはケモノミチ。
馬の背部分が「鼻」の由来なのかなあ?私にはそんな風に見えない。
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同じ位置から海岸部分。
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確かにここは手つかずの自然。でも狭いエリアだし、この岬は手つかずでも隣の浜や岬の建物は目に入るわけで(写真を拡大すればわかる)、「大自然」にひたれるような場所ではない。期待していただけにちょっとガッカリ。毎度ネーミングのことを書くが、誰が考えたか黒崎の鼻というインパクトのある名前が効いていると思う。私もそれに引っかかった1人かも。

参考までにグーグルで検索すると今現在のヒット数は黒崎の鼻で36万1000件。1.5キロしか離れていない荒崎公園は7万8200件。黒崎に「鼻」がついていなければどうなっていたかを考えると論理力が鍛えられるかもよ。ちなみに湘南でもメジャーな由比ヶ浜(ゆいがはま)は89万6000件、湘南だと5880万件。ついでに三浦半島は298万件で湘南に較べればぐっとマイナーな存在。



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しかし、そんな理屈っぽいことを忘れてのんびりするにはいいところ。
ゴールデンウイークなのにここを訪れているのは私以外に家族連れが4組と、岩場の先のほうに釣り人が7〜8名のみ。私は釣りをしないが、あちこちの海岸をバイクでツーリングしてわかったのは釣り人はどこにでも必ずいるということ。この記事のように

ところでのんびりするにはいいところといっても、ここは手つかずの自然の場所。トイレやベンチもちろん自販機もない。だから長居するつもりで来るならその心構えで。平日なら誰もいないこともあるだろうし、ここで波の音でも聴きながら読書なんて最高だが、平らな場所もないからアウトドア用の椅子でも持ってこないと苦労するよ。


この岩のところだけにあった色鮮やかな海草。
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潮だまり。
カニとかはいなかった。
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ビーチは極小。
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でもこうやって撮影すると広いイメージに。
観光地の写真なんて信じちゃダメだよ。
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荒崎公園で見た岩礁は白と黒のツートンだったが、ここのは黒っぽい。だから黒崎という地名なんだろう。たった1.5キロしか離れていないのにずいぶんと違うもんだと妙な疑問が頭に浮かぶ。

海岸から戻る道には階段のような窪みが掘ってあった。
あれっ、手つかずの自然は?
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キャベツにさよならをして帰路につく。
走行150キロ。多少の渋滞があったのは仕方ないとして、ゴールデンウイークでも人のあまりいないところに行くという目的が達せられて満足。
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おしまい

wassho at 08:57|PermalinkComments(0) バイク