2012年07月
2012年07月31日
夕風呂のススメ
わざわざ書くほどのことかどうかとも思うが、
周りの人に尋ねてみたら、あまり知らないようなので、
夏を快適に過ごすネタとして。
夏は暑い。暑いと汗をかく。
汗をかくと不快である。
それを少し和らげる方法。
手順1
夕方早めに風呂にはいる。別に何時でもいいが、風呂に入った後、陽があるうちに散歩でもした方が効果がわかりやすいので、とりあえず夏の今なら午後5時頃。もちろんシャワーでもいい。
↓
手順2
散歩にでも出かけてみて。明るくても直射日光はもう射さない午後6時頃からがいいと思う。別に夜でも構わないが。
さて6時頃ならまだ暑いし夜だって暑い。だから散歩なんかしたら汗をかく。
でも夕風呂を浴びてからかく汗は、どこかサラッとしていてあまり不快ではない。それと同じ気温でも夕風呂の後は、少し涼しく感じられるから不思議。正確には不快度が下がるから、暑くてもあまり気にならないというか。
風呂に入ってさっぱりしたから当たり前やろ、と言われればそれまでなんだけれど、今、多くの人は寝る前に風呂に入る習慣になっているはず。それに家の中ではエアコンも効いている。だから風呂で暑さをしのぐという感覚は何となく忘れられているような気がする。
夕涼みという言葉がある。縁側で浴衣でも着て過ごすイメージ。夕方になったって別に「涼しい」ほど気温は下がらないから、あれは夕風呂とセットだったんじゃないかなと考えたり。もっとも夕涼みという言葉が生きていた時代は、ヒートアイランド現象とかなかったから、夕方は涼しかったのかな?
残念ながら同じ理屈で、朝風呂に入ったら日中を快適に過ごせるかというとそうではない。気温も夕方以降より高いし、直射日光もあって風呂効果くらいじゃ追いつかないくらい身体の感じる温度が高いのだと思う。
言っておくが、夕風呂にエアコンなしで夏を過ごせるほどの効果はないよ。でも夏の夕方や夜を、屋外で少し快適に過ごす方法として知っておいて損はない。より屋外で過ごすということは、家の中でエアコンをつけているよりは省エネにもつながる。夜風呂に入って、すぐに寝たんじゃ快適さをあまり味わえなくてもったいない。普段の生活では難しいだろうが、休日や夏休みに試してみて。特にお祭りや花火見物には効果抜群。
周りの人に尋ねてみたら、あまり知らないようなので、
夏を快適に過ごすネタとして。
夏は暑い。暑いと汗をかく。
汗をかくと不快である。
それを少し和らげる方法。
手順1
夕方早めに風呂にはいる。別に何時でもいいが、風呂に入った後、陽があるうちに散歩でもした方が効果がわかりやすいので、とりあえず夏の今なら午後5時頃。もちろんシャワーでもいい。
↓
手順2
散歩にでも出かけてみて。明るくても直射日光はもう射さない午後6時頃からがいいと思う。別に夜でも構わないが。
さて6時頃ならまだ暑いし夜だって暑い。だから散歩なんかしたら汗をかく。
でも夕風呂を浴びてからかく汗は、どこかサラッとしていてあまり不快ではない。それと同じ気温でも夕風呂の後は、少し涼しく感じられるから不思議。正確には不快度が下がるから、暑くてもあまり気にならないというか。
風呂に入ってさっぱりしたから当たり前やろ、と言われればそれまでなんだけれど、今、多くの人は寝る前に風呂に入る習慣になっているはず。それに家の中ではエアコンも効いている。だから風呂で暑さをしのぐという感覚は何となく忘れられているような気がする。
夕涼みという言葉がある。縁側で浴衣でも着て過ごすイメージ。夕方になったって別に「涼しい」ほど気温は下がらないから、あれは夕風呂とセットだったんじゃないかなと考えたり。もっとも夕涼みという言葉が生きていた時代は、ヒートアイランド現象とかなかったから、夕方は涼しかったのかな?
残念ながら同じ理屈で、朝風呂に入ったら日中を快適に過ごせるかというとそうではない。気温も夕方以降より高いし、直射日光もあって風呂効果くらいじゃ追いつかないくらい身体の感じる温度が高いのだと思う。
言っておくが、夕風呂にエアコンなしで夏を過ごせるほどの効果はないよ。でも夏の夕方や夜を、屋外で少し快適に過ごす方法として知っておいて損はない。より屋外で過ごすということは、家の中でエアコンをつけているよりは省エネにもつながる。夜風呂に入って、すぐに寝たんじゃ快適さをあまり味わえなくてもったいない。普段の生活では難しいだろうが、休日や夏休みに試してみて。特にお祭りや花火見物には効果抜群。
2012年07月28日
ヒマワリ あけぼの山農業公園
ヒマワリを見てきた。
夏の風物詩として辺り一面ヒマワリの写真を雑誌などで見かけることがある。それを一度は自分の目で見てみたいと思っていた。本日の東京は気象庁発表の最高気温33.3度、バイクの気温計は首都高上で36.5度! ヒマワリを見るには、もってこいの真夏日(^^ゞ
場所は5月にポピーを見に行った柏市の「あけぼの山農業公園」。ここは季節ごとにいろんな花を栽培している。特にチューリップ、ポピー、ヒマワリ、コスモスが有名。今年のヒマワリは約5万本。
バイクで手軽に行ける距離にヒマワリの名所は何カ所かあるが、微妙に開花時期が違う。植える時期や品種が違うのだろうか? それとヒマワリの見頃は意外と短く1週間程度らしい。あけぼの山農業公園のホームページをチェックしていると水曜日に七分咲き、木曜日に八分咲き、金曜日に満開となっていた。というわけで開会したオリンピックそっちのけで出かけてきた。
駐車場から見えるヒマワリ。
早くもテンション上がる。
ところが誤算その1
こんな感じのヒマワリ畑になっているのだが、ヒマワリというのは背が高い。確かにヒマワリは一杯咲いていても、ポピーの時と違って咲いているヒマワリすべてを見渡せるわけではない。見渡したい人は高めの脚立(きゃたつ)持参でどうぞ。実際、脚立に乗って撮影しているカメラマンもいた。
スイングパノラマで撮影。
ドアップで。
夏の元気を感じられるかな?
ハチさん食事中。
開花前のヒマワリ。
小学生の時に育てて、夏休みの絵日記にも書いたはずなのに、こんな形だったことはすっかり忘れていた。
誤算その2
ヒマワリは太陽の方を向くから「日回り」だと思っていた。だからヒマワリの撮影で逆光の心配はないと。しかし実際には太陽を背にして咲いている。つまり逆光である。調べてみると「日回り」するのは成長途中だけで、花は基本的に東向きなんだそうである。
公園を訪れたのは午後2時頃で逆光というほどの太陽の向きではないのだが、写真に撮ると花が影になってしまう。実際の見た目のヒマワリの中心部はこんなに暗くない。人間の目には逆光補正機能がついているのか? 最近写真を撮ると逆光の文句ばかり書いているね。
NEX(最近買ったデジカメ)には逆光対策が3つ用意されている。1つは「おまかせオートモード」でカメラが逆光を関知すると補正してくれるもの。この場合は液晶画面に「逆光」という表示が出る。しかし前日の城ヶ崎ツーリングで書いたようにNEXはあまり逆光と判断しない傾向がある。まして午後2時の太陽位置である。今回は一度も逆光と判断しなかった。
2つめはiPhoneにも搭載されているHDRという機能。
カメラには写真の明るさを変える露出・絞りという機能があるが、HDRは露出の違う=明るさの違う3枚の写真を連写して合成し、いいとこ取りをするというもの。HDR=high dynamic range imaging
3つめはDROという機能。
DRO=dynamic range optimizer。オプティマイズというのは最適化のこと。この仕組み・原理はよくわからない。要は写真に明るい部分と暗い部分があれば、最適になるように調整するというもの。「おまかせオートモード」で逆光と表示されるときは、このDROが作動しているのかもしれない。
「おまかせオートモード」ではHDRは使えないし、DROをこちらの都合で作動させることもできない。そこで「プログラム・オートモード」で撮影を試す。プログラム・オートモードというネーミングはさっぱり意味がわからないが、
おまかせオートモード
露出とシャッタースピードはカメラが自動で行う。
その他の設定もカメラが自動で行う。
プログラム・オートモード
露出とシャッタースピードはカメラが自動で行う。
その他の設定は撮影者が自分で設定する。
ということらしい。以前「オート・モード」といっていたのが、プログラム・オートモードで、その後カメラにいろんな機能が備わり、それもまとめてフルオートにしたのがおまかせオートモードということなのかな。どうしてプログラムなんて意味の通じないネーミングを使うかな。露出とシャッタースピードはカメラの基本だから「ベーシック・オートモード」と「フルオート・モード」とかにすればいいのに。
HDRとDROでも撮ってみたが、あまり変化なし。
とりあえず今回のような微妙な逆光には効果がないみたいで期待はずれ。
プログラム・オートモードは露出はカメラ任せなんだけれど、ボタン1つで微調整できる仕組みもついている。それで明るくなるという方向へ回してみた。
1つ前の写真と較べると明るすぎる感じがするが、ヒマワリの中心部の見た目はこの写真の方が近い。ただし葉の部分は色が薄くなりすぎている。何も考えずにシャッターを押して、見た目通りの写真が撮れる時代が早く来て欲しい。
まだまだ未完成なカメラ・テクノロジーを哀れんで、
皆とは逆方向を向いてくれている貴重なヒマワリ。
キレイに撮りたかったら午前中に来いといってるのかもしれないが(^^ゞ
こんなヒマワリも少しだけあった。
この品種の葉っぱはおいしいらしく虫食いだらけ。
風車と一緒にヒマワリを撮りたかったのだが、
位置関係が悪くヒマワリは後ろ向きで残念。
NEXには液晶画面に映っているものをタッチすれば、
そこにピントを合わせるという機能がある。
風車にタッチ。
ヒマワリにタッチ。
ボケた写真を撮るときに構図を調整する機能と思われるが、以前に書いたように写真のボケは不要と思っているので、私にはあまり必要ない機能。
あけぼの山農業公園といえば、その風車が名物。
何のために、あるいはどういう理由で風車があるかは不明。
公園のホームページにも説明はない。
それと前回も今回も風車は回っていなかった。
ポピーを見に来た前回、風車前の池にはスイレンが咲いていたが今回はハス。
ハスとスイレンは、どっちがどっちだったか間違いやすい。漢字も蓮と睡蓮で似ているし。写真のように水面から茎が伸びているのがハス。スイレンは水面で咲く。
ハスの花。
2枚目の花の写真で何か連想しない?
そうハスの根がレンコン。漢字では蓮根と書く。
花の真ん中にあるレンコンみたいなのは雌しべなのかな?
ついでにハスを英語でいうとロータス。
ついでに、これはネギ(^^ゞ
農業公園だから、こういうものも栽培しているみたい。
レンコンも収穫するのかな?
ここは前回ポピー畑だったところ。
次は何を育てているのだろう。
風車池のそばからヒマワリ畑。
これはスイングパノラマで撮ってみた。
今回もズームレンズだけで、広角レンズやワイドコンバーターは使用せず。
面倒だったというより、暑くて気力が起きなかった。
ヒマワリの背が高くて、全体を見渡せるような場所もなかったし。
※ブログの先頭の写真は、背伸びして腕をいっぱい伸ばしてカメラを高い位置にして撮ったもの。だから、あのヒマワリが目の前に広がる風景を「この眼」では見ていないのが心残り。
見事にヒマワリは後ろ向きだけれど、せっかくだからヒマワリと風車の図。
これはヒマワリ畑の横の道路から。ヒマワリ畑は道路より少し低くなっているから、多少は見晴らしがよい。
咲き誇っているヒマワリを見ると、こちらまで元気になってくる。
でも暑くてクタクタになるのが難点。
それはともかく暑中お見舞い申し上げます。
2012年07月27日
ソニー MDR-XB60EX (イヤホン) その2
ほとんどビクターのHP-FX500を買うつもりで、念のための試聴だったのに、意外な結果になって少し戸惑う。ゼンハイザーを買ったときは1万円前後のイヤホンを片っ端から聴き較べたが、今回はあまり時間もなかった。それに前回よりイヤホン売り場の商品も増えている気がする。そこでたいした理由でもないのだが、前回のゼンハイザーはドイツ製だったので今回は日本製にすることで範囲を絞り込む。
いくつか聴き較べて、値段も考慮して最終候補に残ったのが次の2つ。
オーディオテクニカ ATH-CKS90 1万円位だったと思う
ソニー MDR-XB60EX 6980円
この2つは似たような音に思えた。というかビクターのHP-FX500が、基準となるゼンハイザーCX870と違いすぎたのかもしれない。しかし、この2つがビクターとゼンハイザーのどちらに近いかといえばビクターに近い。そういう意味ではゼンハイザーのほうが変わってるのかもしれない。ゼンハイザーは低音から高音までのバランスはいいと思うが、音の響きが少し控えめだと今回の聴き較べでわかった。そういえば前回はクラシックの低音が豊かに聞こえるかどうかを一番重視して他のことはあまり考えていなかったように思う。
それで結論としてはソニーのイヤホンを選んだ。
選んだ理由は音ではない。音質は(いい意味で)どっちでもよかった。
1)
どちらも低音を出すためにイヤーピース(耳に突っ込む部分)の手前に膨らみを持たせている。音を共鳴させるスペースである。オーディオテクニカは、その部分のデザインが気に入らなかった。コブとり爺さんを連想する。
2)
オーディオテクニカは黒だけだが、ソニーは黒、シルバー、ゴールドと3色あった。私のiPhoneはホワイトだからシルバーの方が似合う。また、わりと大きなイヤホンなので耳のところが黒よりシルバーの方が軽快な感じがするかなと思って。しかし買ってから気づいたのは、イヤーピースの後ろのシルバーの部分の裏側は黒だし、この部分はかなり耳の中に入って外からはあまり見えない。誤算(>_<)
できたらケーブルもシルバーは無理でも薄いグレーにして欲しかった。
3)
実をいうと一番の決め手は音でもデザインでもなくコレ。
「絡みにくいコード」というのに惹かれたから。
イヤホンのコードは絡みやすい。イヤホンを耳から外してiPhoneと一緒にジャケットのポケットに入れて、その後ポケットに一度も手を入れていないのに、次にiPhoneをポケットから取り出すと見事にイヤホンのコードが絡まっている。驚くなかれ机の上に置いているだけでイヤホンのコードは必ず絡まる特性を持っている! 絡まないイヤホンのコードを発明したらノーベル賞ものだと常々思う。
それでセレーションコードと呼ばれるこのコード。水曜日に買ったばかりだから確かなことはいえないが、絡むけれど絡み方は少ないような気がする。だからほどきやすい。それと少し太めのコードだから何となく安心感もある。
ところで、このソニーのイヤホンは私が買った6980円の他に、3980円と9980円のシリーズがある(店頭価格)。この3つの比較もしたが、確かに値段が高い方がいい音がする。どういう風に「いい音」なのかと問われれば、うまく表現できないけが。ただし3000円分ずつの差があるかというと微妙。ゼンハイザーを買う前は3000円クラスのイヤホンを使っていて、1万円クラス(ゼンハイザーCX870)はさすがに音がいいと感激した。そう考えるとソニーの3980円(MDR-XB30EXという製品)のコストパフォーマンスは高いと思う。iPhoneやスマホに付属のイヤホンから初めて乗り換えるなら充分に満足できるはず。オススメ
ゼンハイザーCX870と較べるとソニーMDR-XB60EXは音がクリアである。前回エイジングのことを書いたが、まだ新品なのでその固さもあってちょっと音が派手すぎる。一番違うのはバイオリンでソニーMDR-XB60EXはカブリツキで聴いている感じがするというか、ゼンハイザーCX870とは違う楽器を聴いている気さえする。私はもともとクリアで解像度の高い音が好みなのだが、耳の中で鳴るイヤホンでは少しマイルドな音の方がいいと思っている。その方が耳の近くで鳴っているという不自然な感じがしない。
ピアノやオーケストラはバイオリン(単独)ほどは違わないが、不思議なのは音声だけの英語講座。これはちょっと音が悪くなった。具体的には、電話で人の声を聴くと音の幅が狭くなるが、ちょっとそれに似た感じ。帯域(音の高低の幅)が狭くなっているわけはないから、どうして音声だけがそういうふうに感じるのかその理由はよくわからない。
しかし水曜日に買って、その後イヤホンは鳴らし放しにしてエイジングさせているので、徐々にいい感じになってきてはいる。スピーカーのエイジングは常に鳴らしているわけにいかないので数ヶ月かかるが、イヤホンは早くて楽。スピーカーと較べれば振動板の大きさも極小なので、あと一日二日で音は落ち着くと思う。しかし本当にエイジング効果があるのかどうかは、エイジングの前後を聴き較べられないから確認できない。それに、だいたい1週間もすれば耳の方が慣れてくる(^^ゞ
ところで買い換えの第1条件であったはずのL字型ではなく真っ直ぐなプラグであること。ソニーもオーディオテクニカもL字型プラグである。実は意外とあっさりこの問題は解決した。昨日書いたように
iPhoneの差し込み口はボディの上側にあるから、ポケットやカバンに
入れれば、コードはプラグのL字の終わり部分からさらにL字型に折れ
曲がって上へ伸びることになる。急角度で折れ曲がった部分にはストレス
がかかるから断線しやすくなる。
でもイヤホンを聴き較べながら気づいたんだけれど
だったらiPhoneを横にしてポケットやカバンに入れればいい!
何事も臨機応変にね。
とにかく今度は長持ちしてくれますように。
おしまい
いくつか聴き較べて、値段も考慮して最終候補に残ったのが次の2つ。
オーディオテクニカ ATH-CKS90 1万円位だったと思う
ソニー MDR-XB60EX 6980円
この2つは似たような音に思えた。というかビクターのHP-FX500が、基準となるゼンハイザーCX870と違いすぎたのかもしれない。しかし、この2つがビクターとゼンハイザーのどちらに近いかといえばビクターに近い。そういう意味ではゼンハイザーのほうが変わってるのかもしれない。ゼンハイザーは低音から高音までのバランスはいいと思うが、音の響きが少し控えめだと今回の聴き較べでわかった。そういえば前回はクラシックの低音が豊かに聞こえるかどうかを一番重視して他のことはあまり考えていなかったように思う。
それで結論としてはソニーのイヤホンを選んだ。
選んだ理由は音ではない。音質は(いい意味で)どっちでもよかった。
1)
どちらも低音を出すためにイヤーピース(耳に突っ込む部分)の手前に膨らみを持たせている。音を共鳴させるスペースである。オーディオテクニカは、その部分のデザインが気に入らなかった。コブとり爺さんを連想する。
2)
オーディオテクニカは黒だけだが、ソニーは黒、シルバー、ゴールドと3色あった。私のiPhoneはホワイトだからシルバーの方が似合う。また、わりと大きなイヤホンなので耳のところが黒よりシルバーの方が軽快な感じがするかなと思って。しかし買ってから気づいたのは、イヤーピースの後ろのシルバーの部分の裏側は黒だし、この部分はかなり耳の中に入って外からはあまり見えない。誤算(>_<)
できたらケーブルもシルバーは無理でも薄いグレーにして欲しかった。
3)
実をいうと一番の決め手は音でもデザインでもなくコレ。
「絡みにくいコード」というのに惹かれたから。
イヤホンのコードは絡みやすい。イヤホンを耳から外してiPhoneと一緒にジャケットのポケットに入れて、その後ポケットに一度も手を入れていないのに、次にiPhoneをポケットから取り出すと見事にイヤホンのコードが絡まっている。驚くなかれ机の上に置いているだけでイヤホンのコードは必ず絡まる特性を持っている! 絡まないイヤホンのコードを発明したらノーベル賞ものだと常々思う。
それでセレーションコードと呼ばれるこのコード。水曜日に買ったばかりだから確かなことはいえないが、絡むけれど絡み方は少ないような気がする。だからほどきやすい。それと少し太めのコードだから何となく安心感もある。
ところで、このソニーのイヤホンは私が買った6980円の他に、3980円と9980円のシリーズがある(店頭価格)。この3つの比較もしたが、確かに値段が高い方がいい音がする。どういう風に「いい音」なのかと問われれば、うまく表現できないけが。ただし3000円分ずつの差があるかというと微妙。ゼンハイザーを買う前は3000円クラスのイヤホンを使っていて、1万円クラス(ゼンハイザーCX870)はさすがに音がいいと感激した。そう考えるとソニーの3980円(MDR-XB30EXという製品)のコストパフォーマンスは高いと思う。iPhoneやスマホに付属のイヤホンから初めて乗り換えるなら充分に満足できるはず。オススメ
ゼンハイザーCX870と較べるとソニーMDR-XB60EXは音がクリアである。前回エイジングのことを書いたが、まだ新品なのでその固さもあってちょっと音が派手すぎる。一番違うのはバイオリンでソニーMDR-XB60EXはカブリツキで聴いている感じがするというか、ゼンハイザーCX870とは違う楽器を聴いている気さえする。私はもともとクリアで解像度の高い音が好みなのだが、耳の中で鳴るイヤホンでは少しマイルドな音の方がいいと思っている。その方が耳の近くで鳴っているという不自然な感じがしない。
ピアノやオーケストラはバイオリン(単独)ほどは違わないが、不思議なのは音声だけの英語講座。これはちょっと音が悪くなった。具体的には、電話で人の声を聴くと音の幅が狭くなるが、ちょっとそれに似た感じ。帯域(音の高低の幅)が狭くなっているわけはないから、どうして音声だけがそういうふうに感じるのかその理由はよくわからない。
しかし水曜日に買って、その後イヤホンは鳴らし放しにしてエイジングさせているので、徐々にいい感じになってきてはいる。スピーカーのエイジングは常に鳴らしているわけにいかないので数ヶ月かかるが、イヤホンは早くて楽。スピーカーと較べれば振動板の大きさも極小なので、あと一日二日で音は落ち着くと思う。しかし本当にエイジング効果があるのかどうかは、エイジングの前後を聴き較べられないから確認できない。それに、だいたい1週間もすれば耳の方が慣れてくる(^^ゞ
ところで買い換えの第1条件であったはずのL字型ではなく真っ直ぐなプラグであること。ソニーもオーディオテクニカもL字型プラグである。実は意外とあっさりこの問題は解決した。昨日書いたように
iPhoneの差し込み口はボディの上側にあるから、ポケットやカバンに
入れれば、コードはプラグのL字の終わり部分からさらにL字型に折れ
曲がって上へ伸びることになる。急角度で折れ曲がった部分にはストレス
がかかるから断線しやすくなる。
でもイヤホンを聴き較べながら気づいたんだけれど
だったらiPhoneを横にしてポケットやカバンに入れればいい!
何事も臨機応変にね。
とにかく今度は長持ちしてくれますように。
おしまい
2012年07月26日
ソニー MDR-XB60EX (イヤホン)
よけいな実験をしたために、1万円ほどもするイヤホンを買うことになった話は以前に書いた。ブログを見ると昨年12月のこと。それ以来、気に入って愛用してきたゼンハイザーというメーカーのCX870。
自宅から駅まで→音楽
電車に乗っている間→NHKの英語講座
駅からオフィス→NHKの英語講座
オフィスから自宅はずっと音楽
休みの日に買い物など行くときもずっと音楽
iPhoneに入っている音楽はクラシックと女声ジャズボーカル。どんなジャンルも選り好みせず聞く方だが、15年くらい前からお金を払って買うCDはこの2つのジャンルになった。ロック・ポップ系はCDを買っても数回しか聴かないことが多く、何となくもったいなくなって。たまにiTuneのネットラジオで普段は聴かないような音楽を聴く。6000局ほどリストアップされて、いつもと違う音楽が流れていると部屋の雰囲気まで変わって見えるからおもしろい。
さて昨年買ったゼンハイザーCX870。
低音がよく出て、かつバランスがよく全体的に柔らかい音質。批判的に書けばメリハリがなくて解像度も高い方ではないから、流行りもの系の音楽を聴くには地味かもしれない。しかし、あれこれ比較して私の聴く音楽にはよく合っていると選んだから、音質的な満足度は高かった。まあ、その前はは3000円クラスのイヤホンだったし。
部屋ではじっくり音楽を聴くことはあまりない。本や雑誌を読みながらだったり、ネットをしながらだったり、たまには音を消したテレビを見ながらだったりする。しかし歩きながらイヤホンで音楽を聴くと、じっくり聴くというかクラシックの場合は分析的な聴き方になる。ときどき「なるほど、ここはこうくるのね」などど作品の狙いがわかったような気になって意外と楽しい。iPodにしろウォークマンにしろ以前はそんな風に聴かなかったから、これはイヤホンの音質が向上した副次効果だと思う。
そのゼンハイザーCX870だが、数日前から右側の音がとぎれるようになった。プラグ回りのコードを引っ張ったり押さえたりすれば一時的には戻るが、どうもコード内部で断線しかかっているぽい。
実はこのイヤホンを買うときから、そうなるんじゃないかなという予感はあった。写真のプラグのところを見ればわかるように、この機種のプラグはL字型になっている。iPhoneの差し込み口はボディの上側にあるから、ポケットやカバンに入れれば、コードはプラグのL字の終わり部分からさらにL字型に折れ曲がって上へ伸びることになる。急角度で折れ曲がった部分にはストレスがかかるから断線しやすくなる。
仕方ないので買い換え。このイヤホンで音楽の新しい楽しみを発見できたとはいえ、たった8ヶ月しか持たなかったのは大いに不満。
とりあえず次はL字型プラグでない機種にしよう。それとゼンハイザーCX870の音は気に入っていたが、どうせ買い換えるならプラグがL字型か真っ直ぐかにかかわらず、気分転換にゼンハイザー以外のメーカにしようというのが基本方針。
ネットで検索して見つけたのはビクターのHP-FX500という製品。スピーカーの振動板(揺れて音を出すところ)は紙や化学繊維でできているものが多いが、この製品は木でできているらしい。紙でも木でも貝殻でも音がよければ何でできていようがかまわないが、イヤホンのボディ部分も木製なのがめずらしくて興味を持った。もう少し丸みをつければドングリみたいになっておもしろかったのに。価格は1万円ちょっと。
あまり検索して調べる時間もなかったので、とりあえずこのビクターのHP-FX500を試聴して、気に入ったら買うかくらいの気持ちでビックカメラに行く。
聴いた。
ゼンハイザーCX870とはまったく違う音なのに驚いた。スピーカーがウッドでできているということだが、コンクリートの間違いじゃない?といいたくなるほど固い音。好意的に書けば解像度が高く(細かな音まで、他の音に混じらずはっきり聴き取れる)、楽器の響きも豊か。でもこの音はちょっと厳しすぎる。15分くらい音楽を聴いたら耳が疲れそうである。ひょっとしたら展示品はおろしたての新品で、音がほぐれていないのかもと考えた。でも周りにあったビクターのイヤホンをいくつか聴いても基本的に同じ傾向だったので、これがビクターの特徴なのかと思う。
エイジングという言葉がある。アンチエイジングは歳をとらないようにがんばることだが、オーディオがらみでエイジングというと、少し使い込んで製品本来の性能を引き出すことをいう。たとえばスピーカーは細かく振動することによって音を出している。たいていは紙でできている振動板も最初は少し固いだろうから、新品のうちは本来の性能がでないという考え方。スピーカーに関していえばこれは事実。不思議なのは、どんどん使い込めば振動板は柔らかくなりすぎて、ヘンな音になりそうな気がするが、そうはならないみたい。しかし、中にはアンプとスピーカをつなぐケーブルもエイジングしないと最初は音が固いとか、新しいスピーカーは部屋がそのスピーカーの音になれておらず、しばらく使うと部屋のエイジングが済んでいい音になるとかいう人もいる。こうなるとオーディオ・オカルトの世界。
さてビクターのHP-FX500はエイジングが済んでも、まだ固い音だと想像されたので却下。それでハタと困ってしまう。お店にはたくさんの種類のイヤホンが展示されているが、ほとんどがL字型プラグなのである。
ソニーのイヤホンまで話がたどり着かなかった(^^ゞ
ーーーー続く。
自宅から駅まで→音楽
電車に乗っている間→NHKの英語講座
駅からオフィス→NHKの英語講座
オフィスから自宅はずっと音楽
休みの日に買い物など行くときもずっと音楽
iPhoneに入っている音楽はクラシックと女声ジャズボーカル。どんなジャンルも選り好みせず聞く方だが、15年くらい前からお金を払って買うCDはこの2つのジャンルになった。ロック・ポップ系はCDを買っても数回しか聴かないことが多く、何となくもったいなくなって。たまにiTuneのネットラジオで普段は聴かないような音楽を聴く。6000局ほどリストアップされて、いつもと違う音楽が流れていると部屋の雰囲気まで変わって見えるからおもしろい。
さて昨年買ったゼンハイザーCX870。
低音がよく出て、かつバランスがよく全体的に柔らかい音質。批判的に書けばメリハリがなくて解像度も高い方ではないから、流行りもの系の音楽を聴くには地味かもしれない。しかし、あれこれ比較して私の聴く音楽にはよく合っていると選んだから、音質的な満足度は高かった。まあ、その前はは3000円クラスのイヤホンだったし。
部屋ではじっくり音楽を聴くことはあまりない。本や雑誌を読みながらだったり、ネットをしながらだったり、たまには音を消したテレビを見ながらだったりする。しかし歩きながらイヤホンで音楽を聴くと、じっくり聴くというかクラシックの場合は分析的な聴き方になる。ときどき「なるほど、ここはこうくるのね」などど作品の狙いがわかったような気になって意外と楽しい。iPodにしろウォークマンにしろ以前はそんな風に聴かなかったから、これはイヤホンの音質が向上した副次効果だと思う。
そのゼンハイザーCX870だが、数日前から右側の音がとぎれるようになった。プラグ回りのコードを引っ張ったり押さえたりすれば一時的には戻るが、どうもコード内部で断線しかかっているぽい。
実はこのイヤホンを買うときから、そうなるんじゃないかなという予感はあった。写真のプラグのところを見ればわかるように、この機種のプラグはL字型になっている。iPhoneの差し込み口はボディの上側にあるから、ポケットやカバンに入れれば、コードはプラグのL字の終わり部分からさらにL字型に折れ曲がって上へ伸びることになる。急角度で折れ曲がった部分にはストレスがかかるから断線しやすくなる。
仕方ないので買い換え。このイヤホンで音楽の新しい楽しみを発見できたとはいえ、たった8ヶ月しか持たなかったのは大いに不満。
とりあえず次はL字型プラグでない機種にしよう。それとゼンハイザーCX870の音は気に入っていたが、どうせ買い換えるならプラグがL字型か真っ直ぐかにかかわらず、気分転換にゼンハイザー以外のメーカにしようというのが基本方針。
ネットで検索して見つけたのはビクターのHP-FX500という製品。スピーカーの振動板(揺れて音を出すところ)は紙や化学繊維でできているものが多いが、この製品は木でできているらしい。紙でも木でも貝殻でも音がよければ何でできていようがかまわないが、イヤホンのボディ部分も木製なのがめずらしくて興味を持った。もう少し丸みをつければドングリみたいになっておもしろかったのに。価格は1万円ちょっと。
あまり検索して調べる時間もなかったので、とりあえずこのビクターのHP-FX500を試聴して、気に入ったら買うかくらいの気持ちでビックカメラに行く。
聴いた。
ゼンハイザーCX870とはまったく違う音なのに驚いた。スピーカーがウッドでできているということだが、コンクリートの間違いじゃない?といいたくなるほど固い音。好意的に書けば解像度が高く(細かな音まで、他の音に混じらずはっきり聴き取れる)、楽器の響きも豊か。でもこの音はちょっと厳しすぎる。15分くらい音楽を聴いたら耳が疲れそうである。ひょっとしたら展示品はおろしたての新品で、音がほぐれていないのかもと考えた。でも周りにあったビクターのイヤホンをいくつか聴いても基本的に同じ傾向だったので、これがビクターの特徴なのかと思う。
エイジングという言葉がある。アンチエイジングは歳をとらないようにがんばることだが、オーディオがらみでエイジングというと、少し使い込んで製品本来の性能を引き出すことをいう。たとえばスピーカーは細かく振動することによって音を出している。たいていは紙でできている振動板も最初は少し固いだろうから、新品のうちは本来の性能がでないという考え方。スピーカーに関していえばこれは事実。不思議なのは、どんどん使い込めば振動板は柔らかくなりすぎて、ヘンな音になりそうな気がするが、そうはならないみたい。しかし、中にはアンプとスピーカをつなぐケーブルもエイジングしないと最初は音が固いとか、新しいスピーカーは部屋がそのスピーカーの音になれておらず、しばらく使うと部屋のエイジングが済んでいい音になるとかいう人もいる。こうなるとオーディオ・オカルトの世界。
さてビクターのHP-FX500はエイジングが済んでも、まだ固い音だと想像されたので却下。それでハタと困ってしまう。お店にはたくさんの種類のイヤホンが展示されているが、ほとんどがL字型プラグなのである。
ソニーのイヤホンまで話がたどり着かなかった(^^ゞ
ーーーー続く。
2012年07月22日
NEX-5N レンズテストその4 デジタルズーム
早起きして天気チェック。
予報は前日からと変わらず終日曇り。降水確率30〜40%。
東京アメッシュと国交省のXバンドレーダーで東京と神奈川に雨雲なし。しかし窓の外を見ると雲が厚く低い。いまいちバイクで出かける踏ん切りがつかない。午前7時半頃、テレビが江ノ島から「こちらでは雨が降っています」と生中継。アレッ?と思って東京アメッシュとXバンドレーダーを再度チェックするも、やはり雨雲なし。あまり当てにならないのかな。
結局、大した雨は降らないにしても、ところどころで小雨程度は避けられないと判断して、本日のバイク遊びは中止。こんなこともあろうかとツタヤで借りてきたDVDを観る。しかし朝の8時から映画を観るなんてヘンな気分。
レンズテストの最終回はデジタルズーム。6年前のイクシーでは画像が荒く使い物にならなかったが、新しく買ったNEXではどの程度技術が進歩しているか、使い物になるかの確認。結論として使い物になることは城ヶ崎〜伊豆スカ・ツーリングでアップ済み。今回はせっかく一杯撮ったから記録としてアップ。
光学ズームあるいは望遠レンズは、レンズの作用によって大きく写す仕組み。一方デジタルズームはフィルムに相当する画像センサーに写った画像を拡大して大きく見せる(正確には記録する)仕組み。大きく写すのか、写ったものを大きく見せるのかの違い。デジカメで撮った写真はパソコンで拡大できるけれど、それと同じことをカメラで記録するときにでやっている。元のサイズより拡大するから原理的に当然画質は落ちる。それを上手にごまかすのがテクノロジー。
もう少しわかりやすい説明はここで。なおこのページで出てくるCCDはフィルムに相当する画像センサーのこと。また銀塩カメラはフィルム式のカメラのこと。デジタルカメラと区別するために、フィルムカメラ、アナログカメラ、銀塩カメラといったりする。
銀塩というのは写真のフィルムに塗られている材質。これが光に当たって化学変化を起こし写真を記録する。一般的には感光剤などと呼ばれる。調べたら塩化銀という材質なのに、なぜかカメラの世界では銀塩と逆さまに呼ぶ。
ところで写真フィルムには塩化銀だけじゃなく、補助的な役割を果たす材質も塗られている。そのひとつがタンパク質の1種で女性が大好きなコラーゲン。だから富士フイルムは、写真フィルムで培ったコラーゲンの技術を応用して化粧品を作っている。(本当に写真フィルムのコラーゲン技術を使っているのか、ブランドのストーリーとして、そういうアピールをしているだけなのかは知らない)
さてデジタルズームのテスト。
NEXは10倍まで拡大できる。
まずはズームレンズの光学ズームから順番に。
※数字は35ミリ換算
◆ズームレンズ27ミリ
◆ズームレンズ36ミリ
◆ズームレンズ42ミリ
◆ズームレンズ52.5ミリ
◆ズームレンズ82.5ミリ
ここからがデジタルズーム。
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム1.5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム2倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム2.5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム3倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム3.5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム4倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム6倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム7倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム8倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム9倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム10倍
光学ズーム52.5ミリや82.5ミリと、デジタルズーム1.5倍を見較べると、デジタルズームで画像がやや甘くなっているというか、ごく薄くベールが掛かったように見える。しかし順番に見較べたからそうわかるレベルで、デジタルズーム1.5倍だけを見れば特に不満は感じないと思う。それと光学82.5ミリまでは「マンションのある風景」だがデジタルズーム1.5倍は「マンション」の写真になっている。何が撮れるかということで、この違いは大きい。
デジタルズームの倍率が上がるにつれ徐々に画質は悪化しているが、3倍くらいまでは私的には充分実用範囲。3倍というと約250ミリ相当。NEXで250ミリをカバーする別売りのズームレンズは10万円近い。滅多にそんな倍率では撮らないから、別売りレンズを買うつもりはない。だからやっぱりデジタルズームは便利な機能。
ちなみに城ヶ崎〜伊豆スカ・ツーリングでとった灯台の写真はズームレンズ82.5ミリ×デジタルズーム2倍。富士山の写真は3倍か3.5倍だったと思う。富士山がクッキリしていないのはデジタルズームのせいじゃなく、富士山がかなり遠くにあって霞んでいるから。光学250ミリで撮っても同じ結果になると思う。
次は24ミリ広角レンズのデジタルズーム。
◆広角レンズ24ミリ (これだけ撮影時刻が少し離れており、より青空)
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム1.5倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2.5倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム3倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム3.5倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム4倍
どちらかというと、ズームレンズより広角レンズのテストのほうが興味があった。
24ミリの1.5倍は36ミリ、2倍は48ミリ、2.5倍で60ミリになる。
光学ズームレンズの似たようなミリ数と較べると
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム1.5倍(36ミリ相当)
◆ズームレンズ 36ミリ
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2倍(48ミリ相当)
◆ズームレンズ 52.5ミリ
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2.5倍(60ミリ相当)
だいたい換算通りの結果かな。当たり前だけれど。
建物の真ん中と写真のセンターを揃えて撮影しておけば、もっとわかりやすかったと反省。
レンズの交換自体はガチャッとはめるだけだから簡単。しかし傷をつけないように、あるいはホコリなどが付着しないように、ケースからの出し入れやキャップのつけ外しがけっこう面倒である。
バイク・ツーリングの時の写真はほとんどが風景写真で、イクシーの時もズームレンズの広角一杯側で9割位を取っていたはず。だからNEXで24ミリの広角レンズをつけておき、ちょっと寄りたい(大きく写したい)ときにデジタルズームでキレイに拡大できれば便利かなと。24ミリの広角レンズなら薄いので、革ジャンのポケットに入れることも可能である。
NEXについていた27〜82.5ミリのズームレンズと、24ミリの広角レンズをどう使い分けるかは今後の課題。正確に言うなら使い分けるかどうかも課題。本音を言えば一本ですむレンズが欲しい。デジタルズームは使い物になるとはいえ、いちいちメニューから設定を呼び出す必要があって煩わしい。
今回デジカメを買い換えるときに最初に考えたのは、ミラーレスではなく普通のコンパクトタイプ。キャノンにはイクシーとは別に少し高級・マニア向けのパワーショットというブランドがある。最初はその中のS100というモデルにするつもりだった。値段は3万5000円ほど。他のメーカーにも同じようなモデルがあるが、イクシーと同じキャノンなら操作方法が似ているかなと思って。
買い換え理由その1である広角は、私のイクシー900ISが28ミリであるにに対してS100は24ミリだから、とりあえずクリア。買い換え理由その2の画質は、イクシーより上級ブランドだし、900ISより6年たっているから当然キレイになっているだろうという判断。
しかし、ネットでアレコレ見られるアマチュアが投稿した機種別の写真を見較べるうちに(メーカーのホームページある撮影例写真はプロが撮ったものだから、どんなデジカメでもキレイであまり参考にならない)、コンパクト〜ミラーレス〜一眼レフでは画質に明確な差があることがわかり、コンパクトは対象外に。一眼レフは大きいし重いし高いから、ミラーレスにしたというのは以前に書いたとおり。それで画質の違いの一番の理由はフィルムに相当する画像センサーの大きさ。
どれくらい違うかというとこんな感じ。
図はデジカメプラスから引用。
ちなみにフルサイズと書いてあるのがフィルムと同じ大きさ。普通のフィルムは35ミリなのに、画像センサーのフルサイズの横幅がなぜ36ミリなのかは長くなるので省略。
NEXのセンサーはAPS-Cというサイズ。
普通のコンパクトデジカメは1/2.3サイズ。パワーショットS100は図にはない1/1.7というサイズ。(これが高級コンパクトデジカメの基本サイズらしい)。面積で較べると
1/1.7サイズ=43ミリ平米
APS-Cサイズ=370ミリ平米
370 ÷ 43 = 8.6倍
センサーの具体的サイズは後で知ったのであるが、これだけ大きさが違えば画質に差がつくことも納得。カメラは「レンズの性能」「センサーのサイズと性能」「画像エンジンと呼ばれるセンサーの制御技術」の3つの掛け合わせで画質が決まるといわれている。ミラーレスはAPS-Cかフォーサーズと呼ばれるセンサーを積んでいる。少ししか大きさが違わないからフォーサーズが他の2つの要素でAPS-Cのカメラを上回ることは可能かも知れない。しかし1/1.7や1/2.3サイズと、APS-Cあるいはフォーサーズとでは、つまりコンパクトとミラーレスではやはり土俵が違う。
話をキャノンのS100に戻すと、このカメラには24ミリ〜120ミリのズームレンズがついている。このクラスの高級コンパクトは大体それくらいのレンズ。そういった1本でとりあえずOKなレンズが、なんでミラーレスにはないかなあ。それにS100のレンズは使わないときは縮んでボディに格納される。センサーのサイズが大きくなればレンズの直径が太くなるのは避けられないとして、パナソニック程度の大きさのレンズで24ミリ〜120ミリ程度ならできるはず。
まあメーカーとしては、微妙にレンズの焦点距離を変えていろいろレンズを買わせたいという気持ちはわかる。またマニアにはその方が使い勝手がいいのかも知れない。しかし以前に書いたようにデジカメの相場が下がって、6年前のイクシーと今のNEXは同じ値段なのである。だからカメラに関心がない人はNEXクラスを買わないという設定は間違っている。現に私が買っている! NEXにはパナソニックサイズで、これ1本でOKレンズをぜひ開発してもらいたい。
どうしてもダメならパナソニックにスイングパノラマが搭載されるでもいいけど(^^ゞ
おしまい
予報は前日からと変わらず終日曇り。降水確率30〜40%。
東京アメッシュと国交省のXバンドレーダーで東京と神奈川に雨雲なし。しかし窓の外を見ると雲が厚く低い。いまいちバイクで出かける踏ん切りがつかない。午前7時半頃、テレビが江ノ島から「こちらでは雨が降っています」と生中継。アレッ?と思って東京アメッシュとXバンドレーダーを再度チェックするも、やはり雨雲なし。あまり当てにならないのかな。
結局、大した雨は降らないにしても、ところどころで小雨程度は避けられないと判断して、本日のバイク遊びは中止。こんなこともあろうかとツタヤで借りてきたDVDを観る。しかし朝の8時から映画を観るなんてヘンな気分。
レンズテストの最終回はデジタルズーム。6年前のイクシーでは画像が荒く使い物にならなかったが、新しく買ったNEXではどの程度技術が進歩しているか、使い物になるかの確認。結論として使い物になることは城ヶ崎〜伊豆スカ・ツーリングでアップ済み。今回はせっかく一杯撮ったから記録としてアップ。
光学ズームあるいは望遠レンズは、レンズの作用によって大きく写す仕組み。一方デジタルズームはフィルムに相当する画像センサーに写った画像を拡大して大きく見せる(正確には記録する)仕組み。大きく写すのか、写ったものを大きく見せるのかの違い。デジカメで撮った写真はパソコンで拡大できるけれど、それと同じことをカメラで記録するときにでやっている。元のサイズより拡大するから原理的に当然画質は落ちる。それを上手にごまかすのがテクノロジー。
もう少しわかりやすい説明はここで。なおこのページで出てくるCCDはフィルムに相当する画像センサーのこと。また銀塩カメラはフィルム式のカメラのこと。デジタルカメラと区別するために、フィルムカメラ、アナログカメラ、銀塩カメラといったりする。
銀塩というのは写真のフィルムに塗られている材質。これが光に当たって化学変化を起こし写真を記録する。一般的には感光剤などと呼ばれる。調べたら塩化銀という材質なのに、なぜかカメラの世界では銀塩と逆さまに呼ぶ。
ところで写真フィルムには塩化銀だけじゃなく、補助的な役割を果たす材質も塗られている。そのひとつがタンパク質の1種で女性が大好きなコラーゲン。だから富士フイルムは、写真フィルムで培ったコラーゲンの技術を応用して化粧品を作っている。(本当に写真フィルムのコラーゲン技術を使っているのか、ブランドのストーリーとして、そういうアピールをしているだけなのかは知らない)
さてデジタルズームのテスト。
NEXは10倍まで拡大できる。
まずはズームレンズの光学ズームから順番に。
※数字は35ミリ換算
◆ズームレンズ27ミリ
◆ズームレンズ36ミリ
◆ズームレンズ42ミリ
◆ズームレンズ52.5ミリ
◆ズームレンズ82.5ミリ
ここからがデジタルズーム。
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム1.5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム2倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム2.5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム3倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム3.5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム4倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム5倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム6倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム7倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム8倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム9倍
◆ズームレンズ82.5ミリ × デジタルズーム10倍
光学ズーム52.5ミリや82.5ミリと、デジタルズーム1.5倍を見較べると、デジタルズームで画像がやや甘くなっているというか、ごく薄くベールが掛かったように見える。しかし順番に見較べたからそうわかるレベルで、デジタルズーム1.5倍だけを見れば特に不満は感じないと思う。それと光学82.5ミリまでは「マンションのある風景」だがデジタルズーム1.5倍は「マンション」の写真になっている。何が撮れるかということで、この違いは大きい。
デジタルズームの倍率が上がるにつれ徐々に画質は悪化しているが、3倍くらいまでは私的には充分実用範囲。3倍というと約250ミリ相当。NEXで250ミリをカバーする別売りのズームレンズは10万円近い。滅多にそんな倍率では撮らないから、別売りレンズを買うつもりはない。だからやっぱりデジタルズームは便利な機能。
ちなみに城ヶ崎〜伊豆スカ・ツーリングでとった灯台の写真はズームレンズ82.5ミリ×デジタルズーム2倍。富士山の写真は3倍か3.5倍だったと思う。富士山がクッキリしていないのはデジタルズームのせいじゃなく、富士山がかなり遠くにあって霞んでいるから。光学250ミリで撮っても同じ結果になると思う。
次は24ミリ広角レンズのデジタルズーム。
◆広角レンズ24ミリ (これだけ撮影時刻が少し離れており、より青空)
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム1.5倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2.5倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム3倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム3.5倍
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム4倍
どちらかというと、ズームレンズより広角レンズのテストのほうが興味があった。
24ミリの1.5倍は36ミリ、2倍は48ミリ、2.5倍で60ミリになる。
光学ズームレンズの似たようなミリ数と較べると
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム1.5倍(36ミリ相当)
◆ズームレンズ 36ミリ
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2倍(48ミリ相当)
◆ズームレンズ 52.5ミリ
◆広角レンズ24ミリ × デジタルズーム2.5倍(60ミリ相当)
だいたい換算通りの結果かな。当たり前だけれど。
建物の真ん中と写真のセンターを揃えて撮影しておけば、もっとわかりやすかったと反省。
レンズの交換自体はガチャッとはめるだけだから簡単。しかし傷をつけないように、あるいはホコリなどが付着しないように、ケースからの出し入れやキャップのつけ外しがけっこう面倒である。
バイク・ツーリングの時の写真はほとんどが風景写真で、イクシーの時もズームレンズの広角一杯側で9割位を取っていたはず。だからNEXで24ミリの広角レンズをつけておき、ちょっと寄りたい(大きく写したい)ときにデジタルズームでキレイに拡大できれば便利かなと。24ミリの広角レンズなら薄いので、革ジャンのポケットに入れることも可能である。
NEXについていた27〜82.5ミリのズームレンズと、24ミリの広角レンズをどう使い分けるかは今後の課題。正確に言うなら使い分けるかどうかも課題。本音を言えば一本ですむレンズが欲しい。デジタルズームは使い物になるとはいえ、いちいちメニューから設定を呼び出す必要があって煩わしい。
今回デジカメを買い換えるときに最初に考えたのは、ミラーレスではなく普通のコンパクトタイプ。キャノンにはイクシーとは別に少し高級・マニア向けのパワーショットというブランドがある。最初はその中のS100というモデルにするつもりだった。値段は3万5000円ほど。他のメーカーにも同じようなモデルがあるが、イクシーと同じキャノンなら操作方法が似ているかなと思って。
買い換え理由その1である広角は、私のイクシー900ISが28ミリであるにに対してS100は24ミリだから、とりあえずクリア。買い換え理由その2の画質は、イクシーより上級ブランドだし、900ISより6年たっているから当然キレイになっているだろうという判断。
しかし、ネットでアレコレ見られるアマチュアが投稿した機種別の写真を見較べるうちに(メーカーのホームページある撮影例写真はプロが撮ったものだから、どんなデジカメでもキレイであまり参考にならない)、コンパクト〜ミラーレス〜一眼レフでは画質に明確な差があることがわかり、コンパクトは対象外に。一眼レフは大きいし重いし高いから、ミラーレスにしたというのは以前に書いたとおり。それで画質の違いの一番の理由はフィルムに相当する画像センサーの大きさ。
どれくらい違うかというとこんな感じ。
図はデジカメプラスから引用。
ちなみにフルサイズと書いてあるのがフィルムと同じ大きさ。普通のフィルムは35ミリなのに、画像センサーのフルサイズの横幅がなぜ36ミリなのかは長くなるので省略。
NEXのセンサーはAPS-Cというサイズ。
普通のコンパクトデジカメは1/2.3サイズ。パワーショットS100は図にはない1/1.7というサイズ。(これが高級コンパクトデジカメの基本サイズらしい)。面積で較べると
1/1.7サイズ=43ミリ平米
APS-Cサイズ=370ミリ平米
370 ÷ 43 = 8.6倍
センサーの具体的サイズは後で知ったのであるが、これだけ大きさが違えば画質に差がつくことも納得。カメラは「レンズの性能」「センサーのサイズと性能」「画像エンジンと呼ばれるセンサーの制御技術」の3つの掛け合わせで画質が決まるといわれている。ミラーレスはAPS-Cかフォーサーズと呼ばれるセンサーを積んでいる。少ししか大きさが違わないからフォーサーズが他の2つの要素でAPS-Cのカメラを上回ることは可能かも知れない。しかし1/1.7や1/2.3サイズと、APS-Cあるいはフォーサーズとでは、つまりコンパクトとミラーレスではやはり土俵が違う。
話をキャノンのS100に戻すと、このカメラには24ミリ〜120ミリのズームレンズがついている。このクラスの高級コンパクトは大体それくらいのレンズ。そういった1本でとりあえずOKなレンズが、なんでミラーレスにはないかなあ。それにS100のレンズは使わないときは縮んでボディに格納される。センサーのサイズが大きくなればレンズの直径が太くなるのは避けられないとして、パナソニック程度の大きさのレンズで24ミリ〜120ミリ程度ならできるはず。
まあメーカーとしては、微妙にレンズの焦点距離を変えていろいろレンズを買わせたいという気持ちはわかる。またマニアにはその方が使い勝手がいいのかも知れない。しかし以前に書いたようにデジカメの相場が下がって、6年前のイクシーと今のNEXは同じ値段なのである。だからカメラに関心がない人はNEXクラスを買わないという設定は間違っている。現に私が買っている! NEXにはパナソニックサイズで、これ1本でOKレンズをぜひ開発してもらいたい。
どうしてもダメならパナソニックにスイングパノラマが搭載されるでもいいけど(^^ゞ
おしまい
2012年07月21日
NEX-5N レンズテストその3 スイングパノラマ
本日の東京は曇りまたは小雨。
そして、あと10日で8月だというのに昼過ぎの気温は20度。
だいじょうぶか日本の夏?
さてスイングパノラマのテスト結果。
まずはカメラを横に構えて。普通はズームレンズなら広角側でパノラマを撮るんだろうけれど、ズーム率を変えて撮ってみたのは狙いがあったから。それは後ほど。なお数値はすべて35ミリ換算。
◆スイングパノラマ 横撮り 27ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 36ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 42ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 52.5ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 82.5ミリ
カメラを振りながら撮るのはなかなか難しい。あまり早く移動させても遅くてもエラーとなって写真は合成されない。もちろん水平も保たなければならない。だいたい写真は構図を決めてからシャッターを切るが、スイングパノラマは、カメラをたとえば左から右に移動させる場合、左側をどこから撮るかは自分で決められても、右側がどこで撮り終わるかがつかめない。つまりどんな構図になるかは出たとこ勝負。これらの写真も建物を真ん中に納めるつもりだったが、結果はごらんの通りで。まあ撮り慣れればコツがつかめるだろう。
水平はカメラがカクンと揺れたりすればエラーになるが、普通に水平を意識していればOKみたい。手でカメラ持って、身体を回転させるようにカメラを移動させているから数度の傾き=水平方向のデコボコはあるはずだが、できあがった写真にそんな形跡は見られない。おそらく上下は少しトリミング(切り抜くこと)して仕上げているのだと思う。なおカメラがカクンとならなければ撮影されるので、カメラがなだらかに上下した場合には、傾いた写真になってしまう。
スイングパノラマはカメラを移動させてる間、連写を続けて、それを合成するという仕組み。撮影した場所は人通りも多かったので、ランニングなどで早く動いている人や、ゆっくり歩いていても撮影場所の近くにいる人などは、移動範囲が大きいので多重写真のようになっている。これは仕方ない。
カメラを横に構えてのパノラマは横長写真になりすぎて、大きくプリントすればおもしろいかも知れないが、画面の大きさに制約のあるパソコン画面では縦方向が短くて、広い範囲が写っていてもあまり広さを感じない。
そこでカメラを縦に構えてのスイングパノラマ。
このテストではズームレンズだけではなく24ミリの広角レンズと、それにワイドコンバーターを装着して18ミリ相当でも撮ってみた。
※18ミリの右端が黒くなっているのはカメラを振るのが遅すぎて、連写が終わってしまったから。
◆スイングパノラマ 縦撮り 18ミリ(広角レンズ&ワイドコンバーター)
◆スイングパノラマ 縦撮り 24ミリ(広角レンズ)
◆スイングパノラマ 縦撮り 27ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 36ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 42ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 52.5ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 82.5ミリ
NEXは画像の縦横比が
2:3
9:16
の2つのモードがある。
わかりやすく縦を1に換算すれば
1:1.5
1:1.8
である。ただし9:16のモードは、2:3の画像の上下をトリミングして見かけ上9:16に仕上げている。つまり9:16は横が広く写るのではなく、縦が狭く写るだけ。フィルムに相当する画像センサーの比率が2:3だから、もともとそれ以上は広くは撮れない。まあワイド感を出すための演出みたいなもの。
スイングパノラマの比率は
横撮り 1:4.4
縦撮り 1:1.8
となる。9:16モードとスイングパノラマ縦撮りは同じ1:1.8だが、こちらは縦を狭くした演出ではなく、写真を重ね合わせて横に広く撮ることになる。
スイングパノラマにはワイドモードというのもあって、その場合の比率は
横撮り 1:6.7
縦撮り 1:2.6
となる。
以下はワイドモードでカメラを縦に構えてのスイングパノラマ。
ノーマルモードで横撮りの1:4.4だと横長過ぎるが、このワイドモード縦撮りの1:2.6ならギリギリOKかなという気もする。なお、このテストはズームレンズのみ。パノラマ合成が途中で切れていたり、建物が中心にいなかったり、画像が傾いていたりはスイングパノラマ初体験ということで大目に(^^ゞ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 27ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 36ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 42ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 52.5ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 82.5ミリ
さていよいよ比較検証その1
◆18ミリ(ワイドコンバーター装着)
◆スイングパノラマ 縦撮り 27ミリ
横方向の範囲で較べれば、ワイドコンバーターをつけた広角18ミリと、ズームレンズ27ミリの縦撮りパノラマはほぼ同じ。NEXの場合、1万円のお手軽ワイドコンバーターがあるけが、本来20ミリ以下の広角レンズはかなり高価なもの。そう考えると、当たり前だがスイングパノラマのコストパフォーマンスは高い。
縦方向の比率が違うので写真自体の印象はかなり違う(ブログの中では縮小されているので拡大して見較べて)。スイングパノラマのほうが建物が大きく迫力があるといえるし、広角18ミリのほうは建物が実際の印象より遠いとはいえ、空間の広さがよく感じられるともいえる。建物ならスイングパノラマ、海や山の開けた景色なら広角18ミリということになるんだろうか。まあ、これからいろいろ撮ってみないとわからない。
画質は15インチモニターのMacBook Proの画面一杯に拡大してみても、特にスイングパノラマが劣っているとは思えない。パット見は広角18ミリのほうがキレイなのだが、それは雲が少なくて空の色がきれいなのと、建物などの日光の反射が多いからだろう。
比較検証その2
横道にそれるが画質の違いで思い出したのが、ズームレンズと広角レンズの比較。ズームレンズは焦点距離=倍率を変えられるレンズ。ちなみにズームするといえば大きく撮影するイメージがあるが、英語的には拡大・縮小の両方を指す。それでよく使うズームアップという表現はたぶん和製英語。ズームインが正しい。反対語はズームアウト。アップで撮るのアップは、ズームアップではなくクローズアップのアップ。
さて倍率を変えられないレンズは焦点距離を変えられないだから、単焦点レンズと呼ばれる。それで例えば24ミリ〜100ミリの望遠レンズがあったとして、そのズームレンズの30ミリ部分と、30ミリの単焦点レンズでは単焦点レンズの性能が高いといわれる。理由は知らない。ズームレンズは可動部分があってレンズの構造が複雑そうだから、シンプルな単焦点レンズのほうがとらえた光=情報をより損なうことなくフィルムやセンサーに伝えるのかなと思っている。
NEXについている24ミリの広角レンズは単焦点レンズである。ズームレンズは27ミリ〜82.5ミリで、24ミリはカバーしていないが、まあ近いところなので比較。
◆24ミリ広角レンズ
◆ズームレンズ27ミリ
変わらないね。単焦点24ミリ広角レンズのほうが画像がクリアな感じもするけれど。ところで公園でテストしたときは主に撮影範囲の違いがメインだったから気がつかなかったが、どちらのレンズも建物の両サイドの潰れていてちょっと残念。
なお比較は先ほどと同じように15インチモニター一杯に拡大したサイズでおこなっている。ブログの写真をクリックすれば大きくなるが、ブラウザーで見やすい程度のサイズに縮小されているので、そのサイズではほとんど見分けがつかないと思う。
比較検証その3
その1で見たように、ワイドコンバーターで18ミリにした広角レンズと、ズームレンズ27ミリ位置の縦撮りパノラマは水平方向でほぼ同じ画角となった。今度は24ミリ広角レンズと同じ画角になる縦撮りパノラマは何ミリかの検証。たいして意味はないが。
ズームレンズはメモリの刻んである位置でしか撮影していないので、写真を見ながら推測すると、水平方向が24ミリ広角レンズ相当の画角になるのはスイングパノラマ縦撮り30ミリくらいかな。
◆スイングパノラマ 縦撮り 27ミリ
◆24ミリ広角レンズ
◆スイングパノラマ 縦撮り 36ミリ
あらためて24ミリ広角レンズをパノラマで挟んで見較べてみると、風景を撮るにはこれくらいがバランスがいいような気がしてきた。18ミリは大きな建物などを近い距離から撮るには便利だろうが、普通に風景を撮るにはちょっと極端な構図になりそうな気がする。
比較検証その4
広角レンズにすればするほど写る範囲は広くなるが、写るものは小さくなる。スイングパノラマは合成写真だから、横方向は広く撮りながら大きく写せる。
◆ズーム36ミリでの撮影
◆ズーム52.5ミリでの撮影
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 82.5ミリ
柱の数と大きさを見較べてみると縦撮り82.5ミリで撮ったスイングパノラマ・ワイドモードは、だいたい38ミリくらいの範囲を50ミリくらいの大きさで写しているように思える。
次の比較だと横方向の範囲はほぼ同じ。柱の大きさを計ってみると
◆ズーム36ミリでの撮影 <柱の高さ360ピクセル>
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 52.5ミリ<柱の高さ580ピクセル>
ピクセルというのは画面上の単位。ピンとこなければ、とりあえず長さが360対580だったということ。
580ピクセル ÷ 360ピクセル = 1.6倍
高さが1.6倍も違うようには思えなかったので、疑い深く切り抜いてみた。
違うね(^^ゞ
全体の風景に混じると、人間の目はあまり正確に判断できないみたい。あるいは写真の縦横比が違うのに惑わされているのかな。もっとも測定結果より大事なのは見た目の印象だけれど。
スイングパノラマは広く、かつ大きな写真が撮れることがわかった。合成の時の継ぎ接ぎも感じられないし、画像そのものも低下しているとは私のような素人目には見えない。レンズの持つ撮影範囲の限界を超えたわけで、カメラの歴史を変える技術だと私には思える。その割に話題になっていないのは、カメラに関心のない普通の人は広い範囲を撮りたいとも特に思わないだろうし、カメラに関心のある人はこういうテクノロジーに対しては保守的だからかな。まあ人のことはともかく、私にとっては便利な機能。
ただ問題は、スイングパノラマは細長い写真を100枚ほど連写して、それを合成しているらしい。つまりたくさん写真を撮るわけで、その分バッテリーの減りも早い。何でもかんでもスイングパノラマで撮っていたらバッテリーが持たない気がする。
さらに問題は、意図した構図で撮るには、それなりの慣れ・練習が必要なこと。ワイドとノーマルを切り替えたり、ズームレンズの倍率をいじってとなるとなおさらである。今はデジカメを買い換えたばかりで、多少カメラに関心が高まっているが、私にそんなことができるかどうか(^^ゞ
実際、先日の城ヶ崎でもスイングパノラマで1枚撮って、イメージした絵ヅラにならなかったので、面倒になってやめてしまった。なんとなく宝の持ち腐れになりそうな予感ありあり。広角レンズとワイドコンバーターも持って行ったけれど、結局レンズ交換しなかったし。
ーーー続く。
次回はデジタルズーム。
そして、あと10日で8月だというのに昼過ぎの気温は20度。
だいじょうぶか日本の夏?
さてスイングパノラマのテスト結果。
まずはカメラを横に構えて。普通はズームレンズなら広角側でパノラマを撮るんだろうけれど、ズーム率を変えて撮ってみたのは狙いがあったから。それは後ほど。なお数値はすべて35ミリ換算。
◆スイングパノラマ 横撮り 27ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 36ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 42ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 52.5ミリ
◆スイングパノラマ 横撮り 82.5ミリ
カメラを振りながら撮るのはなかなか難しい。あまり早く移動させても遅くてもエラーとなって写真は合成されない。もちろん水平も保たなければならない。だいたい写真は構図を決めてからシャッターを切るが、スイングパノラマは、カメラをたとえば左から右に移動させる場合、左側をどこから撮るかは自分で決められても、右側がどこで撮り終わるかがつかめない。つまりどんな構図になるかは出たとこ勝負。これらの写真も建物を真ん中に納めるつもりだったが、結果はごらんの通りで。まあ撮り慣れればコツがつかめるだろう。
水平はカメラがカクンと揺れたりすればエラーになるが、普通に水平を意識していればOKみたい。手でカメラ持って、身体を回転させるようにカメラを移動させているから数度の傾き=水平方向のデコボコはあるはずだが、できあがった写真にそんな形跡は見られない。おそらく上下は少しトリミング(切り抜くこと)して仕上げているのだと思う。なおカメラがカクンとならなければ撮影されるので、カメラがなだらかに上下した場合には、傾いた写真になってしまう。
スイングパノラマはカメラを移動させてる間、連写を続けて、それを合成するという仕組み。撮影した場所は人通りも多かったので、ランニングなどで早く動いている人や、ゆっくり歩いていても撮影場所の近くにいる人などは、移動範囲が大きいので多重写真のようになっている。これは仕方ない。
カメラを横に構えてのパノラマは横長写真になりすぎて、大きくプリントすればおもしろいかも知れないが、画面の大きさに制約のあるパソコン画面では縦方向が短くて、広い範囲が写っていてもあまり広さを感じない。
そこでカメラを縦に構えてのスイングパノラマ。
このテストではズームレンズだけではなく24ミリの広角レンズと、それにワイドコンバーターを装着して18ミリ相当でも撮ってみた。
※18ミリの右端が黒くなっているのはカメラを振るのが遅すぎて、連写が終わってしまったから。
◆スイングパノラマ 縦撮り 18ミリ(広角レンズ&ワイドコンバーター)
◆スイングパノラマ 縦撮り 24ミリ(広角レンズ)
◆スイングパノラマ 縦撮り 27ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 36ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 42ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 52.5ミリ
◆スイングパノラマ 縦撮り 82.5ミリ
NEXは画像の縦横比が
2:3
9:16
の2つのモードがある。
わかりやすく縦を1に換算すれば
1:1.5
1:1.8
である。ただし9:16のモードは、2:3の画像の上下をトリミングして見かけ上9:16に仕上げている。つまり9:16は横が広く写るのではなく、縦が狭く写るだけ。フィルムに相当する画像センサーの比率が2:3だから、もともとそれ以上は広くは撮れない。まあワイド感を出すための演出みたいなもの。
スイングパノラマの比率は
横撮り 1:4.4
縦撮り 1:1.8
となる。9:16モードとスイングパノラマ縦撮りは同じ1:1.8だが、こちらは縦を狭くした演出ではなく、写真を重ね合わせて横に広く撮ることになる。
スイングパノラマにはワイドモードというのもあって、その場合の比率は
横撮り 1:6.7
縦撮り 1:2.6
となる。
以下はワイドモードでカメラを縦に構えてのスイングパノラマ。
ノーマルモードで横撮りの1:4.4だと横長過ぎるが、このワイドモード縦撮りの1:2.6ならギリギリOKかなという気もする。なお、このテストはズームレンズのみ。パノラマ合成が途中で切れていたり、建物が中心にいなかったり、画像が傾いていたりはスイングパノラマ初体験ということで大目に(^^ゞ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 27ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 36ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 42ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 52.5ミリ
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 82.5ミリ
さていよいよ比較検証その1
◆18ミリ(ワイドコンバーター装着)
◆スイングパノラマ 縦撮り 27ミリ
横方向の範囲で較べれば、ワイドコンバーターをつけた広角18ミリと、ズームレンズ27ミリの縦撮りパノラマはほぼ同じ。NEXの場合、1万円のお手軽ワイドコンバーターがあるけが、本来20ミリ以下の広角レンズはかなり高価なもの。そう考えると、当たり前だがスイングパノラマのコストパフォーマンスは高い。
縦方向の比率が違うので写真自体の印象はかなり違う(ブログの中では縮小されているので拡大して見較べて)。スイングパノラマのほうが建物が大きく迫力があるといえるし、広角18ミリのほうは建物が実際の印象より遠いとはいえ、空間の広さがよく感じられるともいえる。建物ならスイングパノラマ、海や山の開けた景色なら広角18ミリということになるんだろうか。まあ、これからいろいろ撮ってみないとわからない。
画質は15インチモニターのMacBook Proの画面一杯に拡大してみても、特にスイングパノラマが劣っているとは思えない。パット見は広角18ミリのほうがキレイなのだが、それは雲が少なくて空の色がきれいなのと、建物などの日光の反射が多いからだろう。
比較検証その2
横道にそれるが画質の違いで思い出したのが、ズームレンズと広角レンズの比較。ズームレンズは焦点距離=倍率を変えられるレンズ。ちなみにズームするといえば大きく撮影するイメージがあるが、英語的には拡大・縮小の両方を指す。それでよく使うズームアップという表現はたぶん和製英語。ズームインが正しい。反対語はズームアウト。アップで撮るのアップは、ズームアップではなくクローズアップのアップ。
さて倍率を変えられないレンズは焦点距離を変えられないだから、単焦点レンズと呼ばれる。それで例えば24ミリ〜100ミリの望遠レンズがあったとして、そのズームレンズの30ミリ部分と、30ミリの単焦点レンズでは単焦点レンズの性能が高いといわれる。理由は知らない。ズームレンズは可動部分があってレンズの構造が複雑そうだから、シンプルな単焦点レンズのほうがとらえた光=情報をより損なうことなくフィルムやセンサーに伝えるのかなと思っている。
NEXについている24ミリの広角レンズは単焦点レンズである。ズームレンズは27ミリ〜82.5ミリで、24ミリはカバーしていないが、まあ近いところなので比較。
◆24ミリ広角レンズ
◆ズームレンズ27ミリ
変わらないね。単焦点24ミリ広角レンズのほうが画像がクリアな感じもするけれど。ところで公園でテストしたときは主に撮影範囲の違いがメインだったから気がつかなかったが、どちらのレンズも建物の両サイドの潰れていてちょっと残念。
なお比較は先ほどと同じように15インチモニター一杯に拡大したサイズでおこなっている。ブログの写真をクリックすれば大きくなるが、ブラウザーで見やすい程度のサイズに縮小されているので、そのサイズではほとんど見分けがつかないと思う。
比較検証その3
その1で見たように、ワイドコンバーターで18ミリにした広角レンズと、ズームレンズ27ミリ位置の縦撮りパノラマは水平方向でほぼ同じ画角となった。今度は24ミリ広角レンズと同じ画角になる縦撮りパノラマは何ミリかの検証。たいして意味はないが。
ズームレンズはメモリの刻んである位置でしか撮影していないので、写真を見ながら推測すると、水平方向が24ミリ広角レンズ相当の画角になるのはスイングパノラマ縦撮り30ミリくらいかな。
◆スイングパノラマ 縦撮り 27ミリ
◆24ミリ広角レンズ
◆スイングパノラマ 縦撮り 36ミリ
あらためて24ミリ広角レンズをパノラマで挟んで見較べてみると、風景を撮るにはこれくらいがバランスがいいような気がしてきた。18ミリは大きな建物などを近い距離から撮るには便利だろうが、普通に風景を撮るにはちょっと極端な構図になりそうな気がする。
比較検証その4
広角レンズにすればするほど写る範囲は広くなるが、写るものは小さくなる。スイングパノラマは合成写真だから、横方向は広く撮りながら大きく写せる。
◆ズーム36ミリでの撮影
◆ズーム52.5ミリでの撮影
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 82.5ミリ
柱の数と大きさを見較べてみると縦撮り82.5ミリで撮ったスイングパノラマ・ワイドモードは、だいたい38ミリくらいの範囲を50ミリくらいの大きさで写しているように思える。
次の比較だと横方向の範囲はほぼ同じ。柱の大きさを計ってみると
◆ズーム36ミリでの撮影 <柱の高さ360ピクセル>
◆スイングパノラマ・ワイドモード 縦撮り 52.5ミリ<柱の高さ580ピクセル>
ピクセルというのは画面上の単位。ピンとこなければ、とりあえず長さが360対580だったということ。
580ピクセル ÷ 360ピクセル = 1.6倍
高さが1.6倍も違うようには思えなかったので、疑い深く切り抜いてみた。
違うね(^^ゞ
全体の風景に混じると、人間の目はあまり正確に判断できないみたい。あるいは写真の縦横比が違うのに惑わされているのかな。もっとも測定結果より大事なのは見た目の印象だけれど。
スイングパノラマは広く、かつ大きな写真が撮れることがわかった。合成の時の継ぎ接ぎも感じられないし、画像そのものも低下しているとは私のような素人目には見えない。レンズの持つ撮影範囲の限界を超えたわけで、カメラの歴史を変える技術だと私には思える。その割に話題になっていないのは、カメラに関心のない普通の人は広い範囲を撮りたいとも特に思わないだろうし、カメラに関心のある人はこういうテクノロジーに対しては保守的だからかな。まあ人のことはともかく、私にとっては便利な機能。
ただ問題は、スイングパノラマは細長い写真を100枚ほど連写して、それを合成しているらしい。つまりたくさん写真を撮るわけで、その分バッテリーの減りも早い。何でもかんでもスイングパノラマで撮っていたらバッテリーが持たない気がする。
さらに問題は、意図した構図で撮るには、それなりの慣れ・練習が必要なこと。ワイドとノーマルを切り替えたり、ズームレンズの倍率をいじってとなるとなおさらである。今はデジカメを買い換えたばかりで、多少カメラに関心が高まっているが、私にそんなことができるかどうか(^^ゞ
実際、先日の城ヶ崎でもスイングパノラマで1枚撮って、イメージした絵ヅラにならなかったので、面倒になってやめてしまった。なんとなく宝の持ち腐れになりそうな予感ありあり。広角レンズとワイドコンバーターも持って行ったけれど、結局レンズ交換しなかったし。
ーーー続く。
次回はデジタルズーム。
2012年07月20日
NEX-5N レンズテストその2
実はビックカメラにNEXを買いにいった2日ほど前まで、パナソニックのGX1というデジカメを買うつもりでいた。NEXと同じ「ミラーレス」と呼ばれるジャンルに属するカメラである。
パナソニック GX1
ソニー NEX-5N
写真のGX1についているズームレンズは28ミリ〜84ミリ。NEXのズームレンズは27ミリ〜82.5ミリ。つまり同じようなスペック。しかし見ればわかるようにGX1のズームレンズは抜群にコンパクト。これなら普通のジャケットは無理でも、バイクの革ジャンのポケットならなんとか入る。それにGX1のほうが5000円ほど安かった。
※ボディ(カメラ本体)の大きさは同じようなもの。
※レンズ焦点距離<ミリ数>は35ミリ換算。以降も同様。
※35ミリ換算は基準の違うミリ数を同じ基準に揃えるためのもの。
ちなみに本来の焦点距離はGX1が14〜42ミリ、NEXは18〜55ミリ。
なお意味がわからなくても、気にしなくて大丈夫。
私の買ったNEXは27ミリ〜82.5ミリのズームレンズと24ミリの広角レンズの2本セット。GX1に24ミリのレンズはない。別売りで14ミリ〜28ミリとか、24ミリ〜70ミリといった広角ズームレンズがあるが、それらは7〜8万円する。イクシーの時より広角なレンズを使いたいというのは、デジカメを買い換えた理由の1つだったけれど、とりあえずは28ミリで我慢して、いずれ先ほどのレンズの購入を検討しようというつもりでいた。
話はそれるが、ミラーレスという言葉はまだ一般的には馴染みがないかも知れない。簡単に説明しておくとデジカメは現在おおざっぱには「一眼レフ」「ミラーレス」「コンパクト」「その他」と分類できる。
一眼レフはプロやマニアが使っている、こんな形のカメラ
コンパクトは一番よく見る、こんな形のカメラ
基礎知識としては、「その他」は色々あってきりがないから
一眼レフ:大型カメラ
ミラーレス:中型カメラ
コンパクト:小型カメラ
と覚えておけば、とりあえずいいかと思う。値段もおおむね大きさに比例する。(大きさは写真じゃわからないから、気になったらお店で見て下さい)
以前に書いたように大きなカメラほどフィルムに相当する画像センサーが大きく、画像センサーが大きいほど原理的にはきれいな写真が撮れる。ただし上の3つのジャンルでもピンキリがあって、ミラーレスと同じサイズの画像センサーを載せている一眼レフもあるし、コンパクトでもミラーレスに近いサイズの画像センサーのものもある。
なおこれらの名前はジャンル分けのネーミングの多くがそうであるように、特定の基準で論理的につけられたものではない。ミラーレスはカメラの構造の1種がネーミングになっているが、コンパクトもミラーレス構造である。一眼レフはカメラの中に反射板=レフレクター=レフを持っている。その反射板がないのがミラーレスなのだが「レフレス」では語呂が悪かったのか、カメラの伝統的な言葉遣いであるレフではなくミラーという言葉を使う。また主にデジカメの一眼レフのことをデジタル一眼とか、さらに省略してデジイチなど呼ぶが、一眼とはレンズが1本という意味であって、すべてのデジカメはデジタル一眼でありデジイチである。
昔はこういった二眼レフカメラもあった。
話がそれた。
コンパクトより一眼レフのほうが画質はいい。でも大きくて重いし価格も高いので、中型カメラであるミラーレスを選んだ。ミラーレスの中で、あんな小さなレンズがあるのはパナソニックだけだからGX1が候補となったーーーというのが次期デジカメ選考の流れ。
さて、そろそろ買いに行こうかというとき、念のために他社のカメラをホームページでチェックした。そこで見つけたのが前回に書いたNEXの秘密兵器。
前回紹介した秘密兵器その1は、1万円で24ミリのレンズが18ミリに変身するワイドコンバーター。GX1で18ミリは7〜8万円するから、これはお買い得。
ようやく本日の本題。
秘密兵器その2
NEXにはスイングパノラマという機能がついている。
解説はこことか、ここで読んで。
デジカメでパノラマ写真を撮れることは知っていた。しかし位置合わせを慎重に撮影して、パソコンに取り込んでから横長に合成というイメージしか持っていなかった。いくら見た目に近い広い範囲を撮りたいといっても、それはパノラマ写真のような不自然な横長写真ではなかったし、いちいち後から合成するのも面倒ーーーと食わず嫌い。パノラマのことは何も気にしていなかった。しかしソニーのホームページを見て認識を新たに。
まずスイングパノラマは、カメラの中で自動的に合成される。だから手間いらず。すべてのメーカーを確かめてはいないが、一般的には今でもパソコンで合成するタイプのほうが多いようである。
次にスイングパノラマはカメラを縦に構えて撮影できる。そうすれば従来のパノラマのように極端な横長写真にはならない。それでも目で見る以上の範囲が写るだろうから、不要な両端をカットしてしまえば、私が望んだ範囲の写真になるはず。(ヨソのパノラマもカメラを縦にできるかどうかは調べていない)
広角をどうしようかな〜と考えているときに、そうか、この手があったかと目から鱗が落ちた思い。この時は、まだGX1でパノラマを使えば広角問題は解決と思っていた。しかしパナソニックのホームページに戻ってみると、GX1にはスイングパノラマ(これはソニーの名称だが)はおろか、普通のパノラマ機能さえないことを発見! ソニーがやっていることならパナソニックもあると思っていたのに。というわけでGX1にパノラマがないことを知った、その5秒後にはNEXを買うことに決定。
公園でのスイングパノラマのテスト撮影結果は次回に。
それにしても、このテーマはいつまで続くんだろうか?
カメラはド素人なのに(^^ゞ
パナソニック GX1
ソニー NEX-5N
写真のGX1についているズームレンズは28ミリ〜84ミリ。NEXのズームレンズは27ミリ〜82.5ミリ。つまり同じようなスペック。しかし見ればわかるようにGX1のズームレンズは抜群にコンパクト。これなら普通のジャケットは無理でも、バイクの革ジャンのポケットならなんとか入る。それにGX1のほうが5000円ほど安かった。
※ボディ(カメラ本体)の大きさは同じようなもの。
※レンズ焦点距離<ミリ数>は35ミリ換算。以降も同様。
※35ミリ換算は基準の違うミリ数を同じ基準に揃えるためのもの。
ちなみに本来の焦点距離はGX1が14〜42ミリ、NEXは18〜55ミリ。
なお意味がわからなくても、気にしなくて大丈夫。
私の買ったNEXは27ミリ〜82.5ミリのズームレンズと24ミリの広角レンズの2本セット。GX1に24ミリのレンズはない。別売りで14ミリ〜28ミリとか、24ミリ〜70ミリといった広角ズームレンズがあるが、それらは7〜8万円する。イクシーの時より広角なレンズを使いたいというのは、デジカメを買い換えた理由の1つだったけれど、とりあえずは28ミリで我慢して、いずれ先ほどのレンズの購入を検討しようというつもりでいた。
話はそれるが、ミラーレスという言葉はまだ一般的には馴染みがないかも知れない。簡単に説明しておくとデジカメは現在おおざっぱには「一眼レフ」「ミラーレス」「コンパクト」「その他」と分類できる。
一眼レフはプロやマニアが使っている、こんな形のカメラ
コンパクトは一番よく見る、こんな形のカメラ
基礎知識としては、「その他」は色々あってきりがないから
一眼レフ:大型カメラ
ミラーレス:中型カメラ
コンパクト:小型カメラ
と覚えておけば、とりあえずいいかと思う。値段もおおむね大きさに比例する。(大きさは写真じゃわからないから、気になったらお店で見て下さい)
以前に書いたように大きなカメラほどフィルムに相当する画像センサーが大きく、画像センサーが大きいほど原理的にはきれいな写真が撮れる。ただし上の3つのジャンルでもピンキリがあって、ミラーレスと同じサイズの画像センサーを載せている一眼レフもあるし、コンパクトでもミラーレスに近いサイズの画像センサーのものもある。
なおこれらの名前はジャンル分けのネーミングの多くがそうであるように、特定の基準で論理的につけられたものではない。ミラーレスはカメラの構造の1種がネーミングになっているが、コンパクトもミラーレス構造である。一眼レフはカメラの中に反射板=レフレクター=レフを持っている。その反射板がないのがミラーレスなのだが「レフレス」では語呂が悪かったのか、カメラの伝統的な言葉遣いであるレフではなくミラーという言葉を使う。また主にデジカメの一眼レフのことをデジタル一眼とか、さらに省略してデジイチなど呼ぶが、一眼とはレンズが1本という意味であって、すべてのデジカメはデジタル一眼でありデジイチである。
昔はこういった二眼レフカメラもあった。
話がそれた。
コンパクトより一眼レフのほうが画質はいい。でも大きくて重いし価格も高いので、中型カメラであるミラーレスを選んだ。ミラーレスの中で、あんな小さなレンズがあるのはパナソニックだけだからGX1が候補となったーーーというのが次期デジカメ選考の流れ。
さて、そろそろ買いに行こうかというとき、念のために他社のカメラをホームページでチェックした。そこで見つけたのが前回に書いたNEXの秘密兵器。
前回紹介した秘密兵器その1は、1万円で24ミリのレンズが18ミリに変身するワイドコンバーター。GX1で18ミリは7〜8万円するから、これはお買い得。
ようやく本日の本題。
秘密兵器その2
NEXにはスイングパノラマという機能がついている。
解説はこことか、ここで読んで。
デジカメでパノラマ写真を撮れることは知っていた。しかし位置合わせを慎重に撮影して、パソコンに取り込んでから横長に合成というイメージしか持っていなかった。いくら見た目に近い広い範囲を撮りたいといっても、それはパノラマ写真のような不自然な横長写真ではなかったし、いちいち後から合成するのも面倒ーーーと食わず嫌い。パノラマのことは何も気にしていなかった。しかしソニーのホームページを見て認識を新たに。
まずスイングパノラマは、カメラの中で自動的に合成される。だから手間いらず。すべてのメーカーを確かめてはいないが、一般的には今でもパソコンで合成するタイプのほうが多いようである。
次にスイングパノラマはカメラを縦に構えて撮影できる。そうすれば従来のパノラマのように極端な横長写真にはならない。それでも目で見る以上の範囲が写るだろうから、不要な両端をカットしてしまえば、私が望んだ範囲の写真になるはず。(ヨソのパノラマもカメラを縦にできるかどうかは調べていない)
広角をどうしようかな〜と考えているときに、そうか、この手があったかと目から鱗が落ちた思い。この時は、まだGX1でパノラマを使えば広角問題は解決と思っていた。しかしパナソニックのホームページに戻ってみると、GX1にはスイングパノラマ(これはソニーの名称だが)はおろか、普通のパノラマ機能さえないことを発見! ソニーがやっていることならパナソニックもあると思っていたのに。というわけでGX1にパノラマがないことを知った、その5秒後にはNEXを買うことに決定。
公園でのスイングパノラマのテスト撮影結果は次回に。
それにしても、このテーマはいつまで続くんだろうか?
カメラはド素人なのに(^^ゞ
2012年07月19日
城ヶ崎 〜 伊豆スカイライン その3
さて城ヶ崎をブラブラした後、駐車場に戻りバイクにまたがってみると、まだ午前10時45分。連休の渋滞を避けるために早く出発して早く帰るプランだったのは確かだが、思った以上に道路状況がよかったので、ここまでのペースがずいぶん早い。この後2カ所立ち寄るプランだが、基本的にここから先は帰路である。それにしても午前10時45分に帰るツーリングって(^^ゞ
もう1時間ほど海岸沿いを南下しようかどうかと考える。そこで引き返したってまだ午前中。しかし10秒ほど悩んでそのプランは却下。ひとつは西湘バイパスあたりから伊豆半島方向を眺めたとき、海側は快晴だったが山側つまり箱根あたりはちょっと黒っぽい雲が多かったから。ひょっとしたら天候が崩れてコース変更をしなければいけない。そのために余裕を残しておきたかった。もうひとつは前日の連休中日の日曜日、夕方に渋滞45キロとかニュースでいっていたのを思い出したから。そんなのに巻き込まれるのだけは何が何でも避けたかった。というわけである程度の距離を走るツーリングは久しぶりだし、腹八分目で楽しむことに決定。
城ヶ崎は海に面したエリアの地名だが、その少し内陸側は伊豆高原と呼ばれる。もっとも高原といってもせいぜい海抜200メートル。これはこのあたりを開発した伊豆急行(鉄道会社)が、別荘地のイメージをだすために「高原」と名付けたから。よって日本一標高の低い高原と揶揄されている。
ちなみに伊豆急行の伊豆高原駅所在地は海抜約60メートル。つまり15階建てのビルくらいの高さね。だいたい伊豆高原駅は海岸線から1キロほどしか離れていない。しかしこのあたりをバイクで走ってみると、別荘やペンション、お店などの建物が何となく高原風デザインなのが笑える。
さてツーリングの目的地を城ヶ崎にしたのは、帰りの伊豆スカイラインの入り口に近いという理由だけだが、このあたりに来たら寄ってみたい場所が2つあった。
その1つが伊豆シャボテン公園。
ここはまだ私が小学校中頃に、家族旅行で伊豆に来たときに訪れたから。実家のアルバムには、シャボテン公園で弟とお揃いの服を着てアイスクリームを一緒に食べている写真が残っている。そんなお坊ちゃまな時代が私にもあったのだ。
城ヶ崎からナビの道案内には従わず、適当に別荘地の中などをグルグル走って「高原風の別荘」を楽しみながらシャボテン公園到着。しかし公園は道路より一段高い場所にあるので公園内部はまったく見えず。もっとも昔の風景を覚えているわけでもないし、建物もすっかり変わっているはず。なんたって前回の訪問は約45年前!
時間はたっぷりあったので公園に入ってサボテンを見るのも悪くないと、公園の入り口へ登る道にバイクを向けようとしたとき、サボテンは巨大な温室の中で育てられていることを思い出した。革ジャンは脱げても革パンは脱げない。もう少し涼しい季節に伊豆に来ることもあるだろうから、楽しみはその時に。
ちなみに私の前後の世代ならシャボテン公園は知らなくても、ウルトラマンの高原竜ヒドラは覚えているかも知れない。これはもともとシャボテン公園にあった鳥の像なのだが、ウルトラマンではそれが怪獣に変身するストーリーとなっている。このヒドラはもう一度見ておきたい。
ところでシャボテン公園は、昔から名前は変わっていないがホームページを見ると、いまはサボテンより動物のほうがメインのようである。そしてシャボテン公園をネットで検索していたら「シャボテン公園 競売開始決定」のショッキングな記事が。とりあえず、またツーリングに来るまで閉園しないでいて欲しいものである。
シャボテン公園は、その前を通りかかっただけだから写真はなし。
次に向かったのは、そこから数キロ先の一碧湖(いっぺきこ)。
周囲約4キロの小さな湖。与謝野晶子が愛し、日本百景に指定されている湖なのだが、あまり人気がないのか、この日は閑散としていた。というわけでF800Rも遊歩道の隅っこにコッソリ駐車。
静かで美しい湖。
ダイナミックな城ヶ崎を見た後だから、余計そう感じるのかも知れないが、引き込まれそうな魅力がある。
この光景をもう一枚と思ったら、NEXが真っ黒に撮りやがる。
仕方なくレタッチ。
しかし、こんな開けっぴろげの風景写真をなんでミスするかなあ。
遊歩道。
こういう内側が影になっていて、外側が明るい場所は苦手みたい。ほとんどが暗く撮れてしまう。この1枚はNEXが逆光と判断して(シャッターを切る前に液晶画面に表示が出る)キレイに撮れた。別に逆光ではないのだが、撮影範囲に明るいところと暗いところがあるとそう判断するのだろう。しかし同じ場所でほんの半歩ほど撮る位置を変えると逆光と判断しなくなる。光の加減が特に変わったとは感じないのに。どうもNEXは逆光と判断するのをできるだけ避けようとする傾向があると思える。逆光で暗い写真になってしまったら「この時は逆光」とカメラに教えて、その蓄積の学習効果で判断の精度を上げる人工知能的なプログラムを搭載して欲しい。
水のきれいさは?と水面に目を向けたら、こんな白い鯉がいてビックリ。慌ててカメラを構えたらから、一匹の頭がレンズの外になってしまった。頭が切れていない写真を撮りたくて、手を叩いてみたり、道の砂を投げたら餌と勘違いして寄ってこないかといろいろ試したが、鯉には無視された(^^ゞ
一碧湖は新卒新入社員当時、この近くの保養所に2〜3週間泊まり込んで研修を受けた懐かしい場所。もっとも一碧湖自体は朝のランニングのコースになっていたので、苦しかった思い出しかないのだが。
携帯で写真を撮って当時の同僚に、これは一碧湖だとは伝えずに「友よ、君はこの美しい湖を覚えているかい」と気取ってメールする。すぐに返事が来た。「とりあえず写真が添付されていない」ーーー失礼しました(^^ゞ
伊豆スカイラインへ向かう。
いよいよ本当の帰り道。まだ11時半だけど。
伊豆スカイラインの位置は2つ前のエントリーの地図で。
地図を拡大してH地点からI地点までの山の稜線を走る道路。
I地点の先が箱根である。
全長約40キロ。バイクの通行料金は最大距離で560円。ETCはなく、入り口で受け取ったチケットの半券を出口で渡さなければならない。途中の出入り口が何カ所かあるので、短い区間の料金で入場して、それより長い区間まで走った場合、出口で精算する仕組み。
伊豆スカイラインは奥多摩の周遊道路と並んでライダーに人気のある道。それはバイク事故も多いということでもある。そのうちバイク乗り入れ禁止になるとの噂も。奥多摩はきついコーナーが連続する道だが、伊豆スカイラインは緩やかなコーナーが多い。それは高速コーナーということであり、本気で走って思い切り転けたら、奥多摩より伊豆のほうが大きなダメージを受ける確率は高い。もちろん私は直線番長に徹して安全運転。ちなみにこの日、この時間はほとんどガラガラだった。
南側(天城インターチェンジ)から乗ってしばらくは、普通の峠道。稜線=左右の視界が開けた道ではない。
観光道路だから眺めのいいポイントには駐車場がある。
ここは富士山ポイント。
山も夏色。
デジタルズームで拡大。
雲の流れは速く、この10数秒後に富士山は見えなくなった。
イヤな予感がして、それは後で的中することになる。
ここは特に何が見えるという場所ではないのだが、何となく景色のいい場所。
快晴に恵まれたツーリング。
スカイポート亀石というパーキングエリア。
奥の方にバイク多数。
下田と箱根峠は方向を示しているだけで、
伊豆スカイラインがそこまで延びているわけではない。
これは伊豆半島の西海岸側。
霞んで見える湾の奥が沼津かな。
箱根に近づいてくると、左右に視界が開けて稜線を走っている感じがする。
伊豆半島の東寄りを走っているはずなのに、
場所によっては西側の海がかなり近くに見える。
熱海峠で伊豆スカイラインは終了。
その後は県道20号線で十国峠を越えて箱根に向かう。県道20号線も山岳リゾートっぽい、いい感じの道路。
ところが伊豆スカイラインの後半からかなり風が強くなってきた。断続的に吹いてくる、方向が一定しない(←峠道でバイクの向きが常に変化しているからか)強風。そして十国峠あたりから今にも雨が降りそうな暗い雲に。富士山のまわりの雲の動きが速くてイヤな予感がしたというのはこのこと。山の天気はやっぱり変わりやすい。20キロ手前で写真を撮ったときには、あんなに快晴だったのに。
そして伊豆スカイラインでは28度くらいだった気温が
箱根が近づくにつれて22度まで低下。寒っ!
結局今にも降り出しそうだったが、ぎりぎり持ちこたえて芦ノ湖の手前で箱根の山を降りる。今回は箱根新道で降りた。山を下りるにつれ天候は回復し、それに連れて気温も急上昇。小田原まで降りたときは気温33度! 暑っ! ジェットコースターのような気温の乱高下で、クシャミの後に汗が噴き出してきた。
その後は小田原厚木道路から東名とセオリー通りに帰る。
東名は町田までセオリー通り渋滞(>_<) でもなんとか切り抜け無事帰宅。
走行距離305キロ。帰宅時刻は午後3時半!
ちょっと物足りない気もしたが、やはり早めに出発して、腹八分目で早めに帰ってきた方がいいかな。関東地方はこの次の日に梅雨明けの発表だった。一足先に夏の景色を満喫できて満足でした。
おしまい
もう1時間ほど海岸沿いを南下しようかどうかと考える。そこで引き返したってまだ午前中。しかし10秒ほど悩んでそのプランは却下。ひとつは西湘バイパスあたりから伊豆半島方向を眺めたとき、海側は快晴だったが山側つまり箱根あたりはちょっと黒っぽい雲が多かったから。ひょっとしたら天候が崩れてコース変更をしなければいけない。そのために余裕を残しておきたかった。もうひとつは前日の連休中日の日曜日、夕方に渋滞45キロとかニュースでいっていたのを思い出したから。そんなのに巻き込まれるのだけは何が何でも避けたかった。というわけである程度の距離を走るツーリングは久しぶりだし、腹八分目で楽しむことに決定。
城ヶ崎は海に面したエリアの地名だが、その少し内陸側は伊豆高原と呼ばれる。もっとも高原といってもせいぜい海抜200メートル。これはこのあたりを開発した伊豆急行(鉄道会社)が、別荘地のイメージをだすために「高原」と名付けたから。よって日本一標高の低い高原と揶揄されている。
ちなみに伊豆急行の伊豆高原駅所在地は海抜約60メートル。つまり15階建てのビルくらいの高さね。だいたい伊豆高原駅は海岸線から1キロほどしか離れていない。しかしこのあたりをバイクで走ってみると、別荘やペンション、お店などの建物が何となく高原風デザインなのが笑える。
さてツーリングの目的地を城ヶ崎にしたのは、帰りの伊豆スカイラインの入り口に近いという理由だけだが、このあたりに来たら寄ってみたい場所が2つあった。
その1つが伊豆シャボテン公園。
ここはまだ私が小学校中頃に、家族旅行で伊豆に来たときに訪れたから。実家のアルバムには、シャボテン公園で弟とお揃いの服を着てアイスクリームを一緒に食べている写真が残っている。そんなお坊ちゃまな時代が私にもあったのだ。
城ヶ崎からナビの道案内には従わず、適当に別荘地の中などをグルグル走って「高原風の別荘」を楽しみながらシャボテン公園到着。しかし公園は道路より一段高い場所にあるので公園内部はまったく見えず。もっとも昔の風景を覚えているわけでもないし、建物もすっかり変わっているはず。なんたって前回の訪問は約45年前!
時間はたっぷりあったので公園に入ってサボテンを見るのも悪くないと、公園の入り口へ登る道にバイクを向けようとしたとき、サボテンは巨大な温室の中で育てられていることを思い出した。革ジャンは脱げても革パンは脱げない。もう少し涼しい季節に伊豆に来ることもあるだろうから、楽しみはその時に。
ちなみに私の前後の世代ならシャボテン公園は知らなくても、ウルトラマンの高原竜ヒドラは覚えているかも知れない。これはもともとシャボテン公園にあった鳥の像なのだが、ウルトラマンではそれが怪獣に変身するストーリーとなっている。このヒドラはもう一度見ておきたい。
ところでシャボテン公園は、昔から名前は変わっていないがホームページを見ると、いまはサボテンより動物のほうがメインのようである。そしてシャボテン公園をネットで検索していたら「シャボテン公園 競売開始決定」のショッキングな記事が。とりあえず、またツーリングに来るまで閉園しないでいて欲しいものである。
シャボテン公園は、その前を通りかかっただけだから写真はなし。
次に向かったのは、そこから数キロ先の一碧湖(いっぺきこ)。
周囲約4キロの小さな湖。与謝野晶子が愛し、日本百景に指定されている湖なのだが、あまり人気がないのか、この日は閑散としていた。というわけでF800Rも遊歩道の隅っこにコッソリ駐車。
静かで美しい湖。
ダイナミックな城ヶ崎を見た後だから、余計そう感じるのかも知れないが、引き込まれそうな魅力がある。
この光景をもう一枚と思ったら、NEXが真っ黒に撮りやがる。
仕方なくレタッチ。
しかし、こんな開けっぴろげの風景写真をなんでミスするかなあ。
遊歩道。
こういう内側が影になっていて、外側が明るい場所は苦手みたい。ほとんどが暗く撮れてしまう。この1枚はNEXが逆光と判断して(シャッターを切る前に液晶画面に表示が出る)キレイに撮れた。別に逆光ではないのだが、撮影範囲に明るいところと暗いところがあるとそう判断するのだろう。しかし同じ場所でほんの半歩ほど撮る位置を変えると逆光と判断しなくなる。光の加減が特に変わったとは感じないのに。どうもNEXは逆光と判断するのをできるだけ避けようとする傾向があると思える。逆光で暗い写真になってしまったら「この時は逆光」とカメラに教えて、その蓄積の学習効果で判断の精度を上げる人工知能的なプログラムを搭載して欲しい。
水のきれいさは?と水面に目を向けたら、こんな白い鯉がいてビックリ。慌ててカメラを構えたらから、一匹の頭がレンズの外になってしまった。頭が切れていない写真を撮りたくて、手を叩いてみたり、道の砂を投げたら餌と勘違いして寄ってこないかといろいろ試したが、鯉には無視された(^^ゞ
一碧湖は新卒新入社員当時、この近くの保養所に2〜3週間泊まり込んで研修を受けた懐かしい場所。もっとも一碧湖自体は朝のランニングのコースになっていたので、苦しかった思い出しかないのだが。
携帯で写真を撮って当時の同僚に、これは一碧湖だとは伝えずに「友よ、君はこの美しい湖を覚えているかい」と気取ってメールする。すぐに返事が来た。「とりあえず写真が添付されていない」ーーー失礼しました(^^ゞ
伊豆スカイラインへ向かう。
いよいよ本当の帰り道。まだ11時半だけど。
伊豆スカイラインの位置は2つ前のエントリーの地図で。
地図を拡大してH地点からI地点までの山の稜線を走る道路。
I地点の先が箱根である。
全長約40キロ。バイクの通行料金は最大距離で560円。ETCはなく、入り口で受け取ったチケットの半券を出口で渡さなければならない。途中の出入り口が何カ所かあるので、短い区間の料金で入場して、それより長い区間まで走った場合、出口で精算する仕組み。
伊豆スカイラインは奥多摩の周遊道路と並んでライダーに人気のある道。それはバイク事故も多いということでもある。そのうちバイク乗り入れ禁止になるとの噂も。奥多摩はきついコーナーが連続する道だが、伊豆スカイラインは緩やかなコーナーが多い。それは高速コーナーということであり、本気で走って思い切り転けたら、奥多摩より伊豆のほうが大きなダメージを受ける確率は高い。もちろん私は直線番長に徹して安全運転。ちなみにこの日、この時間はほとんどガラガラだった。
南側(天城インターチェンジ)から乗ってしばらくは、普通の峠道。稜線=左右の視界が開けた道ではない。
観光道路だから眺めのいいポイントには駐車場がある。
ここは富士山ポイント。
山も夏色。
デジタルズームで拡大。
雲の流れは速く、この10数秒後に富士山は見えなくなった。
イヤな予感がして、それは後で的中することになる。
ここは特に何が見えるという場所ではないのだが、何となく景色のいい場所。
快晴に恵まれたツーリング。
スカイポート亀石というパーキングエリア。
奥の方にバイク多数。
下田と箱根峠は方向を示しているだけで、
伊豆スカイラインがそこまで延びているわけではない。
これは伊豆半島の西海岸側。
霞んで見える湾の奥が沼津かな。
箱根に近づいてくると、左右に視界が開けて稜線を走っている感じがする。
伊豆半島の東寄りを走っているはずなのに、
場所によっては西側の海がかなり近くに見える。
熱海峠で伊豆スカイラインは終了。
その後は県道20号線で十国峠を越えて箱根に向かう。県道20号線も山岳リゾートっぽい、いい感じの道路。
ところが伊豆スカイラインの後半からかなり風が強くなってきた。断続的に吹いてくる、方向が一定しない(←峠道でバイクの向きが常に変化しているからか)強風。そして十国峠あたりから今にも雨が降りそうな暗い雲に。富士山のまわりの雲の動きが速くてイヤな予感がしたというのはこのこと。山の天気はやっぱり変わりやすい。20キロ手前で写真を撮ったときには、あんなに快晴だったのに。
そして伊豆スカイラインでは28度くらいだった気温が
箱根が近づくにつれて22度まで低下。寒っ!
結局今にも降り出しそうだったが、ぎりぎり持ちこたえて芦ノ湖の手前で箱根の山を降りる。今回は箱根新道で降りた。山を下りるにつれ天候は回復し、それに連れて気温も急上昇。小田原まで降りたときは気温33度! 暑っ! ジェットコースターのような気温の乱高下で、クシャミの後に汗が噴き出してきた。
その後は小田原厚木道路から東名とセオリー通りに帰る。
東名は町田までセオリー通り渋滞(>_<) でもなんとか切り抜け無事帰宅。
走行距離305キロ。帰宅時刻は午後3時半!
ちょっと物足りない気もしたが、やはり早めに出発して、腹八分目で早めに帰ってきた方がいいかな。関東地方はこの次の日に梅雨明けの発表だった。一足先に夏の景色を満喫できて満足でした。
おしまい
2012年07月18日
城ヶ崎 〜 伊豆スカイライン その2
これが門脇灯台。高さ約25メートル。
一目見て、何か違和感を感じた。その理由はしばらくしてから気づいたのだが、この灯台、展望台部分がやたら大きい。見てわかるように、下からだと灯台のライト部分が見えないくらい。観光施設機能重視の灯台なのかな。それは別にいいとして、携帯にもGPSが内蔵されている世の中になったのに、灯台って今でも必要なの?
入場は無料。
無料だろうが有料だろうが、基本的に灯台には登るようにしている。
ハイ、バカと煙は高いところに上りたがる(^^ゞ
こんな階段を上っていく。
らせん階段ではなく、ジグザク階段。ちなみに上りと下りの階段は別になっている。このあたりも混雑しないよう観光客に配慮した設計か。
地上17メートルの展望台。
写真でわかるように「窓の開閉はできません」とすべての窓に書いてある。これがけっこう残念。ついでにいえば「開閉はできません」ではなく「開閉をしないでください」と書くのが正しい。さらにいえば開閉できるものを開閉するなというからフラストレーションがたまる。安全対策で開けさせたくないなら、最初からはめ殺しの窓にすべき。
窓が開かないなら、今の季節さぞ暑かろうと思われるが、さすがは観光重視の灯台なので展望台はエアコン付き。ただし現在は故障中(>_<) しかしどこから風が入ってくるのか、灯台の中は風が回っていてそれほど暑くなかった。
窓には細いピアノ線のような補強が入っているので(上の写真をクリックで拡大すれば見える)、この展望台から写真を撮っても、すべてピアノ線が写ってしまう。それに気づかず何枚か撮って、後でガッカリしたのだが、どういうわけか下の写真だけはピアノ線が写っていなかった。ナンデ?
灯台の真下の岬の先端部分。
灯台を降りて、上の写真に写っている先端部分へいく。
岬側から見上げた灯台。
城ヶ崎は国立公園。
このあたりは海岸線は溶岩が流れ込んで形成された影響でギザギザになっている。ギザギザ=リアス式海岸と思われることが多いが、定義的にはちょっと違う。興味ある人は自分で調べて下さい。それはともかく美しい自然の造形美。まったく栄養のなさそうな岩の上に生い茂る木々の生命力に感嘆。
いかにも溶岩な感じ。
隣の岬。
どの岬も同じような形をしている。つまり切り立った崖の上に私は立っている。
身を乗り出して下をのぞく勇気なし(^^ゞ
ところでこの写真、岩にピントがあって、その後ろの側になる海はピントが合っていない。こういう背景がぼやけた写真のことを「ボケている」という。ちなみに写真全体がぼやけている写真は「ピン(ト)ぼけ」の失敗作で全然別ね。
カメラが好きな人はボケを好む。うまいボケを作るためにテクニックを磨くし、このカメラはボケやすい、このレンズはボケにくいなどの評価をする。どうボケたかボケ味を堪能する。NEXには背景を大きくボケさせるか、あまりボケさせないかを調整する機能まであるくらいだ。
しかし私はボケの入った写真が好きではない。理由は単純で、人間の目にはボケた写真のようには見えていないから。上の写真なら人間の目は、岩もその下に広がる海も両方しっかり見えている。カメラが好きな人は写真で何か表現したいという気持ちがベースにあるのかと思う。だから中心となる対象を際立たせるボケは有効なテクニックだ。しかし私の場合は見たままをできるだけキレイ(正確にと言う意味合い)に記録しておきたいというのがモチベーション。だからボケられては困る。
NEXはデジカメの中ではやや高級機に属する。普通のデジカメと高級機と何が一番違うかというと、フィルムに相当する画像センサーのサイズが違う。理屈は長くなるから説明しないが、フィルムや画像ンサーが大きければ大きいほど、近くのものを撮ったときに背景がボケやすい。できるだけボケないように撮る方法やカメラの設定の仕方はある。しかし、そんなことを考えながら写真を撮るなんて面倒。だいたい撮った直後の写真をデジカメのモニターで見ることもしないから、ボケていたかどうかはパソコンに取り込むまで気づかない。NEXを買って新しい悩みがひとつ増えた。基本設定に「できるだけボケさせない」というのがあればいいのだが、そんなニーズはNEXユーザーの1%のまた1%くらいだろうなあ。
話は城ヶ崎に戻って、きれいな海を見ながら崖の上を歩いて行くと
吊り橋に到着する。
ちなみに、この灯台・吊り橋エリアはそれほど広くない。ジョギングスピードなら5分もあれば一周できる。
こんな感じの吊り橋。
長さ48メートル、高さ23メートル。
上の写真だとスリル満点のイメージだが、鋼鉄製でいかにも頑丈そうだし、ほとんど揺れないから、まったく安心して渡れる。
掴まるところがあるから、下をのぞくのも平気。
足だってだせるゾ。
皆さん、余裕の表情。
吊り橋の上にのぞいている灯台をアップで。
これはこれはレンズの倍率以上に拡大できるデジタルズームで撮った。まだブログにはしていないが、先日のレンズテストで使い物になると判断できたから。お金を出してもっと高倍率の望遠レンズを買わなくても、私にはこれで充分。
城ヶ崎ブルースの碑。
城ヶ崎ブルースという曲名は何となく記憶にあるが、歌詞を見ても音符を見ても、どんな曲かさっぱり思い出せない。ネットで調べると黒沢明とロスプリモスの歌で1968年(昭和43年)の発売らしい。1969年発売の「長崎は今日も雨だった(内山田洋とクールファイブ)」はしっかり覚えているから、この城ヶ崎ブルースは、そんなにヒットした曲ではないのかも知れない。
ユーチューブで聴きたければ、こちらから。
ところで調べているうちに発見したのだが、この石碑に刻まれている歌詞は城ヶ崎ブルースの三番。ふつう一番を書くんじゃないの?
こんな感じの遊歩道で散策していく。
700メートル先に砲台跡があるとの看板があったが、あまり興味もそそられなかったので、灯台と吊り橋だけで引き上げることにする。おやつ休憩も含めて滞在1時間とちょっと。城ヶ崎は端から端まで歩くだけで2時間くらいのコースらしい。このマップのピクニカルコースは楽しそうなんだが、バイク用の革パンをはいていると、この季節に2時間歩くのはちょっとキツイ。
チャッチャと写真紹介だけのつもりが、いつものことながら脇道の話が多くなったので、ツーリング後半は次回に。
ーーー続く
一目見て、何か違和感を感じた。その理由はしばらくしてから気づいたのだが、この灯台、展望台部分がやたら大きい。見てわかるように、下からだと灯台のライト部分が見えないくらい。観光施設機能重視の灯台なのかな。それは別にいいとして、携帯にもGPSが内蔵されている世の中になったのに、灯台って今でも必要なの?
入場は無料。
無料だろうが有料だろうが、基本的に灯台には登るようにしている。
ハイ、バカと煙は高いところに上りたがる(^^ゞ
こんな階段を上っていく。
らせん階段ではなく、ジグザク階段。ちなみに上りと下りの階段は別になっている。このあたりも混雑しないよう観光客に配慮した設計か。
地上17メートルの展望台。
写真でわかるように「窓の開閉はできません」とすべての窓に書いてある。これがけっこう残念。ついでにいえば「開閉はできません」ではなく「開閉をしないでください」と書くのが正しい。さらにいえば開閉できるものを開閉するなというからフラストレーションがたまる。安全対策で開けさせたくないなら、最初からはめ殺しの窓にすべき。
窓が開かないなら、今の季節さぞ暑かろうと思われるが、さすがは観光重視の灯台なので展望台はエアコン付き。ただし現在は故障中(>_<) しかしどこから風が入ってくるのか、灯台の中は風が回っていてそれほど暑くなかった。
窓には細いピアノ線のような補強が入っているので(上の写真をクリックで拡大すれば見える)、この展望台から写真を撮っても、すべてピアノ線が写ってしまう。それに気づかず何枚か撮って、後でガッカリしたのだが、どういうわけか下の写真だけはピアノ線が写っていなかった。ナンデ?
灯台の真下の岬の先端部分。
灯台を降りて、上の写真に写っている先端部分へいく。
岬側から見上げた灯台。
城ヶ崎は国立公園。
このあたりは海岸線は溶岩が流れ込んで形成された影響でギザギザになっている。ギザギザ=リアス式海岸と思われることが多いが、定義的にはちょっと違う。興味ある人は自分で調べて下さい。それはともかく美しい自然の造形美。まったく栄養のなさそうな岩の上に生い茂る木々の生命力に感嘆。
いかにも溶岩な感じ。
隣の岬。
どの岬も同じような形をしている。つまり切り立った崖の上に私は立っている。
身を乗り出して下をのぞく勇気なし(^^ゞ
ところでこの写真、岩にピントがあって、その後ろの側になる海はピントが合っていない。こういう背景がぼやけた写真のことを「ボケている」という。ちなみに写真全体がぼやけている写真は「ピン(ト)ぼけ」の失敗作で全然別ね。
カメラが好きな人はボケを好む。うまいボケを作るためにテクニックを磨くし、このカメラはボケやすい、このレンズはボケにくいなどの評価をする。どうボケたかボケ味を堪能する。NEXには背景を大きくボケさせるか、あまりボケさせないかを調整する機能まであるくらいだ。
しかし私はボケの入った写真が好きではない。理由は単純で、人間の目にはボケた写真のようには見えていないから。上の写真なら人間の目は、岩もその下に広がる海も両方しっかり見えている。カメラが好きな人は写真で何か表現したいという気持ちがベースにあるのかと思う。だから中心となる対象を際立たせるボケは有効なテクニックだ。しかし私の場合は見たままをできるだけキレイ(正確にと言う意味合い)に記録しておきたいというのがモチベーション。だからボケられては困る。
NEXはデジカメの中ではやや高級機に属する。普通のデジカメと高級機と何が一番違うかというと、フィルムに相当する画像センサーのサイズが違う。理屈は長くなるから説明しないが、フィルムや画像ンサーが大きければ大きいほど、近くのものを撮ったときに背景がボケやすい。できるだけボケないように撮る方法やカメラの設定の仕方はある。しかし、そんなことを考えながら写真を撮るなんて面倒。だいたい撮った直後の写真をデジカメのモニターで見ることもしないから、ボケていたかどうかはパソコンに取り込むまで気づかない。NEXを買って新しい悩みがひとつ増えた。基本設定に「できるだけボケさせない」というのがあればいいのだが、そんなニーズはNEXユーザーの1%のまた1%くらいだろうなあ。
話は城ヶ崎に戻って、きれいな海を見ながら崖の上を歩いて行くと
吊り橋に到着する。
ちなみに、この灯台・吊り橋エリアはそれほど広くない。ジョギングスピードなら5分もあれば一周できる。
こんな感じの吊り橋。
長さ48メートル、高さ23メートル。
上の写真だとスリル満点のイメージだが、鋼鉄製でいかにも頑丈そうだし、ほとんど揺れないから、まったく安心して渡れる。
掴まるところがあるから、下をのぞくのも平気。
足だってだせるゾ。
皆さん、余裕の表情。
吊り橋の上にのぞいている灯台をアップで。
これはこれはレンズの倍率以上に拡大できるデジタルズームで撮った。まだブログにはしていないが、先日のレンズテストで使い物になると判断できたから。お金を出してもっと高倍率の望遠レンズを買わなくても、私にはこれで充分。
城ヶ崎ブルースの碑。
城ヶ崎ブルースという曲名は何となく記憶にあるが、歌詞を見ても音符を見ても、どんな曲かさっぱり思い出せない。ネットで調べると黒沢明とロスプリモスの歌で1968年(昭和43年)の発売らしい。1969年発売の「長崎は今日も雨だった(内山田洋とクールファイブ)」はしっかり覚えているから、この城ヶ崎ブルースは、そんなにヒットした曲ではないのかも知れない。
ユーチューブで聴きたければ、こちらから。
ところで調べているうちに発見したのだが、この石碑に刻まれている歌詞は城ヶ崎ブルースの三番。ふつう一番を書くんじゃないの?
こんな感じの遊歩道で散策していく。
700メートル先に砲台跡があるとの看板があったが、あまり興味もそそられなかったので、灯台と吊り橋だけで引き上げることにする。おやつ休憩も含めて滞在1時間とちょっと。城ヶ崎は端から端まで歩くだけで2時間くらいのコースらしい。このマップのピクニカルコースは楽しそうなんだが、バイク用の革パンをはいていると、この季節に2時間歩くのはちょっとキツイ。
チャッチャと写真紹介だけのつもりが、いつものことながら脇道の話が多くなったので、ツーリング後半は次回に。
ーーー続く
2012年07月16日
城ヶ崎 〜 伊豆スカイライン
6月24日から約3週間ぶりのバイク。
そういや6月24日の時も約3週間ぶりだった。
3連休の最終日、せっかく海の日なんだから、やっぱり海を見に行こうとバイクでは手つかずの伊豆方面へ。東京から日帰りで伊豆半島をグルッとまわるのは、やってやれないことはない。しかし、そんなことをしても疲れるだけだし、シーズンオフの平日でもなければいつ帰ってこられるかわからない。久々のバイクで無理がないように、伊豆半島一周の1/5くらいのところまでサクッと行ってきた。
連休だから渋滞は目に見えている。
だから早めに出発して早めに帰って来るプラン。
午前4時起床! 念のため天気をチェックしようとカーテンを開けると「明けの明星」が輝いていた。のんびり支度してガレージを出発したのは午前6時少し前くらい。ちなみに午前6時半までに東名にのれば、下りの渋滞はたいてい回避できる。
今回の目的地は城ヶ崎。
特に意味はない。往きは海岸沿いを走って、帰りは伊豆スカイラインという峠道で帰ってくるつもりで、伊豆スカイラインの入り口に一番近い観光スポットが城ヶ崎だったから。実は城ヶ崎には以前に訪れたことがあって、その時は遊覧船に乗った。
地図はいつものグーグルマップ。
ちょっと遠方なので大体の雰囲気というこうとで。
伊豆半島の西海岸を走るなら、東名で厚木まで行き、そこから小田原厚木道路を経て西湘(せいしょう)バイパスと高速を乗り継ぐのが一般的。でも今回は厚木の先の秦野中井(はだのなかい)まで行き、そこでいったん一般道に出て西湘バイパスの入り口の西湘二宮を目指した。
理由は一度、秦野中井のインターチェンジで降りたかったから(^^ゞ
いつも通り過ぎるだけところで降りたくなることってない?。
まあ秦野中井から西湘二宮までは6〜7キロの距離で時間もロスしない。わかりにくいけれどグリーンで線を引いたルートがそれ。もっと田舎だと思っていたが、意外と郊外の住宅地ぽかった。
西湘バイパスは大磯(吉田茂首相の家があったところ)から小田原を結ぶ海岸沿いの道路。一部を除き海がよく見える気持ちのいい道。全長20キロくらい。終点の小田原の先から山を登れば箱根、海岸沿いを走れば伊豆に向かう。
途中のパーキングエリアで。
前日に雨でも降ったか、海はエメラルド色。
これは西向きの伊豆半島方向。
反対方向の東向きは朝だから逆光になる。
今回は新しいデジカメNEX-5Nを持って初めてのツーリングだが、逆光補正の仕組みがうまく働いてくれず、ちょっと期待はずれ。
釣り人準備中。
このあたりは砂利浜みたい。
バイクもかなり多かった。
この時点(午前7時半頃)でバイクと車の台数は同じくらいだった。
西湘バイパスを抜けると、しばらく一般道を走った後、真鶴(まなづる)道路、熱海ビーチラインという有料道路が続く。一般道を走るよりちょっとだけ近道なのと、海の近くを走ることができる。ただし、どちらもETCは使えないので料金の支払いがバイクだと面倒。ともに150円。
※見にくいが地図でピンクのラインが西湘バイパスが、黄色のラインが真鶴道路と熱海ビーチライン。
真鶴道路だったか、その手前の一般道だったか撮影場所は忘れた。
バイクを停めて写真を撮れるような場所はあまりない。
熱海通過。道路沿いにホテルやリゾートマンションが建ち並んでいて賑やか。寛一お宮の像の横を通ったはずだが気づかず。特に見たかったわけでもないが。
熱海市街を抜けて、しばらく行ったところで
視界の開けた場所があったので撮影。
さて問題の逆光写真。
NEXには「風景」「ポートレート(人物写真)」「夜景」「スポーツ」など撮影対象に最適化された撮影テクニックをプリセットしてあるシーンセレクションというものがある。一番簡単な「おまかせオート」モードにすると、露出やシャッタースピードはもちろん、カメラが撮影対象が何かを判断してシーンセレクションから適当なものを選んでくる。実はシーンセレクションに「逆光」というのはないのだが、逆光を関知すると液晶画面に片隅に「逆光」の表示が出て、それでシャッターを切ると逆光が補正されたきれいな写真が撮れる。
問題は、なかなか逆光と判断してくれないこと。
写真は先ほどの場所から東側方向を撮った写真。逆光だから崖のあたりが影になって暗く潰れている。
下は、その写真をフォトショップ(画像ソフトの名前)で補正したもの。
どう補正するかは説明が面倒だから省略するが、逆光はかなり修正できるのである。これくらい自分でやってよNEX。
ちなみに、この写真は逆光を狙ったのではなく、写真に写っているような道路を走ってきたということを撮りたかった。
もうしばらく走ると、けっこうな絶景ポイントがあったのでまた撮影。
今までのイクシーと違ってNEXは革ジャンのポケットに入らず、いちいちカバンから出すのが面倒である。
夏色の海と空。
実にいい景色。これならカバンから取り出す価値がある。
ところが、せっかくだからバイクと海を一緒に撮ろうとしたら、この有様。バイクが影になってエンジンやタイヤのあたりがほとんど潰れている。
先ほどと同じようにレタッチ(画像ソフトでの補正のこと)すれば、潰れていた部分は回復する。でも単純に明るくしているわけではないのだが、海や空が白っぽくなってしまう。(記事に貼り付けているサイズでは区別できないかもしれない。クリックすれば拡大する)
ブルー系の色味を強くしてみる。
他とのバランスもあるので私のテクニックではこのくらいが限界。ウインドシールド(ヘッドライトの上の風よけ)の色がおかしくなりかけている。カメラ自体で先に判断して、もう少しうまく補正してくれればいいのだが。もちろん逆光とか、こういうコントラストの強い場合、それを補正する機能はNEXについている。でも手動でいちいちそれを呼び出すのは面倒なので、全部「おまかせ」でやって欲しいんだなあ。
さて伊豆の東海岸を走っているのは135号線。伊豆は海岸線近くまで山がせり出しているから、海岸道路というより峠道的な印象のほうが強い。バイク的には楽しいが、ブラインドコーナー(先が見通せないカーブ)が多いから、そんなに飛ばせない。
地図では縮小しすぎて区別がつかないが、135号線は川奈を迂回するように少し山側を通っている。そこで、できるだけ海沿いを走ろうと135号線から川奈方面に分岐している道を選ぶ。
こんなのどかな海添いの田舎道。
向こう側に見えているのは伊東の街(と思う)。
小さな漁港があって、調子に乗ってドンドン進んでいったら行き止まり(/o\)
U ターンした後、頭を下げてションボリしている?F800R。
でも景色はよかった。
あれやこれやしているうちに城ヶ崎到着。
連休だから多少は数珠つなぎを覚悟してきたが、道路はまったくスムースに走れた。というわけで到着時刻は午前9時半! 早っ!!
城ヶ崎といっても色々あるが、
メインは門脇灯台と、その近くにある門脇吊り橋。
ソコソコ広い駐車場。
バイクは無料で入れる。
駐車場から灯台に続く道。
灯台までは1〜2分。
灯台は英語でライトハウスらしい。
ーーー続く
そういや6月24日の時も約3週間ぶりだった。
3連休の最終日、せっかく海の日なんだから、やっぱり海を見に行こうとバイクでは手つかずの伊豆方面へ。東京から日帰りで伊豆半島をグルッとまわるのは、やってやれないことはない。しかし、そんなことをしても疲れるだけだし、シーズンオフの平日でもなければいつ帰ってこられるかわからない。久々のバイクで無理がないように、伊豆半島一周の1/5くらいのところまでサクッと行ってきた。
連休だから渋滞は目に見えている。
だから早めに出発して早めに帰って来るプラン。
午前4時起床! 念のため天気をチェックしようとカーテンを開けると「明けの明星」が輝いていた。のんびり支度してガレージを出発したのは午前6時少し前くらい。ちなみに午前6時半までに東名にのれば、下りの渋滞はたいてい回避できる。
今回の目的地は城ヶ崎。
特に意味はない。往きは海岸沿いを走って、帰りは伊豆スカイラインという峠道で帰ってくるつもりで、伊豆スカイラインの入り口に一番近い観光スポットが城ヶ崎だったから。実は城ヶ崎には以前に訪れたことがあって、その時は遊覧船に乗った。
地図はいつものグーグルマップ。
ちょっと遠方なので大体の雰囲気というこうとで。
伊豆半島の西海岸を走るなら、東名で厚木まで行き、そこから小田原厚木道路を経て西湘(せいしょう)バイパスと高速を乗り継ぐのが一般的。でも今回は厚木の先の秦野中井(はだのなかい)まで行き、そこでいったん一般道に出て西湘バイパスの入り口の西湘二宮を目指した。
理由は一度、秦野中井のインターチェンジで降りたかったから(^^ゞ
いつも通り過ぎるだけところで降りたくなることってない?。
まあ秦野中井から西湘二宮までは6〜7キロの距離で時間もロスしない。わかりにくいけれどグリーンで線を引いたルートがそれ。もっと田舎だと思っていたが、意外と郊外の住宅地ぽかった。
西湘バイパスは大磯(吉田茂首相の家があったところ)から小田原を結ぶ海岸沿いの道路。一部を除き海がよく見える気持ちのいい道。全長20キロくらい。終点の小田原の先から山を登れば箱根、海岸沿いを走れば伊豆に向かう。
途中のパーキングエリアで。
前日に雨でも降ったか、海はエメラルド色。
これは西向きの伊豆半島方向。
反対方向の東向きは朝だから逆光になる。
今回は新しいデジカメNEX-5Nを持って初めてのツーリングだが、逆光補正の仕組みがうまく働いてくれず、ちょっと期待はずれ。
釣り人準備中。
このあたりは砂利浜みたい。
バイクもかなり多かった。
この時点(午前7時半頃)でバイクと車の台数は同じくらいだった。
西湘バイパスを抜けると、しばらく一般道を走った後、真鶴(まなづる)道路、熱海ビーチラインという有料道路が続く。一般道を走るよりちょっとだけ近道なのと、海の近くを走ることができる。ただし、どちらもETCは使えないので料金の支払いがバイクだと面倒。ともに150円。
※見にくいが地図でピンクのラインが西湘バイパスが、黄色のラインが真鶴道路と熱海ビーチライン。
真鶴道路だったか、その手前の一般道だったか撮影場所は忘れた。
バイクを停めて写真を撮れるような場所はあまりない。
熱海通過。道路沿いにホテルやリゾートマンションが建ち並んでいて賑やか。寛一お宮の像の横を通ったはずだが気づかず。特に見たかったわけでもないが。
熱海市街を抜けて、しばらく行ったところで
視界の開けた場所があったので撮影。
さて問題の逆光写真。
NEXには「風景」「ポートレート(人物写真)」「夜景」「スポーツ」など撮影対象に最適化された撮影テクニックをプリセットしてあるシーンセレクションというものがある。一番簡単な「おまかせオート」モードにすると、露出やシャッタースピードはもちろん、カメラが撮影対象が何かを判断してシーンセレクションから適当なものを選んでくる。実はシーンセレクションに「逆光」というのはないのだが、逆光を関知すると液晶画面に片隅に「逆光」の表示が出て、それでシャッターを切ると逆光が補正されたきれいな写真が撮れる。
問題は、なかなか逆光と判断してくれないこと。
写真は先ほどの場所から東側方向を撮った写真。逆光だから崖のあたりが影になって暗く潰れている。
下は、その写真をフォトショップ(画像ソフトの名前)で補正したもの。
どう補正するかは説明が面倒だから省略するが、逆光はかなり修正できるのである。これくらい自分でやってよNEX。
ちなみに、この写真は逆光を狙ったのではなく、写真に写っているような道路を走ってきたということを撮りたかった。
もうしばらく走ると、けっこうな絶景ポイントがあったのでまた撮影。
今までのイクシーと違ってNEXは革ジャンのポケットに入らず、いちいちカバンから出すのが面倒である。
夏色の海と空。
実にいい景色。これならカバンから取り出す価値がある。
ところが、せっかくだからバイクと海を一緒に撮ろうとしたら、この有様。バイクが影になってエンジンやタイヤのあたりがほとんど潰れている。
先ほどと同じようにレタッチ(画像ソフトでの補正のこと)すれば、潰れていた部分は回復する。でも単純に明るくしているわけではないのだが、海や空が白っぽくなってしまう。(記事に貼り付けているサイズでは区別できないかもしれない。クリックすれば拡大する)
ブルー系の色味を強くしてみる。
他とのバランスもあるので私のテクニックではこのくらいが限界。ウインドシールド(ヘッドライトの上の風よけ)の色がおかしくなりかけている。カメラ自体で先に判断して、もう少しうまく補正してくれればいいのだが。もちろん逆光とか、こういうコントラストの強い場合、それを補正する機能はNEXについている。でも手動でいちいちそれを呼び出すのは面倒なので、全部「おまかせ」でやって欲しいんだなあ。
さて伊豆の東海岸を走っているのは135号線。伊豆は海岸線近くまで山がせり出しているから、海岸道路というより峠道的な印象のほうが強い。バイク的には楽しいが、ブラインドコーナー(先が見通せないカーブ)が多いから、そんなに飛ばせない。
地図では縮小しすぎて区別がつかないが、135号線は川奈を迂回するように少し山側を通っている。そこで、できるだけ海沿いを走ろうと135号線から川奈方面に分岐している道を選ぶ。
こんなのどかな海添いの田舎道。
向こう側に見えているのは伊東の街(と思う)。
小さな漁港があって、調子に乗ってドンドン進んでいったら行き止まり(/o\)
U ターンした後、頭を下げてションボリしている?F800R。
でも景色はよかった。
あれやこれやしているうちに城ヶ崎到着。
連休だから多少は数珠つなぎを覚悟してきたが、道路はまったくスムースに走れた。というわけで到着時刻は午前9時半! 早っ!!
城ヶ崎といっても色々あるが、
メインは門脇灯台と、その近くにある門脇吊り橋。
ソコソコ広い駐車場。
バイクは無料で入れる。
駐車場から灯台に続く道。
灯台までは1〜2分。
灯台は英語でライトハウスらしい。
ーーー続く
2012年07月14日
NEX-5N レンズテスト
金曜日には雨の予報で、バイクツーリングは無理とあきらめて昼過ぎに起きたらソコソコのよい天気。それじゃということで近くの公園でデジカメの試し撮り。バイクでちょこっとだけ走って海浜公園あたりで試し撮りとも考えたが、お気軽に自転車で行くことに。
バイクは本来身軽な乗り物のはずだが、安全のために革ジャンや革パンを着るし、ガレージは家から少し離れたところに借りてるし、なかなか気合いを入れないと乗れないのが困ったところ。
前回のテストは今までのデジカメと較べて、どの程度キレイに写るかどうかのテスト。まあ比較対象は6年前の機種だし、値段は同じくらいだったとはいえワンランク下のクラスの機種だからNEXがキレイに写って当たり前。以前に書いたようにデジカメを買い換えた理由は「もう少しクッキリ」と「もう少し広い範囲」を写したいの2つ。今回はその写る範囲のテスト。
私が買ったNEX-5-NDは35ミリ換算で
27ミリ〜82.5ミリのズームレンズ
24ミリの広角レンズ(写真でカメラに装着されているレンズ)
の2本がついている。
それまでのイクシーは35ミリ換算で
28ミリ〜105ミリのズームレンズ
だった。27ミリと28ミリは、撮った写真を2つ並べて較べなければ、ほとんど違いは感じられないだろう。だから24ミリがどれくらい広く写るのかが関心事。望遠側はイクシーと較べてかなりスペックダウンだが、これは前回書いたデジタルズームが、どの程度キレイに写るのかを確かめてきた。
まずはズームレンズ。ズームレンズには次のようなメモリが刻んである。
18ミリ →35ミリ換算で 27ミリ
24ミリ →35ミリ換算で 36ミリ
28ミリ →35ミリ換算で 42ミリ
35ミリ →35ミリ換算で 52.5ミリ
55ミリ →35ミリ換算で 82.5ミリ
この何ミリというのはレンズの焦点距離で、説明は図を作らないと無理だから省略する。この値が小さいほど広い範囲が写り、大きいほど遠くのものが大きく写る。昔は50ミリが標準レンズと呼ばれ、人物(集合写真じゃなくて1〜2名)の撮影に適した画角(写る範囲)だといわれた。50ミリが人物撮影に適していることには変わりはないが、今は35ミリくらいのレンズも標準レンズと呼ぶみたいである。
何ミリが標準だと法律で決まっているわけじゃなく、自分が標準的と思えばそれが標準レンズだが、デジカメ=パソコンで写真を見る時代になって、つまりプリントしたフィルム時代の写真よりかなり大きなサイズで写真を見るようになったことも、標準レンズが広角側にシフトしてきたことに影響している気がする。
対して数名を数メートルの距離から一緒に写すのに適しているのが大体35ミリ前後。今の(レンズ交換のできないタイプの)デジカメはほとんどがズームレンズだが、昔のフィルム時代のコンパクトカメラは大体それくらいのサイズのレンズがついていた。ちなみに「写ルンです」は32ミリ。「写ルンです」はまだ売っていて、どんな人が使っているのか興味がある。
ついでにいうと広角レンズも何ミリからが広角という定義はない。50ミリを標準と考えれば35ミリは広角となる。でもまあ今的には30ミリ未満が広角かな。
テスト結果 写っているのは競技場の建物
数値はすべて35ミリ換算
◆27ミリ
◆36ミリ
◆42ミリ
◆52.5ミリ
◆82.5ミリ
海や山ほど視界が開けた場所じゃないから、27ミリでも充分という感じになってしまった。テストをする場所を間違えたかな。
次は24ミリの広角レンズに交換。
比較して見やすいようにズームの27ミリ設定も一緒に。
◆27ミリ(ズームレンズ)
◆24ミリ
3ミリ分違うのは確か。しかしイクシーの28ミリ設定で風景を撮影しようとして「狭っ!」と感じたときの感覚からいうと、24ミリでそれが解消するかどうかは微妙。
秘密兵器その1
これはワイドコンバーターという補助アタッチメント。NEXの24ミリ広角レンズ専用で、そのレンズに継ぎ足して使う。焦点距離が0.75倍になり、結果24ミリのレンズが18ミリ相当になるという仕掛け。
20ミリ以下の広角レンズというのは価格が高くて、NEX用は売られていないが、他のレンズ交換式デジカメ用だと7〜8万円くらいする。ところがこのVCL-ECU1というコンバーターは私が買った時点で1万円ほど。継ぎ足しレンズだから性能は落ちるはずだが、ネットでの評判も良さそうだったし、私が撮る分には充分だろうからNEXと一緒に買った。
比較して見やすいように3種類で比較。
◆27ミリ(ズームレンズ)
◆24ミリ
◆18ミリ(ワイドコンバーター装着)
18ミリはかなり広く写っている代わりに、ずいぶん建物が遠くに行っちゃった(^^ゞ
でも画質的には特に影響もなく一安心。
ところで人間の視野は左右120度といわれる。カメラの場合は28ミリで65.5度、24ミリで84度、14ミリで104.3度となる。(私のレンズと一致していないのは一覧表から拾ってきたから)
だからレンズでがんばっても人間の目に追いつくのは難しい。それとレンズは広角になるほど風景が八の字型に歪んで写る<こんな感じ:ヨソから拝借>。写真ってこんなものと普段は目が慣れていても(実際のビルがあんな風になっていたら絶対に倒れる)、いったんこの歪みが鼻に着き出すと(目に着き出すか?)けっこう気になる。今回は建物が丸みを帯びているから歪みはあまり感じない。それとこの歪みは画像ソフトで修正加工できるが、NEXはカメラ自体が歪みを修正加工するプログラムを内蔵しており、それが働いているのかも知れない。まだ先ほどのような直線的なものを撮影していないからなんともいえないが。
また場合によっては逆八の字型に写る場合もある。以前のツーリングの、この写真。この時は撮っているときから水筒が傾いているのが気になっていた。多少ズームを前後させたりしてみたが水筒は真っ直ぐにならず。こんな単純な写真がまともにとれないから、私はどこかカメラというものを信用していないところがある。
景色を写真に撮って、目の前に広がる景色とイメージが違う理由は他にもある。人間の視野と同じ角度の広角レンズを使い、レンズの歪みも修正したとしても目で見たものとは同じにならない。正確に言えば目で見て脳が認識したものとは同じにならない。
(たぶん)脳は関心がある、あるいは風景の中心と判断したものを、実際の大きさより大きく認識している。だから18ミリ相当で撮った建物が実際のイメージより小さく感じる。より広い広角レンズで人間の視野に近づけるほど、脳に持っているイメージと離れていくというジレンマがある。
それと人間の視野が120度といっても、それは目の性能の限界値で実際はそんなに広い範囲を常に見ているわけではないと思う。たぶんパッと見の瞬間的視野は上の写真程度か、それよりも狭いはず。しかし中心となる対象物があっても多少はキョロキョロして景色を見るわけである。それの合成が景色としてイメージされる。だから脳に持っている景色のイメージは120度よりはるかに広い。
そう考えると、カメラでどんなにがんばってもダメな気がしてくる。でも、それを克服して、いい景色だなあと思えるようにするのが写真の「腕」。写真を見て、その景色の美しさに見とれ、そこへ行ってみたいと思ったことは誰にでもあるはず。しかし私にはそんな腕もないし、腕を磨く気もないからカメラメーカーには、それを可能にする技術革新を切に切にお願いしたいのである(^^ゞ
さてNEXには広い範囲を撮影する秘密兵器がもうひとつある。
ーーー続く
バイクは本来身軽な乗り物のはずだが、安全のために革ジャンや革パンを着るし、ガレージは家から少し離れたところに借りてるし、なかなか気合いを入れないと乗れないのが困ったところ。
前回のテストは今までのデジカメと較べて、どの程度キレイに写るかどうかのテスト。まあ比較対象は6年前の機種だし、値段は同じくらいだったとはいえワンランク下のクラスの機種だからNEXがキレイに写って当たり前。以前に書いたようにデジカメを買い換えた理由は「もう少しクッキリ」と「もう少し広い範囲」を写したいの2つ。今回はその写る範囲のテスト。
私が買ったNEX-5-NDは35ミリ換算で
27ミリ〜82.5ミリのズームレンズ
24ミリの広角レンズ(写真でカメラに装着されているレンズ)
の2本がついている。
それまでのイクシーは35ミリ換算で
28ミリ〜105ミリのズームレンズ
だった。27ミリと28ミリは、撮った写真を2つ並べて較べなければ、ほとんど違いは感じられないだろう。だから24ミリがどれくらい広く写るのかが関心事。望遠側はイクシーと較べてかなりスペックダウンだが、これは前回書いたデジタルズームが、どの程度キレイに写るのかを確かめてきた。
まずはズームレンズ。ズームレンズには次のようなメモリが刻んである。
18ミリ →35ミリ換算で 27ミリ
24ミリ →35ミリ換算で 36ミリ
28ミリ →35ミリ換算で 42ミリ
35ミリ →35ミリ換算で 52.5ミリ
55ミリ →35ミリ換算で 82.5ミリ
この何ミリというのはレンズの焦点距離で、説明は図を作らないと無理だから省略する。この値が小さいほど広い範囲が写り、大きいほど遠くのものが大きく写る。昔は50ミリが標準レンズと呼ばれ、人物(集合写真じゃなくて1〜2名)の撮影に適した画角(写る範囲)だといわれた。50ミリが人物撮影に適していることには変わりはないが、今は35ミリくらいのレンズも標準レンズと呼ぶみたいである。
何ミリが標準だと法律で決まっているわけじゃなく、自分が標準的と思えばそれが標準レンズだが、デジカメ=パソコンで写真を見る時代になって、つまりプリントしたフィルム時代の写真よりかなり大きなサイズで写真を見るようになったことも、標準レンズが広角側にシフトしてきたことに影響している気がする。
対して数名を数メートルの距離から一緒に写すのに適しているのが大体35ミリ前後。今の(レンズ交換のできないタイプの)デジカメはほとんどがズームレンズだが、昔のフィルム時代のコンパクトカメラは大体それくらいのサイズのレンズがついていた。ちなみに「写ルンです」は32ミリ。「写ルンです」はまだ売っていて、どんな人が使っているのか興味がある。
ついでにいうと広角レンズも何ミリからが広角という定義はない。50ミリを標準と考えれば35ミリは広角となる。でもまあ今的には30ミリ未満が広角かな。
テスト結果 写っているのは競技場の建物
数値はすべて35ミリ換算
◆27ミリ
◆36ミリ
◆42ミリ
◆52.5ミリ
◆82.5ミリ
海や山ほど視界が開けた場所じゃないから、27ミリでも充分という感じになってしまった。テストをする場所を間違えたかな。
次は24ミリの広角レンズに交換。
比較して見やすいようにズームの27ミリ設定も一緒に。
◆27ミリ(ズームレンズ)
◆24ミリ
3ミリ分違うのは確か。しかしイクシーの28ミリ設定で風景を撮影しようとして「狭っ!」と感じたときの感覚からいうと、24ミリでそれが解消するかどうかは微妙。
秘密兵器その1
これはワイドコンバーターという補助アタッチメント。NEXの24ミリ広角レンズ専用で、そのレンズに継ぎ足して使う。焦点距離が0.75倍になり、結果24ミリのレンズが18ミリ相当になるという仕掛け。
20ミリ以下の広角レンズというのは価格が高くて、NEX用は売られていないが、他のレンズ交換式デジカメ用だと7〜8万円くらいする。ところがこのVCL-ECU1というコンバーターは私が買った時点で1万円ほど。継ぎ足しレンズだから性能は落ちるはずだが、ネットでの評判も良さそうだったし、私が撮る分には充分だろうからNEXと一緒に買った。
比較して見やすいように3種類で比較。
◆27ミリ(ズームレンズ)
◆24ミリ
◆18ミリ(ワイドコンバーター装着)
18ミリはかなり広く写っている代わりに、ずいぶん建物が遠くに行っちゃった(^^ゞ
でも画質的には特に影響もなく一安心。
ところで人間の視野は左右120度といわれる。カメラの場合は28ミリで65.5度、24ミリで84度、14ミリで104.3度となる。(私のレンズと一致していないのは一覧表から拾ってきたから)
だからレンズでがんばっても人間の目に追いつくのは難しい。それとレンズは広角になるほど風景が八の字型に歪んで写る<こんな感じ:ヨソから拝借>。写真ってこんなものと普段は目が慣れていても(実際のビルがあんな風になっていたら絶対に倒れる)、いったんこの歪みが鼻に着き出すと(目に着き出すか?)けっこう気になる。今回は建物が丸みを帯びているから歪みはあまり感じない。それとこの歪みは画像ソフトで修正加工できるが、NEXはカメラ自体が歪みを修正加工するプログラムを内蔵しており、それが働いているのかも知れない。まだ先ほどのような直線的なものを撮影していないからなんともいえないが。
また場合によっては逆八の字型に写る場合もある。以前のツーリングの、この写真。この時は撮っているときから水筒が傾いているのが気になっていた。多少ズームを前後させたりしてみたが水筒は真っ直ぐにならず。こんな単純な写真がまともにとれないから、私はどこかカメラというものを信用していないところがある。
景色を写真に撮って、目の前に広がる景色とイメージが違う理由は他にもある。人間の視野と同じ角度の広角レンズを使い、レンズの歪みも修正したとしても目で見たものとは同じにならない。正確に言えば目で見て脳が認識したものとは同じにならない。
(たぶん)脳は関心がある、あるいは風景の中心と判断したものを、実際の大きさより大きく認識している。だから18ミリ相当で撮った建物が実際のイメージより小さく感じる。より広い広角レンズで人間の視野に近づけるほど、脳に持っているイメージと離れていくというジレンマがある。
それと人間の視野が120度といっても、それは目の性能の限界値で実際はそんなに広い範囲を常に見ているわけではないと思う。たぶんパッと見の瞬間的視野は上の写真程度か、それよりも狭いはず。しかし中心となる対象物があっても多少はキョロキョロして景色を見るわけである。それの合成が景色としてイメージされる。だから脳に持っている景色のイメージは120度よりはるかに広い。
そう考えると、カメラでどんなにがんばってもダメな気がしてくる。でも、それを克服して、いい景色だなあと思えるようにするのが写真の「腕」。写真を見て、その景色の美しさに見とれ、そこへ行ってみたいと思ったことは誰にでもあるはず。しかし私にはそんな腕もないし、腕を磨く気もないからカメラメーカーには、それを可能にする技術革新を切に切にお願いしたいのである(^^ゞ
さてNEXには広い範囲を撮影する秘密兵器がもうひとつある。
ーーー続く
2012年07月12日
NEX-5N 比較テストその2
前回のエントリーで噴水まわりの写真について「3つの写真の明るさ=空の晴れ具合がかなり違って別の日みたい」と書いた。しかしブログにアップされた写真を見るとNEXとイクシーは明るさの違いがあまりなく、それほど別の日のようには見えない。アレッと思って写真を別ウインドウに開いて、大きな状態で比較すると、やはり明るさの違いはハッキリしている。
写真は縮小すればするほど違いはわかりにくくなる。例えば2つともツメくらいの大きさに縮小すれば見分けはつかなくなるだろう。それは当たり前だけれど、縮小することによって明るさまで似通ってくるとは思わなかった。
ところで3台のカメラの比較をしているが、パソコンの画面によってかなり見え方が違うと思う。だいたいきれいな写真を撮りたかったらデジカメを買い換えるのではなく、撮った写真を見るパソコン(のモニター)を性能がいいものに買い換えろという話もあるくらいである。
さて比較テスト。
次は花を撮ってみた。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ広角側27ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側28ミリ(35ミリ換算)
『アップル iPhone4S』30ミリ ※iPhoneはズームではなく固定レンズ
風景ではさっぱりっだったiPhoneは、ここでは健闘している。あんな薄っぺらいボディに直径2ミリ程度のレンズでたいしたものである。広い範囲の風景を撮るのでなければ、これで充分な気がする。ただしボディが薄すぎてカメラとして持ちにくいが。
イクシーはここでもシャキッとしない。正面の赤い花の色も薄いが、隣のオレンジが「死んでいる」色。晴れていたらもっときれいに撮れるはずだが、なぜかこのカメラは曇りでの撮影が苦手。たくさんの光が必要なタイプかと思いきや、暗い部屋の中とかでは(フラッシュなしで)意外ときれいに撮れるから性格のつかみづらいヤツである。
※最初に書いたことと関連するが、大きなサイズでイクシーの写真を見るとオレンジが死んでいるのだが、ブログ文中にあるサイズに縮小されると、まあまあ見られるようになるから不思議。
オレンジがまともに撮れているのはNEXだけ。でも赤の花はちょっと色が濃すぎて、胸焼けしそうな写真になってしまった。実際の花はiPhoneのほうが近い。それにイクシーでは写っていた花の後ろの地面がNEXでは暗く潰れているのも気になる。なかなか四方八方丸くは収まらないものである。
なお比較テストだから同じ場所に突っ立って撮ったので、それぞれのカメラの27ミリ〜28ミリ〜30ミリのレンズの違いがよく現れている。30ミリのiPhoneは花にかなり近づいた印象。2ミリ3ミリしか違わないのに、広角側だとかなり差があるのを実感。(望遠側だと100ミリと103ミリならほとんど変わらないと思う)
ちなみに画像ソフトでの補正は、カスミをなくすより色の濃さを調整する方が簡単。イクシーのぼけた写真もけっこう鮮やかになる。
元写真
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
レタッチ後
アップで比較
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ望遠側82.5ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側105ミリ(35ミリ換算)
花びらの印象は先ほどと同じだが、NEXは葉っぱが陰影がよく表現されて、きれいに撮れていると思う。花はもっと立体感が欲しいのだが、葉っぱと違って光をあまり反射しないから難しいのかも知れない。どちらの機種とも葉っぱと較べるとピントが合っていないようにも感じる。
ちなみにiPhoneでアップの写真がないのはアップにするズーム機能がついていないから。ただし、いわゆる望遠レンズで大きく撮るのではなく、撮った画像を拡大する疑似ズーム機能はついている。あまり使ったことはないが、少し大きくする程度なら画質の悪化は感じない。
そういう疑似ズームは一般にデジタルズームと呼ばれる。対してレンズが望遠になったり広角になるのが光学ズーム。携帯についているズームはほとんどデジタルズーム。以前は光学ズームを搭載した機種もあったが、今はもうない(と思う)。デジカメは携帯とは逆にほとんど光学ズームだが、デジタルズーム機能も一緒についている。
イクシーは4倍、NEXには10倍のデジタルズーム機能。ズームレンズの望遠側と掛け合わせると、それぞれ35ミリ換算で420ミリ、825ミリと天体望遠鏡なみ。ただしイクシーのデジタルズームはほとんど使い物にならない。極端に画質が荒くなる。だから私のイクシーはデジタルズームの設定を「切り」にしてある。しかし、このイクシー発売より6年たってデジタルズーム技術も進化し、NEXだと2倍か3倍くらいまでならほとんど画質に影響がないという話も聞く。2倍で165ミリ、3倍なら247.5ミリの望遠。私の使い方では150ミリもあれば充分。そのうち試してみようと思う。
話がアチコチ飛んだがテスト撮影終了。
NEXはイクシーのようにカスミが掛からないし、いろいろ細かくクッキリ写るので満足。ちょっと色が濃すぎる、派手すぎる気もするが、そのうち目が慣れてくるだろう。
ちなみに撮影はすべてカメラにおまかせのオートモード。自分でいろいろ露出やシャッタースピードその他を調整するマニュアルモードがあっても、イクシーでは今まで一度も使ったことがない。NEXではこれから数回は遊びで試すかもしれないが、その後はお任せモードしか使わないと思う。
このクラスのデジカメを買う人として、いろいろ自分で設定して楽しむ人を想定しているだろうが、私としてはメーカーにもっとおまかせモードを磨いて欲しい。そしてできるだけ設定項目やボタンやダイヤルの少ない「高級らくらくデジカメ」を開発して欲しいものだ。高級デジカメはマニアが使うというのはメーカーの思い込みに過ぎない。本当にきれいな写真が撮れるなら5〜6万円くらい惜しくはないが、たかだか写真を撮るのにカメラに煩わされたくないと考える人のほうが多いはず。
今回は2本ついているレンズのうちズームレンズだけをテスト。
広角レンズのテストをしなかった理由はーーー持って行くのを忘れたから(^^ゞ
まあ、次に景色のよいところへバイクで出かけたときにでも。
おしまい
補足
6月30日の神宮球場のエントリーはNEXで撮っている。その下の方にある水元公園や京成バラ園はイクシー。やっぱりクッキリ感はかなり劣る。なお6月9日のアジサイはiPhone。
写真は縮小すればするほど違いはわかりにくくなる。例えば2つともツメくらいの大きさに縮小すれば見分けはつかなくなるだろう。それは当たり前だけれど、縮小することによって明るさまで似通ってくるとは思わなかった。
ところで3台のカメラの比較をしているが、パソコンの画面によってかなり見え方が違うと思う。だいたいきれいな写真を撮りたかったらデジカメを買い換えるのではなく、撮った写真を見るパソコン(のモニター)を性能がいいものに買い換えろという話もあるくらいである。
さて比較テスト。
次は花を撮ってみた。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ広角側27ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側28ミリ(35ミリ換算)
『アップル iPhone4S』30ミリ ※iPhoneはズームではなく固定レンズ
風景ではさっぱりっだったiPhoneは、ここでは健闘している。あんな薄っぺらいボディに直径2ミリ程度のレンズでたいしたものである。広い範囲の風景を撮るのでなければ、これで充分な気がする。ただしボディが薄すぎてカメラとして持ちにくいが。
イクシーはここでもシャキッとしない。正面の赤い花の色も薄いが、隣のオレンジが「死んでいる」色。晴れていたらもっときれいに撮れるはずだが、なぜかこのカメラは曇りでの撮影が苦手。たくさんの光が必要なタイプかと思いきや、暗い部屋の中とかでは(フラッシュなしで)意外ときれいに撮れるから性格のつかみづらいヤツである。
※最初に書いたことと関連するが、大きなサイズでイクシーの写真を見るとオレンジが死んでいるのだが、ブログ文中にあるサイズに縮小されると、まあまあ見られるようになるから不思議。
オレンジがまともに撮れているのはNEXだけ。でも赤の花はちょっと色が濃すぎて、胸焼けしそうな写真になってしまった。実際の花はiPhoneのほうが近い。それにイクシーでは写っていた花の後ろの地面がNEXでは暗く潰れているのも気になる。なかなか四方八方丸くは収まらないものである。
なお比較テストだから同じ場所に突っ立って撮ったので、それぞれのカメラの27ミリ〜28ミリ〜30ミリのレンズの違いがよく現れている。30ミリのiPhoneは花にかなり近づいた印象。2ミリ3ミリしか違わないのに、広角側だとかなり差があるのを実感。(望遠側だと100ミリと103ミリならほとんど変わらないと思う)
ちなみに画像ソフトでの補正は、カスミをなくすより色の濃さを調整する方が簡単。イクシーのぼけた写真もけっこう鮮やかになる。
元写真
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
レタッチ後
アップで比較
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ望遠側82.5ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側105ミリ(35ミリ換算)
花びらの印象は先ほどと同じだが、NEXは葉っぱが陰影がよく表現されて、きれいに撮れていると思う。花はもっと立体感が欲しいのだが、葉っぱと違って光をあまり反射しないから難しいのかも知れない。どちらの機種とも葉っぱと較べるとピントが合っていないようにも感じる。
ちなみにiPhoneでアップの写真がないのはアップにするズーム機能がついていないから。ただし、いわゆる望遠レンズで大きく撮るのではなく、撮った画像を拡大する疑似ズーム機能はついている。あまり使ったことはないが、少し大きくする程度なら画質の悪化は感じない。
そういう疑似ズームは一般にデジタルズームと呼ばれる。対してレンズが望遠になったり広角になるのが光学ズーム。携帯についているズームはほとんどデジタルズーム。以前は光学ズームを搭載した機種もあったが、今はもうない(と思う)。デジカメは携帯とは逆にほとんど光学ズームだが、デジタルズーム機能も一緒についている。
イクシーは4倍、NEXには10倍のデジタルズーム機能。ズームレンズの望遠側と掛け合わせると、それぞれ35ミリ換算で420ミリ、825ミリと天体望遠鏡なみ。ただしイクシーのデジタルズームはほとんど使い物にならない。極端に画質が荒くなる。だから私のイクシーはデジタルズームの設定を「切り」にしてある。しかし、このイクシー発売より6年たってデジタルズーム技術も進化し、NEXだと2倍か3倍くらいまでならほとんど画質に影響がないという話も聞く。2倍で165ミリ、3倍なら247.5ミリの望遠。私の使い方では150ミリもあれば充分。そのうち試してみようと思う。
話がアチコチ飛んだがテスト撮影終了。
NEXはイクシーのようにカスミが掛からないし、いろいろ細かくクッキリ写るので満足。ちょっと色が濃すぎる、派手すぎる気もするが、そのうち目が慣れてくるだろう。
ちなみに撮影はすべてカメラにおまかせのオートモード。自分でいろいろ露出やシャッタースピードその他を調整するマニュアルモードがあっても、イクシーでは今まで一度も使ったことがない。NEXではこれから数回は遊びで試すかもしれないが、その後はお任せモードしか使わないと思う。
このクラスのデジカメを買う人として、いろいろ自分で設定して楽しむ人を想定しているだろうが、私としてはメーカーにもっとおまかせモードを磨いて欲しい。そしてできるだけ設定項目やボタンやダイヤルの少ない「高級らくらくデジカメ」を開発して欲しいものだ。高級デジカメはマニアが使うというのはメーカーの思い込みに過ぎない。本当にきれいな写真が撮れるなら5〜6万円くらい惜しくはないが、たかだか写真を撮るのにカメラに煩わされたくないと考える人のほうが多いはず。
今回は2本ついているレンズのうちズームレンズだけをテスト。
広角レンズのテストをしなかった理由はーーー持って行くのを忘れたから(^^ゞ
まあ、次に景色のよいところへバイクで出かけたときにでも。
おしまい
補足
6月30日の神宮球場のエントリーはNEXで撮っている。その下の方にある水元公園や京成バラ園はイクシー。やっぱりクッキリ感はかなり劣る。なお6月9日のアジサイはiPhone。
2012年07月10日
NEX-5N 比較テスト
それでは比較テストの結果を。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ広角側27ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側28ミリ(35ミリ換算)
『アップル iPhone4S』30ミリ ※iPhoneはズームではなく固定レンズ
カメラの比較撮影なんて初めてだけれど、意外と違うもので驚いた。
画像の細かな点は別として、3つの写真の明るさ=空の晴れ具合がかなり違って別の日みたい。実際の天候はイクシーが近いかな。NEXだとかなり晴天ぽいが、この日は空を見てもわかるようにかなり雲が多かった。
さて新しいデジカメを買った動機のひとつである「くっきり感」。噴水の後ろの木を見れば一目瞭然。NEXの圧勝で一安心。イクシーはNEXと較べると、細かな点まで描き切れていないのと、明るいところと暗いところの差が少なくて、それもくっきり感を損ねていると思う。またNEXは暗いところにあるものもよく写している。画面右側中段あたり、NEXでは工事用の柵のオレンジ色がハッキリ見えるが、イクシーでは気づかないくらいにしか写っていない。(クリックで拡大するとよくわかる)
昨日紹介したようにアジサイでは検討したiPhoneだが、風景撮影では残念な結果に。カラー写真なのに何となくセピア色ものっていて昔の写真のよう。細かく写る(解像力とか解像度という)や、明るさ暗さの差(コントラストとかダイナミックレンジとかいう)もNEXやイクシーとはかなり差をつけられている。
なおNEXの写真の上下のサイズが小さいのは撮影できる画像の縦横比が違うから。NEXは3:2でイクシーとiPhoneは4:3。数字の順番が変わってややこしいが、横長の写真で縦を1として計算すれば
3:2は横が1.5
4:3は横が1.33
つまりNEXのほうが横に長い比率となる。3:2というのはフィルムカメラの時の印画紙のサイズと同じで、こちらのほうが自然な感じがする。4:3というのはブラウン管テレビと同じ比率。パソコンの画面も今は横長になっているが、昔は4:3の比率だったのでデジカメもそれにあわせた歴史があるらしい。
続いてアップの比較。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ望遠側82.5ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側105ミリ(35ミリ換算)
基本的に広角側と同じ印象。
写り具合とは関係ないが、82.5ミリと105ミリと倍率に差があるので迫力がかなり違う。NEXももう少し倍率の高いズームレンズを付けてくれればいいのに。もっともレンズ交換式のカメラの場合、メーカーはレンズもたくさん買って欲しいわけで、1本で満足できるようなレンズは作らないのだろうな。
上の噴水の写真は順光(逆光の反対。撮影者の後ろ側に太陽がある)だが、次は逆光で撮ってみた。以前にも書いた気がするが、写真に撮りたいものの半分は逆光になるわけで、カメラメーカーは逆光でもきちんと撮れるように何とかしろというのが私の長年の主張。
半分無理を承知で言っていたのだが、iPhoneを買って、そのカメラにHDR(high dynamic range imaging)という機能がついていることを知った。これはどういう機能かというと、例えば逆光で人物を撮影すると、人物は影になって暗くしか写らない。これが今までの逆光写真。HDRは連続してシャッターを切ることで、1枚は空にあわせてカメラの露出を調整し(空はキレイに写るが、影になる人物は真っ暗)、もう1枚は人物に合わせて露出を調整し(人物は明るく写るが、もっと明るい空は光が強すぎてほとんど何も写らない)、それを合成して空も人物もキレイに仕上げるというもの。連写の合成だから動いているものがあれば多重に写るし、表情に変化があればおかしな写真になる。
しかしまあ逆光に対処する機能がようやくカメラに搭載されたわけでメデタシメデタシ。なおNEXにはHDR以外にも逆光対策の機能が搭載されており、オートモードで撮影してカメラが逆光と判断した場合は、そちらが働く模様。あまりマニュアルも読み込んでいないのでよく理解していない。なおところどころで写真やカメラの専門用語ぽいのが出てくるが、その方面に詳しいわけでもないので間違った使い方もあるかも知れない。そのつもりで読んでください。
なお逆光といっても斜め前くらいからの横光?だし、雲も多かったからハードな条件ではない。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ広角側27ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側28ミリ(35ミリ換算)
『アップル iPhone4S』30ミリ ※iPhoneはズームではなく固定レンズ
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ望遠側82.5ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側105ミリ(35ミリ換算)
ここではイクシーの悪い面がでた。曇りだとイクシーはカスミが掛かったような写真になる。あまり意識していなかったが、逆光に近い場合もそうだったような気もする。上の例では望遠側で顕著。このイクシーの前も同じくイクシーのデジカメを使っていたが、こんな写り方はしなかった。ひょっとしたら故障なのかなあ? いずれにせよ噴水の時よりさらにイクシーは眠たい写真である。
なおiPhoneはHDRを使わずに素のままで撮影した。理由はーーーHDRを使うのを忘れたから(^^ゞ
ちなみにデジカメの写真はパソコンの画像ソフトでいろいろ調整できる。
例えば先ほどの、イクシーのこの眠たい写真が
レタッチ(調整のこと)するとこうなる。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
かなり改善されたが、それでもNEXにはかなわない。
私がやるレベルのレタッチなら作業時間は30秒もかからないが、それでも毎回レタッチするのは面倒でやってられない。たまにビックリするくらいキレイになって嬉しいときもあるが。
ーーー続く。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ広角側27ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側28ミリ(35ミリ換算)
『アップル iPhone4S』30ミリ ※iPhoneはズームではなく固定レンズ
カメラの比較撮影なんて初めてだけれど、意外と違うもので驚いた。
画像の細かな点は別として、3つの写真の明るさ=空の晴れ具合がかなり違って別の日みたい。実際の天候はイクシーが近いかな。NEXだとかなり晴天ぽいが、この日は空を見てもわかるようにかなり雲が多かった。
さて新しいデジカメを買った動機のひとつである「くっきり感」。噴水の後ろの木を見れば一目瞭然。NEXの圧勝で一安心。イクシーはNEXと較べると、細かな点まで描き切れていないのと、明るいところと暗いところの差が少なくて、それもくっきり感を損ねていると思う。またNEXは暗いところにあるものもよく写している。画面右側中段あたり、NEXでは工事用の柵のオレンジ色がハッキリ見えるが、イクシーでは気づかないくらいにしか写っていない。(クリックで拡大するとよくわかる)
昨日紹介したようにアジサイでは検討したiPhoneだが、風景撮影では残念な結果に。カラー写真なのに何となくセピア色ものっていて昔の写真のよう。細かく写る(解像力とか解像度という)や、明るさ暗さの差(コントラストとかダイナミックレンジとかいう)もNEXやイクシーとはかなり差をつけられている。
なおNEXの写真の上下のサイズが小さいのは撮影できる画像の縦横比が違うから。NEXは3:2でイクシーとiPhoneは4:3。数字の順番が変わってややこしいが、横長の写真で縦を1として計算すれば
3:2は横が1.5
4:3は横が1.33
つまりNEXのほうが横に長い比率となる。3:2というのはフィルムカメラの時の印画紙のサイズと同じで、こちらのほうが自然な感じがする。4:3というのはブラウン管テレビと同じ比率。パソコンの画面も今は横長になっているが、昔は4:3の比率だったのでデジカメもそれにあわせた歴史があるらしい。
続いてアップの比較。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ望遠側82.5ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側105ミリ(35ミリ換算)
基本的に広角側と同じ印象。
写り具合とは関係ないが、82.5ミリと105ミリと倍率に差があるので迫力がかなり違う。NEXももう少し倍率の高いズームレンズを付けてくれればいいのに。もっともレンズ交換式のカメラの場合、メーカーはレンズもたくさん買って欲しいわけで、1本で満足できるようなレンズは作らないのだろうな。
上の噴水の写真は順光(逆光の反対。撮影者の後ろ側に太陽がある)だが、次は逆光で撮ってみた。以前にも書いた気がするが、写真に撮りたいものの半分は逆光になるわけで、カメラメーカーは逆光でもきちんと撮れるように何とかしろというのが私の長年の主張。
半分無理を承知で言っていたのだが、iPhoneを買って、そのカメラにHDR(high dynamic range imaging)という機能がついていることを知った。これはどういう機能かというと、例えば逆光で人物を撮影すると、人物は影になって暗くしか写らない。これが今までの逆光写真。HDRは連続してシャッターを切ることで、1枚は空にあわせてカメラの露出を調整し(空はキレイに写るが、影になる人物は真っ暗)、もう1枚は人物に合わせて露出を調整し(人物は明るく写るが、もっと明るい空は光が強すぎてほとんど何も写らない)、それを合成して空も人物もキレイに仕上げるというもの。連写の合成だから動いているものがあれば多重に写るし、表情に変化があればおかしな写真になる。
しかしまあ逆光に対処する機能がようやくカメラに搭載されたわけでメデタシメデタシ。なおNEXにはHDR以外にも逆光対策の機能が搭載されており、オートモードで撮影してカメラが逆光と判断した場合は、そちらが働く模様。あまりマニュアルも読み込んでいないのでよく理解していない。なおところどころで写真やカメラの専門用語ぽいのが出てくるが、その方面に詳しいわけでもないので間違った使い方もあるかも知れない。そのつもりで読んでください。
なお逆光といっても斜め前くらいからの横光?だし、雲も多かったからハードな条件ではない。
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ広角側27ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側28ミリ(35ミリ換算)
『アップル iPhone4S』30ミリ ※iPhoneはズームではなく固定レンズ
『ソニー NEX-5ND』ズームレンズ望遠側82.5ミリ(35ミリ換算)
『キャノン イクシー 900IS』ズームレンズ広角側105ミリ(35ミリ換算)
ここではイクシーの悪い面がでた。曇りだとイクシーはカスミが掛かったような写真になる。あまり意識していなかったが、逆光に近い場合もそうだったような気もする。上の例では望遠側で顕著。このイクシーの前も同じくイクシーのデジカメを使っていたが、こんな写り方はしなかった。ひょっとしたら故障なのかなあ? いずれにせよ噴水の時よりさらにイクシーは眠たい写真である。
なおiPhoneはHDRを使わずに素のままで撮影した。理由はーーーHDRを使うのを忘れたから(^^ゞ
ちなみにデジカメの写真はパソコンの画像ソフトでいろいろ調整できる。
例えば先ほどの、イクシーのこの眠たい写真が
レタッチ(調整のこと)するとこうなる。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
かなり改善されたが、それでもNEXにはかなわない。
私がやるレベルのレタッチなら作業時間は30秒もかからないが、それでも毎回レタッチするのは面倒でやってられない。たまにビックリするくらいキレイになって嬉しいときもあるが。
ーーー続く。
2012年07月09日
ソニー NEX-5N(デジカメ)
二つ前のエントリーで書いた、ビックカメラで値切って買ってきたのはデジカメ。ソニーのNEX-5NDというカメラ。NEXがこのカメラのブランド名。5は機種シリーズ名で他に3と7がある。数字が大きいほど上級機。Nは現在売られている5シリーズについているサブネーム。先代(初代)は単にNEX-5で、二代目でNEX-5Nになった。Nの意味は不明。
ちなみに3シリーズは初代がNEX-C3で、二代目がNEX-F3。アルファベットの使い方に規則性はなさそうだし、だいたい3シリーズと5シリーズでアルファベットと数字の位置関係も違う。NEXという名前自体も陳腐で、ネーミングにはあまり力が入っていないみたい。
NEX-5Nには付属レンズの違いで4タイプある。
NEX-5N レンズなしモデル
NEX-5NK ズームレンズ1本付き
NEX-5ND ズームレンズ1本と広角レンズ1本付き
NEX-5NY ズームレンズ2本付き
KとDとYだって。
さっぱり意味がわからぬ。単なる品番と考えてもよいが、こんな消費者目線とかけ離れたネーミングを使っているからソニーは赤字企業になる。ウォークマンのセンスは何処へ?
話はそれるけど、最初からまとめる気もないけど(^^ゞ、ウォークマンはネーミングとしてはピカイチだったが、英語の発音的にはちょっとおかしい。
WALK(歩く):英語の発音ワァーク=カタカナ語発音ウォーク
WORK(働く):英語の発音ウォーク=カタカナ語発音ワァーク
WALKとWORKでウォとウァの発音が逆になっている。カタカナ語発音が頭にこびりついているから、英語を話す時にまごついてしまう。ウォークマン登場前にWALK=ウォークとなっていたかどうかは記憶にない。もはやウォークマンと口にすることはなくなったが、英語圏でウォークマンといえばWORK MAN=働く人となってしまう。
さて話を戻して、新しくデジカメを買った理由は2つある。
1)もっと広い範囲を写したかった。
いい景色だなと思って写真に撮ろうとしても、目で見えている範囲よりかなり狭くしか撮れない。それが結構フラストレーションとなっていた。これは人間の視野角とカメラレンズの画角が違うから。より広い範囲を撮影するにはレンズの画角が広い(かなりの)広角レンズというのが必要。望遠レンズは遠くのものが大きく見えるが写る範囲は狭い。広角レンズはその反対。
NEX-5NDには広角レンズ付き。でもこの広角レンズはそれほど広角じゃなくて、もう一本のズームレンズ(←広角から望遠まで変化する)や、今まで使っていたデジカメの広角側とそれほど変わらない。でもNEXには広角を撮影できる仕掛けが2つある。
2)もっとくっきり写って欲しかった。
バイクでツーリングに行く下調べをするときは「目的地の名前 バイク ツーリング」で検索して、グーグルのブログ検索結果表示機能で見ることが多い。バイクもカメラもオッサンの趣味だから、バイクのことを書いたブログの中には写真も趣味にしている人も多い。そういう人のブログを見ると、なんか圧倒的に写真がキレイなのである。
写真を趣味にする気もないし、「いい写真」を撮りたいとも思っていない。でもせっかく出かけて写真を撮るのだから、どうせなら、もう少しキレイに撮っておきたい。それと私が使っていたデジカメは晴れた日はキレイに撮れるが、曇りだとボーッとしか写らないことが前から気になっていた。
多少調べると、やはり高級なデジカメのほうがキレイに撮れる。当たり前だけれど。
しかし高級なデジカメというのは値段も高いし、大きく重くて持ち運ぶに不便。それで、ソコソコ高級で、大きさもギリギリ我慢できるという総合判断でこのクラスのデジカメにした。
8日の日曜日に近くの公園で撮影テスト。
前のデジカメと、ついでにiPhoneとで較べてみた。
『ソニー NEX-5ND』
写真でカメラについているのが35ミリ換算で24ミリの広角レンズ。隣にあるのが35ミリ換算で27ミリ〜82.5ミリのズームレンズ。35ミリ換算というのは単位を揃えるための指標だから、意味がわからなくても無視して。27ミリとか82.5ミリというのはレンズの焦点距離で、とりあえずこの値が小さいほど広角で広い範囲が写り、大きいほど望遠で遠くのものが大きく写るが写る範囲は狭い。
ボディは白を選んだ。デジカメの中では高級機に入る機種だが、白だとイカツい感じがしなくてよい。他に黒とシルバーもある。
『キャノン IXY(イクシー)900IS』
今まで使っていたデジカメ。購入は2006年秋。デジカメは今より高価だったし、発売直後に買ったからNEXより価格は高かったと思う。
レンズは35ミリ換算28ミリ〜105ミリのズームレンズ。NEXはレンズ交換のできるデジカメで、イクシーは交換できない普通のデジカメ。普通のデジカメの広角側は35ミリが一般的だったが、この機種が発売されたあたりから28ミリのレンズが搭載されるようになった。それと手ぶれ補正の機能が搭載されたのもこの頃。その2つが気に入って買ったように覚えている。
『アップル iPhone4S』
先日のアジサイはiPhoneで撮った。風景は苦手のようだが、ある程度近づいて撮る分には充分キレイ。レンズは35ミリ換算で30ミリ。
ーーー続く
ちなみに3シリーズは初代がNEX-C3で、二代目がNEX-F3。アルファベットの使い方に規則性はなさそうだし、だいたい3シリーズと5シリーズでアルファベットと数字の位置関係も違う。NEXという名前自体も陳腐で、ネーミングにはあまり力が入っていないみたい。
NEX-5Nには付属レンズの違いで4タイプある。
NEX-5N レンズなしモデル
NEX-5NK ズームレンズ1本付き
NEX-5ND ズームレンズ1本と広角レンズ1本付き
NEX-5NY ズームレンズ2本付き
KとDとYだって。
さっぱり意味がわからぬ。単なる品番と考えてもよいが、こんな消費者目線とかけ離れたネーミングを使っているからソニーは赤字企業になる。ウォークマンのセンスは何処へ?
話はそれるけど、最初からまとめる気もないけど(^^ゞ、ウォークマンはネーミングとしてはピカイチだったが、英語の発音的にはちょっとおかしい。
WALK(歩く):英語の発音ワァーク=カタカナ語発音ウォーク
WORK(働く):英語の発音ウォーク=カタカナ語発音ワァーク
WALKとWORKでウォとウァの発音が逆になっている。カタカナ語発音が頭にこびりついているから、英語を話す時にまごついてしまう。ウォークマン登場前にWALK=ウォークとなっていたかどうかは記憶にない。もはやウォークマンと口にすることはなくなったが、英語圏でウォークマンといえばWORK MAN=働く人となってしまう。
さて話を戻して、新しくデジカメを買った理由は2つある。
1)もっと広い範囲を写したかった。
いい景色だなと思って写真に撮ろうとしても、目で見えている範囲よりかなり狭くしか撮れない。それが結構フラストレーションとなっていた。これは人間の視野角とカメラレンズの画角が違うから。より広い範囲を撮影するにはレンズの画角が広い(かなりの)広角レンズというのが必要。望遠レンズは遠くのものが大きく見えるが写る範囲は狭い。広角レンズはその反対。
NEX-5NDには広角レンズ付き。でもこの広角レンズはそれほど広角じゃなくて、もう一本のズームレンズ(←広角から望遠まで変化する)や、今まで使っていたデジカメの広角側とそれほど変わらない。でもNEXには広角を撮影できる仕掛けが2つある。
2)もっとくっきり写って欲しかった。
バイクでツーリングに行く下調べをするときは「目的地の名前 バイク ツーリング」で検索して、グーグルのブログ検索結果表示機能で見ることが多い。バイクもカメラもオッサンの趣味だから、バイクのことを書いたブログの中には写真も趣味にしている人も多い。そういう人のブログを見ると、なんか圧倒的に写真がキレイなのである。
写真を趣味にする気もないし、「いい写真」を撮りたいとも思っていない。でもせっかく出かけて写真を撮るのだから、どうせなら、もう少しキレイに撮っておきたい。それと私が使っていたデジカメは晴れた日はキレイに撮れるが、曇りだとボーッとしか写らないことが前から気になっていた。
多少調べると、やはり高級なデジカメのほうがキレイに撮れる。当たり前だけれど。
しかし高級なデジカメというのは値段も高いし、大きく重くて持ち運ぶに不便。それで、ソコソコ高級で、大きさもギリギリ我慢できるという総合判断でこのクラスのデジカメにした。
8日の日曜日に近くの公園で撮影テスト。
前のデジカメと、ついでにiPhoneとで較べてみた。
『ソニー NEX-5ND』
写真でカメラについているのが35ミリ換算で24ミリの広角レンズ。隣にあるのが35ミリ換算で27ミリ〜82.5ミリのズームレンズ。35ミリ換算というのは単位を揃えるための指標だから、意味がわからなくても無視して。27ミリとか82.5ミリというのはレンズの焦点距離で、とりあえずこの値が小さいほど広角で広い範囲が写り、大きいほど望遠で遠くのものが大きく写るが写る範囲は狭い。
ボディは白を選んだ。デジカメの中では高級機に入る機種だが、白だとイカツい感じがしなくてよい。他に黒とシルバーもある。
『キャノン IXY(イクシー)900IS』
今まで使っていたデジカメ。購入は2006年秋。デジカメは今より高価だったし、発売直後に買ったからNEXより価格は高かったと思う。
レンズは35ミリ換算28ミリ〜105ミリのズームレンズ。NEXはレンズ交換のできるデジカメで、イクシーは交換できない普通のデジカメ。普通のデジカメの広角側は35ミリが一般的だったが、この機種が発売されたあたりから28ミリのレンズが搭載されるようになった。それと手ぶれ補正の機能が搭載されたのもこの頃。その2つが気に入って買ったように覚えている。
『アップル iPhone4S』
先日のアジサイはiPhoneで撮った。風景は苦手のようだが、ある程度近づいて撮る分には充分キレイ。レンズは35ミリ換算で30ミリ。
ーーー続く
2012年07月05日
携帯の音声認識とエシュロン
最近の携帯は音声認識の機能を搭載している。
今一番よく見るCMはドコモのこれ。
宣伝しているのは「しゃべってコンシェル」という機能。
コンシェルはたぶんコンシェルジェをもじった造語。コンシェルジェとはもともとホテルで、客のいろいろなリクエストに答える総合案内・解決係みたいな担当者。海外ではミュージカルやコンサートのチケットなども手配してくれる。コンシェルジェ自身の個人的人脈を生かして取りにくいチケットを手配してくれることもあって、その場合かなりのチップをはずまなければいけない。海外ではと書いたものの、国内ではコンシェルジェに何か頼んだ経験がないので、どの程度までしてくれるのかはよく知らない。
ホテルから始まった職業だが、今はデパートとかでも「お得意様サービス係」的な位置づけでコンシェルジェと呼ばれる担当がいることもある。そのほかいろんな業界で顧客サービス係をコンシェルジェ・サービスなどとネーミングしてちょっと乱発気味。こんなにあちこちにコンシェルジェがいるのはたぶん日本だけの傾向。
今思い出した!
国内でホテルのレストランの予約がうまく取れないときに、そのホテルのコンシェルジェ経由で頼んで何とかなった経験は何回かある。
話がそれたが、音声認識の機能を最初に搭載したのはiPhone。
Siri(シリ)と呼ばれている。CMはこんな感じ。
Siriはアップルが買収した、その技術を開発した会社の名前。それでその社名の由来はノルウェー語の人の名前らしい。
iPhoneでSiriを使ってみると音声認識の精度自体は高い。CMのように「京都の天気」とか「ニューヨークは今何時?」と問いかけると即座に答えが返ってくる。「き・よ・ぅ・と・の・て・ん・き」と言い聞かせるように喋らなくても普通に話してOK。ただし英単語は聞き取れても理解できない。iPhoneにいれている音楽はほとんどクラシックなのでそれを再生させようと、日本語的にモーツァルトというとMozartと認識するが「Mozartが理解できません」との答えが返ってくる。理解してるヤン!と突っ込みたくなるけど(^^ゞ 英語の文章もダメで「ニューヨークは今何時?」と尋ねるとニューヨーク時間の時計が表示されるが「What time is it now in New York?」といってもトンチンカンな答えしか返ってこない。私の発音が悪いのかな?
音声認識の精度は高いとはいえ、じゃそれで何ができるかというと今のところ実用的にたいした使い道はない。アドレス帳に登録してある人の名前を告げると電話番号やメアドが表示されるのが便利なくらい。もっとも私の場合、電話やメールはスマートフォンではない古いドコモの携帯でしかしないので、その機能も活かせずじまい。
しかし今は遊び程度でも、とても将来性を感じさせる技術である。SFの世界ではコンピューターが喋るのが当たり前だが、生きている内にそんな時代が来るとは思っていなかった。10年後が楽しみ。今よりもう少し進化したらパソコンにも搭載して欲しい。メールやウェッブを見るのがかなり楽になりそうな気がする。
長い前置きが終わっていよいよ本題。
今年の3月にiPhoneでSiriのサービスが始まって「人の言葉がわかるんだ」と感動したが、同時に思い出したのはエシュロンのこと。
スパイ系映画をよく観るなら知っているかも知れない。エシュロンというのはアメリカの国家安全保障局によって運営されている(されているとされる)全世界に張り巡らされた秘密の巨大な盗聴網システム。無線、電話、ファックス、メール、データ通信等を監視しているといわれる。(ネットで調べてもウィキペディア以外は、マタ聞きのマタ聞きみたいな情報しかヒットしない)
ふつう盗聴では、特定のターゲットの通信を盗聴する。盗聴器を仕掛けたり、電話線の途中で盗み聞きしたりなどは何となく想像できる。エシュロンはそういうこともやるのだろうが、不特定多数の通信を傍受して、その中から国家安全保障に関わる重要な通信を見つけ出して監視しているといわれている。
昔観た映画にこんなシーンがあった。
なぜかアメリカ政府に追われるようになった主人公に、元エシュロンのエンジニアだった男がこういう。(映画の内容はうろ覚えなので大体のストーリーとして受け止めて)
「君が電話で大統領という単語と、爆弾という単語を会話で使えば、エシュロンは即座にそれを察知して、君を監視対象に加え、あらゆる君の行動を監視するようになる。このレベルは20年前に完成している。今はもっと高度になっている」※映画を観たのは15年くらい前だから今なら35年前となる
メールはデジタル・データだから盗聴して、その内容を検索し重要な情報をピックアップするのは難しくないと思う。しかし、電話のような音声データ、しかも全世界の不特定多数の音声データを処理するなんてとても現実的とは思えなかった。だからエシュロンの組織があって大規模な盗聴活動をしているとしても、それは「多数の」特定ターゲットが対象であって、不特定多数=世界中の通信から重要な情報を拾ってくるなんて、やっぱり映画や小説の世界の作り話なんだろうなあというのがその時の感想。
しかしSiriを使うとその考えは変わる。35年前ではプログラムとコンピューターの処理能力を考えれば、やはり映画の作り話になってしまうものの、10年くらい前からならリアリティはある。全世界の通信がどれだけの量なのか想像もつかないが、例えば特定のエリア、霞ヶ関と永田町にエシュロンの網を掛ける程度ならできそうな気がする。
音声認識技術の将来は楽しみであるが、なんかイヤ〜な世界も同時に実現しそうでこわい。まあ何事にもダークサイドはあるからしかたない。これから大事な話は符牒で話したり暗号でメールするか。
ちなみに一番簡単な暗号の作り方は母音と子音のところに適当な重複しない文字を当てはめる方法。
アカサタナハマヤラワ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
しようひぜいがたかく
ア→な
イ→る
ウ→の
エ→い
オ→や
例えば「おはよう」を上の表に当てはめると「しや いな たの しの」となる。長い文章は面倒になるが、どうしても秘密のメッセージのやりとりをしたければ使ってみて。
あっ、いけない。
エシュロンのことを書いたし、暗号の作り方まで解説してしまった。
これで、このブログもエシュロンの監視対象になったに違いない。
もちろん、このブログを読んだあなたもである。
これからはCIAのエージェントに尾行されていないか気をつけてお出かけください(^^ゞ
今一番よく見るCMはドコモのこれ。
宣伝しているのは「しゃべってコンシェル」という機能。
コンシェルはたぶんコンシェルジェをもじった造語。コンシェルジェとはもともとホテルで、客のいろいろなリクエストに答える総合案内・解決係みたいな担当者。海外ではミュージカルやコンサートのチケットなども手配してくれる。コンシェルジェ自身の個人的人脈を生かして取りにくいチケットを手配してくれることもあって、その場合かなりのチップをはずまなければいけない。海外ではと書いたものの、国内ではコンシェルジェに何か頼んだ経験がないので、どの程度までしてくれるのかはよく知らない。
ホテルから始まった職業だが、今はデパートとかでも「お得意様サービス係」的な位置づけでコンシェルジェと呼ばれる担当がいることもある。そのほかいろんな業界で顧客サービス係をコンシェルジェ・サービスなどとネーミングしてちょっと乱発気味。こんなにあちこちにコンシェルジェがいるのはたぶん日本だけの傾向。
今思い出した!
国内でホテルのレストランの予約がうまく取れないときに、そのホテルのコンシェルジェ経由で頼んで何とかなった経験は何回かある。
話がそれたが、音声認識の機能を最初に搭載したのはiPhone。
Siri(シリ)と呼ばれている。CMはこんな感じ。
Siriはアップルが買収した、その技術を開発した会社の名前。それでその社名の由来はノルウェー語の人の名前らしい。
iPhoneでSiriを使ってみると音声認識の精度自体は高い。CMのように「京都の天気」とか「ニューヨークは今何時?」と問いかけると即座に答えが返ってくる。「き・よ・ぅ・と・の・て・ん・き」と言い聞かせるように喋らなくても普通に話してOK。ただし英単語は聞き取れても理解できない。iPhoneにいれている音楽はほとんどクラシックなのでそれを再生させようと、日本語的にモーツァルトというとMozartと認識するが「Mozartが理解できません」との答えが返ってくる。理解してるヤン!と突っ込みたくなるけど(^^ゞ 英語の文章もダメで「ニューヨークは今何時?」と尋ねるとニューヨーク時間の時計が表示されるが「What time is it now in New York?」といってもトンチンカンな答えしか返ってこない。私の発音が悪いのかな?
音声認識の精度は高いとはいえ、じゃそれで何ができるかというと今のところ実用的にたいした使い道はない。アドレス帳に登録してある人の名前を告げると電話番号やメアドが表示されるのが便利なくらい。もっとも私の場合、電話やメールはスマートフォンではない古いドコモの携帯でしかしないので、その機能も活かせずじまい。
しかし今は遊び程度でも、とても将来性を感じさせる技術である。SFの世界ではコンピューターが喋るのが当たり前だが、生きている内にそんな時代が来るとは思っていなかった。10年後が楽しみ。今よりもう少し進化したらパソコンにも搭載して欲しい。メールやウェッブを見るのがかなり楽になりそうな気がする。
長い前置きが終わっていよいよ本題。
今年の3月にiPhoneでSiriのサービスが始まって「人の言葉がわかるんだ」と感動したが、同時に思い出したのはエシュロンのこと。
スパイ系映画をよく観るなら知っているかも知れない。エシュロンというのはアメリカの国家安全保障局によって運営されている(されているとされる)全世界に張り巡らされた秘密の巨大な盗聴網システム。無線、電話、ファックス、メール、データ通信等を監視しているといわれる。(ネットで調べてもウィキペディア以外は、マタ聞きのマタ聞きみたいな情報しかヒットしない)
ふつう盗聴では、特定のターゲットの通信を盗聴する。盗聴器を仕掛けたり、電話線の途中で盗み聞きしたりなどは何となく想像できる。エシュロンはそういうこともやるのだろうが、不特定多数の通信を傍受して、その中から国家安全保障に関わる重要な通信を見つけ出して監視しているといわれている。
昔観た映画にこんなシーンがあった。
なぜかアメリカ政府に追われるようになった主人公に、元エシュロンのエンジニアだった男がこういう。(映画の内容はうろ覚えなので大体のストーリーとして受け止めて)
「君が電話で大統領という単語と、爆弾という単語を会話で使えば、エシュロンは即座にそれを察知して、君を監視対象に加え、あらゆる君の行動を監視するようになる。このレベルは20年前に完成している。今はもっと高度になっている」※映画を観たのは15年くらい前だから今なら35年前となる
メールはデジタル・データだから盗聴して、その内容を検索し重要な情報をピックアップするのは難しくないと思う。しかし、電話のような音声データ、しかも全世界の不特定多数の音声データを処理するなんてとても現実的とは思えなかった。だからエシュロンの組織があって大規模な盗聴活動をしているとしても、それは「多数の」特定ターゲットが対象であって、不特定多数=世界中の通信から重要な情報を拾ってくるなんて、やっぱり映画や小説の世界の作り話なんだろうなあというのがその時の感想。
しかしSiriを使うとその考えは変わる。35年前ではプログラムとコンピューターの処理能力を考えれば、やはり映画の作り話になってしまうものの、10年くらい前からならリアリティはある。全世界の通信がどれだけの量なのか想像もつかないが、例えば特定のエリア、霞ヶ関と永田町にエシュロンの網を掛ける程度ならできそうな気がする。
音声認識技術の将来は楽しみであるが、なんかイヤ〜な世界も同時に実現しそうでこわい。まあ何事にもダークサイドはあるからしかたない。これから大事な話は符牒で話したり暗号でメールするか。
ちなみに一番簡単な暗号の作り方は母音と子音のところに適当な重複しない文字を当てはめる方法。
アカサタナハマヤラワ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
しようひぜいがたかく
ア→な
イ→る
ウ→の
エ→い
オ→や
例えば「おはよう」を上の表に当てはめると「しや いな たの しの」となる。長い文章は面倒になるが、どうしても秘密のメッセージのやりとりをしたければ使ってみて。
あっ、いけない。
エシュロンのことを書いたし、暗号の作り方まで解説してしまった。
これで、このブログもエシュロンの監視対象になったに違いない。
もちろん、このブログを読んだあなたもである。
これからはCIAのエージェントに尾行されていないか気をつけてお出かけください(^^ゞ
2012年07月02日
ビックカメラで値切ってみる
先週の金曜日、とあるものを買った。
何を買ったかはいずれそのうち。
メーカー直営のオンラインショップでは9万4800円。
まあ、ここで買うのはよほど価格に無頓着な人。
どんな人が、ここで高い金を払って買うのか興味はあるが。
価格ドットコムで調べると、当日の最安店は5万4791円。
価格ドットコムの価格推移グラフでは、この製品が発売されたのは昨年の9月で、当初の平均価格は9万496円。現在の値下がり率は約40%となる。一方でここ1ヶ月の価格推移はほとんど横ばい。もちろん毎日少しずつ下がっているけれど、それを睨んでいたらいつまでたっても買えない。もうそろそろモデルチェンジの時期だから、充分安い水準になっていると判断した。
ビックカメラでは6万4800円。
メーカー直営よりは3万円安くても、価格ドットコムの最安店よりは1万円高い。価格ドットコムの最安店は通販専業なので、店舗を構えている家電量販店はそれらより高いのが一般的。
さてどうする。
ビックカメラで買えばポイントが10%つくので、実質的には5万8320円、最安店との差額3529円でほとんど同じとみることもできる。通販最安店でもこの価格帯なら送料は無料。だいたい2日後か3日後には商品が届く。ビックカメラはオフィスから徒歩圏内。交通費も掛からないし時間もとられない。本日もランチのついでに立ち寄った。
つまり私の場合は単純に
最安店5万4791円
ビックカメラ6万4800円(ポイントを考えると5万8320円)
その差額1万9円(または3529円)
の判断になる。
最安店をためらうのは、やはり信用力の問題。たまにアマゾンが最安店になっている場合もあるが、この商品でアマゾンはビックカメラより高かった。最安店(プラス100円の違いまで含めれば10店ほどある)といっても、価格ドットコムに載っているなら怪しげなバッタ屋の心配はないと思うものの、何かトラブったら面倒な気がする。それと個人情報管理の点でもちょっと躊躇。
さてどうする。
よし、ビックカメラで値切ろうという結論に(^^ゞ
関東の家電量販店では値切れないのがお約束だったが、実はそうでもないという話は以前から聞いていた。何事もチャレンジ。値切れなかったら、価格ドットコムで紹介されているお店を考え直してもいい。
ビックカメラに行く。
実は価格交渉をする前に製品について確かめておきたい点があった。
売り場で製品をしばらく触った後、近くの店員に声を掛ける。愛想のいい店員がやってきた。
「この製品の〇〇〇の機能について伺いたいんだが」
と話すと、彼は「すみません。私はパナソニックでしてーーー」との返事。家電量販店にはそのお店の店員と、メーカーから派遣されてきた応援店員がいる。よく見りゃ彼の背中には大きくパナソニックと書かれていた。でも正面からは普通の店員と区別がつかない。メーカー派遣の店員は他社製品でもちょっとしたことなら応対はするようだが、私の質問は少し込み入った内容。ちなみに買うとしていたのはソニーの製品。愛想のいいパナソニック店員は「すぐソニーの人間を連れてきますので」と呼びに行ってくれた。
パナソニック店員に連れられてやってきたソニーの応援店員。コイツは頼りなさそうだった。案の定、質問には答えられずに「少々お待ちください」と誰かを呼びに行った。わざと一番ダメなソニー店員を連れてきて、パナソニック製品に心変わりさせる作戦だったかパナソニック店員(^^ゞ
ソニーのしっかりした応援店員がやってくるかと思っていたら、やってきたのはビックカメラの店員。この店員はしっかりしていたし知識も豊富。私の疑問はすぐ解決した。名刺を見たらチーフクラス。ビックカメラでその肩書きのポジションがどの程度のものか知らないが、ソコソコ裁量はあるだろうと考えて価格交渉。
他店より高ければお申し付けくださいーーーとは、多くの家電量販店の売り文句になっている。お申し付けられても値段を下げるとはいっていないところがミソで、この他店には通販専業店は含まれないのが、この業界のお約束。家電量販店は、店舗や対面販売のコストを掛けていないそれらの業態との価格勝負はしてこない。つまり「価格ドットコムで、こんなに安く売っている店が紹介されている」といっても交渉は門前払いになる。
本日の作戦その1
ところで、これの在庫はある?と、買う気をアピールした後
価格はもう少し何とかならないか尋ねる。
アッサリ断られる(^^ゞ
でも、これは織り込み済み。
本日の作戦その2
ビックカメラにも通販部門がある。そこで私の買おうとしている製品は6万2400円と、この店舗より2400円安い。その話を持ちかける。自社の通販の価格にあわせますとの返事になる。でも、これは想定内。それに自社通販の価格を引き合いに出されるのは、たぶん先方も織り込み済み。
本日の作戦その3
大手家電量販店は、どこも自社の通販部門を持っている。それで各家電量販店通販の価格をチェックしておいた。コジマやケーズ電気はビックカメラより高かったが、ヤマダ電機はなんと5万7800円の値付け。
「おたくのライバルのヤマダ電機の通販は5万7800円だけれど、その程度にはあわせてくれるよね?」と、ここからが交渉本番。
店員の顔が、ちょっと本気モードになる。確認してくるといった彼を引き留めて「手間かけなくても見せてあげる。さっき昼飯食べながら調べたから」とiPhoneのブラウザー画面を見せる。
結論からいうと、5万7800円で交渉成立。店頭表示価格より7000円、率にして10.8%引き。もう一押ししてもよかったが、ポイント10%だから実質5万2020円と、価格ドットコムの最安店より安くなったので満足。
ヤマダ電機通販の価格を提示したから交渉が成功したのかどうかはわからない。何も材料がなく「まけて〜、まけて〜、お願い〜」でも、結果は同じだった可能性もある。しかし、もっと時間が掛かっただろうし精神的にもくたびれる。家電量販店は大企業だから値引き限度額は最初から決まっている。値引きを長々と「楽しむ」なら話は別だが、「こうこられたら仕方がないか」と相手を納得させてあげる材料をチャッチャと出した方が時間の節約になる。ネット検索の時代だから情報はいくらでもある。実際、今回の材料を準備するのに3分もかかっていない。
値切るのはもちろんお金の節約になる。それ以上にコミュニケーションの訓練にもなると思う。もうかなり以前から、普段のほとんどの買い物はセルフ販売のお店が主流。人間同士の生身のつきあいが減ってネット依存になっていることがよく取り上げられるが、コミュニケーション能力の低下は買い物の仕方にも原因があるかも知れない。
ところでヤマダ電機の5万7800円の値付けがある通販ページ。実はその製品は在庫切れで入荷予定1ヶ月後となっていた。iPhoneのブラウザー画面は小さいから店員にそのページを見せた時、そこまでは表示されなくて幸い(^^ゞ もっとも主要競合他店の価格や在庫状況くらい知っていたと思うけれどね。キツネとタヌキの化かし合いこそコミュニケーションの神髄?
何を買ったかはいずれそのうち。
メーカー直営のオンラインショップでは9万4800円。
まあ、ここで買うのはよほど価格に無頓着な人。
どんな人が、ここで高い金を払って買うのか興味はあるが。
価格ドットコムで調べると、当日の最安店は5万4791円。
価格ドットコムの価格推移グラフでは、この製品が発売されたのは昨年の9月で、当初の平均価格は9万496円。現在の値下がり率は約40%となる。一方でここ1ヶ月の価格推移はほとんど横ばい。もちろん毎日少しずつ下がっているけれど、それを睨んでいたらいつまでたっても買えない。もうそろそろモデルチェンジの時期だから、充分安い水準になっていると判断した。
ビックカメラでは6万4800円。
メーカー直営よりは3万円安くても、価格ドットコムの最安店よりは1万円高い。価格ドットコムの最安店は通販専業なので、店舗を構えている家電量販店はそれらより高いのが一般的。
さてどうする。
ビックカメラで買えばポイントが10%つくので、実質的には5万8320円、最安店との差額3529円でほとんど同じとみることもできる。通販最安店でもこの価格帯なら送料は無料。だいたい2日後か3日後には商品が届く。ビックカメラはオフィスから徒歩圏内。交通費も掛からないし時間もとられない。本日もランチのついでに立ち寄った。
つまり私の場合は単純に
最安店5万4791円
ビックカメラ6万4800円(ポイントを考えると5万8320円)
その差額1万9円(または3529円)
の判断になる。
最安店をためらうのは、やはり信用力の問題。たまにアマゾンが最安店になっている場合もあるが、この商品でアマゾンはビックカメラより高かった。最安店(プラス100円の違いまで含めれば10店ほどある)といっても、価格ドットコムに載っているなら怪しげなバッタ屋の心配はないと思うものの、何かトラブったら面倒な気がする。それと個人情報管理の点でもちょっと躊躇。
さてどうする。
よし、ビックカメラで値切ろうという結論に(^^ゞ
関東の家電量販店では値切れないのがお約束だったが、実はそうでもないという話は以前から聞いていた。何事もチャレンジ。値切れなかったら、価格ドットコムで紹介されているお店を考え直してもいい。
ビックカメラに行く。
実は価格交渉をする前に製品について確かめておきたい点があった。
売り場で製品をしばらく触った後、近くの店員に声を掛ける。愛想のいい店員がやってきた。
「この製品の〇〇〇の機能について伺いたいんだが」
と話すと、彼は「すみません。私はパナソニックでしてーーー」との返事。家電量販店にはそのお店の店員と、メーカーから派遣されてきた応援店員がいる。よく見りゃ彼の背中には大きくパナソニックと書かれていた。でも正面からは普通の店員と区別がつかない。メーカー派遣の店員は他社製品でもちょっとしたことなら応対はするようだが、私の質問は少し込み入った内容。ちなみに買うとしていたのはソニーの製品。愛想のいいパナソニック店員は「すぐソニーの人間を連れてきますので」と呼びに行ってくれた。
パナソニック店員に連れられてやってきたソニーの応援店員。コイツは頼りなさそうだった。案の定、質問には答えられずに「少々お待ちください」と誰かを呼びに行った。わざと一番ダメなソニー店員を連れてきて、パナソニック製品に心変わりさせる作戦だったかパナソニック店員(^^ゞ
ソニーのしっかりした応援店員がやってくるかと思っていたら、やってきたのはビックカメラの店員。この店員はしっかりしていたし知識も豊富。私の疑問はすぐ解決した。名刺を見たらチーフクラス。ビックカメラでその肩書きのポジションがどの程度のものか知らないが、ソコソコ裁量はあるだろうと考えて価格交渉。
他店より高ければお申し付けくださいーーーとは、多くの家電量販店の売り文句になっている。お申し付けられても値段を下げるとはいっていないところがミソで、この他店には通販専業店は含まれないのが、この業界のお約束。家電量販店は、店舗や対面販売のコストを掛けていないそれらの業態との価格勝負はしてこない。つまり「価格ドットコムで、こんなに安く売っている店が紹介されている」といっても交渉は門前払いになる。
本日の作戦その1
ところで、これの在庫はある?と、買う気をアピールした後
価格はもう少し何とかならないか尋ねる。
アッサリ断られる(^^ゞ
でも、これは織り込み済み。
本日の作戦その2
ビックカメラにも通販部門がある。そこで私の買おうとしている製品は6万2400円と、この店舗より2400円安い。その話を持ちかける。自社の通販の価格にあわせますとの返事になる。でも、これは想定内。それに自社通販の価格を引き合いに出されるのは、たぶん先方も織り込み済み。
本日の作戦その3
大手家電量販店は、どこも自社の通販部門を持っている。それで各家電量販店通販の価格をチェックしておいた。コジマやケーズ電気はビックカメラより高かったが、ヤマダ電機はなんと5万7800円の値付け。
「おたくのライバルのヤマダ電機の通販は5万7800円だけれど、その程度にはあわせてくれるよね?」と、ここからが交渉本番。
店員の顔が、ちょっと本気モードになる。確認してくるといった彼を引き留めて「手間かけなくても見せてあげる。さっき昼飯食べながら調べたから」とiPhoneのブラウザー画面を見せる。
結論からいうと、5万7800円で交渉成立。店頭表示価格より7000円、率にして10.8%引き。もう一押ししてもよかったが、ポイント10%だから実質5万2020円と、価格ドットコムの最安店より安くなったので満足。
ヤマダ電機通販の価格を提示したから交渉が成功したのかどうかはわからない。何も材料がなく「まけて〜、まけて〜、お願い〜」でも、結果は同じだった可能性もある。しかし、もっと時間が掛かっただろうし精神的にもくたびれる。家電量販店は大企業だから値引き限度額は最初から決まっている。値引きを長々と「楽しむ」なら話は別だが、「こうこられたら仕方がないか」と相手を納得させてあげる材料をチャッチャと出した方が時間の節約になる。ネット検索の時代だから情報はいくらでもある。実際、今回の材料を準備するのに3分もかかっていない。
値切るのはもちろんお金の節約になる。それ以上にコミュニケーションの訓練にもなると思う。もうかなり以前から、普段のほとんどの買い物はセルフ販売のお店が主流。人間同士の生身のつきあいが減ってネット依存になっていることがよく取り上げられるが、コミュニケーション能力の低下は買い物の仕方にも原因があるかも知れない。
ところでヤマダ電機の5万7800円の値付けがある通販ページ。実はその製品は在庫切れで入荷予定1ヶ月後となっていた。iPhoneのブラウザー画面は小さいから店員にそのページを見せた時、そこまでは表示されなくて幸い(^^ゞ もっとも主要競合他店の価格や在庫状況くらい知っていたと思うけれどね。キツネとタヌキの化かし合いこそコミュニケーションの神髄?