2012年12月

2012年12月31日

クリスマス・カクタス2012

4年目を迎えたクリスマス・カクタス。

    何と全滅(>_<)
    本日現在、開花なし(>_<)(>_<)
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機嫌良く咲いていたのは購入翌年の2009年までで、2010年には早くも勢いがなくなり、昨年は5つしか咲かなかった。その記録はこちらで。


春には肥料も入れたんだけどなあ。
経験上、この時期で蕾なものは花が咲かずに、そのままポトリと落ちる。最後のあがきとして、とりあえず今日から室内に入れてみた。でも、もっとたくさん育てていたときでも、ベランダに置きっぱなしで咲いていたから効果はあまり期待できない。まっ、蕾を楽しむのも風流だぜと強がり。終わりよければすべてよしなのに、ここ数年はこの花のせいで1年が締まらない。


11月25日に植えたチューリップは変化なし。
一昨年は植えたらすぐ芽が出て、去年はそれに較べて2ヶ月遅れで心配したけれど、結局立派に咲いたから、今年はそんなに心配していない。茎が成長したときに倒れないように、一昨年に較べて去年から少し深く球根を植えているのが原因だと思う。


あと数時間で新しい年。
来年も何かと色々あるでしょう。
平穏な1年というのは私には縁がないみたい。
それでは皆様、良いお年を。

wassho at 21:59|PermalinkComments(0)   *チューリップ以外 |   *チューリップ

2012年12月29日

メトロポリタン美術館展

もっと早く見に行くつもりだったが、12月になると何かと忙しく、年明けは1月4日までしか開催していないし。ということで年末休みに入った本日に上野まで。私と同じようにグズグズしていた人が多いのか、あるいは年末は暇な人が多いのか美術館はかなりの混雑。


地下鉄の出口を間違えて、いつもの上野公園正面入り口ではなく御徒町(御徒町)寄りに出てしまった。それで上野名所のひとつアメ横。
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アメ横は上野駅から御徒町駅の山手線の高架下に延びている商店街。「アメリカ横町」ではなく「飴屋」が名前の由来と知ったのはかなり最近。年末は正月用の買い物をする客で混雑することで有名。多少興味はあったが別に買うものもないし、普通に歩けないくらい混雑していたので今回はパス。


一歩上野公園に入ると駅前の喧噪が嘘のよう。
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重要文化財の清水観音堂。
上野公園にはお寺関連の建物も多い。というか元々は徳川家菩提寺である寛永寺の敷地だったところ。明治維新で戦場になり、その後に公園になった。
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公園中央に近づくに連れて道幅も広くなる。
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東京都美術館に到着。
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iPhoneで写真を撮っている私が写っています。
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入場はスムーズだったが、展示室は人がいっぱいだった。
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「糸杉」  ゴッホ
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この展示会の目玉。私もこれを目当てにやってきた。
絵として良い・悪い、あるいは好き・嫌いという前にゴッホのエネルギーがビシバシ伝わってくるし、それを味わうべき作品。見ているだけで熱気が感じられるという絵はそうザラにはない。


「歩き始め ミレーに依る」 ゴッホ
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これもゴッホ。ここに貼り付けた写真より本物は絵の具の立体感などゴッホらしさ満開。でも人の顔がグレーで描かれているのが気に入らない。特に子供の顔がグレーなのが不気味。ついでにいうと、両親の服の色が同じなのも芸がない。彼が生きているのなら描き直しを命じたい(^^ゞ。

「ミレーに依る」という題名は、これがゴッホによるミレー作品の模写だから。ゴッホはミレーを尊敬していたらしい。この絵はゴッホが精神病院に入院していたときに描かれている。顔がグレーなのは「病んでいる」感じもするが、糸杉も同時代の作品なので何ともいえない。でも、これだけの絵が描けて、どこが病気だという気もするが。

これがミレーの「歩き始め」
(この展示会の出品作ではない)
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「麦穂の山:秋」 ミレー
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これはこの展示会にあったミレー。いかにもミレーな感じ。でもミレーといえば農民がいないと。羊だけじゃチョット物足りない。



ところで、この展示会はサブタイトルが「大地、海、空ーーー4000年の美の旅」と名付けられている。これだけじゃ何のことかサッパリだが、

   理想化された自然
   自然のなかの人々
   大地と空
   水の世界

など「自然」を切り口に合計7つのテーマを設けて作品を展示している。絵だけじゃなく工芸品や発掘品なども多数。しかし考え方としてはアリだけれど、作品を見ていてそのテーマを意識することはなかった。つまり企画倒れ。テーマが漠然としすぎている。





「タコのあぶみ壺」 古代ギリシャ 紀元前1200年〜1100年頃
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「あぶみ壺」の意味はわからないが、とりあえずタコの絵が描かれた壺。タコというより火星人みたい。そんなことよりも紀元前1200年で、壺に絵付けをしようなどという文化度の高さに感心する。


「馬の小像」 古代ギリシャ 紀元前8世紀
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頭の部分を見る限り、馬というより既に絶滅した動物じゃないか?(^^ゞ 同じく紀元前8世紀にこれだけのデフォルメをする造形感覚。工業デザインやインテリアデザインで日本のものがノッペリしているのは、やっぱりDNAレベルで差があるのかなあ。



「嵐の最中に眠るキリスト」 ドラクロワ
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キリストがいることはタイトルを読んでからわかった。バンザイしている人が目に飛び込んできた作品。ところでドラクロワって何となく名前は知っていても、どんな絵を描いた人だっけ?ーーーという人はここをクリック


「水浴するタヒチの女たち」 ゴーギャン
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どう見てもゴーギャン。


「浜辺の人物」 ルノワール
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どう見てもルノワール(^^ゞ

この展示会には7つのテーマがあると書いたが、このルノワールとゴーギャンとドラクロワは「自然のなかの人々」という同じ分類になっている。やっぱりこの展示会のテーマ設定には無理がある。


「マヌポルト(エトルタ)」 モネ
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どう見てもモネとはいわないが、そういわれてみればモネな作品。エトルタというのはノルマンディー海岸にある断崖絶壁が連なるエリアとのこと。マヌポルトはその中でも名前がついている有名な断崖。この場所を書いたモネの作品はいくつかあるらしい。波が砕け散っているのに静かな感じがするのは、やはりモネだからか。印象派と呼ばれるけが「心象」を描いているといったほうがしっくりくる。



「骨盤 II」 ジョージア・オキーフ
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99歳まで生きたアメリカの女性画家。没年は1986年。
絵の題材としては反則という気がしなくもないが、なかなか見飽きないおもしろい絵だった。


「夏」 バルテュス
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没年2001年のフランスの画家。
ところで、この絵のどこが素晴らしいのか誰か教えて!


「中国の花瓶に活けられたブーケ」 ルドン
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シャルダン展で初めて知ったルドンの作品が展示されていた。
でも先日の「グラン・ブーケ(大きな花束)」のような華やかさ、アバンギャルドさはなく地味な絵。





それでは今回の展示会ベスト3。

「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の柱廊から望む」
 ターナー
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ターナーはイギリスの風景画家。この絵のどこが気に入ったかを答えるのは難しい。しいていえば「この風景をこの目で見たい」と強く思ったことか。分析的に考えれば、透明感があってとても水々しいタッチ。それと変に小細工していない真っ当な絵なことを好感したのだと思う。


「桃の花ーーヴィリエ=ル=ベル」 チャイルド・ハッサム
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チャイルド・ハッサムはフランスで印象派の技法を学んだアメリカの画家。ヴィリエ=ル=ベルはパリ郊外の地名。この絵が描かれた1889年にはかなり田舎だったと思われる。

やっぱりモネに似ているかな。印象派にも色々ある。あまり崩しすぎたりデフォルメしすぎない、これくらいのタッチが私は好き。それとこれはハッサムの創作かもしれないが、日本では桃や桜の木はこんな風に草地に中には生えていないので「いい景色」と思ったのもポイントが高かった。


「トゥー・ライツの灯台」 ホッパー
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ホッパーはアメリカの画家。トゥー・ライツとは2ライト、つまり2灯という意味だが絵を見る限り灯台の電球は1つ。

ホッパーの絵はイラストっぽいタッチのものが多いのであまり好きじゃない。でもこの絵は本日で一番気に入った。でも、どこが気に入ったかを説明するのはターナーの絵よりさらに難しい。描き方は幼稚だし、構図は私がバイク・ツーリング先のあちこちで撮る写真みたいに芸がない。ひょっとしたら、そこに親近感を覚えた? 

それはともかく眺めていると、のどかで幸せな気持ちになる絵である。どことなくひなびた感じもいい。ツーリングに出かけるのも都会から離れてリラックスしたいという気持ちがあるから、やっぱりそこに共通点があるのかな。



アレコレいろんなジャンルの作品があってチョット頭が混乱したが、それぞれの作品はなかなか見応えがあった。古代の発掘品が展示されていたのも良かった。ニューヨークにあるメトロポリタン美術館は2度訪れたことがある。ずいぶん昔なので記憶も曖昧だが、古代エジプトのミイラなどが多数展示されており、興味深く見て回ったことを思い出した。




美術館を出て上野駅に戻る途中、不忍池(しのばずのいけ)を見て帰る。

上野公園は少し高台になっていて、不忍池は一段低い場所にある。正面に見えるのは弁天堂。弁天様=弁財天は元々仏教の存在だが、神道でも七福神のメンバーになっている。
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不忍池は蓮(はす)池、鵜(う)の池、ボート池の3つに別れている。公園のために作ったようにも思えるが自然にできた池である。周囲約2キロ。
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蓮池は蓮が枯れていて、この季節はあまり美しくない。鵜の池も似た感じ。


鴨がいっぱい。でも動きが速くてカメラではなかなか追いかけられない。
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こっちはボート池。
池を堤で3つに区切って、その上が遊歩道になっている。
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ボートは休業中。
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ところで上野公園といえば西郷隆盛。
何度も来ているのに一度も見たことがなかった。
というわけで、ごタイメ〜ン。
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遠くから見ると、もっと頭がでっかくてズングリムックリだった。チョット笑ってしまう体型。でもそれは近くに立って見上げたときに正しいプロポーションに見えるように上半身を大きく作ってあるらしい。なかなか芸が細かい。だから(近くから見上げている)この写真ではそんなに極端な短足には見えない。ところでこの明治維新の偉人は、今の日本の政治を見てどう思っているかな?「オイドンの時代に較べたら平和で豊かで、うらやましいでゴワス」だろうな。悲観論はよくないね。

wassho at 20:38|PermalinkComments(0) 美術展 

2012年12月24日

浮島町公園〜横浜港シンボルタワー

2週間ぶりのバイク。
前回、寒いから近場をクルッと回ろうということで選んだのがレインボーブリッジとゲートブリッジを眺めるというプラン。今回も似たようなもの。やっぱりベイブリッジを仲間はずれにしたら可哀想でしょうということで。でもブログのタイトルにベイブリッジがないのには、チョットした手違いがーーー。

東京と横浜を結ぶ首都高は横羽(横浜・羽田)線と湾岸線の2つがある。横羽線のほうが古い。湾岸線は千葉の市川まで延びているが全線が開通したのは2001年である。ちなみに有名どころの橋ができたのは

   ベイブリッジ    1989年
   レインボーブリッジ 1993年
   アクアライン    1997年
   ゲートブリッジ   2012年


ベイブリッジは首都高湾岸線で、沖合の埋め立て地と本牧を結ぶ横浜港にかけられた橋。実は首都高湾岸線は東京から神奈川方面に行くにはチョット利用しづらい。自宅から一番近い首都高のランプから入ると、反対方向のお台場まで回らないと接続しない。地図で見るとアクアラインから伸びた首都高(緑のライン)が横羽線と湾岸線をつないでいるようみ見えるが、この首都高川崎線は横羽線の手前で切れている(だから横羽線とアクアラインも接続していない)。ベイブリッジを渡るだけなら横羽線で神奈川の生麦まで行き、そこから湾岸線に合流できるが、どうせなら湾岸線を走りたい。

浮島町公園笹子トンネルと同じ構造のトンネルがあったとかで、この3連休に横羽線は羽田あたりで通行止めになっている。
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ということでアクアラインの入り口でもある浮島というジャンクションから湾岸線に乗ることにした。ここはアクアラインを使うときに何度も通っているが、以前から気になっていた公園があるので立ち寄ってみた。


これがアクアラインと首都高湾岸線の入り口。
写真を撮った位置がだいたいわかると思うが、そのすぐ左手側に公園はある。
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浮島町公園。
川崎区とは聞き慣れないかもしれないが、神奈川県川崎市川崎区である。ちなみにカワサキのバイクも作っている川崎重工は、神奈川の川崎市とは何の関係もなく、神戸にある川崎町が名前の由来。
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コンクリートの広場。
なぜか1人でいる人が多いのはーーー。
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ここは対岸が羽田空港。
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2010年に完成したD滑走路。
埋め立てじゃなくて桟橋方式。
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ビューンと飛行機が飛んでくる。
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だからここにいるのは飛行機マニア、または飛行機撮影マニア。
最低でも30センチの長さがある高価な望遠レンズを装着していないと、ここではカメラと認められないかも。カメラのレンズは黒が多いが、なぜか超望遠レンズは各社とも白いボディである。
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私のNEX-5Nに着いているズームレンズの長さは10センチくらいかな?
悔しいからデジタルズームで5倍くらいにして撮ってみる。
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ここでUターンして離陸する。別に飛行機に興味はないんだけれど、ここに来たのは間近に飛んでいるところが見られるという噂を確かめたかったから。写真はデジタルズームしたものを、さらにトリミング(切り抜き)して大きく見せかけている。ボンヤリ画質なのは仕方がない。
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これは風力発電ではなく風向きを知るための風車のよう。空港にデータを送っているんだろうか。構図がおかしいのは公園の隣に倉庫があって、それが写らないように撮ったらこうなってしまった。
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こっちは釣りエリア。
寒いせいか釣り人少なし。
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公園の入り口から。
冬で緑が枯れているせいもあって殺風景な公園。飛行機と釣りのための公園であって、ボケーッとくつろぐには向かないみたい。ちなみに駐車場もない。
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浮島から首都高湾岸線に乗る。
ベイブリッジまでは10キロもない。
ところでベイブリッジの手前には大黒パーキングエリアがある。ここはクルマ好きが集まることで有名。以前は派手にドレスアップしたクルマが多かった。2〜3度それを見るためだけにワザワザ来たこともある。

でも、それはずいぶん昔のことだし、そういうクルマが集まるのは夜だしーーーとも思ったが、ちょっと寄ってみるかと。ランボルギーニの古いカウンタックが停まっていたが、ほかに見て楽しいようなクルマはなし。3分で引き揚げることに。


ベイブリッジでは、レインボーブリッジの真下の芝浦南ふ頭公園のようなポジションに大黒ふ頭中央公園がある。あのとき以来「橋は下から見るべし」にと考えが変わった。その大黒ふ頭中央公園は大黒パーキングエリアの隣にある。

   が、しかし

大黒パーキングエリアがあるのは大黒ジャンクションで、いくつかの出入り口があるのだが、パーキングに入ってしまうとそれらの出入り口へは向かえない(>_<) 結局そのままベイブリッジを渡ってしまうことに。ベイブリッジは下層に一般道もあるから、渡ってから引き返すことも考えたが、まあそこまですることもないかと。というわけで、真下からベイブリッジを眺めるのは、またの機会までお預け。


ベイブリッジが降りるのは本牧という地区。山下公園のある山下埠頭の隣が本牧埠頭である。いわゆる港湾エリア。ここには横浜の人もあまり知らない、横浜で一番マイナーではといわれる観光スポットがある。


それがこの横浜港シンボルタワー。
古墳の上に埴輪が立っているようも見える。
灯台ではなく写真に見える電光掲示板や電波で船舶を誘導する施設とのこと。
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古墳部分の階段を上ると
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こんな姿が現れる。
どこからみてもパッとしない。
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今度は建物の階段を上る。
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貝殻のモニュメント。
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上って来た方向を眺めたところ。
コンテナの倉庫街。
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タワーを半周取り囲むような眺望デッキがある。
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タワーは不細工だが、ここはチョットいい感じ。
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子供の頃はこれが好きだった。
ここの料金は100円。10円にしたほうがトータルの売り上げは大きいと思うけど。私が払えるのはウ〜ン、この場所なら30円までかな。
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タワーの上に展望室もある。
エレベーターはなし。
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そろそろかなと思ったら、まだ半分も登っていなかった。
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でも階段の色が途中で変わって気を紛らわしてくれる工夫?がしてある。
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展望室到着。
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ベイブリッジ。
もっとカブリツキで眺めたかった。
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右側の岬の先端は観音崎。左側は房総半島で、左から右へ山が一段低くなったあたりが鋸山(のこぎりやま)。展望室のガラス窓越しなので、写真がクッキリしない。
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タワーを降りて古墳の周りを歩いてみる。
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芝生が緑の季節ならキレイに違いない。
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一番下の堤防部分。堤防は胸くらいまでの高さ。
よじ登れないこともなかったけれど自制心を働かせた。
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カメラを突きだして、堤防の向こう側を撮影。
半円が並んでいるのは波を分散させるためか? 初めて見る形である。
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駐車場は無駄に広い感じ。
バイクは無料。
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BMW F800Rと埴輪のツーショット。
今年はこれが走り納めかもしれない。
1年間いろいろ楽しめました。
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その後は山下公園、赤レンガ倉庫、みなとみらいエリアを抜けて第一京浜で帰ってきた。ちなみに第一京浜が国道15号線。なぜか、よりエライと思われる国道1号線が第二京浜と呼ばれる。それに第三京浜は高速道路とネーミングがややこしい。

山下公園からみなとみらいまでは「港町横浜」を強く感じさせるエリア。路肩にバイクを寄せるというような場所がないので、いつも写真が撮れずに残念。ところで本日はクリスマスイブ。人出もいっぱいだったが山下公園あたりで珍しいものを見た。

その1
白馬に乗ったサンタクロース。

その2
サンタクロースとトナカイの全身着ぐるみを着て走っていた
4〜5台のバイク集団。

その3
スターウォーズの帝国兵約20基!
歩道を2列縦隊で歩いていた。中に人間が入っていると思うけど(^^ゞ
調べてみるとコスプレでマニアがいるみたい。



ヘルメット内蔵のデジカメでもないと、こういうシャッターチャンスに撮れない。iPhoneのカメラ画質程度で良いのだから、数センチ角のサイズで収まるはず。どこか作ってくれないかな。

wassho at 22:03|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2012年12月21日

悪魔のWin Win

Win Winの関係ーーーということがよく言われるようになったのは10年ほど前のことだろうか。念のために説明しておくと

   Win (ウィン) 勝つこと
   Lose (ルーズ) 負けること

たとえばビジネスにおいて発注者が値切り倒して、とにかく仕事が欲しい下請け業者が赤字覚悟で受注したとする。こういう場合はWin-Loseな関係。そうではなく双方が利益を得られる、メリットがある、あるいは満足できる状況がWin-Win。世の中Win-Loseな場合が多いからWin-Winというキーワードがもてはやされたともいえるが、社会的にはまったく正義な考え方である。


アメリカの大統領予備選をテーマにした映画を先日レンタルした。出来はあまりよくなかったので、もうタイトルは忘れた。ジョージ・クルーニーが出演していた。

  選挙戦でA候補とB候補が対立している。
  A候補には選挙参謀のPと、その下で働くQがいる。
  B候補には選挙参謀のRがいる。

Qはなかなかの切れ者で、そのせいでB候補は苦戦している。
そこでB候補の選挙参謀Rは内密にQと会い、こちらの陣営に来ないかとヘッドハンティングする。Qは断る。しかし、そのような密会をしたことがバレて選挙参謀Pの信頼を失いA陣営をクビになる。辞任ではなくクビになったものは雇えないとQはB陣営にも入れない。実は密会したことをA陣営に漏らしたのはRである。

QはRに文句を言いにいく。
Rは言う。

「君のせいで我が陣営は苦戦している。君を我々の味方にするか、もし味方にならないのであれば排除する必要があった。君がA陣営からいなくなりさえすれば、どちらでもよかった。これが私にとってのWin-Winさ」


Win Winな関係を目指しましょうというのはまったく正しいのだが、どこかお利口ぶった言葉の響きも感じる。どちらかといえばLose側の主張で、世の中そんな甘くないんだなあと思うこともある。この映画でのWin-Winは言葉としての使い方がまったく違う。でも、そんな潜在意識があったせいか「そーくるかあ」と感心したしだい。これくらいのしたたかさがないと本来の意味でのWin-Winも実現できないという気もする。Lose-Loseなことが多いから、世の中パッとしないのだ。

wassho at 09:41|PermalinkComments(0) ノンジャンル | 映画、ドラマ、文学

2012年12月18日

総選挙が終わって

ご存じの通り

   民主230議席→57議席
   自民118議席→294議席

民主にはガッカリでも自民はコリゴリ。でも第3極とやらはワケワカンナイから、自民にしておくかというのが全体的な構図に思える。自民が勝ったというより民主が負けたわけだけれど、勝てば官軍だから、またしばらく日本は土建国家に戻る。国土強靱化計画とやらの名前の元に、ほとんどが無駄なものを返す当てのない借金をしてたくさん造ることになる。民主党最大のガッカリは自民党への抑えが効かないくらいに大敗したことかもしれない。

自民が大勝したことに間違いはないが、白黒が付く小選挙区制を進めてきたのだから、勝てば300議席くらいになるのは驚くほどのことではない。2005年のいわゆる郵政解散選挙で自民は296議席を獲得しているし、政権交代した前回2009年の選挙の民主は308議席。一部には小選挙区制は死に票が多くなると批判する向きもあるが、私にいわせれば、それは死に票ではなく負け票。選挙は白黒はっきり付けるべきであり、死に票をなくすために中選挙区に戻せば「決められない選挙」に逆戻りである。


ちょっとビックリしたのは日本未来の党。61議席から9議席への壊滅状態。その名の通り未来の党であって今の政党ではなくなった(^^ゞ 選挙目当てに作られた党だとか、小沢一郎と嘉田由紀子の関係が不透明・一緒にやるイメージがわかないとかいろいろいわれている。でも一番の敗因はスタートの遅さだろう。結党は11月28日で選挙の2週間ほど前である。未来に合流した国民の生活が第一にしても5ヶ月前の7月の結党。

政党、党首、そして立候補者の政策や意見をじっくりと聴き較べて誰に投票するかを熟考して決めるーーーなんてことを有権者はできないから、実質的に選挙は政党のブランド戦略の勝負になる。しかしブランド戦略も、そのブランドを知ってもらわないことには始まらない。ブランドの認知を一気に浸透させる方法もなくはないが、やはりある程度の期間は必要。

1992年に細川護煕が日本新党を結成したときも、結党から2ヶ月後の参院選では4名しか当選していない。35名の当選者を出して躍進したのは1年後の総選挙である。今回54名当選した日本維新の会の結成は今年の9月だが、母体となった大阪維新の会が2年前にできており十分な周知期間があった。

選挙前にアレコレ画策するのは政治家的には「燃える」のかもしれないが、新党が有権者の選択対象になるには最低1年は必要なことをお忘れなく。


それで民主党政権は何が悪かったのか。
個々の政策それぞれについては色々あるとしても、マニフェスト(いまや死語か?)の全体的方向性としては悪くなかったと思っている。問題はそれを遂行・実現する力がなかったこと。別に政治に限らないが、何か新しいことをやろうとすれば四方八方から反対勢力が現れる。国政レベルなら知力、腕力、策略その他あらゆることを駆使しして事に当たらなければならない。マニフェストはプランナーに頼んでもできあがるが、現場は実力がなければ動かせない。

その実力がなかったのは、私にいわせれば人材不足が原因。なかなか筆が進まないが「政治(家)改革な話」シリーズを書き始めたのも、そのあたりが問題意識。念のためにいっておくと、これは民主党だけではなく自民党その他すべての政党に当てはまる話。だからどこが政権をとろうと何かと不安。


ところで日曜の投票日。投票意欲はわかなかったが、クリーニング屋に行く途中に投票所があるからついでに。入場券を確認するところで私の前にいた80歳過ぎくらいの老夫婦。ご主人は見た目はかくしゃくとしているのだが、少しボケが入っている様子。ずっと奥さんに明日の朝ご飯の話をしている。投票用紙をもらったところの机で記入しようとしたり、僕の名前はどこに書くのかと尋ねたり。

ご存じのように総選挙の時は最高裁の裁判官の国民審判も同時に行われる。係員が裁判官国民審判の説明をすると、そのご老人が一言。「資料もなしに判断できないよ」。ウン、それは正しい(^^ゞ

wassho at 10:37|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2012年12月12日

政治(家)改革な話 2

いかに優秀な人材を国会にリクルートするか。
これが私の考える政治改革の第1章。実はまったく別な2つのストーリーを考えてある。ひとつは現状をベースにオーソドックスな改革。とはいっても私の考えることだから(^^ゞ もうひとつはビックリ改革。歴史を遡ればそういう仕組みがあったかもしれないが、少なくとも参政権なんて言葉ができた近代社会以降はあり得なかった制度。

 注意事項

   その1:話は横道にそれがちです。
   その2:意見にまとまりがなく論理的矛盾やすり替えも多々あります。
   その3:続くと書いて続かないことがよくあります。

では第1章パターンAその1からボチボチ。


世襲議員はもちろんだけれど後援会を禁止せよ」

選挙に勝つには俗に地盤・看板・カバンの3つが必要といわれる。看板とは知名度、カバンは資金力。地盤は選挙区での固定的な支持者。看板とカバンはいっきに手に入れることも不可能ではないが、地盤を強固にするにはそれなりの年月が必要。それで地盤の効果はなかなか強力である。

例えば有権者100名の選挙区だとする。2名が立候補したら当選するには51名の票が必要。でも投票率が50%なら26名でいい。10名ほど固定票があればどれだけ楽か。立候補者が増えるほど固定票の価値も増える。

だから、少々ボンクラな議員でも地盤がしっかりしていれば当選できる。雨でも降って投票率が下がれば、まさに恵みの雨である。世襲議員なら2代3代にわたって地盤を固めてきたのだから、きわめて強固な地盤になる。

この地盤を固める=固定的な支持者を獲得・維持・動員する業務は議員の後援会が行っている。そして、この後援会というのがなにかと諸悪ではないかという気がしている。



まず地盤と呼ばれる固定的な支持者。この人たちは後援会とのつながりや、しがらみで投票しているだけ。政治家や政策を選ぶという判断をしていない。そんな投票を国民の意見としてカウントして政治に反映することは間違っている(あくまで極論として書いています)。


次に、世の中には衰退産業であったり、競争力がなく行政からの保護を受けている産業だったり、政府や自治体からの発注が売り上げの多くを占めたりする産業がある。いいかえれば政治に頼らないとやっていけない産業。この産業の人たちを後援会は決して見捨てない。世話をすれば固定票になるから。だから議員の政治力を生かして行政に働きかける。霞ヶ関でも市役所でも陳情に来ているのはそういう業界。先端産業や成長産業の人は役所の中をブラブラしていない。

国は産業育成をより時代に即した、より収益性の高いものに切り替えていかなければならない。そんなことは小学生でもわかる。でもそれがなかなかうまくいっていないのは、こういったマイナスの推進力があるから。後援会はそれに一役買っている。議員の政治活動は後援会とセットで、言い換えれば後援会は単なる応援団ではなく政治機能も持っている。フレッシュで優秀な議員が次第に胡散臭くなっていくのも、政治に頼らないとやっていけない人に取り囲まれていくからかもしれない。


自由な政治活動の一環としての後援会と、歪んだ選挙運動としての後援会の線引きができるのかなどということは百も承知。でも歪んだ選挙運動をなくすことができれば立候補者の優劣が、より結果に反映される。議員のレベルは国民のレベル以上にはならないという風刺的な言葉があって、それはそうかもしれない。しかし歪んだ後援会が選挙の時に国民をアホにする仕組みになっているとも思う。


アレッ?
いかに優秀な人材を国会にリクルートするかという観点から少しそれちゃった。しかも前回批判した選挙制度の話に。

ーーーぼちぼちと続く

wassho at 11:27|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2012年12月09日

レインボーブリッジ&ゲートブリッジ

一ヶ月ほど海を見ていなかったので、土曜日に房総半島の東京湾側でもチョコッと走ろうかと考える。ところが強風でアクアラインが通行止め。ニュースによると風速25メートル。台風並みじゃん。

調べてみると、だいたい風速20メートル以上で通行止めになるらしい。また15メートル以上で制限速度が80キロから60キロに下げられる。先週の亀山湖紅葉クルーズの帰りは60キロ制限だったから、15メートル以上吹いていたことになる。そりゃ肩もツルわ(^^ゞ

三浦半島や湘南にも海はあるのだが、何となくくじけて土曜日のツーリングは中止。それで本日に規模を縮小して東京湾をブラブラ。

2ブリッジ地図



最初に向かったのは芝浦南埠頭公園。レインボーブリッジを下から眺められると昔から話には聞いていたが、出かけたのは初めて。理由はーーー別に下から眺めたいとも思わなかったから(^^ゞ


レインボーブリッジは芝浦とお台場を結ぶ海というか水路に掛かっている橋。有料道路だと思っている人が多いが、実は2層構造になっていて首都高速の下に一般道と電車が走っている。また歩道もあって歩いて渡ることも可能。


自宅から30分ほどで公園到着。
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このグランドが、この公園の基本。
この日は人影なし。
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グランドの横を歩いて行くと、
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ドカーンとレインボーブリッジ。
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ーーーただそれだけ(^^ゞ



「ゆりかもめ」がいた。このあたりに多く生息する(らしい)。レインボーブリッジを走る電車は「ゆりかもめ」の愛称が付けられている。対岸にフジテレビの社屋が見える。
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近づいたら逃げちゃった。
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橋の底があまり暗くならないようにカメラを調整して撮影。露出補正という。最近いろいろとカメラの小技を習得中。でも橋底を明るくするには、かなり補正しなければならないので、その影響で全体的に色が薄くなっている。でも橋底の見た目は、最初の写真よりこちらのほうが近い。
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レインボーブリッジは白い橋で、別に虹色に塗られているわけでもない。たま〜に何かのイベントで虹色にライトアップされることがあるが、普段の照明は普通の色。レインボーというのは単なる愛称。

対岸北方向の景色。
先ほどのフジテレビがあったのは東方向。
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せっかく来たのだから真下からのレインボーブリッジ。
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船を眺めるのは楽しい。
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この3隻は形とタイヤをたくさん付けているところから見て
タグボートだと思う。(大きな船を押したり引いたりする船)
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首都高速は普通にレインボーブリッジに接続しているが、一般道と電車はこんなループ橋で一気に高度を稼いで接続する。形もおもしろいし、水路もあるからなかなか絵になる。
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船やループ橋が見えるあたりまでバイクを入れられなかったので、BMW F800Rは少し離れた場所でお留守番。
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天気もよかったし意外と楽しかった。気温は11度くらいでも日差しがあったので寒さは感じず。もっと暖かい季節ならボケーッとしに来るにはいい場所かもしれない。



でも、これだけじゃ物足りないので、レインボーブリッジを渡りお台場を抜けてゲートブリッジを見に行くことにする。


ゲートブリッジがある若洲海浜公園にはゴルフ場と釣り施設以外に、海とは反対側にこんな子供向けの広場もある。
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広場の隅っこには風力発電。
鉄腕アトムが描かれているのがわかるかな?
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ゲートブリッジのある一番南側エリア。
白線が引いてある道路はサイクリングコース。
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何回も来ているが、普段より奥まで歩いてみた。

24号の意味はわからず。ちなみにお台場が更地の埋め立て地だった頃は、13号埋め立て地と呼ばれていた。
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一角に積み上げてあった岩。
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なぜか芝生にイカリ。
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テトラポットごろごろ。
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ネコ発見。
悪そうな顔してます。
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さらに悪そうな顔つき(^^ゞ。
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ブログで何度も紹介したゲートブリッジ。
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本日は快晴だったので、ゲートブリッジ越しに富士山が見えるかなとも期待していた。残念ながら結果は写真の通り。条件がよければ恐竜と呼ばれている鉄骨構造の真ん中あたりから富士山が見える(らしい)。



4時間ほどのお散歩ツーリング。
それで充分楽しいのがバイクのいいところ。
土日は暖かい冬でありますように。

wassho at 23:42|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2012年12月07日

シャルダン展 ー 静寂の巨匠 続き

本日の地震はちょっとビビッた。
小さな揺れが長く続き「これは3.11の時と同じパターンだな」と冗談を言っていたら、本当にその後大きくグラッと揺れた。もちろん揺れ方は普段よりは激しかったとはいえ、大震災と時とは較べものにならない。オフィスの棚からは何も落ちなかった。だから揺れて怖いというより、3.11の記憶がよみがえって怖かったというのが正直なところ。揺れが収まってから避難というか気休めにビルの外に出る。あのときと違って騒ぎにはなっていない。タバコを1本吸って戻った。東北でも特に被害はなかったようでなにより。



さてシャルダン展。

ジャン・シメオン・シャルダン(1699-1779)
フランス人。
赤穂浪士の討ち入りのあった元禄時代中頃に生まれた画家。

宗教画や肖像画といった一般受けするあるいは儲かりそうな絵は描かず、静物画と風俗画(エッチな風俗じゃなくて生活シーンみたいな意味)の作品がほとんどな画家。

全然知らなかった。
個人の名前が付く展示会が開かれるレベルの画家なら、どこかで名前くらい聞いたことがあっても良さそうなものだが。マイナーな画家ではあるがヨーロッパでは再評価が進んで人気上昇中らしい。日本で個展が開かれるのは今回が初めて。というわけで「初モノいっときますか!」なノリで訪れたしだい。

展示会のサブタイトルに「静寂の巨匠」とあるように静かな画風である。もう少し普通にいうなら、とことん地味。色も茶系が多くて暗い感じ。



「昼食のしたく」
 (別名)銀のゴブレット
昼食のしたく、(別名)銀のゴブレット

昼食の支度というより食べた後という気がするがーーー。フランスパンと赤ワイン、皿の料理はわからない。ゴブレットというのは大きめのコップに短めの脚が着いた食器(材質ではなく形の名前)。それで銀器でワインを飲むのか?と絵とは関係ないところに気が向いてしまう。ゴブレットの描写は丁寧で本当に金属のような質感が感じられる。



「死んだ野兎と獲物袋」
死んだ野兎と獲物袋

日本でいえば台所に魚がおいてあるようなもので、フランスだからウサギが転がっていても不思議はない。でも日本人的には何となくショッキングな題材に思える。開いて延びきった両脚が「死んでいる」イメージをリアルに伝える。



「肉のない料理」
「肉のある料理」
肉のない料理

肉のある料理

この2つは対作品。
シャルダンは対作品の多い画家らしく、ほかにもいくつか展示されていた。でも2つ揃って意味をなす絵ではなく、単なるシリーズ作品だと思う。



「錫引きの銅鍋」
錫引きの銅鍋

とりあえずシャルダンはキッチン・フェチである(^^ゞ



「羽根を持つ少女」
羽根を持つ少女

この絵の評価は難しい。
全体としては少女の愛くるしさ、あどけなさが絵から溢れ出ている。とても素敵。でもよく見ると胴体がおかしい。円錐形を逆さまにしたような形。手首から手にかけてもどこか不自然な形。ついでにいうとバトミントンをするのにこのスカート?という疑問もある。でもそれは着物を着て羽子板をするから、その頃のフランスではそうだったのかもしれない。この絵はあまり注意深く観察しないでボンヤリと楽しむのがいいのかもしれない。


シャルダンは対作品が多いと書いたが、ヴァリアントと呼ばれる、ほぼ同じように描いた作品も多いらしい。この羽根を持つ少女のヴァリアントも展示されていた。

    ヴァリアント  variant

辞書で引くと異形とか異形体。絵画の世界では「同主題の異作」と訳される。関係ないけどマーケティングでは同じシリーズの違う商品を指す場合が多い。たとえばAというシャンプーに「ノーマルヘア用」「と「ダメージヘア用」があったら、Aシャンプーには2つのヴァリアントがあるなどという。

ところで絵画の世界でヴァリアントは同主題の異作らしいが、実際は(シャルダンの場合は)ほとんど同じ仕上がりのコピーみたいな作品である。同主題を異なるアプローチで描いた絵ではまったくない。2つのヴァリアントが同時に展示されるのは何十年ぶりとか解説に書いてあったけれど、そんなありがたいものなのか? 1枚描いたら高く売れたので、同じようにもう1枚描いたというのがヴァリアントじゃないのかな。





「食前の祈り」
食前の祈り

シャルダンの人気作品だそうだが、私にごく普通レベルの作品にしか見えなかった。これもヴァリアントで、間違い探しクイズレベルでしか違わない絵が2つ展示されている。隣に展示されているのだが、2つを同時に眺めることはできない。どうせならピタッと並べて展示してくれればよかったのに。

それと小さな椅子に座っている子供は、この高さじゃ食べられないからお母さんの膝の上に座って食べるのだろうかとか、もう一人の子供も同じような身長に見えるのに、なぜこの子は大きな椅子に座って食べられる高さになっているのだろうかなどと、いつもながら余計なことが気になった。




「セリネット(鳥風琴)」
セリネット(鳥風琴)

この作品にもヴァリアントがあるが、この展示会には来ていない。女性がハンドルを回しているのがセリネット。オルゴールのように手回しで自動的に演奏するオルガンのうち、小型のものがセリネット。和名を鳥風琴(風琴とはオルガンのこと)というように、これでカナリアに歌を教え込むらしい。だから絵の左手前に鳥籠がある。楽しそうなシーンなのに暗くて地味なのはシャルダンの個性?



「カーネーションの花瓶」
カーネーションの花瓶

これがカーネーションに見える?
ウサギはとってもリアルに描くのに、鍋すら丹精込めて描くのに(^^ゞ
なにゆえ花はラフなタッチ?



「木いちごの籠」
木いちごの籠

この作品は明るさがあってホッとする。画面ではおいしそうなイチゴに見えると思うが、実際はかなりペターっとしたタッチで描かれており食欲はそそられない。ちなみにイチゴの手前に置かれている白い花もカーネーション。こちらはカーネーションの形をしているが、なにゆえ花びらをまだら模様に描く?
シャルダンはカーネーションに何か恨みがあるのかな。



シャルダンの絵は暗くて地味である。でもまったく退屈しないで展示会を見られたから、やっぱり一流の画家なんだろうと思う。たぶん玄人受けする画風で、パッと見て何かを感じられる絵ではなく、じっくり眺めてしみじみ味わう絵かもしれない。そういう意味じゃ私には敷居が高いというか、私はそういうことをアートに求めていない。でもいろんな絵を見ることは世界観が広がるようで楽しい。決してハズレな展示会だとは思わなかった。




ところで三菱一号館美術館。
写真は休憩室。
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ふと天井を見上げると、
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洋館って屋根のところは意外と木造なのね。



昔の設計を復元した建物だから館内もクラシック。
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でも見ての通り通路は狭い。
美術館を入れることが最初から決まっていなかったのかも知れないが、使い勝手というか見学し勝手はとても悪い。美術館としては狭い部屋がいくつもあって、それを順番に回っていく造りになっている。それらは絵画の展示室としては天井も低い。それで通路も狭いし、なぜか特に意味があるとも思えないガラスの扉があちこちにあって、しかも「ここに手を触れてください」式の自動ドア。

そういう点では不満タラタラ。でも考え直すと、こういう建物の美術館はよそにはないから、これも個性のうちと楽しめばいいかなとも思えてくる。全体に重厚な雰囲気があるから西洋絵画にはイメージがあう。でももう少し工夫があってもよかった。残念ながら私が生きているうちに、また取り壊して再開発することはないと思う。


シャルダンに影響を受けた画家としてミレーの風俗画と、セザンヌの静物画が展示されていた。それはいいとして、先に書いたようにいくつもの部屋を回っていくのだが、ある部屋にはいるとこんな絵がドーンと。
ルドン

かなり大きなサイズ。高さ250センチ。照明も変わっていて暗闇にこの絵だけが浮かび上がるような設定になっていた。どう考えてもシャルダン展には場違いな画風。シャガール?とも思ったが、やはりちょっと違う。

これはオディロン・ルドンの「グラン・ブーケ(大きな花束)」という作品。またしても知らない画家。シャルダン展とは関係なく、この美術館のコレクションの1つ。ここは常設の展示室がないから、企画展のたびに少しずつコレクションも披露していく方針らしい。それにしても何の前触れもなく部屋に入ったらいきなりこれが展示してあるのだから驚いた。やっぱりちょっと変わった美術館である。

でもこの作品、とても気に入った。


最後にどうでもいいことを。
ゲゲゲの鬼太郎の「目玉おやじ」はルドンの作品からヒントを得たそうである。そしてシャルダンといえば画家よりエステー化学の消臭剤。何とそのブランド名は画家のシャルダンが由来。経営者がこの画家のファンだったのかな? 著作権とかあまりうるさくない時代に発売された商品であるが、シャルダンはまさか自分の名前の付いた商品が日本のトイレで活躍しているとは夢にも思っていまい。


おしまい

wassho at 23:56|PermalinkComments(2) 美術展 

2012年12月05日

シャルダン展 ー 静寂の巨匠

仕事の合間に、三菱一号館美術館で開催されているシャルダン展に行ってきた。この美術館はオフィスから徒歩15分くらい。近くて便利なのだが、小さな美術館なので人気展だと入場までかなり並ぶ。今まで2回訪れたが、いずれも長蛇の列だったので断念。すぐにオフィスに戻れるから迷わず諦められるのがいいところ。

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手前にあるクラシックな建物が三菱一号館で、その後ろが丸の内パークビルディング。三菱一号館は昔の建物が保存されているのではなく、2009年に完成した新築ビル。なぜこんなクラシックなデザインなのかというと

  ●明治時代、この地にこれと同じデザインの建物があった。
  ●三菱が丸の内に建てた最初のビルなので三菱一号館と呼ばれた。
  ●三菱一号館は昭和の中頃に取り壊されて、新しいビルが建った。
  ●そのビルと、丸の内パークビルディングのところに建っていたビルも
   老朽化したので、再びまとめて取り壊してこのエリアを再開発した。
  ●新しい三菱一号館は丸の内パークビルディングの付属設備みたいな
   位置づけ。

だいたい、こんないきさつ。
明治時代とまったく同じデザインにした理由は知らない。クラシックな感じで評判いいみたいだけれど、昔の設計でそのまま復刻するなんて、私にいわせればデザインの放棄。一方で丸の内パークビルディングは私の知る限り日本で一番かっこいいビル建築。でも太さの割に高さがたりない。丸の内は皇居に近く、高いビルを建てられないという都市伝説がある。やっぱりそうなのかな?


美術館への入り方が少し変わっている。三菱一号館の入り口から入るのではなく、三菱一号館と隣のビルの間にある通路(写真で白いコートを着た女性が写っている後ろあたり)から、まず建物の中庭に入る。
ついでにいうと、ここをまっすぐ歩いて信号をいくつか渡ると皇居である。
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こういうところをくぐり抜けると、
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こんな中庭がある。
三菱一号館と丸の内パークビルディングの間のスペース。
この中庭が、ここの再開発の売り。一瞬、丸の内にいることを忘れる。
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クリスマスツリーが飾ってあった。
ひざまづいている女性はお祈りをしているのではなく、いわゆるカメラ女子。大きな一眼レフデジカメで熱心に撮影していた。ちなみに私が撮っているのはiPhone。
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それで三菱一号館美術館の入り口は中庭側にある。
要は中庭を通らせたかったのね。
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長くなったので、肝心の展覧会の話は次回に。


ーーー続く

wassho at 23:14|PermalinkComments(0) 美術展 

2012年12月03日

神宮外苑のイチョウ並木

青山にあるクライアントを訪問したついでに訪れる。

去年もバイクで見に行った。実はほとんど毎年見ているし、イチョウ並木から徒歩2分のところのオフィスに10年ほどいたから、何を今さらではあるが、何度見てもキレイなものはキレイ。それと「外苑のイチョウが真っ黄色になったら冬」と私の体内時計がセットされているので、どうもこれを見ないことには落ち着かない。


来週の日曜までイチョウ祭りが行われている。休日はすごい人出だが、本日は月曜日なのでゆったりと並木道を歩ける。でも次のアポイントまであまり時間がなかったから5分ほど散歩しただけ。なかなか思い通りにはいかないものである。写真はiPhone。

青空じゃないので寒々しい景色。
実際、東京はここ数日でとても寒くなった。
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この黄色のアーケードと絨毯の中を歩くと、
なぜか幸せな気分になるんだなあ。
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並木はだいたい見た目どおりの色に写るのに、
落ち葉を撮るとなぜか退色したような黄色になってしまう。
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新郎新婦が写真撮影の準備。近くの明治記念館で挙式したカップルかな?
明治記念館は広い庭があっていいところ。平日なら空いているのでカフェやレストランをたまに利用する。でも値段はかなり張る。
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イチョウ並木は地図のほぼ真ん中の赤く線を引いたところ。
地図の左端が明治神宮と代々木公園。神宮外苑は、その名の通り明治神宮の離れみたいな位置づけ。外苑の右隣が赤坂御所。外苑の上側にあるのが新宿御苑。このあたりは都心でも緑の濃い場所である。東京にあまり詳しくなくても、地図の中には知っている地名がいっぱいあると思うからクリックで拡大してトウキョウ地図旅行を楽しんでみて。
gaien


とうとう12月が始まっちゃいましたね。
終わりよければすべてよし。あと1ヶ月がんばりましょう。
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wassho at 23:20|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2012年12月01日

亀山湖 紅葉クルーズ

先日の河口湖に続いて、もう1回くらい紅葉を見ておこうかと。でも寒くなってきたのであまり遠くまで出かけたくない。それと河口湖での満腹感はまだ残っているので、ただ紅葉を見るだけじゃつまらない。というわけで考えたのが今回のツーリング。亀山湖ではボートに乗って湖上から紅葉を楽しめる。


ルートはこんな感じ。
ちず

地図の左上のあるアクアラインで東京湾を突っ切って、そのまま高速道路で木更津東インターチェンジまで行く。インターを降りてすぐのコンビニで、ときどき一緒にツーリングをするSさんと待ち合わせ。出発は午前8時半。気温11.5度。アクアラインのトンネルでは26.5度まで上昇。まっ、冬なのでありがたいが。木更津東の気温は8.5度。東京より千葉のほうが今日は寒かった。待ち合わせ場所へは1時間ほどで着く。

そこから亀山湖までは久留里街道と呼ばれる国道410号線で30分ほど。この道は10月に鵜原理想郷へ行くときに走った。適度なアップダウンとクネクネがあってとてもいい道。


亀山湖ではオータムフェスティバルと銘打って紅葉観光に力を入れている。普段は釣り客相手のボートハウスが、この期間はもみじ狩りの観光客を乗せる紅葉クルーズを運行。クルーズといってもただのボートなんだが。期間は11月17日から12月9日まで。房総半島は関東の中で紅葉が遅いエリア。

君津市観光協会のホームページには6軒のボートハウスが載っている。今回選んだのは「おりきさわボート」というボートハウス。理由はホームページが一番マトモだったから。素人の手作り感漂う他のボートハウスより、たぶんホームページの制作費が10万円くらいは余分にかかっていると思われる。でもモトは取れただろう。ローカルなスモールビジネスでも、というかローカルなスモールビジネスだからこそ、そういうところで手を抜かないことが大切。



亀山湖周辺に着くと人がいっぱいいた。ボートの予約もしていないから乗れないかなと思ったが、そのほとんどはハイキング客。亀山湖は紅葉ハイキングにも力を入れていて、1時間から4時間ほどのいくつかのハイキングコースが整備されている。

クルーズボートは毎時00分に出る。午前11時の便に乗ることができた。オレンジ色のライフジャケットを着てボートに乗り込む。お店の人の子供だろうか、小学2〜3年生くらいの女の子がお店のはっぴを着て一生懸命お手伝いしている様子がほほえましかった。写真にも写っているように出発の時にはお見送りもしてくれる。
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ボートハウスの正面は崖になっていて、このあたりからして絵になる。
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この時点での天候はまずまず。
日差しもそれなりにあったので寒くはなかった。
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ちょっとわかりづらいが水路がヘアピンカーブになっている。
ボートは左側から出てきて右側へ入っていくために方向転換中。この景色を見せるために水路の幅いっぱいを使って大回りしている。
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クルーズの雰囲気を出すために舳先(へさき)も一緒に取ってみた。
水面にも紅葉がよく写り込んでいる。
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黄ミドリの紅葉?が赤やオレンジの紅葉を引き立たせる。
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全体的にいえば紅葉していない木のほうが多い。もう少しすればもっと紅葉が増えるのか、あるいは紅葉すべきものはもう紅葉しているのか。あとでお店の人に尋ねようと思っていたのに、クルーズが終わったらすっかり満足してしまって尋ねるのを忘れた。ちなみに君津市観光協会のホームページには11月27日現在で紅葉度合い70%と書いてあった。
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ほかのクルーズボートともすれ違う。
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橋の上で写生をしている人がたくさん見えた。
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紅葉モコモコな風景。
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クルーズは40分くらい。思っていた以上に楽しかった。とってもいいものを見たという印象。Sさんによると私は魂が抜けたような顔をして紅葉を眺めていたらしい(^^ゞ
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河口湖の燃えるような紅葉とは違って、落ち着いてしっとりとした印象の紅葉。甲乙付けがたい。しかし紅葉はたっぷりと堪能できたものの、写真はブレたりピントが合っていないもののほうが多かった。湖面は静かで紅葉見物している分には揺れは感じないけれど、やっぱり船だから揺れているし動いている。たぶんシャッタースピードを上げて撮ればよかったのかもしれないが、それには今気がついた(/o\) それと蛇行した水路をクルーズするから日差しの向きもコロコロ変わって何かとやっかい。


亀山湖はダム湖でとても複雑な形をしている。湖というよりたくさんの水路の集合体のよう。今回は東側の猪の川のクルーズを体験。(地図で黄色い部分) もうひとつ西側の笹川クルーズというのもある。来年はそっちを試してみようかな。
クルーズマップ


ボートハウスの船着き場周辺も紅葉がキレイ。
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お約束のパターンで何枚か。
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BMW F800Rと紅葉の記念写真も忘れずに。
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その後湖畔を走ろうということになったが、ハイキングあるいはブラブラ散歩している人で道は溢れかえっているしクルーズで紅葉も満腹になったので、走り出してすぐ方針転換し次の目的地に向かう。


久留里街道・国道410号線は亀山湖のあたりで清澄養老ライン・国道465号線に名前を変える。それを少し東に進み、その後465号線と交差している県道81号線を北上する。この81号線も清澄養老ラインと呼ばれる。こういうパターンのところは多くある。どうにも道路の名前の付け方の法則がわからない。

どちらもいい道なんだが、紅葉最盛期なのでクルマも多め。のんびりと走る。81号線を少し北に上がったところにある養老渓谷も紅葉の名所である。さらに北上したところにあるのが高滝湖(たかたきこ)というダム湖。別に高滝湖が見たかったのではなく、亀山湖でUターンして引き返すのもつまらないので少し足を伸ばしてグルッと回っただけ。


高滝湖は釣りをしている人はいっぱいいるが殺風景なダム湖である。予定ではコーヒーでも淹れようかとカフェ・ナポレターナとかジェットボイルとかアウトドアセットを持ってきた。でも殺風景だし風も出て寒かったし、雨も降り出しそうになってきたので中止。まだ午後1時半と少し早いが帰ることにした。


実際アウトドアセットをバイクに積み直しているときに雹(ひょう)混じりの雨が降ってきた。本日の千葉県は快晴の予報だったのにナンテコッタイ。バイクで走り出してしばらくすると本降りに。81号線を北上したあと409号線で西に進む。バイクで走るには楽しいクネクネ道だったが、土砂降りになってきたので慎重にゆっくりと。気温は5度まで下がった。409号線から館山自動車道経由でアクアラインへ。高速に乗った頃には雨は止んでいた。

そうなることは、高滝湖にいたときiPhoneのアプリで雨雲の動きをチェックしたのでわかっていた。便利な時代になったものである。問題はアクアラインの風。高滝湖で風はかなり吹いていた。同じくiPhoneでアクアラインの風速を確認すると10メーターとある。アクアラインの場合、風は常に横風になる。往きのアクアラインは道路脇の標示で風速7メーター。ちょっと強いかなといった感じだった。それでアクアラインに着いてみると風速表示は見落としたが、電光掲示板に「強風注意:60キロ速度制限」の文字が(通常は80キロ)。


けっこうビビりながら走った。
風が強ければハンドルをがっちり押さえ込みたくなるのが本能。でもバイクでは、強風とかガタガタ道とかの時は逆にハンドルを押さえ込んではいけないことになっている。理屈は難しいから書かないが、バイクでも自転車でも一時的にハンドルが取られたとしても、進行方向にハンドルが戻るような設計というか力学的構造になっているからである。押さえ込むと、その戻りが妨げられる。


バイクの場合、身体とバイクの一体感を高めたかったら、ニーグリップといって膝でタンクを挟む。それでニーグリップをしっかりとして、手でハンドルを押さえ込まないで、肘にも力を入れないようにして走る。

でも本能的には、横風で怖いからハンドルを押さえ込みたいのである。
それを無理に腕の力を抜くとどうなるか。
肩にやたら力が入る。

    肩がツった(>_<)

運転に支障はないが、かなり痛かった。
土曜日にアクアラインで肩をぐるぐる回しながら走っているおかしなライダーを目撃していたら、それは私です(^^ゞ バイクに乗るときは準備体操が必要かな。


トンネルを抜けて東京に出てみると雨が降った形跡は全くなし。ただし気温8.5度で朝のほうが暖かかった。走行約170キロ。午後3時半に帰宅。やっぱり明るいうちに帰ってきたほうが気分的に楽。

wassho at 16:24|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪