2013年03月

2013年03月30日

古河総合公園に桃を見に行く

偕楽園で梅、三浦海岸で桜と見たからには、やっぱり桃も外せないでしょうということで2013年春のお花見ツーリング第3弾は桃見物。

♪明かりをつけましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花〜だが、雛祭りの時には桃はまだ咲いていない。3月3日が雛祭りになっているが、本来は旧暦なので桃の節句は4月中旬がオリジナル(旧暦はだいたい1ヶ月半後れ)。基本的に梅→桜→桃の順番で咲く。ただし桜と桃の開花時期はほとんど重なっていて桃のほうが長く咲いている。

ところで梅の名所、桜の名所ならいくつかをパッと思い出せても、桃の名所というのはあまり馴染みがない。やっぱり桃は見るより食べるものという位置づけなのかなあ。

ネットで調べた限り、東京都内にたくさん植えられている場所はなかった。東京から近い桃の名所は山梨県か今回訪れた茨城県の古河総合公園。山梨県は桃の産地だからたくさんの桃畑がある。古河総合公園にあるのは花桃とよばれる観賞用の品種。小さな実はできるが食べられないらしい。

3月中旬が異常に暖かかったので古河総合公園は既に満開、山梨は標高が高いから、そろそろ見頃にさしかかってきた程度というのがネットでの情報。というわけで古河総合公園に決定。距離的には山梨のほうが10キロか20キロほど遠いが、ほとんど高速道路なので実質的にはあまり変わらないはず。ただし古河総合公園は公園に行けば目的地到着となるが、山梨の場合はどこの地区の桃畑に行くのか、標高によって咲き具合も違うし、いくつか回るとしてどういうルートが便利でバイク的に楽しいかなどを、いろいろと調べたりする必要がある。つまり面倒(^^ゞ


ーーーなどと考えて金曜日の夜に古河総合公園に行くことにした。
しかしその時点での天気予報は

    土曜日:曇り
    日曜日:曇りのち雨

のさえない内容。

それで朝起きて空を眺めると、思いっきりの曇り空。日中の降水確率は20%という予報でも、どう見ても50%以上の空の暗さ。

少し躊躇したが、降水確率20%といっているし、アメッシュで確認しても関東エリアのどこにも雨は降っていないし、それに私は晴れ男だし!という最後は根拠のない理由で出発を決定。


想定外だったのは気温の低さ。雨のことばかり気にして注意を払っていなかった。自宅からガレージに向かう途中ちょっと寒いなとは思ったが、バイクのキーをひねって温度計がついたらビックリの9度。自宅に寄ってタイツをはくか持って行こうかとも考えたが、何となく面倒でそのまま首都高に乗ってしまう。そして東北自動車道の途中で気温は7.5度まで下がった。耐えられないというほどでもなかったがかなり身体が冷えてしまう。


いつものグーグルマップ。
位置的にはこんな感じ。
地図

地図で加須と書いてあるところまで東北自動車道を使う。ちなみに加須は「かぞ」と読む。それと古河も「ふるかわ」ではなく「こが」である。茨城県古河市。茨城県は「いばらぎ」ではなく「いばらき」だし、このエリアはなぜか読み方が難しい。



公園到着。
自宅からは約85キロだった。
ごらんの通りの曇天。
DSC07222


上の写真にチラッと駐車場が写っているが、普段は無料の駐車場が桃のシーズンだけ有料になる。でもバイクは無料。
DSC07223


駐車場から見えるのは桜。
せっかく桜とBMW F800Rのツーショットなのに、桜がほとんど曇り空と同化してしまって残念。
DSC07523

ちなみにバイクは先週タイヤ交換と定期整備をした。
その話はいずれまた。


公園の案合図。
ピンクになっている上半分くらいが桃エリアみたい。
DSC07225


桜も満開だった。
これで背景が青空なら、ほとんど白い花びらとの対比がキレイなはずなのに。
DSC07229

DSC07230

DSC07231




池というか水路というか?
なかなか雰囲気よし。
DSC07246


横から眺める。
水路は向こう岸の森の反対側にも回り込んでいるが、この日は見に行かず。
DSC07253



松の木。
偕楽園で立派な松を見た後なのでーーー。
DSC07255


でも、この長〜い枝には驚いた。
DSC07259


ところどころに埋め込んであった瓦?
昔は城でも建っていたのかな。
DSC07256


この桜も天気がよければ、さぞかし風情が。
DSC07257


何か不明の植物。なにゆえ円形に?
解説らしきものはなかった。
DSC07261


このあたりには桜も何本か植えられていたが、
ひときわキレイだったのがこれ。
DSC07281

DSC07278

見慣れたソメイヨシノは別として、梅・桃・桜はなかなか見分けがつきにくい。植物学的にはどれもバラ目・バラ科・サクラ属なので親戚みたいなもの。花の形の見分け方としては

   梅:花びらの先が丸い
   桃:花びらの先がとがっている
   桜:花びらの先が割れている

桃は梅や桜ほど見る機会はないが、丸いのが梅で先割れしていたら桜。どちらでなければ桃と覚えれば覚えやすい。


もっとも上の写真のように蕾だったり花が充分に開いていなかったり、あるいは高いところにあって花びらの形がよく見えないこともある。その場合は花柄(かへい)または花梗(かこう)と呼ばれる、枝と花をつないでいる部分をを見る。

   梅:花柄はない。枝に直接咲いている
   桃:花柄は短い
   桜:花柄が長い

短い、長いっていわれても覚えられないって? 大丈夫、覚え方は簡単。花のところに実がなる。それを思い出せばいい。実になったら花柄や花梗ではなく茎(くき)というほうが普通だが、サクランボの茎は長いし、桃はリンゴくらいに短い。梅の実はスーパーに並んでいたり梅酒の瓶の中でしか見たことがないとしても、あまり茎がついているイメージがないはず。

というわけで、このキレイな花は花柄が長いからサクラ。
もし違っていたら赤っ恥。
DSC07276




公園の入り口からは行ってまっすぐ進んでいくと、だんだん賑やかになってきた。
桃祭り開催中。
DSC07286


広場にはカメラに収まりきれない長さの屋台。
写真に撮れたのは7割くらい。
DSC07287


屋台の前にテーブルがあって便利。
DSC07290


小学生のダンス大会。
このグループは5年生らしい。
DSC07296


ダンスを見る人たち。
親や知り合いが中心かな?
DSC07305

こんなところでダンスを披露できるのは楽しいと思うけれど、かなり離れた場所でもダンスミュージックが聞こえてきて、桃の花の観賞にはちょっとジャマだったのも事実。大勢の人が楽しめるように運営するのはなかなか難しいね。


屋台の裏側には桜の木がたくさんあった。
桃が名物の公園だから桜は隅っこで脇役なのかもしれない。露天商の人たちの駐車場になっていて、クルマが写り込むから桜の木は撮らずにアップのみ。
DSC07320

ソメイヨシノは白いからピントが合いにくい。
普通のデジカメやNEXのようなミラーレスカメラは、コントラスト方式と呼ばれるオートフォーカス機能を搭載している。コントラスト=単純にいえば色の濃淡。まったくピントの合っていなければ景色が混じり合って色の濃淡が弱い。ピントが徐々にあって写真がハッキリしてくるに従って濃淡が強くなる。ピントの位置を過ぎ逆の方向にピントがずれ出すとまた濃淡が弱まる。つまり濃淡の一番強いところ=ピントが合っているとカメラのセンサーで読み取る仕組み。だから真っ白い壁や真っ黒い壁など濃淡がないものにはオートフォーカスは機能しない。そんな理屈でソメイヨシノはなかなかクッキリ撮れない。

だから花びらがイマイチぼやけているのは私ではなくカメラのせい(^^ゞ
DSC07317


その桜の木の向こう側はもう公園の外なんだが芝桜が咲いていた。
DSC07325

芝桜は地面を覆うように咲く花。桜と名前がついているが全然別の品種。見渡す限り広場一面、丘一面に芝桜が咲いている場所があって、それも花見ツーリング計画に入っているのだが、こんなところで予告編を見られてラッキー。

肝心の桃の話は次回に。

wassho at 20:30|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

2013年03月28日

書道展を見てきた

3月12日に訪れて、その日と14日と22日に記事を書いたエル・グレコ展。
本日はその番外編。


ぜんぜん関係ないけど東京都美術館のエスカレーター。
IMG_0671

この美術館の気に入らないのがこれ。
エスカレーターの話ではなくメインの展示室が3階建てになっていること。1階の展示室から2階、3階と巡っていくことになる。3階を見終わると1階まで降りるという導線になっている。

私は作品をチラッと見て気に入ったら多少時間を掛け、そうでなければパスするという方法でまず全体をざっと見る。それで一通り見終わったら、展示室内をうろうろしながら興味を持った作品を再度じっくり眺めるというスタイル。3階建てになっているとこれがやりにくい。もちろん最終ゲートの外に出なければ展示室を自由に行き来できるのは他の美術館と同じ。でもエスカレーターで上り下りするのが何となくおっくう。充分に広い敷地を持つ美術館なのに、なぜ3階建て構成の展示室にしたんだろう。不満なり。



エル・グレコ展を見終わって1階フロアに降りると書道展をやっていた。いわゆる公募展。作品を募集して審査があって、それに通った作品が展示されるのが公募展である。基本的に公募展を主催するのは美術館とは別の団体。美術館は場所を貸すだけ。エル・グレコ展のように美術館が主催するのは企画展と呼ばれることが多い。


その書道の展覧会の名前は忘れた。
入場無料だったのでのぞいてみることに。

ちなみに書道とはまったく無縁の生活。小学校では習字の授業があったし、近所の書道教室に通っていたりもした。ちょっとした展覧会に入選したこともある。しかし、それも遠い昔。習字の授業が小学校だけだったか中学校でもあったか覚えていないが、その授業が終わったあとは筆を持ったことはない。結婚式や葬式の記帳で筆ペンがあると緊張する(^^ゞ


展覧会はガラガラだった。
写真を撮っている人がいて、そばにいた係員も別に気にしていない様子だったから、私もiPhoneを取り出してカシャリ。
IMG_0672

IMG_0674


    <感想>
     何と書いてあるのかほとんど読めない(/o\)


書道に何の素養もないことを気にせずいえば、デフォルメにデフォルメを重ねて自己満足の極地といった感想を受けた。その辺の公民館ではなく東京都美術館で開かれているのだから、それなりのレベルな展示会のはず。書道ってこういうものなの? なにかもっと「繊細な味わい」のようなものを期待していたんだけれど、それとは真逆のこれ見よがしな世界。ちょっとがっかりというかイメージと違った。もっとも、所狭しと作品が壁一杯に貼られていたから、そのボリューム・情報量に圧倒された面もある。



帰り道。
同じく上野にある国立西洋美術館にあった看板。
これもぜひ見に行きたい。
IMG_0680


wassho at 23:18|PermalinkComments(0) 美術展 

2013年03月26日

選挙無効判決

前回の総選挙で1票の価値に2.43倍の格差があったとして、昨日、広島高裁は広島県の2つの選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡した。本日は岡山でも同じく無効判決。

昨日からよく報道されているのでご存じかと。無効判決が出たのは戦後初めてと各社同じように伝えているが、戦前に無効判決が出て、その結果どうなったのかについては各社同じように伝えてくれない(/o\)

日本で選挙が始まったころの格差はどれくらいか興味あるところだが、ざっと調べた程度ではわからなかった。とにかく現在、一票の格差は最大で

    衆議院選挙区:2.43倍
    参議院選挙区:5.07倍

もある。おまえの価値など6割引とか、半分の半分よりさらに少ないといわれているようなものだからひどいものである。

選挙区内の人口が違うから、こういう格差が起きる。だからそれを解消するには、いわゆる選挙区の区割りを変更するしかない。人口の少ない選挙区の選出議員を減らす、あるいは逆に人口の多いところで増やす。単純な算数の問題。小選挙区だから選挙区の合併や分割となる。


それで国会というか政治家がやろうとしているのは

    衆議院選挙区:0増5減
    参議院選挙区:4増4減

それぞれの意味の解説は省略。
だがしかし、衆議院議員は480名、参議院議員は242名もいるのである。直感的にわかると思うが、0増5減や4増4減のチマチマした数字いじりで格差が解消するわけがない。それぞれの定数是正が導入されたとして


    衆議院選挙区:0増5減:2.43倍から1.79倍に
    参議院選挙区:4増4減:5.07倍から4.75倍に

と目くそ鼻くそ程度の効果しかない。

一票の重みは同じが原則のはずなのに、原則はあくまで原則というのが本音と建前を使い分けるこの国のわかりづらいところ。なぜか(衆議院では)格差は2倍以下に収まっていればいいというおかしな基準が幅をきかせており、自民党の石破幹事長は判決を聞いて「広島の選挙区は格差が2倍以下なのになぜ無効判決になったのか?」という始末。


選挙区の区割りがどうなるかは政治家にとって最大の関心事だから、どんなプランを立てたって大反対が起きる。目くそ鼻くその0増5減だって、これからスッタモンダするはず。人口は流動するからぴったり一票の価値を同じにすることはできないが、私の感覚なら許される格差は1.2倍くらいまで。それを実現するような抜本的な改革なんてひっくり返っても無理。もしそれが実現するなら、それはペリーやマッカーサー並の外圧があったときしか考えられないのがこの国の情けないところ。


(以前にも書いたような気もするが)
でも、発想を変えれば一票の格差なんて簡単に解消できる。区割りや議員定数なんかを変更しなくても大丈夫。必要な費用は2000〜3000万くらいかな。


    衆議院も参議院のように押しボタン式の投票装置を導入する。
    そして議員諸君が投じる「一押し」は一票ではなく、その選挙区の
    有権者数をカウントする。

以上。

メッチャ簡単でしょ?

wassho at 22:33|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2013年03月25日

三浦海岸の河津桜 その3

河津桜ツーリングの最終章。
といっても、サクラの話は前回でおしまい。

ところで東京のソメイヨシノは史上2番目の早さでの開花だそうで、先週の木曜日くらいからほぼ満開になった。もっとも本日は最高気温10度ちょっとでコート着用。冷たい雨も降っている。

ソメイヨシノは全国的に一番多い品種だとと思う。特に東京の場合ちょっとしたサクラ並木なら、自宅の周りでも住宅地の中、商店街、緑道と呼ばれる遊歩道などそこらじゅうにあって数え切れないくらい。もちろん街角の公園でもサクラを植えてあるところは多い。だからだろうか、毎日どこかで見かけるから、あまりサクラの花見に出かけようというモチベーションが起こらないんだなあ。かつては1日に3件の花見をハシゴしたこともあったのに。


さて線路沿いの河津桜を満喫した後は、三浦半島を軽く走ってきた。三浦海岸駅からはバイクで1〜2分で三浦海岸の南端にでる。そこから海沿いをのんびりツーリング。久しぶりに潮の匂いを嗅ぐ。このあたりは海を見ながら少しだけクネクネ走れる場所もあって、わりと好きなエリア。葉山や逗子のいわゆる湘南の海岸沿いは、海はよく見えても道路的には単調でそれほど楽しくはない。

miurakaigann3

どこか適当なところで食事をしたかったが、適当なところが見つからずフラフラと三崎まで来てしまった。

三崎はマグロで有名。もっとも三崎の海でマグロが捕れるわけではなく、マグロ漁船の水揚げ港というだけなんだが。とうぜん三崎のマグロは遠洋漁業の冷凍物。冷静に考えれば三崎でマグロを食べる必然性はあまりない。もちろん三崎は普通の漁港としても機能しているから、マグロ以外に相模湾の近海物もある。

ところで三崎はなぜマグロの水揚げ港として栄えているのだろう。最大の消費地である東京までは微妙に遠いような気がする。ちなみに三崎は神奈川県三浦市三崎。でも三崎がマグロで有名で、三浦市がいまいちマイナーなものだから、三崎市と勘違いしている人が意外と多い。


クネクネと走っているうちに三崎の中心部分にでる。
左の大きな建物は「うらり」という、いわゆる海産物販売センター。このあたりは観光客向け価格の店が多いからスルーするつもりだったが、なんとなく立ち止まってしまった。
DSC07068


駐車場ではないが、バイクがたくさん駐まっていたのでBMW F800Rも便乗。
DSC07041


とりあえず「うらり」の中に入ってみる。
なかなか賑やかだった。
DSC07042


魚の切り身を買ったことがないので、安いのかどうかは見当がつかず。
DSC07043



DSC07044


ドッカーンとマグロの頭。
DSC07045



DSC07046

DSC07047


ちょっと写真がわかりづらいが、マグロの切り身のコーナー。
DSC07048





「うらり」を海側から見たところ。この写真はホームページから借用。
「うらり」の上階部分は市民ホールなどが入っている。
うらり



ここはゲストバースと呼ばれるレンタル船着き場。
1回2500円との看板があった。写真の船が二重パーキングしているのは1隻分の2500円で済まそうとしているからか?
DSC07050


こっちは、ちょっとよさげなクルーザー。
そういえばバブルの頃は、こういうクルーザーを借りてよく合コンをした(^^ゞ
アベノミクスで景気がよくなったら、またやりますか!
DSC07053


たぶんマグロ漁船だと思う。
DSC07056




埠頭の先のほうまで行ってみる。
釣り人は常にどこにでもいる。何度か引用したお気に入りの記事
DSC07057


埠頭の先端にも大型の漁船が泊まっていた。
タラップのようなものがでていて乗り込めそうだったが、船員の人影が見えたのでやめてた。
DSC07060

ところで昔は借金を返せなくなった人を、貸し主がマグロ漁船に乗り込ませたなんて話を聞いた。つまり、それだけマグロ漁船の給料は破格だったということ。今はどうなんだろうか? それとも単なる都市伝説、いや漁港伝説だったのかな。


そろそろ三時近かったのに「うらり」の周りのマグロ料理のお店は行列ができているところが多かった。丼物なら、そんなに違いはなかろうと行列のない暇そうなお店に入る。

最初に出てきた突き出し。
右奥のピントの合っていないのはマグロの胃袋。その手前はマグロの塩から。左側のやたらピントがクッキリあっているのは、何と説明してくれたかよく覚えていないが、まあ角煮みたいなもの。写真の腕が悪くておいしそうに撮れていないが、写真程度の味だった。
DSC07064


中トロ丼2500円。
かなり柔らかいマグロで口の中でとろけそうな食感。こういうマグロはあまり食べた記憶がない。味はあっさりめだったが値段なりの満足感はあった。行列のある店が近くにあるのに行列のない店に入るのはちょっと躊躇したけれど、板さんも仲居さんもまともな店でよかった。観光地であまり警戒しすぎると何もできなくなってしまう。
DSC07066





ところで
3月15日に水戸の偕楽園へ行ったときの気温が13〜14度。けっこう寒くて高速を走っていると身体が冷えた。二日後のこの日3月17日は15〜16度。どちらもバイクの気温計での表示。たった1〜2度しか違わず、日差しは同じようなものだったのに、この違いがやたら大きくてこの日はとても暑く感じた。

革ジャンの下に着てきた薄いダウンは、三浦海岸駅についたときに脱いで河津桜見物をして、その後にバイクに乗るときも着用せず。それでも暑くて途中で革ジャンのジッパーを下げて走る。特にまだ冬用のグローブをしていたので、手だけコタツの中のようで困った。真冬の指先にその温かさが欲しい(^^ゞ


湘南のほうまで足を伸ばすと、帰りに渋滞しそうだったので三浦半島の内陸部を適当に走ってから高速に乗る。内陸部は視界の開けた丘陵にキャベツ畑が広がっている。普段はなかなか見られない風景なので楽しい。写真は撮らずでゴメン。

走行145キロ。明るいうちに帰ってこられた。
この後も春は花見物中心でツーリングする予定。
電車のほうが早くて楽という説もあるんだがーーー。


DSC07008



おしまい

wassho at 22:49|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2013年03月24日

チューリップの色が変わった

3月20日に報告した1つ目が開花したチューリップ。
3-20

DSC07086


なんとなく形がおかしいのは、数日間続いたぽかぽか陽気のせいで、蕾の中でまだ咲く準備ができていなかったのに、蕾の外側がパカッと開いてしまったんじゃないかと想像していた。

しかし思い出してみると、普通のチューリップの形ではない八重咲きの品種も植えたので、それが一番最初に咲いたのかもしれない。写真の真ん中のパッケージがそれ。でもよく見ると八重咲きはオレンジで黄色は普通のチューリップ。不可解なり。
パッケージ




すると二日後くらいに黄色かったチューリップがオレンジ色に! 特に植物にに詳しくもないが、咲いてから花の色が変わるなんてあまり聞いたことがない。
DSC07170

4日たった現在、1つ目が開花したベランダの一番右にあるプランターでは4つのチューリップが咲いている。写真の一番手前が最初に咲いた花。後ろの黄色いのは昨日咲いた。咲いたときは黄色で、だんだんと熟して?オレンジ色になるみたいだ。


上からパチリ。
DSC07171

3月20日のようにガバーッと開いていないのは今日が曇りの天候だから。チューリップは晴れて日がよく当たると大きく開く。晴れた日は受精を手伝ってくれる蜂などの活動が活発で、それを招き入れるために大きく開くーーーというのは私の勝手な想像。あるいは日光を浴びて上昇した花内部の温度を下げているのかもしれない。


というわけで、このモンデオレンジという品種は黄色とオレンジの2色が楽しめるお買い得なチューリップでした。

wassho at 17:09|PermalinkComments(0)   *チューリップ 

2013年03月23日

三浦海岸の河津桜 その2

先週の日曜日17日に見に行った三浦海岸の河津桜の続編。

京急の三浦海岸駅から少し三崎口駅の方に歩いたあたりに河津桜並木がある。地図でピンクのラインを引いたあたり。ラインを線路の北側に引いてしまったが、実際には南側に桜並木が続いている。
miurakaigann2


河津桜並木の全体風景。
DSC06945

海水浴客が来る海岸からは少し離れているし、河津桜のシーズン以外は地元の人しか通ることのない道路だと思われる。並木の長さは500〜600メーターくらいかな。長すぎず短すぎずといったところ。この写真だとすごく葉桜のように見えるが、サクラのすぐ横を歩いているから満開感は充分。


線路沿いなのでときどき電車が通る。
DSC06924




淡いピンクで可愛いサクラ。
ソメイヨシノは全体的に眺めているとキレイなんだが、近づくとほとんど白色なので何となく物足りない気がしている。
aDSC06911

aDSC06913


わりと葉桜の部分。
私は少し葉が出てきたくらいのサクラがわりと好き。
サクラは一直線に並んでいるのに、つまり日当たりの条件は変わらないのに、たくさん葉がでているサクラとそうでないサクラがあった。
aDSC06922

bDSC06939


サクラは線路沿いの歩道に植えられている。車道の反対側には歩道はなし。つまりサクラの真横を歩くわけで、サクラの木の全体を撮影したした写真はあまり撮れなかった。1番上の全体風景は無理やり車道に出て撮ったもの。



菜の花。
これって食べる菜の花と同じものなのかな?
DSC06904




サクラと菜の花のツーショットをたくさん撮りたかったのだが、先に書いたような理由で両方を収めるだけの引き(被写体までの距離)がとれず、構図的にワンパターンになってしまう。
DSC06907


ピンクと黄色のコントラストがキレイ。
しかし花が下を向いているのがなんともーーー。
DSC06936


歩道と反対側の風景。
三浦半島名物のキャベツ畑。
DSC06929


桜並木のすぐ近くにも駐車場はあった。値段とバイクが駐められるかは確認していない。でも三浦海岸駅のテント村を冷やかして、ここまでブラブラ歩いてきたほうが楽しいと思う。
DSC07034


ところどころの車道を横切る場所には誘導係のオッチャン。
DSC06921



ちょっとアップで。
というのはウソで適当に撮った写真のピントが合っているところを切り抜いてアップにしたもの。黙ってりゃわからないって(^^ゞ
DSC06937

bDSC07036



撮りたいものにピントを合わせる。実際にはピントはそこから1ミリでも動いたらダメというわけではなく、被写体の前後にピントの合うゾーンができる。それで普通のデジカメ〜私の使っているミラーレス〜大型一眼レフと、だいたいカメラが大きくなるにつれてフィルムに相当するセンサーのサイズも大きくなって、センサーが大きいほどそのゾーン、つまりピントの合う範囲が狭くなる。

カメラ用語ではピントの合う範囲が狭いことを被写界深度が浅い、広いことを被写界深度が深いなどとヤヤコシイ言葉を使う。センサーの大きさと被写界深度の関係の理屈までは今のところ把握していない。

ミラーレスカメラはかなり大きなサイズのセンサーだから、普通のデジカメとかiPhoneなどと較べてかなり被写界深度が浅い。だからサクラのように小さな花がいっぱい咲いている場合は、どこかの花にピントを合わせれば、その前後の花にはピントが合わないことになる。

いわゆるピンぼけと違って、被写界深度外でピントが合っていないのは「ボケ」といって写真表現のテクニックのひとつ。でも一輪の花を撮って、その後ろの風景がボケていたらそれなりに様になるが、サクラのように密集して咲いている場合、ピントの合っている花、いわゆるピンぼけ状態の花、背景としてボケた花が入り交じるわけで、私のように深く考えないで撮ると、どこにピントがあっているのか、あっていないのかわからないボンヤリした写真になってしまう。

できるだけボケないように撮るやり方もあって一応その方法も知っている。でも、そんなことを考えながら写真を撮るほどのマニアでもない。というわけで、適当に撮って、キレイに撮れている部分を切り抜くというのがいちばん手っ取り早い。なあに黙ってりゃわからないって(^^ゞ





緩やかな上り坂の河津桜並木を登り切ると、線路の右側に小松ヶ池という池があり線路・道路を挟んで左側に公園がある。
DSC06948

DSC06952



河津桜の看板。
DSC06951


飲めや歌えやではなく静かにお花見を楽しむ場所。
DSC06986


公園の中を少し登っていくと京急の線路をまたぐ橋があった。
DSC06956


線路の周りにキャベツ畑が多いことがわかる。ところで、この位置から眺めるとほとんど散ってしまったような葉桜に見える。
DSC06957


このような場合、まず隣のサクラを脳裏に刻んで、線路沿いのサクラもこんな感じで上から眺めたら、さぞキレイだろうなあと想像して眺めるのが正しい。何事もイマジネーションが大切。
DSC06958


せっかくなので、しばらく待ってサクラと電車を撮影。
生まれて初めての「撮り鉄」体験!
DSC06971



道路を挟んで反対側にある池に降りる通路。
DSC06993


夜桜もキレイだろうな。
DSC07002


階段を降りて下から。
同じ場所なのに階段の上と下からではずいぶん印象が違う。このあたりが写真のおもしろいところでもあり怖いところでもある。こういう特性を生かして、報道写真などでは、情報としての写真ではなく、伝えたい意見の演出としての写真を撮る。だから「わっ!」というような内容の写真は、全体のごく一部の強調な場合が多い。あまり真に受けないようにしている。
DSC07013


水仙が咲いていた。
遠くから見るとネギやニラが植えられているみたいにも見える。
DSC07014


池に続く道。
DSC07011

DSC07012


桜並木から見えた池は別に普通の池だったし、通路が狭くて混雑していたので池まで行かずにここでUターン。


ーーー続く

wassho at 13:50|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

2013年03月22日

エル・グレコ展 その3

梅に桜で、ついでにチューリップまで開花して後回しになっていたエル・グレコ展の本編。河津桜が話の途中だが花の話があまり交互に続いても混乱するから、エル・グレコを途中に挟むことにした。



展覧会を観たのがずいぶん前のような気もするが訪れたのは3月12日。まだ1週間ほどしか経っていない。遠い昔のことがつい最近のことのように思えて、ごく最近のことをいつのことか思い出せないのも老化現象かな。以前に歳を取ると時間が経つことが早いことについて、ジャネーの法則というのを紹介した。それと同じように過去に対する遠近感が狂ってくる理由をうまく説明できる理屈はないかと、しばらく前から考えている。


さてエル・グレコ。
エル・グレコといえば宗教画のイメージしかなかったが、展示会の冒頭は肖像画のコーナーだった。こんなの見たことなかったでしょうと、美術館担当者の小鼻が膨らんだ顔が見えてくるようである(^^ゞ その1で紹介したエル・グレコの自画像もこのコーナーにある。


「白貂(しろてん)の毛皮をまとう貴婦人」
2

他にも色々あったが一番目を引いたのがこれ。
理由は単純に美人だから(^^ゞ 単に美人なだけじゃなく何となくミステリアスな雰囲気がソソラレル。

テンというのは毛皮になる動物の名前。黒テンは高級毛皮として有名だが、白テンというのは本物を見たことがない。英語だとセーブル。セーブルだけじゃわからなくてもロシアンセーブルといえば聞いたことがあるはず。

ちなみにこの絵はエル・グレコ作ではないという学説も強いそうである。



「ある若い騎士の肖像」
3

このクビの周りの折りたたまれたエリは何というのだろう、こんなものがクビの周りにあって邪魔じゃないのか、夏は暑くないのかーーーなどと絵とは関係ないところに興味がわくのが、相変わらずの私の絵画鑑賞スタイル。昔の絵なんだから歴史資料として楽しむのもありだと思っている。



「聖パウロ」
4

先の2つは実在のモデルを描いた肖像画だが、これは聖人を描いた架空の肖像画。パウロ以外にヨハネ、ヤコブ、ペテロと一通りの聖人が揃っていた。キリスト教の聖人の意味は正確には知らなが、レベルが高くて神様なみに扱われるカリスマ信者ということだと思う。有名どころの聖人の名前に馴染みはあっても、特に区別が付かないのが私も含めた平均的日本人のレベルかな。



「聖ヒエロニムス」
5

西洋絵画でたまに見かけるが、パウロやヨハネなどと較べたらあまり馴染みのない存在の聖人。どんな人かはまったく知識なし。しかし、この絵もそうだが裸に近い姿で描かれていることが多いと思う。

上のパウロやこのヒエロニムスのように身体のバランスをデフォルメして描くのが、その2で書いたマニエリスムの特徴のひとつ。



「悔悛するマグダラのマリア」
6

映画ダヴィンチコードで有名になったマグダラのマリア。映画ではイエスと結婚して子供をもうけ、その子孫が今もいるという設定でキリスト業界からは批判された。

それはさておき、この絵が今回一番味わい深かったかな。後で紹介するこれぞ宗教画という絵も見応えはあったけれど、1枚貰えるならこれが欲しい。 

正統的なキリスト業界の立場ではマグダラのマリアは娼婦とか罪人ということになっていて、この絵も悔悛(かいしゅん:悔い改めること、キリスト教では神に許しを請うこと)がテーマ。何となく泣いて顔が腫れたような雰囲気がよくでていると思った。




「聖アンナのいる聖家族」
7

上の絵と違って、こちらは幸せな家族の様子。アンナというのはマリアのお母さん。つまりイエスのおばあさん。

イエスにオッパイをあげているマリアはいい感じなのに、アンナ婆さんは暗い印象で描かれている。なにか絵にストーリーやメッセージがあるのだろうか。絵だから見ればとりあえず楽しめる。しかし宗教画は宗教の知識が背景にないと、どういう状況の絵なのかよくわからないこともある。

右側の男性は聖ヨセフ。マリアの夫。イエスはマリアとヨセフの子供ではなくて、天から授かったものだから、この人はイエスの養父ということになっている。

ところでマリアのオッパイが、ちょっと横向きすぎてない?




「受胎告知」
8

9

2枚ともタイトルは同じ。
受胎告知というのは西洋宗教画ではポピュラーなテーマ。まだ処女のマリアに「あなたは神の子を授かりました」と天使が告げに降りてくる場面。イエス生誕の第1幕というような扱い。

同じテーマなのに、この2つの絵はずいぶん違う。描いている内容も違うが画風がまったく別人のよう。上の絵は1576年作で下が1600年頃といわれている。まあ25年もたてば画風が変わるのも当然か。

受胎告知というのは基本的には神聖なシーン、あるいはめでたいシーンだと思う。でも下の受胎告知には赤ちゃんの頭だけがゴロゴロといっぱい描かれていてちょっと不気味。この赤ちゃん頭はエル・グレコの他の絵にもよく登場する。まったく神の祝福的には見えないのであるが、西洋人とは感覚が違うんだろうか。



「フェリペ二世の栄光」
10

宗教画だということは一目瞭然。絵の上側が天上界で下半分の左側が現世。右側はバケモノの口のようなものがあるから地獄か。それはいいとして、そのトータルで何を表現しているのかがサッパリわからない。タイトルがフェリペ二世の栄光だからますますわからない。天上界にいる天使たちは下界のことをまったく気にしていないようだし。私にはこの絵から「栄光」を感じることは難しい。

ちなみにフェリペ二世とはエル・グレコの時代のスペインの王様。下界で一番立派に描かれている金の縁取りのついた白いガウンを着ている人はたぶん司祭で、ひざまずいている黒い服を着たオッチャンが彼。



「無原罪のお宿り」
11

この展示会の目玉作品。縦3メーター47センチの大きな作品。展示会のポスターに書かれたキャッチコピーが「一度見上げたら、忘れられない」となかなか秀逸。

こういう縦長の絵は教会の祭壇に飾るもので祭壇画と呼ばれるらしい。無原罪というのはキリスト教のややこしい定義のひとつで、説明は長くなるから興味があれば自分で調べて。

サイズも大きいし絵も迫力があるから存在感は圧倒的。「一度見上げたら、忘れられない」というのはあながち嘘じゃない。ただ心に染み入るものがあったかどうかは別問題。





ーーーつまり、どうもエル・グレコは私の趣味じゃなかったみたい。
何となく絵が幼稚に思えるし描き込みが雑。色使いもやたら派手で目が疲れる。晩年の作品になるほどその傾向が強いようで、ぶっちゃけていえば美しさが足りない。


まあこれは好き嫌いの問題。スペインの三大巨匠と尊敬され歴史に名を残している画家なんだから、私の好みのほうが標準とずれているんだろう。まあ絵に限らず、そういうことは私の場合よくある(^^ゞ


おしまい

wassho at 11:06|PermalinkComments(0) 美術展 

2013年03月20日

チューリップ日記 3月なのに開花!

河津桜とエル・グレコの話が終わっていないが、
チューリップが開花したので緊急速報。


まずは3月3日からの成長日記。
前回と同じく定点観測はベランダ一番左側のプランター。
よかったら1月26日から2月24日までの成長日記はこちらで。


3月3日
この頃まで寒かったので2月24日からはあまり成長していない。
3-3


3番目のプランターで倒れていた茎は、
倒れたまま成長するつもりらしい。
3-3-2




3月9日
この頃から成長のピッチが上がる。
3-9


上から撮っても様子がわかるくらいの大きさになってきた。
3-17-2


球根の薄皮つきで出てきた芽。
3-9-3


こんな隅っこに植えたつもりはない。
3-9-5




3月17日
今まで棒が伸びたようだった姿だったが、明らかに葉の形に。
3-17


上から見ても「茂ってる」感が出てきた。
3-17-2


そして蕾を発見!
3-17-3




3月20日
朝起きたら何と開花していた!
2011年、2012年ともに最初の開花は4月11日だったので何と20日も早い。今年は2月は異常に寒く、3月になって急に暖かくなったのでチューリップの体内時計が狂ったか?
3-20


本日咲いているのは1つだけだが、かなり大きくなった蕾がもう数個ある。
3-20-2


とりあえず、いつもの定点観測位置。
3-20-3


新規定点観測位置。
3-20-4



一昨日は風がとても強かったので、かなり影響を受けてしまった。
DSC07080

DSC07082

手で修正してみたが、元々が柔らかくて根元もグラグラしているからほとんど効果なし。しばらくしたら自力でまっすぐになるのかな。ちょっと心配。台風で困る農家の気持ちがわかったといえば叱られるかな。


球根の薄皮付きで発芽したのは、いまだにこんな感じ。
外してやろうかと思ったが、珍しいのでもうしばらく様子を見ることにする。
DSC07085


誰だ!私の大事なチューリップを食ったのは!
でも、周りを観察したところ虫の形跡はなかったから、葉が折れたところが自然に破れたのかもしれない。
DSC07088



しかしヘンな形。
開花はうれしいのだが、どう見てもチューリップに見えない。
3月なのに25度近くにまでなっていた、ここ最近のバカ暖かさのせいで咲く準備ができていないうちに開花してしまったのだろうか。なんとなく花として育っていないように思える。
DSC07086


明日は一転して最高気温13度の予想で冬に逆戻り。
さて、どうなることやら。

wassho at 23:39|PermalinkComments(0)   *チューリップ 

2013年03月18日

偕楽園で梅見物 その3

河津桜で中断したが、
ようやく偕楽園の梅のお話。
梅と桜でややこしくてゴメン。



東西梅林と名付けられたエリアを歩いて行く。
DSC06747

広い敷地を区切るように何本かの道が設けられている。ということはつまり、道のそばにある梅より、道から離れたところに植えられている梅のほうが圧倒的に多いことになる。偕楽園はカブリツキで梅を観賞するのではなく、梅園の雰囲気を楽しむところのようである。

梅園のあちこちで撮った写真。
DSC06748

DSC06751

DSC06771

DSC06797



こんな風に倒れかけているのを支えてもらっている老木も多い。動物は老いると繁殖能力がなくなるが、植物は枯れるまで花を咲かせる。私も目指そう草食系男子!草食と植物じゃまったく意味が違うけれど(^^ゞ 

ちなみに梅や桜の老木のことを鉄幹という。ところで鉄幹といえば与謝野鉄幹。その意味で命名したのかどうかは調べてもよくわからなかった。
DSC06777

DSC06783



梅の状態はというと、咲いてからちょっと盛りを過ぎたものと、まだ蕾のものが少し入り交じった感じ。1週間前のほうが生きのいい梅を見られたかもしれない。でも、ところどころに超満開のエリアがあったので満足。
DSC06803




続いてアップの写真。
でも何となくNEX(デジカメ)が不調。オートフォーカスだから、シャッターを半押し状態にするとピントのあったところに液晶画面でグリーンの枠の印が付く。花に近づきすぎたり、その他いろんな理由でレンズがピントを合わせられない場合はグリーンの枠が出ない。まあそういう仕組みになっているのだが、今回はグリーンの枠が出ても液晶画面で見て全然ピントが合っていないことが多かった。

もちろんそのままシャッターを切っても見事なピンぼけ写真にしかならない。そういう状態になるときとならないときがあって、何か規則性があるのかあれこれ試したりしたが特に原因はわからず。とうわけでピントがハッキリしない写真があっても、それは私の腕ではなくカメラのせいです(^^ゞ


薄いピンク。
1DSC06735


少し色が濃く見えるのは光線の加減。
同じような色でも上の梅とは花びらの形と枚数が違う。去年は色でしか区別がつかなかったけれど、1年経って私も多少は進歩したかも。
2DSC06752


濃いピンク。
3DSC06743


何となくしまりのない構図。
でも、こういう風に咲いているんだから仕方がない。
4DSC06755


白い梅。
5DSC06770


同じく白。
似たような花だが、上の白い梅は花が少し丸みを帯びているし、こちらの白い梅は「がく(花びらを下から支えている部分)が赤い。梅園を歩くと細かな観察眼が鍛えられるかも。
DSC06773



これも白い梅で枝が緑色で若いから、剪定した後に生えてきた枝に咲いているんだと思う。春になったらクリスマスカクタスの葉っぱをちぎっている経験が梅鑑賞に役立つとは思わなかったね。
6DSC06782


この梅はなぜか直角に枝分かれして咲いている。
7DSC06805


品種の名札はところどころにぶら下がっている。しかし小さすぎて目立たない。もう少し大きくして解説も欲しい。でも風情を壊すかな。
8DSC06818


ピンクの蕾。
これのピントが合っていないのは先ほど書いた現象のせいではなく、オートフォーカスはこういうどこにピントを合わせたらいいのかわからないようなものは苦手。マニュアルでピントを合わせようかと考えたが、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えが、カメラのメニューのどこにあるのかわからず、というか探すのが面倒だったので断念。
9DSC06784


白い梅とピンクの梅のツーショット。
のつもりだったが、後ろ側がボケすぎてしまった。
10DSC06808



こっちは白梅と紅梅の競演。
DSC06834




さて偕楽園の梅。充分に楽しんだのだが去年の「府中市郷土の森博物館」ほどのインパクがなかったのも事実。たぶんその原因は

1)
去年は実質的に大人になってから初めての観梅だったから、とにかく梅を見るということが新鮮だった。

2)
府中市郷土の森のほうが1本の梅にたくさん花が咲いていた。つまりより満開で華やかだった。これは想像だが、支えられているような鉄幹は別としても、歴史がある分、偕楽園の梅は全体的に老齢化しているのだと思う。

3)
府中市郷土の森のほうが品種のバラエティに飛んでいる。偕楽園も品種が多いとホームページに書かれているが、微妙にしか違わない似たような品種が多いのだろう。

4)
府中市郷土の森は梅園全体に梅の香りが漂っていたが、偕楽園では特に香りを感じず。これも梅の老齢化が関係しているのかもしれない。



別に偕楽園にケチをつける気はサラサラない。梅園ごとにそれそれ個性があってしかるべきだし、みんな同じじゃつまらない。偕楽園で梅を眺めてじゅうぶんいい気分になれたし、庭園としての造りなら、府中市郷土の森は逆立ちしても偕楽園にかなわない。


それに偕楽園にはこんな素敵な女性が。
写真ではたすきの文字が読めないが梅大使と書いてあった。
DSC06827

私が撮影している間、ずっとこちらを向いてくれた優しい右側の梅大使。
何とお美しい。あなたに会えるなら毎日偕楽園に通いたい(^_^)  


おしまい

wassho at 23:55|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

2013年03月17日

三浦海岸の河津桜

私設三連休の最終日は河津桜を見に行ってきた。

偕楽園の梅の話をまだ書き終えていないし、そういえばエル・グレコ展も未完。でもイベント絡みのエントリー初回は原則的に、後々の参考になるよう出かけた日の日付で書くことにしている。というわけで梅は後回しで今回は桜の話。



東京でも土曜日にソメイヨシノの開花が発表されたが、河津桜は2月頃から開花する早咲きの桜。原産は南伊豆東海岸の河津町。色は濃いめのピンク。ピンクといえば八重桜だが、河津桜はモッコリの八重桜と違って、あっさりした花の形である。

都内でもあちこちに植えられているが、多くて20本程度。本場河津町の桜並木は8000本といわれている。一度は見に行きたいとバイクに乗り出す以前から思っていた。しかし寒い盛りなのでちょっと気乗りせずに。バイクならなおさら。それに河津桜は訪れた観光客でゲキ混みすることでも有名。

ところが新聞記事か何かで三浦海岸にも河津桜の並木があることを知った。その数1000本余りとかなりの規模。三浦海岸はバイクやクルマで何回も走っているのに、そんな場所あったっけと調べたら、少し内陸側に入った京急(京浜急行電鉄)の線路沿いにあるとのこと。

それで今年は2月が異常に寒かったので、まだ咲いているらしい。地元では2月9日から3月10日までの予定だった桜祭りも3月24日まで延長中。かなり葉桜になっているらしいが、こりゃ行くしかないでしょ。


地図の下側真ん中に突きだしているのが三浦半島。右側が東京湾で左側が相模湾、いわゆる湘南の海。桜並木は三浦海岸駅近くの線路沿いにある。偕楽園の時と同じくルートは自宅からは第三京浜→横浜新道→横浜横須賀道路(通称:横横)とほとんど高速道路ばかり。でも常磐自動車道と違って横浜新道や横横はそれなりにコーナーも多いから走っていて退屈しない。
miurakaigann1



三浦海岸駅には12時半頃到着。桜祭りの臨時駐車場があるはずなので、どこだろうと駅の周りを探していると、線路の高架下に(常設の)バイク駐車場を見つけたので、そこに駐めることにした。


こんな感じで10台くらい駐められる。
DSC06864


チェーンがあって、それをバイクに通して、チェーンの一方を鉄枠にある金具に差し込むとロックされる。
DSC06862

DSC06866

精算機で駐車場番号を入力し、お金を入れるとロックが解除される仕組み。
こういうバイク専用のコインパーキングは初めて利用した。


ところで、その駐車料金。
何と24時間で130円! 一生ここに駐めておきたい(^^ゞ
DSC06867




京急の三浦海岸駅。
三浦海岸沿いの134号線を走っていると三浦海岸駅コッチの標識がある。青春時代にユーミンを聴いた世代としては、その標識を見るたびに「なんてロマンチックな駅名」といつも思っていた。

でも、まあ、普通の駅ね。
ノボリと提灯が桜祭りをアピール。
DSC06868


別に改札口を撮ることもないのだが、
普通の駅だということのダメ押しで。
DSC06870

ところでよく考えるとロマンチックな駅名って、私はどんな駅を想像していたんだろう?


河津桜の下でくつろぐ皆さん。
DSC06875


海産物の出店。
DSC06874


こっちは桜祭り特設のテント村。
DSC06878


ひときわ行列の長い店。
DSC06884

三崎で有名な「くろば亭」だった。
マグロの串焼きみたいなものを売っていた。くろば亭には一度行ったことがある。その時は有名店とは知らずに、たまたま駐車場が空いていたから入った。
DSC06882


桜祭りの看板。
DSC06886


テント村でパンフレットをもらう。
ここから三崎口駅のほうに歩いて行く。
ちなみに京急は品川の隣の泉岳寺から、東京湾に沿うように川崎〜横浜〜三浦半島を結んでいる。三崎口はその終点である。別途に品川や蒲田から羽田空港に向かう路線もある。
DSC06890


線路沿いをテクテク歩いて行く。
DSC06891


こんな看板もあるが桜見物客が多いし、基本的に一本道なので迷うことはない。
DSC06899


桜並木はまだ先だが、ぽつんぽつんと河津桜が植えられている。
DSC06894


それなりの上り坂である。
DSC06896


よく見たら河津桜並木に向かうこの道は、ソメイヨシノ並木でもある。
このあたりに住んでいる人は2つの桜を楽しめていいね。
DSC06901


菜の花。
咲く時期が同じだからか、河津桜は菜の花とセットで植えるものらしい。伊豆の河津桜も桜並木の下は菜の花になっている写真をよく見る。
DSC06903


上の写真で人が道路を横断しているところから先が河津桜並木。


ーーー続く。
ただし梅の後に。

wassho at 23:43|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

2013年03月16日

偕楽園で梅見物 その2

いよいよ東門から偕楽園へ入る。
てっきり2〜300円は取られると思っていたが入場料は必要なかった。
DSC06712


そこからはいきなり梅林だが、広場のようになっているところがあったので、まずはそちらへブラブラ。下の地図の右下にある見晴らし広場。
マップ小


この写真は、
もっと暖かくなって芝生が緑ならさぞキレイだろうなと想像しながら見るのが正しい。
DSC06721

DSC06722



ここは松が見事だった。
松というと大きな木を想像するが、ここのは背が低くて盆栽が大きくなったような姿。たぶん剪定を重ねてこういう形にしているのだと思う。海岸でよく見る背の高い松よりずっと幹が太い。仮に梅のシーズンじゃなくても、この松を見に来るだけでも偕楽園は価値がある。
DSC06719

DSC06725

DSC06720


昨日のエントリーに張ったのが偕楽園エリアの全体マップで、このエントリーに張ってあるのが本園と呼ばれる狭義の偕楽園。本園はエリア全体に対して少し小高い位置にある。


見晴らし広場から見下ろす田鶴鳴(たづなき)梅林。
DSC06726


同じくエリアの東側を占める千波湖(せんばこ)。
DSC06727

この日は本園に2〜3時間時間いただけ。
偕楽園を全部回ろうと思ったら丸一日かかりそうな広さである。



見晴らし広場から古い建物が見えたので行ってみる。写真は撮り忘れたのでここから


好文亭という、いわゆる休憩所。
190円の入場料が必要だったのでパスした。
DSC06737


その周り。
偕楽園はいろいろ探検しがいがありそうである。
DSC06738

DSC06744

DSC06768


この日は見晴らし広場と好文亭の周りと東西梅林を見物してきた。あとで気付いたのだが、偕楽園には竹林もあって松竹梅が揃う造りになっている。せっかく来たのだから竹もセットで見ておけばよかった。

それとところどころに「ドコソコこっち」という案内板がある.しかし、そのドコソコが「吐玉泉」とか名称が書いてあるだけで、何のことかの解説がないのがちょっと不親切。見たいようなものかどうかの判断ができない。ちなみに吐玉泉はこんな石造りの湧水。写真付きで案内してくれれば見に行ったのに。偕楽園は広いから、もし行くなら多少は予習してみるものを決めておいた方がいいかもしれない。

なかなか梅の話にならないがーーー続く

wassho at 21:20|PermalinkComments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

2013年03月15日

偕楽園で梅見物

エル・グレコの続きは次回にでも。
本日は天気がよかったので勝手に三連休にして(^^ゞ
水戸の偕楽園まで梅を見に行ってきた。


去年、人生2度目の観梅をして予想外に感動。それで今年は水戸の偕楽園へ。なんとなく梅といえば偕楽園と子供の頃からイメージが刷り込まれている。バイク的には高速道路をひたすら走るだけであるが、名所といわれているところを見ておくのも悪くはなかろうと。

地図はグーグルマップ。
水戸は水戸光圀の黄門様のおかげで知名度は抜群だけれど、場所まで把握している人は少ないんじゃないかな。東京からは東北の方角。自宅から首都高、常磐自動車道と走って偕楽園まで125キロだった。
偕楽園地図

気温は13〜14度。
これくらいの気温だとバイク基準に考えた服装だと現地で暑すぎるし、現地基準だとバイクで寒い。今回の上半身は、革ジャンの下に薄いダウンジャケット。その下はコーデュロイのボタンダウンと下着。現地では革ジャンを脱ぐ予定で。問題は下半身。いろいろ考えた末、偕楽園ではたくさん歩くことを考えて革パンのみに。よほど寒い場合は途中で履こうとタイツを持って行くことにした。



常磐道の水戸インターチェンジから偕楽園までは、国道50号線をバイクで10分ちょっと。途中に大塚池というところを通る。かなり大きな池で白鳥がたくさんいた。白鳥ってもっと寒いところに飛来するものだと思っていたから少しビックリ。そして予想外の出来事で何か得した気分。

それと黒い白鳥?もいた。白鳥はくちばしが淡い黄色だが、黒い白鳥(黒鳥でいいのかな?)は赤に近い鮮やかなオレンジ。バレエなどで黒鳥は邪悪な役柄になるが、実物はなかなか可愛かった。たぶん生まれて初めて見た気がする。帰りに立ち寄ってもっと見てくればよかったと、今になってちょっと後悔。



ナビの案内に従って偕楽園には問題なく到着。なんとなく裏口のようなところに着いた。自転車とスクーターが何台か駐まっている場所があったので、そこに便乗。
DSC06693

DSC06691



結果的に、この場所が正解だったと思う。偕楽園は周りの公園も含めて広大な敷地であちこちに有料・無料の駐車場があるが、観梅のメインである東西梅林にはここが一番近い。もちろん無料。というか勝手に留めているんだが。クルマも2〜3台なら駐めるスペースがあって実際に駐まっていたが、駐禁をとられる場所かどうかは微妙なところ。
マップ大



こんな道が続いている。
偕楽園の中には神社もあるから参道ということか。向かっているのは偕楽園の東門で、上の地図を見ると(クリックで大きくなる)御成門のほうが近いが、この時は知らなかった。
DSC06694


東門の前。
賑やかになってくる。
DSC06697

DSC06700


水戸黄門茶屋の前に並んでいる人は、梅のアイスクリームを買う人。
DSC06698


拡声器の大きな声が聞こえてきたので、行ってみると猿回しだった。
DSC06708


お面なんて50年近くかぶっていないが、お面を見るだけで、あの独特の匂いが鼻によみがえってくるから人間の記憶って不思議。
DSC06710



ーーー続く

wassho at 23:41|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2013年03月14日

エル・グレコ展 その2

ルネサンスという言葉は、どれだけ理解しているかどうかは別として、たいていの人が知っている。学校では文芸復興なんて習った気がする。元はフランス語で直訳すれば再生らしい。それで今まではダメだったけれどこれからがんばりますよーーー的なニュアンスが感じられるせいか、事業計画や企業戦略に〇〇ルネサンスと名付けたがる人がたまにいる。どちらかといえば年配の経営者がルネサンスという言葉を好むように思う。たぶんルネサンスについては中身ではなくその単語しか知らず、〇〇再生計画より〇〇ルネサンスと書いたほうが(本人は)かっこいいと思ってのネーミング。あるいは復興というところに乗っかりたいと思ったか。

その程度の言葉遣いをする人が考えたものだから、〇〇ルネサンスと名付けられた事業計画や企業戦略にはロクなものがないというのが私の経験則。NEC、三菱電機、日立と落ち目の日本の半導体メーカーが共同で作ったのがルネサンスをもじったルネサスという会社。その名前を聞いたときに、こりゃダメだと思っていたが、やっぱり案の定(/o\)


ちょっと脱線した。
だいたいルネサンスのことを書くつもりでもなかった。本題はマニエリスム。人に尋ねたことは一度もないが、この言葉の知名度は極めて低いと思う。超おおざっぱにいって西洋美術史はゴシック→ルネサンス→バロックと流れていくが、ルネサンスとバロックの間にちょっとだけ盛り上がったのがマニエリスムというムーブメント。

マニエリスムとはこんな感じだと説明するほどの知識はない。ずいぶん昔に「ちょっと変わった画風だなあ」と思っていたら「これはマニエリスム」と教えてくれた人がいたのが知ったきっかけ。それが誰の何という絵だったかも覚えていないが、何となく惹かれるものがあって、それ以来マニエリスムと聞くと「どれどれ」と興味を持っている。

あえていうなら、ルネサンスは古代ギリシャ・ローマへの回帰という側面もあって、どちらかといえば正統的で調和的で健康的。でもそんなことを2〜300年もやっていれば飽きてくる。それでルネサンス末期に起きたマニエリスムは、ちょっと熟して乱れているというか、ちょっと退廃的というか、ちょっと変態入っているというかーーー。だから私の趣味に合うのだろうか(^^ゞ  

なおこのマニエリスムの解釈はあくまで私の感想だから、人前でしゃべらない方がいいと思うよ。


長い前書き。
これもこのブログには欠かせないもの(^^ゞ

それでエル・グレコはマニエリスムを代表する画家。というかマニエリスムで日本の教科書に載る画家は彼くらい。でも名前と何となく宗教画が多い印象程度で具体的な作品はあまり知らなかった。というわけでザ・ギリシャ人を見てきた感想はーーー。 


続く

wassho at 11:02|PermalinkComments(0) 美術展 

2013年03月12日

エル・グレコ展

ちょっと仕事をさぼって上野までココロの栄養補給。

ポカポカ陽気とまではいかないが気温15度くらい。
コートはオフィスに置いてきた。

上野公園のセンターにある広場というか交差点。正面入り口から入ってまっすぐ来たところにある。そのまま進めば上野動物園。緑色の屋根が見えるところが入場ゲート。
IMG_0659

ところで1週間ほど前からパンダは交尾中で見ることができない。その張り紙はところどころにあったが「現在、展示を中止しています」という表現がちょっと気になる。何となくモノみたいなニュアンスを感じてしまう。国語的には間違っていないのだろうが。


広場を左側に向かえば東京国立博物館。いつだったか思い出せないくらい昔に一度行ったきり。おもしろい展示会があればまた訪れたい。
IMG_0661


広場の右側は桜通り。東京のお花見の聖地みたいなところ。上野の桜は見たことがない。本当はどうか知らないが、テレビで見る酔っぱらい多数のイメージしかないから、特に上野で桜を見たいとも思っていない。でも一度くらいは見ておくべきかな。
IMG_0662


パントマイムのお兄ちゃんが準備中。風船を持って小さな子の気を引こうと試みるも、完全に無視されて玉砕気味。
IMG_0664


毎度おなじみの東京美術館の窓。
東京美術館は広場から斜め右に進んだところにある。
IMG_0666




ところでエル・グレコ。
知っているような知らないような微妙な存在。
だから来たのであるが。


エル・グレコはスペインの画家。
ベラスケスやゴヤと並んでスペインの3大巨匠といわれている。でも本当はギリシャ人。グレコはイタリア語でギリシャ人という意味で、エルはスペイン語のThe。つまりエル・グレコとはザ・ギリシャ人。本名はドメニコス・テオトコプーロスで、エル・グレコはニックネームらしい。でもザ・ギリシャ人なんてすごいニックネーム。

いつ頃の人かというと1541年生まれで1614年没。
ということは
    豊臣秀吉1537年〜1598年
    徳川家康1543年〜1616年

あたりと同世代。

これが自画像。
55歳くらいの時の作品とされている。
もっとジイさんに見えるが、老け顔だったのか、今とは栄養事情が違う16世紀の55歳はこんなものだったのか。それはともかく賢い男だったであろうことは何となく伝わってくる。
自画像



ーーー続く

wassho at 23:52|PermalinkComments(0) 美術展 

2013年03月10日

煙霧(えんむ)

土曜日の東京は最高気温21.8度で快晴。
昨日時点で本日の予想最高気温はビックリの25度。
こりゃやっぱりバイクでお出かけでしょうなんだが、この週末には片付けなければいけない仕事が残っていたので泣く泣くオアズケ。

ーーーの予定だったが、あまりの天気の良さに日曜日にはどうしてもバイクに乗ろうと考え、土曜日にしゃかりきになって仕事をこなす。

深夜まで掛かったので、ゆっくり寝て昼過ぎに出発の予定で就寝。何時頃かわからないが風の音で目が覚める。強風ならアクアラインで房総半島に行くのは無理かな、じゃ下道でのんびり三浦海岸にでも行くかーーーなどとウタウタ考えているうちに至福の二度寝。


結局昼前に起床。
パソコンにはどこからか気象データーを拾ってきて常時気温を表示するソフトを入れてある。何とすでに気温24度。気温の隣には日付が表示されているが、間違いなく3月10日。5月まで二度寝したかと思ったゼ(^^ゞ

しかし、風はかなり強い。
海沿いはもっと強風な気がしたので近所を1〜2時間徘徊でもするか、今年になってまだ2回しかバイクに乗っていないしとプラン変更。

いろいろ準備して風の感じを確かめるためにベランダに出る。

    暑い!

その時点では25度近くになっていたはずだから、それも当然。革ジャンの下はTシャツだけでもよさそう。

しかし、それよりもビックリしたのは

    景色が黄色い!

空気中に黄土色の微粒子が漂っている感じ。
こんな景色は初めて見た。

その時点では黄砂だと思っていたが、あとでニュースを見たら、これは黄砂とは無関係な煙霧という現象らしい。強風で地面のホコリが舞い上げられて起こるとか。でも普段の強風の時に景色が黄色くなることはないから、なぜ今日に限って煙霧なのかはナゾ。とにかくゴクゴク薄〜い黄色のサングラス越しに見るような風景はとても不思議な感じ。長生きするといろいろ経験できるね。


それで煙霧だろうが黄砂だろうが、こんな埃っぽい日にバイクに乗るのもーーーとクジけそうになる。バイクに乗るときはヘルメットを被るとはいえ、ベランダに数分出ただけで目がチクチクするんだから。

たまたま電話が掛かってきたのでちょっと長話。
それで午後1時半になった。
そろそろ決断の時。強風だし煙霧だけれど、やっぱりこの暖かさを逃すのはもったいないと考えバイクウエアに着替える。そうしたらチューリップの水やりを忘れていたことに気がつき、もう一度ベランダに出る。

その時まで、煙霧のせいでボンヤリしていたが天候としては晴れだったと思う。それが突然黒い雲が出てきた。これは間違いなくひと雨来る雰囲気。というわけで、ようやく踏ん切りが付いて本日のバイク徘徊は中止。


結局雨は降らなかったけが、その後はずっと暗い感じに。それと共に気温も急降下。午後3時頃にパソコンを見たら15度だった。2時間で、しかも真っ昼間に10度も気温が下がったことになる。Tシャツだけで出かけていたらハクション間違いなしである。


煙霧はあまりありがたくない現象であるが、その風景は煙霧でなければ味わえない感覚なのも確か。ニュースサイトに載っているのは激しく視界不良になった写真ばかり。でも地表で見た感じは全然違う。少しだけボンヤリとして、薄〜く黄色くて、セピア色の写真を見たときのような懐かしさというか、今、目で見ているものが現実でないような気持ちがしてくる。カメラに写るかどうかは別として、ちょっと散歩でもして写真を撮っておくんだったと、日が暮れて暗くなってから思いつく(/o\)

wassho at 18:57|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2013年03月07日

あれから20年

「あれから20年」というセリフがテレビから聞こえたので、てっきりキミマロが何かおもしろいことをいってくれるCMかと思ったら、Jリーグ20周年とタイアップしたスカパーのCMだった。そういやキミマロの決めぜりふは「あれから40年」だったけ。


   20年か〜

いろいろと感慨深い。
Jリーグが始まったのはもっと最近のことのようにも思えるし、やっぱり20年前のことのようにも思える。

たぶん5月だった開幕のことはよく覚えている。その日の夜にJリーグの試合の様子をニュースで見るまでサッカーにはまったく興味のなかった私は(たぶん当時の多くの日本人がそうだったはず)、Jリーグというものが始まることは知っていたが、別に気にも掛けずに夕方から後輩とゴルフの練習に行った。

あとで聞けばその後輩は大のサッカーファンで開幕試合を楽しみにしていたとのこと。彼には就職の世話をしてやり、その後に留学するときも何かと手伝ったのに20年経った今は行方知れずである。やっぱり、その時のことを恨んでいたに違いない(^^ゞ


   20年か〜

そりゃ歳を取るわけだ。でも私は歳を取ったという自覚もなく、あの頃とまったく中身は変わっていない。反省を込めて書くなら成長していない。大器晩成型だから(←自分で決めたんだけれど文句ある?)、成長するのはたぶんあと20〜30年後からということにしておこう。

そういえば未だJリーグの試合をスタジアムで見たことがない。去年はプロ野球を40数年ぶりに見たから今年はサッカーを見にいこうかな。

wassho at 23:42|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2013年03月01日

三季の国

日曜・月曜と冷蔵庫のように寒かった東京だが、昨日からは暖かくなり本日は気温18度まで上昇。そして春一番が吹いた。昼間はコートいらず。でも夜になってかなりの大雨。さっき帰ってきたが靴下までビショビショ。

明日からはまた10度前後で寒さが戻るらしい。春一番=春が来た合図のイメージがあるが、実際は春一番が吹いて暖かくなるのではなく、春一番のあと寒暖を繰り返して徐々に暖かくなっていく。予報では来週前半は寒く週末は暖かい。そろそろバイクが楽しめる気候になるかな?


ところで最近の気象状況を示す言葉。まず温暖化。3年前、2010年の夏の暑さは未だによく覚えているけれど、それ以外に実感として温暖化を感じることはほとんどない。というか温暖化はどこへ行ったの?というのが正直なところ。次に異常気象。たまにゲリラ豪雨などのニュースを見るがあまり遭遇したことがないし、たまに遭遇しても短い時間のことだから強くは印象に残らない。


それよりもここ数年感じているのは春と秋の短さ。夏の暑さがダラダラと長く続いて急に冷え込む。冬もずっと寒くて急に暑くなる。春と秋、もっとも過ごしやすい季節が、どうも短くなっているような気がする。四季がハッキリしているのが日本の特徴であり良さでもあるのに何となく不満。四季はあるが、春と秋が短くなっているので1つ引いて三季かな。

今年は穏やかな春が長く楽しめますように。

wassho at 22:33|PermalinkComments(0) 生活、日常