2013年06月
2013年06月27日
すきやばし次郎でボヤ騒ぎ
月曜日、お昼頃に地下鉄の銀座駅から地上に出て並木通りに入ろうとしたら、消防車が何台もいてビックリ。野次馬になってiPhoneで撮影する。
報道のカメラもでている。
歩道は歩けるが、車道は立ち入り禁止。
上空にはヘリコプター。(蚊みたいに写っているけど)
合計3機いた。
消防士に隠れているが指揮所と書かれたノボリ?が立てられているから、
ここが現場らしい。
大きな火事の時に指揮所が設けられるのか、どんな火事の時でもあるのかは知らないが、とにかく指揮所というものは初めて見た。まあ、あまり火事の現場に出くわすことはないけどね。ところで指揮所は消火活動の指揮を執る所なんだろう。しかし無線機とか映像モニターなどがあるわけでもなく、単にこの場所を指揮所に決めたという位置づけみたい。
数えたら並木通りだけで消防車は16台出動していた。しかし現場に緊迫感はあまりない。誤報だったのか、もう消火したのか? 消したとしても地面は濡れていないし、きな臭い匂いもしなかったから、せいぜいボヤ程度だったんだろうと推測。銀座の場合、ちょっとしたことでも消防車はいっぱいやってくる。
というわけでひと安心して、ハシゴ車を眺めて喜ぶ。
実は子供の頃から消防車ファン(^^ゞ
後でニュースを見たら、ミシュラン3つ星の超高級寿司店「すきやばし次郎」のボヤ騒ぎだった。
以下はヤフーニュースからの引用
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ミシュラン三つ星すし店・すきやばし次郎でぼや
スポーツ報知 6月25日(火)7時3分配信
24日午前11時半ごろ、格付けガイド本「ミシュランガイド」で最高の三つ星を6年連続で獲得している人気すし店「すきやばし次郎」が入る東京都中央区銀座の塚本素山ビル(9階建て、地下2階)でわらなどが焼けるぼや騒ぎがあった。現場は繁華街の一角で辺りは一時騒然となった。
警視庁築地署によると、地下1階にあるすきやばし次郎の従業員がカツオのたたきを作るためにわらを使用。従業員が金属製のバケツにわらを入れ、カツオをあぶる作業をした後、地下2階の倉庫に運び入れたが、その後出火したとみられる。同署は、鎮火が不十分だった可能性があるとみて詳しい出火原因を調べている。
ぼやで倉庫の天井3平方メートル、雑誌や新聞が焼けたが、火は同日午後1時過ぎに消し止められた。東京消防庁によると、40代と50代の消防隊員が一酸化炭素中毒のため、病院に搬送された。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
すきやばし次郎って、ここにあったんだ。
ほぼ毎日、この並木通りを通っているのにちっとも知らなかった。
もっとも並木通り側はビルの裏口だけれど。
すきやばし次郎は1人4〜5万円は取られる超高級店。行ったことはないし、特に行きたいとも思わない。そんなに払うなら2万円の寿司屋に2回行ったほうが私の場合は満足度が高いような気がする。それよりもフレンチかステーキかな。まあ好みや価値観は人それぞれ。もちろん誰かが連れて行ってくれるなら、ヨロコンデお供する。
ニュースを読んで気になったのは消防隊員が一酸化炭素中毒になっていること。酸素ボンベ&マスクを装備しているし、何より火災現場のリスクを熟知しているはずなのに不可解。それにすきやばし次郎はカウンター10席程度の小さな店。いくら何ヶ月先まで予約が取れない超人気店=常に満席とはいえ、寿司屋がカツオのたたきに使うワラの量なんてたかがしれている。それが燃えたとして消防士が中毒になるほどの一酸化炭素が充満するのだろうか?
現場に突入
→ ちょっとしたボヤだった
→ あっ、すきやばし次郎の寿司が置いてあるぞ
→ ラッキー!モグモグ(´〜`)
→ と、油断していたら一酸化炭素がーーーなんてことはないよね(^^ゞ
以上、3日遅れの現場レポートでした。
追伸
ニュースになっていない地元ならではの情報を。
その日の夜、現場を通りかかると、まだ1台消防車が残っていた。消防士も2名は目にした。次の日、また現場を通りかかると、消防車ではないが赤く塗られた消防署のクルマが駐まっていた。現場検証? ボヤ程度にしてみれば、ずいぶん時間が掛かっているような。消防士がつまみ食いした寿司の支払いでもめていたりして(^^ゞ
報道のカメラもでている。
歩道は歩けるが、車道は立ち入り禁止。
上空にはヘリコプター。(蚊みたいに写っているけど)
合計3機いた。
消防士に隠れているが指揮所と書かれたノボリ?が立てられているから、
ここが現場らしい。
大きな火事の時に指揮所が設けられるのか、どんな火事の時でもあるのかは知らないが、とにかく指揮所というものは初めて見た。まあ、あまり火事の現場に出くわすことはないけどね。ところで指揮所は消火活動の指揮を執る所なんだろう。しかし無線機とか映像モニターなどがあるわけでもなく、単にこの場所を指揮所に決めたという位置づけみたい。
数えたら並木通りだけで消防車は16台出動していた。しかし現場に緊迫感はあまりない。誤報だったのか、もう消火したのか? 消したとしても地面は濡れていないし、きな臭い匂いもしなかったから、せいぜいボヤ程度だったんだろうと推測。銀座の場合、ちょっとしたことでも消防車はいっぱいやってくる。
というわけでひと安心して、ハシゴ車を眺めて喜ぶ。
実は子供の頃から消防車ファン(^^ゞ
後でニュースを見たら、ミシュラン3つ星の超高級寿司店「すきやばし次郎」のボヤ騒ぎだった。
以下はヤフーニュースからの引用
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ミシュラン三つ星すし店・すきやばし次郎でぼや
スポーツ報知 6月25日(火)7時3分配信
24日午前11時半ごろ、格付けガイド本「ミシュランガイド」で最高の三つ星を6年連続で獲得している人気すし店「すきやばし次郎」が入る東京都中央区銀座の塚本素山ビル(9階建て、地下2階)でわらなどが焼けるぼや騒ぎがあった。現場は繁華街の一角で辺りは一時騒然となった。
警視庁築地署によると、地下1階にあるすきやばし次郎の従業員がカツオのたたきを作るためにわらを使用。従業員が金属製のバケツにわらを入れ、カツオをあぶる作業をした後、地下2階の倉庫に運び入れたが、その後出火したとみられる。同署は、鎮火が不十分だった可能性があるとみて詳しい出火原因を調べている。
ぼやで倉庫の天井3平方メートル、雑誌や新聞が焼けたが、火は同日午後1時過ぎに消し止められた。東京消防庁によると、40代と50代の消防隊員が一酸化炭素中毒のため、病院に搬送された。
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すきやばし次郎って、ここにあったんだ。
ほぼ毎日、この並木通りを通っているのにちっとも知らなかった。
もっとも並木通り側はビルの裏口だけれど。
すきやばし次郎は1人4〜5万円は取られる超高級店。行ったことはないし、特に行きたいとも思わない。そんなに払うなら2万円の寿司屋に2回行ったほうが私の場合は満足度が高いような気がする。それよりもフレンチかステーキかな。まあ好みや価値観は人それぞれ。もちろん誰かが連れて行ってくれるなら、ヨロコンデお供する。
ニュースを読んで気になったのは消防隊員が一酸化炭素中毒になっていること。酸素ボンベ&マスクを装備しているし、何より火災現場のリスクを熟知しているはずなのに不可解。それにすきやばし次郎はカウンター10席程度の小さな店。いくら何ヶ月先まで予約が取れない超人気店=常に満席とはいえ、寿司屋がカツオのたたきに使うワラの量なんてたかがしれている。それが燃えたとして消防士が中毒になるほどの一酸化炭素が充満するのだろうか?
現場に突入
→ ちょっとしたボヤだった
→ あっ、すきやばし次郎の寿司が置いてあるぞ
→ ラッキー!モグモグ(´〜`)
→ と、油断していたら一酸化炭素がーーーなんてことはないよね(^^ゞ
以上、3日遅れの現場レポートでした。
追伸
ニュースになっていない地元ならではの情報を。
その日の夜、現場を通りかかると、まだ1台消防車が残っていた。消防士も2名は目にした。次の日、また現場を通りかかると、消防車ではないが赤く塗られた消防署のクルマが駐まっていた。現場検証? ボヤ程度にしてみれば、ずいぶん時間が掛かっているような。消防士がつまみ食いした寿司の支払いでもめていたりして(^^ゞ
2013年06月26日
南房総をブラブラと 2
気になっていた海岸線を探検できて満足した後、フラワーラインの残り半分を走って410号線に出る。そのまま走ってもつまらないので海岸方向への脇道にそれてみると、小さな漁港の横を通って、その先にクルマ10台分くらいの駐車場があった。とりあえずバイクを駐める。でも駐車場から海に出られるようになっているが、ほとんど防波堤で特に散策するような場所でもなし。
ところで駐車場から、さらにその先に進む所には「この先Uターンできません」というような張り紙があちこちに貼ってあった。単なる親切な注意書きには思えなかった。
そうか!
この先には何かあるんだ!
と閃いた。
バイクならUターンできるだろうと張り紙を無視して奥へ入っていく。
そうしたら、こんな小さな海岸に出た。
後で調べたら、ここは布良(めら)海岸という場所で、テレビドラマのビーチボーイズのロケがおこなわれたことで有名なんだそうである。といわれてもビーチボーイズというドラマを見たことはないのだが。砂浜の長さは200〜300メートルくらいと小さいが、なかなかいい雰囲気。
話を「この先Uターンできません」に戻すと、確かに道はクルマがギリギリ通れるくらいなのだが、海岸の奥にある民宿につながっていて、そこの駐車場でUターンはできる。ロケ地見たさに観光客=Uターンするクルマがいっぱい押し寄せたので民宿が張り紙を貼ったというのが私の推理。ただしクルマを駐められるのは、その民宿の敷地しかなく有料になっている。漁港の先にあった駐車場は無料。
とりあえず民宿の敷地でUターン。そして無料駐車場まで戻って、また海岸まで来るのは面倒だったから(歩いて3分ほど)、海岸と道路を区切っている杭の内側にコソッとBMW F800Rを駐める。けっこう傾いてヤバイ雰囲気。杭と杭の間が「Uターンできない」と警告されていた道。
砂地でスタンドがめり込むから、こんな場所を探した。
ここは中央部が砂浜で、両サイドは岩場になっている。
断崖絶壁ぽいのは、お約束のローアングルだからそう見えるだけというか、ワザとそう見えるように撮った。実際の岩の高さは1メートルくらい。
岩越しにサーフィン見物。
乗ったら終わり程度の小さな波。
水遊びサーフィンを見ていてもつまらないので岩場をブラブラ。
シャッタースピードを速くして、本当はバシャーっと跳ねる波飛沫(しぶき)を撮りたかった。しかし曇りで光が弱かったせいか波飛沫に立体感が出ず迫力のない結果に。私はけっこう濡れたのにクヤシイ。
サイズ的な迫力はないものの、なかなか見飽きない風景。
当初の予定では、この先の86号線で北上して、その後は房総半島の真ん中を縦断している88号線で富津あたりまで戻って館山道に乗るつもりだった。房総半島をグルッと回るには、この日はスタートが遅すぎたから。
でも房総半島のほぼ先端まで来ているわけだから、そこから山の中を北上するのも、東海岸沿いに北上するのも、そんなに変わらないかと海岸線ツーリング続行。とりあえず、この日は気の向くままに成り行き任せ。布良海岸を出たのは午後4時頃。
布良海岸からしばらく走ると灯台のある野島崎。
どうせ明るいうちには帰れないからと、またまたバイクを駐めてブラブラ。
野島崎のあたりは茶色の大きな岩がゴロゴロしている。本当は野島崎の少し西側が奇岩っぽい形の岩が多いのだけれど、通り過ぎてしまったので雰囲気だけ味わって。
灯台は野島崎の岬の先端にあって、岬の付け根あたりに小さな漁港がある。
釣り人がいる、よくある写真に見えるだろうが、
実はこれがちょっとビックリする場所なのである。
コンクリートの岸壁と海の高さがほとんど一緒!
普通、もうちょっと高くない?
野島崎から東方向に進んで千倉(ちくら)の先あたりまでは、まさに海沿いで適度にクネクネしていて本当に素晴らしいシーサードライン。やっぱりここを走らないで帰るのはもったいない。なお千倉から北へ何キロかは第2フラワーラインとも呼ばれている。でも最初のフラワーラインと違って花が植えられているわけじゃない。その先は同じ道路が外房黒潮ラインに名前が変わるが、ぜんぶまとめて外房黒潮ラインでいいのにとも思う。
その後は鴨川まで走って長狭街道で西へ戻り、410号線、92号線で北上。房総半島を横断&縦断、つまり海岸線を離れて山道を走っている間に日が落ちなければいいやと考えていたのだが(あまり道路に照明がないので)、何とかギリギリセーフで山を降りてアクアラインの入り口である袖ヶ浦まで戻ってこられた。
ちょっと走り疲れたので珍しくアクアラインの海ほたるで休憩。
午後7時半の海ほたるの風景。
東京方向の夜景。
海ほたるから東京側は海底トンネルだから海は真っ暗。
海ほたるではNEX-5の「手持ち夜景モード」というので撮ってみた。
手持ちというのは普通にカメラを構えて撮るという意味で、その反対語は三脚に載せて撮るということ。「手持ち夜景モード」ではシャッターを押すと、自動的にバシャバシャバシャと5〜6枚の連写になる。おそらく違う露出で何枚か撮って、それを合成する仕組み(記録されるのは1枚の写真のみ)。
それぞれキレイに撮れていると思うが、普通のおまかせモードでも撮って「手持ち夜景モード」の効果を較べなかったのがマヌケ。
千葉方向。
千葉から海ほたるまでは東京湾に橋が架かっている。
この写真はクルマのヘッドライトにかなり引っ張られているかな。実際に目にするヘッドライトはこんなに明るくない。
ところでこの日はスーパームーン。
まだ時間が早いので少し黄色。朝日や夕日と同じで、月も低い位置にある時は黄色いものであるが、都会にいると建物に遮られて低い位置の月をあまり見られないから、黄色い月を見るのは何となく新鮮。
走行260キロ。
ツーリングというより徘徊に近い1日だったけれど
最後に月見とは風流なりや。
おしまい
ところで駐車場から、さらにその先に進む所には「この先Uターンできません」というような張り紙があちこちに貼ってあった。単なる親切な注意書きには思えなかった。
そうか!
この先には何かあるんだ!
と閃いた。
バイクならUターンできるだろうと張り紙を無視して奥へ入っていく。
そうしたら、こんな小さな海岸に出た。
後で調べたら、ここは布良(めら)海岸という場所で、テレビドラマのビーチボーイズのロケがおこなわれたことで有名なんだそうである。といわれてもビーチボーイズというドラマを見たことはないのだが。砂浜の長さは200〜300メートルくらいと小さいが、なかなかいい雰囲気。
話を「この先Uターンできません」に戻すと、確かに道はクルマがギリギリ通れるくらいなのだが、海岸の奥にある民宿につながっていて、そこの駐車場でUターンはできる。ロケ地見たさに観光客=Uターンするクルマがいっぱい押し寄せたので民宿が張り紙を貼ったというのが私の推理。ただしクルマを駐められるのは、その民宿の敷地しかなく有料になっている。漁港の先にあった駐車場は無料。
とりあえず民宿の敷地でUターン。そして無料駐車場まで戻って、また海岸まで来るのは面倒だったから(歩いて3分ほど)、海岸と道路を区切っている杭の内側にコソッとBMW F800Rを駐める。けっこう傾いてヤバイ雰囲気。杭と杭の間が「Uターンできない」と警告されていた道。
砂地でスタンドがめり込むから、こんな場所を探した。
ここは中央部が砂浜で、両サイドは岩場になっている。
断崖絶壁ぽいのは、お約束のローアングルだからそう見えるだけというか、ワザとそう見えるように撮った。実際の岩の高さは1メートルくらい。
岩越しにサーフィン見物。
乗ったら終わり程度の小さな波。
水遊びサーフィンを見ていてもつまらないので岩場をブラブラ。
シャッタースピードを速くして、本当はバシャーっと跳ねる波飛沫(しぶき)を撮りたかった。しかし曇りで光が弱かったせいか波飛沫に立体感が出ず迫力のない結果に。私はけっこう濡れたのにクヤシイ。
サイズ的な迫力はないものの、なかなか見飽きない風景。
当初の予定では、この先の86号線で北上して、その後は房総半島の真ん中を縦断している88号線で富津あたりまで戻って館山道に乗るつもりだった。房総半島をグルッと回るには、この日はスタートが遅すぎたから。
でも房総半島のほぼ先端まで来ているわけだから、そこから山の中を北上するのも、東海岸沿いに北上するのも、そんなに変わらないかと海岸線ツーリング続行。とりあえず、この日は気の向くままに成り行き任せ。布良海岸を出たのは午後4時頃。
布良海岸からしばらく走ると灯台のある野島崎。
どうせ明るいうちには帰れないからと、またまたバイクを駐めてブラブラ。
野島崎のあたりは茶色の大きな岩がゴロゴロしている。本当は野島崎の少し西側が奇岩っぽい形の岩が多いのだけれど、通り過ぎてしまったので雰囲気だけ味わって。
灯台は野島崎の岬の先端にあって、岬の付け根あたりに小さな漁港がある。
釣り人がいる、よくある写真に見えるだろうが、
実はこれがちょっとビックリする場所なのである。
コンクリートの岸壁と海の高さがほとんど一緒!
普通、もうちょっと高くない?
野島崎から東方向に進んで千倉(ちくら)の先あたりまでは、まさに海沿いで適度にクネクネしていて本当に素晴らしいシーサードライン。やっぱりここを走らないで帰るのはもったいない。なお千倉から北へ何キロかは第2フラワーラインとも呼ばれている。でも最初のフラワーラインと違って花が植えられているわけじゃない。その先は同じ道路が外房黒潮ラインに名前が変わるが、ぜんぶまとめて外房黒潮ラインでいいのにとも思う。
その後は鴨川まで走って長狭街道で西へ戻り、410号線、92号線で北上。房総半島を横断&縦断、つまり海岸線を離れて山道を走っている間に日が落ちなければいいやと考えていたのだが(あまり道路に照明がないので)、何とかギリギリセーフで山を降りてアクアラインの入り口である袖ヶ浦まで戻ってこられた。
ちょっと走り疲れたので珍しくアクアラインの海ほたるで休憩。
午後7時半の海ほたるの風景。
東京方向の夜景。
海ほたるから東京側は海底トンネルだから海は真っ暗。
海ほたるではNEX-5の「手持ち夜景モード」というので撮ってみた。
手持ちというのは普通にカメラを構えて撮るという意味で、その反対語は三脚に載せて撮るということ。「手持ち夜景モード」ではシャッターを押すと、自動的にバシャバシャバシャと5〜6枚の連写になる。おそらく違う露出で何枚か撮って、それを合成する仕組み(記録されるのは1枚の写真のみ)。
それぞれキレイに撮れていると思うが、普通のおまかせモードでも撮って「手持ち夜景モード」の効果を較べなかったのがマヌケ。
千葉方向。
千葉から海ほたるまでは東京湾に橋が架かっている。
この写真はクルマのヘッドライトにかなり引っ張られているかな。実際に目にするヘッドライトはこんなに明るくない。
ところでこの日はスーパームーン。
まだ時間が早いので少し黄色。朝日や夕日と同じで、月も低い位置にある時は黄色いものであるが、都会にいると建物に遮られて低い位置の月をあまり見られないから、黄色い月を見るのは何となく新鮮。
走行260キロ。
ツーリングというより徘徊に近い1日だったけれど
最後に月見とは風流なりや。
おしまい
2013年06月23日
南房総をブラブラと
午前10時頃と中途半端な時間に起床。雲は厚そうだったが、ところどころの切れ目からは濃い青空がのぞいていた。梅雨なのに日曜日にせっかく雨が降っていないんだから、近所の海浜公園あたりまでサクッと走りに行くかと昼過ぎに自宅を出る。ガソリンタンクがほとんど空だったので、とりあえず給油。ガソリンを満タンにしたら、もう少し遠くへ行こうかという気持ちになり、気がついたらアクアラインを渡っていた(^^ゞ
特に目的地はないものの、海水浴シーズンで人が多くなる前に、のんびり海を眺めてみようかという気持ちは何となくあった。というわけで南房総に向かうことに。そして、そのあたりに行くなら気になっている場所があることを思い出す。
地図はグーグルマップ。
アクアラインを渡って木更津ジャンクションまで行き、そこから館山(たてやま)自動車道で南下する。今回は房総半島を反時計回りに回るルートになった。富津(ふっつ)あたりで高速を降りて海沿いの国道127号で南下するのが海岸線ツーリングの定石だが、出発が遅かったので館山自動車道の終点である富浦まで一気に走る。
房総半島の西海岸は館山あたりから少し南国ぽくなる。館山湾の南側に張り出している半島の先っちょが洲崎という場所。洲崎と対岸の三浦半島にある剱崎(つるぎさき)を結ぶラインより北側が浦賀水道で、南側が太平洋という区分になっている。館山湾沿いに洲崎へ向かう道路はのんびりした感じでとてもいい。
半島の先端を過ぎると県道257号を東に向かって走ることになる。地図では小さくて見にくいが国道410号と合流するまでが房総フラワーラインと呼ばれる道路。春には道路の両側に菜の花が植えられているが、残念ながらそのシーズンに走ったことはない。
房総フラワーラインは4キロほど続く海沿いの直線道路。しかし防風林があって海は見えない。このあたりは海水浴場としては利用されておらず海岸に出る道もない。だからクルマやバイクを駐めておく場所も、道路沿いにあるホテルやゴルフ場の駐車場を別とすれば基本的にない。
なんどかフラワーラインを走った後、ここの防風林の向こう側はどうなっているのか気になっていた。それでグーグルマップの衛星写真で確認すると延々と砂浜が広がっているではないか。なぜ海岸に出られないようにしているのかはわからないが、
出れぬなら、出てみせようホトトギス(^^ゞ
バイクなら少しのスペースに駐められるから、いずれ探検しようと以前から思っていた場所なのである。
その前にフラワーラインに入ってすぐ、道の駅ならぬ海の駅という看板があったので、少し道をそれて行ってみる。
こんな感じの場所。
建物は飲食店。もう3時前だったからか閉まっていた。
道の駅は国交省が設備の基準を定めた登録基準をクリアした施設。この海の駅はそれに便乗した単なるネーミング。でもアイデアとしてはグッド。私もつい釣られてしまったのだから。
BMW F800Rと海が一緒に写るように駐めたが、構図的にイマイチ。
飲食店の軒先から海岸に出られるようになっている。
見て通りのゴツゴツした岩場。
行ける所まで沖合に行くというのが、私のオキテだが
わりと小さな岩が多くて
足が濡れないギリギリのところを歩いて行くことになる。
でも、この左足を撮るのに気を取られて、
少し高くなった小波で右足が濡れてしまった(/o\)
おまけに少々沖に進んだところで、特に景色が変わるわけでもなく。
10分ほど遊んでフラワーラインに戻る。
フラワーラインはこんな感じの道路。
両サイドに花壇のようなものがあって、春には菜の花が植えられる。
写真の右側が海。
4キロほどあるフラワーラインのちょうど真ん中あたりに、車道と歩道を区切っている縁石が切れている場所があった。シメシメ。
クルマやバイクを駐める場所がないと書いたが、フラワーラインの東端には公園のようになっている所、西端には道の駅があって、そこに駐めることはできる。でも私が出たかったのは、この長い海岸線のど真ん中だったのである。
鎖があるのは、きっと車両進入禁止という意味と解釈(^^ゞ
ゴールデンウイークに鹿島灘海浜公園で見た、防風林の苗の栽培エリア?のようなものが見えてきた。
でも中は雑草が生えているだけ。
数メーターほど、かなり急な坂をよじ登ると、
海が見えた。
衛星写真で見たとおりの長い海岸線。
こっちが西方向。
東方向。
張り出しているのが、この後に訪れた布良あたりである。
いろいろ打ち上げられているが、人が捨てたゴミのようなものは少ない。
お約束の流木発見。
貝殻が一杯落ちているのは海がきれいな証拠。
チューブを巻いたビッグウエーブ!ーーーなわけはなく、
デジタルズームで望遠撮影してみる。
波打ち際はとてもキレイ。
房総半島は砂の色が黒めなのが残念。
しばらく波を眺めながらボケーッとする。
遠くにサーファーが3〜4名いたが、ほとんどこの広い海独占である。
狙い通りで大満足。
雲が多く青空が少なめなのが、ちょっと残念。
一番高い所(砂の急な坂を登り切った所)からフラワーライン方向を眺める。写真の中央あたりを横切って、わずかに白く見えるのがフラワーラインの道路。途中が窪地のようになっている。かなり距離があるように見えるが、道路まで3分ほどしか離れていない。
ーーー続く
特に目的地はないものの、海水浴シーズンで人が多くなる前に、のんびり海を眺めてみようかという気持ちは何となくあった。というわけで南房総に向かうことに。そして、そのあたりに行くなら気になっている場所があることを思い出す。
地図はグーグルマップ。
アクアラインを渡って木更津ジャンクションまで行き、そこから館山(たてやま)自動車道で南下する。今回は房総半島を反時計回りに回るルートになった。富津(ふっつ)あたりで高速を降りて海沿いの国道127号で南下するのが海岸線ツーリングの定石だが、出発が遅かったので館山自動車道の終点である富浦まで一気に走る。
房総半島の西海岸は館山あたりから少し南国ぽくなる。館山湾の南側に張り出している半島の先っちょが洲崎という場所。洲崎と対岸の三浦半島にある剱崎(つるぎさき)を結ぶラインより北側が浦賀水道で、南側が太平洋という区分になっている。館山湾沿いに洲崎へ向かう道路はのんびりした感じでとてもいい。
半島の先端を過ぎると県道257号を東に向かって走ることになる。地図では小さくて見にくいが国道410号と合流するまでが房総フラワーラインと呼ばれる道路。春には道路の両側に菜の花が植えられているが、残念ながらそのシーズンに走ったことはない。
房総フラワーラインは4キロほど続く海沿いの直線道路。しかし防風林があって海は見えない。このあたりは海水浴場としては利用されておらず海岸に出る道もない。だからクルマやバイクを駐めておく場所も、道路沿いにあるホテルやゴルフ場の駐車場を別とすれば基本的にない。
なんどかフラワーラインを走った後、ここの防風林の向こう側はどうなっているのか気になっていた。それでグーグルマップの衛星写真で確認すると延々と砂浜が広がっているではないか。なぜ海岸に出られないようにしているのかはわからないが、
出れぬなら、出てみせようホトトギス(^^ゞ
バイクなら少しのスペースに駐められるから、いずれ探検しようと以前から思っていた場所なのである。
その前にフラワーラインに入ってすぐ、道の駅ならぬ海の駅という看板があったので、少し道をそれて行ってみる。
こんな感じの場所。
建物は飲食店。もう3時前だったからか閉まっていた。
道の駅は国交省が設備の基準を定めた登録基準をクリアした施設。この海の駅はそれに便乗した単なるネーミング。でもアイデアとしてはグッド。私もつい釣られてしまったのだから。
BMW F800Rと海が一緒に写るように駐めたが、構図的にイマイチ。
飲食店の軒先から海岸に出られるようになっている。
見て通りのゴツゴツした岩場。
行ける所まで沖合に行くというのが、私のオキテだが
わりと小さな岩が多くて
足が濡れないギリギリのところを歩いて行くことになる。
でも、この左足を撮るのに気を取られて、
少し高くなった小波で右足が濡れてしまった(/o\)
おまけに少々沖に進んだところで、特に景色が変わるわけでもなく。
10分ほど遊んでフラワーラインに戻る。
フラワーラインはこんな感じの道路。
両サイドに花壇のようなものがあって、春には菜の花が植えられる。
写真の右側が海。
4キロほどあるフラワーラインのちょうど真ん中あたりに、車道と歩道を区切っている縁石が切れている場所があった。シメシメ。
クルマやバイクを駐める場所がないと書いたが、フラワーラインの東端には公園のようになっている所、西端には道の駅があって、そこに駐めることはできる。でも私が出たかったのは、この長い海岸線のど真ん中だったのである。
鎖があるのは、きっと車両進入禁止という意味と解釈(^^ゞ
ゴールデンウイークに鹿島灘海浜公園で見た、防風林の苗の栽培エリア?のようなものが見えてきた。
でも中は雑草が生えているだけ。
数メーターほど、かなり急な坂をよじ登ると、
海が見えた。
衛星写真で見たとおりの長い海岸線。
こっちが西方向。
東方向。
張り出しているのが、この後に訪れた布良あたりである。
いろいろ打ち上げられているが、人が捨てたゴミのようなものは少ない。
お約束の流木発見。
貝殻が一杯落ちているのは海がきれいな証拠。
チューブを巻いたビッグウエーブ!ーーーなわけはなく、
デジタルズームで望遠撮影してみる。
波打ち際はとてもキレイ。
房総半島は砂の色が黒めなのが残念。
しばらく波を眺めながらボケーッとする。
遠くにサーファーが3〜4名いたが、ほとんどこの広い海独占である。
狙い通りで大満足。
雲が多く青空が少なめなのが、ちょっと残念。
一番高い所(砂の急な坂を登り切った所)からフラワーライン方向を眺める。写真の中央あたりを横切って、わずかに白く見えるのがフラワーラインの道路。途中が窪地のようになっている。かなり距離があるように見えるが、道路まで3分ほどしか離れていない。
ーーー続く
2013年06月20日
愛と哀しみのボレロ
最近DVDを借りてみた映画。
ここでいうボレロとは女性が着る丈の短い上着ではなく、ラベルという人が作曲したクラシック音楽のタイトル。もともとボレロはワルツやソナタと同じように曲の形式を表す言葉だが、ラベルの作曲したボレロがあまりに有名で、ボレロをいえばその曲を指す場合がほとんど。ボレロの名前は知らなくても、CMやドラマでもしょっちゅう使われているから、聴けば「ああ、これか」とわかるはず。
それで「愛と哀しみのボレロ」。
1981年公開だから30年以上前の映画。タイトルだけはずっと昔から知っていたように思う。もちろん観たのは初めて。映画は痛快アクション系が好みだけれど、そればかりじゃ芸がないから、たまに毛色の違うものも借りてくることを以前にも書いたかもしれない。監督はクロード・ルルーシュというフランス人で、あまりよく知らない。当然この映画はフランス映画。フランス映画がハリウッド映画と互角に張り合えていたのは、この頃までだったようなイメージをなんとなく持っている。
ブログに書くのだから、それなりに気に入ったということ。
でもかなり変わった映画である。
まず、この映画はセリフが極端に少ない。特に前半はほとんどセリフがない。映像というか情景描写だけで勝負したかったのだろうか。でも何の不満もなく話の内容はわかるから、この勝負は成功していると思う。セリフが少ないことによる説明不足、情報不足は感じなかった。よく考えたら小説でも登場人物は映画ほど喋らない。ひょっとしたら、本来はこれくらいが適正なセリフ量かもしれない。ハリウッド映画は必要のないセリフどころか、無駄な叫び声や効果音が多すぎるかもね。
基本的には第2次世界大戦前後の、何かといろいろ大変だった時代の生活や人生を描いている映画である。登場するのは次の有名な方々とその家族。
グレン・ミラー
グレン・ミラー楽団を率いたアメリカの有名ジャズミュージシャン
エディット・ピアフ
フランスの国民的女性歌手
カラヤン
クラシック音楽界では皇帝と呼ばれたドイツの指揮者
ヌレエフ
ロシアの男性バレエダンサー
私でも多少は知っているくらいのバレエのスーパースター
これらの人たちを史実として描いたのではなく、あくまでモデルとして題材に使っているだけでストーリーは全くの架空物語。たとえばナチスの進駐軍としてフランスに来ていた若き頃のカラヤンが、エディット・ピアフと不倫して子供を作ったことになっている。その他も全くの創作。
映画が公開された1981年にカラヤンとヌレエフはまだ存命で、今なら権利関係でかなりややこしいことになりそうだが、当時はそんなことはなかったのかな。それにしても日本で例えるなら、超大御所クラスの長嶋茂雄と吉永小百合の間に隠し子がいたというようなストーリーの映画を作るのだからおもしろい。
映画には有名人をモデルにしていない家族がもう一組登場して合計5組。そしてカラヤンをのぞけば、大戦中が親の世代、戦後は子供の世代が中心の話になる。そして何と親子は全員一人二役なのである。例えばグレン・ミラーを演じていた俳優はその息子も演じ、グレン・ミラーの妻を演じていた女優はその娘も演じている。ヌレエフの母親に至ってはヌレエフの娘、つまり母と孫という配役。こんなに一人二役が多い映画は初めて観た。映画は5組の家族の話がバラバラに進行する。だから顔を見るだけで「あっ、これはあの夫婦の子供の話ね」とわかりやすいといえばわかりやすいけれど。
さらにこの映画は3時間と長い。ラストシーンが圧巻であるが、それを効果的にするために多少ダラダラ話を進めた疑いもビミョーにあり。観ればわかるがニューヨークでグレン・ミラーの家の隣に住んでいた家族の話とか、有名人じゃない家族の息子の友達の苦労話とかは、あってもなくても映画には影響しなかったと思う。
逆に3時間もあるのに、ヌレエフや有名でない家族の両親が出会って結婚するまでの展開はビックリするくらい早い。出会って、見つめ合って、その次は結婚式のシーンになっているくらいのテンポ。口説いたりプロポーズさせたらセリフが長くなるから、それを嫌ったのかな?
さて、ラストシーンはヌレエフがボレロに合わせて踊るバレエ。門外漢なのでバレエには何となく優雅なイメージしかないが、このシーンはとても激しい踊りーーーというか舞踏と書いたほうがしっくりくるパフォーマンス。映画ではヌレエフが宮殿のサロンのようなところで踊るシーンも別にあって、そちらも素晴らしい。演じているのはジョルジュ・ドンという本物のバレエダンサー。もちろん彼はヌレエフの父親も一人二役で演じているが、役者じゃないから、残念ながらそっちはとってもダイコン。
ラストシーンがどれほど素晴らしいかは、文章力がないから表現できない(^^ゞ ぶっちゃけメンズのダンスなんかにまったく興味がない。それでも食い入るように画面を見ていたとだけ書いておく。ちなみにラストシーンは15分くらいある。
そのラストシーンは赤十字主催のチャリティコンサートという設定になっている。ヌレエフがボレロにあわせて踊り、ボレロを演奏するオーケストラを指揮するのはカラヤン。大物歌手になったという設定のグレン・ミラーの娘と、同じく歌手になった有名人じゃない家族の孫がデュエットで歌い、司会を勤めるのはテレビキャスターになったエディット・ピアフの娘。観客にはそれぞれの家族もいる。バラバラに話が進んできた登場人物達がここで偶然にも一堂に会したという、とてもとても無理がある設定。
しかし、それぞれの国で色々あったね、戦争がなければもっと違う人生があっただろうにーーーというネタ振りには一役買っているし、それを下敷きに観るからヌレエフのダンスはより一層鬼気迫る。登場する5組の家族はそれぞれアーティスト家系なので、戦争の哀しみを乗り越えての芸術賛歌というのが、この映画のテーマかもしれない。そういう意味では、あまり観ることのできない「純な」映画である。
3時間の暇があるなら観て損はしないと思う。
なお現在DVDは廃盤で、ツタヤのみ独自のレンタル版を扱っている模様。
ここでいうボレロとは女性が着る丈の短い上着ではなく、ラベルという人が作曲したクラシック音楽のタイトル。もともとボレロはワルツやソナタと同じように曲の形式を表す言葉だが、ラベルの作曲したボレロがあまりに有名で、ボレロをいえばその曲を指す場合がほとんど。ボレロの名前は知らなくても、CMやドラマでもしょっちゅう使われているから、聴けば「ああ、これか」とわかるはず。
それで「愛と哀しみのボレロ」。
1981年公開だから30年以上前の映画。タイトルだけはずっと昔から知っていたように思う。もちろん観たのは初めて。映画は痛快アクション系が好みだけれど、そればかりじゃ芸がないから、たまに毛色の違うものも借りてくることを以前にも書いたかもしれない。監督はクロード・ルルーシュというフランス人で、あまりよく知らない。当然この映画はフランス映画。フランス映画がハリウッド映画と互角に張り合えていたのは、この頃までだったようなイメージをなんとなく持っている。
ブログに書くのだから、それなりに気に入ったということ。
でもかなり変わった映画である。
まず、この映画はセリフが極端に少ない。特に前半はほとんどセリフがない。映像というか情景描写だけで勝負したかったのだろうか。でも何の不満もなく話の内容はわかるから、この勝負は成功していると思う。セリフが少ないことによる説明不足、情報不足は感じなかった。よく考えたら小説でも登場人物は映画ほど喋らない。ひょっとしたら、本来はこれくらいが適正なセリフ量かもしれない。ハリウッド映画は必要のないセリフどころか、無駄な叫び声や効果音が多すぎるかもね。
基本的には第2次世界大戦前後の、何かといろいろ大変だった時代の生活や人生を描いている映画である。登場するのは次の有名な方々とその家族。
グレン・ミラー
グレン・ミラー楽団を率いたアメリカの有名ジャズミュージシャン
エディット・ピアフ
フランスの国民的女性歌手
カラヤン
クラシック音楽界では皇帝と呼ばれたドイツの指揮者
ヌレエフ
ロシアの男性バレエダンサー
私でも多少は知っているくらいのバレエのスーパースター
これらの人たちを史実として描いたのではなく、あくまでモデルとして題材に使っているだけでストーリーは全くの架空物語。たとえばナチスの進駐軍としてフランスに来ていた若き頃のカラヤンが、エディット・ピアフと不倫して子供を作ったことになっている。その他も全くの創作。
映画が公開された1981年にカラヤンとヌレエフはまだ存命で、今なら権利関係でかなりややこしいことになりそうだが、当時はそんなことはなかったのかな。それにしても日本で例えるなら、超大御所クラスの長嶋茂雄と吉永小百合の間に隠し子がいたというようなストーリーの映画を作るのだからおもしろい。
映画には有名人をモデルにしていない家族がもう一組登場して合計5組。そしてカラヤンをのぞけば、大戦中が親の世代、戦後は子供の世代が中心の話になる。そして何と親子は全員一人二役なのである。例えばグレン・ミラーを演じていた俳優はその息子も演じ、グレン・ミラーの妻を演じていた女優はその娘も演じている。ヌレエフの母親に至ってはヌレエフの娘、つまり母と孫という配役。こんなに一人二役が多い映画は初めて観た。映画は5組の家族の話がバラバラに進行する。だから顔を見るだけで「あっ、これはあの夫婦の子供の話ね」とわかりやすいといえばわかりやすいけれど。
さらにこの映画は3時間と長い。ラストシーンが圧巻であるが、それを効果的にするために多少ダラダラ話を進めた疑いもビミョーにあり。観ればわかるがニューヨークでグレン・ミラーの家の隣に住んでいた家族の話とか、有名人じゃない家族の息子の友達の苦労話とかは、あってもなくても映画には影響しなかったと思う。
逆に3時間もあるのに、ヌレエフや有名でない家族の両親が出会って結婚するまでの展開はビックリするくらい早い。出会って、見つめ合って、その次は結婚式のシーンになっているくらいのテンポ。口説いたりプロポーズさせたらセリフが長くなるから、それを嫌ったのかな?
さて、ラストシーンはヌレエフがボレロに合わせて踊るバレエ。門外漢なのでバレエには何となく優雅なイメージしかないが、このシーンはとても激しい踊りーーーというか舞踏と書いたほうがしっくりくるパフォーマンス。映画ではヌレエフが宮殿のサロンのようなところで踊るシーンも別にあって、そちらも素晴らしい。演じているのはジョルジュ・ドンという本物のバレエダンサー。もちろん彼はヌレエフの父親も一人二役で演じているが、役者じゃないから、残念ながらそっちはとってもダイコン。
ラストシーンがどれほど素晴らしいかは、文章力がないから表現できない(^^ゞ ぶっちゃけメンズのダンスなんかにまったく興味がない。それでも食い入るように画面を見ていたとだけ書いておく。ちなみにラストシーンは15分くらいある。
そのラストシーンは赤十字主催のチャリティコンサートという設定になっている。ヌレエフがボレロにあわせて踊り、ボレロを演奏するオーケストラを指揮するのはカラヤン。大物歌手になったという設定のグレン・ミラーの娘と、同じく歌手になった有名人じゃない家族の孫がデュエットで歌い、司会を勤めるのはテレビキャスターになったエディット・ピアフの娘。観客にはそれぞれの家族もいる。バラバラに話が進んできた登場人物達がここで偶然にも一堂に会したという、とてもとても無理がある設定。
しかし、それぞれの国で色々あったね、戦争がなければもっと違う人生があっただろうにーーーというネタ振りには一役買っているし、それを下敷きに観るからヌレエフのダンスはより一層鬼気迫る。登場する5組の家族はそれぞれアーティスト家系なので、戦争の哀しみを乗り越えての芸術賛歌というのが、この映画のテーマかもしれない。そういう意味では、あまり観ることのできない「純な」映画である。
3時間の暇があるなら観て損はしないと思う。
なお現在DVDは廃盤で、ツタヤのみ独自のレンタル版を扱っている模様。
2013年06月11日
道志みちで道を間違えた
アジサイツーリングの後半。
アジサイを見てそのまま帰ってもよかったのだが、今回が片道45キロ、前回の生田緑地バラツーリングに至っては片道15キロとバイク的には物足りなかったので、もう少しどこかに寄り道して帰ろうと考える。
それでiPhoneでグーグルマップを見ると、相模原北公園は道志みちの入り口まで10キロほどの位置にあることに気付く。道志みちはブログでも何回か書いた相模原市と山中湖を結ぶ道路である(国道413号線)。山あいのクネクネとした道路で富士五湖方面へ行く場合の裏街道的存在。山中湖までの距離はだいたい60キロくらい。
というわけでアジサイツーリングの後半は道志みちツーリングに決定。山中湖まで行くつもりはないが、相模原側から3/5くらいのところに道の駅があるので、そこでUターンして戻ってくるプラン。途中に日帰り温泉の看板もたくさんあったからひとっ風呂浴びてくるのも悪くない。
ーーーなんてことをiPhoneをいじりながら相模原北公園の駐輪場で考えているうちに、道志みちの北側にもう1本道路があることを思い出した。道志みちもかなり山の奥深くを走っている道であるが、それより山奥ってどんな道だろうと前から興味があった。去年、どこかに行った帰りに走るつもりが、時間がなかったか雨が降ったかで断念したルートである。
それがこのルート。
道志みちを相模原から1/3くらいいったところで神奈川県道76号線で北上し、道志みちの北側に平行している神奈川・山梨県道35線で西へ進み、途中で国道やバイパスを少し通って、最後は山梨県道24号線で道志みちに戻ってくる。道志村にある道の駅も道路の合流地点のすぐ近くなので今回のプランにぴったり。
というわけで「道志みちよりさらに山奥ツーリング」にプラン変更して公園を出発。いつも混んでいる津久井湖周辺も比較的空いていて、道志みちまではすぐに到着。
ーーーだが、このに後に道を間違えてしまった(/o\)
道志みちのことを知っている人はタイトルを読んで、道志みちは一本道なのに何を間違えるのかと思ったかもしれないが、県道への入り方を間違えたのである。
この日、私が間違えて走ったルート。
76号線より手前にある518号線で北上してしまい、517号と76号をてっきり35号線だと勘違いして走り、突然交差した道が道志みちでビックリ!という結末。お釈迦様の手の上をぐるぐる回っていた孫悟空になった気分(^^ゞ
なぜ間違えたかというと
公園でルートを決めた後は、道志みちに入って最初に分岐している道を右折だと頭に入れて走っていた。しかし、ここに貼ったマップでは最初の分岐が518号になっているが、518号は76号より細い県道で、公園でiPhoneで見ていたグーグルマップの拡大比率では表示されていなかった。だから最初に現れた518号を76号だと思い込んでしまったのである。
教訓
スマホなど小さな画面で地図を見る時は
充分に拡大表示してからルートを最終確認しましょう。
518号の最初はそれなりの道幅があるものの、すぐに狭くなる。途中で完全に1車線になる箇所があって、その区間の手前には2メーター幅のゲートが設置されて大型車は進入できないようになっている。路面の状態はそれほど悪くはなかった。
517号に入り、少し道幅が広がった区間で撮影。
基本的にずっとこんな感じ。ブラインドコーナー(カーブの先が見えない)ばかりで、たまに対向車も来るので安全運転に徹して走る。それはそれで修行を楽しむような感じ。山は一杯見えるけれど(というか山しか見えない)、景色の開けた眺めのよい場所はなかった。76号線はもう少し広い。
途中にあったダム。
一部が木に隠れているが神奈川県道志ダムの看板。
県道はダムの上を走っている。
上流側。
奥相模湖という名前がついているが、川が堰き止められて多少広くなっている程度。
下流側。
ダムからの放流はなく横から水が流れていた。
このダムは76号線と道志みちが合流する手前にあり、その時はまだ35号線を走っていると思っていたから、ダムを出発したら急に広い道路が現れ、しかも国道413号線(道志みちのこと)と書いてあって「ナンデ?!」と思ったしだい。
事態がよく飲み込めないまま、なぜか右折した。しばらくしてそれが山中湖方向だとわかる。狐につままれた気分で道志みちを走り、とりあえず道の駅まで行くことにする。道の駅についてバイクを駐めたら、タバコも吸わずにiPhoneを取り出しグーグルマップとにらめっこ。30秒後くらいにようやく518号線の存在に気がつき事態を把握する。
どっと疲れが出たので、夕方の中途半端な時間にもかかわらずカレーを食べて体力と精神力の回復を図る。ここのカレーはわりと濃い味で美味しい。ご飯の横に添えられているのは道志村名物のクレソン。ただし、あまり香りも味もしなかった。
時間帯的に道志みちは相模原方面に向かうクルマが多かったし、何となくクネクネ道にも飽きたので、だったらついでに山中湖でも見て帰るかと考える。バイクに乗り始めるまで山中湖というのは「ついで行く」ような距離にある場所では決してなかったのだが(^^ゞ
ナビの表示で道の駅の標高は715メートル。相模原北公園で27度あった気温は20度になっていた。ここから山中湖に向かう途中で道志みちは標高を1000メートル以上に上げ、気温も16度まで下がった。革ジャンの下はポロシャツ一枚できたのでちょっと寒い。
道の駅を出発する時、どうせ帰りは遅くなるのだから、少しねばって山中湖で富士山の夕焼けを見ようと考えていた。でもあいにく山中湖はこんな雲だらけの天候。撮影は午後6時前。場所は北岸の長池親水公園で、晴れていたらこんな感じに富士山が見える所。
とても夕焼けは見られそうにないので、山中湖をグルッと1周した後は素直に御殿場まで降りて東名で帰ってきた。
走行約220キロ。
予定外のことをして、さらに予定外の結果になったツーリング。
でも約1ヶ月ぶりにそこそこの距離を走れたのでよしとしよう。
いろいろあったが、
この日のメインはアジサイだったということを忘れないための写真。
おしまい
アジサイを見てそのまま帰ってもよかったのだが、今回が片道45キロ、前回の生田緑地バラツーリングに至っては片道15キロとバイク的には物足りなかったので、もう少しどこかに寄り道して帰ろうと考える。
それでiPhoneでグーグルマップを見ると、相模原北公園は道志みちの入り口まで10キロほどの位置にあることに気付く。道志みちはブログでも何回か書いた相模原市と山中湖を結ぶ道路である(国道413号線)。山あいのクネクネとした道路で富士五湖方面へ行く場合の裏街道的存在。山中湖までの距離はだいたい60キロくらい。
というわけでアジサイツーリングの後半は道志みちツーリングに決定。山中湖まで行くつもりはないが、相模原側から3/5くらいのところに道の駅があるので、そこでUターンして戻ってくるプラン。途中に日帰り温泉の看板もたくさんあったからひとっ風呂浴びてくるのも悪くない。
ーーーなんてことをiPhoneをいじりながら相模原北公園の駐輪場で考えているうちに、道志みちの北側にもう1本道路があることを思い出した。道志みちもかなり山の奥深くを走っている道であるが、それより山奥ってどんな道だろうと前から興味があった。去年、どこかに行った帰りに走るつもりが、時間がなかったか雨が降ったかで断念したルートである。
それがこのルート。
道志みちを相模原から1/3くらいいったところで神奈川県道76号線で北上し、道志みちの北側に平行している神奈川・山梨県道35線で西へ進み、途中で国道やバイパスを少し通って、最後は山梨県道24号線で道志みちに戻ってくる。道志村にある道の駅も道路の合流地点のすぐ近くなので今回のプランにぴったり。
というわけで「道志みちよりさらに山奥ツーリング」にプラン変更して公園を出発。いつも混んでいる津久井湖周辺も比較的空いていて、道志みちまではすぐに到着。
ーーーだが、このに後に道を間違えてしまった(/o\)
道志みちのことを知っている人はタイトルを読んで、道志みちは一本道なのに何を間違えるのかと思ったかもしれないが、県道への入り方を間違えたのである。
この日、私が間違えて走ったルート。
76号線より手前にある518号線で北上してしまい、517号と76号をてっきり35号線だと勘違いして走り、突然交差した道が道志みちでビックリ!という結末。お釈迦様の手の上をぐるぐる回っていた孫悟空になった気分(^^ゞ
なぜ間違えたかというと
公園でルートを決めた後は、道志みちに入って最初に分岐している道を右折だと頭に入れて走っていた。しかし、ここに貼ったマップでは最初の分岐が518号になっているが、518号は76号より細い県道で、公園でiPhoneで見ていたグーグルマップの拡大比率では表示されていなかった。だから最初に現れた518号を76号だと思い込んでしまったのである。
教訓
スマホなど小さな画面で地図を見る時は
充分に拡大表示してからルートを最終確認しましょう。
518号の最初はそれなりの道幅があるものの、すぐに狭くなる。途中で完全に1車線になる箇所があって、その区間の手前には2メーター幅のゲートが設置されて大型車は進入できないようになっている。路面の状態はそれほど悪くはなかった。
517号に入り、少し道幅が広がった区間で撮影。
基本的にずっとこんな感じ。ブラインドコーナー(カーブの先が見えない)ばかりで、たまに対向車も来るので安全運転に徹して走る。それはそれで修行を楽しむような感じ。山は一杯見えるけれど(というか山しか見えない)、景色の開けた眺めのよい場所はなかった。76号線はもう少し広い。
途中にあったダム。
一部が木に隠れているが神奈川県道志ダムの看板。
県道はダムの上を走っている。
上流側。
奥相模湖という名前がついているが、川が堰き止められて多少広くなっている程度。
下流側。
ダムからの放流はなく横から水が流れていた。
このダムは76号線と道志みちが合流する手前にあり、その時はまだ35号線を走っていると思っていたから、ダムを出発したら急に広い道路が現れ、しかも国道413号線(道志みちのこと)と書いてあって「ナンデ?!」と思ったしだい。
事態がよく飲み込めないまま、なぜか右折した。しばらくしてそれが山中湖方向だとわかる。狐につままれた気分で道志みちを走り、とりあえず道の駅まで行くことにする。道の駅についてバイクを駐めたら、タバコも吸わずにiPhoneを取り出しグーグルマップとにらめっこ。30秒後くらいにようやく518号線の存在に気がつき事態を把握する。
どっと疲れが出たので、夕方の中途半端な時間にもかかわらずカレーを食べて体力と精神力の回復を図る。ここのカレーはわりと濃い味で美味しい。ご飯の横に添えられているのは道志村名物のクレソン。ただし、あまり香りも味もしなかった。
時間帯的に道志みちは相模原方面に向かうクルマが多かったし、何となくクネクネ道にも飽きたので、だったらついでに山中湖でも見て帰るかと考える。バイクに乗り始めるまで山中湖というのは「ついで行く」ような距離にある場所では決してなかったのだが(^^ゞ
ナビの表示で道の駅の標高は715メートル。相模原北公園で27度あった気温は20度になっていた。ここから山中湖に向かう途中で道志みちは標高を1000メートル以上に上げ、気温も16度まで下がった。革ジャンの下はポロシャツ一枚できたのでちょっと寒い。
道の駅を出発する時、どうせ帰りは遅くなるのだから、少しねばって山中湖で富士山の夕焼けを見ようと考えていた。でもあいにく山中湖はこんな雲だらけの天候。撮影は午後6時前。場所は北岸の長池親水公園で、晴れていたらこんな感じに富士山が見える所。
とても夕焼けは見られそうにないので、山中湖をグルッと1周した後は素直に御殿場まで降りて東名で帰ってきた。
走行約220キロ。
予定外のことをして、さらに予定外の結果になったツーリング。
でも約1ヶ月ぶりにそこそこの距離を走れたのでよしとしよう。
いろいろあったが、
この日のメインはアジサイだったということを忘れないための写真。
おしまい
2013年06月08日
相模原北公園にアジサイを見に行く
たぶんアジサイは物心ついた頃に最初にキレイだと思った花だったように思う。もっともそれはアジサイが大きくて色鮮やかと、単純にわかりやすくキレイだったからのような気がするが。それと実家や校庭の庭にも植えられていたアジサイの周りにはカタツムリがいて、それを見つけるのも楽しかった。少し大きくなってフランス料理ではカタツムリを食べると知った時は心底驚いたし、そして大人なって初めてエスカルゴを食べた時は、アイツらこんなにうまかったのかともう一度驚いた(^^ゞ
アジサイは今でも好きな花のひとつであるが、難点は梅雨のシーズンの花だということ。それに少し雨に降られて濡れていたたほうが風情があるのだから、バイクで見に行くにはまったく持って不都合な花でもある。でも毎日前を通る学校の前栽にアジサイが植えてあって、それが日々色濃くなっていくのを見ているうちに、どこかアジサイの名所に出かけるかと。
アジサイの名所はあちこちにある。今回出かけたのは神奈川県相模原市にある相模原北公園というところ。相模原市は市の花がアジサイで、ここと近くにある相模原麻溝公園にかなりのアジサイが植えられている。時期的にはもう1週間か2週間後後がベストだと思うが、本格的に梅雨になったらバイクで行けないので晴れ時々曇りの本日にお出かけ。
地図は毎度のグーグルマップ。
自宅からは45キロくらい。前回バラを見に行った生田緑地ほどではないが、ツーリングというほどの距離じゃない。世田谷通り・鶴川通り(東京と神奈川で呼び名が変わる)でのんびりと走る。
公園について適当な駐輪場に駐めて中に入る。
案内看板のようなものが見あたらない公園である。
適当に歩いていたらバラが植えられている一角に出た。
バラ専門のところと較べたら規模は小さいが、バラがあることは知らなかったので得した気分。それとこの日は風がほとんどなかったのでバラの香りがかなり濃厚に漂っていたのもいい感じ。
花の状態もよかったし種類も色々あった。
もちろん白や黄色のバラもあった。しかし例によってピントがボケボケでブログでは紹介できず。カメラなんて普通に撮る分にはとっくに完成したテクノロジーだと思っていたのに、どうも期待はずれなことが多い。
まだ蕾のバラも多かった。
とにかく今ここに来ると、バラとアジサイの両方が楽しめる。
それで肝心のアジサイはどこだとブラブラ公園を歩く。
ところどころなかなかいい感じ。
写っているのはモミジだから紅葉もキレイなのかな?
こんな池が見えて
降りてみたら遊び場になっていた。
するとその横に花菖蒲(はなしょうぶ)が植えられた一角が。
バラエティに富んだ公園である。
とにかく今ここに来ると、バラとアジサイと花菖蒲の3つが楽しめる(^^ゞ
いずれアヤメかカキツバターーーどっちも同じくらいキレイという意味。何となく美人2名を比較する時に使う言葉のような気がするのは私だけかな。似たような花だが、アヤメは花に虎のような模様(網目=あみめ=アヤメ)があり、カキツバタは白い模様がある。そしてこのように黄色の模様があるのが花菖蒲。ちなみに5月の節句にお風呂に入れるショウブは葉っぱの形が似ているだけで全然別物。
さらに進んでいくと、ようやくアジサイの植えられているエリアに出た。
このマルマルした感じがいいね。
公園にはいろいろな種類が植えられているが、この一角だけは1品種だけでかなり大きな面積を占めている。たぶん白いアジサイだと思うが、まだちょっと時期が早かったみたい。この景色が満開の白いアジサイで埋まると想像して楽しんだ。
ちなみに現在の成長度合いをアップで撮るとこんな感じ。
そのほかの満開のアジサイのアップ。
アジサイは色が変わる場合があるが、その途中だと思う。
色が変わることからアジサイの花言葉は「移り気」。私がアジサイに惹かれるのはそこが共通点だったりして(^^ゞ
白い部分がタコの吸盤のように見えた。
ハッキリした色もキレイだが、
こういう淡い色のがアジサイらしい気がする。
と、いいつつ濃い色のアジサイ。
赤系のアジサイは街中では少数派の気がする。
こういうツートーンもあまり見たことがない。
これはアジサイのつぼみのように見えるけれどちょっと違う。
これはガクアジサイという種類で、先に写真を貼り付けた丸く咲いているのはホンアジサイ。アジサイは大きく分けてこの2つに分類される。
さて、ここからの話がややこしい。
ホンアジサイの写真を見れば、たいていの人がアジサイの花というはず。実はアレは花じゃない。花の根元には萼(ガク)とよばれる花びらを支えている部分がある。実がなった時、ガクはヘタになっているといえばわかりやすいか。ホンアジサイで花のように見えるのはガクの見かけが花のように変化したものである。よく見れば雄しべも雌しべもないことに気付くはず。それで真ん中に花びらを留めるように丸いものがポツンとあるが、あれがアジサイの本当のツボミ。
ガクアジサイは言葉が二重にややこしい。周りに花のように見えるのホンアジサイと同じく萼(ガク)が変化したもの。真ん中に密集しているのが本物のツボミ。その萼(ガク)がツボミを額縁(がくぶち)のように取り囲んでいるからガクアジサイという。おなじガクでも萼と額の違い。ややこしいから囲みアジサイという名前にでもして欲しかった。
ホンアジサイもガクアジサイも、本物のツボミはやがて咲く。でもガクが花のようになって本物の花の機能が退化したのか、雄しべも雌しべがあっても基本的に実はつけない。だからアジサイは挿し木で増やすのが普通。なお書いたことの半分くらいは正しいと思っているが、適当な知識だから興味があったら自分で調べてね。
ガクアジサイの本物のツボミがいくつか咲いている。(クリックで拡大する)
ツボミは数ミリの大きさだから、アジサイの本当の花はとっても小さい。
ガクアジサイいろいろ。
アジサイエリアを離れて少しだけ公園を散歩。
アジサイエリアから出るところにあった純白のアジサイ。
こんな真っ白は初めて見た。
変わった花の咲いている木。
あまりキレイじゃなかったけど。
何か知らないけれど目立っていた植物。
見たことのない葉っぱをつけている木。
しばらく歩いていたら第2のバラエリア発見。
公園内に入る階段沿いに植えられていた。
あまりバラには見えないが確かにバラの香り。
外側の花びらの巻きがしっかりしているバラ。
何となく中途半端なバラアーチ。
こじゃれた建物をバックに、素人臭い構図で撮ってみる。
駐輪場に戻る。
アジサイツーリングのつもりだったが、
もうちょっとバイクで走ろうかと考えーーー。
ーーー続く
アジサイは今でも好きな花のひとつであるが、難点は梅雨のシーズンの花だということ。それに少し雨に降られて濡れていたたほうが風情があるのだから、バイクで見に行くにはまったく持って不都合な花でもある。でも毎日前を通る学校の前栽にアジサイが植えてあって、それが日々色濃くなっていくのを見ているうちに、どこかアジサイの名所に出かけるかと。
アジサイの名所はあちこちにある。今回出かけたのは神奈川県相模原市にある相模原北公園というところ。相模原市は市の花がアジサイで、ここと近くにある相模原麻溝公園にかなりのアジサイが植えられている。時期的にはもう1週間か2週間後後がベストだと思うが、本格的に梅雨になったらバイクで行けないので晴れ時々曇りの本日にお出かけ。
地図は毎度のグーグルマップ。
自宅からは45キロくらい。前回バラを見に行った生田緑地ほどではないが、ツーリングというほどの距離じゃない。世田谷通り・鶴川通り(東京と神奈川で呼び名が変わる)でのんびりと走る。
公園について適当な駐輪場に駐めて中に入る。
案内看板のようなものが見あたらない公園である。
適当に歩いていたらバラが植えられている一角に出た。
バラ専門のところと較べたら規模は小さいが、バラがあることは知らなかったので得した気分。それとこの日は風がほとんどなかったのでバラの香りがかなり濃厚に漂っていたのもいい感じ。
花の状態もよかったし種類も色々あった。
もちろん白や黄色のバラもあった。しかし例によってピントがボケボケでブログでは紹介できず。カメラなんて普通に撮る分にはとっくに完成したテクノロジーだと思っていたのに、どうも期待はずれなことが多い。
まだ蕾のバラも多かった。
とにかく今ここに来ると、バラとアジサイの両方が楽しめる。
それで肝心のアジサイはどこだとブラブラ公園を歩く。
ところどころなかなかいい感じ。
写っているのはモミジだから紅葉もキレイなのかな?
こんな池が見えて
降りてみたら遊び場になっていた。
するとその横に花菖蒲(はなしょうぶ)が植えられた一角が。
バラエティに富んだ公園である。
とにかく今ここに来ると、バラとアジサイと花菖蒲の3つが楽しめる(^^ゞ
いずれアヤメかカキツバターーーどっちも同じくらいキレイという意味。何となく美人2名を比較する時に使う言葉のような気がするのは私だけかな。似たような花だが、アヤメは花に虎のような模様(網目=あみめ=アヤメ)があり、カキツバタは白い模様がある。そしてこのように黄色の模様があるのが花菖蒲。ちなみに5月の節句にお風呂に入れるショウブは葉っぱの形が似ているだけで全然別物。
さらに進んでいくと、ようやくアジサイの植えられているエリアに出た。
このマルマルした感じがいいね。
公園にはいろいろな種類が植えられているが、この一角だけは1品種だけでかなり大きな面積を占めている。たぶん白いアジサイだと思うが、まだちょっと時期が早かったみたい。この景色が満開の白いアジサイで埋まると想像して楽しんだ。
ちなみに現在の成長度合いをアップで撮るとこんな感じ。
そのほかの満開のアジサイのアップ。
アジサイは色が変わる場合があるが、その途中だと思う。
色が変わることからアジサイの花言葉は「移り気」。私がアジサイに惹かれるのはそこが共通点だったりして(^^ゞ
白い部分がタコの吸盤のように見えた。
ハッキリした色もキレイだが、
こういう淡い色のがアジサイらしい気がする。
と、いいつつ濃い色のアジサイ。
赤系のアジサイは街中では少数派の気がする。
こういうツートーンもあまり見たことがない。
これはアジサイのつぼみのように見えるけれどちょっと違う。
これはガクアジサイという種類で、先に写真を貼り付けた丸く咲いているのはホンアジサイ。アジサイは大きく分けてこの2つに分類される。
さて、ここからの話がややこしい。
ホンアジサイの写真を見れば、たいていの人がアジサイの花というはず。実はアレは花じゃない。花の根元には萼(ガク)とよばれる花びらを支えている部分がある。実がなった時、ガクはヘタになっているといえばわかりやすいか。ホンアジサイで花のように見えるのはガクの見かけが花のように変化したものである。よく見れば雄しべも雌しべもないことに気付くはず。それで真ん中に花びらを留めるように丸いものがポツンとあるが、あれがアジサイの本当のツボミ。
ガクアジサイは言葉が二重にややこしい。周りに花のように見えるのホンアジサイと同じく萼(ガク)が変化したもの。真ん中に密集しているのが本物のツボミ。その萼(ガク)がツボミを額縁(がくぶち)のように取り囲んでいるからガクアジサイという。おなじガクでも萼と額の違い。ややこしいから囲みアジサイという名前にでもして欲しかった。
ホンアジサイもガクアジサイも、本物のツボミはやがて咲く。でもガクが花のようになって本物の花の機能が退化したのか、雄しべも雌しべがあっても基本的に実はつけない。だからアジサイは挿し木で増やすのが普通。なお書いたことの半分くらいは正しいと思っているが、適当な知識だから興味があったら自分で調べてね。
ガクアジサイの本物のツボミがいくつか咲いている。(クリックで拡大する)
ツボミは数ミリの大きさだから、アジサイの本当の花はとっても小さい。
ガクアジサイいろいろ。
アジサイエリアを離れて少しだけ公園を散歩。
アジサイエリアから出るところにあった純白のアジサイ。
こんな真っ白は初めて見た。
変わった花の咲いている木。
あまりキレイじゃなかったけど。
何か知らないけれど目立っていた植物。
見たことのない葉っぱをつけている木。
しばらく歩いていたら第2のバラエリア発見。
公園内に入る階段沿いに植えられていた。
あまりバラには見えないが確かにバラの香り。
外側の花びらの巻きがしっかりしているバラ。
何となく中途半端なバラアーチ。
こじゃれた建物をバックに、素人臭い構図で撮ってみる。
駐輪場に戻る。
アジサイツーリングのつもりだったが、
もうちょっとバイクで走ろうかと考えーーー。
ーーー続く
2013年06月06日
着たほうが涼しい?
数年前から一般的になってきた速乾性のTシャツや肌着類。今年はユニクロがエアリズムというブランドを立てて盛んに広告している。ユニクロのではないが私も数枚持っている。何年前に買ったのかは覚えていないが、まだこの類の商品が珍しい頃だった。その当時はまだジョギングをたまにはやっていて、夏だと大量の汗をかいて普通のTシャツだとビショビショになって身体に張り付くから、速乾性というのはどんなものだろうと興味を持ったのがきっかけ。
結論を書くと夏のジョギングのように大量の汗をかけば、素材繊維の処理能力を超えてしまって「速乾」はしなかった。ツルンとした生地だからコットンのTシャツと違って身体にベターっと張り付く度合いは確かに減ったが、かなり期待はずれ。速乾する時の気化熱で涼しく感じるとか書いてあったけれど、乾かないんだからそれもまったく実感できず。というわけで、その後に速乾商品が普及してきてもあまり関心を持たずにきた。
ちなみに私はワイシャツの下には肌着を着ない主義ーーーだった。肌着のシャツ姿の何となく無防備で弱々しいイメージが嫌いだったから。しかし40歳を少し過ぎた頃から冬の寒さがこたえるようになり(/o\)、半袖の黒やグレーのものならと何とか自分自身の美学と折り合いをつけてきたが、数年前から冬は長袖の発熱シャツを愛用し、もうこれなしで生きていけなくなった(^^ゞ
しかし当然ながら、保温の入らない季節になれば肌着は着ない。肌着には汗を吸収するという機能があるが、肌着を着たらその分暑いし、どうせワイシャツは1日着たら洗濯に出す。
今の季節なら仕事の時はワイシャツにジャケットという2枚構成になるわけだが、先日クローゼットから数回着ただけだった速乾性シャツが出てきたので、気まぐれでワイシャツの下に着て出かけてみた。
微妙ではあるが
何となく
これを着ていたほうが
涼しい気がする。
まだシャツが湿るほどの汗をかく気候ではないが、多少は身体から出ている水分が速乾・気化して温度を下げているのだろうか? (気化熱のことは自分で調べてね)
シャツ自体が冷たくならない限りワイシャツの下に着込めば保温方向に作用するはず。だから涼しいかどうかは速乾する時の気化熱の作用との綱引きになる。もっと気温が高くなれば着込むことによる保温のほうが勝ちそうな気がするが、速乾シャツのサラッとした肌触りも意外と心理的に効果がありそうで、今年はいろいろ試してみるつもりーーー
ーーーと書いたところで、最近は速乾素材のワイシャツも売っているから、だったらそれ1枚でいいんじゃないかと考えたり。
結論を書くと夏のジョギングのように大量の汗をかけば、素材繊維の処理能力を超えてしまって「速乾」はしなかった。ツルンとした生地だからコットンのTシャツと違って身体にベターっと張り付く度合いは確かに減ったが、かなり期待はずれ。速乾する時の気化熱で涼しく感じるとか書いてあったけれど、乾かないんだからそれもまったく実感できず。というわけで、その後に速乾商品が普及してきてもあまり関心を持たずにきた。
ちなみに私はワイシャツの下には肌着を着ない主義ーーーだった。肌着のシャツ姿の何となく無防備で弱々しいイメージが嫌いだったから。しかし40歳を少し過ぎた頃から冬の寒さがこたえるようになり(/o\)、半袖の黒やグレーのものならと何とか自分自身の美学と折り合いをつけてきたが、数年前から冬は長袖の発熱シャツを愛用し、もうこれなしで生きていけなくなった(^^ゞ
しかし当然ながら、保温の入らない季節になれば肌着は着ない。肌着には汗を吸収するという機能があるが、肌着を着たらその分暑いし、どうせワイシャツは1日着たら洗濯に出す。
今の季節なら仕事の時はワイシャツにジャケットという2枚構成になるわけだが、先日クローゼットから数回着ただけだった速乾性シャツが出てきたので、気まぐれでワイシャツの下に着て出かけてみた。
微妙ではあるが
何となく
これを着ていたほうが
涼しい気がする。
まだシャツが湿るほどの汗をかく気候ではないが、多少は身体から出ている水分が速乾・気化して温度を下げているのだろうか? (気化熱のことは自分で調べてね)
シャツ自体が冷たくならない限りワイシャツの下に着込めば保温方向に作用するはず。だから涼しいかどうかは速乾する時の気化熱の作用との綱引きになる。もっと気温が高くなれば着込むことによる保温のほうが勝ちそうな気がするが、速乾シャツのサラッとした肌触りも意外と心理的に効果がありそうで、今年はいろいろ試してみるつもりーーー
ーーーと書いたところで、最近は速乾素材のワイシャツも売っているから、だったらそれ1枚でいいんじゃないかと考えたり。
2013年06月04日
ラファエロ展
3ヶ月間も開催していたのに、例のごとく終了間際にあたふたと。
訪れたのは終了3日前の5月31日。場所は上野の国立西洋美術館。
この展覧会は「ラファエロ」と画家の名前だけで、いたってシンプルなのが珍しい。
写真は展覧会を見終えてからiPhoneで撮ったもの。私が着いた時はこの2〜3倍くらいの行列があった。回れ右して帰るべきか躊躇したが、せっかく上野まで仕事の合間を縫って来たんだしと。ここに写っているのはチケットを買う行列で、その後に美術館の中に入る行列、展示室の中に入る行列と続くが、人数が多い割にはトータル20分くらいで展示室に入れた。
さてラファエロ。
誰でも名前くらいは知っているイタリアの代表的画家。ダ・ヴィンチとミケランジェロとあわせてルネサンスのルネサンスの三大巨匠と呼ばれている。1483年生まれ。日本では応仁の乱が終わったのが1477年だから、室町幕府が名前ばかりになり戦国時代が始まった頃の人である。ちなみに信長が生まれたのは1534年でもう50年ほど後。ラファエロは工房制作方式をとっていたこともあってたくさんの作品を残しているが、37歳で夭折している。時代や分野は違うものの、同じく35歳と若くして亡くなったモーツアルトと「甘美な美しさ」という点では芸風が似ているように私は感じる。
ところでラファエロの絵は何度も見ているような気がしていたが、まとまった数の作品が日本で展示されるのは初めてとのこと。今までたまにしか見ていなくても、それだけ印象が強かったということかもしれない。
「自画像」
20代後半の頃らしい。
この顔があんな絵を描いていたというのは何となく頷ける。首が長かったり肩の辺りの描き方が不自然だったり左側に寄った構図も含めて、私にはちょっとマニエリスムな印象を受ける。でも美術史的にはラファエロは正当ルネサンスでマニエリスムとは無関係ということになっている。マニエリスムの説明は難しいので興味があったら自分で調べて。私もチンプンカンプンにしか理解していないから。
「聖セバスティアヌス」
英語風に読むならセバスチャン。手に持っているのは羽根ペンではなく本物の弓矢。セバスチャンはキリスト教徒を迫害していた頃のローマ皇帝によって「たくさんの弓矢で射られる刑」に処せられた人。他の画家が描いたセバスチャンは身体中に弓矢が刺さっているものがほとんどだが、ラファエロの構成はひとひねり効いている。ついでになぜかは知らないが聖セバスチャンはゲイの象徴ということになっている。
「無口な女」
この作品はラファエロの画風とは少し違う印象。この頃の彼はダ・ヴィンチを研究していたらしく、そういえば顔は違うがポーズなんかは何となくモナリザっぽくもない。モナリザと同じように、あまり魅力的とはいえない女性をモデルにするということまで真似なくていいのに。
ところで、この展覧会では肖像画が多かった。というか後で紹介する大公の聖母以外はたいした作品がないので、肖像画を集めて体裁を繕った印象がなきにしもあらず。
「ベルナルド・ドヴィーツイ枢機卿の肖像」
これも身体のバランスがマニエリスム的にデフォルメされているように見えるーーー
それよりも私の気を引いたのは、いつものように絵とは関係ない事柄。まず赤いガウンの模様。これは織り柄それとも刺繍? いずれにしてもこんな生地は見たことがない。
それとこの人は肖像画を描いてもらうのになぜお札を握りしめているの? これは後で調べたらお札ではなく手紙だった。でもパッと見はお札に見えるよね? 手紙はこんな風に握らないと思うけれど。
「大公の聖母」
後にこの絵を購入したトスカーナー(イタリアの地名)大公フェルディナンド3世が、この絵をこよなく愛したことから大公の聖母という名前がついている。マリアと赤ちゃんのキリストの場合、聖母子と名付けられるのが普通だがなぜか聖母というタイトル。
今回の展示会の中でも圧倒的な存在感、オーラを放っていた作品。ラファエロワールド全開である。もともとは背景が描かれていて後世に黒く塗りつぶされたということで、そういわれてみればラファエロの柔らかさや色彩感がが足りない気もするが、いわれなきゃこれはこれで二人が浮かび上がって神秘的。
がしかし、私は重大なこと?に気がついてしまった。
上に貼った画像には向かってガウンの左側の真ん中から下に伸びる白い線がある。マリアの向かって顔の右側から胸にかけても白い線がある。これは絵についた傷だと思う。それでネットでこの絵を探すと、このキズがあるものとないものの2種類が存在するのである。
展示会のホームページの写真にはキズはない。
テレビ東京の美の巨人という番組で紹介された大公の聖母にはキズがある。これは現地の美術館で撮影したもの。だからキズがあるのが正しいような気がする。
ウィキペディアの写真にもキズはある。
(色が黄色いのは画像処理の過程での色ずれだから、とりあえず無視して)
しかし同じウィキペディアでも英語版にはキズがない。
いったいどっちが正しい?
そこでこの作品が収蔵されているイタリア・フィレンツェのパラティーナ美術館のホームページを調べてみた。本家にはキズはある。
どういうこと?????
推論1
どちらかが贋作。あるいは展示や貸し出し用のレプリカ。しかし仮に贋作・レプリカだとしても、こんな目立つところを書き間違えるとは考えづらいが。
推論2
キズのところを最近修復して、修復前後の画像が出回っている。でもネットで調べたがキズを修復したという情報はなかった。
推論3
単に作品を写真に撮った時の微妙なライティングなどの違いで、キズが目立ったり目立たなくなっているだけ。ーーーかなり大きなキズなので、ちょっと説得力が弱い。
推論4
画像ファイルによってはレタッチでキズを修復してある。
ーーーあり得るけど、美術館がそんなことするかな?
う〜ん、ナゾ ところで実際にこの目で見た上野の国立西洋美術館の展示にキズはあったかどうかというとーーーそんなことを気にしていなかったから、よく覚えていない(/o\)
なんとなく写真で判断する限りレプリカ疑惑がぬぐえないが
まっ、きれいな作品だったから、どっちでもいいや。
ジローラモ・デッラ・ロッピア
「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ」
こういう工作物を何と呼ぶのかわからないが、ラファエロの絵を陶器で再現したもの。ジローラモというのが作者の名前。珍しさもあってとても気に入った。公園にある小便小僧とはハッキリとレベルが違う。
焼き物だから、この類のものは型を取ってたくさん作れるはず。名画をモチーフにした立体置物なんてインテリアとか庭の置物におもしろいと思う。私もひとつ欲しいね。
これが陶器のモデルになったラファエロの「美しき女庭師」という作品。今の日本なら美しすぎる女庭師とでも呼ぶところ。この女性は聖母マリアその人なのに、なぜ庭師というマリアとも絵の情景とも関係ないタイトルがついている。なおこの絵は今回の展示作品には含まれていない。
大公の聖母以外にもうひとつくらい目玉となる作品が欲しかった気もするが、まあこんなものかな。でも満足度はちょっと低め。肖像画は似たようなものも多かったし、ラファエロの後継者とされる彼以外の画家の作品はイマイチだった(ラファエロの作品の後に見たせいもある)。またラファエロの作品をモチーフにした陶器の皿がたくさんあったものの、私には土産物屋レベルにしか見えなかった。
無理に作品数を欲張らないで、これぞという作品10点くらいだけで、その代わり入場料300円くらいでやってくれればいいのにと思う。ちなみに今回の入場料は1500円。このチケットで通常420円する常設展も見られるから実質1080円という計算もできるが、常設展抜きの料金も設定して欲しい。見たいと思っても、いつも時間がないから。
ついでに美術館前庭にあるロダンの彫刻。
「カレーの市民」という作品。カレーとはフランスの地名。
これは誰でも知っている「考える人」。
逆光で撮ったら虹みたいな光線になっちゃった。
訪れたのは終了3日前の5月31日。場所は上野の国立西洋美術館。
この展覧会は「ラファエロ」と画家の名前だけで、いたってシンプルなのが珍しい。
写真は展覧会を見終えてからiPhoneで撮ったもの。私が着いた時はこの2〜3倍くらいの行列があった。回れ右して帰るべきか躊躇したが、せっかく上野まで仕事の合間を縫って来たんだしと。ここに写っているのはチケットを買う行列で、その後に美術館の中に入る行列、展示室の中に入る行列と続くが、人数が多い割にはトータル20分くらいで展示室に入れた。
さてラファエロ。
誰でも名前くらいは知っているイタリアの代表的画家。ダ・ヴィンチとミケランジェロとあわせてルネサンスのルネサンスの三大巨匠と呼ばれている。1483年生まれ。日本では応仁の乱が終わったのが1477年だから、室町幕府が名前ばかりになり戦国時代が始まった頃の人である。ちなみに信長が生まれたのは1534年でもう50年ほど後。ラファエロは工房制作方式をとっていたこともあってたくさんの作品を残しているが、37歳で夭折している。時代や分野は違うものの、同じく35歳と若くして亡くなったモーツアルトと「甘美な美しさ」という点では芸風が似ているように私は感じる。
ところでラファエロの絵は何度も見ているような気がしていたが、まとまった数の作品が日本で展示されるのは初めてとのこと。今までたまにしか見ていなくても、それだけ印象が強かったということかもしれない。
「自画像」
20代後半の頃らしい。
この顔があんな絵を描いていたというのは何となく頷ける。首が長かったり肩の辺りの描き方が不自然だったり左側に寄った構図も含めて、私にはちょっとマニエリスムな印象を受ける。でも美術史的にはラファエロは正当ルネサンスでマニエリスムとは無関係ということになっている。マニエリスムの説明は難しいので興味があったら自分で調べて。私もチンプンカンプンにしか理解していないから。
「聖セバスティアヌス」
英語風に読むならセバスチャン。手に持っているのは羽根ペンではなく本物の弓矢。セバスチャンはキリスト教徒を迫害していた頃のローマ皇帝によって「たくさんの弓矢で射られる刑」に処せられた人。他の画家が描いたセバスチャンは身体中に弓矢が刺さっているものがほとんどだが、ラファエロの構成はひとひねり効いている。ついでになぜかは知らないが聖セバスチャンはゲイの象徴ということになっている。
「無口な女」
この作品はラファエロの画風とは少し違う印象。この頃の彼はダ・ヴィンチを研究していたらしく、そういえば顔は違うがポーズなんかは何となくモナリザっぽくもない。モナリザと同じように、あまり魅力的とはいえない女性をモデルにするということまで真似なくていいのに。
ところで、この展覧会では肖像画が多かった。というか後で紹介する大公の聖母以外はたいした作品がないので、肖像画を集めて体裁を繕った印象がなきにしもあらず。
「ベルナルド・ドヴィーツイ枢機卿の肖像」
これも身体のバランスがマニエリスム的にデフォルメされているように見えるーーー
それよりも私の気を引いたのは、いつものように絵とは関係ない事柄。まず赤いガウンの模様。これは織り柄それとも刺繍? いずれにしてもこんな生地は見たことがない。
それとこの人は肖像画を描いてもらうのになぜお札を握りしめているの? これは後で調べたらお札ではなく手紙だった。でもパッと見はお札に見えるよね? 手紙はこんな風に握らないと思うけれど。
「大公の聖母」
後にこの絵を購入したトスカーナー(イタリアの地名)大公フェルディナンド3世が、この絵をこよなく愛したことから大公の聖母という名前がついている。マリアと赤ちゃんのキリストの場合、聖母子と名付けられるのが普通だがなぜか聖母というタイトル。
今回の展示会の中でも圧倒的な存在感、オーラを放っていた作品。ラファエロワールド全開である。もともとは背景が描かれていて後世に黒く塗りつぶされたということで、そういわれてみればラファエロの柔らかさや色彩感がが足りない気もするが、いわれなきゃこれはこれで二人が浮かび上がって神秘的。
がしかし、私は重大なこと?に気がついてしまった。
上に貼った画像には向かってガウンの左側の真ん中から下に伸びる白い線がある。マリアの向かって顔の右側から胸にかけても白い線がある。これは絵についた傷だと思う。それでネットでこの絵を探すと、このキズがあるものとないものの2種類が存在するのである。
展示会のホームページの写真にはキズはない。
テレビ東京の美の巨人という番組で紹介された大公の聖母にはキズがある。これは現地の美術館で撮影したもの。だからキズがあるのが正しいような気がする。
ウィキペディアの写真にもキズはある。
(色が黄色いのは画像処理の過程での色ずれだから、とりあえず無視して)
しかし同じウィキペディアでも英語版にはキズがない。
いったいどっちが正しい?
そこでこの作品が収蔵されているイタリア・フィレンツェのパラティーナ美術館のホームページを調べてみた。本家にはキズはある。
どういうこと?????
推論1
どちらかが贋作。あるいは展示や貸し出し用のレプリカ。しかし仮に贋作・レプリカだとしても、こんな目立つところを書き間違えるとは考えづらいが。
推論2
キズのところを最近修復して、修復前後の画像が出回っている。でもネットで調べたがキズを修復したという情報はなかった。
推論3
単に作品を写真に撮った時の微妙なライティングなどの違いで、キズが目立ったり目立たなくなっているだけ。ーーーかなり大きなキズなので、ちょっと説得力が弱い。
推論4
画像ファイルによってはレタッチでキズを修復してある。
ーーーあり得るけど、美術館がそんなことするかな?
う〜ん、ナゾ ところで実際にこの目で見た上野の国立西洋美術館の展示にキズはあったかどうかというとーーーそんなことを気にしていなかったから、よく覚えていない(/o\)
なんとなく写真で判断する限りレプリカ疑惑がぬぐえないが
まっ、きれいな作品だったから、どっちでもいいや。
ジローラモ・デッラ・ロッピア
「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ」
こういう工作物を何と呼ぶのかわからないが、ラファエロの絵を陶器で再現したもの。ジローラモというのが作者の名前。珍しさもあってとても気に入った。公園にある小便小僧とはハッキリとレベルが違う。
焼き物だから、この類のものは型を取ってたくさん作れるはず。名画をモチーフにした立体置物なんてインテリアとか庭の置物におもしろいと思う。私もひとつ欲しいね。
これが陶器のモデルになったラファエロの「美しき女庭師」という作品。今の日本なら美しすぎる女庭師とでも呼ぶところ。この女性は聖母マリアその人なのに、なぜ庭師というマリアとも絵の情景とも関係ないタイトルがついている。なおこの絵は今回の展示作品には含まれていない。
大公の聖母以外にもうひとつくらい目玉となる作品が欲しかった気もするが、まあこんなものかな。でも満足度はちょっと低め。肖像画は似たようなものも多かったし、ラファエロの後継者とされる彼以外の画家の作品はイマイチだった(ラファエロの作品の後に見たせいもある)。またラファエロの作品をモチーフにした陶器の皿がたくさんあったものの、私には土産物屋レベルにしか見えなかった。
無理に作品数を欲張らないで、これぞという作品10点くらいだけで、その代わり入場料300円くらいでやってくれればいいのにと思う。ちなみに今回の入場料は1500円。このチケットで通常420円する常設展も見られるから実質1080円という計算もできるが、常設展抜きの料金も設定して欲しい。見たいと思っても、いつも時間がないから。
ついでに美術館前庭にあるロダンの彫刻。
「カレーの市民」という作品。カレーとはフランスの地名。
これは誰でも知っている「考える人」。
逆光で撮ったら虹みたいな光線になっちゃった。
2013年06月01日
ひまわり観察日記 発芽から3週間
ゴールデンウイークにチューリップの後にまいた種は「ひまわり」である。
子供の頃の夏休みを思い出して何か育てようと、「ひまわり」にするか「あさがお」にするか迷って今回は何となく「ひまわり」に。去年の夏にあけぼの山農業公園で5万本のひまわりを見て、あんな元気な感じがいくらかでもベランダで見られたら楽しそうと思ったのもひまわりにした理由。
もっとも普通のひまわりは大きすぎてベランダ栽培は難しいので、買ってきたのはミニひまわりの種。切り花でしか知らなく、生えているところは見たことがないのだが30センチくらいの背丈らしい。
ところで花の種は小さな紙の袋に入って売られている。当然、種が何粒入っているかが大事な情報。ところが袋には何粒かではなく何グラムの表示のみ。なんじゃそりゃ。お店の人に尋ねるも「お客さんからよく聞かれるんですが、私たちもわからないんです」との間抜けな答え。
一袋は必ず買うからとお店で袋を開けてみると20粒弱入っていた。とりあえず2袋購入。グラム表示しかないふざけた種子メーカーのことをブログでも紹介しようと思い、その袋を残しておいたつもりだったのに、なぜか見あたらず。播いた後すぐに写真に撮っておけばよかった。
<5月7日>
種をまいたのは5月1日。
それで6日後の5月7日にはこんな感じで土から芽がのぞき出す。
ただし撮影したのは5月9日で、こんな小さな双葉になっているものも。
<5月11日>
それから2日しか経っていないが、基本的に土日に写真撮影することにしているので。上の写真のミニミニ双葉と、この写真の左奥が同じもの。延びたのは6〜7ミリ。比率でいえば2日間で倍くらい大きくなっている。
種を被った芽。ということは種から腕を伸ばすのではなく、種から脚が伸びるようである。
<5月18日>
こういう状態を本葉が出たというんだったっけ?
4つのプランターの状態with私の足(^^ゞ
一番右7発芽
二番目同じく7発芽
三番目6発芽
4番目7発芽
種は基本的にこんな風にジグザグに播いた。
でも少し種が余ったので左右の端っこだけは縦に並んだように植えてある。
だから1つのプランターに9粒植えたはず。
<5月25日>
順調に成長しているはずだが、チューリップのようにグングン伸びている感じはしない。なんとなくひ弱な感じで、これが本当にひまわりになるのか今ひとつ確信が持てない。
そんなことよりも問題発生!
この日ベランダに出てみると虫が一杯飛んでいた。1〜2ミリくらいの大きさでハエのような蚊のような虫。これがコバエという奴か?
よく見るとクリスマス・カクタスの2鉢とそれに近い場所にあるひまわりのプランターに虫が多い。葉っぱを食っている様子はなかったが、ドラッグストアで「コバエ・ホイホイ」と「虫コナーズ」「キンチョール」を買ってくる。キンチョールを噴射するとあっけなくコバエは死ぬけれど、クリスマスカクタスやひまわりに対する影響が心配。とりあえず水やりの時に葉っぱを洗うように水をかけてみる。
キンチョールを吹きかけると次の日は大丈夫でも、2日後にはまたコバエが発生している。コバエ・ホイホイは1匹捕獲しただけで効果なし。虫コナーズも虫が来ているから同じく。
今までにこんな経験はない。
推理としては今のところ2つ。
1)
ひまわりにはコバエが来る。
でもベランダの左側のプランターにしかコバエがいないから、ひまわりが原因ではない気がする。
2)
クリスマス・カクタスは何十年と育てていてコバエが来たことはない。だから原因ではない。考えられるのはゴールデンウイークに新たに土をプランターに混ぜたが、その土の中にコバエの卵が混ざっていた、あるいはコバエが好きなものが入っていた。
しかし土は腐葉土や赤玉を全部一緒に混ぜた後に各プランターに入れたから、この推論もベランダの左側のプランターだけにコバエがいる説明としてはちょっと弱い。場所の近いプランターに、土作りをしたバケツの同じようなところの土を入れた可能性は高いが。
というわけで原因不明ーーー。
<6月1日>
4つのプランターの状態。
一番右:7発芽で変わらず。左上の2つは2週間前からほとんど
成長していない。
二番目:7発芽から6発芽に減少。右上のほうにあった芽が
なくなってしまった。
三番目:6発芽で変わらず。でも成長のばらつきが大きい。
四番目:7発芽で変わらず。一番右下はほとんど成長していないが
全体として成長のペースは一番速い。
アップで見た成長の度合い。先週とはそれほど変化なし。たまたま葉っぱの先にコバエが写っている。(クリックで写真は拡大します)
ちょっと気になるのが、葉っぱが黄色ぽくなっているのが2つあったこと。
キンチョールの影響か、あるいは週に2回の水やりじゃ足りないのか。でも土は触ってみると、水やり前でもそれなりに湿っている。
今からはもう発芽しないと思う。種を40近く播いて26発芽だから発芽率は26÷40=65%、アバウトに7割。予想よりちょっと低め。ポツンポツンじゃ寂しいから、もう少し様子を見てから3プランターくらいに植え替えるかもしれない。
とりあえず今はコバエをこまめに駆除すべきかどうかを思案中。
子供の頃の夏休みを思い出して何か育てようと、「ひまわり」にするか「あさがお」にするか迷って今回は何となく「ひまわり」に。去年の夏にあけぼの山農業公園で5万本のひまわりを見て、あんな元気な感じがいくらかでもベランダで見られたら楽しそうと思ったのもひまわりにした理由。
もっとも普通のひまわりは大きすぎてベランダ栽培は難しいので、買ってきたのはミニひまわりの種。切り花でしか知らなく、生えているところは見たことがないのだが30センチくらいの背丈らしい。
ところで花の種は小さな紙の袋に入って売られている。当然、種が何粒入っているかが大事な情報。ところが袋には何粒かではなく何グラムの表示のみ。なんじゃそりゃ。お店の人に尋ねるも「お客さんからよく聞かれるんですが、私たちもわからないんです」との間抜けな答え。
一袋は必ず買うからとお店で袋を開けてみると20粒弱入っていた。とりあえず2袋購入。グラム表示しかないふざけた種子メーカーのことをブログでも紹介しようと思い、その袋を残しておいたつもりだったのに、なぜか見あたらず。播いた後すぐに写真に撮っておけばよかった。
<5月7日>
種をまいたのは5月1日。
それで6日後の5月7日にはこんな感じで土から芽がのぞき出す。
ただし撮影したのは5月9日で、こんな小さな双葉になっているものも。
<5月11日>
それから2日しか経っていないが、基本的に土日に写真撮影することにしているので。上の写真のミニミニ双葉と、この写真の左奥が同じもの。延びたのは6〜7ミリ。比率でいえば2日間で倍くらい大きくなっている。
種を被った芽。ということは種から腕を伸ばすのではなく、種から脚が伸びるようである。
<5月18日>
こういう状態を本葉が出たというんだったっけ?
4つのプランターの状態with私の足(^^ゞ
一番右7発芽
二番目同じく7発芽
三番目6発芽
4番目7発芽
種は基本的にこんな風にジグザグに播いた。
でも少し種が余ったので左右の端っこだけは縦に並んだように植えてある。
だから1つのプランターに9粒植えたはず。
<5月25日>
順調に成長しているはずだが、チューリップのようにグングン伸びている感じはしない。なんとなくひ弱な感じで、これが本当にひまわりになるのか今ひとつ確信が持てない。
そんなことよりも問題発生!
この日ベランダに出てみると虫が一杯飛んでいた。1〜2ミリくらいの大きさでハエのような蚊のような虫。これがコバエという奴か?
よく見るとクリスマス・カクタスの2鉢とそれに近い場所にあるひまわりのプランターに虫が多い。葉っぱを食っている様子はなかったが、ドラッグストアで「コバエ・ホイホイ」と「虫コナーズ」「キンチョール」を買ってくる。キンチョールを噴射するとあっけなくコバエは死ぬけれど、クリスマスカクタスやひまわりに対する影響が心配。とりあえず水やりの時に葉っぱを洗うように水をかけてみる。
キンチョールを吹きかけると次の日は大丈夫でも、2日後にはまたコバエが発生している。コバエ・ホイホイは1匹捕獲しただけで効果なし。虫コナーズも虫が来ているから同じく。
今までにこんな経験はない。
推理としては今のところ2つ。
1)
ひまわりにはコバエが来る。
でもベランダの左側のプランターにしかコバエがいないから、ひまわりが原因ではない気がする。
2)
クリスマス・カクタスは何十年と育てていてコバエが来たことはない。だから原因ではない。考えられるのはゴールデンウイークに新たに土をプランターに混ぜたが、その土の中にコバエの卵が混ざっていた、あるいはコバエが好きなものが入っていた。
しかし土は腐葉土や赤玉を全部一緒に混ぜた後に各プランターに入れたから、この推論もベランダの左側のプランターだけにコバエがいる説明としてはちょっと弱い。場所の近いプランターに、土作りをしたバケツの同じようなところの土を入れた可能性は高いが。
というわけで原因不明ーーー。
<6月1日>
4つのプランターの状態。
一番右:7発芽で変わらず。左上の2つは2週間前からほとんど
成長していない。
二番目:7発芽から6発芽に減少。右上のほうにあった芽が
なくなってしまった。
三番目:6発芽で変わらず。でも成長のばらつきが大きい。
四番目:7発芽で変わらず。一番右下はほとんど成長していないが
全体として成長のペースは一番速い。
アップで見た成長の度合い。先週とはそれほど変化なし。たまたま葉っぱの先にコバエが写っている。(クリックで写真は拡大します)
ちょっと気になるのが、葉っぱが黄色ぽくなっているのが2つあったこと。
キンチョールの影響か、あるいは週に2回の水やりじゃ足りないのか。でも土は触ってみると、水やり前でもそれなりに湿っている。
今からはもう発芽しないと思う。種を40近く播いて26発芽だから発芽率は26÷40=65%、アバウトに7割。予想よりちょっと低め。ポツンポツンじゃ寂しいから、もう少し様子を見てから3プランターくらいに植え替えるかもしれない。
とりあえず今はコバエをこまめに駆除すべきかどうかを思案中。