2015年06月
2015年06月28日
鵠沼海岸まで
6月20日のツーリングの最終回。
葉山しおさい公園から眺める海は見晴らしがよくなかったので、134号線を走ってどこかの海岸に降りることにした。といっても湘南海岸沿いでバイクを無料で駐められるところは限られている。最初の由比ヶ浜は道路がスムーズに流れていたのでスルー。稲村ヶ崎は入り口に少し無理やり駐めることになるが、自転車やスクーターがたくさんいたのでこれまたパス。
話は変わるが、最近江ノ電の鎌倉高校前駅がやたらブームになっているらしく、駅にも名所となっている坂道の踏切にも人が一杯いた。ここは駅が道路から少し高い位置にあるので海がよく見えるし、無人駅で自由に出入りできて昔から有名だったが、この日に見たプラットフォームはラッシュアワー並の混雑。ちなみに鎌倉高校前駅の裏手には墓地が広がっていることはあまり知られていない(^^ゞ
結局、江ノ島を超えて、いつもの鵠沼(くげぬま)に。
ここのバイク・自転車用の駐車場は広いので駐めやすい。
少し土手を登ると、
ウッドデッキのある場所に出た。
寝転がっているのはオッサンばかりじゃないか!
♪海は広いな大きいな〜
実は江ノ島には一度も行ったことがない。
サーフィンのスクールでもやっているのかと思ったが、
近づいてみるとライフセーバーの研修だった。
もうすぐ海開きである。
サーフィンできるような波ではなかったがサーファーは多数。
去年は30年ぶりにサーフィンに行った。増えた体重に対して友人から貸してもらったボードの浮力が足らずまったく波に乗れなかったが、プカプカ波待ちしているだけでも楽しかった。できたら今年も海に入りたいものだ。
その後は江ノ島まで戻って467号線で北上。1号線〜横浜新道〜第三京浜と乗り継いで午後5時半頃帰宅。走行125キロ。今回も距離は少なめ。梅雨が明けるまで長い距離はオアズケ。
おしまい
葉山しおさい公園から眺める海は見晴らしがよくなかったので、134号線を走ってどこかの海岸に降りることにした。といっても湘南海岸沿いでバイクを無料で駐められるところは限られている。最初の由比ヶ浜は道路がスムーズに流れていたのでスルー。稲村ヶ崎は入り口に少し無理やり駐めることになるが、自転車やスクーターがたくさんいたのでこれまたパス。
話は変わるが、最近江ノ電の鎌倉高校前駅がやたらブームになっているらしく、駅にも名所となっている坂道の踏切にも人が一杯いた。ここは駅が道路から少し高い位置にあるので海がよく見えるし、無人駅で自由に出入りできて昔から有名だったが、この日に見たプラットフォームはラッシュアワー並の混雑。ちなみに鎌倉高校前駅の裏手には墓地が広がっていることはあまり知られていない(^^ゞ
結局、江ノ島を超えて、いつもの鵠沼(くげぬま)に。
ここのバイク・自転車用の駐車場は広いので駐めやすい。
少し土手を登ると、
ウッドデッキのある場所に出た。
寝転がっているのはオッサンばかりじゃないか!
♪海は広いな大きいな〜
実は江ノ島には一度も行ったことがない。
サーフィンのスクールでもやっているのかと思ったが、
近づいてみるとライフセーバーの研修だった。
もうすぐ海開きである。
サーフィンできるような波ではなかったがサーファーは多数。
去年は30年ぶりにサーフィンに行った。増えた体重に対して友人から貸してもらったボードの浮力が足らずまったく波に乗れなかったが、プカプカ波待ちしているだけでも楽しかった。できたら今年も海に入りたいものだ。
その後は江ノ島まで戻って467号線で北上。1号線〜横浜新道〜第三京浜と乗り継いで午後5時半頃帰宅。走行125キロ。今回も距離は少なめ。梅雨が明けるまで長い距離はオアズケ。
おしまい
2015年06月27日
葉山しおさい公園
6月20日のツーリングの続き。
横須賀しょうぶ園を出た後は葉山に向かった。ショウブとアジサイで結構お腹一杯だったけれど、ここまで来て海を見ないで帰るのはもったいない。前回のツーリングは東京湾側だったので今回は湘南海岸へ。葉山公園から海岸に出てボケーッとしようと思ったが、今のシーズンは駐車場が有料なので(といっても110円だが)、どうせお金を払うのならと隣の葉山しおさい公園に行くことにした。
葉山しおさい公園の入り口。
何となく徒歩でしか入れないような雰囲気だったので今まで敬遠していた。
でも門をくぐった先に20台分程度の駐車場があって、バイクはその奥の自転車置き場に駐める。駐車料金は無料という設定だが300円の入園料は必要。
葉山しおさい公園は葉山御用邸・付属邸の跡地。付属邸というのは御用邸隣にあった明治貴族の別荘を買い上げて御用邸の一部としていたらしい。そして関東大震災で御用邸本邸が修理中の期間に、付属邸で静養中だった大正天皇が崩御。皇太子だった昭和天皇が付属邸に駆けつけ、この場所で践祚(せんそ)を行った。践祚とは天皇の地位を引き継ぐことで、その後に皇位継承を内外に示す儀式が即位の礼である。践祚は前天皇が亡くなった場所で行うものなのかな。
ともかく今は公園となっているこの地から昭和は始まった訳で、ここは昭和生まれの人間にとっては聖地なのである?
公園を奥に進んでいく。
最初にあらわれるのは葉山しおさい博物館。入館料は公園の入園料に含まれる。
クラシックなヨットの展示。
美しく典雅な雰囲気を醸し出していると「言われている」と他人まかせな表現である。
このヨットは天皇陛下から賜ったもの。天皇陛下とは昭和天皇のことかな?
1人乗りだけれど、天皇が操縦して海に出たの?
地下に降りていくと
海の博物館的な展示で葉山の海の生物を紹介している。
葉山にこんな大きなタカアシガニがいるとは。伊豆の西海岸とか沼津、つまり駿河湾の名物だから隣の相模湾にいてもそれほど不思議ではないが。残念ながらタカアシガニはまだ食べたことがない。
昭和天皇が海洋生物の研究をしていたことはよくニュースなんかでも見た。それにしても久しぶりに見る昭和天皇と皇后。あれからもう27年かあ。
葉山しおさい博物館を出て海の方に進むと日本庭園のエリア。
「湘南海岸と日本庭園」ーーーあまりイメージ的にしっくりこないのは私が湘南を海岸沿いしか知らないからかな。
きれいな庭をさらに奥に進むと、
噴井(ふけい)の滝というのがあった。庭として造られた滝だが、公園の中に川や水路はないから水は湧き出しているものなんだろうか?
水が落ちる途中に石を出っ張らせて、水が飛び散るようにしてあるのはなかなかのアイデア。落差は2.5メートルくらいの小さな滝だから、これがなかったらショボかったかもしれない。いつものように水しぶきを撮るためにシャッタースピードを上げて撮影したが、上げ方が足らなかったのか水しぶきがぶれてしまった。
滝の先は松林の中を抜けていく。
ここが一番海に近いところ。公園から海岸には出られない。
ベンチがあるのはいいとして、コンクリートの柱は何? 屋根が飛んだのかな? でも屋根を乗せるにしては高さが足りないような。ナゾ
海の家組み立て中。このあたりは一色海岸という。
その向こうに小さく見える白い壁が御用邸。昔は御用邸本邸と付属邸がつながっていたのかどうかは知らないが、今は間に住宅地がある。
少し御用邸側に進む。園内にはたくさんアジサイが咲いている。でも横須賀しょうぶ園で見てきたばかりなので感激うすし。
芝生の広場があった。気持ちのいい空間。
広場の片隅にある井戸。
何も書かれていなかったので、謂われのある井戸ではなさそう。
駐車場に戻る途中にあった潮見亭という休憩室。皇太子殿下ご成婚記念らしいが、皇太子夫妻がここを利用したかどうかは不明。またヨットの説明と同じく「〜とする説があります」と責任を持った書き方をしないのはこの公園の特徴なのか。1993年のことくらいしっかり調べて説明しろよと思う。
手前が六角堂で奥が茶室ということになっている。
でも茶室といっても中は食堂みたいな作りだった。
その茶室には人がいたので六角堂でしばらく休憩。
作りはまったくごく普通で、ご成婚記念の立派なものを期待すると拍子抜けする。ただトイレの男子便器は今まで見たことがないくらい大きなサイズだった。ここに来たら男性は是非トイレに行きましょう。
駐車場の手前に咲いていたユリの花。花は美しかったが、写真はピンぼけだったり、花にクモの巣が掛かっていたりしている。
葉山しおさい公園は約1.8ヘクタール(5500坪)。しかし半分以上を松林が占めているし、横須賀しょうぶ園を訪れた後だったので、それほど広い感じはしなかった。ここは御用邸の付属邸の跡地というだけで何か歴史的なものが残っている訳ではない。考えてみれば日本庭園と博物館という変わった構成の公園である。日本庭園はごく平凡な造りだし、博物館も夏休みの宿題のネタにはなるかな程度。
だから、わざわざ目指して来るような場所じゃない。葉山での暇つぶしになら周りとは少し違う雰囲気を味わえるといったところ。路地を挟んだ隣は神奈川県立美術館・葉山館なのでセットで見て回るのもいいかも。ただし公園は再入場不可だから駐車場を利用するなら美術館に駐める必要がある。
ーーー続く
横須賀しょうぶ園を出た後は葉山に向かった。ショウブとアジサイで結構お腹一杯だったけれど、ここまで来て海を見ないで帰るのはもったいない。前回のツーリングは東京湾側だったので今回は湘南海岸へ。葉山公園から海岸に出てボケーッとしようと思ったが、今のシーズンは駐車場が有料なので(といっても110円だが)、どうせお金を払うのならと隣の葉山しおさい公園に行くことにした。
葉山しおさい公園の入り口。
何となく徒歩でしか入れないような雰囲気だったので今まで敬遠していた。
でも門をくぐった先に20台分程度の駐車場があって、バイクはその奥の自転車置き場に駐める。駐車料金は無料という設定だが300円の入園料は必要。
葉山しおさい公園は葉山御用邸・付属邸の跡地。付属邸というのは御用邸隣にあった明治貴族の別荘を買い上げて御用邸の一部としていたらしい。そして関東大震災で御用邸本邸が修理中の期間に、付属邸で静養中だった大正天皇が崩御。皇太子だった昭和天皇が付属邸に駆けつけ、この場所で践祚(せんそ)を行った。践祚とは天皇の地位を引き継ぐことで、その後に皇位継承を内外に示す儀式が即位の礼である。践祚は前天皇が亡くなった場所で行うものなのかな。
ともかく今は公園となっているこの地から昭和は始まった訳で、ここは昭和生まれの人間にとっては聖地なのである?
公園を奥に進んでいく。
最初にあらわれるのは葉山しおさい博物館。入館料は公園の入園料に含まれる。
クラシックなヨットの展示。
美しく典雅な雰囲気を醸し出していると「言われている」と他人まかせな表現である。
このヨットは天皇陛下から賜ったもの。天皇陛下とは昭和天皇のことかな?
1人乗りだけれど、天皇が操縦して海に出たの?
地下に降りていくと
海の博物館的な展示で葉山の海の生物を紹介している。
葉山にこんな大きなタカアシガニがいるとは。伊豆の西海岸とか沼津、つまり駿河湾の名物だから隣の相模湾にいてもそれほど不思議ではないが。残念ながらタカアシガニはまだ食べたことがない。
昭和天皇が海洋生物の研究をしていたことはよくニュースなんかでも見た。それにしても久しぶりに見る昭和天皇と皇后。あれからもう27年かあ。
葉山しおさい博物館を出て海の方に進むと日本庭園のエリア。
「湘南海岸と日本庭園」ーーーあまりイメージ的にしっくりこないのは私が湘南を海岸沿いしか知らないからかな。
きれいな庭をさらに奥に進むと、
噴井(ふけい)の滝というのがあった。庭として造られた滝だが、公園の中に川や水路はないから水は湧き出しているものなんだろうか?
水が落ちる途中に石を出っ張らせて、水が飛び散るようにしてあるのはなかなかのアイデア。落差は2.5メートルくらいの小さな滝だから、これがなかったらショボかったかもしれない。いつものように水しぶきを撮るためにシャッタースピードを上げて撮影したが、上げ方が足らなかったのか水しぶきがぶれてしまった。
滝の先は松林の中を抜けていく。
ここが一番海に近いところ。公園から海岸には出られない。
ベンチがあるのはいいとして、コンクリートの柱は何? 屋根が飛んだのかな? でも屋根を乗せるにしては高さが足りないような。ナゾ
海の家組み立て中。このあたりは一色海岸という。
その向こうに小さく見える白い壁が御用邸。昔は御用邸本邸と付属邸がつながっていたのかどうかは知らないが、今は間に住宅地がある。
少し御用邸側に進む。園内にはたくさんアジサイが咲いている。でも横須賀しょうぶ園で見てきたばかりなので感激うすし。
芝生の広場があった。気持ちのいい空間。
広場の片隅にある井戸。
何も書かれていなかったので、謂われのある井戸ではなさそう。
駐車場に戻る途中にあった潮見亭という休憩室。皇太子殿下ご成婚記念らしいが、皇太子夫妻がここを利用したかどうかは不明。またヨットの説明と同じく「〜とする説があります」と責任を持った書き方をしないのはこの公園の特徴なのか。1993年のことくらいしっかり調べて説明しろよと思う。
手前が六角堂で奥が茶室ということになっている。
でも茶室といっても中は食堂みたいな作りだった。
その茶室には人がいたので六角堂でしばらく休憩。
作りはまったくごく普通で、ご成婚記念の立派なものを期待すると拍子抜けする。ただトイレの男子便器は今まで見たことがないくらい大きなサイズだった。ここに来たら男性は是非トイレに行きましょう。
駐車場の手前に咲いていたユリの花。花は美しかったが、写真はピンぼけだったり、花にクモの巣が掛かっていたりしている。
葉山しおさい公園は約1.8ヘクタール(5500坪)。しかし半分以上を松林が占めているし、横須賀しょうぶ園を訪れた後だったので、それほど広い感じはしなかった。ここは御用邸の付属邸の跡地というだけで何か歴史的なものが残っている訳ではない。考えてみれば日本庭園と博物館という変わった構成の公園である。日本庭園はごく平凡な造りだし、博物館も夏休みの宿題のネタにはなるかな程度。
だから、わざわざ目指して来るような場所じゃない。葉山での暇つぶしになら周りとは少し違う雰囲気を味わえるといったところ。路地を挟んだ隣は神奈川県立美術館・葉山館なのでセットで見て回るのもいいかも。ただし公園は再入場不可だから駐車場を利用するなら美術館に駐める必要がある。
ーーー続く
2015年06月25日
横須賀しょうぶ園でアジサイ
花の咲く時期が重なるので、たいていのショウブ園にはアジサイも植えられている。しょうぶの見頃が終わる頃にアジサイが満開になる。今回訪れたのもそんなタイミングかな。
横須賀しょうぶ園はもちろんショウブがメインで、他にも藤の花とシャクナゲのエリアがある。アジサイは特定のエリアがあるのではなく、園内のそこらかしこに植えられていた。
街中でいちばんよく見るのが白や水色のアジサイ。なぜか赤いアジサイはあまり見かけないので、こういうところで咲いているとうれしい。
アジサイで花びらに見えているのは、ガクといって、普通なら「花びら」を支えているヘタの部分が変形したもの。いわば「ガクビラ」を留めるように真ん中に小さくついているのが、アジサイの本当の花。ポチッと粒状のはまだツボミ。
こちらはガクアジサイ。ガクビラにも花はあるが、それとは別に中心部に花が密集しているタイプ。周りを取り囲んだガクビラが「額縁(がくぶち)」のようだからガクアジサイという。ガクと額が同じ発音だからややこしい。
ところでアジサイは咲いている途中で色が変わっていく場合がある。本当の花びらではなくガクだから、つまり葉っぱに近い組成だから紅葉のようなメカニズムで色が変わるらしい。
こういうのがよくあるパターン。
これは少し黄色がかったのが、だんだん純白になっていくのかな。
これも成長過程バージョン。
末期にはシミがでるように色が変わっていくものもある。写真に撮ってみるとあまりキレイではないが、間近で見るとちょっとアンティークな雰囲気がある。痛みかけの花に味わいがあるというのが面白い。
これなんかドライフラワーみたいだ。でもガクビラの真ん中で開いている本物の花はみずみずしいから、アジサイ的には今が盛りなんだろう。
ところでアジサイ園のようなところに行くと色が変わるアジサイが見られるが、通勤途中に見るアジサイは色が変わったりせず普通に萎れていく。何か違いがあるのか、そのうち調べてみよう。
アジサイは1株というか1本の木がそこそこ大きいので、同じ種類の花がまとまって咲く。だからこんなふうに違う色のアジサイが並んでいるのは珍しい。
日陰にあるアジサイに木漏れ日的に光が射していると、とても幻想的に見える。
なかなか見えた通りには写ってくれないのだが。
園内アレコレ。
今は葉っぱだけの藤棚。
藤やシャクナゲの季節にまた来てもいいかもしれない。
赤やピンクの花はタチアオイ。葵という名前がついてると日本的だが、ショウブやアジサイの中にあると、とても洋風なイメージに見える。
なお黄色い花の名前は不明。ここはショウブの名札は充実しているが、アジサイも含めて他の花には表示がなかった。
少し高いところから園内の風景。
ここが園内で一番高い場所。
入り口近くまで戻ってきたところにあったヘメロカリスという花。
その後ろに咲いていたのがキツネノカミソリという変わった名前の花。こちらはポツンポツンと咲いていただけ。どちらもユリの仲間。園内のほとんどはショウブとアジサイなので違う花を見るととても新鮮に感じる。
ショウブとアジサイとヘメロカリスの3ショットを狙うも、
ショウブの花がまばらで企画倒れ(^^ゞ
最後にショウブとアジサイの2ショット。ジメットした季節にグリーン&パープルの涼しげな色合いの景色があらわれるのは自然の粋な計らいか。
まあショウブを見るには10日ほど遅かったかも知れない。でもこのシーズンは雨が多くて土日に出かけられない場合が多いから仕方ない。でもアジサイを楽しめたし、仮にアジサイがなかったとしても310円の入場料の元は充分に取れた。横須賀しょうぶ園はなかなかお勧めの場所である。
ーーー続く
横須賀しょうぶ園はもちろんショウブがメインで、他にも藤の花とシャクナゲのエリアがある。アジサイは特定のエリアがあるのではなく、園内のそこらかしこに植えられていた。
街中でいちばんよく見るのが白や水色のアジサイ。なぜか赤いアジサイはあまり見かけないので、こういうところで咲いているとうれしい。
アジサイで花びらに見えているのは、ガクといって、普通なら「花びら」を支えているヘタの部分が変形したもの。いわば「ガクビラ」を留めるように真ん中に小さくついているのが、アジサイの本当の花。ポチッと粒状のはまだツボミ。
こちらはガクアジサイ。ガクビラにも花はあるが、それとは別に中心部に花が密集しているタイプ。周りを取り囲んだガクビラが「額縁(がくぶち)」のようだからガクアジサイという。ガクと額が同じ発音だからややこしい。
ところでアジサイは咲いている途中で色が変わっていく場合がある。本当の花びらではなくガクだから、つまり葉っぱに近い組成だから紅葉のようなメカニズムで色が変わるらしい。
こういうのがよくあるパターン。
これは少し黄色がかったのが、だんだん純白になっていくのかな。
これも成長過程バージョン。
末期にはシミがでるように色が変わっていくものもある。写真に撮ってみるとあまりキレイではないが、間近で見るとちょっとアンティークな雰囲気がある。痛みかけの花に味わいがあるというのが面白い。
これなんかドライフラワーみたいだ。でもガクビラの真ん中で開いている本物の花はみずみずしいから、アジサイ的には今が盛りなんだろう。
ところでアジサイ園のようなところに行くと色が変わるアジサイが見られるが、通勤途中に見るアジサイは色が変わったりせず普通に萎れていく。何か違いがあるのか、そのうち調べてみよう。
アジサイは1株というか1本の木がそこそこ大きいので、同じ種類の花がまとまって咲く。だからこんなふうに違う色のアジサイが並んでいるのは珍しい。
日陰にあるアジサイに木漏れ日的に光が射していると、とても幻想的に見える。
なかなか見えた通りには写ってくれないのだが。
園内アレコレ。
今は葉っぱだけの藤棚。
藤やシャクナゲの季節にまた来てもいいかもしれない。
赤やピンクの花はタチアオイ。葵という名前がついてると日本的だが、ショウブやアジサイの中にあると、とても洋風なイメージに見える。
なお黄色い花の名前は不明。ここはショウブの名札は充実しているが、アジサイも含めて他の花には表示がなかった。
少し高いところから園内の風景。
ここが園内で一番高い場所。
入り口近くまで戻ってきたところにあったヘメロカリスという花。
その後ろに咲いていたのがキツネノカミソリという変わった名前の花。こちらはポツンポツンと咲いていただけ。どちらもユリの仲間。園内のほとんどはショウブとアジサイなので違う花を見るととても新鮮に感じる。
ショウブとアジサイとヘメロカリスの3ショットを狙うも、
ショウブの花がまばらで企画倒れ(^^ゞ
最後にショウブとアジサイの2ショット。ジメットした季節にグリーン&パープルの涼しげな色合いの景色があらわれるのは自然の粋な計らいか。
まあショウブを見るには10日ほど遅かったかも知れない。でもこのシーズンは雨が多くて土日に出かけられない場合が多いから仕方ない。でもアジサイを楽しめたし、仮にアジサイがなかったとしても310円の入場料の元は充分に取れた。横須賀しょうぶ園はなかなかお勧めの場所である。
ーーー続く
2015年06月20日
横須賀しょうぶ園
週末の天候に恵まれなかったので約1ヶ月ぶりのバイクツーリング。金曜日は雨で、その時点での予報によると、この土曜が曇り時々晴れ、日曜が曇りのち雨。つまり土曜日に雨マークはないけれど雨の金曜・日曜に挟まれているから何となく不安。という訳であまり遠くないところを選んで横須賀しょうぶ園で花見をしてきた。
もっとも天気予報は完全に外れて、この日は快晴、気温はそこそこで湿度は低めとこの上ないツーリング日和になる。
幸いにもグーグルマップの旧版はまだ使える。
ただし前回に紹介したhttps://www.google.co.jp/maphpにはもうアクセスできず、https://www.google.co.jp/maps/mmsが今のところの裏技アドレス。こちらは長く使えますように。
横須賀しょうぶ園は横浜横須賀道路の横須賀インターを降りてしばらくのところにある。だからルートとしては前回のヴェルニー公園とほとんど同じ。多少は変化をつけようと、今回は横須賀しょうぶ園を見た後に湘南海岸側を走ってきた。
出発は午前9時過ぎ。1時間半ほどで横須賀しょうぶ園到着。
手前にあった大きな駐車場はクルマ専用で、バイクは隣の駐車場の自転車と共用の駐輪場に駐める。自転車が10台分くらいのスペースだからかなり狭い。でも無料だからラッキー。クルマの場合は1時間310円で以降30分ごとに150円。駐車場の係員は親切でいい感じだった。
駐車場から2〜3分歩いて行く。目の前にいるのは外人の団体さん。ボランティアっぽい日本人のガイドがいた。横須賀だから米軍家族との親交を深める市民活動かな。それでこのガイドさんの英語が思いっきり中学生レベルなのに、それでもガイドを買って出る積極性に感服。私も英語の読み書きは多少できるようになったものの、会話は苦手で電話や会議は逃げまくっている。少しは見習わないとと休日のしょっぱなに反省させられる。
入園料は310円。
入り口を入ったところは売店のテントが並ぶ。
写真は撮らなかったが、入り口付近にはレストランや売店が入った建物がある。そこに足を踏み入れたとたん「旅館の匂い」がした。何となく懐かしい匂い。あれって消毒液か何かの匂いだろうか。
最初にあったしょうぶ畑。水を張ってあるからしょうぶ田と呼ぶべきか。
それで見ての通り花はまばら。もうシーズン終わっちゃったか?と不安になる。
しかし奥に進むにつれて花数が増えていき、
一番奥の区画では満開のしょうぶを見ることができた。
しょうぶは1列ごとに違う品種が植えられていて、そのすべてに名札が表示されている。ここは3.8ヘクタールの敷地に412品種14万株が植えられているらしい。
色ぐらいしか違いがわからないが、とりあえずいろんな種類のしょうぶを見てきた。
何カ所かでは、こんなコスプレをしたお姉様がしょうぶ畑の手入れをしていた。
横須賀しょうぶ園に植えられているのはハナショウブ。以前にも書いたが似たような種類があってややこしい。なぜか漢字まで同じだからなおさら。
しょうぶ(菖蒲)
はなしょうぶ(花菖蒲)
あやめ(菖蒲)
かきつばた(杜若)
アイリス
端午の節句にお風呂に入れる「しょうぶ」は、サトイモの仲間でこの中で全くの別物。花も黄色い穂先のような形で、他の4種類とは似ても似つかない。
「しょうぶ」以外はアヤメ科に属する。
そして「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」は同じ花の形をしていて、
はなしょうぶ:花びらの付け根に黄色い筋がある
かきつばた:花びらの付け根に白い筋がある
つまりこの2つは筋が黄色か白の違い。
あやめ :花びらの付け根に、虎のような黄色と黒の網目模様がある
網目〜あやめと発音が変化したとの説も
という訳で、この3つは花びらの付け根を見れば見分けられる。
アイリスは「あやめ」の英語で、外国産の園芸種を日本ではアイリスと呼んで区別している。ベースとなっているのが「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」のいずれの系統なのかは知らないし、花びらの付け根に筋がないものもあるので、先ほど書いた見分け方も通用しない。日本のアヤメ3兄弟と違って1本の茎に複数の花をつけるものもあるようである。
花瓶に活けられたアイリスは見たことがあっても、地面から生えているアイリスは見たことがない。「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」の名所は全国にあるのにアイリスを植えているのは北海道の数カ所と長野の安曇野くらい。ちょっと遠いのが残念。
そういえば「菖蒲湯」にも入った経験がないなあ。ひょっとしたら赤ちゃんや幼児の頃に入れてもらったのかも知れないが記憶はなし。5月になったらスーパーでも売っているから、来年は菖蒲湯に浸かってみようかな。
それはともかく、アップで撮った花びらの付け根に黄色い筋があるハナショウブ。
ーーー続く
もっとも天気予報は完全に外れて、この日は快晴、気温はそこそこで湿度は低めとこの上ないツーリング日和になる。
幸いにもグーグルマップの旧版はまだ使える。
ただし前回に紹介したhttps://www.google.co.jp/maphpにはもうアクセスできず、https://www.google.co.jp/maps/mmsが今のところの裏技アドレス。こちらは長く使えますように。
横須賀しょうぶ園は横浜横須賀道路の横須賀インターを降りてしばらくのところにある。だからルートとしては前回のヴェルニー公園とほとんど同じ。多少は変化をつけようと、今回は横須賀しょうぶ園を見た後に湘南海岸側を走ってきた。
出発は午前9時過ぎ。1時間半ほどで横須賀しょうぶ園到着。
手前にあった大きな駐車場はクルマ専用で、バイクは隣の駐車場の自転車と共用の駐輪場に駐める。自転車が10台分くらいのスペースだからかなり狭い。でも無料だからラッキー。クルマの場合は1時間310円で以降30分ごとに150円。駐車場の係員は親切でいい感じだった。
駐車場から2〜3分歩いて行く。目の前にいるのは外人の団体さん。ボランティアっぽい日本人のガイドがいた。横須賀だから米軍家族との親交を深める市民活動かな。それでこのガイドさんの英語が思いっきり中学生レベルなのに、それでもガイドを買って出る積極性に感服。私も英語の読み書きは多少できるようになったものの、会話は苦手で電話や会議は逃げまくっている。少しは見習わないとと休日のしょっぱなに反省させられる。
入園料は310円。
入り口を入ったところは売店のテントが並ぶ。
写真は撮らなかったが、入り口付近にはレストランや売店が入った建物がある。そこに足を踏み入れたとたん「旅館の匂い」がした。何となく懐かしい匂い。あれって消毒液か何かの匂いだろうか。
最初にあったしょうぶ畑。水を張ってあるからしょうぶ田と呼ぶべきか。
それで見ての通り花はまばら。もうシーズン終わっちゃったか?と不安になる。
しかし奥に進むにつれて花数が増えていき、
一番奥の区画では満開のしょうぶを見ることができた。
しょうぶは1列ごとに違う品種が植えられていて、そのすべてに名札が表示されている。ここは3.8ヘクタールの敷地に412品種14万株が植えられているらしい。
色ぐらいしか違いがわからないが、とりあえずいろんな種類のしょうぶを見てきた。
何カ所かでは、こんなコスプレをしたお姉様がしょうぶ畑の手入れをしていた。
横須賀しょうぶ園に植えられているのはハナショウブ。以前にも書いたが似たような種類があってややこしい。なぜか漢字まで同じだからなおさら。
しょうぶ(菖蒲)
はなしょうぶ(花菖蒲)
あやめ(菖蒲)
かきつばた(杜若)
アイリス
端午の節句にお風呂に入れる「しょうぶ」は、サトイモの仲間でこの中で全くの別物。花も黄色い穂先のような形で、他の4種類とは似ても似つかない。
「しょうぶ」以外はアヤメ科に属する。
そして「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」は同じ花の形をしていて、
はなしょうぶ:花びらの付け根に黄色い筋がある
かきつばた:花びらの付け根に白い筋がある
つまりこの2つは筋が黄色か白の違い。
あやめ :花びらの付け根に、虎のような黄色と黒の網目模様がある
網目〜あやめと発音が変化したとの説も
という訳で、この3つは花びらの付け根を見れば見分けられる。
アイリスは「あやめ」の英語で、外国産の園芸種を日本ではアイリスと呼んで区別している。ベースとなっているのが「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」のいずれの系統なのかは知らないし、花びらの付け根に筋がないものもあるので、先ほど書いた見分け方も通用しない。日本のアヤメ3兄弟と違って1本の茎に複数の花をつけるものもあるようである。
花瓶に活けられたアイリスは見たことがあっても、地面から生えているアイリスは見たことがない。「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」の名所は全国にあるのにアイリスを植えているのは北海道の数カ所と長野の安曇野くらい。ちょっと遠いのが残念。
そういえば「菖蒲湯」にも入った経験がないなあ。ひょっとしたら赤ちゃんや幼児の頃に入れてもらったのかも知れないが記憶はなし。5月になったらスーパーでも売っているから、来年は菖蒲湯に浸かってみようかな。
それはともかく、アップで撮った花びらの付け根に黄色い筋があるハナショウブ。
ーーー続く
2015年06月11日
2015年チューリップ日記 総集編その2
前のエントリーに書いたように散々だった今年のチューリップ。でもベランダにプランターを置いて土を入れ、球根を埋めて水をやるだけのイージーなチューリップ栽培とはいえ、一応は自然相手のことだから、まあこういうこともあるさと気楽に考えるしかない。
数は少なかったとはいえ、きれいに咲いてくれたチューリップを紹介。
白チューリップが売り切れていたから代わりに買った、
この錦鯉のような模様のチューリップはなかなかよかった。
自宅で植えたのは初めてのギザギザチューリップは今年一番のお気に入り。
ギザギザのところはフリンジという。
できるだけ賑やかそうに撮れた写真を選んで。
花の盛りを過ぎて、だんだんと朽ちていくのを観察するのも好き。
ヘンタイかな(^^ゞ
これがこうなって、
こちらがこうなる。
来シーズンは上手に育てられますように!
数は少なかったとはいえ、きれいに咲いてくれたチューリップを紹介。
白チューリップが売り切れていたから代わりに買った、
この錦鯉のような模様のチューリップはなかなかよかった。
自宅で植えたのは初めてのギザギザチューリップは今年一番のお気に入り。
ギザギザのところはフリンジという。
できるだけ賑やかそうに撮れた写真を選んで。
花の盛りを過ぎて、だんだんと朽ちていくのを観察するのも好き。
ヘンタイかな(^^ゞ
これがこうなって、
こちらがこうなる。
来シーズンは上手に育てられますように!
2015年06月09日
2015年チューリップ日記 総集編その1
総集編とタイトルはつけてみたものの、
今シーズンのチューリップ日記は3月30日に開花したと書いたのが最後。例年と違って、その後に満開になっていく様子はブログにしていない。
だってーーー
満開にならなかったんだもん(涙)
162球(昨シーズンの収穫分を除く)を植えたうち、
おおよそのカウントだが発芽したのが1/2で、
そこから花を咲かせたのが1/2。つまりトータルで1/4の40本くらいしか咲かなかった。
例年と同じように土を作り、同じような水のやり方をしているから、やはり買い遅れた球根の品質がよくなかったのだろうというのが今のところの推察。
今までのチューリップ日記で何度か、今年はプランターに3列で植えた球根のうち中央の列の発芽が遅いあるいは発芽しない、そしてその原因がわからないと書いた。後になって思い出したのだが、真ん中の列に植えたのは「チューリップミックス(無選別) 50球」という商品の球根。何が入っているか不明のセットだったので、内容のわかっている球根を両サイドに植えて、チューリップミックスを真ん中に配置した。最終的に中央の列は1〜2割の発芽しかせず花はほとんど咲かなかったので、「チューリップミックス(無選別) 50球」はやはり売れ残りのクズ球根の寄せ集めセットだったんだろう。球根が傷んでいたり、形がおかしかったということはなかったが。
もっとも開花した40本を、トータルの162球からチューリップミックスの50球を差し引いた112球で割ったとしても、開花率は36%にしかならないから残りの球根の開花率も相当低い。ちなみに昨シーズンは130球植えて103の花が咲いて約80%の開花率。翌シーズンに球根を使うつもりがあったので、花が咲き終わった茎を折り取って数えたから正確な数字。今年はとてもそんな気にならず(/o\)
土曜か日曜ごとに撮っていた定点観測的な写真。
これを見ると開花のメインは4月11日から19日までの8日間。
昨シーズンの記録を見ると(毎日撮影していた時期があるので写真の枚数では比較できない)、4月7日から19日くらいまで12日間よく咲いていたことが分かる。だから今年は期間で2/3、本数で2/5。掛け合わせると約1/4で、去年と較べて気持ち的にもその程度のうれしさだったというか、毎朝ベランダを見てガッカリしていた。
昨シーズンの収穫分というか花が咲いた後に取り出した球根は、何度かブログにも書いたように、発芽して葉っぱはよく成長したが花をつけることはなかった。想定していたこととはいえ、以前は小さな花を咲かせたこともあったので少し残念。去年の元気なチューリップでダメなら、今年は絶対に無理だろうと今回は球根のキープはなし。
今年の結果が球根のせいでないとしたら、土に栄養がなくなってきたのかもしれない。毎年プランターの数を増やして「去年に使った土」+「新しく買ってきた土」を混ぜて、各プランターに均等に配分するというやり方をしている。つまり過去に使っていた土の比率は年々増えているから、それで土がくたびれているのか?
しかし植物が土から養分を吸収しているのは分かるとして、吸収したら養分ってなくなるものなのかな? ベンジャミンのプランターは、かれこれ20年近く植えっぱなしでも元気だけど。だいたい田んぼや畑や庭にしても土を入れ替えるわけではないし。それにいろんなところにチューリップを見に行っても「いい土だなあ」と思ったこともない。たいてい普通の「地面」に植えられている。
まあ来シーズンの検討課題にしよう。
今シーズンのチューリップ日記は3月30日に開花したと書いたのが最後。例年と違って、その後に満開になっていく様子はブログにしていない。
だってーーー
満開にならなかったんだもん(涙)
162球(昨シーズンの収穫分を除く)を植えたうち、
おおよそのカウントだが発芽したのが1/2で、
そこから花を咲かせたのが1/2。つまりトータルで1/4の40本くらいしか咲かなかった。
例年と同じように土を作り、同じような水のやり方をしているから、やはり買い遅れた球根の品質がよくなかったのだろうというのが今のところの推察。
今までのチューリップ日記で何度か、今年はプランターに3列で植えた球根のうち中央の列の発芽が遅いあるいは発芽しない、そしてその原因がわからないと書いた。後になって思い出したのだが、真ん中の列に植えたのは「チューリップミックス(無選別) 50球」という商品の球根。何が入っているか不明のセットだったので、内容のわかっている球根を両サイドに植えて、チューリップミックスを真ん中に配置した。最終的に中央の列は1〜2割の発芽しかせず花はほとんど咲かなかったので、「チューリップミックス(無選別) 50球」はやはり売れ残りのクズ球根の寄せ集めセットだったんだろう。球根が傷んでいたり、形がおかしかったということはなかったが。
もっとも開花した40本を、トータルの162球からチューリップミックスの50球を差し引いた112球で割ったとしても、開花率は36%にしかならないから残りの球根の開花率も相当低い。ちなみに昨シーズンは130球植えて103の花が咲いて約80%の開花率。翌シーズンに球根を使うつもりがあったので、花が咲き終わった茎を折り取って数えたから正確な数字。今年はとてもそんな気にならず(/o\)
土曜か日曜ごとに撮っていた定点観測的な写真。
これを見ると開花のメインは4月11日から19日までの8日間。
昨シーズンの記録を見ると(毎日撮影していた時期があるので写真の枚数では比較できない)、4月7日から19日くらいまで12日間よく咲いていたことが分かる。だから今年は期間で2/3、本数で2/5。掛け合わせると約1/4で、去年と較べて気持ち的にもその程度のうれしさだったというか、毎朝ベランダを見てガッカリしていた。
昨シーズンの収穫分というか花が咲いた後に取り出した球根は、何度かブログにも書いたように、発芽して葉っぱはよく成長したが花をつけることはなかった。想定していたこととはいえ、以前は小さな花を咲かせたこともあったので少し残念。去年の元気なチューリップでダメなら、今年は絶対に無理だろうと今回は球根のキープはなし。
今年の結果が球根のせいでないとしたら、土に栄養がなくなってきたのかもしれない。毎年プランターの数を増やして「去年に使った土」+「新しく買ってきた土」を混ぜて、各プランターに均等に配分するというやり方をしている。つまり過去に使っていた土の比率は年々増えているから、それで土がくたびれているのか?
しかし植物が土から養分を吸収しているのは分かるとして、吸収したら養分ってなくなるものなのかな? ベンジャミンのプランターは、かれこれ20年近く植えっぱなしでも元気だけど。だいたい田んぼや畑や庭にしても土を入れ替えるわけではないし。それにいろんなところにチューリップを見に行っても「いい土だなあ」と思ったこともない。たいてい普通の「地面」に植えられている。
まあ来シーズンの検討課題にしよう。
2015年06月03日
通勤カバンをリュックに変えた
5年ほど使っていた通勤用のカバン、いわゆるブリーフケース。カバン本体は布製で持ち手のところが革のタイプ。本体はそれほど痛んでいないのに、持ち手の革の表面が剥がれたというかむけてしまった。
それでカバンを持っていて両手を使いたい時に、持ち手を腕に通すと、服の袖に黒い汚れがつくようになった。手で持っている時は別に汚れないから不思議。布地にだけ汚れがつく。だから最初は袖がなぜ汚れているのか分からなかった。
というわけで買い換えることに。
リュックタイプのビジネスバッグがあることは知っていたが、カジュアルすぎるような気がして今までは敬遠していた。でも今時点で特にお堅いクライアントと仕事もしていないので、そういう仕事が来れば買い足せばいいやと。よく考えればリュックを買ったとしても、クライアントのオフィスの中でまで担ぐこともないし。
カジュアルすぎるのを気にしていたクセに、
買ったのはグリーンのカーキ色(^^ゞ
実は無意識にモノを買うと黒ばっかりになってしまうので、身の回りの小物はできるだけ色物を買うようにしている。今のところ財布は紺、定期入れは黄色、名刺入れはオレンジ、キーケースは黄緑ーーー。そう書くと色キチガイみたいだが、これらを一度にまとめて取り出すことはないので大丈夫。
リュックに踏み切れた理由のひとつは、このバッグはリュックの担ぎ手の部分があまり目立たず、手でカバンを持った時に違和感がなかったから。手で持てば縦型のいわゆるトートバッグスタイルになるが、トートバッグをビジネスで使うのももう大丈夫でしょう。
縦型バッグで困るのはカバンの底の方にあるものが見えづらいこと。それでこのリュックは何と小型のLED懐中電灯が付属品でついている! もっともそれは買ってから知ったし、よほど暗いところでカバンの底を探す時以外は使わない気もするが。
デザインは気に入っていない。何となく普通というか垢抜けていないというか、ごく当たり前に考えたらこうなりましたというようなデザイン。持ち手の革がむけてしまったカバンはイタリア製で、微妙にシャレれていたので落差が大きい。それでもネットでザッと調べた中では何とか許せる範囲だったので。他は荷物をたくさん詰めることを目的としたものが多かった。
ちなみに有楽町のLOFTで見つけてアマゾンで買った。どちらも値段は同じだったが、アマゾンはその時にカバンなどの15%オフセールをやっていたから。最近は店で見てネットで買うパターンが多い。店舗がネット通販のショールーム化している問題は、たぶん解決しないだろう。10年後はお店で買い物をするのが、かなり特殊な行為になっているかも知れない。それはそれで気掛かり。
それで使ってみた感想は。
普段はそれほど重いものを持ち歩いている訳じゃない。だからカバンを手で持とうが、リュックで背中に背負おうが、身体が楽かどうかという点では変わりはない。でも両手が空いているというのは気分がいい。何となく人生が5%ほど自由になった様な気がする。また雨の日で傘を持っても、まだ片手が空いているのが想定外の心地よさ。
反面、通勤時は電車が混んでいるので乗る時には手で持つことになる。背中から降ろして、電車を降りたらまた担いでというのがちょっと面倒。でもすぐに慣れたが。そんなに長い時間担いでいることはないので、今のところジャケットやスーツにシワが寄ったりはしていない。これからもっと暑くなったら、背中が熱いかどうかが気掛かり。
買ってから2週間くらいなので、リュックで通勤するのはまだ何となく新鮮。会社に行くのに気が重いという人は、カバンをリュックに変えたら少しは心が軽くなるかもよ(^^ゞ
それでカバンを持っていて両手を使いたい時に、持ち手を腕に通すと、服の袖に黒い汚れがつくようになった。手で持っている時は別に汚れないから不思議。布地にだけ汚れがつく。だから最初は袖がなぜ汚れているのか分からなかった。
というわけで買い換えることに。
リュックタイプのビジネスバッグがあることは知っていたが、カジュアルすぎるような気がして今までは敬遠していた。でも今時点で特にお堅いクライアントと仕事もしていないので、そういう仕事が来れば買い足せばいいやと。よく考えればリュックを買ったとしても、クライアントのオフィスの中でまで担ぐこともないし。
カジュアルすぎるのを気にしていたクセに、
買ったのはグリーンのカーキ色(^^ゞ
実は無意識にモノを買うと黒ばっかりになってしまうので、身の回りの小物はできるだけ色物を買うようにしている。今のところ財布は紺、定期入れは黄色、名刺入れはオレンジ、キーケースは黄緑ーーー。そう書くと色キチガイみたいだが、これらを一度にまとめて取り出すことはないので大丈夫。
リュックに踏み切れた理由のひとつは、このバッグはリュックの担ぎ手の部分があまり目立たず、手でカバンを持った時に違和感がなかったから。手で持てば縦型のいわゆるトートバッグスタイルになるが、トートバッグをビジネスで使うのももう大丈夫でしょう。
縦型バッグで困るのはカバンの底の方にあるものが見えづらいこと。それでこのリュックは何と小型のLED懐中電灯が付属品でついている! もっともそれは買ってから知ったし、よほど暗いところでカバンの底を探す時以外は使わない気もするが。
デザインは気に入っていない。何となく普通というか垢抜けていないというか、ごく当たり前に考えたらこうなりましたというようなデザイン。持ち手の革がむけてしまったカバンはイタリア製で、微妙にシャレれていたので落差が大きい。それでもネットでザッと調べた中では何とか許せる範囲だったので。他は荷物をたくさん詰めることを目的としたものが多かった。
ちなみに有楽町のLOFTで見つけてアマゾンで買った。どちらも値段は同じだったが、アマゾンはその時にカバンなどの15%オフセールをやっていたから。最近は店で見てネットで買うパターンが多い。店舗がネット通販のショールーム化している問題は、たぶん解決しないだろう。10年後はお店で買い物をするのが、かなり特殊な行為になっているかも知れない。それはそれで気掛かり。
それで使ってみた感想は。
普段はそれほど重いものを持ち歩いている訳じゃない。だからカバンを手で持とうが、リュックで背中に背負おうが、身体が楽かどうかという点では変わりはない。でも両手が空いているというのは気分がいい。何となく人生が5%ほど自由になった様な気がする。また雨の日で傘を持っても、まだ片手が空いているのが想定外の心地よさ。
反面、通勤時は電車が混んでいるので乗る時には手で持つことになる。背中から降ろして、電車を降りたらまた担いでというのがちょっと面倒。でもすぐに慣れたが。そんなに長い時間担いでいることはないので、今のところジャケットやスーツにシワが寄ったりはしていない。これからもっと暑くなったら、背中が熱いかどうかが気掛かり。
買ってから2週間くらいなので、リュックで通勤するのはまだ何となく新鮮。会社に行くのに気が重いという人は、カバンをリュックに変えたら少しは心が軽くなるかもよ(^^ゞ
2015年06月01日
片岡球子展 その2
富士山の絵もインパクトがあったが、それ以上に球子ワールド全開なのは人物を描いた作品。歴史上の人物をテーマにしたものが多く、彼女の想像力を目一杯膨らませた作品になっている。
「海(鳴門) 1962年・昭和37年
平家滅亡の有名なシーン。入水する幼い安徳天皇と母の建礼門院(清盛の次女)。
「渇仰」 1960年・昭和35年
渇仰なんて言葉は初めて知った。「かつごう」と読み、深く仏を信じることや、心から憧れ慕うという意味。それでこの作品は能の演目をテーマにしているらしい。能も歌舞伎も馴染みがないが、とりあえずお面(能面)をかぶっていたら能だと思うようにしている。
「幻想」 1961年・昭和36年
こちらは雅楽に合わせて舞う舞楽がテーマ。雅楽や舞楽なんてさらに知らない。日本人に生まれたのだから一度くらいは見ておきたいという気持ちはあるけど。
前回のエントリーにも書いたが、人物の絵は衣装の描き込みが尋常じゃない。本物の衣装はもっと地味だったんじゃない?と突っ込んでみたくなるくらい。
片岡球子には面構(つらがまえ)と名付けられたシリーズがある。
「面構 足利尊氏」 1966年・昭和41年
「面構 葛飾北斎」 1966年・昭和41年
面構=肖像画ではなく、複数の人物がいてシーンを描いているものも多い。
「面構 国貞改め三代豊国」 1976年・昭和51年
「面構 歌川国貞と四世鶴屋南北」 1982年・昭和57年
「面構 狂言作者河竹黙阿弥・浮世絵師三代豊国」 1983年・昭和58年
「面構 浮世絵師歌川国芳と浮世絵研究家鈴木重三先生」 1988年・昭和63年
最後の絵に登場する鈴木重三先生というのは片岡球子に浮世絵のことを教えたり資料を提供していた国文学者。その人物を江戸時代の浮世絵師である歌川国芳と並べて作品にしてしまうのだから、まさに時空を超えた自由な発想である。ついでに書いておくと「国貞改め三代豊国」で豊国の前にいるのも、豊国が浮世絵の中で描いている女性である(たぶん)。
でも何となく顔の描き方がマンガっぽいというか挿絵的なのが気になったのも事実。浮世絵をテーマにしたものは浮世絵がそんな感じだからともいえるが、それにしてもちょっと物足りない。そして何となくお手軽アートに感じられてしまうのが惜しい気がする。
展覧会の最後は裸婦のシリーズ。
それぞれポーズというタイトルで作品番号が振られている。ポーズ1は1983年作だから78歳からスタートした新シリーズということになる。
「ポーズ2」 1984年・昭和59年
「ポーズ4」 1986年・昭和61年
これらの作品にビックリワールドはない。自由奔放な画風の作品を発表する一方で、絵画の基礎のキである裸婦による様々なポーズを描くことに、晩年から改めて取り組み始めたことが興味深かった。それぞれに作品に画風の共通性もないから、作品ごとに初心に返るを実践していたのかも知れない。展覧会の最後にあった「ポーズ21」は2003年制作なので98歳の時の作品。いくつになっても衰えない好奇心・探求心が103歳までの長生きの秘訣かも。
とにかく片岡球子の「私は描きたいよう絵を描く!」という気合いやエネルギーを作品から浴び続けたような展覧会だった。日本が誇るべき画家だと思う。でもあまり知名度はないのかな。会場はガラガラだったし、会期が1ヶ月ちょっとと短いのも集客力のなさが影響しているのかも知れない。東京はもう終わってしまったが、次は愛知県美術館で6月12日から始まる。行ける人は是非!
おしまい
「海(鳴門) 1962年・昭和37年
平家滅亡の有名なシーン。入水する幼い安徳天皇と母の建礼門院(清盛の次女)。
「渇仰」 1960年・昭和35年
渇仰なんて言葉は初めて知った。「かつごう」と読み、深く仏を信じることや、心から憧れ慕うという意味。それでこの作品は能の演目をテーマにしているらしい。能も歌舞伎も馴染みがないが、とりあえずお面(能面)をかぶっていたら能だと思うようにしている。
「幻想」 1961年・昭和36年
こちらは雅楽に合わせて舞う舞楽がテーマ。雅楽や舞楽なんてさらに知らない。日本人に生まれたのだから一度くらいは見ておきたいという気持ちはあるけど。
前回のエントリーにも書いたが、人物の絵は衣装の描き込みが尋常じゃない。本物の衣装はもっと地味だったんじゃない?と突っ込んでみたくなるくらい。
片岡球子には面構(つらがまえ)と名付けられたシリーズがある。
「面構 足利尊氏」 1966年・昭和41年
「面構 葛飾北斎」 1966年・昭和41年
面構=肖像画ではなく、複数の人物がいてシーンを描いているものも多い。
「面構 国貞改め三代豊国」 1976年・昭和51年
「面構 歌川国貞と四世鶴屋南北」 1982年・昭和57年
「面構 狂言作者河竹黙阿弥・浮世絵師三代豊国」 1983年・昭和58年
「面構 浮世絵師歌川国芳と浮世絵研究家鈴木重三先生」 1988年・昭和63年
最後の絵に登場する鈴木重三先生というのは片岡球子に浮世絵のことを教えたり資料を提供していた国文学者。その人物を江戸時代の浮世絵師である歌川国芳と並べて作品にしてしまうのだから、まさに時空を超えた自由な発想である。ついでに書いておくと「国貞改め三代豊国」で豊国の前にいるのも、豊国が浮世絵の中で描いている女性である(たぶん)。
でも何となく顔の描き方がマンガっぽいというか挿絵的なのが気になったのも事実。浮世絵をテーマにしたものは浮世絵がそんな感じだからともいえるが、それにしてもちょっと物足りない。そして何となくお手軽アートに感じられてしまうのが惜しい気がする。
展覧会の最後は裸婦のシリーズ。
それぞれポーズというタイトルで作品番号が振られている。ポーズ1は1983年作だから78歳からスタートした新シリーズということになる。
「ポーズ2」 1984年・昭和59年
「ポーズ4」 1986年・昭和61年
これらの作品にビックリワールドはない。自由奔放な画風の作品を発表する一方で、絵画の基礎のキである裸婦による様々なポーズを描くことに、晩年から改めて取り組み始めたことが興味深かった。それぞれに作品に画風の共通性もないから、作品ごとに初心に返るを実践していたのかも知れない。展覧会の最後にあった「ポーズ21」は2003年制作なので98歳の時の作品。いくつになっても衰えない好奇心・探求心が103歳までの長生きの秘訣かも。
とにかく片岡球子の「私は描きたいよう絵を描く!」という気合いやエネルギーを作品から浴び続けたような展覧会だった。日本が誇るべき画家だと思う。でもあまり知名度はないのかな。会場はガラガラだったし、会期が1ヶ月ちょっとと短いのも集客力のなさが影響しているのかも知れない。東京はもう終わってしまったが、次は愛知県美術館で6月12日から始まる。行ける人は是非!
おしまい