2015年07月

2015年07月30日

東京ステーションギャラリー

鴨居玲の展覧会が開かれていたのは東京ステーションギャラリー。その名の通り東京駅にある美術館。いわゆる駅ナカの施設が増えだしたのは2000年あたりから。この美術館は1988年に開業したので先輩格といえる。なお美術館は改札の外側にあるから、正確には駅ナカとはいわないのかも知れない。


1914年(大正3年)に完成した東京駅。2007年から2012年に渡る復元工事によって当時の姿が蘇ったといわれる。しかし工事前の東京駅を詳しく覚えている訳ではないので、どこが変わったのかよくわからず。調べてみると耐震工事などの構造面を除くと、主な変更点は屋根の部分らしい。そんなところ普段は見ていないし。
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ちなみに復元工事費は500億円。その費用は空中権を売るというウルトラCで捻出された。建物というのは建てる場所によって容積率(建物の敷地面積に対する総床面積の割合:実質的には建物の高さ)が決まっている。建ぺい率と併せて建物の密度を規制するもの。東京駅は高層ビルに建て替えることもできるのに3階建てのままだから、使っていない容積が残っている。それを周りのいくつかのビルに売ったのが空中権の売却。買ったほうは敷地面積に対して通常より高いビルを建てることができる。

当時、その話を聞いた時はそんな面白い仕組みがあるのかと感心した。新国立競技場なんて高さはそんなにないのだから、空中権を売れば2500億円なんてケチなことをいわずにいくらでもお金を掛けた立派なものができるんじゃないの?


写真の東京駅は北から南にかけて撮られたもの。東京ステーションギャラリーは北側の2〜3階にある。窓でいえば4番目までだと思うが、それを意識して訪れた訳ではないので大体の見当。


東京ステーションギャラリーはそれほど大きな美術館ではない。そして展示室は2階と3階にある。1階で入場券を購入してエレベーターで3階に上がり絵を見ながら2階へ降りてくるという仕組み。私は展覧会をザッと見てから、気に入った作品のところへ戻ってじっくり眺めるスタイルだから、こういう複数の階にまたがる美術館は苦手。



例によって日本の美術館だから作品のあるところでの撮影は禁止。でも建物はレンガ造りでいい感じだったので、3階から2階へ下りる階段でiPhone。
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アールヌーボーな照明がいい味を出している。
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レンガの壁の黒い部分は、
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木が埋め込まれていた。
今はむき出しのレンガだが、昔は建物内部のレンガはあくまで構造材扱いで、その上に漆喰が塗られていた。そしてレンガだけじゃ、例えば釘も打ちにくいからところどころに木を埋め込んでいたらしい。
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レンガはお触り禁止。
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展示室内もほとんどがむき出しのレンガの壁。これが他の美術館にはない雰囲気を醸し出している。特に鴨居玲の作品にはドンピシャで似合っていた。花鳥風月の日本画なら似合わない気がする。
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    (展示室内の写真はマイナビニュースから引用)


2階の展示室を出るとコンコースを見下ろせる廊下に出る。
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見下ろしたところ。コンコースもレトロな雰囲気。
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特に天井ドームが文化遺産レベル。でもここを通る時はセカセカ歩いているので普段なら気付かないかも。
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東京ステーションギャラリーを訪れたのは今回が初めて。オフィスから歩いて行けるし、2階建てなのは気に入らないが館内の雰囲気もいい。ひょっとして電車の音が聞こえるのかなとも思っていたが、そんなことはなかった。

残念なのは過去の企画展の内容から推し量ると、私の趣味と合わないものが多いこと。でも、例え作品が好みじゃなくても、一度くらいは館内を歩いて損はしないことは請け負ってもいい。出張で新幹線を利用する皆さんも、少し時間調整をして訪れてみたら?

wassho at 08:40|PermalinkComments(0) 美術展 

2015年07月26日

鴨居玲展 踊り候え

鴨居玲(かもい れい)の没後30年を記念する回顧展を訪れたのは1ヶ月ほど前である。別にブログを書き忘れていた訳じゃないのだが、ツーリングのエントリーが先になってしまった。しかし1ヶ月経った今でも記憶はまったく鮮明。それくらい印象的な展覧会だった。

鴨居玲のことはよく知らなかった。名前を聞いたことがあったかなあ程度。この絵は「出を待つ(道化師)」という作品。展覧会のポスターにはこの絵が使われていて、なぜかよく行くソバ屋にそれが貼ってあった。パッと見た時の印象は美輪明宏? それでヘンタイぽくって楽しそうな展覧会なのかなあと期待して(^^ゞ
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ちなみに以前は美輪明宏の家と近所だったので、車を運転している彼をときどき見かけた。薄いサーモンピンクという珍しい色のジャガーだったからすぐにわかった。今のような妖怪キャラになる前の頃の話。


鴨居 玲(玲という名前だが男性である)

   1928年(昭和3年)生まれ。

   展覧会では
    「初期から安井賞を受賞した1968年」
    「1977年までのスペイン・パリ時代」
    「帰国後の神戸時代」
   に時代が分けられていた。

   1985年(昭和60年)に57歳で自殺。だから存命なら今年87歳。


展覧会を訪れてみると鴨居玲の絵はヘンタイぽくって楽しい絵ではまったくなく、ドーンと重くて暗い雰囲気が会場を支配している。絵にしても小説でも客観的に描かれたものと、自分の内面に入り込んでいくものがあるが鴨居玲は明らかに後者のタイプ。そして晩年はだんだんと魂の叫びみたいな作風になってくる。


どんな個性的な画家でも、最初から個性的ということはない。初期にはけっこう普通の絵というか、どこかで見たことのあるような絵を描いている。それを見られるのも回顧展の楽しみのひとつ。まあたいていつまらない絵だけれど。

同時に感じるのは一流の画家とか後世に残る画家というのは、オリジナリティのある自分の作風を確立した画家だということ。絵が上手いか下手かはあまり関係ない。逆説的であるが画家になった人は充分に絵は上手いのである。アート系全般はもちろんとして、ビジネスやマーケティングにおいても、この法則は何となく当てはまるように思う。


「観音像」  1948年

学生時代の作品。絵がどうのこうのというより油絵で描かれた仏像というのは、あまり見たことがなかったので珍しかった。
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「鳥」  1958年

いい絵だけれど誰でも描きそうな絵。
この路線で続けていたら2015年に回顧展が開かれることはなかったはず。
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赤く血しぶきを浴びたような作品が3点並んでいて、そこだけが会場の中で異空間のようになっていた。最初は何が描かれているのかわからなかったが、タイトルを読むと主題が浮かび上がってくる。ちなみに時計の絵は、割れた卵から時計が落ちているという描写らしい。

「時計」  1962年
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「赤い老人」  1963年
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「静止した刻」  1968年

この作品から鴨居ワールドが始まる。しばらく南米を放浪していたらしく、向こうの画家の影響を受けたのか日本人離れした作風である。
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「蛾と老人」  1968年

鴨居玲は基本的に人物画であるが、1つ気に入ったキャラを描けたら、それを繰り返し使う傾向がある。この時期はこのサル顔ばかり。また理由は知らないが、彼は老人を描くのが好きである。
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ここからがスペイン・パリ時代。

次は細い線でクシャクシャに髪を描くのが気に入ったようである。パッと見は不気味な老婆。たぶん社会の底辺にいる人々。でもしばらく眺めているうちに鴨居玲の彼女たちに対する優しい視線、あるいは尊敬(イマ風にいえばリスペクト)が感じ取れるような気がする。

「りんご」  1970年
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「風」  1972年
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この時期は口を大きく開けてへの字に曲げるキャラが登場する。よく見ればユーモラスな絵であるが、暗いタッチに引きずられて何か重いものが漂ってくる。

「おっかさん」  1973年
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「私の村の酔っぱらい(A)」  1973年
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展覧会のサブタイトルともなっている踊り候え(そうらえ)。作品に仕上げられた油絵と、習作のデッサンが展示されていた。デッサンのほうが踊っているイメージがあって、油絵は酔いつぶれて倒れる寸前かな(^^ゞ

「踊り候え」  1975年
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「踊り候え」  1979年
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この踊り候えというタイトルは、室町時代の閑吟集(かんぎんしゅう)という本に収められている歌から採ったとのこと。

   憂きも、ひととき
   うれしきも、思い醒ませば、夢候よ
   酔い候え、踊り候え

この閑吟集、なかなか面白いらしい。いずれ読んでみよう。


今度は目の前に浮かぶ小さなものというシーンが続く。先ほどまでと違って人物からはアルコールが抜け背景も明るい。スペインからパリに移り住んでからの作品である。

「蛾」  1976年
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「風船」  1976年
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「教会」  1978年。

ここからはパリから帰ってきてからの作品。窓のない立方体を組み合わせただけの教会が宙に浮かんでいるという図柄は、スペイン・パリ時代にも同じようなものをいくつか描いている。日本より宗教が日常に入り込んでいる海外に暮らして、いろいろと思うことがあったようである。
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「望郷を歌う(故高英洋に)  1981年

この作品だけは鴨居玲ワールドの外にある。とても力強く生命力がみなぎっている。
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しかし日本に戻ってからの鴨居玲はスランプに陥ったらしい。裸婦を描いたりスペイン・パリ時代のモチーフを復活させたりするがパッとせず。その代わりに増えてくるのが自画像。例によってキャラはすべて同じだが苦悩に満ちた表情。そして心臓の病気もあって死に取り憑かれていく。自殺未遂も何度か繰り返す。

「宴のあと」  1982年
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「ミスターXの来た日 1982.2.17」  1982年
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「勲章」  1985年
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ミスターXが来たとは心臓麻痺を起こしたことを死に神に例えた表現。勲章は本人は創作にもがき苦しんでいても世間の評価は高かったことへの皮肉ともいわれる。ただし胸につけているのは勲章ではなくビール瓶の王冠らしい。

もっとも自画像は苦悩の表現でもあるが、けっこうナルシストも入っている(^^ゞ ただし鴨居玲は作風と同じく日本人離れした美男子。安っぽいイケメンじゃなくダンディでオーラすら漂っている。
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「1982年 私」  1982年

この絵は一目見てピンと来た。今までのキャラクターが総出演して描かれていて、そのタッチはまるでゾンビで死のイメージ。そして手つかずの真っ白なキャンバス。「もう描けない」「どうすればいいんだ」という諦めと焦りの表現に違いない。こういうシーンではないが、私も行き詰まると似たような夢を見る(^^ゞ
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「肖像」  1985年

もう来るところまで来てしまったようなーーー。
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この年の9月に自らの命を絶つ。才能に溢れ、画家としての人気もあり、ついでに容貌にも恵まれていたのに。私ならスランプが去るまでのんびり待つが、芸術家とはそういうことができない人たちなのかも知れない。彼のどの絵を見ても真摯に取り組んできたことが伝わってくる。誤魔化しながら描くことは、そして描かない人生は不可能だったのだろう。しかし、この時期を乗り越えての鴨居玲の次の作風を見たかったと強烈に思う。

東京での展覧会はもう終わってしまった。本日からは函館美術館で開催されており、その後石川県立美術館、伊丹市立美術館と巡回する。見た後にズシーンと気分が重くなるけれど、それも貴重な体験なのでオススメ。

wassho at 22:54|PermalinkComments(0) 美術展 

2015年07月25日

西湘〜箱根をブラブラ その3

ツーリングの流儀は人さまざま。私の場合は「どこかへ行って」「何かをする」という組み合わせが多くて、後者に重きを置いている。最近は花を見に行くことが多いかな。その前は滝巡りをよくした。今回は「何かをする」というイベントがないツーリング。いままでも「どこかへ行く」だけのツーリングはあったけれど、それは目的地が(少なくともバイクでは)訪れたことがない場所やルートに限られる。西湘や箱根は何度も来ているから、それにも当てはまらない私にとっては珍しいパターン。

35年振りにバイクを買ったのが4年半ほど前。無理なく日帰りでツーリングできるところはあらかた出かけたので、プランがネタ切れ気味。そろそろ泊まりでのツーリングにステップアップする時期かな。


この日は天気がよくて芦ノ湖がキレイだった。それで芦ノ湖を上から眺められる芦ノ湖スカイライン〜箱根スカイラインに登ることに。

箱根の地形的成り立ちを超簡単に説明すると

   富士山のような大きな山があった
   それは火山で噴火を続けた
   長い噴火によって山の内部が空洞化し山頂から陥没した

いわば陥没した、そのクレーター部分が現在の箱根。そして陥没せずに残ったクレーターの縁が、外輪山と呼ばれる箱根を取り囲む山々である。芦ノ湖スカイラインは芦ノ湖の西側にある外輪山の尾根を走っている。
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外輪山の尾根にある芦ノ湖スカイラインだが、実は道路から芦ノ湖はほとんど見えない。
ここは南側から芦ノ湖スカイラインに入って最初にある休憩所。レストランのある方に進むと、
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芦ノ湖が見渡せる。以前に来た時はかなりガスっていて湖面がはっきり見えなかったからリベンジ成就。もっともここは南北に縦長な芦ノ湖の南から1/3位の位置なので、湖面のすべては見えない。
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山羊(ヤギ)が放し飼いにされていた。大型犬くらいの大きさ。まだ子供の山羊なのか、これくらいのサイズの品種なのかはわからず。
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歩いては草を食べ、歩いては草を食べ。同じ草なんだから、一箇所に立ち止まってそこの草を食べればいいのにと思うのは人間の感覚なのかも。ちなみに山羊は紙を食べるというが、普通の紙はいろんな薬品や添加物を加えて作られており、消化できないので食べさせてはいけないそうである。昔ながらの製法の和紙とかならいいらしい。
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レストランから少し高いところにパノラマ絶景という看板が立っていたので登ってみた。
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久し振りにカメラをパノラマモードにして撮ってみる。ここまで登っても芦ノ湖の見え方は変わらないのだが、尾根全体を見渡せるので開放感は抜群。
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まだ先があった。
この登りはちょっときつかった。
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山頂到着。
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さらに開放感アップ。
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少し霞んでいるが、遠くに見える海は伊豆半島西側の付け根あたり。
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中腹部分に遊歩道みたいなものがあった。
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行ってみる。
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山頂部分を見上げるとかなり高いことがわかる。
そりゃきつかったわけだ。
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このあたりが一番西側に張り出している部分
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ーーーだと思ったら、さらに外側に普通に舗装された道があった。ちなみにこの道はレストランのところまで続いている。パノラマ絶景の看板のところまで行くだけなら、こちらのほうが勾配が緩やか。
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箱根名物と書いてあったトロロ蕎麦。トロロはまあまあだったけれど、肝心の蕎麦が低レベルで残念。1180円の観光地料金なのは仕方ないか。
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お店を出たらまた山羊がいた。
山羊って意外と可愛くて気に入った。
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三国峠の眺望ポイントを通りかかった時に、雲の切れ目から富士山が見えていた。
しかしバイクを停める位置を何度かやり直しているうちに、ほとんど富士山が隠れてしまいーーー(/o\)
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この後は芦ノ湖スカイライン〜箱根スカイライン〜401号線の長尾峠をノンストップで走り抜け、御殿場インターから東名へ。帰宅は午後5時で走行235キロ。

風呂をセットしておいたので、玄関を入って10秒後にザブーンといきたかったのに、汗で濡れたピチピチの速乾性シャツが変にヨジれてなかなか脱げない(>_<) でもシャツを脱ぐのにもう一汗かいたから、余計にいい湯になった。


おしまい

wassho at 09:39|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2015年07月24日

西湘〜箱根をブラブラ その2

箱根にさしかかったところでガソリンを入れる。セルフサービス式なのだが、お金を最初に投入するのではなく、給油後に出てくる「何リッター入れた」というレシートを事務所に持っていって精算する方式。そういうのは初めて。話は変わるが自宅から少し離れたところにあるセルフ式のスタンドは、先にお金を入れるまでは普通のセルフ式でも、1000円以上のお釣りはプリペイドカードで出てくる。現金でお釣りが欲しければ事務所で換金できるが実に面倒。顧客囲い込みのつもりなんだろうが私は二度と利用しない。


小田原から箱根に上がるには

  箱根駅伝のコースでもある国道1号線
  そのバイパスとして造られた箱根新道(道路番号としてはこれも1号線)
  有料道路のターンパイク
  旧東海道と呼ばれる県道732号線(江戸時代の東海道とは別みたい)

の4つがある。これ以外にも林道レベルのルートがあるらしいのだが、まだ調べるに至らず。この日は1号線を選んだ。


ご存じのように箱根では現在、一部で噴火の兆候が見られ立ち入り禁止の区域がある。最近はその報道も下火になってきたが、少し前は観光客が減ったというニュースをよく見た。だから道路も空いているだろうと考えていたのに、箱根湯本の駅前でいきなり渋滞(/o\) でも駅前を過ぎれば渋滞はなくなった。

しかし今度は反対車線の下り方向がミッチリとほとんど停滞に近い渋滞。それが延々と宮の下(かなり山頂に近いエリア)まで続いていた。時刻はまだ午前11時半頃。泊まりで朝ご飯を食べて、もう一度温泉に入ってから帰る人たちなのかな。たぶん麓に降りるまで2時間近くかかると思う。他人事ながらヤレヤレな気分。


小涌谷(こわくだに)で1号線から離れて県道733号線に入る。ポーラ美術館の前を通っている道路で、どちらかといえば裏道的でのんびりしたイメージ。ところどころで別荘も見え、適度にクネクネしていて楽しい道。夏の箱根ツーリングの定番となっているポーラ美術館はセザンヌ展を開催中。今はセザンヌがあまり好みでないので(私は周期的に趣味が変わる)今回は訪れず。


地図を赤く塗ったあたりが立ち入り禁止区域で大体直径1キロ。中心は大湧谷(おおわくだに)で、もともと温泉の蒸気が噴き出している地獄谷的な風景が名物なところ。733号線より内側の734号線は立ち入り禁止区域を通るので、該当部分は現在通行止めになっている。でも禁止区域の中に入って大湧谷に行くのでなければ、別に蒸気が見えたり硫黄の匂いがするわけでもなく、箱根はまったくいつも通りの箱根である。
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予定にはなかったが、仙石原を通りかかったらグリーンのススキがあまりにキレイだったので、思わずBMW F800Rを停めて記念撮影。
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その後は芦ノ湖の湖畔沿いを走り、といっても湖はほとんど見えない区間のほうが多いのだが、そして山のホテルや箱根神社の前を通り過ぎて、いつもの遊覧船乗り場でバイクを降りる。ここより少し手前の恩賜公園に行ってみたかったが、有料駐車場しか見あたらなかったので、だったら別にいいかと。
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今まで気付かなかったが、芦ノ湖には大きな鯉が泳いでいた。これで60センチくらい。写真をクリックして拡大すると小さな魚も写っている。ワカサギ?
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小さな桟橋。
例によって先端まで行き、
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右見て、
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左見て、
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振り返る。
子供たちは魚取りというか、魚の追い込みに夢中。
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夏らしい雲。
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少し変わった雲。
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ごく普通の雲。
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雲の流れは速く、到着した時には雲に隠れていた富士山が顔を見せた。
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気温は31度くらいだった。日差しもきつくて暑かったが、木陰に入るととても涼しく感じた。ところで写真を撮っている方角は多少違うが、同じ場所で撮っているのに、どうしてこんなに空の色が違って写るの?
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芦ノ湖はそれなりに賑やかだったが、連休ということを考えるとやはり人出は少なかったかな。火山活動は立ち入り禁止区域に入らない限りたいしたことはないとは思うけれど、昨年9月の御嶽山の噴火もまだ目に焼き付いているわけで。しばらく箱根を敬遠する人がいるのは仕方がないことだろう。まあ自然には勝てない。


ーーー続く

wassho at 09:07|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2015年07月20日

西湘〜箱根をブラブラ

海の日だから海を見に行こうと思い立つ。
しかし

  対岸の見える東京湾ではなく広い海が見たい。
  でも湘南はもう混雑しているシーズン。
  また夏はアクアラインのトンネルが40度近くになるので千葉には行きたくない。

そして、あまり遠くまで行くのも暑いので気が進まなかった。
ワガママ爆発(^^ゞ

それで西湘(せいしょう)バイパスのパーキングエリアからなら海が間近に見られることを思い出す。そこまでだけだとあまりに中途半端なので、箱根まで足を伸ばすことに。連休だけれど噴火の影響で人出は少ないかも知れない。


3月に東名と接続している圏央道が茅ヶ崎までつながった。正確には茅ヶ崎ジャンクションより先は、新湘南バイパスという有料道路を走って茅ヶ崎海岸インターまで走ることになる。今まで高速道路で湘南に行くには横浜横須賀道路の逗子インターで降りるルートしかなかった。逗子や葉山に行くなら便利だが、江ノ島やそれより西の鵠沼や茅ヶ崎が目的地なら、かなり離れたところに降りることになる。でも湘南の東と西に高速道路のインターチェンジができたのでアクセスは便利になった。しかしこれで、ますます湘南は混雑するだろう。

新グーグルマップはなぜか海老名ジャンクションと圏央道をつながず、その先の厚木インターを出たことになっている。茅ヶ崎からはしばらく一般道を走り、西湘バイパスから国道1号線で箱根に登った。箱根をグルッと回って芦ノ湖に降り、その後は芦ノ湖スカイライン〜箱根スカイラインを走り、長尾峠を401号線で御殿場に下って東名で帰るというルート。
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出発は午前9時過ぎ。気温は30度ちょっと。今回から革パンもメッシュでクールベスト着用。目黒通りを環八に向かって走っていると、普段あまり取り締まりをしていないところでネズミ取り発見。先週は環七でもネズミ取りポイントが増えていたし、取り締まり地点の見直しをしているのかなあ。

東名に乗ると気温は33度くらいに。なぜ高速道路は一般道より気温が高いのか不思議。風通しはいいはずなのに。海老名ジャンクションから圏央道に入る。このルートの圏央道は初めて。まだあまり知られていないのか交通量は少なかった。新湘南バイパスを経由して茅ヶ崎海岸のインターで降りる。ゲートを出て数秒して気温が低いことに気付く。バイクの気温計を見ると28度。海風で涼しいような気がした。もっともバイクで走っているから風のことは余りわからないが。とにかく高速道路上とのあまりの温度差に驚いた。


新湘南バイパスはいずれ西湘バイパスまで延びるらしい。そうなるとほぼ同じルートと用途を担っている小田原厚木道路はどうなるんだろう。2本の高速道路を造るより湘南海岸沿いの134号線の渋滞をどうにかして欲しいね。

134号線を走っていると平塚の海岸がチラチラ見える。というか防風林に遮られてチラチラしか見えない。防風林から海岸へ出る小径に無理をすればバイクを駐められそうだったけれどやめておいた。残念ながら平塚の海岸には未だ出たことがない。


本来は西湘バイパスのパーキングエリアで海を眺めるつもりだったが、せっかく大磯を通るので以前も駐めたサーフショップの前で小休止。
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防波堤をくぐると大磯メインと呼ばれるサーフポイント。
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夏なので隣は海水浴場になっている。海水浴場としては北浜海岸という名前。
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ビーチテニス。初めて見た。
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海に浮かぶブイの向こう側がサーフィン禁止=海水浴場エリアだと思うが、
サーファーが数名浮いている。
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波は腰くらいの高さ。天気もよくて楽しそう。
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大磯漁港の先から国道1号線に入り、そのまま西湘バイパスに。私の知る限り関東エリアでは千葉の九十九里有料道路と並んで海がよく見える景色抜群の高速道路。走っているだけで気分がよくなってくる。

ただし、やたら飛ばすクルマやバイクも多い。この日も推定160キロくらいのスピードのバイクにぶち抜かれた。次のパーキングエリアにそのバイクも入ったのだが、ヘルメットを脱いだライダーを見てびっくり。たぶん75歳くらいの痩せこけたオジイチャン。足下もちょっと頼りなさげ。歳を取るとスピードの感覚がなくなるのか、 あるいはもう死ぬことなんて怖くない?(^^ゞ


西湘パーキングエリアに入る。
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影になっているから本来のバイク駐車スペースに駐めたほうがよかったかも。
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ご覧の通り、ここは海岸沿いのパーキングエリア。
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西湘バイパスが海岸のすぐそばを通っていることがわかる。
先週は台風11号の高波で通行止めになった。
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ベンチに座ってボケーッと海を眺めたいが、この季節は日よけがないので無理。
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少しエメラルドブルーがかかったきれいな色の海。九十九里有料道路のパーキングエリアは海岸まで降りられるのに、西湘バイパスはフェンス越しなのが残念。でも海の日に海に出かけられてよかった。
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ーーー続く

wassho at 23:01|PermalinkComments(0)   *ツーリング 

2015年07月17日

河口湖でラベンダー その3 御坂みち

7月12日の続き。

河口湖のラベンダーは「たんばらラベンダーパーク」などスキー場で栽培しているところと較べたら、やはり規模では較べものにならない。それとラベンダー=高原という固定観念があるせいか、公園の一角に植えられているのは何となく不似合いに感じるし爽やかさにも欠ける。でもまあ群馬や長野の山奥まで出かけずとも、東京から比較的近い距離でラベンダーを楽しめるのはありがたい。こんな話は北海道の人にしてみればメクソ・ハナクソの違いなんだろうなあ(^^ゞ


当初は河口湖でラベンダーを見た後は、西に本栖湖まで進み、そこから富士山を眺めながら南下するツーリングの予定だった。しかしこの日の富士山は厚い雲に覆われていて、ほとんど姿を見せず。というわけでツーリングルートとして有名な御坂みち(みさかみち)の旧道を走って帰ることにした。


下はbingというマイクロソフトが提供している検索サイトの地図を利用している。見た目は旧グーグルマップに近いが、動作が遅いし、縮尺を大きくして広い範囲を表示させるとルートとして引いた線が表示されないという欠陥がある。
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御坂みちとは河口湖の南東にある富士吉田市と甲府盆地にある笛吹市(ふえふきし)を結ぶ国道137号線のこと。なぜか「御坂みち」と「みち」を平仮名で書く。山中湖に行く時に利用する「道志みち」は全部漢字にすると道志道とややこしいから平仮名にする理由がわかるけれど、こちらがなぜ平仮名なのかは不明。ちなみに御坂は日本武尊(ヤマトタケル)がこの坂を越えて甲斐の国に入ったことから御坂と御をつけられたといわれている。

137号線は御坂山西側を3キロほどのトンネルで貫いているが、これは1967年に完成したもの。1994年までは有料トンネルだった。このトンネルが無料になるまでは御坂山の東側を迂回する約12キロのルートが137号線で、現在は県道708号線となっている。これが旧御坂みち。


クネクネは旧御坂みちだけかと思っていたら、137号も何カ所かヘアピンカーブがあってなかなか険しい。長いトンネルの手前で708号と分岐するのだが、分岐点は信号もないT字路で、片側1車線のセンターライン側に寄って対向車がいなくなるまで右折を待たなければいけない。交通量が多いので、後ろから追突されないか少し不安だった。


708号線は乗用車なら徐行すればすれ違えなくはない程度の道幅。地図でもわかるようにかなりクネクネしている。料金がいくらだったかは知らないが、そりゃ有料でもトンネルを利用するだろうと実感。


旧御坂みちにもトンネルがある。
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そのトンネルの手前にあるのが天下茶屋(てんがちゃや)というお店。山梨名物のほうとう料理と甘味処を兼ねたような業態。創業は昭和9年(1934年)。昔は旅館でもあったようで太宰治がよく滞在していたことで有名。お店の2階には太宰治が逗留していた部屋が残されていて公開されているらしい。
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ところで昨日、芥川賞を受賞したお笑い芸人のピース又吉は太宰ファンで墓参りまで行くらしいが、ここには来たことがあるのかな。お店には入らなかったがけっこう賑わっていた。



旧御坂みちは山の中を走るだけで他に何も見えないが、この天下茶屋のある場所だけは視界が開けていて、甲斐の富士見三景の1つに数えられている。後2つは花水坂と西行峠というところらしいが、どこにあるのかまでは調べていない。

もっともこの日は残念な眺め。
写真をクリックして拡大すれば富士山の稜線がうっすら写っているのはわかる。
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案内看板によればこういう景色が見える。
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旧御坂峠へ向かうハイキング道。国道・県道的にはここが旧御坂峠だが、さらにそれより古い峠道があるらしい。案内看板には、ここから少し登ったところに「太宰治の碑」があるとも記してあった。この先がどれほどの坂道かわからないのでやめておいた。
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トンネルは照明が暗くて走りにくい。 交通量は多くはないが、それでも1台クルマとすれ違った。大きなクルマ同士なら苦労するかも。漏水があるようで路面はウエット。


トンネルを抜けるとクネクネ度合いはさらに増してくる。最後のほうは道幅の狭いヘアピンカーブの連続。下りなのでほとんど罰ゲーム。

次々にあらわれるヘアピンカーブにゲップが出そうになったところで137号線に合流。トンネルをでてからは対向車には出会わなかった。天下茶屋では、ほとんどの人は河口湖側から登ってきてお店を訪れた後はUターンして帰っていた。


137号線も緩やかなカーブが続いて楽しい道。交通量は多いが流れは速い。だんだんと山を降りてくると甲府盆地らしい景色が目の前に広がってくる。甲府盆地に入るのは25年振りくらいかな。ところどころにブドウ畑もあって懐かしい光景。

ただし暑い! バイクの気温計は35.5度を表示し、湿度も河口湖や天下茶屋にいたときと較べて明らかに高い。さすがは盆地気候というべきか。笛吹市まで降りたら、しばらくは甲州街道を走ろうかとも考えていたが、蒸し暑さにその気も萎えて一宮御坂のインターチェンジから中央自動車道に乗った。


午後5時半頃帰宅。走行265キロ。
200キロ以上走ったのは今年になってまだ2回目という軟弱ぶり。


おしまい

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2015年07月16日

河口湖でラベンダー その2 大石公園

八木崎公園は河口湖の南湖畔にあって、次の会場である大石公園は北湖畔。両者とも河口湖の東側に位置しているから河口湖大橋を渡って行くのが近道。でも八木崎公園から南湖畔を西へ進み、河口湖を南から北へ約半周して大石公園へ向かった。理由は河口湖の南側を走ったことがなかったから。河口湖の北湖畔は湖を挟んで富士山が見えて景色がよい。そこを通る県道21号線も湖北ビューラインと名付けられている。だからツーリングでもそちらがメインになる。初めて走った南湖畔はけっこうひなびた感じ。でも湖の地形に沿って緩いカーブが続くからそれなりに楽しかった。


大石公園到着。ここは何度か訪れている。
バイクの駐車場は広くて公園の入り口に近いので便利。
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大石公園のラベンダーは八木崎公園より色が少し濃いように感じる。遅咲き中心に植えられているらしく八木崎公園のラベンダー祭り(正式名称はハーブフェスティバル)が7月12日までなのに対して、大石公園では20日まで開かれている。香りの強さはどちらも同じくらいで、ここでもラベンダーの香りを一杯楽しむことができた。
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公園の端のほうから。
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ラベンダー沿いの小径を歩いて奥の方に進む。
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大石公園は花公園でラベンダー以外にも季節に応じて芝桜やコキアなどを集客の目玉にしている。それ以外にも花の種類の多い公園である。

ガイラルディア
夏模様のデイジーやマーガレットといった色合いの花。
DSC05082ガイラルディア


房藤空木(フサフジウツギ)
小さな花が房になって面白い形。
その花の蜜を蝶が好む花ということで英名はバタフライブッシュ。
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DSC05103ふさふじうつぎ


マツバギク
葉っぱが松のように尖っていて、花は菊みたいだからと安直につけられた名前(^^ゞ
葉っぱが肉厚のいわゆる多肉質植物の仲間。
DSC05105マツバギク


名前わからず。
マツバギクと同じところに植えられており黄色とピンクの組み合わせがキレイだった。
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花菜ガーデンで初めて見た時はビックリしたラムズイヤー。
全体が細かな毛で覆われており、ラム=子羊のイヤー=耳のような肌触りなのが名前の由来。触ると気持ちがいい。
DSC05109ラムズイヤー

DSC05110ラムズイヤー


アサギリソウ
これも細かな毛で覆われている触り心地のよい植物。ヨモギの仲間らしい。
DSC05108アサギリソウ


リアトリス
こういう細長く咲くのを槍咲きというらしい。
DSC05127リアトリス


私はたぶんナスの花を見たことはないと思うけれど、一目見てなぜか強烈にナスが頭に浮かんだ花。調べてみるとナスとは花も葉も少し違う。結局この花の名前はわからず。
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これは先日に横須賀しょうぶ園で見たタチアオイだと思う。
DSC05141タチアオイ



トリトマ
こんな形をしているがユリ科の植物。アフリカ原産らしく、そういわれてみると何となくアフリカっぽい気がしてくる。
DSC05146トリトマ


色違いの花。グラジオラスの気もするが正しい名前はわからず。
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カラー
左右非対称の変わった形だから覚えやすい花。白が多いので黄色を見るのは初めてかも。カラーは襟のカラーが名前の由来らしい。あまり襟には見えないと思うけど。
DSC05152カラー



大石公園の名物である花のナイヤガラ。
だから何?という印象がぬぐえないが、まあよそにはないかも。
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ピンク、白、赤のベゴニアでできている。
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公園の奥は花街道という名前がついている区画。
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ベゴニアで作られた富士山。
河口湖の公園はこのパターンが好きみたい。
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少し公園から離れて河口湖を望む。
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今度は水際ギリギリで。
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目の前を水上スキーが横切った。
初心者のようで普通にまっすぐ牽かれていっただけ。
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水草のあるあたりは「池」の匂いがした。子供の頃に池でしょっちゅう遊んでいたということはない。でも多少は遊んだことはあるから、その頃の記憶が脳に刻まれているのかな。何となく懐かしい匂いだったから不思議。
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公園の中心部分へ戻る。
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テラスで河口湖を眺めながら休憩。
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公園の入り口付近はいろんなお店のテントが並んでいる。それで盛り上げのためかギターの弾き語りの人が。昔のフォークソングとかを気持ちよさそうに歌っていたが、はっきり言って中学校の文化祭レベル。イベント広場だけならガマンもするが、ラベンダー畑はすぐ隣なのでイヤでも聞こえてくる。ラベンダーは八木崎公園よりキレイだったのに、このオッチャンのせいで興醒め。ヒッコメー!と心の中で叫ぶ。
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広場のお店は八木崎公園より規模はかなり小さかったが、こんな珍しいものを売っていた。
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この木製ハーレーのお値段何と100万円!
公道は走れませんと書いてあった(^^ゞ

小さなサイズもある。こちらは現実的な値段なのかな。テントの中までは入らず。
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ーーー続く


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2015年07月12日

河口湖でラベンダー 八木崎公園

河口湖のラベンダーは梅雨の頃に咲くので、暇な時と天気の都合が合わずに今まで行きそびれていた。しかし久しぶりの晴れ週末。見頃的にはラベンダー祭りの最終日で心配もあったけれど、今回を逃せば次のチャンスは何年先になるかわからないのでブォーンとバイクで出かけてきた。


ところで今まで何度か旧グーグルマップを使う裏技を紹介してきたが、とうとうすべて通用しなくなった模様。不本意ながら今回から新グーグルマップ。もっとも新マップはブログに載せる地図が作りづらい〜見栄えが悪いというのがダメな点であって、地図本来の機能は向上している。
マップ1

中央自動車道を西に進み、大月ジャンクションで支線の富士吉田線に乗り換える。河口湖インターで降りて湖畔にある八木崎公園、次に大石公園を巡る。この2箇所がラベンダー祭りの会場。その後は御坂みち(みさかみち)の旧道をクネクネと走って、一宮御坂インターからまた中央自動車道で帰ってきた。地図の真ん中にモザイクが掛かっているのは、新グーグルマップは所要時間を表示するから。それは便利な機能に違いないが、表示を消すことができないのでブログ用には一手間掛かって面倒。


午前9時過ぎに出発。ところで自宅から環七を北上して甲州街道に至る途中に、よくネズミ取りをやっている場所がある。もちろんそこでは注意を払って走るわけだが、本日はいつもより手前の場所で張っていた。へえ〜何十年も前からあそこだったのに場所を変えたんだ〜と思って走っていくと、いつもの場所でも取り締まりをしている。??? 距離にして2〜3キロ程度しか離れていない。どちらも世田谷警察署管内。よほど反則金売り上げ不足なのかな。まあとにかく手前のネズミ取りに捕まって切符を切られた後、チクショーと頭に来てぶっ飛ばすと、すぐにもう1回捕まるからご用心。


午前11時過ぎに八木崎公園到着。バイクの駐車場はなかったが、通行止めの作の前に駐めているバイクがあったので便乗。ナビに従ってこの場所に着いたが、メインの駐車場は公園を挟んで反対側にあった。なお駐車場、入園料とも無料。
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バイクの隣で咲いているラベンダーの数は多くないのに、フルフェイスのヘルメットを脱ぐ前から既にいい香りを感じる。
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本日からはメッシュの革ジャン着用。でも下はメッシュじゃなくて普通の革パンで。アンダーシャツはピチピチの速乾性タイプだが、クールベストは着込んでいない。まあ準真夏仕様のいでたちといったところ。自宅から河口湖までは30〜32度くらいの気温で、結果的にこれくらいでちょうどよかった。もっともクールベストがないと革ジャンを脱いだ時にピチピチシャツで体型がモロにでるので、上にもう1枚Tシャツをきてごまかす。


先ほどの写真にある展望台のようなものに登ってラベンダー畑の風景。
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上の写真では後ろ向きだったのを正面から。ベゴニアで富士山をかたどっている。
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通路を挟んで湖畔側のラベンダーはもう色を失っていたが、
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反対側のラベンダーは満開状態。早咲き遅咲きで植え分けられている。
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湖面は一段低いところにあるので、ラベンダーと河口湖はあまり一緒に写らない。ここのラベンダーは少し紫色が薄い気もするが、香りがよく漂っていてブラブラ歩いているだけで幸せな気分になってくる。
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ラベンダー以外の花もいろいろ。

この白と赤のツートンの花は初めて見たが、とっても可愛い。写真がピンぼけだったのが残念。サルビアの仲間のサルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)の園芸種でホット・リップスという花。
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ところで花の名前を調べるのは結構面倒。スマホで写真を撮ったら図鑑で調べてくれるようなアプリってないのかな。


それでこの紫の花の名前はわからなかった。
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黄色いのはダイヤーズカモミール。デイジーやマーガレットと同じくキク科だがカモミールの仲間は花のセンター部分が大きい。
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これは誰でも知っているアジサイ(^^ゞ
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こちらでは数種類の花を混ぜて植えて面白い光景になっていた。
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赤い花。名前は調べられず。
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キレイのか気持ち悪いのか微妙。
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ベゴニア。
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ラベンダー畑を抜けるとイベント広場に出る。
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ハーブフェスティバルの看板。注目は右上の「富士河口湖温泉郷」の文字。河口湖に温泉のイメージはないなあ。
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物産品はごくありきたりでつまらない。客もまばら。
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こんなところで服買う?
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香り系の商品にはそれなりに人が集まっていた。
ところで数年前から富士山周辺の観光地は中国人観光客だらけ。それで彼女たちも中国語を話す。中国人だったのかも知れない。日本経済にとって観光産業が伸びていくことは必要だとしても、観光地に出かけて商品札が中国語だらけになっていたらイヤだなあ。
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昔懐かしいポン菓子かと思ったら、シューッと蒸気がでるだけだった。
中に入っているのは栗。
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郵便局も出店していた。
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メインの会場から少し離れたところにもいくつかお店があった。たぶん出店料が安いエリアなのだろうけれど、こちらの方がセンスよさそう。
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お昼ご飯は富士見焼きそばかスモーク焼きそばか迷ったが、
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ケバブにした(^^ゞ
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ケバブとはインドから中東やトルコあたりの肉を焼く料理の総称。串焼きのケバブはトルコ語でシシュ・ケバブ、インド語でシーク・カバーブ。日本ではインド語のほうがなまってシシカバブーとして広まった。この屋台のはドネルケバブで、薄切り肉を積み重ねて棒状にして、回転させながら横に設置された電熱グリルで焼く料理。それを縦にそぎ落としていく。


ピタという薄いパンに挟んで食べることも多いが、今回はケバブだけにした。メニュー名はなぜか「おつまみケバブ」。この容器だとなんとなく残念感が漂うがなかなかの味。写真では怖そうに写っているトルコ人(たぶん)のオッサンも愛想よかった。
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帰りは湖畔側を歩く。
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天候がボヤーッとしていて湖の眺めはイマイチ。
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ところで公園内にはシンセサイザーの音楽が流れている。ラベンダーとシンセサイザーってどこかであったような組み合わせだと思ったら、一昨年たんばらラベンダーパークで演奏していた人だった。
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バイクを駐めた場所の隣にある河口湖ミューズ館。
与勇輝(あたえ ゆうき)という人形作家の作品を集めた美術館。中には入らず。
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これはその代表的なキャラクターらしい。
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前庭には風鈴がたくさん釣り下げられている。
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曇り空なのが残念。
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2つめの会場である大石公園へ続くーーーー。


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2015年07月08日

タイムシフトマシン

ケーブルテレビの地デジ切り替え猶予期間が終わり、4月終わりにブラウン管のアナログテレビを液晶のデジタルテレビに買い換えたことは以前に書いた。使い始めて10分で故障した〜というか不良品を引いてしまったようだが、その後は特にトラブルもなく順調である。

あれから2ヶ月少し。
私のテレビ生活は激変といっていいくらいに変わった。
その話は追々に書いていく。


買ったのは東芝のレグザZ8というテレビ。このテレビにしたのはいろいろと総合的に判断してのことだけれど、一番の理由はタイムシフトマシンという機能がついていたから。簡単に説明すると6チャンネル分の放送をハードディスクに常に勝手に録画してくれる装置。録画できる時間は接続するハードディスク(これは別売りになる)の容量によるが、私が使っている6テラのハードディスクなら1チャンネルあたり120時間=5日分。録画は一番古いものから順番に消去されて新しい録画に置き換わっていく。つまり過去5日分の放送を自由に遡って見られることになる。まさにテレビのタイムマシン。未来の放送が見られたら株や競馬で大儲けできるのに(^^ゞ


テレビっ子じゃないので「連続ドラマを楽しみにしているのに、そのドラマの録画を忘れた!」というような状況になることはない。それでもこのタイムシフトマシンはすこぶる便利である。

例えば午後10時過ぎに自宅に帰ってきたとする。その場合でも9時54分から始まっている報道ステーションを最初から見ることができる。また報道ステーションを通常の放送時間通りに最後まで見ているとワールドビジネスサテライトの頭とかぶってしまう。タイムシフトマシンがあれば報道ステーションを見終えた後にWBSを最初から見ることが可能になる。もっともあまり遅い時間からニュース番組の録画を見ると、時間の感覚がおかしくなってしまうのが難点。

また普通にテレビを見ていて「よく聞き取れなかった」とか「今のシーンをもう一度みたい」という場合にも、常に録画されているので巻き戻して(←テープじゃないからこんな表現はおかしいが)確認することができる。そういう操作がリモコンのワンタッチでできるから便利。

タイムシフトマシンに録画されている番組は、番組表のような画面でいろいろと検索もできる。私の場合は「映画」というジャンルで検索して、もう1台接続している普通の録画用ハードディスクに移し替えることが多い。そうすれば5日間の遡り期間を気にすることもない。移し替えただけで見ないで溜まっている映画も多いが。


一方で不便なところもいろいろある。

タイムシフトマシンは6チャンネル分録画できるが、もう3チャンネル位は欲しい。今のところNHK総合、日テレ、テレ朝、TBS、テレビ東京、フジテレビを入れている。実はテレビを買い換えてからEテレ(NHK教育)をよく見ていて、それがテレビ生活の1番の変化なのだが、民放をどれか外してEテレにしようか思案中である。

普通の録画用ハードディスクに録画した番組はスキップボタンを押すと、CMを飛ばして再生することができる。しかしタイムシフトマシンの録画はなぜかそれができない。テレビメーカーと放送業界で何か暗黙の取り決めでもあるのかな。

24時間すべてではなく、1日のいつからいつまでをタイムシフトマシンに録画するのかは自分で設定できる。それで朝の番組を見返すことはないと考えて、正午から午前五時まで録画する設定にしている。つまり1日17時間録画。だから120時間を割ると7日分ほど遡れることになる。でもこの設定は6チャンネル一律でしかできない。土日は午前中も録画しておきたいとか、放送局によっては午後9時からでいいとか、そういう細かな設定ができないのが不満。

映画とか後で見るかもしれない番組をタイムシフトマシンから普通の録画用ハードディスクに移し替えていると書いたが、その移し替えに番組と同じだけの時間がかかる。つまり2時間の番組なら2時間かかる。ハードディスク同士でデータをコピーするのに、なぜそんなに時間がかかるのか謎。



こういう丸ごと録画のような機能は東芝とパナソニックしか商品化していないようである。パナソニックは録画する画質を落として、同じハードディスク容量でもより長時間の録画ができるなど東芝より小技が効くみたい。しかしブルーレイやDVDレコーダーにしかその機能が搭載されておらず、テレビにハードディスクを接続するだけで丸ごと録画ができるのは、今のところ東芝だけ(正確な情報じゃないかも知れないので、念のため)。録画のチャンネル数を増やすだけなので、そんなに難しい技術ではないと思うが、特許とかいろいろ絡んでいるのかも知れない。

まあとにかく事前に考えていた以上にタイムシフトマシンは便利で重宝している。


ーーー続く(タイトルは毎回変わると思うがテレビネタがしばらく続く予定)

wassho at 23:34|PermalinkComments(0) 生活、日常