2015年12月
2015年12月30日
Eテレ礼賛 その2
私が録画して見ている番組の続き。
趣味・暮らしの分野
趣味の園芸
趣味の園芸・野菜の時間
趣味の園芸ビギナーズ
ベランダでのチューリップといくつかの植物以外に手を広げて育てる
つもりは今のところない。いずれ豪邸に住んでガーデンと家庭菜園を
持った時のための予習として見ている(^^ゞ
酸性に傾いた土壌を苦土石灰で中和するとか、番組を見ていると自然に
身につく基礎知識がチューリップに役立つ場合もある。
テレビスポーツ教室
いろんなスポーツの一流選手が小学生にレッスンする、まったくもって
小学生向けの番組。でも知ってはいても、やった経験はないスポーツ、
例えば剣道とかチアリーディングなども取り上げられるので新しい知識
を得ることがある。またバレーボールとかハードル走とか授業で
経験はあっても、もう残りの人生でやる機会はないと思われるスポーツ
を見るのもなぜか楽しい。キャッチボールの放送の回はちょっとウズウズ
した。
芸術・古典芸能の分野
クラシック音楽館
昨日のエントリーでNHK教育放送は英語講座以外は知らなかったと
書いた。しかし主にNHK交響楽団の演奏会を放送するこの番組は、以前に
よく見ていた時期があるのを思い出した。でも番組タイトルは
クラシック音楽館ではなかった気もする。
N響の演奏は一流だし、録音も放送とは思えないほど高音質。この番組を
見る時は音声をオーディオから流している。音楽は聴くものだとしても、
クラシックに限らず演奏を見て聴いたほうが何倍も楽しい。また
クラシックの場合は、ここでこの楽器がこういう風に演奏されているの
かと、ボーッとCDを聴いていただけじゃわからないことも気がついて曲
の内容がよりわかるようにもなる。クラシックというと一般には優雅な
イメージだと思う。N響にはあまりいないが、中には必死の形相だったり
顔を真っ赤にして演奏している人もいて、そういう発見も音楽を見る
楽しみのひとつ。
また指揮者や楽団員のインタビューがあって、
これも音楽を理解するのになかなか役に立つ。
クラシックファンにはもちろんオススメだし、これからクラシックでも聴
いてみるかと考えている人には、まずこの番組を見たり掛け流すことから
始めるのがいいと思う。毎回の放送はCDでなら1.5枚分くらいの分量。
ほぼ毎週やっているから1年の放送だけでCD72枚のクラシックを聴ける
計算になる。
ららら♪クラシック
こちらはクラシックの名曲や作曲家の歴史、あるいは曲や演奏の特徴など
を紹介するカジュアルな雰囲気の番組。クラシックのCDはたくさん
持っていても、音楽そのものを勉強するまでには至っていないから、
毎回興味深く見ている。番組のノリは軽いけれどクラシックファンにこそ
オススメな内容。
幼児・子ども・子育ての分野
おはなしのくにクラシック
このクラシックは音楽ではなくて古典文学のほう。子供向けの番組だが
10回に1回くらいはおもしろい時がある。
大科学実験
この番組はけっこう衝撃的。小学校レベルの理科実験番組なのに、とに
かく実験の規模が無駄に大きくて、その内容と較べてびっくりするほど
制作費が掛けられている。話のネタに1回は見るべし。
少年少女・若者の分野
課外授業 ようこそ先輩
おもしろい回はたまにしかない。録画リストから消去する候補に
入っている。
人生デザイン U−29
少し変わった職業・生き方を選んだ若者をドキュメンタリーで追いかけた
番組。とはいってもお気軽なタッチで描かれている。つまらない回も多い
が、もっと若い時にこの番組を見たかった(^^ゞ
すイエんサー
日常のいろいろな出来事に少し科学の視点を取り入れたバラエティ番組。
でもNHKだから民放のタレント丸投げバラエティとはレベルが違う。
いろいろと生活に役立つコネタも仕入れられる。暇つぶしや息抜きには向
いている番組。身近にいそうな系のアイドルがたくさん出てくる。
10min. ボックス
これは古いタイプの理科の教育番組。でも10分番組なので、ちょっと気
分転換という時に重宝している。
テストの花道
大学受験生のための勉強相談番組。進行は所ジョージとTOKIOの城島。
受験問題の解き方指導などで、たまにビジネスにも使えそうなノウハウが
紹介されてハッとする時がある。
(2016年5月追記:構成が一新されてつまらなくなった)
新しいテレビになって録画予約が簡単だし、毎週の放送を連続予約にすれば手間もかからないので、調子に乗って登録していたら数が増えた。英語講座はノルマ的に放送のあった週のうちに見るようにしているものの、それ以外は暇があった時なので未視聴の番組は溜まる一方である。民放のアホ・バラエティを暇つぶしに見ている時は、テレビを見ているというよりつけているだけで何か他のこともしていたが、Eテレの番組のほとんどはテレビの前にしっかり座ってみないと意味が薄れる内容なので、それなりにまとまった時間が必要になってくる。とても全部は見きれないのが正直なところ。
それでもEテレを見るようになってから、テレビが楽しくなったし世界が広がった気もする。教育番組を見てどれだけ賢くなったかは?だとしても、深夜、寝る前に通販番組を見ながら一杯やるのと「猫のしっぽカエルの手」や「美の壺セレクション」を見ながらではお酒の味も違ってくるというもの。
本当はもっと大人のための教育・教養番組と、少々理解できなくてもいいから知の最先端を紹介するような番組が欲しい。それは無い物ねだりかなあ。まあとにかく、くだらないバラエティばかりでテレビがつまらないと感じたら、試しにEテレを見てみるのをお勧めする。ひょっとしたらあなたもツボにはまって、ハードディスクの残り録画可能時間を気にするようになるかも知れない。
おしまい
趣味・暮らしの分野
趣味の園芸
趣味の園芸・野菜の時間
趣味の園芸ビギナーズ
ベランダでのチューリップといくつかの植物以外に手を広げて育てる
つもりは今のところない。いずれ豪邸に住んでガーデンと家庭菜園を
持った時のための予習として見ている(^^ゞ
酸性に傾いた土壌を苦土石灰で中和するとか、番組を見ていると自然に
身につく基礎知識がチューリップに役立つ場合もある。
テレビスポーツ教室
いろんなスポーツの一流選手が小学生にレッスンする、まったくもって
小学生向けの番組。でも知ってはいても、やった経験はないスポーツ、
例えば剣道とかチアリーディングなども取り上げられるので新しい知識
を得ることがある。またバレーボールとかハードル走とか授業で
経験はあっても、もう残りの人生でやる機会はないと思われるスポーツ
を見るのもなぜか楽しい。キャッチボールの放送の回はちょっとウズウズ
した。
芸術・古典芸能の分野
クラシック音楽館
昨日のエントリーでNHK教育放送は英語講座以外は知らなかったと
書いた。しかし主にNHK交響楽団の演奏会を放送するこの番組は、以前に
よく見ていた時期があるのを思い出した。でも番組タイトルは
クラシック音楽館ではなかった気もする。
N響の演奏は一流だし、録音も放送とは思えないほど高音質。この番組を
見る時は音声をオーディオから流している。音楽は聴くものだとしても、
クラシックに限らず演奏を見て聴いたほうが何倍も楽しい。また
クラシックの場合は、ここでこの楽器がこういう風に演奏されているの
かと、ボーッとCDを聴いていただけじゃわからないことも気がついて曲
の内容がよりわかるようにもなる。クラシックというと一般には優雅な
イメージだと思う。N響にはあまりいないが、中には必死の形相だったり
顔を真っ赤にして演奏している人もいて、そういう発見も音楽を見る
楽しみのひとつ。
また指揮者や楽団員のインタビューがあって、
これも音楽を理解するのになかなか役に立つ。
クラシックファンにはもちろんオススメだし、これからクラシックでも聴
いてみるかと考えている人には、まずこの番組を見たり掛け流すことから
始めるのがいいと思う。毎回の放送はCDでなら1.5枚分くらいの分量。
ほぼ毎週やっているから1年の放送だけでCD72枚のクラシックを聴ける
計算になる。
ららら♪クラシック
こちらはクラシックの名曲や作曲家の歴史、あるいは曲や演奏の特徴など
を紹介するカジュアルな雰囲気の番組。クラシックのCDはたくさん
持っていても、音楽そのものを勉強するまでには至っていないから、
毎回興味深く見ている。番組のノリは軽いけれどクラシックファンにこそ
オススメな内容。
幼児・子ども・子育ての分野
おはなしのくにクラシック
このクラシックは音楽ではなくて古典文学のほう。子供向けの番組だが
10回に1回くらいはおもしろい時がある。
大科学実験
この番組はけっこう衝撃的。小学校レベルの理科実験番組なのに、とに
かく実験の規模が無駄に大きくて、その内容と較べてびっくりするほど
制作費が掛けられている。話のネタに1回は見るべし。
少年少女・若者の分野
課外授業 ようこそ先輩
おもしろい回はたまにしかない。録画リストから消去する候補に
入っている。
人生デザイン U−29
少し変わった職業・生き方を選んだ若者をドキュメンタリーで追いかけた
番組。とはいってもお気軽なタッチで描かれている。つまらない回も多い
が、もっと若い時にこの番組を見たかった(^^ゞ
すイエんサー
日常のいろいろな出来事に少し科学の視点を取り入れたバラエティ番組。
でもNHKだから民放のタレント丸投げバラエティとはレベルが違う。
いろいろと生活に役立つコネタも仕入れられる。暇つぶしや息抜きには向
いている番組。身近にいそうな系のアイドルがたくさん出てくる。
10min. ボックス
これは古いタイプの理科の教育番組。でも10分番組なので、ちょっと気
分転換という時に重宝している。
テストの花道
大学受験生のための勉強相談番組。進行は所ジョージとTOKIOの城島。
受験問題の解き方指導などで、たまにビジネスにも使えそうなノウハウが
紹介されてハッとする時がある。
(2016年5月追記:構成が一新されてつまらなくなった)
新しいテレビになって録画予約が簡単だし、毎週の放送を連続予約にすれば手間もかからないので、調子に乗って登録していたら数が増えた。英語講座はノルマ的に放送のあった週のうちに見るようにしているものの、それ以外は暇があった時なので未視聴の番組は溜まる一方である。民放のアホ・バラエティを暇つぶしに見ている時は、テレビを見ているというよりつけているだけで何か他のこともしていたが、Eテレの番組のほとんどはテレビの前にしっかり座ってみないと意味が薄れる内容なので、それなりにまとまった時間が必要になってくる。とても全部は見きれないのが正直なところ。
それでもEテレを見るようになってから、テレビが楽しくなったし世界が広がった気もする。教育番組を見てどれだけ賢くなったかは?だとしても、深夜、寝る前に通販番組を見ながら一杯やるのと「猫のしっぽカエルの手」や「美の壺セレクション」を見ながらではお酒の味も違ってくるというもの。
本当はもっと大人のための教育・教養番組と、少々理解できなくてもいいから知の最先端を紹介するような番組が欲しい。それは無い物ねだりかなあ。まあとにかく、くだらないバラエティばかりでテレビがつまらないと感じたら、試しにEテレを見てみるのをお勧めする。ひょっとしたらあなたもツボにはまって、ハードディスクの残り録画可能時間を気にするようになるかも知れない。
おしまい
2015年12月29日
Eテレ礼賛
今年、私の生活で劇的に変化したものがある。
それはテレビをEテレ中心に見るようになったこと。
EテレとはNHKの教育放送。Eはたぶんエデュケーション(教育)の頭文字。一般放送はGテレというらしい。こちらはジェネラルからもじっているのだろう。こんなニックネームを使っているとは4月にテレビを買い換えるまでまったく知らなかった。
テレビの地上波放送がアナログからデジタルに切り替わったのが2011年7月。多くの家庭ではその時にデジタル放送が受信できるいわゆる薄型大型テレビに買い換えた。でもケーブルテレビでは、2015年3月までの約3年半はアナログ放送を継続する経過措置が執られたので買い換えなかった。日本の世帯数は約5000万。ケーブルテレビが引かれているのは1400万世帯程度で約3割弱を占める。その中のどれくらいが3年半の経過措置が終わるまでアナログ放送を見続けたのかは知らない。でも「ウチのテレビはブラウン管」といって驚かれなかったことはないので、かなり少数派なのは確かである。
ブラウン管テレビから買い換えると(大抵の場合は)より大画面でより高画質で見ることができる。そうしなかったのは大きくキレイにテレビを見たいとの気持ちがなかったから。その気持ちがなかったのは、ほとんどのテレビ番組に大きくキレイにしてみるだけの価値がないと思っているから。
今やテレビ番組の中心はバラエティであり、深夜に限っていえば通販番組である。大学教授で放送作家でもある鹿島我という人が書いた「テレビ番組におけるバラエティ番組の位置づけ」の論文によると、午後7時から午後11時までのプライムタイムとテレビ業界で呼ばれる時間帯での、民放各局の平均番組放送時間は以下となっている。ちなみにゴールデンタイムは1時間短い午後7時から午後10時ね。
バラエティ番組 約 2 時間 53 分
ドラマ 約 35 分
報道 約 12 分
映画 約8分
アニメ 約7分
スポーツ 約4分
※数字は2011年6月の合計平均値、つまり土日も含まれている。
報道番組がとても短い気がするのはテレ朝で10時から11時まで
報道ステーションをやっていても60分×5/7日=43分で、他局のニュース
番組はもっと遅い時間帯だから43分×1/5局の計算になるから。
午後7時から午後11時までの4時間のうち約3時間と、バラエティ番組が圧倒的に占めていることがわかる。バラエティ番組もいろいろあるけれど、基本的には芸人やタレントが適当に遊んだり喋っているのを流しているだけの番組というのが私の認識。一言二言のセリフもカンペを見ないと口にできない適当な仕事ぶり。たぶん現場は楽しいのだろうが、人に見せるレベルの作品になっていないものがほとんど。
だから見る気が起こらない。それでも昔は暇つぶしにテレビをつけていたものの、今ならインターネットでもしてた方がよほどまし。そのくだらないバラエティが深夜まで続いた後は通販番組だらけになるのが日本のテレビ事情。
ニュースは大画面高画質でなくても構わない。スポーツや映画には魅力的でも、番組構成比的に見る機会が少ない。通販番組を大画面高画質で見たら、また要らないものを買ってしまう危険性がある(^^ゞ だからテレビなんか映っているうちは部屋の片隅にあるブラウン管で充分というのが私のスタンスだった。
似たような考えの人が多いのか業界ではテレビ離れ問題が深刻らしい。その原因もあれやこれやと議論が盛ん。なかなか興味深いテーマでいろいろ思うところはある。それはまた別の機会に。
ケーブルテレビでのアナログ放送経過措置が終わってから、テレビなし生活を1ヶ月ほど続けた後に、薄型大型テレビや録画用のハードディスクなどを買ったのは前回のエントリーに書いた通り。その時にテレビを買い換えたら、是非やろうと思っていたことがひとつだけあった。それはEテレの英語講座の録画。別にアナログ放送ででもできたのだが、ビデオデッキも大昔に壊れたままだったので。
NHKラジオの英語講座のオーディオブック(音声ファイル)をネットで購入し、iPhoneにダウンロードして聴くのは今も続けている。でも最初に英語講座を利用したのはテレビだった。きっかけは特になくて、ちょっとは英語でも勉強しておくかあといった感じ。ある時から急に仕事で英語が必要になったが、テレビ講座で「耳慣らし」ができていたのでずいぶん助かった。
当時(15年くらい前だったと思う)は子供向けを除いて、英語レベルの異なる番組が月曜から金曜まで日替わりで5つあったように思う。今は「基礎英語」と「ビジネス基礎英語」の2番組が週に各4回放送に変わっている。それぞれ毎回10分。それと英語のニュースを解説する番組と、それに続けてニュースにあった単語の発音を勉強する番組がある。両方合わせて25分で週1回。「基礎英語」と「ビジネス基礎英語」のレベルは少し低めだが私にはちょうどいいかな。やはり耳だけのラジオ講座より映像もあるテレビ講座のほうが印象が深くて英語力の蓄積にはより貢献しているように思う。
NHKの教育放送(Eテレ)なんて英語講座を除くと今までの人生でほとんど縁のないものだった。教育番組をやっているとの認識だけで、何を放送しているかの具体的なイメージも持っていなかったし、普段チャンネルを合わせることもない。しかし英語講座をいつやっているのかを調べるためにホームページで番組紹介を見てみると、結構おもしろそうだったのである。
まずは高校講座。
なんと今や私はリンクしたページに載っているうち科学、芸術、数学I、生物、世界史、地学、地理、日本史、物理とほとんどの講座を録画して見ている。最初はつまらないバラエティを見るよりましか程度の気持ちだったのに、これがけっこう知的刺激になっておもしろい。高校講座なので、もちろんまったく知らないような話は出てこない。知ってはいる、あるいは習った記憶はあっても、とっくに忘れていた内容だから、長年使わずにクモの巣が張っている脳細胞に電気がビッビッと通る感じ。
番組構成も先生の教室での講義を映像にしているだけのような退屈さはなく、例えば日本史なら先生役が高橋英樹で生徒がAKBのメンバーだったり、地理ではオリラジの中田敦彦が進行を務めるなど、ほとんどはきちんと「番組」になっている。
高校講座は毎年同じ内容の番組が続くわけで、これをずっと見続ければ相当教養レベルがアップする。だいたい世界史や日本史など何千年もの出来事を、高校の3年間だけで理解しろというほうが無理な話。30歳くらいから見ていたら、今とは違った知的な顔つきになっていたかも。
ただ問題は高校講座だけで数が多いのに、他にもいろいろ番組を録画しているので、なかなかすべてを見終えられないこと。今、録画リストをチェックしたら1ヶ月ほど前からの講座がまだ見ずに溜まっている。本物の高校なら留年するなあ(^^ゞ
次は教養・科学・経済の分野
ここで録画しているのは
ETV特集:5回に1回くらいはおもしろい内容。
オイコノミア:
いまいち企画倒れな感じがするものの、経済学の初歩の初歩に
触れられる。何か他のことをしながら見るパターンが多い。
こころの時代〜宗教・人生〜:5回に1回くらいはおもしろい内容。
サイエンスZERO:科学の最先端をわかりやすく楽しく紹介。オススメ
SWITCHインタビュー達人達:
おもしろい時とそうでない時の差が激しい。
意外とおもしろそうな登場人物の時がつまらなかったりする。
スーパープレゼンテーション:
3回に1回くらいはおもしろい内容。進行の伊藤穰一の話は興味深いが、
彼の最初の挨拶がハーイと英語で始まるのが何となく滑稽。
先人たちの底力:知恵泉:
歴史エピソード紹介で、タメになる内容も多い。
地球ドラマチック:取り上げる分野は毎回違うが、いつも番組クオリティは高い。
日曜美術館:美術ファンである私にとっては必見の番組。
猫のしっぽ カエルの手:
京都でナチュラルでスローな暮らしをしているイギリス人
のオバサンの日常。なんとなく和む。寝る前に見るのにピッタリ。
白熱教室:かなり知的レベル高し。ときどき内容についていけないが(^^ゞオススメ
美の壺 セレクション:
草刈正雄がとぼけた役で出ていて、なぜかその世界に引き込まれる。
これも寝る前に見るのにピッタリ。
100分de名著:
いろんなジャンルの本をダイジェスト的に紹介。わかりやすいが内容は
濃い。しったかぶりできるので超オススメ!
興味があったら番組内容はホームページで見てください。今は年末年始で別の番組をやっている場合が多いので、それぞれの放送が再開されるのは1月4日以降かも。
ーーー続く。
それはテレビをEテレ中心に見るようになったこと。
EテレとはNHKの教育放送。Eはたぶんエデュケーション(教育)の頭文字。一般放送はGテレというらしい。こちらはジェネラルからもじっているのだろう。こんなニックネームを使っているとは4月にテレビを買い換えるまでまったく知らなかった。
テレビの地上波放送がアナログからデジタルに切り替わったのが2011年7月。多くの家庭ではその時にデジタル放送が受信できるいわゆる薄型大型テレビに買い換えた。でもケーブルテレビでは、2015年3月までの約3年半はアナログ放送を継続する経過措置が執られたので買い換えなかった。日本の世帯数は約5000万。ケーブルテレビが引かれているのは1400万世帯程度で約3割弱を占める。その中のどれくらいが3年半の経過措置が終わるまでアナログ放送を見続けたのかは知らない。でも「ウチのテレビはブラウン管」といって驚かれなかったことはないので、かなり少数派なのは確かである。
ブラウン管テレビから買い換えると(大抵の場合は)より大画面でより高画質で見ることができる。そうしなかったのは大きくキレイにテレビを見たいとの気持ちがなかったから。その気持ちがなかったのは、ほとんどのテレビ番組に大きくキレイにしてみるだけの価値がないと思っているから。
今やテレビ番組の中心はバラエティであり、深夜に限っていえば通販番組である。大学教授で放送作家でもある鹿島我という人が書いた「テレビ番組におけるバラエティ番組の位置づけ」の論文によると、午後7時から午後11時までのプライムタイムとテレビ業界で呼ばれる時間帯での、民放各局の平均番組放送時間は以下となっている。ちなみにゴールデンタイムは1時間短い午後7時から午後10時ね。
バラエティ番組 約 2 時間 53 分
ドラマ 約 35 分
報道 約 12 分
映画 約8分
アニメ 約7分
スポーツ 約4分
※数字は2011年6月の合計平均値、つまり土日も含まれている。
報道番組がとても短い気がするのはテレ朝で10時から11時まで
報道ステーションをやっていても60分×5/7日=43分で、他局のニュース
番組はもっと遅い時間帯だから43分×1/5局の計算になるから。
午後7時から午後11時までの4時間のうち約3時間と、バラエティ番組が圧倒的に占めていることがわかる。バラエティ番組もいろいろあるけれど、基本的には芸人やタレントが適当に遊んだり喋っているのを流しているだけの番組というのが私の認識。一言二言のセリフもカンペを見ないと口にできない適当な仕事ぶり。たぶん現場は楽しいのだろうが、人に見せるレベルの作品になっていないものがほとんど。
だから見る気が起こらない。それでも昔は暇つぶしにテレビをつけていたものの、今ならインターネットでもしてた方がよほどまし。そのくだらないバラエティが深夜まで続いた後は通販番組だらけになるのが日本のテレビ事情。
ニュースは大画面高画質でなくても構わない。スポーツや映画には魅力的でも、番組構成比的に見る機会が少ない。通販番組を大画面高画質で見たら、また要らないものを買ってしまう危険性がある(^^ゞ だからテレビなんか映っているうちは部屋の片隅にあるブラウン管で充分というのが私のスタンスだった。
似たような考えの人が多いのか業界ではテレビ離れ問題が深刻らしい。その原因もあれやこれやと議論が盛ん。なかなか興味深いテーマでいろいろ思うところはある。それはまた別の機会に。
ケーブルテレビでのアナログ放送経過措置が終わってから、テレビなし生活を1ヶ月ほど続けた後に、薄型大型テレビや録画用のハードディスクなどを買ったのは前回のエントリーに書いた通り。その時にテレビを買い換えたら、是非やろうと思っていたことがひとつだけあった。それはEテレの英語講座の録画。別にアナログ放送ででもできたのだが、ビデオデッキも大昔に壊れたままだったので。
NHKラジオの英語講座のオーディオブック(音声ファイル)をネットで購入し、iPhoneにダウンロードして聴くのは今も続けている。でも最初に英語講座を利用したのはテレビだった。きっかけは特になくて、ちょっとは英語でも勉強しておくかあといった感じ。ある時から急に仕事で英語が必要になったが、テレビ講座で「耳慣らし」ができていたのでずいぶん助かった。
当時(15年くらい前だったと思う)は子供向けを除いて、英語レベルの異なる番組が月曜から金曜まで日替わりで5つあったように思う。今は「基礎英語」と「ビジネス基礎英語」の2番組が週に各4回放送に変わっている。それぞれ毎回10分。それと英語のニュースを解説する番組と、それに続けてニュースにあった単語の発音を勉強する番組がある。両方合わせて25分で週1回。「基礎英語」と「ビジネス基礎英語」のレベルは少し低めだが私にはちょうどいいかな。やはり耳だけのラジオ講座より映像もあるテレビ講座のほうが印象が深くて英語力の蓄積にはより貢献しているように思う。
NHKの教育放送(Eテレ)なんて英語講座を除くと今までの人生でほとんど縁のないものだった。教育番組をやっているとの認識だけで、何を放送しているかの具体的なイメージも持っていなかったし、普段チャンネルを合わせることもない。しかし英語講座をいつやっているのかを調べるためにホームページで番組紹介を見てみると、結構おもしろそうだったのである。
まずは高校講座。
なんと今や私はリンクしたページに載っているうち科学、芸術、数学I、生物、世界史、地学、地理、日本史、物理とほとんどの講座を録画して見ている。最初はつまらないバラエティを見るよりましか程度の気持ちだったのに、これがけっこう知的刺激になっておもしろい。高校講座なので、もちろんまったく知らないような話は出てこない。知ってはいる、あるいは習った記憶はあっても、とっくに忘れていた内容だから、長年使わずにクモの巣が張っている脳細胞に電気がビッビッと通る感じ。
番組構成も先生の教室での講義を映像にしているだけのような退屈さはなく、例えば日本史なら先生役が高橋英樹で生徒がAKBのメンバーだったり、地理ではオリラジの中田敦彦が進行を務めるなど、ほとんどはきちんと「番組」になっている。
高校講座は毎年同じ内容の番組が続くわけで、これをずっと見続ければ相当教養レベルがアップする。だいたい世界史や日本史など何千年もの出来事を、高校の3年間だけで理解しろというほうが無理な話。30歳くらいから見ていたら、今とは違った知的な顔つきになっていたかも。
ただ問題は高校講座だけで数が多いのに、他にもいろいろ番組を録画しているので、なかなかすべてを見終えられないこと。今、録画リストをチェックしたら1ヶ月ほど前からの講座がまだ見ずに溜まっている。本物の高校なら留年するなあ(^^ゞ
次は教養・科学・経済の分野
ここで録画しているのは
ETV特集:5回に1回くらいはおもしろい内容。
オイコノミア:
いまいち企画倒れな感じがするものの、経済学の初歩の初歩に
触れられる。何か他のことをしながら見るパターンが多い。
こころの時代〜宗教・人生〜:5回に1回くらいはおもしろい内容。
サイエンスZERO:科学の最先端をわかりやすく楽しく紹介。オススメ
SWITCHインタビュー達人達:
おもしろい時とそうでない時の差が激しい。
意外とおもしろそうな登場人物の時がつまらなかったりする。
スーパープレゼンテーション:
3回に1回くらいはおもしろい内容。進行の伊藤穰一の話は興味深いが、
彼の最初の挨拶がハーイと英語で始まるのが何となく滑稽。
先人たちの底力:知恵泉:
歴史エピソード紹介で、タメになる内容も多い。
地球ドラマチック:取り上げる分野は毎回違うが、いつも番組クオリティは高い。
日曜美術館:美術ファンである私にとっては必見の番組。
猫のしっぽ カエルの手:
京都でナチュラルでスローな暮らしをしているイギリス人
のオバサンの日常。なんとなく和む。寝る前に見るのにピッタリ。
白熱教室:かなり知的レベル高し。ときどき内容についていけないが(^^ゞオススメ
美の壺 セレクション:
草刈正雄がとぼけた役で出ていて、なぜかその世界に引き込まれる。
これも寝る前に見るのにピッタリ。
100分de名著:
いろんなジャンルの本をダイジェスト的に紹介。わかりやすいが内容は
濃い。しったかぶりできるので超オススメ!
興味があったら番組内容はホームページで見てください。今は年末年始で別の番組をやっている場合が多いので、それぞれの放送が再開されるのは1月4日以降かも。
ーーー続く。
2015年12月26日
テレビ録画用のハードディスクが7ヶ月で故障
3月にケーブルテレビのアナログ放送が終わってしまってテレビの買い換えを余儀なくされ、自宅に運ばれて10分で故障するというさい先のよいスタート(^^ゞを切ったことは以前に書いた。それはすぐに修理されたけれど、2週間ほど前にリモコンを何も触っていないのに突然電源がオフになるという現象が3日で2回起きた。その後は特に異常がないし、それを再現もさせられないから修理は呼んでいない。もし偶然じゃなくてどこかが不調になりかけているなら、保証期間内にしっかりと?故障して欲しいものだ。
東芝のテレビは画質も機能もレベルが高いと評価して買ったのであるが、品質管理的にはイマイチなのかもしれない。不正会計問題に端を発して、ひょっとしたらこのテレビの寿命までに会社がなくなってしまうという心配もある。
東芝のテレビを買った理由のひとつは、タイムシフトマシンという6チャンネル分の放送を常に撮り溜めてくれる機能が付いているから。そのタイムシフトマシンで番組を録画するハードディスク(バッファロー社製)が今月の初めに壊れた。最初は録画リストに番組が現れるのに、それを選ぶと「この番組は再生できません」というような表示が出るようになった。時間をおくと再生できたり、他の番組だと問題なかったりしていたのだが、そのうちにハードディスクからカチッ・カチッと異音が。やがて録画リストも歯抜け状態=ところどころ録画されなくなる。テレビからハードディスクのメンテナンスをするメニューがあるが、それをやってみても効果なし。さらに異音はカチカチカチーーーと早くなってきた。
購入後約7ヶ月で故障したことになる。もちろん保証期間内。このハードディスクはテレビとは別にアマゾンで買った。問い合わせてみるとアマゾンでは初期故障による(ほぼ無条件の)返品は購入後3ヶ月しか受け付けていない。私は返品じゃなくて新品に交換して欲しかったのだけれど、その仕組みはなく、アマゾンに保証期間内である商品を返品するには
メーカーが故障であることを認めること
メーカー担当者の氏名
をアマゾンに申請する必要がある。それと保証書があることも示す必要があって、ここでちょっと問題発生。
4月にテレビとハードディスクとブルーレイプレーヤーなどを買った時、取扱説明書とか保証書の類は1つの封筒に入れて保管しておいた。なのにそこを探してもハードディスクの保証書が見つからない。普通の録画用に買ったもう1台ハードディスクの保証書もなかった。結論をいうと普通の録画用ハードディスクの保証書は取扱説明書の中に印刷されていた。そしてタイムシフトマシン用のハードディスクの保証書は何と外箱に印刷されていることがわかった。もちろん箱なんて残していない。
メーカーであるバッファローに「こういう症状が出る〜こういう対処をしたが効果はなかった」「外箱の保証書はない」という旨のメールをした。初めは電話をしたが「順番に担当者につなぎます」というアナウンスが延々と流れるばかりで時間と電話代がもったいないのでやめた。
最初からメールにしなかったのは「返事に4営業日かかる」とホームページに書いてあったから。実際には1日後に返事が来たかな。返事が遅くなる場合のクレーム対策だと思うが、あまりマージンを高く取るのも印象が悪いと思う。
結果としてバッファローと揉めることもなく「故障は認められ」「担当者名はメールに明記されており」「保証書がなくても購入日を証明できるものがあれば保証期間を認める」という対応だった。アマゾンで買ったものなら、いつ買ったかのデータはすぐに引き出せる。
だいたい通販で買ったら保証書なんて日付の記入もしないし、お店の判子を押すわけでもない。だから保証書が必要というアマゾンの主張も建前に過ぎない。それでメーカーも保証書を取扱説明書の中に印刷してコスト削減をし、取扱説明書にスペースが足りなければ外箱に印刷するなんてことをやっているのだろう。買い物の仕方が変われば保証書のあり方も変わると少し社会勉強。
さて、この時点での選択肢は2つある。
◆アマゾンに返品して返金を受けること〜そして新しいのを買う
◆バッファローで修理を受ける
アマゾンに返品することを選んだ。
別にまっさらな新品が欲しかったのではなく中身が元通りになればよかった。テレビの横に置いてあるハードディスクは別に汚れることもないので見かけは新品と変わりない。それでもバッファローでの修理を選ばなかったのは、修理だとおそらく時間がかかるから。今やネットで買えば翌々日には配達されてくる時代。
他にもバッファローで修理の場合は「故障状況を確認して、もし保証の範囲外の故障であれば有償修理になる」という対応に万が一の場合のリスクがあった。またアマゾンに返品する場合の送料が着払い(受取人がお金を払う)なのに対してバッファローに送る場合は元払い(送る人がお金を払う)の違いもある。いずれにせよアマゾンなら無条件返品で送料も無料なのだから、バッファローで修理を選ぶ理由はなかった。
購買行動としては合理的なのだが、エコが叫ばれる時代に、修理すれば使えるものを捨てて新しいものを買ったようで少し複雑な気分でもある。もっとも私がアマゾンに返品したハードディスクは、アマゾンからバッファローに返品されて、使える部品がリサイクルされるか、あるいは修理してリビルド品(再生品)として売られることになるんだろうと自己説得。
アマゾンに返品して2日後に返金の処理をしたとのメールが来た。口座に入金されたのはそれから5日後。これはカード会社と銀行が処理に要した時間だろう。少し手間はかかったがアマゾンの対応には満足したので、同じ商品をまたアマゾンで買った。4月には2万9324円だった商品が、今回は2万7979円と1400円程安くなっていた。それは素直にうれしい。
しかし10分とか7ヶ月とかテレビと相性悪いなあ(/o\)
東芝のテレビは画質も機能もレベルが高いと評価して買ったのであるが、品質管理的にはイマイチなのかもしれない。不正会計問題に端を発して、ひょっとしたらこのテレビの寿命までに会社がなくなってしまうという心配もある。
東芝のテレビを買った理由のひとつは、タイムシフトマシンという6チャンネル分の放送を常に撮り溜めてくれる機能が付いているから。そのタイムシフトマシンで番組を録画するハードディスク(バッファロー社製)が今月の初めに壊れた。最初は録画リストに番組が現れるのに、それを選ぶと「この番組は再生できません」というような表示が出るようになった。時間をおくと再生できたり、他の番組だと問題なかったりしていたのだが、そのうちにハードディスクからカチッ・カチッと異音が。やがて録画リストも歯抜け状態=ところどころ録画されなくなる。テレビからハードディスクのメンテナンスをするメニューがあるが、それをやってみても効果なし。さらに異音はカチカチカチーーーと早くなってきた。
購入後約7ヶ月で故障したことになる。もちろん保証期間内。このハードディスクはテレビとは別にアマゾンで買った。問い合わせてみるとアマゾンでは初期故障による(ほぼ無条件の)返品は購入後3ヶ月しか受け付けていない。私は返品じゃなくて新品に交換して欲しかったのだけれど、その仕組みはなく、アマゾンに保証期間内である商品を返品するには
メーカーが故障であることを認めること
メーカー担当者の氏名
をアマゾンに申請する必要がある。それと保証書があることも示す必要があって、ここでちょっと問題発生。
4月にテレビとハードディスクとブルーレイプレーヤーなどを買った時、取扱説明書とか保証書の類は1つの封筒に入れて保管しておいた。なのにそこを探してもハードディスクの保証書が見つからない。普通の録画用に買ったもう1台ハードディスクの保証書もなかった。結論をいうと普通の録画用ハードディスクの保証書は取扱説明書の中に印刷されていた。そしてタイムシフトマシン用のハードディスクの保証書は何と外箱に印刷されていることがわかった。もちろん箱なんて残していない。
メーカーであるバッファローに「こういう症状が出る〜こういう対処をしたが効果はなかった」「外箱の保証書はない」という旨のメールをした。初めは電話をしたが「順番に担当者につなぎます」というアナウンスが延々と流れるばかりで時間と電話代がもったいないのでやめた。
最初からメールにしなかったのは「返事に4営業日かかる」とホームページに書いてあったから。実際には1日後に返事が来たかな。返事が遅くなる場合のクレーム対策だと思うが、あまりマージンを高く取るのも印象が悪いと思う。
結果としてバッファローと揉めることもなく「故障は認められ」「担当者名はメールに明記されており」「保証書がなくても購入日を証明できるものがあれば保証期間を認める」という対応だった。アマゾンで買ったものなら、いつ買ったかのデータはすぐに引き出せる。
だいたい通販で買ったら保証書なんて日付の記入もしないし、お店の判子を押すわけでもない。だから保証書が必要というアマゾンの主張も建前に過ぎない。それでメーカーも保証書を取扱説明書の中に印刷してコスト削減をし、取扱説明書にスペースが足りなければ外箱に印刷するなんてことをやっているのだろう。買い物の仕方が変われば保証書のあり方も変わると少し社会勉強。
さて、この時点での選択肢は2つある。
◆アマゾンに返品して返金を受けること〜そして新しいのを買う
◆バッファローで修理を受ける
アマゾンに返品することを選んだ。
別にまっさらな新品が欲しかったのではなく中身が元通りになればよかった。テレビの横に置いてあるハードディスクは別に汚れることもないので見かけは新品と変わりない。それでもバッファローでの修理を選ばなかったのは、修理だとおそらく時間がかかるから。今やネットで買えば翌々日には配達されてくる時代。
他にもバッファローで修理の場合は「故障状況を確認して、もし保証の範囲外の故障であれば有償修理になる」という対応に万が一の場合のリスクがあった。またアマゾンに返品する場合の送料が着払い(受取人がお金を払う)なのに対してバッファローに送る場合は元払い(送る人がお金を払う)の違いもある。いずれにせよアマゾンなら無条件返品で送料も無料なのだから、バッファローで修理を選ぶ理由はなかった。
購買行動としては合理的なのだが、エコが叫ばれる時代に、修理すれば使えるものを捨てて新しいものを買ったようで少し複雑な気分でもある。もっとも私がアマゾンに返品したハードディスクは、アマゾンからバッファローに返品されて、使える部品がリサイクルされるか、あるいは修理してリビルド品(再生品)として売られることになるんだろうと自己説得。
アマゾンに返品して2日後に返金の処理をしたとのメールが来た。口座に入金されたのはそれから5日後。これはカード会社と銀行が処理に要した時間だろう。少し手間はかかったがアマゾンの対応には満足したので、同じ商品をまたアマゾンで買った。4月には2万9324円だった商品が、今回は2万7979円と1400円程安くなっていた。それは素直にうれしい。
しかし10分とか7ヶ月とかテレビと相性悪いなあ(/o\)
2015年12月24日
クリスマスにチューリップ発芽
メリークリスマス!
そしてめでたく2016シーズンのチューリップが発芽!
もっともクリスマスに発芽したというのは正確じゃなくて、発芽を見つけたのは昨日の天皇誕生日。全部で3つの芽が出ていて、うち2つは発芽後2〜3日くらいかな。でも覚えやすいから12月24日を今シーズンの発芽日に認定。
植えてから発芽するまでの日数はけっこうまちまち。本当は全体の半分とか1/3が発芽するまでを記録しないと、数字にばらつきがでて観察記録としての意味はないような気がするが、初発芽でヤッターと喜んだ時しか記録していない。
日付は植えた日〜初発芽の日
2016シーズン
2015.11.04〜2015.12.24=50日
2015シーズン
2014.12.14〜2014.12.25=11日(ただし前年植えて取り出した旧球根)
2014.12.14〜2015.01.25=42日
2014シーズン
2013.12.01〜2014.01.08=38日
2013シーズン
2012.11.25〜2013.01.26=62日
2012シーズン
2011.12.03〜2012.02.19=78日
2011シーズン
2010.11.21〜2010.12.19=28日
チューリップは強い寒さに当たったほうが元気に花を咲かせるらしい。今年はかなり暖冬なので少し気掛かり。例年なら今頃だとハイソックスにショートブーツなのだが、今年はまだ普通の足元で外出している。
そしてめでたく2016シーズンのチューリップが発芽!
もっともクリスマスに発芽したというのは正確じゃなくて、発芽を見つけたのは昨日の天皇誕生日。全部で3つの芽が出ていて、うち2つは発芽後2〜3日くらいかな。でも覚えやすいから12月24日を今シーズンの発芽日に認定。
植えてから発芽するまでの日数はけっこうまちまち。本当は全体の半分とか1/3が発芽するまでを記録しないと、数字にばらつきがでて観察記録としての意味はないような気がするが、初発芽でヤッターと喜んだ時しか記録していない。
日付は植えた日〜初発芽の日
2016シーズン
2015.11.04〜2015.12.24=50日
2015シーズン
2014.12.14〜2014.12.25=11日(ただし前年植えて取り出した旧球根)
2014.12.14〜2015.01.25=42日
2014シーズン
2013.12.01〜2014.01.08=38日
2013シーズン
2012.11.25〜2013.01.26=62日
2012シーズン
2011.12.03〜2012.02.19=78日
2011シーズン
2010.11.21〜2010.12.19=28日
チューリップは強い寒さに当たったほうが元気に花を咲かせるらしい。今年はかなり暖冬なので少し気掛かり。例年なら今頃だとハイソックスにショートブーツなのだが、今年はまだ普通の足元で外出している。
2015年12月23日
ベイヤーダイナミック T90 その4
ヘッドホンの話でこんなに長く続くとは思っていなかった(^^ゞ
さて、できたら安く済ませたいと願って聴いてみた下位機種の印象は
シュア SRH1440
これはかなり好印象。基本的には上位機種のSRH1840と同じ音の傾向。バランスよし音の広がりよし。違いは音のきめ細かさ。SRH1840がシルクの肌触りだとすれば、こちらはコットン。もちろんコットンでも頬ずりしたくなるような高級コットンではある。その場で聴き較べればSRH1840を気に入ってしまうが、買ってきて自宅でずっとこれだけを聴いていれば不満は出ないと思う。それはゼンハイザーのHD650に対しても同じこと。つまりコストパフォーマンスが高いわけで、もしベイヤーT90が今回の試聴機種に入っていなければ、ゼンハイザーよりもさらに1万円安いこのSRH1440を選んでいたと思う。
残念なのはデザイン的にプラスティック部分の占める割合が大きくて、安っぽく見えること。値段が上位機種に較べれば安いとはいえ37,560円もするのだから、もう少しがんばって欲しかった。
ゼンハイザー HD598
これはデザインというか色彩的に受け付けなかった。プリンというあだ名が付いているらしい。こんな色だということはもちろん事前にわかっていて「ヘンなの」と思ったものの、実物はまた違う印象かと期待していたが、やっぱり実物も写真と同じだった(^^ゞ
ゼンハイザーのラインナップの中で、なぜかこの機種だけがプリン色。明るい色を使うのはいいアイデアだと思うけれど、これは単に色を変えただけでデザインとして成り立っていないように思う。どんな分野でもデザインは大事だが、オーディオではデザインが気に入らないと音もいいものに聞こえないもの。というわけでこのヘッドホンがどんな音だったかは、もう忘れてしまった。
ベイヤーダイナミクスの下位機種
ベイヤーダイナミクスはモデル数の多いメーカーで、かつラインナップが単純なヒエラルキーで構成されていない。どれがT90の次の下位機種かよくわからず。とりあえずお店にあった開放型と書かれているベイヤーの機種は一通り聴いてみた。結論からいうとそれらはT90の高音とは違う系統の高音だった。つまり普通の高音。前回のエントリーに書いたようにT90を選んだのはひとえにあの独特の高音の鳴り方だったわけだから、それがグレードダウンしていたとしても備わっていないとわかった時点で興味消失。普通の音がするヘッドホンとして評価できるほど時間を掛けては聴かなかった。
T90の高音は試聴した中では唯一無二だったので、機種選定はほとんど悩むことなくあっさりと決まった。さてここからが問題。前回のエントリーで書いたようにeイヤホンはいいお店なのだが値段が割高。T90の価格は
eイヤホン 50,840円
価格コムでの最安値店 43,848円
その差6992円。率にするとeイヤホンは16%高いことになる。ポイントは付いても1%だし、この店でポイントを溜めてもあまり使い道がない。店内には「他店より1円でも高い商品がありましたらーーー」という張り紙もなかった。以前にDACを買った時はここが最安値だったから何でもかんでも高いわけじゃないみたいだが、とりあえずT90は安くはなかった。その場で買って持ち帰りたい気持ちはあったが、結局6992円を節約しようという結論になる。
価格コムで最安値近辺を提示しているのは並行輸入品を扱うお店。別に並行輸入品でも中身は同じだから気にはしないが、何かお店に関するトラブルでもあればやっかいだから、それを調べてから注文しようと思いながらオフィスに戻る。
しかし地下鉄に乗っているうちに一刻でも早くT90を手に入れたいという気持ちがフツフツと。それでオフィスには戻らずビックカメラに直行。あまり買い物に便利なところにオフィスがあるのも考えものである。
ビックカメラに行ってみると売り場にT90はなかった。ガッカリしたような無駄遣いをしなくて安心したような複雑な心境。ところがよく探すと、なぜか50万円以上する高級ヘッドホンが入っている鍵付きショーケースの中にT90が陳列されていた。値札は5万8000円くらいだったかな。最近のビックカメラは「価格コムで安い店はこれくらい」とiPhoneでウエッブ画面を見せると、あっさり交渉に応じるようになっている。もちろん現金値引きではなく10%のポイント付与を含めた価格であるが。
通りかかった店員にショーケースを指さして「このヘッドホンを見たい」と声を掛けると「オーディオ担当を呼んで参ります」とどこかに行ってしまった。指さしたのは50万円の商品じゃないんだけれど(^^ゞ 幸か不幸か在庫はあり価格は4万8720円、10%のポイントを加味すると4万3843円相当ということになった。価格コムの最安値店より5円高いだけ。eイヤホンもこれくらいの値段だとよかったのだが。ちなみにやって来たオーディオ担当はかなり優秀で、私のイヤホンを見て型番まで正確に言い当てたのにはびっくりした。今の90EXと先日断線した60EXは見た目にほとんど差がなくオーナーである私でも見分けられないのに。
何はともあれ、自腹で自分向けクリスマスプレゼントをゲット。
ーーーもう1回くらい続く。
さて、できたら安く済ませたいと願って聴いてみた下位機種の印象は
シュア SRH1440
これはかなり好印象。基本的には上位機種のSRH1840と同じ音の傾向。バランスよし音の広がりよし。違いは音のきめ細かさ。SRH1840がシルクの肌触りだとすれば、こちらはコットン。もちろんコットンでも頬ずりしたくなるような高級コットンではある。その場で聴き較べればSRH1840を気に入ってしまうが、買ってきて自宅でずっとこれだけを聴いていれば不満は出ないと思う。それはゼンハイザーのHD650に対しても同じこと。つまりコストパフォーマンスが高いわけで、もしベイヤーT90が今回の試聴機種に入っていなければ、ゼンハイザーよりもさらに1万円安いこのSRH1440を選んでいたと思う。
残念なのはデザイン的にプラスティック部分の占める割合が大きくて、安っぽく見えること。値段が上位機種に較べれば安いとはいえ37,560円もするのだから、もう少しがんばって欲しかった。
ゼンハイザー HD598
これはデザインというか色彩的に受け付けなかった。プリンというあだ名が付いているらしい。こんな色だということはもちろん事前にわかっていて「ヘンなの」と思ったものの、実物はまた違う印象かと期待していたが、やっぱり実物も写真と同じだった(^^ゞ
ゼンハイザーのラインナップの中で、なぜかこの機種だけがプリン色。明るい色を使うのはいいアイデアだと思うけれど、これは単に色を変えただけでデザインとして成り立っていないように思う。どんな分野でもデザインは大事だが、オーディオではデザインが気に入らないと音もいいものに聞こえないもの。というわけでこのヘッドホンがどんな音だったかは、もう忘れてしまった。
ベイヤーダイナミクスの下位機種
ベイヤーダイナミクスはモデル数の多いメーカーで、かつラインナップが単純なヒエラルキーで構成されていない。どれがT90の次の下位機種かよくわからず。とりあえずお店にあった開放型と書かれているベイヤーの機種は一通り聴いてみた。結論からいうとそれらはT90の高音とは違う系統の高音だった。つまり普通の高音。前回のエントリーに書いたようにT90を選んだのはひとえにあの独特の高音の鳴り方だったわけだから、それがグレードダウンしていたとしても備わっていないとわかった時点で興味消失。普通の音がするヘッドホンとして評価できるほど時間を掛けては聴かなかった。
T90の高音は試聴した中では唯一無二だったので、機種選定はほとんど悩むことなくあっさりと決まった。さてここからが問題。前回のエントリーで書いたようにeイヤホンはいいお店なのだが値段が割高。T90の価格は
eイヤホン 50,840円
価格コムでの最安値店 43,848円
その差6992円。率にするとeイヤホンは16%高いことになる。ポイントは付いても1%だし、この店でポイントを溜めてもあまり使い道がない。店内には「他店より1円でも高い商品がありましたらーーー」という張り紙もなかった。以前にDACを買った時はここが最安値だったから何でもかんでも高いわけじゃないみたいだが、とりあえずT90は安くはなかった。その場で買って持ち帰りたい気持ちはあったが、結局6992円を節約しようという結論になる。
価格コムで最安値近辺を提示しているのは並行輸入品を扱うお店。別に並行輸入品でも中身は同じだから気にはしないが、何かお店に関するトラブルでもあればやっかいだから、それを調べてから注文しようと思いながらオフィスに戻る。
しかし地下鉄に乗っているうちに一刻でも早くT90を手に入れたいという気持ちがフツフツと。それでオフィスには戻らずビックカメラに直行。あまり買い物に便利なところにオフィスがあるのも考えものである。
ビックカメラに行ってみると売り場にT90はなかった。ガッカリしたような無駄遣いをしなくて安心したような複雑な心境。ところがよく探すと、なぜか50万円以上する高級ヘッドホンが入っている鍵付きショーケースの中にT90が陳列されていた。値札は5万8000円くらいだったかな。最近のビックカメラは「価格コムで安い店はこれくらい」とiPhoneでウエッブ画面を見せると、あっさり交渉に応じるようになっている。もちろん現金値引きではなく10%のポイント付与を含めた価格であるが。
通りかかった店員にショーケースを指さして「このヘッドホンを見たい」と声を掛けると「オーディオ担当を呼んで参ります」とどこかに行ってしまった。指さしたのは50万円の商品じゃないんだけれど(^^ゞ 幸か不幸か在庫はあり価格は4万8720円、10%のポイントを加味すると4万3843円相当ということになった。価格コムの最安値店より5円高いだけ。eイヤホンもこれくらいの値段だとよかったのだが。ちなみにやって来たオーディオ担当はかなり優秀で、私のイヤホンを見て型番まで正確に言い当てたのにはびっくりした。今の90EXと先日断線した60EXは見た目にほとんど差がなくオーナーである私でも見分けられないのに。
何はともあれ、自腹で自分向けクリスマスプレゼントをゲット。
ーーーもう1回くらい続く。
2015年12月22日
ベイヤーダイナミック T90 その3
その後、ネットであれこれ調べて候補にしたのは次の3機種。
シュア SRH1840 59,180円
ゼンハイザー HD650 46,100円
ベイヤーダイナミック T90 50,840円
5万円前後の開放型ということで選んだ。他にもいくつかあったが、あまり聴き較べて迷うのも面倒なので口コミ情報なども参考にしながら、シュアSRH1840に対抗機種を2つ加えたというところ。ちなみにベイヤーダイナミクスという会社はこの時に初めて知った。ゼンハイザーとベイヤーダイナミックと、もうひとつウルトラゾーンというのがドイツのイヤホンやヘッドホン業界の御三家らしい。
それぞれの下位機種が
シュア SRH1440 37,560円
ゼンハイザー HD598 24,966円
ベイヤーダイナミック いくつかあって25,000円から35,000円くらい
つい魔が差した12月1日から少し日がたって冷静になり、ヘッドホンに5〜6万円払うのがもったいないようにも思えてきて、下位機種で満足できればいいなあと期待する。
シュアはイヤホンだと10万円以上の製品があるのに、ヘッドホンではSRH1840が最上位機種。しかしゼンハイザーには同じく開放型でHD800、ベイヤーダイナミクスは半開放型だがT1という上位機種がある。どちらもとても評判がいいみたい。お値段は188,760円と140,400円。この2つは絶対に試聴しないと心に決める(^^ゞ
12月10日に機種選びに出かけたのは秋葉原にあるeイヤホンという専門店。オフィスのある銀座から秋葉原までは10分くらい。ここは以前にDAC(デジタルからアナログへのコンバーターの略:パソコンに取り込んだCDの音楽をオーディオアンプにつなぐためにアナログに変換する機器)を買ったことがある。その時は通販だったので、一度お店も訪れて見たいと思っていた。それとゼンハイザーのプラグは太くてそのままではiPhoneに刺さらないのだけれど、専門店なら変換プラグを貸してくれるだろうと思って。ちなみに上に書いたヘッドホンの価格はeイヤホンの販売価格。
eイヤホンは1階が店舗で2階以上がオフィスフロアになっているビルの4階にある。だからオフィス用の玄関から入ってエレベーターで昇っていくわけで少し変な感じ。店内はとても広い。ビックカメラ有楽町店もイヤホン・ヘッドホン売り場は元はテレビ売り場だったからかなり広いが、同じくらいの面積があるように思えた。平日昼間なのに客はそこそこいる。現在このマーケットは活気があるようだ。
店員はフレンドリーでいい感じ。変換プラグも快く貸してくれた。またゼンハイザーとベイヤーのヘッドホンはインピーダンス(トータルの電気抵抗のこと)が高くてiPhoneのパワーだと音量を一杯に上げてもあまり音が大きくならない。それで「外付けのアンプをお貸ししましょうか」ともいってくれた。音の傾向はわかるくらいの音量にはなるので借りなかったが、そういう気配りも行き届いていいお店である。
さて試聴。本当はいろいろなジャンルの音楽で試したいところであるが、時間もないのでチャイコフスキーのバイオリン協奏曲第1楽章の後半部分の賑やかなところで聴き較べた。
シュア SRH1840
相変わらずいい音。ヘッドホンをつけていることをほとんど意識させない。音はよく広がり、そして抜けていくから聴感的に圧迫感はほとんどなし。音域のどこにも強調がなくフラットで音色的にはニュートラル。いってみればミネラルウォーターみたいなヘッドホン。喉に引っかからずゴクゴク飲めるのを耳と音に置き換えたイメージ。
店に来る前から8割方この製品に決めていたが、改めて聴いて9割にアップ。
ゼンハイザー HD650
音の全体的傾向はシュアSRH1840に似ている。広がりも抜けも申し分なし。較べるとシュアのほうがやや繊細で、ゼンハイザーのほうが音が少し太い。鉛筆でいうならFとHB位の違いかな。その差はごく僅か。
ただしシュアはとてもフラットに聞こえたが、ゼンハイザーは低域と高域が少し持ち上げられてる気がする。言葉にするとフラットのほうが正しい音楽再生のようだが、少しアクセントがあったほうが音楽が生き生きしてくるのがオーディオの奥深いところ。
さて今回ヘッドホンに目が向いたのは、開放型だと私が苦手だった音圧感のようなものがないことを知ったから。その観点でゼンハイザーがシュアに劣る点はなかった。音色的には少し違うが、どちらがいいとも、どちらが好きともいえないというか、自分でもよくわからないレベル。一対一で聴き較べるから違いがわかるわけで、買ってしまえば気にならないはず。それでいてゼンハイザーはシュアより1万3000円程安い。
運命的な出会いと思えたシュアSRH1840だったが、この時点で敗退決定(/o\)
ベイヤーダイナミック T90
音楽が鳴って0.1秒でシュアやゼンハイザーとはまったく違う音だとわかる。ものすごく高音がきれいというか澄み切っているというか。とにかく高音がよく聞こえる。ヘッドホンによってこんなに違うものかと驚いた。この高音はとても魅力的。文章で高音、高音と書くとキンキンした音がするイメージになってしまうが、別に高音の音量が強くて耳につくのではなく、高音がクリアだからよく聴き取れるという意味。
ただし他の点では
音圧感については文字取り「開放型」な音だったシュアやゼンハイザーに対して、ベイヤーは少し密閉型に近い感触がある。同じベイヤーの密閉型と較べれば、このT90が開放型の鳴り方をしているのは明らかなのだが、ゼンハイザーと取っ替え引っ替えて聴くと開放型と密閉型の聴き較べをしているように感じてしまう。
音の広がりについても同様で、特にシュアは広い空間で音楽を聴いているような雰囲気があるのだけれどベイヤーはごく普通である。
それとベイヤーは低音のボリューム感が少し足りない。ひょっとしたら高音がよく聴き取れるから相対的に低音が弱いと感じてしまうのかもしれないが、そう聞こえるのだったら私にとっては低音が弱いということである。
ある程度高級なイヤホンやヘッドホンはケーブルが着脱式になっているものがある。本来はケーブルを別のものに換えて音の違いを楽しむというマニア向け仕様。ただしケーブルが断線した時にも着脱式なら交換は容易。それでシュアとゼンハイザーの2機種は着脱式なのにベイヤーT90は交換できないタイプ。このヘッドホンを自宅から持ち出して使うつもりはない。だからイヤホンのように簡単には断線しないと思うが、もし断線して修理もできなくて5万円がパーになるのかと思うと少し気掛かり。
あれこれ比較すると、ベイヤーはシュアやゼンハイザーに対して高音以外に取り柄がないことがわかった。音圧感を感じない鳴り方であることは、そのためにヘッドホンを買い換えることにした第1優先事項だし、クラシックを聴くなら低音が大事というのはかねてよりの持論である。
でも選んだのはベイヤーT90。
その高音の魔力には逆らえなかったというところ。たいして美人じゃないのに、おっぱいの形がキレイなオネエチャンに惚れることってあるよね(^^ゞ
ーーー続く
シュア SRH1840 59,180円
ゼンハイザー HD650 46,100円
ベイヤーダイナミック T90 50,840円
5万円前後の開放型ということで選んだ。他にもいくつかあったが、あまり聴き較べて迷うのも面倒なので口コミ情報なども参考にしながら、シュアSRH1840に対抗機種を2つ加えたというところ。ちなみにベイヤーダイナミクスという会社はこの時に初めて知った。ゼンハイザーとベイヤーダイナミックと、もうひとつウルトラゾーンというのがドイツのイヤホンやヘッドホン業界の御三家らしい。
それぞれの下位機種が
シュア SRH1440 37,560円
ゼンハイザー HD598 24,966円
ベイヤーダイナミック いくつかあって25,000円から35,000円くらい
つい魔が差した12月1日から少し日がたって冷静になり、ヘッドホンに5〜6万円払うのがもったいないようにも思えてきて、下位機種で満足できればいいなあと期待する。
シュアはイヤホンだと10万円以上の製品があるのに、ヘッドホンではSRH1840が最上位機種。しかしゼンハイザーには同じく開放型でHD800、ベイヤーダイナミクスは半開放型だがT1という上位機種がある。どちらもとても評判がいいみたい。お値段は188,760円と140,400円。この2つは絶対に試聴しないと心に決める(^^ゞ
12月10日に機種選びに出かけたのは秋葉原にあるeイヤホンという専門店。オフィスのある銀座から秋葉原までは10分くらい。ここは以前にDAC(デジタルからアナログへのコンバーターの略:パソコンに取り込んだCDの音楽をオーディオアンプにつなぐためにアナログに変換する機器)を買ったことがある。その時は通販だったので、一度お店も訪れて見たいと思っていた。それとゼンハイザーのプラグは太くてそのままではiPhoneに刺さらないのだけれど、専門店なら変換プラグを貸してくれるだろうと思って。ちなみに上に書いたヘッドホンの価格はeイヤホンの販売価格。
eイヤホンは1階が店舗で2階以上がオフィスフロアになっているビルの4階にある。だからオフィス用の玄関から入ってエレベーターで昇っていくわけで少し変な感じ。店内はとても広い。ビックカメラ有楽町店もイヤホン・ヘッドホン売り場は元はテレビ売り場だったからかなり広いが、同じくらいの面積があるように思えた。平日昼間なのに客はそこそこいる。現在このマーケットは活気があるようだ。
店員はフレンドリーでいい感じ。変換プラグも快く貸してくれた。またゼンハイザーとベイヤーのヘッドホンはインピーダンス(トータルの電気抵抗のこと)が高くてiPhoneのパワーだと音量を一杯に上げてもあまり音が大きくならない。それで「外付けのアンプをお貸ししましょうか」ともいってくれた。音の傾向はわかるくらいの音量にはなるので借りなかったが、そういう気配りも行き届いていいお店である。
さて試聴。本当はいろいろなジャンルの音楽で試したいところであるが、時間もないのでチャイコフスキーのバイオリン協奏曲第1楽章の後半部分の賑やかなところで聴き較べた。
シュア SRH1840
相変わらずいい音。ヘッドホンをつけていることをほとんど意識させない。音はよく広がり、そして抜けていくから聴感的に圧迫感はほとんどなし。音域のどこにも強調がなくフラットで音色的にはニュートラル。いってみればミネラルウォーターみたいなヘッドホン。喉に引っかからずゴクゴク飲めるのを耳と音に置き換えたイメージ。
店に来る前から8割方この製品に決めていたが、改めて聴いて9割にアップ。
ゼンハイザー HD650
音の全体的傾向はシュアSRH1840に似ている。広がりも抜けも申し分なし。較べるとシュアのほうがやや繊細で、ゼンハイザーのほうが音が少し太い。鉛筆でいうならFとHB位の違いかな。その差はごく僅か。
ただしシュアはとてもフラットに聞こえたが、ゼンハイザーは低域と高域が少し持ち上げられてる気がする。言葉にするとフラットのほうが正しい音楽再生のようだが、少しアクセントがあったほうが音楽が生き生きしてくるのがオーディオの奥深いところ。
さて今回ヘッドホンに目が向いたのは、開放型だと私が苦手だった音圧感のようなものがないことを知ったから。その観点でゼンハイザーがシュアに劣る点はなかった。音色的には少し違うが、どちらがいいとも、どちらが好きともいえないというか、自分でもよくわからないレベル。一対一で聴き較べるから違いがわかるわけで、買ってしまえば気にならないはず。それでいてゼンハイザーはシュアより1万3000円程安い。
運命的な出会いと思えたシュアSRH1840だったが、この時点で敗退決定(/o\)
ベイヤーダイナミック T90
音楽が鳴って0.1秒でシュアやゼンハイザーとはまったく違う音だとわかる。ものすごく高音がきれいというか澄み切っているというか。とにかく高音がよく聞こえる。ヘッドホンによってこんなに違うものかと驚いた。この高音はとても魅力的。文章で高音、高音と書くとキンキンした音がするイメージになってしまうが、別に高音の音量が強くて耳につくのではなく、高音がクリアだからよく聴き取れるという意味。
ただし他の点では
音圧感については文字取り「開放型」な音だったシュアやゼンハイザーに対して、ベイヤーは少し密閉型に近い感触がある。同じベイヤーの密閉型と較べれば、このT90が開放型の鳴り方をしているのは明らかなのだが、ゼンハイザーと取っ替え引っ替えて聴くと開放型と密閉型の聴き較べをしているように感じてしまう。
音の広がりについても同様で、特にシュアは広い空間で音楽を聴いているような雰囲気があるのだけれどベイヤーはごく普通である。
それとベイヤーは低音のボリューム感が少し足りない。ひょっとしたら高音がよく聴き取れるから相対的に低音が弱いと感じてしまうのかもしれないが、そう聞こえるのだったら私にとっては低音が弱いということである。
ある程度高級なイヤホンやヘッドホンはケーブルが着脱式になっているものがある。本来はケーブルを別のものに換えて音の違いを楽しむというマニア向け仕様。ただしケーブルが断線した時にも着脱式なら交換は容易。それでシュアとゼンハイザーの2機種は着脱式なのにベイヤーT90は交換できないタイプ。このヘッドホンを自宅から持ち出して使うつもりはない。だからイヤホンのように簡単には断線しないと思うが、もし断線して修理もできなくて5万円がパーになるのかと思うと少し気掛かり。
あれこれ比較すると、ベイヤーはシュアやゼンハイザーに対して高音以外に取り柄がないことがわかった。音圧感を感じない鳴り方であることは、そのためにヘッドホンを買い換えることにした第1優先事項だし、クラシックを聴くなら低音が大事というのはかねてよりの持論である。
でも選んだのはベイヤーT90。
その高音の魔力には逆らえなかったというところ。たいして美人じゃないのに、おっぱいの形がキレイなオネエチャンに惚れることってあるよね(^^ゞ
ーーー続く
2015年12月20日
ベイヤーダイナミック T90 その2
イヤホンのケーブルが断線したので、新しく買い換えたことは少し前のエントリーで書いた。ケーブルが絡みにくいソニー製にすることは最初から決めていたし、断線したイヤホンの上位機種が型落ち商品として安く売られていたので、ほぼ即決で新しく買うイヤホンを選んだ。たぶんお店に入ってからレジでお金を払うまで10分もかかっていない。
それで思ったより早くイヤホンを選び終えたので、買う気はまったくなかったけれど、ついでにヘッドホンでも聴いて回るかと思ってしまったのが運の尽き(/o\)
以前にオーディオ関連のプロジェクトはいくつか経験があるので、CDプレーヤー〜アンプ〜スピーカーといった一般的なオーディオ製品の知識はそれなりにある。しかしイヤホンやヘッドホンは、それとはまた別のジャンルなので知らないメーカーがほとんど。前々回に買ったイヤホンのゼンハイザーも当時はまったく知らないメーカーだった。業界ではドイツの御三家メーカーの1つに数えられる存在であることを知ったのはかなり後から。そんなわけで、いざ聴いて回るとなっても商品が多すぎてどれから聴くのか迷うのが正直なところ。
たまたまオーディオテクニカ(これは日本の老舗メーカー)のラインナップが安いのから高いのまでズラーッと1列に並べられているコーナーがあったので順番に聴いていく。「イヤ〜さすがに高いヘッドホンはいい音するわ。値段を隠されたらどれが高いので、どれが安いのか聴き当てる自信はないけど(^^ゞ」と呑気に試聴を楽しむ。
しかしある機種を聴いた時、それまでの機種とははっきりと音の鳴り方が違うことがわかった。私が苦手なヘッドホン特有の音圧感というか圧迫感があまり感じられない。何これ?ひょっとして超高級機?と思って値札のところを見ると、それほどの値段ではない。しかし種別として「開放型」と書いてあった。これが開放型のヘッドホンかと、その時に初めてヘッドホンには密閉型と開閉型があったことを思い出す。理屈としては知っていたけれど、本当に密閉型と開閉型では音の出方が違っていた。
それで興味を持って開放型のヘッドホンをあれこれ試聴する。しかし開放型は数が少ない上に、オーディオテクニカの特別展示のようにすぐ隣りに同クラスの密閉があって聴き較べられるわけじゃないから、方式の違いによる音の変化を充分に確信したわけではない。密閉型であまり音圧を感じないものもあった。それでもアレコレ聴いているうちに「もしヘッドホンを買い換えることがあったら、次は開放型にしよう」という気持ちにはなっていた。逆にいえば、その時点ではまだその程度の気持ちだった。
最後にシュアのヘッドホンを聴いた。シュアはその昔レコードカートリッジ(レコード針がついている部分ね)で一世を風靡したアメリカのメーカー。イヤホンはとてもよく売れているから販促費も潤沢なようで、ビックカメラでは他のメーカーの陳列とは少し離れたところに半独立した形のブースを構えている。だからあれこれヘッドホンを聴き較べている時は、そのブースに気付かず帰り際に見つけたしだい。
ブースに座ってSRH1840という開放型のヘッドホンを聴いた。びっくりするくらいいい音だった。音圧感は皆無に感じた。自宅でスピーカーで聴いているよりいいかもと思えた。恐るべし最近のヘッドホン、そして開放型ヘッドホンである。
おそるおそる値札を見ると5万8000円ほどと腰を抜かすような金額じゃない。ビックカメラでは鍵付き陳列ガラスケースに収められた50ウン万円というヘッドホンもあった。
魔が差したのはたぶんこの時である(^^ゞ
でもこの日は思いとどまった。ヘッドホンの製品情報についてまったく何も知らなかったし、お店でそんなに数多く試聴したわけでもない。ここで衝動買いをしたら、後で別の機種にすればよかったと後悔する可能性もある。そんな経験は人より豊富である(^^ゞ それとイヤホンで気に入っていたゼンハイザーのヘッドホンも試したかったのだが、ゼンハイザーのプラグは太くてiPhoneに刺さらず聴けていないのも気掛かりだった。
なかなかベイヤーのT90まで話がたどり着けない。
ーーー続く
それで思ったより早くイヤホンを選び終えたので、買う気はまったくなかったけれど、ついでにヘッドホンでも聴いて回るかと思ってしまったのが運の尽き(/o\)
以前にオーディオ関連のプロジェクトはいくつか経験があるので、CDプレーヤー〜アンプ〜スピーカーといった一般的なオーディオ製品の知識はそれなりにある。しかしイヤホンやヘッドホンは、それとはまた別のジャンルなので知らないメーカーがほとんど。前々回に買ったイヤホンのゼンハイザーも当時はまったく知らないメーカーだった。業界ではドイツの御三家メーカーの1つに数えられる存在であることを知ったのはかなり後から。そんなわけで、いざ聴いて回るとなっても商品が多すぎてどれから聴くのか迷うのが正直なところ。
たまたまオーディオテクニカ(これは日本の老舗メーカー)のラインナップが安いのから高いのまでズラーッと1列に並べられているコーナーがあったので順番に聴いていく。「イヤ〜さすがに高いヘッドホンはいい音するわ。値段を隠されたらどれが高いので、どれが安いのか聴き当てる自信はないけど(^^ゞ」と呑気に試聴を楽しむ。
しかしある機種を聴いた時、それまでの機種とははっきりと音の鳴り方が違うことがわかった。私が苦手なヘッドホン特有の音圧感というか圧迫感があまり感じられない。何これ?ひょっとして超高級機?と思って値札のところを見ると、それほどの値段ではない。しかし種別として「開放型」と書いてあった。これが開放型のヘッドホンかと、その時に初めてヘッドホンには密閉型と開閉型があったことを思い出す。理屈としては知っていたけれど、本当に密閉型と開閉型では音の出方が違っていた。
それで興味を持って開放型のヘッドホンをあれこれ試聴する。しかし開放型は数が少ない上に、オーディオテクニカの特別展示のようにすぐ隣りに同クラスの密閉があって聴き較べられるわけじゃないから、方式の違いによる音の変化を充分に確信したわけではない。密閉型であまり音圧を感じないものもあった。それでもアレコレ聴いているうちに「もしヘッドホンを買い換えることがあったら、次は開放型にしよう」という気持ちにはなっていた。逆にいえば、その時点ではまだその程度の気持ちだった。
最後にシュアのヘッドホンを聴いた。シュアはその昔レコードカートリッジ(レコード針がついている部分ね)で一世を風靡したアメリカのメーカー。イヤホンはとてもよく売れているから販促費も潤沢なようで、ビックカメラでは他のメーカーの陳列とは少し離れたところに半独立した形のブースを構えている。だからあれこれヘッドホンを聴き較べている時は、そのブースに気付かず帰り際に見つけたしだい。
ブースに座ってSRH1840という開放型のヘッドホンを聴いた。びっくりするくらいいい音だった。音圧感は皆無に感じた。自宅でスピーカーで聴いているよりいいかもと思えた。恐るべし最近のヘッドホン、そして開放型ヘッドホンである。
おそるおそる値札を見ると5万8000円ほどと腰を抜かすような金額じゃない。ビックカメラでは鍵付き陳列ガラスケースに収められた50ウン万円というヘッドホンもあった。
魔が差したのはたぶんこの時である(^^ゞ
でもこの日は思いとどまった。ヘッドホンの製品情報についてまったく何も知らなかったし、お店でそんなに数多く試聴したわけでもない。ここで衝動買いをしたら、後で別の機種にすればよかったと後悔する可能性もある。そんな経験は人より豊富である(^^ゞ それとイヤホンで気に入っていたゼンハイザーのヘッドホンも試したかったのだが、ゼンハイザーのプラグは太くてiPhoneに刺さらず聴けていないのも気掛かりだった。
なかなかベイヤーのT90まで話がたどり着けない。
ーーー続く
2015年12月19日
ベイヤーダイナミック T90
今年はたいしたことを何もしなかったから、来年はがんばるようにという都合のいい解釈をして(^^ゞちょっと高級なヘッドホンを自分向けクリスマスプレゼントとして買ってしまった。ドイツのベイヤーダイナミック社のT90という製品。
今までヘッドホンを使う機会はそれほど多くなかった。夜中に超大音量で音楽を聴きたくなることがまれにあって、その時に使っていた程度。数えたことはないが年間に10時間程度かなあ。それまでのヘッドホンをいつ買ったのかもよく覚えていない。たぶん15年前から10年前くらいのはず。記憶によれば私にとって2台目のヘッドホンで、だから1台目のヘッドホンはびっくりするくらい長く使っていたことになる。ヘッドホンの耳当て部分がボロボロになったので買い換えたように覚えている。
要するにヘッドホンに関するこだわりはまったくなかった。2台目ヘッドホンはヘッドバンドとスピーカーをつなぐ調節部分がバカになって、頭に掛けるとスピーカーがズリ落ちてきたけれど、滅多に使うものじゃないからと気にもしていなかった。それを買ったのもスーパーの電気製品売り場で、棚にぶら下がっているパッケージを値段で選んでレジに運んだだけ。ゼンハイザーCX870〜ソニーMDR-XB60EXとそれなりに製品選びに時間を掛けたイヤホンとはずいぶん違う。
それなのになぜ新しいヘッドホンを買ったのか。ちなみにベイヤーダイナミックT90は4万8000円ほどした。10%のポイントを考えても4万3200円でそれなりの値段。
理由は2つある。
iPodやiPhoneに付属してくるイヤホンから多少はまともなイヤホンを使うようになって、イヤホンで音楽を聴くのがずいぶんと楽しくなった。今では1人で歩いている時はほとんどイヤホンが耳に刺さっている。オマケのイヤホンよりスピーカーに近いまともな音がするということであるが、音の善し悪しとは別にイヤホンにはスピーカーにはない特徴もある。
うまく表現できないがスピーカーと較べるとイヤホンは細かな音が聴き取れることが多い。聴き慣れた曲をイヤホンで聴いて「こんな音鳴っていたっけ?」と思ったことが何度もあった。ただし試しにその曲をスピーカーで聴いてみると、イヤホンで初めて聴いたと思っていたその音もしっかり鳴っている。別にイヤホンでだけはっきりと鳴ってスピーカーでは他の音に紛れているということもない。つまりスピーカーで鳴っていなかったのではなく、私が聴いていなかっただけの話である。
自宅でスピーカーで聴く時、スピーカーに正対してじっくり音楽を聴くことはほとんどない。今もブログを書きながら机の隣でスピーカーが鳴っている。イヤホンで聴く時もじっくり聴いている意識はないのだが、歩きながらだと他にすることもないので自然に注意深く聴いているのかもしれない。もう1つ考えられるのはイヤホンは耳のすぐそばで鳴っていること。それぞれの音が同じ音量比率で鳴っていたら、遠くだろうが耳のそばだろうが理屈では同じように聞こえるはず。でもなんとなく耳(というより脳)は音源からの距離も察知して、すぐ近くで鳴っている音をより注意深く聴き分ける仕組みになっているような気がしてならない。
ちなみに細かな音が聴き取れるのは、楽器の種類が多くて音色が豊富なクラシックのオーケストラの場合。ロックやジャズでそういうことはあまり感じない。でも例えばクラシックの四重奏で、スピーカーでは4つの音が鳴っていてもほとんど主旋律しか聴いていないというか頭に入っていない場合でも、イヤホンでは全部丸ごと聴いているという感覚はある。
いずれにせよスピーカーと較べていろんな音が聴き分けられるという鳴り方はイヤホンの魅力のひとつ。より分析的に音楽に浸れるといった感じ。常にそう聴きたいとは思っていないが、自宅でそういう聴き方もできればいいなと思っていた。
じゃ自宅でもイヤホンを使えばいいようなものであるが、イヤホンには耳のすぐ横でなっているから音の広がりがないという欠点がある。ひょっとしたらそれはいろんな音が聴き分けられることとのトレードオフかもしれないが、スピーカーを鳴らせる自宅でイヤホンを使う気にはなれなかった。
それでヘッドホン。今までは難聴になるような爆音でしか使っていなかったので(^^ゞ 聴き分けられるかどうかなどはもちろん気にしていなかった。試しにやってみると、当たり前だがイヤホンに近い鳴り方をする。音の広がりに大差はないが、ヘッドホンのほうがイヤホンと較べて音のレンジが広くてナチュラルに聞こえる。
ただしイヤホンとヘッドホンには共通の欠点がある。どちらも耳のそぐそばで鳴るから、音量とは関係なく音圧が高いというか音に圧迫感があるというか、簡単にいえばちょっと聞き疲れする。その鳴り方は音楽への没頭感につながるところもあって100%悪いわけじゃない。でも、そういうことをあまり求めていなかったので、今まで自宅でヘッドホンは臨時にしか使わないものだった。
話は変わるがイヤホンやヘッドホンの構造は密閉型と開放型に大きく分かれる。スピーカー部分の耳と接する反対側がケースで密閉されているか、メッシュなどの素材で隙間があるかの違い。
左が開放型で右が密閉型。開放型は耳の穴に被せる形で、密閉型は耳栓のような形のものを突っ込むようになっている。なぜか逆の組み合わせはない。イヤホンの場合は開放型をインナーイヤー式、密閉型をカナル式ということが多いがメーカーによって多少違う。
イヤホンの場合、オマケで付属しているようなものを除いて、例外はあるものの今は市販されているほとんどが密閉型である。開放型はスピーカー部分の裏側が密閉されていないのだから、密閉型より音が外に漏れやすい。一昔前と較べて電車の中でシャカシャカとイヤホンから漏れている音を聞かなくなったのは、密閉型のイヤホンが普及してきたからだと思っている。
左が開放型で右が密閉型。イヤホンと較べてヘッドホンは違いがわかりやすい。
ヘッドホンも理由は知らないが密閉型が主流である。eイヤホンというイヤホンやヘッドホンの専門店サイトで検索したら、密閉型が949件に対して開放型は128件だった。開放型はスピーカー部分が閉じられていない分、先ほど書いた音の圧迫感は軽減される。そのせいで同じように耳のそばで鳴っていても、たぶん錯覚なんだろうけれど音の広がりも密閉型よりは感じられる。
そんな理屈は昔から知っていた。しかしヘッドホンに関心もなかったので今まで開放型のヘッドホンを聴いたこともなかった。それがつい魔が差したのは(^^ゞ
ーーー続く
今までヘッドホンを使う機会はそれほど多くなかった。夜中に超大音量で音楽を聴きたくなることがまれにあって、その時に使っていた程度。数えたことはないが年間に10時間程度かなあ。それまでのヘッドホンをいつ買ったのかもよく覚えていない。たぶん15年前から10年前くらいのはず。記憶によれば私にとって2台目のヘッドホンで、だから1台目のヘッドホンはびっくりするくらい長く使っていたことになる。ヘッドホンの耳当て部分がボロボロになったので買い換えたように覚えている。
要するにヘッドホンに関するこだわりはまったくなかった。2台目ヘッドホンはヘッドバンドとスピーカーをつなぐ調節部分がバカになって、頭に掛けるとスピーカーがズリ落ちてきたけれど、滅多に使うものじゃないからと気にもしていなかった。それを買ったのもスーパーの電気製品売り場で、棚にぶら下がっているパッケージを値段で選んでレジに運んだだけ。ゼンハイザーCX870〜ソニーMDR-XB60EXとそれなりに製品選びに時間を掛けたイヤホンとはずいぶん違う。
それなのになぜ新しいヘッドホンを買ったのか。ちなみにベイヤーダイナミックT90は4万8000円ほどした。10%のポイントを考えても4万3200円でそれなりの値段。
理由は2つある。
iPodやiPhoneに付属してくるイヤホンから多少はまともなイヤホンを使うようになって、イヤホンで音楽を聴くのがずいぶんと楽しくなった。今では1人で歩いている時はほとんどイヤホンが耳に刺さっている。オマケのイヤホンよりスピーカーに近いまともな音がするということであるが、音の善し悪しとは別にイヤホンにはスピーカーにはない特徴もある。
うまく表現できないがスピーカーと較べるとイヤホンは細かな音が聴き取れることが多い。聴き慣れた曲をイヤホンで聴いて「こんな音鳴っていたっけ?」と思ったことが何度もあった。ただし試しにその曲をスピーカーで聴いてみると、イヤホンで初めて聴いたと思っていたその音もしっかり鳴っている。別にイヤホンでだけはっきりと鳴ってスピーカーでは他の音に紛れているということもない。つまりスピーカーで鳴っていなかったのではなく、私が聴いていなかっただけの話である。
自宅でスピーカーで聴く時、スピーカーに正対してじっくり音楽を聴くことはほとんどない。今もブログを書きながら机の隣でスピーカーが鳴っている。イヤホンで聴く時もじっくり聴いている意識はないのだが、歩きながらだと他にすることもないので自然に注意深く聴いているのかもしれない。もう1つ考えられるのはイヤホンは耳のすぐそばで鳴っていること。それぞれの音が同じ音量比率で鳴っていたら、遠くだろうが耳のそばだろうが理屈では同じように聞こえるはず。でもなんとなく耳(というより脳)は音源からの距離も察知して、すぐ近くで鳴っている音をより注意深く聴き分ける仕組みになっているような気がしてならない。
ちなみに細かな音が聴き取れるのは、楽器の種類が多くて音色が豊富なクラシックのオーケストラの場合。ロックやジャズでそういうことはあまり感じない。でも例えばクラシックの四重奏で、スピーカーでは4つの音が鳴っていてもほとんど主旋律しか聴いていないというか頭に入っていない場合でも、イヤホンでは全部丸ごと聴いているという感覚はある。
いずれにせよスピーカーと較べていろんな音が聴き分けられるという鳴り方はイヤホンの魅力のひとつ。より分析的に音楽に浸れるといった感じ。常にそう聴きたいとは思っていないが、自宅でそういう聴き方もできればいいなと思っていた。
じゃ自宅でもイヤホンを使えばいいようなものであるが、イヤホンには耳のすぐ横でなっているから音の広がりがないという欠点がある。ひょっとしたらそれはいろんな音が聴き分けられることとのトレードオフかもしれないが、スピーカーを鳴らせる自宅でイヤホンを使う気にはなれなかった。
それでヘッドホン。今までは難聴になるような爆音でしか使っていなかったので(^^ゞ 聴き分けられるかどうかなどはもちろん気にしていなかった。試しにやってみると、当たり前だがイヤホンに近い鳴り方をする。音の広がりに大差はないが、ヘッドホンのほうがイヤホンと較べて音のレンジが広くてナチュラルに聞こえる。
ただしイヤホンとヘッドホンには共通の欠点がある。どちらも耳のそぐそばで鳴るから、音量とは関係なく音圧が高いというか音に圧迫感があるというか、簡単にいえばちょっと聞き疲れする。その鳴り方は音楽への没頭感につながるところもあって100%悪いわけじゃない。でも、そういうことをあまり求めていなかったので、今まで自宅でヘッドホンは臨時にしか使わないものだった。
話は変わるがイヤホンやヘッドホンの構造は密閉型と開放型に大きく分かれる。スピーカー部分の耳と接する反対側がケースで密閉されているか、メッシュなどの素材で隙間があるかの違い。
左が開放型で右が密閉型。開放型は耳の穴に被せる形で、密閉型は耳栓のような形のものを突っ込むようになっている。なぜか逆の組み合わせはない。イヤホンの場合は開放型をインナーイヤー式、密閉型をカナル式ということが多いがメーカーによって多少違う。
イヤホンの場合、オマケで付属しているようなものを除いて、例外はあるものの今は市販されているほとんどが密閉型である。開放型はスピーカー部分の裏側が密閉されていないのだから、密閉型より音が外に漏れやすい。一昔前と較べて電車の中でシャカシャカとイヤホンから漏れている音を聞かなくなったのは、密閉型のイヤホンが普及してきたからだと思っている。
左が開放型で右が密閉型。イヤホンと較べてヘッドホンは違いがわかりやすい。
ヘッドホンも理由は知らないが密閉型が主流である。eイヤホンというイヤホンやヘッドホンの専門店サイトで検索したら、密閉型が949件に対して開放型は128件だった。開放型はスピーカー部分が閉じられていない分、先ほど書いた音の圧迫感は軽減される。そのせいで同じように耳のそばで鳴っていても、たぶん錯覚なんだろうけれど音の広がりも密閉型よりは感じられる。
そんな理屈は昔から知っていた。しかしヘッドホンに関心もなかったので今まで開放型のヘッドホンを聴いたこともなかった。それがつい魔が差したのは(^^ゞ
ーーー続く
2015年12月12日
今年は11月から咲いているクリスマス・カクタス
2008年に鉢を買ってきた時は満開に咲いたクリスマス・カクタス。翌年もそこそこ花をつけたが、だんだんと元気がなくなり2011年には5つしか咲かなくなる。
そして翌2012年の年末には何とツボミだけで開花なし(/o\)
しかしダメ元で室内に入れてみると1月に見事に復活\(^o^)/
しかし喜んだのもつかの間、2013年は春に剪定で短くしすぎて、
ツボミひとつだけで結局咲かなかった(>_<)
不思議なことに水しかやっていないのに2014年にはなぜか復活。
そして今年は早くも11月の半ばから咲き出し、現在はこんな感じ。室内にはまだ入れていない。写真左が2008年に買ってきたもので、右の鉢が剪定したものを土に挿して増やした第2世代である。
例年ならクリスマス・カクタスの写真は大晦日近くに撮るのに。
去年に復活した理由は不明。まあその前の年に短くしすぎたのが、1年経って体力が回復したということだと思っている。でも今年に例年より早く咲いているのは理由がある。
まず春に土を入れ替えた。しかしだんだんと咲かなくなっていった時期にも、時々は土を入れ替えていたから、これはそれほど関係ないかもしれない。
次は肥料をやったこと。たまに土を入れ替えてやれば、後は水さえ撒いておけば育つのが植物=だから私にも育てられると思って始めたベランダ園芸なので、今まで肥料はやったことがない。土作りの一環として肥料を混ぜることはあるけれど、育っている途中の植物に肥料をやったのはこれが初めてである。
9月頃にチューリップ用にフルイやバケツを買った時に、ふと思いついて肥料も購入した。ハイポネックスという液体肥料で水で薄めて使うタイプ。バケツの水にキャップ一杯分くらいの分量を混ぜる。そんなに薄めて効果があるのかと思っていたが、論より証拠でクリスマス・カクタスの花が早く咲いた。クリスマス・カクタスより効果があったのがサンセベリアで、少し弱っていたのがやたら元気になってきた。来年の春には株分けもできそうである。
やっぱり肥料って大事なのね。
11月に花を咲かせたクリスマス・カクタスであるが、最初に買ってきた株はかなり老化が進んでいる。たくさん葉っぱが伸びてきたから大きな鉢に移したのだが、今ではスカスカである。中央に茶色く見えるのが木のように固くなった幹のような部分。そういうのが5〜6本あったはずなのに、もう1本しかない。しかも写真の左上側の葉っぱは、10月頃にその幹から折れたというか腐り落ちたものを、とりあえず根本を土に埋めてあるだけの状態。炭を置いてあるのは葉っぱが倒れないように支えるため。折れた当時にもう豆粒のようなツボミはつけていたが、まさかそれが膨らんで花が咲くとは思わなかった。クリスマス・カクタスはサボテンだから生命力は強いのかもしれない。
こちらは左が今年で、右が去年に挿して増やしているもの。小さなツボミもあるが、これはまだ咲かない。だいたい挿してから花が咲くまで3年かかるかな。
何はともあれ今年もクリスマス・カクタスが咲いてメデタシ。ツボミもまだたくさんあるからしばらくは楽しめそうである。
そして翌2012年の年末には何とツボミだけで開花なし(/o\)
しかしダメ元で室内に入れてみると1月に見事に復活\(^o^)/
しかし喜んだのもつかの間、2013年は春に剪定で短くしすぎて、
ツボミひとつだけで結局咲かなかった(>_<)
不思議なことに水しかやっていないのに2014年にはなぜか復活。
そして今年は早くも11月の半ばから咲き出し、現在はこんな感じ。室内にはまだ入れていない。写真左が2008年に買ってきたもので、右の鉢が剪定したものを土に挿して増やした第2世代である。
例年ならクリスマス・カクタスの写真は大晦日近くに撮るのに。
去年に復活した理由は不明。まあその前の年に短くしすぎたのが、1年経って体力が回復したということだと思っている。でも今年に例年より早く咲いているのは理由がある。
まず春に土を入れ替えた。しかしだんだんと咲かなくなっていった時期にも、時々は土を入れ替えていたから、これはそれほど関係ないかもしれない。
次は肥料をやったこと。たまに土を入れ替えてやれば、後は水さえ撒いておけば育つのが植物=だから私にも育てられると思って始めたベランダ園芸なので、今まで肥料はやったことがない。土作りの一環として肥料を混ぜることはあるけれど、育っている途中の植物に肥料をやったのはこれが初めてである。
9月頃にチューリップ用にフルイやバケツを買った時に、ふと思いついて肥料も購入した。ハイポネックスという液体肥料で水で薄めて使うタイプ。バケツの水にキャップ一杯分くらいの分量を混ぜる。そんなに薄めて効果があるのかと思っていたが、論より証拠でクリスマス・カクタスの花が早く咲いた。クリスマス・カクタスより効果があったのがサンセベリアで、少し弱っていたのがやたら元気になってきた。来年の春には株分けもできそうである。
やっぱり肥料って大事なのね。
11月に花を咲かせたクリスマス・カクタスであるが、最初に買ってきた株はかなり老化が進んでいる。たくさん葉っぱが伸びてきたから大きな鉢に移したのだが、今ではスカスカである。中央に茶色く見えるのが木のように固くなった幹のような部分。そういうのが5〜6本あったはずなのに、もう1本しかない。しかも写真の左上側の葉っぱは、10月頃にその幹から折れたというか腐り落ちたものを、とりあえず根本を土に埋めてあるだけの状態。炭を置いてあるのは葉っぱが倒れないように支えるため。折れた当時にもう豆粒のようなツボミはつけていたが、まさかそれが膨らんで花が咲くとは思わなかった。クリスマス・カクタスはサボテンだから生命力は強いのかもしれない。
こちらは左が今年で、右が去年に挿して増やしているもの。小さなツボミもあるが、これはまだ咲かない。だいたい挿してから花が咲くまで3年かかるかな。
何はともあれ今年もクリスマス・カクタスが咲いてメデタシ。ツボミもまだたくさんあるからしばらくは楽しめそうである。
2015年12月11日
イヤホンのケーブル〜ソニーMDR-XB90EX
2007年9月
iPod付属のイヤホンが断線したので、生まれて初めてお金を出してイヤホンを買う。オーディオテクニカ製の3000円くらい商品。これまた生まれて初めての体験である挿入型イヤホンの着け心地に感激する。
2011年12月
音楽CDをパソコンに取り込む際の圧縮方法の違いを確かめようと実験をしたら、まったく違いが聴き取れず落ち込む(/o\)
それよりもイヤホンとヘッドホンの音質の違いに愕然とし、いいイヤホンが欲しくなってゼンハイザーのCX870という1万円くらいのものを買う。この時はかなりいろいろなイヤホンを聴き較べて選んだ。
2012年7月
たった8ヶ月でゼンハイザーCX870が(内部)断線。1万円もしたのに(涙)
次に買い換えたイヤホンは音も確かめたけれど、最終的にはケーブルが絡みにくいと謳っていたことが決め手になってソニーのMDR-XB60EXというのを選んだ。6980円。
このMDR-XB60EXは気に入っていた。いい音だなあ、音楽を聴くのが楽しいなあと悦に入ったことは幾度かある。名称のXBはエクストラ・ベースの略で、メーカーの位置づけとしては低音重視型イヤホンらしい。しかし私がメインで聴くクラシックはロックやポップスと較べれば低音が控えめだから、これくらい低音が強調されているほうがフラットなバランスに感じられた。
それよりも何よりも気に入ったのが謳い文句どおりケーブルが絡まないこと。ケーブルが絡むことによるストレスは、ゼンハイザーを使っていた頃と較べたら1/1000に減ったといっても大げさじゃない。ソニーのケーブルはセレーションコードという名称で、ケーブルに縦溝が彫られている。英語でserrationとはノコギリの歯のようなという意味。最初はこんな溝が役に立つのかと半信半疑だったが効果は絶大である。
というわけで音も使い心地も満足していたXB60EXだが、
残念ながら11月30日に断線(/o\)
今回は3年と4ヶ月=40ヶ月の寿命ということになる。ゼンハイザーの8ヶ月と較べれば5倍長持ちしたと言えるが、メインである音が出る部分はまったく劣化していないのに、付属的位置づけともいえるケーブルが切れて使えなくなるのはどうも納得がいかない。それに高級なイヤホンだと5万円とか10万円を超えるものもある。それがケーブルの断線で使えなくなったら泣くに泣けないじゃないか。まあ買う気もないけど(^^ゞ とにかくソニーには是非とも「セレーションコード超ストロング」を開発してもらいたい!!!!!
次の新しいイヤホン選びは最初からソニー製品一択だった。セレーションコードに慣れると、もうあのケーブルが絡む面倒くささには戻れない。同じ価格で音が2倍いいイヤホンが他メーカーにあれば考えなくもないが、そういうこともないだろうし。
とはいっても店頭で他メーカーのイヤホンも、ケーブルが絡まないことをアピールしているものがないかとチラッとは確認した。どうもなさそうである。少し厚めの平べったいケーブルのものは2〜3点あった。しかし絡まないかもしれないが、かさばる印象だったので深く見当せずにスルー。メーカー名も忘れた。セレーションコードはソニーの特許なのかな。他のメーカーも音質向上と同じ優先順位で絡まないケーブルの開発を競争してもらいたいし、ソニーはセレーションコードを他メーカーにも供給して欲しい。
それでソニーの売り場に行くと、どのイヤホンもXB60EXよりかなり細いケーブルが付いていた。エッ!セレーションコードやめたの?と不安になる。iPhoneでソニーのホームページを確認すると、それらもセレーションコードということだった。よく見ればケーブルに溝も付いている。でもかなり細くて断線が気になる。8ヶ月でダメになったゼンハイザーも細いケーブルだった。コストダウンで細くしたのか? 強度の計算くらいしているだろうが何となく心配。
でも仕方ないのでソニーの5,000円から10,000円くらいのイヤホンをいくつか聴いてみる。3年前と較べて商品数も増えているし、商品ごとの音の違いもバラエティに富んでいるように感じた。でもケーブルが細いなあと思っていたら、棚の下の方にXB90EXという商品を見つけた。
これはXB60EXを買った時に30EX〜60EX〜90EXと松竹梅のラインアップだったものである。30EXと60EXはもう廃番だが90EXはまだ販売されているらしい。当時は9980円だったものが今は2000円ほど安い。もちろんケーブルの太さは60EXと同じ。最新型じゃないけれど60EXの上級機でいい音がするだろうと音を確かめもせずに即決。というか90EXは試聴できるようには展示されていなかった。完全に売れ残り商品扱い(^^ゞ
90EXは60EXと同じ音の系統なので違和感なく聴けている。60EXと較べて若干音の厚みが増して響きも多いかな。でも形はほとんど同じだから、もし誰かに断線していない60EXをiPhoneに差し替えられていたら気がつかないかも(^^ゞ
ところで11月30日に断線した時はかなり遅めのランチを食べに出かけているところだった。ザーッという雑音が断続的に入ったので、何だろうと思ってiPhoneをポケットから取り出して確認した。だから、それがいつだったのかを覚えている。
その後に知ることになるが、その時刻は前回のエントリーで書いたダーさんが亡くなった時刻だった。「棺桶まで担いだのに、ナニ祟ってケツカンネン!」と冗談半分で思っていた。
断線というのは最初はプラグの差し込み口を回したりすると治まるが、だんだんと症状が悪化する。次の日にはケーブルのどこかをしごいたり握ったりしていないと音が途切れるようになりイライラした。だからその日に買い換えた。その翌日は葬儀に参列するために大阪に向かった。往復すれば5時間新幹線に乗るわけで、音楽なしでは退屈である。ダーさんも音楽好きだったので、そのことを考えて断線しかけていたケーブルを30日にプチッと切ってくれたのかもしれないと今は亡き友に感謝。でもそんな霊界パワーがあるなら断線しないようにつないで欲しかったなあ(^^ゞ
iPod付属のイヤホンが断線したので、生まれて初めてお金を出してイヤホンを買う。オーディオテクニカ製の3000円くらい商品。これまた生まれて初めての体験である挿入型イヤホンの着け心地に感激する。
2011年12月
音楽CDをパソコンに取り込む際の圧縮方法の違いを確かめようと実験をしたら、まったく違いが聴き取れず落ち込む(/o\)
それよりもイヤホンとヘッドホンの音質の違いに愕然とし、いいイヤホンが欲しくなってゼンハイザーのCX870という1万円くらいのものを買う。この時はかなりいろいろなイヤホンを聴き較べて選んだ。
2012年7月
たった8ヶ月でゼンハイザーCX870が(内部)断線。1万円もしたのに(涙)
次に買い換えたイヤホンは音も確かめたけれど、最終的にはケーブルが絡みにくいと謳っていたことが決め手になってソニーのMDR-XB60EXというのを選んだ。6980円。
このMDR-XB60EXは気に入っていた。いい音だなあ、音楽を聴くのが楽しいなあと悦に入ったことは幾度かある。名称のXBはエクストラ・ベースの略で、メーカーの位置づけとしては低音重視型イヤホンらしい。しかし私がメインで聴くクラシックはロックやポップスと較べれば低音が控えめだから、これくらい低音が強調されているほうがフラットなバランスに感じられた。
それよりも何よりも気に入ったのが謳い文句どおりケーブルが絡まないこと。ケーブルが絡むことによるストレスは、ゼンハイザーを使っていた頃と較べたら1/1000に減ったといっても大げさじゃない。ソニーのケーブルはセレーションコードという名称で、ケーブルに縦溝が彫られている。英語でserrationとはノコギリの歯のようなという意味。最初はこんな溝が役に立つのかと半信半疑だったが効果は絶大である。
というわけで音も使い心地も満足していたXB60EXだが、
残念ながら11月30日に断線(/o\)
今回は3年と4ヶ月=40ヶ月の寿命ということになる。ゼンハイザーの8ヶ月と較べれば5倍長持ちしたと言えるが、メインである音が出る部分はまったく劣化していないのに、付属的位置づけともいえるケーブルが切れて使えなくなるのはどうも納得がいかない。それに高級なイヤホンだと5万円とか10万円を超えるものもある。それがケーブルの断線で使えなくなったら泣くに泣けないじゃないか。まあ買う気もないけど(^^ゞ とにかくソニーには是非とも「セレーションコード超ストロング」を開発してもらいたい!!!!!
次の新しいイヤホン選びは最初からソニー製品一択だった。セレーションコードに慣れると、もうあのケーブルが絡む面倒くささには戻れない。同じ価格で音が2倍いいイヤホンが他メーカーにあれば考えなくもないが、そういうこともないだろうし。
とはいっても店頭で他メーカーのイヤホンも、ケーブルが絡まないことをアピールしているものがないかとチラッとは確認した。どうもなさそうである。少し厚めの平べったいケーブルのものは2〜3点あった。しかし絡まないかもしれないが、かさばる印象だったので深く見当せずにスルー。メーカー名も忘れた。セレーションコードはソニーの特許なのかな。他のメーカーも音質向上と同じ優先順位で絡まないケーブルの開発を競争してもらいたいし、ソニーはセレーションコードを他メーカーにも供給して欲しい。
それでソニーの売り場に行くと、どのイヤホンもXB60EXよりかなり細いケーブルが付いていた。エッ!セレーションコードやめたの?と不安になる。iPhoneでソニーのホームページを確認すると、それらもセレーションコードということだった。よく見ればケーブルに溝も付いている。でもかなり細くて断線が気になる。8ヶ月でダメになったゼンハイザーも細いケーブルだった。コストダウンで細くしたのか? 強度の計算くらいしているだろうが何となく心配。
でも仕方ないのでソニーの5,000円から10,000円くらいのイヤホンをいくつか聴いてみる。3年前と較べて商品数も増えているし、商品ごとの音の違いもバラエティに富んでいるように感じた。でもケーブルが細いなあと思っていたら、棚の下の方にXB90EXという商品を見つけた。
これはXB60EXを買った時に30EX〜60EX〜90EXと松竹梅のラインアップだったものである。30EXと60EXはもう廃番だが90EXはまだ販売されているらしい。当時は9980円だったものが今は2000円ほど安い。もちろんケーブルの太さは60EXと同じ。最新型じゃないけれど60EXの上級機でいい音がするだろうと音を確かめもせずに即決。というか90EXは試聴できるようには展示されていなかった。完全に売れ残り商品扱い(^^ゞ
90EXは60EXと同じ音の系統なので違和感なく聴けている。60EXと較べて若干音の厚みが増して響きも多いかな。でも形はほとんど同じだから、もし誰かに断線していない60EXをiPhoneに差し替えられていたら気がつかないかも(^^ゞ
ところで11月30日に断線した時はかなり遅めのランチを食べに出かけているところだった。ザーッという雑音が断続的に入ったので、何だろうと思ってiPhoneをポケットから取り出して確認した。だから、それがいつだったのかを覚えている。
その後に知ることになるが、その時刻は前回のエントリーで書いたダーさんが亡くなった時刻だった。「棺桶まで担いだのに、ナニ祟ってケツカンネン!」と冗談半分で思っていた。
断線というのは最初はプラグの差し込み口を回したりすると治まるが、だんだんと症状が悪化する。次の日にはケーブルのどこかをしごいたり握ったりしていないと音が途切れるようになりイライラした。だからその日に買い換えた。その翌日は葬儀に参列するために大阪に向かった。往復すれば5時間新幹線に乗るわけで、音楽なしでは退屈である。ダーさんも音楽好きだったので、そのことを考えて断線しかけていたケーブルを30日にプチッと切ってくれたのかもしれないと今は亡き友に感謝。でもそんな霊界パワーがあるなら断線しないようにつないで欲しかったなあ(^^ゞ
2015年12月06日
さよならダーさん
私が大学生だった1970年代後半はサーフィンが大ムーブ。単にスポーツ・レジャーとして流行っていたというより、ファッションやライフスタイルを含めて社会的現象だったといっていい。サーフィンはしなくてもサーファー風の格好をした陸(おか)サーファーと呼ばれる連中もサーファー以上にたくさんいた。
そのブームに乗っかって私もサーフィンにドップリとはまった。春・夏・秋はほぼ毎週サーフィンに行っていたように思う。冬はペースが落ちたものの砂浜が波打ち際まで雪で真っ白になっているところで海に入った経験もある。何がそんなに楽しかったんだろうと今になっては思うが、当時はサーフィンに行くのが生活の一部になっていた。
やがて一緒によくサーフィンをしていた連中とサーフチームを作った。一番盛り上がったのは頻繁にやっていた合コンだが(^^ゞ、小さな大会を開いたたりもして、また毎年3月には九州で10日間ほどの合宿をした。社会人になってからは基本的に忘年会の組織になったものの、2年ほど前からまたサーフィンを始め出すメンバーが増え、去年の9月には超久々となるサーフィン旅行に私も参加した。
ダーさんはサーフチームの中心的存在だった。去年の旅行もそうだったし、何かをする時はたいてい彼が言い出して始まった。忘年会が35年以上ずっと続いてきたのも、いつも幹事役を買って出てくれていたおかげである。長い間チームのメンバーとは年に1回会うだけだったのに、彼がLINEでチームのグループを立ち上げてからは、まるで隣近所に住んでいるようにコミュニケーションも活発になった。
ダーさんから2年か3年前に大腸にガンが見つかったと告げられた。エ〜!と思ったけれど、その年の忘年会で変わったところはなかったしサーフィンも始めだしたので、ガンも早期発見ならそれほど心配する必要はないのだと思っていた。その後に手術をしたが去年の旅行で一番元気にはしゃいでいたのも彼だった。少し痩せていたのが気になっても、海に入って隣りでサーフィンをしている相手を病人だと思うことは難しい。
年末の忘年会でも普段通りのダーさんだった。膀胱にガンの疑いがあるとか見つかったとか言っていた記憶はあるが、もうあまり気にしていなかった。ガンを患いながら普通の生活を送っている人は多くいる。だから何となくダーさんもそういうものだと信じていた。
しかし今年の4月、なぜか本人ではなくメンバーの1人から「ダーさんが手術を無事に乗り越えた」との連絡がLINEに入った。膀胱を摘出する大手術だったらしい。ただし「5月にあるサザンオールスターズのライブに向けて療養中です」とのメッセージも添えられていた。彼は音楽好きでよくライブ(昔風に言うならコンサートね)に出かけていた。サザンのライブはステージと客席が一体になって盛り上がる祭りみたいなもの。それに行くつもりなのだからと、その時もそれほど心配はしていなかった。
でもそれからダーさんはLINEに出てこなくなった。抗がん剤を飲んだら何をするにも億劫になると聞いたことがある。だからそうなのかなと思っていた。6月か7月になってから、ダーさんからサザンのライブに行ったと報告のLINEがなかったことに気がついた。彼はライブに行くといつもメッセージを入れてきて、それをきっかけにメンバーの会話があれこれ盛り上がるのが常だった。少し心配になったが、その時はまだライブに行けないくらい「回復が遅いのか」程度の気持ちだった。
その後もずっとLINEに出てこないので、ダーさんと幼稚園から一緒のメンバーに尋ねてみると、かなり病状は進行しているようだった。しかしその彼から8月の終わりに「退院して自宅療養中」との連絡が入ったのでひと安心する。
それから再び入院したのは知らなかった。彼がLINEに出てこなくなった理由は、本人から聞いたわけではないが、メンバーに心配をかけないようにとの理由だったみたい。しかしそれは彼らしくなかった。去年か一昨年の忘年会で誰かが冗談で「60歳程度でポックリ逝きたいもんだ」というような発言をすると、ダーさんは「お前、よくそんな話をガン患者の前で言えるな!」と突っ込んでいた(^^ゞ そんな自虐ネタで皆を笑わせるくらい明るいキャラがダーさんだった。でも何度目かの手術の後、本人はそれなりにもう自分の死期を悟っていたのかも知れない。
11月20日、もう病院では手の施しようがないのでホスピスに移るらしいとの連絡が入る。例外はあるものの、そうなった場合の余命は長くて半年から1年くらいである。奥さんから1日単位で症状が悪化しているとの報告を受けて、何人かのメンバーが見舞いに行ったが本人の意志で面会は断られた。会えないくらい苦しんでいたのか、あるいはボロボロになった姿を見せたくなかったのかはわからない。何人かの末期ガンの人を見てきたが、最後はかなり凄絶な状況になるケースも多い。
11月30日にダーさんは息を引き取った。覚悟はしていたとはいえ、あまりの急展開にやはり信じられない思いだった。旅行で一緒にサーフィンをしてから1年と2ヶ月しかたっていない。あの旅行での出来事はまだ全部思い出せる。既にガンだったとはいえ、あんなに元気だった人間がこんなに早く亡くなるという現実を受け入れるのは難しかった。
お通夜には行けなかったが葬儀には参列した。午前6時過ぎに自宅を出て大阪に向かう。まだ薄暗かったし、駅前の人もまばらな商店街はとても寂しい光景にこの日は感じた。棺の中のダーさんはびっくりするくらい痩せていて、まるで別人みたいだった。彼の身長は170センチ台後半である。でも体重は40キロ台になっていたように思えた。最後にいろいろ声をかけるつもりだったのに、その顔に驚き胸がつかえて何も言えなかった。
ダーさんはヤンチャで頑固な男だった。「あの人はいい人」とは言われないタイプである。だから気が合ったのかな。またドスケベで飛びきり下品だった。この歳になってもまだヒワイな放送禁止用語を連発していた。私が今までの人生で聞いた放送禁止用語の9割はダーさんの口から発せられたものである(^^ゞ 元々は大学の同級生M君の幼なじみとの縁で知り合った。だから長い付き合いだが冷静に考えると、サーフィンや合コンや忘年会など遊び以外では会ったことがない。それでも彼との思い出はつきないが、そのほとんどが家族に伝えるのをハバカラレル内容なのが残念である(^^ゞ
また彼はなぜか記憶力が抜群によく、いつどこで何があったかをよく覚えていた。まさにチームの生き字引的な存在で、それは同時に彼の前でヘマをするとそれをネタに何年もイジラレるのを意味する。意外にマメな面もあり、昔のフィルムだった頃の写真をスキャンしてメールで送ってくれたりもした。下の写真は手前がダーさんで奥が私である。いつどこで撮ったものかわからないが、ヘアスタイルがサーファーカットじゃないから、社会人1年か2年目だと思う。
この頃を最後にサーフィンに行かなくなった。そして去年が30何年か振りのサーフィン旅行だった。これからまた毎年一緒にサーフィンをして、エロトークで盛り上がるつもりだったのに残念でならない。
さよならダーさん
お見送りはしたから、
まだ先のつもりだけれど出迎えは忘れずに頼む。
合掌
そのブームに乗っかって私もサーフィンにドップリとはまった。春・夏・秋はほぼ毎週サーフィンに行っていたように思う。冬はペースが落ちたものの砂浜が波打ち際まで雪で真っ白になっているところで海に入った経験もある。何がそんなに楽しかったんだろうと今になっては思うが、当時はサーフィンに行くのが生活の一部になっていた。
やがて一緒によくサーフィンをしていた連中とサーフチームを作った。一番盛り上がったのは頻繁にやっていた合コンだが(^^ゞ、小さな大会を開いたたりもして、また毎年3月には九州で10日間ほどの合宿をした。社会人になってからは基本的に忘年会の組織になったものの、2年ほど前からまたサーフィンを始め出すメンバーが増え、去年の9月には超久々となるサーフィン旅行に私も参加した。
ダーさんはサーフチームの中心的存在だった。去年の旅行もそうだったし、何かをする時はたいてい彼が言い出して始まった。忘年会が35年以上ずっと続いてきたのも、いつも幹事役を買って出てくれていたおかげである。長い間チームのメンバーとは年に1回会うだけだったのに、彼がLINEでチームのグループを立ち上げてからは、まるで隣近所に住んでいるようにコミュニケーションも活発になった。
ダーさんから2年か3年前に大腸にガンが見つかったと告げられた。エ〜!と思ったけれど、その年の忘年会で変わったところはなかったしサーフィンも始めだしたので、ガンも早期発見ならそれほど心配する必要はないのだと思っていた。その後に手術をしたが去年の旅行で一番元気にはしゃいでいたのも彼だった。少し痩せていたのが気になっても、海に入って隣りでサーフィンをしている相手を病人だと思うことは難しい。
年末の忘年会でも普段通りのダーさんだった。膀胱にガンの疑いがあるとか見つかったとか言っていた記憶はあるが、もうあまり気にしていなかった。ガンを患いながら普通の生活を送っている人は多くいる。だから何となくダーさんもそういうものだと信じていた。
しかし今年の4月、なぜか本人ではなくメンバーの1人から「ダーさんが手術を無事に乗り越えた」との連絡がLINEに入った。膀胱を摘出する大手術だったらしい。ただし「5月にあるサザンオールスターズのライブに向けて療養中です」とのメッセージも添えられていた。彼は音楽好きでよくライブ(昔風に言うならコンサートね)に出かけていた。サザンのライブはステージと客席が一体になって盛り上がる祭りみたいなもの。それに行くつもりなのだからと、その時もそれほど心配はしていなかった。
でもそれからダーさんはLINEに出てこなくなった。抗がん剤を飲んだら何をするにも億劫になると聞いたことがある。だからそうなのかなと思っていた。6月か7月になってから、ダーさんからサザンのライブに行ったと報告のLINEがなかったことに気がついた。彼はライブに行くといつもメッセージを入れてきて、それをきっかけにメンバーの会話があれこれ盛り上がるのが常だった。少し心配になったが、その時はまだライブに行けないくらい「回復が遅いのか」程度の気持ちだった。
その後もずっとLINEに出てこないので、ダーさんと幼稚園から一緒のメンバーに尋ねてみると、かなり病状は進行しているようだった。しかしその彼から8月の終わりに「退院して自宅療養中」との連絡が入ったのでひと安心する。
それから再び入院したのは知らなかった。彼がLINEに出てこなくなった理由は、本人から聞いたわけではないが、メンバーに心配をかけないようにとの理由だったみたい。しかしそれは彼らしくなかった。去年か一昨年の忘年会で誰かが冗談で「60歳程度でポックリ逝きたいもんだ」というような発言をすると、ダーさんは「お前、よくそんな話をガン患者の前で言えるな!」と突っ込んでいた(^^ゞ そんな自虐ネタで皆を笑わせるくらい明るいキャラがダーさんだった。でも何度目かの手術の後、本人はそれなりにもう自分の死期を悟っていたのかも知れない。
11月20日、もう病院では手の施しようがないのでホスピスに移るらしいとの連絡が入る。例外はあるものの、そうなった場合の余命は長くて半年から1年くらいである。奥さんから1日単位で症状が悪化しているとの報告を受けて、何人かのメンバーが見舞いに行ったが本人の意志で面会は断られた。会えないくらい苦しんでいたのか、あるいはボロボロになった姿を見せたくなかったのかはわからない。何人かの末期ガンの人を見てきたが、最後はかなり凄絶な状況になるケースも多い。
11月30日にダーさんは息を引き取った。覚悟はしていたとはいえ、あまりの急展開にやはり信じられない思いだった。旅行で一緒にサーフィンをしてから1年と2ヶ月しかたっていない。あの旅行での出来事はまだ全部思い出せる。既にガンだったとはいえ、あんなに元気だった人間がこんなに早く亡くなるという現実を受け入れるのは難しかった。
お通夜には行けなかったが葬儀には参列した。午前6時過ぎに自宅を出て大阪に向かう。まだ薄暗かったし、駅前の人もまばらな商店街はとても寂しい光景にこの日は感じた。棺の中のダーさんはびっくりするくらい痩せていて、まるで別人みたいだった。彼の身長は170センチ台後半である。でも体重は40キロ台になっていたように思えた。最後にいろいろ声をかけるつもりだったのに、その顔に驚き胸がつかえて何も言えなかった。
ダーさんはヤンチャで頑固な男だった。「あの人はいい人」とは言われないタイプである。だから気が合ったのかな。またドスケベで飛びきり下品だった。この歳になってもまだヒワイな放送禁止用語を連発していた。私が今までの人生で聞いた放送禁止用語の9割はダーさんの口から発せられたものである(^^ゞ 元々は大学の同級生M君の幼なじみとの縁で知り合った。だから長い付き合いだが冷静に考えると、サーフィンや合コンや忘年会など遊び以外では会ったことがない。それでも彼との思い出はつきないが、そのほとんどが家族に伝えるのをハバカラレル内容なのが残念である(^^ゞ
また彼はなぜか記憶力が抜群によく、いつどこで何があったかをよく覚えていた。まさにチームの生き字引的な存在で、それは同時に彼の前でヘマをするとそれをネタに何年もイジラレるのを意味する。意外にマメな面もあり、昔のフィルムだった頃の写真をスキャンしてメールで送ってくれたりもした。下の写真は手前がダーさんで奥が私である。いつどこで撮ったものかわからないが、ヘアスタイルがサーファーカットじゃないから、社会人1年か2年目だと思う。
この頃を最後にサーフィンに行かなくなった。そして去年が30何年か振りのサーフィン旅行だった。これからまた毎年一緒にサーフィンをして、エロトークで盛り上がるつもりだったのに残念でならない。
さよならダーさん
お見送りはしたから、
まだ先のつもりだけれど出迎えは忘れずに頼む。
合掌
2015年12月02日
平林寺の紅葉 その3
(11月28日の続き)
平林寺の雑木林は国の天然記念物。
「武蔵野の面影を残す〜」という表現が使われることがある。風景の描写だったりマンションの宣伝の枕詞だったり。この武蔵野の面影というのは基本的に雑木林のこととされている。もっともマンションが雑木林の隣に建つことはあまりないから、その場合は雑木林から転じて緑が豊かです程度の意味合い。昔は東京と埼玉あたりのエリアを武蔵国と呼んでいた。武蔵野というのは武蔵国の土地・野原を指す言葉。だから東京や埼玉には雑木林が多かったということになる。しかし雑木林なんて全国どこにでもあるから、なぜ雑木林が武蔵野を代表する風景とされるのかはよく知らない。
ここは雑木林じゃなくて松ばかり。
ゴルフをしていた頃はこういうところから打ち出すことが多かった(^^ゞ
古墳のように盛り上がっているのは、
野火止塚(のびどめつか)。地面を高くして野火の見張り台としたと看板に書いてある。
野火止はこのあたりの地名にもなっている。火を放ったということは、当時この付近の雑木林は切り倒されていたはず。平林寺の雑木林は意外と新しいものかも。
しばらく歩くとこんな標識。
散策路からは少し外れたところにあって、そこまで見に行く人は少なかった。話は変わるが、踏み固められて道となっているところから少し外れると、地面がとても柔らかいことに驚いた。いかにも天然の腐葉土・堆肥がたっぷりでいい土といった感じ。掘り起こしてベランダ園芸用に持って帰りたかったくらい。
業平塚はちゃっちくて期待はずれ。
在原業平(ありわら の なりひら)は和歌で有名な平安時代の貴族。不遇な一時期があって、その時に関東や東北まで旅行していたという言い伝えがある。真偽不明の伝説なんだけれど話としては有名なので、それに乗っかって野火止め用に盛り上げた塚に業平の名前をつけたものらしい。業平の名前を利用した町おこしみたいなものか。
業平が当地に来たという伝説は各地に残っており東京墨田区には業平という地名もある。上流貴族で和歌が上手く、美男子でプレイボーイだったので業平は昔から人気者だったのである。もっとも全国に3000箇所以上といわれる「弘法大師がこの地でーーー」伝説には及ばないが。
それでまた散策路をテクテク。
業平塚を過ぎたあたりが一番紅葉がきれいだった。
レッドオータム × イエローオータム
グリーンがミックスしているのも色彩が豊かで好き。
そして紅葉スポットは終了。
その先は秋の森の気配を感じながらの単なる散歩。
歴代住職の塔所(たっしょ)=お墓のこと。
もうお墓は見飽きたのでスルーした。
最後のほうは紅葉していないが森林浴は充分に楽しめた。とても山深いところを歩いているようなイメージがあるが、平林寺は新座市の市役所の向かいにある。つまり郊外都市とはいえ、ここは街のど真ん中。
参道に戻ってきて散策終了。
写真は初めに見た山門を横から。
最初のエントリーにも書いたように、今年は暖かかった秋の影響で紅葉の色づきが悪い。平林寺も例外ではないようで、ネットで他の年の紅葉をみるともっときれいだった。私が好きな鮮やかに真っ赤な紅葉はなかったけれど、そういうのは河口湖以外ではあまり見かけないことがわかってきたので、一応は期待していたものの想定内。
しかしなんといっても都内から近いし、人出は多くても散策路は広いからそれほど混んでいない。写真でも紹介したように境内に入ってしまえば、どこか遠くまで来たような感覚も味わえる。例年並みの紅葉なら量的にも満足できるはず。だから手軽に紅葉を見に行きたい場合にはベストな場所かも知れない。さずが「穴場として有名(^^ゞ」といわれるだけのことはある。
平林寺にいたのは2時間ちょっとくらい。寺の前から首都高のインター方向が渋滞していたので、反対向きに適当に走って環八〜井の頭通り〜環七と下道で帰ってきた。走行85キロ。1時間少しかけて午後5時に帰宅。
あっという間に今年も12月。年内は後何回バイクに乗れるかな。
おしまい
平林寺の雑木林は国の天然記念物。
「武蔵野の面影を残す〜」という表現が使われることがある。風景の描写だったりマンションの宣伝の枕詞だったり。この武蔵野の面影というのは基本的に雑木林のこととされている。もっともマンションが雑木林の隣に建つことはあまりないから、その場合は雑木林から転じて緑が豊かです程度の意味合い。昔は東京と埼玉あたりのエリアを武蔵国と呼んでいた。武蔵野というのは武蔵国の土地・野原を指す言葉。だから東京や埼玉には雑木林が多かったということになる。しかし雑木林なんて全国どこにでもあるから、なぜ雑木林が武蔵野を代表する風景とされるのかはよく知らない。
ここは雑木林じゃなくて松ばかり。
ゴルフをしていた頃はこういうところから打ち出すことが多かった(^^ゞ
古墳のように盛り上がっているのは、
野火止塚(のびどめつか)。地面を高くして野火の見張り台としたと看板に書いてある。
野火止はこのあたりの地名にもなっている。火を放ったということは、当時この付近の雑木林は切り倒されていたはず。平林寺の雑木林は意外と新しいものかも。
しばらく歩くとこんな標識。
散策路からは少し外れたところにあって、そこまで見に行く人は少なかった。話は変わるが、踏み固められて道となっているところから少し外れると、地面がとても柔らかいことに驚いた。いかにも天然の腐葉土・堆肥がたっぷりでいい土といった感じ。掘り起こしてベランダ園芸用に持って帰りたかったくらい。
業平塚はちゃっちくて期待はずれ。
在原業平(ありわら の なりひら)は和歌で有名な平安時代の貴族。不遇な一時期があって、その時に関東や東北まで旅行していたという言い伝えがある。真偽不明の伝説なんだけれど話としては有名なので、それに乗っかって野火止め用に盛り上げた塚に業平の名前をつけたものらしい。業平の名前を利用した町おこしみたいなものか。
業平が当地に来たという伝説は各地に残っており東京墨田区には業平という地名もある。上流貴族で和歌が上手く、美男子でプレイボーイだったので業平は昔から人気者だったのである。もっとも全国に3000箇所以上といわれる「弘法大師がこの地でーーー」伝説には及ばないが。
それでまた散策路をテクテク。
業平塚を過ぎたあたりが一番紅葉がきれいだった。
レッドオータム × イエローオータム
グリーンがミックスしているのも色彩が豊かで好き。
そして紅葉スポットは終了。
その先は秋の森の気配を感じながらの単なる散歩。
歴代住職の塔所(たっしょ)=お墓のこと。
もうお墓は見飽きたのでスルーした。
最後のほうは紅葉していないが森林浴は充分に楽しめた。とても山深いところを歩いているようなイメージがあるが、平林寺は新座市の市役所の向かいにある。つまり郊外都市とはいえ、ここは街のど真ん中。
参道に戻ってきて散策終了。
写真は初めに見た山門を横から。
最初のエントリーにも書いたように、今年は暖かかった秋の影響で紅葉の色づきが悪い。平林寺も例外ではないようで、ネットで他の年の紅葉をみるともっときれいだった。私が好きな鮮やかに真っ赤な紅葉はなかったけれど、そういうのは河口湖以外ではあまり見かけないことがわかってきたので、一応は期待していたものの想定内。
しかしなんといっても都内から近いし、人出は多くても散策路は広いからそれほど混んでいない。写真でも紹介したように境内に入ってしまえば、どこか遠くまで来たような感覚も味わえる。例年並みの紅葉なら量的にも満足できるはず。だから手軽に紅葉を見に行きたい場合にはベストな場所かも知れない。さずが「穴場として有名(^^ゞ」といわれるだけのことはある。
平林寺にいたのは2時間ちょっとくらい。寺の前から首都高のインター方向が渋滞していたので、反対向きに適当に走って環八〜井の頭通り〜環七と下道で帰ってきた。走行85キロ。1時間少しかけて午後5時に帰宅。
あっという間に今年も12月。年内は後何回バイクに乗れるかな。
おしまい
2015年12月01日
平林寺の紅葉 その2
本堂エリアから離れて散策コースを歩く。
総門から含めて1周2.3キロとパンフレットにあった。
しばらく歩くとこんな表示。
古いお墓と新しいお墓が混在したエリアがあった。
これはお墓なのか、不要になった墓石を捨てずに並べてあるだけなのか?
見性院の宝篋印塔(ほうきょういんとう)
見性院は武田信玄の二女。ここにあるのはお墓ではなく宝篋印塔という形の供養塔。埼玉で信玄ゆかりのものに遭遇してちょっとびっくり。
夏目漱石の草枕に登場する人物のモデルだった人のお墓。
草枕を読んだ記憶はあるけれど、冒頭の一節以外はまったく覚えていないなあ。
お墓エリアの一角しか見なかったので島原の乱供養塔は見落とした。
さらに進むと、
こんな場所に出る。
墓ばっかりかと思ったが、ここはお寺なんだからしかたない(^^ゞ
松平信綱は川越藩主。徳川家光の側近ナンバー1といえる人物で老中首座まで務めた。官職は伊豆守(いずのかみ)で、頭脳明晰なことから知恵伊豆というのがニックネーム。島原の乱の鎮圧軍司令官でもあったから、先ほどのエリアに供養塔もあるのだろう。
松平というと徳川家の血筋のイメージがあるが、有力大名にも松平姓が多く授けられている。一種の称号のようなもの。信綱は大河内という一族の出身。親戚が松平姓を授けられ、そこに自ら養子に入って松平となっている。家光の頃には徳川幕府も安定期になって、家の格式とかが重視される時代になったんだろう。明治維新後、そういった血縁関係のない松平家は元の名字に戻ることになる。写真の看板に現在は大河内家墓所と書いてあるのは、そういう歴史の反映。
ちなみに家康はもちろん松平の一族。幼名の竹千代から3回目の改名で家康となったが、その時はまだ松平家康。信長と同盟を組んでしばらくした後に徳川と名字を替えている。これは松平一族の中で、自分の家だけが特別であることを示すため、他の松平一族を押さえるためだったといわれている。また11人いた息子に対しても見込みのある4名にしか徳川姓を与えず、他7名は家康と親子にもかかわらず松平姓である。このあたりが家康のすごいところ。今風にいえばブランドの育て方がわかっている。
ついでにいうと徳川という名字にしたのは松平一族のルーツにその名前があったから。でもそれは徳川ではなく得川という名前。言葉のイメージを考慮するのも家康なら当然か。
松平信綱一族のお墓が3000坪の墓所にズラーッと並んでいる。
少し低い門?をくぐった奥にお墓がある。
墓石は四角や丸や三角を積み上げた五輪塔の形。
これは本堂に直結しているこの墓所専用の参道。
信綱墓所から少し歩くと紅葉がきれいなエリアになってきた。
しかししばらく進むと、
一面が緑のモミジだったりする。
緑の中にポツンと紅葉があったりするから、紅葉の進み度合いはエリアで決まるのでもなさそうである。
全体でいえば色づいていないモミジのほうが多い。内訳的には紅葉が進んで少し傷んだモミジとまだ緑のモミジのミックス。なかなか今が紅葉の盛りというモミジには出会えなかった。落ちている葉っぱは干からびているものばかりで絵にならず。
紅葉の名所の楽しみは、たいていは大きなモミジがあるから、上から差し込んでくる太陽の光に透けた紅葉を見られること。それがとてもキレイで幻想的。こればかりは普通の庭のモミジでは味わえない紅葉見物の醍醐味。残念ながら写真では、その光の雰囲気がうまく撮れないけど。
ーーー続く
総門から含めて1周2.3キロとパンフレットにあった。
しばらく歩くとこんな表示。
古いお墓と新しいお墓が混在したエリアがあった。
これはお墓なのか、不要になった墓石を捨てずに並べてあるだけなのか?
見性院の宝篋印塔(ほうきょういんとう)
見性院は武田信玄の二女。ここにあるのはお墓ではなく宝篋印塔という形の供養塔。埼玉で信玄ゆかりのものに遭遇してちょっとびっくり。
夏目漱石の草枕に登場する人物のモデルだった人のお墓。
草枕を読んだ記憶はあるけれど、冒頭の一節以外はまったく覚えていないなあ。
お墓エリアの一角しか見なかったので島原の乱供養塔は見落とした。
さらに進むと、
こんな場所に出る。
墓ばっかりかと思ったが、ここはお寺なんだからしかたない(^^ゞ
松平信綱は川越藩主。徳川家光の側近ナンバー1といえる人物で老中首座まで務めた。官職は伊豆守(いずのかみ)で、頭脳明晰なことから知恵伊豆というのがニックネーム。島原の乱の鎮圧軍司令官でもあったから、先ほどのエリアに供養塔もあるのだろう。
松平というと徳川家の血筋のイメージがあるが、有力大名にも松平姓が多く授けられている。一種の称号のようなもの。信綱は大河内という一族の出身。親戚が松平姓を授けられ、そこに自ら養子に入って松平となっている。家光の頃には徳川幕府も安定期になって、家の格式とかが重視される時代になったんだろう。明治維新後、そういった血縁関係のない松平家は元の名字に戻ることになる。写真の看板に現在は大河内家墓所と書いてあるのは、そういう歴史の反映。
ちなみに家康はもちろん松平の一族。幼名の竹千代から3回目の改名で家康となったが、その時はまだ松平家康。信長と同盟を組んでしばらくした後に徳川と名字を替えている。これは松平一族の中で、自分の家だけが特別であることを示すため、他の松平一族を押さえるためだったといわれている。また11人いた息子に対しても見込みのある4名にしか徳川姓を与えず、他7名は家康と親子にもかかわらず松平姓である。このあたりが家康のすごいところ。今風にいえばブランドの育て方がわかっている。
ついでにいうと徳川という名字にしたのは松平一族のルーツにその名前があったから。でもそれは徳川ではなく得川という名前。言葉のイメージを考慮するのも家康なら当然か。
松平信綱一族のお墓が3000坪の墓所にズラーッと並んでいる。
少し低い門?をくぐった奥にお墓がある。
墓石は四角や丸や三角を積み上げた五輪塔の形。
これは本堂に直結しているこの墓所専用の参道。
信綱墓所から少し歩くと紅葉がきれいなエリアになってきた。
しかししばらく進むと、
一面が緑のモミジだったりする。
緑の中にポツンと紅葉があったりするから、紅葉の進み度合いはエリアで決まるのでもなさそうである。
全体でいえば色づいていないモミジのほうが多い。内訳的には紅葉が進んで少し傷んだモミジとまだ緑のモミジのミックス。なかなか今が紅葉の盛りというモミジには出会えなかった。落ちている葉っぱは干からびているものばかりで絵にならず。
紅葉の名所の楽しみは、たいていは大きなモミジがあるから、上から差し込んでくる太陽の光に透けた紅葉を見られること。それがとてもキレイで幻想的。こればかりは普通の庭のモミジでは味わえない紅葉見物の醍醐味。残念ながら写真では、その光の雰囲気がうまく撮れないけど。
ーーー続く