2019年11月

2019年11月30日

旧古河庭園でバラと紅葉 その2

敷地は3ヘクタールとまずまずの広さ。都内で訪れた他の庭園と比較すると、東京都庭園美術館が3.5ヘクタールで根津美術館が2ヘクタール。ヘクタール単位だとイメージできないかもしれないが、あちこちに出かけたときに敷地面積を確認しておくと、それなりに感覚をつかめるようになる。

園内

ちなみに、もはや面積の単位ともなっている東京ドームは4.7ヘクタール。ただしこれは建物全体。白いドームで覆われている、つまりスタンドまでなら面積は3.5ヘクタールとなる。ついでにグランドだけだと1.3ヘクタール。


バラは少し離れて写真を撮るとほとんど写らないくらいポツンポツンと残っていた程度。もっとも旧古河庭園はバラ園というよりも、洋館の周りにバラが咲いている庭もあるようなところ。株数はたった199株だから、たとえ満開でも数は知れている。だから東京のバラ名所として常にランキングされるが、今まで訪れたことがなかった。
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それでも、もうすぐ12月というのにバラを見られただけでも儲けもの。ここ最近は冷え込んでいるが、今年の秋は暖かかったからだと思う。
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バラと洋館をセットにしてこそ旧古河庭園なのだが、数が少ないので中途半端な写真。
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洋館から一段下がったところにもバラが植えられている。平面幾何学的な構成がフランス式庭園で、それを立体的にしたのがイタリア式庭園。旧古河庭園はそれをミックスしているといわれるが、規模が小さいので「そうなの?」といった印象。
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洋館を下から見上げる。なんとなく山小屋風にも見える。
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この後、さらに下に位置する日本庭園を巡って紅葉を眺める。


ーーー続く

wassho at 18:25|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2019年11月29日

旧古河庭園でバラと紅葉

そういえば今年はまともに紅葉を見ていなかった。
それで気分転換もかねて東京都北区にある旧古河庭園へ。
ここはバラもあるのだが、まだ少し咲き残っていてラッキー。

Map

北区は東京23区で一番マイナーなエリアかもしれない。北区というくらいだから北に位置していて、皇居のある千代田区から北側へ文京区、北区と続く。そのさらに北側は荒川を挟んで埼玉県になる。赤羽、十条、王子あたりが主要駅だが名前くらいを知っている程度。たぶん北区を目的地にして出かけるのは今回が初めてのような気がする。


東京メトロ(地下鉄)南北線の西ヶ原(にしがはら)駅で降りて、本郷通りを5分ほど歩くと旧古河庭園に着く。一本道だし標識も出ているから迷うことはない。なお西ヶ原駅は道路沿いに出入り口があるだけで「駅前」という雰囲気はまったくなかった。全部で130ある東京メトロの駅の中でもっとも乗降人数が少ないらしい。
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中に入るとすぐ洋館が見えてくる。
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旧古河庭園というのは

  最初は明治の政治家・陸奥宗光の別宅。
   ↓
  彼の次男が古河財閥創業者の養子となって古河家の所有となる。
   ↓
  大正時代に古河財閥3代目によって現在も残っている洋館、西洋庭園、
  日本庭園が造られる。

幸いにも太平洋戦争の空襲は逃れて、戦後の財閥解体で国有財産に。その後、1956年に国から東京都へ貸し付けられて公園に。ただし公園になったのは庭園部分だけで洋館は放置され、修復して公開されたのは1989年(平成元年)と、ずいぶん後というか割と最近。

というわけで洋館というとなんとなく文明開化の明治の頃をイメージするが、ここは大正時代の建物なのである。

ちなみに古河財閥の系統を引く企業で有名どころは富士通、横浜ゴム、日本軽金属、ファナック、みずほ銀行など。



庭園の入場料は150円だが、洋館に入るには800円の館内ツアーに申し込むか、館内にある喫茶室の利用者に限られる。つまりタダでは入れない。
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ちなみに喫茶室のコーヒーは850円。東京都の施設の割にはボッタクリである。もっとも洋館の管理は公益財団法人大谷美術館というネットで調べても正体のはっきりしない団体が行っている。


最悪なのは館内に入るには靴を脱がなければいけないこと。
ここは「洋館」なのに。
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また館内は撮影禁止らしい。
というわけで洋館内部はスルーして庭園を散策。


ーーー続く

wassho at 23:40|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2019年11月28日

奇跡を体験したのだけれど

昨年の世田谷ボロ市で買った、緋牡丹というサボテンを植え替えたことは以前に書いた。その植え替えの時に少し根を切った。そうした場合、根は水を吸わなくなるのでしばらくは水やりをしないものらしい。

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それで1週間ほどが経った最初の水やりの時のこと。

土は赤玉土4割、バーミキュライト4割に培養土が2割のブレンドである。つまりほとんどが赤玉土とバーミキュライト。ガーデニングをやっている人ならわかると思うが、この場合は砂並の水はけとなる。

水を注いだ。
プランターの縁いっぱいまで水が溜まる。
すぐに鉢底から水が抜けるはず。

ーーーしかし、水は溜まったまま。

    なんで?????

まるで脳がシステムエラーを起こしたような気分。
じっとプランターを見つめる私 (。。)

勘違いして培養土を8割にしてしまったか? でもそんな間違いは考えづらいし、プランターの表面に見えているのも赤玉土とバーミキュライトだけだし。

1分以上経過。
状態に変化なし。

どんなに水はけの悪い土を使ったとしても、そんなことはあり得ない。
ひょっとして夢でも見ているのかと思ったくらい。

プランターを少し揺すってみたが、土の中にあった空気が泡となって出てきただけ。
見なかったことにしてベランダから部屋に戻ろうか(^^ゞ


しかしプランターを持ち上げて、ようやく原因がわかった。プランターの底には水が抜けるように丸い穴が1つあいている。そこに鉢底石がスポッとはまって塞いでいたというわけ。

しかし鉢底石というのはいびつな形をした石である。それなのに潜水艦なみに水が漏れてこない。ということは、いびつな形のどこかに断面では円となっている部分の石があって、それがたまたまプランターの穴のサイズとぴったりと一致したということになる。

鉢底石

断面が円となっていること、それがプランターの穴のサイズと一致して、その石が穴の真上にあったなんてーーー確率的にはあり得るとしても、そんなことが起きるなんてまるで奇跡じゃないか!



生まれて初めて体験した奇跡は、実にドーデモイイことだった(^^ゞ

wassho at 22:07|PermalinkComments(0) 生活、日常 |   *チューリップ以外

2019年11月27日

コーヒーの微粉の謎

コーヒー豆を挽いた後に微粉を取り除くと、いわゆる雑味が減ってクリアな味わいになる。しかし雑味も味の要素なので、私の感覚ではドリップでは物足りない味になり、フレンチプレスではちょうどいいーーーということを2つ〜3つ前の投稿に書いた。

味の変化をどのように感じるかは個人差があると思うが、変化自体は事実である。
しかし、そこで大いなる疑問。

  どうして味が変化するのだ?
  キチンと挽けたものも、微粉となったものも同じ豆からできたものじゃないか。
  なのに微粉だけが悪者扱いに(/o\)


微粉について実験をした頃、ネットで調べると微粉を取り除くとどうなるかを記したものはたくさん見つかったが、その理由まで言及したものはなかった。今回は調べていないが、多分状況は変わっていないだろう。

その時に考えた仮説はこうである。

お茶を長く湯に浸しておくと渋みが出てしまう。おいしい成分が先に抽出されて渋味は後で抽出されるのだと考えられる。表現を変えれば渋味は抽出に時間がかかる。

お茶っ葉より粉茶のほうが抽出が早い。細かなものほど水分の浸透が早いからだと思う。

これと同じ理屈で微粉はおいしいコーヒーも出しているのだが、その細かさゆえ、あっという間に雑味も出てしまうのではないか。

     まあ知らんけど(^^ゞ


ところでコーヒー豆を挽く細かさ・荒さは

  エスプレッソ細挽き<ドリップ中挽き<フレンチプレス粗挽き

などのように器具によって変わってくる。これもなぜそうするかを説明したものは見たことがないのだが、抽出時間の違いと考えれば納得がいく。エスプレッソは短い時間でお湯がコーヒー豆を通り抜けるだけだから細かく挽く必要があるし、フレンチプレスは標準で4分と長くお湯に浸しておくから粗く挽かなければならない。

もっともこの仮説には欠陥があって、フレンチプレスに細挽きや中挽きを使って抽出時間を短くすればという理屈が成り立つ。ひょっとしたフレンチプレスが考案された頃、フィルターとなる金属メッシュを細かく作れなかったのかもしれない。しかし今のフレンチプレスに装着されているフィルターは充分に細かいし、そもそも私はティーポットで淹れているから関係ない。そのうち実験してみよう。


ところでコーヒー豆を挽く細かさ・荒さは抽出方式による抽出時間と関係してはずなのに、たまに缶コーヒーで「粗挽き」をセールスポイントにしているものがある。抽出方法も表示してくれないと意味ないんだけれど。

多分その「粗挽き」はハンバーグやソーセージのように、粗挽き=野趣あふれる味=男性的のようなイメージ訴求をしたいのだと思う。何とも的外れ。そういえば自分でコーヒーを淹れる人でも「豆は粗挽きに限る」なんて抽出時間を無視して通ぶったことをいう恥ずかしい人がたまにいる。

もっとも嗜好品なんて自己満足の世界であるが。


おしまい
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wassho at 20:35|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2019年11月24日

2020年シーズンのチューリップ植え付け

いつも書いているように、日本一配送が遅い国華園に9月30日に発注したチューリップは、いつものように1ヶ月半後の11月中旬になっても届かず。そろそろ頃合いかと11月15日(金)に球根が届かないとメールを入れる。

返事はすぐに来て「今週末〜来週早々の出荷」とのこと。なぜか宅配の伝票番号は決まっているらしく伝えてきた。ちなみに言い訳は「今季は台風等 天候の影響で発送に遅れが生じ〜」とのこと。オマエラ毎年とろいヤンケ! 念のために書いておくと今年大きな被害をもたらした台風15号は9月9日、台風21号は10月12日が本州上陸である。再度書いておくがメールをしたのは11月15日。

そして翌日11月16日に商品を出荷したとのメールが届く。クレームを入れるとすぐ出荷されるのもいつものことで、ある意味、使い勝手のいい会社かもしれない(^^ゞ


11月16日に下準備。

ベランダガーデニングにとって土をどうするかは悩ましい問題である。古い土を熱湯消毒して、リサイクル剤を混ぜるということをやったこともあるが、基本は球根の下に新しく買った土を入れ、その上を古い土で覆うというのが私のスタイル。つまり毎年1/2ずつ土を入れ替えていることになる。

プランターの上半分の土は以前に取り除いておいた。それでこの日は残り半分の土を再利用のためにふるいにかける。一番の目的は固くなった土をほぐすこと。土の中に残っている根なども取り除かなければいけないのだが、なかなか細かい作業で十分にはできない。

今回、初めて行ったのが鉢底石をネットに詰めること。私の場合はふるいにかけるから、その際に土とは分離されるけど多少は作業効率がよくなる。
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ただし今までプランターには可能な限り鉢底石を薄く敷いていた。しかしネットに薄く詰めることは難しかった。結局8つのプランター分の鉢底石をネットに詰めると、プランター4つ分になってしまい(/o\)

というわけで鉢底石を追加購入。今度は最初からネットに詰められたものを買った。不思議なことにネット入り鉢底石より、ネットに入っていない鉢底石のほうが容量あたりの単価が高い。



昨日11月23日。

ネット入りの鉢底石が安いので品質を心配したが、まったく問題なし。ただしネットの編み目はかなり粗く、土がかなり入り込みそうな感じ。またネットが破れているものも少しあった。
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鉢底石の上に国華園で購入した「きれいに育てる花の土」と「最強腐葉土」を3:2で混ぜたものをプランターの半分まで入れていく。
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「きれいに育てる花の土」は昨年初めて買って、いい土だと思ったが少し水はけが悪かったので腐葉土を混ぜるという作戦。「最強腐葉土」はとても熟成されていている。しかし葉を細かくカットしてから腐葉土にしているようで、水はけ目的でカサを増やすには微妙なところ。でも大丈夫でしょう。


さて2年連続して開花率が悪かったので、今シーズンは国華園だけじゃなく富山県農業協同組合というところの球根も買った。国華園と違って同じ9月30日に発注して10月5日に到着。これが当たり前なんだけれど、やたら素晴らしく思える(^^ゞ

そして各球根が写真入りのパッケージに入れられていて、植え付けるときにベランダで配色等を考えやすい。
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国華園のは球根の名前が書いてあるだけ(/o\)
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1つのプランターに6品種以上は植えるし、プランターに球根を置いた後はどの品種か覚えられず、結局は適当に植えることになるのだが。

昨日は雨だったので4時半頃から暗くなって、球根を並べたところで日没サスペンデッド。配列は8球・7球・8球の3列で8プランター。合計212球を買ったので、余った28球は昨年はユリを植えたプランターに。
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本日11月24日。

昼過ぎから作業再開。腐葉土がまだ余っていたので、昨年の土と2対3くらいで混ぜて球根が半分隠れるくらいまで撒く。その上から昨年の土を投入。最後に少し足りなくなって何も植えていないプランターの土なども使うのは毎年のこと。

狭いベランダで他の植物もあり、作業中は足の踏み場もなく、けっこうアクロバチックな姿勢を強いらる。最後に水やりして楽しい土いじりが終了。

後は3年ぶりにまともに咲いてくれることを願うばかりm(_ _)m

wassho at 18:24|PermalinkComments(0)   *チューリップ 

2019年11月23日

フレンチプレスなら微粉は取り除こう その2

微粉を取るには、専用の器具も売られているが茶こしで事足りる。
挽いた豆を入れて揺すればいいだけ。

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ただし微粉は軽いから揺すると、だんだんと上に溜まる。だからワンサイズ小さい茶こしを突っ込んで蓋をするようにして上下を反転させたりしている。でも気長にやれば1つだけでもやれなくはない。

こういった茶こしは100円ショップでもいろんなサイズが売られている。ただし網目の細かさは要チェック。あまり荒いものは適さない。

やってみればわかるが微粉というのはけっこうな量になる。目分量で挽いた豆の5%はあるかな。だから豆の量は気持ち多めに挽く。また振っても振っても無限に出てくるので、ある程度のところで諦める必要がある。(カッターが回転するタイプのミルだと微粉は少ないらしい)

前回に書いたようにペーパードリップだと、微粉を取るとスッキリしすぎて物足りない味になるが、フレンチプレスだとちょうどいいスッキリ度合い。いわゆる雑味のないクリアなコーヒーになる。お薦めである。


実はここからが本題。
どうして微粉を取り除くと雑味がなくなるのだ?


ーーー続く

wassho at 18:08|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2019年11月21日

フレンチプレスなら微粉は取り除こう

朝と昼はフレンチプレス、夜はマキネッタが私の基本的なコーヒースタイル。
もう3年くらい自宅でペーパードリップは使っていない。
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もっとも以前にフレンチプレスと急須で淹れるコーヒーは同じだと書いた。フレンチプレスはボダムのコロンビアという器具を使っていたのだが、500mlの容量が微妙に小さくてフラストレーションがたまっていた。サイズ的には2杯分のコーヒーを淹れられる計算でも、フィルターでコーヒー豆を押し込むと底に溜まったコーヒーをすべて排出できないのがその原因。


それでフレンチプレスのパッキンがヘタってきたのを契機に、急須じゃないけれど、しばらく前からこんなティーポットを使っている。サイズは750ml。底にコーヒーは溜まらないので、ギリギリまでお湯を入れれば3杯分を抽出できる。
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このティーポットに付属の茶こしは、目が細かくて優秀。
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それでもやっぱりコーヒーカップに多少のコーヒー粉は入ってしまう。
対策として200メッシュのとても細かな網目の茶こしも併用。
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さてコーヒー豆を挽くと、その際に豆が割れて微粉と呼ばれるものも一緒にできてしまう。コーヒー通にはその微粉を取り除いてから淹れる人もいる。

微粉を取り除くと雑味が減ってコーヒーの味がすっきりとクリアになる。基本的にはおいしくなるものの、この雑味というのがクセ者で、味の力強さをになっていたりする。豆の性質・品質や焙煎度合い、その他諸々が影響するから一概には言えないとしても、ペーパードリップで淹れるなら微粉を取り除くと物足りなくなるというのが私の見解。だから微粉の取り除きは、ずっと以前に数回の実験をしただけで終了。


一方でフレンチプレスはペーパードリップよりヘヴィーな味わいである。悪い表現をすれば、ちょっと味に「よどみ」がある。それではと微粉を取り除いて淹れてみたら、これがドンピシャの大正解!


ーーー続く

wassho at 19:24|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2019年11月20日

皇居から日比谷公園

本日は紀尾井町で会合があって、その次の予定が日比谷だった。
時間的に余裕があったし、快晴の日差しが気持ちよかったので歩いて行くかと。


皇居のお堀。ビル群は半蔵門(地名)あたり。
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こちらは反対側の丸の内方向。
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警視庁の前にあるのが桜田門。昔は警視庁あるいは警察のことを桜田門と呼ぶ隠語があったが、今はもう使わないかな。(警察庁のビルも警視庁の隣にある)
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門の横にある櫓(やぐら)。
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桜田門は名前がややこしくて、まず江戸城に桜田門と呼ばれる門は2カ所ある。ここにあるのが「外桜田門」で、もっと敷地内部にあるのが「内桜田門」。内桜田門は桔梗(ききょう)門とも呼ばれ、単に「桜田門」という場合は外桜田門のことを指す。
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その外桜田門も2つの門を持つ構造で、内堀通りに面している「外桜田門の外側」が高麗門という名前。
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ピラミッドや西洋の城などは石をまっすぐに切り出しているのに、どうして日本の石垣はガタガタなのだといつも悔しい思いをしている(^^ゞ
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高麗門を真下から。
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高麗門をくぐってL字カーブの先にあるのが渡櫓門(わたりやぐらもん)。この右側で5枚前の写真の櫓(やぐら)とつながっている。
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2つの門をL字カーブでつなぐのは枡形門(ますがたもん)といって、敵を一気に侵入させないための構造。城を紹介する番組で、よく城マニアがそのことを自慢げに解説している。しかし枡形門は全国各地の城で採用されている。つまりバレバレの防御方法であって、攻める側も承知のことだから、どれだけの効果があったかは疑問だと考えている。


渡櫓門(わたりやぐらもん)を抜けると皇居前広場の端に出る。
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渡櫓門(わたりやぐらもん)を振り返る。
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コソッと松好き(^^ゞ
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日比谷公園に入ってイエローオータムを楽しむ。
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公園を横切りながら帝国ホテル方向に向かう。
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古代スカンジナビアのものだって。
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南極の石だって。なぜか設置場所が不自然。
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石のお金だって。
だんだんどうでもよくなってきた(^^ゞ
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宝くじの出張販売。こんなのは初めて見た。
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日比谷通りに出て帝国ホテル。
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隣は昨年オープンした東京ミッドタウン日比谷。実は住所が有楽町だけど(^^ゞ
※なお日比谷という住所はない
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思いがけずの都心お散歩でした。

wassho at 20:22|PermalinkComments(0) 生活、日常 | イベント、旅行

2019年11月17日

香港のデモ雑感

連日のように香港で起きているデモのニュースが流れている。

11月11日には警官がデモ参加者に至近距離から発砲している、衝撃的な映像が飛び込んできた。映画やドラマ以外で人が撃たれている場面は初めて見たかもしれない。
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振り返ってみると、最初は香港から中国へ犯罪人受け渡しを可能とする条例の改正に反対するデモだった。今年の春頃のこと。
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9月には空港ターミナルを占拠するという展開があった。
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それが功を奏したのか条約改正案は撤回された。しかし現在もデモは続いている。何を要求しているのか少々理解しづらい。

それでも行動はどんどんエスカレートして、警察も発砲しまくるしデモというより内戦のようだが、報道というのは派手なところを切り取るから実際のところはよくわからない。また9月までは「香港市民vs中国政府寄りの香港当局」という構図だったが、現在のデモ隊は学生中心のようにも思える。
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ときどき、デモやバリケードの準備をしている風景もニュースで見るが、そこにいるのがごく普通の男子学生、女子学生なのに驚く。日本でもその昔に学生運動というものがあったが、イデオロギーで凝り固まった闘士みたいな連中だったように記憶している。

彼らの主張の是非はさておき、おかしいと思ったことに身体を張って反対する姿は健全だし、そんな社会をうらやましくも思う。ニュースで見る限りいつも警察にボコボコにされているけれど、その諦めない姿勢には敬意すら覚える。暴れるのはハローウィンだけのどこかの国の若者と較べるとーーーなんて年寄り臭いことを言ってみる(^^ゞ



ところでフランスの「黄色いベスト」運動はどうなったんだろう。
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ちなみになぜデモ隊が黄色いベストを着ているかというと、フランスではあの反射素材のベストをクルマに備えておく義務があって手に入りやすいから。日本の三角表示板みたいなもの。


あまり報道されないが、フランスの農民のデモは過激である。さすがフランス革命でルイ16世とマリー・アントワネットをギロチンにかけた国だけのことはある暴れっぷり。

デモ行進で活躍するのはトラクター。
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集まる、集まる(^^ゞ
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トラクターはこんな攻撃もできる。
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トラックは作物をぶちまけて道路を封鎖。
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あるいはパリのシャンゼリゼ通りまでやってきて干し草を燃やしたり、
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機動隊に牛のオッパイビーム!
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さて香港もフランスも、空港や道路の占拠という実力駆使あるいは破壊活動を伴うデモである。それについて眉をしかめる向きもあるが、実力駆使や破壊活動があったからこそ要求を勝ち得たことも事実である。日本だとデモは行進とシュプレヒコールということになっているが、それで何か世の中が動いたことってある?

別に暴力を推奨するつもりはないし、限度を超えればデモかテロかわからなくなる。
でも日本人はもう少し過激、言葉が悪ければ積極的にならなくちゃとも思う。

wassho at 17:58|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2019年11月14日

3度目のテレビ修理

2015年のゴールデンウイーク前に買った東芝のレグザZ8というテレビ。購入後10分で音が出なくなるという故障をやらかしてくれた。数日後にサービスマン氏がやってきて、原因不明ながら基板のひとつを交換

ブログには書かなかったが、購入から1年近く経った頃に、テレビを見ていると突然に電源が落ちたりするトラブルが多発。ハズレを引いたかなと思いつつ、また修理を依頼した。

その後、同じようなことがたまに起きても、テレビ本体の電源スイッチを長押しする「リセット操作」で、とりあえず症状は治まるのでそのままにしていた。

しかし1ヶ月ほど前から、また頻繁に電源が落ちるようになった。多いときは1日に3回。リセットすればとりあえず電源が入るけれど、すぐに落ちてしまう。また電源が入ったとしても、リモコンの操作をまったく受け付けない。電源コードを抜いて、また差し込むとしばらくは正常に作動する。その繰り返し。

というわけで先日、3度目の修理依頼。
入っていてよかった5年保証。


サービスマン氏がやってきてテレビの裏蓋を取り外す。レグザZ8はテレビの裏側から見て、左に電源関係の基板、右側に受信機本体の基板、中央下側に録画関係の基板の3つが取り付けられている。素人でこんなに詳しいヤツはそういないだろう、なんたって3度目(^^ゞ

最初の修理の時に受信機本体の基板を交換し、2度目には電源関係の基板を交換している。どうして故障するのだろうと不思議そうなサービスマン氏。本部に電話で相談したりしている。一般に電源が落ちる場合はコンデンサーという部品が不良な場合が多い。中に入っている液が漏れたり、部品が膨らんだりする。しかし目視では異常なし。以前にも書いたが、今時のセービスマンはテスター(電気がどう流れているかを測定する装置)で調べたりはしない。修理というのは基板ごと総取り替えすること。

とりあえず見た目には異常はないものの電源関係の基板を交換。「受信機本体は大丈夫?」と尋ねると「大丈夫とは言い切れないのですがーーーゴニョゴニョ」。話を聞くと前回までは購入後1年以内だったので東芝の費用負担での修理。今回は販売店の5年保証適用なので、販売店が契約している保険会社が費用を持つことになる。つまり保険会社に説明がつく修理しかできないらしい。

まあしかし、サービスマン氏と一緒に知恵を絞って?受信機本体の基板も交換。


ただし受信機本体の基板を交換すると、ハードディスクに録画してあるものは見られなくなる。それは交換の際に念押しされた。おそらくコピー対策で基板ごとにIDが振ってあり、それが変わるからというような仕組み。

しかしである。受信機本体の基板を交換する際、旧基板と新基板をケーブルでつないで情報の引き継ぎをする。詳しくは尋ねなかったが、作動開始日や稼働時間などテレビの経歴情報のようだ。だったら、そこで録画に関する情報も引き継いで、今までの録画も見られるようにすればいいのにと思う。サービスマン氏に文句を言っても仕方がないので言わなかったが、テレビメーカーの皆さんご検討を。

もっとも録画して一度見て、
また見ようと思って残しておいて、見たためしはないけど。


それにしても3回も故障するかな。似たようなケースはあるのかとサービスマン氏に尋ねると「ない」という答え。でも2回目のサービスマン氏は「ある」といい、交換したのは対策済みの基板だと教えてくれたような記憶が。テレビ内部の汚れやほこりもそれほどなかった。コールセンターの人は「通常の使い方ではない場合、無料修理の対象とならない場合がある」と言っていたが、それってどんな使い方?


2度あることは3度あるじゃないが、また同じ故障をしそうな気がする。
このテレビ、設計品質(性能)は評価しているが製造品質に問題があるような。
もしそうなら、5年保証のある来年の4月までに起きてくれればいいのだけれど。

テレビイラスト

2020年4月16日追記
 また故障しました(/o\)
 http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53352448.html

wassho at 21:59|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2019年11月12日

バスキア展 メイド・イン・ジャパン 番外編

「Pork」 1981年

木製の扉にまさに落書きした作品。Porkという文字はあるが、例によってなぜこれが豚肉なのかはわからない。

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実はこれ、あのジョニー・デップが2016年にオークションで売却したもの。離婚費用を捻出するためとか噂された。ニュースを遡ると当初は9作品が売却されるようだったが、売却されたと報道されたのは2点。その落札金額は日本円で約4億8900万円と約7億円とされる。Porkはおそらく7億円のほうだと思う。

「ジョニー・デップ、約12億円の利益!」とタイトルをつけているニュースが多かったけれど(最初に配信された記事のコピペだろうが)、ただで手に入れたのじゃないはずだから利益という表現はおかしいな。でも彼は25年かけてコレクションしていたらしいし、バスキアの価格が跳ね上がったのは最近だからそれなりに儲かったはず。作品を手放したかったどうかは別として。


バスキアの最高金額は、最初の投稿でも紹介したZOZO前社長の前澤友作が落札した123億円のこの作品。この展覧会では気に入ったものの1つ。でも私なら資産が1兆円あったとしても、これに123億円を払うことはないかな。そのへんは好みと価値観の違いとしかいいようがない。

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ところでダ・ビンチの作品が500億円、ゴッホが150億円と聞いて「そんなものなのかな〜」と考えたとしても、バスキアの123億円もそうだが、現代アートの特に抽象画の価格には「ナンデ?コンナモノニ?」と感じるかもしれない。

ウィレム・デ・クーニング 「インターチェンジ」 330億円

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ジャクソン・ポロック 「ナンバー17A」 220億円

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マーク・ロスコ 「ナンバー6(すみれ、緑、赤)」 190億円

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ビックリするような価格が並ぶが、美術品の価格というのは作品の絶対的な価値(誰が決める?というのはおいといて)ではなく、人気に対する需要と供給で決まるもの。基本的に1点ものだから、人気が出れば価格が跳ね上がる。このクラスを購入するのはもちろん超富裕層だけれど、美術愛好家だけじゃなくて、成功の証として高価な作品を買いたいというのがモチベーションの場合も多い。もちろん投資目的での購入もある。美術館だって、その作品を購入すればどれくらいの来場者が見込めるかを考えてオークションに参加する。

逆に人気がなければ悲惨である。ゴッホは2000点以上の作品を制作したが、生前に売れた絵は1枚だけ。それも現在の価格で10万円ほど。わかりやすいのはバブルの頃に300万円ほどしたラッセンやヒロ・ヤマガタ。とっくに人気もなくなったしシルクスクリーンという大量生産のポスターだから、今では数万円でも売れない(/o\)

何を言いたかったというと、例えばバスキアの絵に123億円の価値があると思えなくても、コンプレックスを持つことはない。それは絵を見る目の問題じゃなくて、美術マーケットの仕組みを知らないだけだということ。自分の感性を信じましょう。


しかし価格のメカニズムがわかっていても、やはり理解しがたいものは存在する。

黒板にグルグルするように描いたら70億円! 
サイ・トゥオンブリ Untitled (1970)

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色を塗って線を引いたら44億円! 
バーネット・ニューマン Onement Vi

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このゲルハルト・リヒターのアプストラクテス・ビルト(809-4)が27億円なのは、そういうことがあるかもと納得しても、

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彼がキャンバスを1色に塗り込めただけで1億円! Blood Red Mirroという作品。

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青い文字でFOOL、つまりバーカと書いたら5億円! 
クリストファー・ウール Blue Fool

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キャンバスに切れ目を入れたら1億4000万円! 
ルーチョ・フォンタナ 「空間概念 期待」

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ついでに村上隆のフィギュア「My Lonesome Cowboy」は16億円!

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曾梵志(ゾン・ファンジー)の描いた「最後の晩餐」のパロディは22億円!

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アートの世界の金銭感覚はアートなのだ(^^ゞ


おしまい

wassho at 20:30|PermalinkComments(0) 美術展 

2019年11月10日

バスキア展 メイド・イン・ジャパン その2

バスキア展を見た感想を一言で述べるなら楽しかったということ。それは幼稚園児の絵を見て感じる楽しさ、あるいは幸福になる気持ちと同じ感覚。もちろん無邪気なだけの幼稚園児の絵と、言いたいことがたくさんありそうなバスキアの絵が同レベルといっているわけではないし、別にディスっているつもりもない。

二言目をいうならカッコよかった。それこそが彼の感性のなせるところ。そこがバスキアのキモかな。これだけ人気があるというのは、そう感じる人が多いのだと思っている。念のために書いておくと何事においても「カッコよさ」は超重要である。美術専門家は作品に込められた彼の意図を深く読み込んだり、美術史的な位置づけを考えたりするのだろうけれど。

モダンアートについて思うことは色々あるが、少なくとも従来からの絵画と較べたり同じ土俵で評価しても意味はない。クラシックとジャズとロックはシチュエーションや気分によって聴きわけるし、ステーキとカレーライスとラーメンのおいしさに優劣はないのと同じこと。

もっとも私がアートに求める「酔える」要素はないから、ずっと眺めていたいとは思わないが、たまにはバスキアの絵がプリントされたTシャツでも着て出かけてみたい。



ーーーと持ち上げた後だが(褒めたつもり)、「これ展示する?」と思ったものが多かったのも事実。ある程度の球数を揃えなきゃいけないのは理解するが。


「無題(王冠と車)」 1981年

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「無題(心臓/ヘンリー・ゲルツァラー)」 1981年

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「野球の王様」 1981年

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それとこんなノートのようなものも大量に展示されていた。食い入るように見ていた人もいたが、何か感じるものがあるのか尋ねたかった(^^ゞ

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次に紹介するのは、幼稚園の頃にこんな絵を描いていたなあと思い出した作品。と同時に、今またこんな絵を描いたら、描ければ楽しいだろうなあと思う。

「無題」 1982年

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「湿度」 1982年

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これはレレレのおじさん?(^^ゞ 「無題」 1982年

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バスキアの作品はたくさんの言葉が書かれていたり、何かを象徴している図案がいくつも配置されているものが多い。それらは絵というよりメッセージ・アートという表現のほうがしっくりくるかな。

ところで、その作品に書き込まれている言葉や文章について。多少は英語がわかるとしても、ほとんどの日本人は記号というか図に近いものとして雰囲気的に捉えているはず。英語の歌詞を聴くのと同じように。だから日本人と英語圏の人では、ひょっとして作品から受けるイメージが違うのかと思ったりもする。そしてもしすべて日本語で書かれていたとしたら、バスキアの作品はけっこう「イタイ」かもと妄想。


そんな中で、次の2つは「絵」としてじっくり眺めた作品。

「SEE」 1985年

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SEEはもちろん「見える」。何かを見ているポーズのようだし、レントゲン写真のように骨も「見えて」いる。背景はバスキア自身の作品のコラージュだから、そう考えるのが素直な解釈。またSEEには聖職者とか法王の意味もある。そちらだとすれば裸の王様的に批判しているようにも思える。あるいはアートシーンの頂点に立った自身をなぞらえたかーーーなんて、わかったかのように書いてみる(^^ゞ


「自画像」 1984年

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「自画像」はこの展覧会の中で一番気に入った。落書き風なのは変わらないが、血の涙を流しているようで何かヒリヒリするようなものが伝わってくる。バスキアは「黒いピカソ」とも呼ばれていたらしいが、この作品を見てなんとなく納得がいった。


ーーー続く

wassho at 13:54|PermalinkComments(0) 美術展 

2019年11月09日

バスキア展 メイド・イン・ジャパン

モダンアートは好みじゃないというか興味がないというか、特にインスタレーションなる置物アートには敵意さえいだいている(^^ゞ私である。バスキアについてはデ・クーニングのようになんとなく思うところがあったわけでも、草間彌生のようにその人物に興味を持ったわけでもない。じゃなぜ見に行ったのかというと、流行りのものは見ておきたいというミーハー心と、知らずに取り残されたくないというアセリからかな。


さてジャン=ミシェル・バスキア。プエルトリコとハイチからの移民の両親を持つブルックリン生まれのニューヨーカー。生まれたのは1960年。なんだ、私と同世代じゃないか。ただし1988年に27歳で亡くなっている。死因はヘロインの過剰摂取。

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17歳くらいからスラム地区の壁などにスプレーペインティングを始める。やがてキース・ヘリング等に才能を認められ個展を開くように。24歳頃には「ニューペインティング」のアーティストとしてスター的な存在になったようだ。アンディ・ウォーホルともコラボしていた。まだ無名だったマドンナとも付き合っていたことも♂♀

マドンナのインスタに投稿された当時の写真。

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日本で一躍有名になったのは、やはりZOZO前社長だった前澤友作が123億円でバスキアの絵を落札してからだと思う。私もあの一件でバスキアとバンクシーの名前を取り違えなくなった(^^ゞ 絵の雰囲気はまったく違うが、どちらもストリート系で同じ「バ」で始まる名前だからややこしい。


これがその123億円の「無題」。1982年の作品。

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展示されていた作品の中では一番印象に残ったかな。123億円の金額には影響されていないと思うが、存在感やインパクトはダントツだった。色使いがビビッドだったからかもしれないが、絵としてのまとまりもある。なんとなく頑張るぞーという気持ちが起きる絵である。

でも前澤氏は、自宅でこの絵を眺めながらZOZOをYahooに売却することを決めたのだから、私の感じ方は当てにならないかも。



コソッと気に入ったのがモナリザに落書きした「ブーン」1983年。もう一工夫が欲しかった気もするが。

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Booneとはおそらく、1980年代に「アートシーンの女王」と称された画廊オーナーのメアリー・ブーンのこと。バスキアをスターダムに引き上げた恩人でもある。だからヨイショ半分、オチョクリ半分の作品かな。ちなみに彼女は今年、脱税で懲役をくらったというニュースがあった(/o\)



こちらはゴッホ。たいして似ていないのに、タイトルを読まずにパッと見てゴッホとわかるところがけっこう面白い。

「アムステルダムにある蝋人形博物館のファン・ゴッホ」 1985年

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ところでこの展覧会のタイトルには「メイド・イン・ジャパン」という言葉が入っている。これはバスキアが何度か来日して、作品に日本の文字や建物などを描いているのが由来らしい。次の5つはそんな作品。

「ナポレオン」 1982年

ONE MILLION YENはもちろん100万円。VERSUSは略してイングランドvs南アフリカなどと使われる「対、〜に対して」という意味。だから描かれている文字は「100万円、豚肉に対して」ということになる。ナンノコッチャ? 意味など考えちゃいけないのかもしれないが。ところでナポレオンはーーー?


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「炭素、酸素」 1984年

とりあえず五重塔が描かれている。PAGODAは仏塔。

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「プラスティックのサックス」 1984年

理解などしようとしちゃいけないとわかっていても、ついつい理解不能という気持ちが抑えられない(^^ゞ いくつかの「おりがみ」という文字と図が見える。他には「安心してご」。オリジナルには「安心してご使用ください」とでも書かれていたのだろうか。

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それはさておき、サックスがどこにもないじゃないかと思っていたら、中央に描かれているオッサンがチャーリー・パーカーだった(巨匠レベルのジャズ・ミュージシャンでサックス奏者)。首のところにCHARLIE PARKER'S PLASTIC SAXAPHONEと書かれている。
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ブログに貼った写真では小さくて読めないかもしれないが、実際の絵でも小さな文字で、そこに目が行ったのは本当に偶然。この似顔絵はチャーリー・パーカーに似ていないし(^^ゞ 結局プラスティックのサックスの意味は不明で、折り紙ならペーパーなんだけれどと思ったり。

ちなみにバスキアはGrayというロックバンドも組んでいたが、演奏していたのはなぜかクラリネット。ロックにクラリネット?どんな音楽?とネットで探したが演奏風景を撮ったものは見当たらず。



「オニオンガム」 1983年

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   ONION GUM
   MAKES YOUR
   MOUTH TASTE
   LIKE ONION

訳せば「玉ねぎガムはあなたの口を玉ねぎ味にする」というセンテンスが3回書かれた作品。右上にMADE IN JAPANとも書かれている。そんなガムが日本で売られていた記憶はないけど。原料はENRICHED FLOUR(栄養強化小麦粉)で、NIACIN(ニコチン酸)やREDUCED IRON(還元鉄)を含むみたいだ。

これまた???な作品である。しかし、玉ねぎガムが辛いらしいのは目をつり上げて赤い舌を出している顔でわかった(^^ゞ



「偽り」 1983年

バスキアによると偽物のレオナルド・ダ・ビンチは200円だそうだ。1983年当時の為替レートで換算すれば80セントだね、と私も彼に習ってたいして意味のないことを言ってみる。

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あれこれ日本の言葉や建物などが描かれているが、例えば印象派の画家たちが浮世絵から影響を受けたようなことではなく、日本にやってきて文字やその他が「形的」に面白かったから使ってみたというところだろう。バスキアの本質じゃないと思う。

だからメイド・イン・ジャパンなんてタイトルは気負いすぎというかピント外れというか。ちなみに中国の通貨である元も通貨記号は円と同じ¥だから、中国で展覧会をしても受けるかもよーーーと憎まれ口。


ーーー続く

wassho at 10:04|PermalinkComments(0) 美術展 

2019年11月06日

間違って英文字で入力しても

パソコンを使っていて時々起きるのが、日本語で入力しているはずなのに英文字になっていること。どういうケースでこうなってしまうのか、よくわからない。エクセルでは特に頻繁に発生する。たいていはすぐに気がつくが、ある程度の長さを入力して、例えば

  間違って英文字で入力しても
      が
  matigatteeimozidenyuuryokusitemo

になんてなっていた時には一気にやる気がなくなる(^^ゞ

パソコンではそういうこともあると諦めていたというか前提にして使ってきたが、先日これを救済する方法を知った。ただしMac限定の機能なのであしからず。

それは英文字になっていたらキーボードの「かな」キーを2回打つと日本語になるというもの。逆に日本語で入力したものなら「英数」キーを同じように2回打つと英文字になる。超便利だし覚えやすいキーコンビネーションなのが素晴らしい!


いつ頃からこの機能が備わったのかよくわからないが、ネットで検索すると2013年には紹介記事が出ている。もうパソコンとかソフトの雑誌やネットの記事を読むことはほとんどなくなってしまった。問題が起きたときに調べるくらい。しかし、たまには情報収集して頭をアップデートしなければと反省。

キーボード


wassho at 08:31|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2019年11月04日

緋牡丹の植え替え

昨年の12月に世田谷のボロ市で買った緋牡丹(ひぼたん)というサボテン。
これは購入直後の12月24日に撮った写真。
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今年の5月29日。
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昨日11月3日。少し色が濃いのはカメラの設定ミス。
DSCF3523

ほとんど成長していない(^^ゞ

買ったときのポットのままだからかな。でも大きな緋牡丹って見たことがないから、こんなものなのかもしれない。夜店の金魚のようなつもりで買ったので、ほぼ1年経っても元気な姿でいてくれてうれしい。

ポットから植え替えなかったのは、緋牡丹にはピンクやオレンジもあって、それも買って、他に小さなサボテンも加えて寄せ植えにしようと思っていたから。でも行動に移すことなくズルズルとーーー。

たまたま100円ショップで陶器の小さな鉢を見つけたので、とりあえず2本で植え替えることにした。もうすぐ部屋の中に入れることだし。

ポットから引き抜いた様子。
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少しだけ根をカット。
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土は赤玉4割、バーミキュライト4割、培養土2割に、くん炭と油かすを少々。すべてベランダにあったもので配合は適当。栄養はあまりいらないみたいだから、水はけ重視でマゼマゼ。


植え替えた緋牡丹。
DSCF3656

ちょっと鉢が小さかった。
春になったらまた考えましょう。

wassho at 11:50|PermalinkComments(0)   *チューリップ以外