2020年02月

2020年02月29日

世界らん展2020 その6

なぜかタニク・ファンタスティックというサボテンや多肉植物の展示コーナーがあった。近年は人気が上昇しているから集客の相乗効果を狙ったものなのか。

でもサボテンは、とりあえず並べました的で物足りない。
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これくらい気合いの入った展示をズラッと見たいもの。
もっともこれはサボテンじゃなくて多肉植物。
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植物学的にはサボテンは多肉植物の一部。でもガーデニング的には何となくサボテンはサボテンで、サボテンを除いた多肉植物を多肉植物と分類しているような気がする。

多肉植物は寄せ植えすると魅力が倍増する。
自宅には現在6つしかないけれど、いずれこの沼にはまるんだろうな(^^ゞ
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ちゃっかり即売会もやっていた。
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多肉植物の隣にコケの販売コーナー。
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鉢の付属物じゃなくて、コケをメインに鑑賞するガーデニングもある。
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盆栽の展示コーナー。世界らん展は何でもありみたい(^^ゞ
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見事としかいいようのない盆栽もいくつかあった。
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盆栽業界は「海外ではすごく人気が高まっているのに、日本では愛好者が減るいっぽうだ」といつも嘆いている。そりゃ海外では先入観なしに評価するけれど、国内ではどうしても古くさい、年寄り臭いというイメージがついて回るから仕方ない。ワールドミュージックと同じようなもので、世の中にこんな新鮮な音楽があったのかと思っても、その発祥国では古くて見向きもされていない場合もある。ひょっとしたら日本の民謡や演歌は海外のほうがマーケットが大きいかもよ。

それはさておき盆栽は、たとえばコンプリート打ちっぱなしの壁の前に置くだけでずいぶんとイメージが変わる。前回のエントリーで紹介した、小道具を生かしたフラワーアレンジメントのような世界もありだと思う。そういうことがわかる感性を持った人が盆栽業界にあらわれて、このユニークな園芸技術がなくなりませんように。

なお私には、夏なら1日に2回も水やりをしなければいけない盆栽は無理(^^ゞ



何でもありの世界らん展には、オネエタレントのIKKOのコーナーまであった。
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ランとはまったく無関係な展示で、着物と化粧品がディスプレイされていただけ。まあ着物の後ろにランの花もあるにはあったが。タレントを出しておけば人は集まるだろうという、こんな安直なやりかたじゃこの展覧会の先は長くないかも。



最後に物販ソーンへ。

お約束の公式グッズの他に、花の絵画や、ステンドグラスやオバチャンアパレルみたいなお店なども。
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もちろんメインはランの花や株の販売。
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買うつもりはまったくなくてもブラブラ見て歩くのは楽しい。
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水苔で巻いたりポットに入っていたりと売り方も様々。
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ところでけっこう賑わっていたのに、
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こんな表示が目立った(/o\)
ちなみに会期はあと2日残っている。
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やはりコロナウイルスの影響で入場者が少ないのかな。展覧会全体はけっこう空いていて余裕を持って眺めることができた。しかし例年の状況を知らないから何とも判断できない。それになんたって野球場のグランドで開催しているのだから(1.3ヘクタールある)、人混みというような混雑にはならない。

でも影響がないと考えるのは無理があるだろう。
しかし会期がもう少し先なら開催中止もあり得たのだからセーフだったとすべきか。
とにかく関係者の皆さんへはご愁傷様。


ーーー続く

wassho at 08:55|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月28日

世界らん展2020 その5

「大規模な創作展示」の次は「小規模な創作展示」のブロックを歩く。


まずはハンギング・バスケットのコーナー。
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こんなにたくさん並んでいるのを見るのは初めて。壁から花が飛び出してきている感じがダイナミックで見応えがあった。
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わかる人はほとんどいないかも知れないがトレンツ・リャドの絵を思い出す。
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女性駐日大使のテーブル・ディスプレイというコーナー。写真を撮った3カ国以外にヨルダン、ソレト(アフリカ南部の国)アイスランド大使の作品があった。
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メキシコが合衆国というのは知らなかった。調べてみると、現在、合衆国と名乗るのはアメリカとメキシコの2国。もっとも合衆国と連邦は呼び名の違いであって意味の違いはない。ちなみに国名に連邦の入る国は意外と多い。アラブ首長国連邦なんかはフルネームで暗記しているが、ドイツ連邦共和国、スイス連邦、ブラジル連邦共和国などは聞き慣れない感じ。


大使を閣下の敬称を付けて呼ぶのは儀礼的には正しい。しかし一般的にはあまり使わないし、何か仰々しい感じで、こんなフラワーフェスティバルには似合わない。普通に〜〜大使でよかったんじゃない? ちなみに2018年のデータでは日本には160の大使館があり、そのうち駐日大使が女性なのは22カ国らしい。
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話が脱線したが、ほとんど普通のフラワーアレンジメントだから、気合いの入った作品に溢れている会場にあっては少し見劣りするのは仕方ないところ。もっとも聞くところによると、大使は監修や立ち会い程度で実際はプロが制作しているらしいから、素人ぽくアレンジするのに苦労したのかも(^^ゞ 夏休みの自由研究を手伝う親みたいに。



A4サイズくらいのフラワーアレンジメント。
ランがあまりメインじゃない気もするが。
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こういうのはなんて呼ぶのだろう。あれこれ小道具と組み合わせたフラワーアレンジメントが並んでいた。花だけのものよりやはりイメージが広がるかな。それと、そろそろ花ばかりを見るのに飽きてきた頃だったので、いい気分転換になった。
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フラワーアレンジメントというと西洋風とイメージしていたが、和風モダンテイストなものも多かった。昔ながらの生け花の弱小流派はもう衰退の一途だから、こういうスタイルを取り入れて差別化を図ればいいかもしれないと思ったり。


これはどこのコーナーか忘れたが単独で展示されていた作品。
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なぜかこの小さなランの花とセットだった。
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ーーー続く

wassho at 08:47|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月26日

世界らん展2020 その4

「鉢ごとの単体展示」の次は「大規模な創作展示」のブロックへ。この名称は私が付けたもので、主催者パンフレットによれば、それぞれ個別部門とディスプレイ部門と呼ばれている。

どんなものかというのは、言葉で説明するより見ればわかる。
ドカーンとこんな感じ。
こういうビッグスケールのものを見たかったのよ\(^o^)/
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テーマ設定に工夫を凝らしたものもある。
私の葬式はこんな感じにしてもらおうかな(^^ゞ
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ところでこの展示は富士山と橋で絵のようになっているけれど、冷静に眺めれば花はただ整頓して並べてあるだけ。ある意味、センスや工夫いらず。基本のアイデアがよければ小細工は不要と見切ったところがスゴイ。
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水族館だったり建物だったり。
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和風テイストなものも多かった。
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ひときわ目を引いたのがこれ。
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創作展示はランの生産者や愛好団体などが制作している。こちらは主催者サイドの制作で作者は華道家の假屋崎省吾。どうして着物がメインになっているかというと、展覧会のスポンサーに三松という和装アパレルがついているから。いわゆる大人の事情ってやつ。
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草月流、小原流、池坊の生け花三大流派による展示。
写真だと地味に見えるが、小原流が意外とダイナミックでおもしろかった。
それと、どれも花数が控えめなのが興味深い。引き算の美学ってやつかな。
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これは乱舞と蘭舞のシャレがタイトルになっている。丸く作られた竹かごがグルグル回って舞いそうな気がしたから不思議。タイトルも作品のうちなのだと認識を新たにした。
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これもタイトルと展示内容がマッチしている。
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言葉のパワーを感じさせられたのが次の2つ。展示されているのはどちらも東洋蘭。はっきりいってほとんど馴染みのないランで、特にイメージは持っていない。

しかしタイトルに「元禄」「中國」という文字が見える。すると不思議なことに、元禄のほうは江戸時代の雰囲気があるように思えるし、中國のでは中国の古典音楽が聞こえているような気分になった(日本という文字もあるにもかかわらず)。演出によって人間の心理なんていかようにでも操れるね。
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大規模な創作展示ゾーンの光景。
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ランを楽しみながらミスターの顔も拝めるのが東京ドーム。
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これだけでいくらするか?なんて計算をしてはいけません(^^ゞ
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ところどころ切り抜き的に。
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ーーー続く

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2020年02月24日

世界らん展2020 その3

ランに山ほど品種がある事は前回にも書いた。それは植物学的な話で、(日本で)園芸の大分類としては、まず東洋蘭と洋蘭に分けられる。東洋蘭は日本と中国に属するというような意味合い。原産地というよりは日中で昔から栽培されてきたというニュアンス。日本の場合なら明治維新より前を指す。

そして洋蘭は西洋産じゃなくて東洋蘭以外という分類だからややこしい。なおかつ洋蘭の原産地は東南アジアなど東洋も多いのに、それらは東洋蘭ではないという理不尽さ。これは明治になって西洋から入ってきたランを西洋蘭の意味で洋蘭と呼び、その反対語として東洋蘭という言葉もできた。でも洋蘭のオリジナルはヨーロッパじゃなかったと後で知ったといういきさつで整合性がとれなくなったようだ。なお洋蘭は熱帯・亜熱帯の植物である。


前回までに紹介したのはすべて洋蘭(のはず)。
そして次は東洋蘭(のつもり)。
詳しく調べたわけでなく展示場所の雰囲気で判断しているので違っていたらゴメン。


これらは長生蘭。
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ラン科セッコク属のラン。その東洋蘭がセッコクあるいは長生蘭で、洋蘭がデンドロビウムと呼ばれる。学術的な分類と園芸的な分類も重なり合うので、もはやランの品種ラインナップは絶望的に難解。もちろん同じセッコク属でも東洋蘭と洋蘭ではかなり違う。

そして見ての通り、洋蘭は花中心だが東洋蘭は葉や茎も含めて楽しむのが特徴。こんなのを育てていればグッと渋いガーデニングになる。


これは寒蘭。こちらは花がメインの東洋蘭。
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たくさんの東洋蘭を見たはずなのに、写真はあまり撮っていなかった。やっぱり地味なものにはカメラが向かないようで。もっと渋い大人にならないと(^^ゞ

というわけで再び洋蘭(たぶん)。
変わったもの中心で、前回の投稿に入れ忘れたもの。

スパイダーオーキッドとも呼ばれるブラッシア。
オレンジのものは珍しいみたい。
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マスデバリア。ナンジャコレ?大賞を進呈しよう(^^ゞ
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以下は名前がわからず。
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これは葉なのか花なのか? ナゾの生命体に遭遇した気分。
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名前がわからなくても美しいランは美しい。
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展示風景で。

これは東洋蘭の日本春蘭。
まとまっているとそれなりに見えるけれど、ひとつひとつは地味でしょ。
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こちらは単体でも紹介した長生蘭。
ところで東洋蘭は鉢にも凝るみたい。
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これは「えびね」という東洋蘭。
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洋蘭の華やかな世界がこっち。
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改めて眺めると胡蝶蘭はラン以外も含めて唯一無二の姿をした存在だとわかる。その高級さを支えているのはネーミングと前々回に書いた。ただし、それは誰でも一目でわかる差別性があってこその話。まさにマーケティングの見本みたいな花である。
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東洋蘭と洋蘭でシャッターを押す回数が違ってしまうのが
わかってもらえたかな?


ーーー続く

wassho at 16:14|PermalinkComments(0) お花畑探訪 | マーケティング、ビジネス

2020年02月23日

世界らん展2020 その2

会場は「展示」「物販」「ステージや飲食などのその他」の3つのゾーンに大きく分かれ、その展示ゾーンは「鉢ごとの単体展示」「大規模な創作展示」「小規模な創作展示」「その他」の4つのブロックで構成されていた。

最初に見たのは鉢ごとの単体展示。
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ところでランというのはとても品種が多い。正確なところは不明だが、野生種だけで3万種で園芸品種は10万種以上とか。また植物品種の1割はランだと書いてあるものもネットで見かけた。ちなみにバラの園芸品種は4万種(野生種は200種ほど)、チューリップは5000種といわれている。

そしてランはいくつものグループに分かれており、それぞれのグループはまったく違う花である。すべてのバラはバラ科バラ属だが、Wikipediaで調べると、ランはラン科の下に997もの属があった。(属=ここでいうグループ) その中で園芸品種として主要なのは10〜15程度。


【カトレア】

分類でいうならラン科カトレア属。分類学では属の次が種になり、カトレアの種は190ある。またカトレア属と別の属を掛け合わせて、カトレアの仲間と見なすものをカトレアの交配属というらしく、それが36属ある。もうついていけない(^^ゞ

カトレアは名前程度なら知っている人も多いと思う。お店のや商品のネーミングにもよく使われる。胡蝶蘭は蘭と名前がつくからランの代表品種と思われがち。しかし園芸界でランの女王とされているのはカトレアである。
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大きくてゴージャスなカトレア。確かに女王の風格はあるかな。全体的にフワッとして花びらの一部がベロンと垂れているところは、ハナショウブジャーマンアイリスに似た雰囲気も少し感じる。



【パフィオペディルム】

パフィオペディラムともいうし、舌を噛みそうな名前なのでパフィオと短縮して呼ぶことも多い。これとカトレアを見較べてもらえば、同じランといえども、属が違えばまったく別の花だということがわかってもらえるはず。


食虫植物のような姿である。
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これなんか花びらに毛まで生えていてさらに毒々しい。(写真はクリックで拡大する)
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宇宙人が育てていそう。
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この展覧会はコンクールも兼ねていて、1位を獲ったのがこのパフィオ。
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似たようなパフィオと較べてみても、
ド素人なので、どこか優勝するほどすごいのか理解できず(/o\)
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花びらの一部が袋状になるのがパフィオの特徴。そして園芸品種というのはだんだんと過激になるもの。もう首長族ムルシ族の領域に突入している。
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もし育てるのなら、こういう可憐なパフィオがいいな。(これはパフィオペディルムではなく、フラグミペディウムかもしれない)
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【胡蝶蘭】

属名はファレノプシス。この学名はギリシャ語のphalaina(ファライナ)=蛾に由来する。ヨーロッパでは蝶と蛾をあまり区別しない。蛾のドギツイ模様も華やかと感じるらしい。英語名のMoth Orchid(モス オーキッド)も直訳すれば蛾のランとなる。

というわけでファレノプシスは蛾のように美しいというネーミングなのだけれど、日本で蛾はイメージが悪いので、誰かが蝶に変えたというわけ。胡蝶というのは源氏物語の第24帖のタイトルにもなっていて蝶と同じ意味。


実は胡蝶蘭はあまり好きじゃない。この定番のスタイルがとても人工的に感じられるし、花数が多いのは魅力的でも花自体は素っ気ない。それはたまに見る胡蝶蘭のほとんどが白単色だからかも知れない。それと花のせいではないが、やはり金満のイメージがついて回る。
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しかしこういうスタイルだとずいぶんと印象が違って見える。
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それと胡蝶蘭にはいろいろな模様があることも初めて知った。
西洋人はこれを見て蛾を連想したわけだ。
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カラー胡蝶蘭もいいね。
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【シンビジウム】

アップの写真だと小さい花のイメージになってしまうが、いわゆる鈴なりになってたくさん咲くから(上に伸びるから鈴なりとはいわないか)、けっこうボリュームがあってランの豪華さを楽しめる花。
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なぜかファッショナブルに撮れた1枚。
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【リカステ】

リカステだと思うけれどあまり自信なし。
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これは違うかも。
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【バンダ】

バンダだと思うけれどリカステ以上に自信なし。
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【その他いろいろ】

黄色と茶色の混ざったラン。
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これはキリンに見えた(^^ゞ トリコセントラムという品種。
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爽やかなグリーン系。これもシンビジウム。
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あれこれ。
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ちょっと変わったタイプをいろいろ。

これはリンカトレアンセというカトレアの交配属だが、
ちっともカトレアに似ていない。
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デンドロビウムのデカいやつ。
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これはリンコスティリスという名前。
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フレッドクラーケアラという交配属で、品種名がアフターダークという黒いラン。
昔、そんなスクリーンセイバーが一世を風靡したなと懐かしかったら、オッサン・オバハン確定ね(^^ゞ
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ーーー続く

wassho at 17:09|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月21日

世界らん展2020 ー花と緑の祭典ー

東京ドームで開催されていた世界らん展2020へ行ってきた。

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ずっと行きたいと思っていた世界らん展。しかしこのイベントは事前告知があまり活発ではなく、いつも紹介記事、つまり会場を訪問した後のレポートを見て、会期は1週間程度なので、あっ!また行きそびれたと残念な思いをしてきた。

幸いにも今年は事前に情報に接することができた。もっとも、そんなにランが好きなのかといわれれば、まったくそんなことはなく、ただ東京ドームが花いっぱいに埋まるイベントを見たかったというのが正直なところ。


というわけで別にランに詳しくもなくて、その名前で私がまず思い浮かべるのは、平均的な日本人とおそらく同じく胡蝶蘭である。何となく夜の高級店の雰囲気(^^ゞ そういう場所にはほとんど行かないし、それ以外の場所で胡蝶蘭を見たことのほうが圧倒的に多いにもかかわらず、なぜそう想像するのか自分でも不思議。

そして胡蝶蘭と聞いてイメージするのは高級すなわち高価だということ。開店祝いなどのお花に胡蝶蘭がズラッと並んでいると、ここはちょっと格が高いなと思ってしまう。

実際の価格はというと、そこそこ見栄えのする胡蝶蘭だと5万円ほどする。
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銀座でデカい顔をしたければ30万円は必要かな。
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胡蝶蘭は高価だから有り難がられている側面がある。ではどうして胡蝶蘭は高価なのか。栽培にたいへん手間がかかるなどのコスト面はあるだろうが、それよりも「胡蝶蘭」という妖しげな雰囲気も漂わせたネーミングが付加価値を押し上げていると思っている。だから夜のお店で好まれるのかな。ときどき書いているけれどマーケティングにおいてネーミングは極めて重要。

ちなみに胡蝶蘭は英語だとモス・オーキッド。そんな名前じゃ高い値段は取れない。

そしていったん高級な花というブランドを確立すれば、縁起物や祝い物カテゴリーとして合理性を超えた価格を奮発してもらえるし、その好循環ループで胡蝶蘭を送っておけば間違いないという定番商品のポジションを確保できる。おそらく胡蝶蘭を自分で購入して飾っている人は少なくて、ほとんどが贈答需要だと思う。

それにしても選挙事務所や楽屋風景などで、白い胡蝶蘭ばかりがズラーッと並んでいるのを見ると、いかにもこの国の画一性を垣間見た気分になる。だから私のお祝い事には胡蝶蘭以外も送って下さい(^^ゞ


さて地下鉄の後楽園駅を出て東京ドームへ。
左側は遊園地やスパなどのあるラクーアと呼ばれる商業施設。
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入り口までドーム沿いを歩いて行く。
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チケット売り場は閑散としていた。実は事前にEチケットを買おうとして、ホームページの反応があまりに遅いので諦めたのだが、それで正解だった。入場料は2300円とけっこうなお値段。
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22番ゲートは東京ドームの正面出入り口。入場時に持ち物検査がある。でもバッグをチラッと見せる程度の形式的なもの。ボディは調べないからマシンガンでもダイナマイトでも自由に持ち込める。手間とコストをかけている意味なし。
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来るなウイルス(^^ゞ
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中に入ってけっこう長い距離を歩かされる。
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途中でグラウンド部分が見えて期待が高まる。
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座席にいるのは休憩している人かな。
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写真ではロッカーの中に入っていくように見えるが、そこから階段を降りる。
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本日は心配無用。
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入り口の飾り付け。
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ここをくぐって、いよいよランの咲き乱れる世界へ!
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ーーー続く

wassho at 23:26|PermalinkComments(0) お花畑探訪 | マーケティング、ビジネス

2020年02月20日

新型コロナウィルスが大騒ぎなのはTwitterのせい?

連日大きく報道されている新型コロナウィルス。

過去にもいろいろな新しい感染症が起きてニュースになったが、今回は特に騒ぎが大きいように感じる。もちろん当時のことを正確に覚えているわけではないのだが、少なくともマスクが売り切れになるようなことはなかった。

今までは感染症がニュースになっても「ケッ、騒ぎ過ぎ」程度の関心しか持たなかった。でもなぜか今回は少々気になっている。本当にヤバいことになるので神様が導いてくれているのだろうか?


ここしばらくの新型感染症をおさらいしておくと

  SARS(サーズ) 2002年 死亡者数1000人・致死率10%

  鳥インフルエンザ 2005年〜2006年 致死率63%

  新型インフルエンザ 2009年 いわゆる豚インフルエンザ
            死亡者数約2万人

  MERS(マーズ) 2013年と2015年 死亡者数458人・致死率35%

  エボラ出血熱 2014年 死亡者数1000人以上・致死率50%

ネットでざっと調べただけだから拾えた項目はバラバラだし、
その数字もあまり正確じゃないかも知れない。


それで今回の新型コロナウイルスはどの程度リスキーなのか。

厚労省の発表によると、昨日の2月19日現在で中国での感染者は7万4185名、死亡者数は2004名だから致死率は2.7%。死ななかった人は皆ケロッと元気に回復するのかどうかは別として、致死率だけで較べるとSARSやMERSとはかなり開きがある。それをもって今回の新型コロナウィルスは「感染力は強いが危険性は低い」といわれたりする。もっとも感染が始まってまだ日が浅いから、断言するには時期尚早かとも思うが。参考までに普通のインフルエンザの致死率は0.1%。

日本国内での感染者数は同じく2月19日現在で705名。ただしそれにはクルーズ船の621名と中国の武漢から引き上げてきたチャーター便の14名が含まれている。またその業務に従事していた検疫官などの3名も。それを差し引くと67名で、さらにそこから中国から来た旅行者12名を除くと、実質は55名が国内で感染した人数といえる。そのうち死亡したのは1名で80歳代の女性。なおクルーズ船乗客から2名が死亡したとの報道が本日あった。


   たった55人で騒ぎ過ぎじゃネ?
   マスクなしでも、保菌者と遭遇する確率は宝くじ1等に当たるより低いのでは?

騒ぎ「過ぎ」かどうかの判断はさておいて、過去の感染症の時よりも報道も世の中も相当に過熱しているのは確かかと思う。


それはなぜか。
スマホが普及し、SNS、特にTwitterが多くの人の情報ツールになったのが原因じゃないかというのが私の仮説。


スマホやTwitterの普及度合いのデータは持っていない。しかしiPhoneの発売が2008年で、多くの人がガラケーからスマホに換えたのが2010年頃からだと思う。Twitterの日本語版が始まったのも2008年。そして飲食店のバイトが悪ふざけを投稿するバカッター騒動や、クレーマー主婦が店員を土下座させた様子を投稿した事件があったのが2013年。「Twitterという新しい情報ツールで」というのもニュースバリューのうちだったから、もっと世間一般に広く普及したのが2015年頃ということにしておこう。

そうするとSARS、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザはまだスマホ時代ではない。MERSとエボラ出血熱はTwitterと少し被っているけれど日本には上陸しなかった。だから今回がTwitter普及以降で、国内に感染者が出た最初の新型感染症ということにになる。


Twitterはリツイートという機能(他人のツイートの転送)で情報を拡散するように設計されたシステムである。だから話題性のあるテーマは加速度的に投稿が広まる。悪質なデマや煽りは論外として、たわいのない意見や感想でも、その量的効果で新型コロナウイルスのことが、どうしても意識に刷り込まれる。

そしてTwitterはマスコミの人間もチェックしている。彼らが情報の扱いのプロだとしても、やはりそれは記事やニュースに影響をあたえるだろう。さらにレベルの低いマスコミなら有名人のたいして根拠のないツイートを記事にしたりもする。そうしてマスメディアとパーソナルメディアの間で情報が共鳴してますますオオゴトになっていく。何となくそういったメカニズムが作用しているのではないかと推察している。


私はテーマ別にいくつかの読むだけTwitterアカウントを持っている。世間一般のことをテーマにする人はフォローしていない。それでも気になったことを何でもツイート(投稿)やリツイートするのがTwitterだから、新型コロナウィルスのテーマは多くなっている。あまり深く読まないにしても、どうしても連日かなりの量の新型コロナウィルスのツイートは目にしているのだ。


情報の真偽をよく確かめましょうなんて気休めのようなことを言うつもりはない。それにこの現象は情報というより「世の中の空気」ともいうべき問題だ。それを無視するのは情報の真偽を確かめるより難しい。だから騒動は従来以上に大騒動になるのがこれからの社会なのだと思う。


というわけで、
私が新型コロナウィルスのことが気にかかるのは、
神様のお導きじゃなさそうだ(^^ゞ

wassho at 19:23|PermalinkComments(0) 社会、政治、経済 

2020年02月18日

加湿器に関する発見

暖房を付けない状態でも外より部屋の気温が高いのは、体温や電気製品が発する熱があるからとして、それではどうして湿度は外より部屋のほうが低くなるのだろう。ナゾ


さて自宅には加湿器が大小の2つある。
2009年と2010年の冬に買ったものである。
加湿器

加湿器を購入した当時のブログにも書いてあるが、大きい方の加湿器の発する音がうるさいのが悩みの種だった。

この加湿器には運転モードが「標準」「省エネ」「静音」と3つある。標準と省エネの音量は同じで、静音だとぐっと閑かになる。加湿能力が不足しているので使っているのは常に標準モード。というわけでうるさいからリビングの隅っこに置いてあった。それでも映画を見る時などは、音が気になるから加湿器を止めているくらい。ちなみに加湿器大は静音モードでも、加湿器小の標準モードより音が大きい(>_<)

先日、どうせ部屋全体を充分に加湿しないのだから、ソファの横に置いて静音モードで使ったほうが身体にはいいのではないかと思いつく。実は小さいほうの加湿器はベッドの真横において寝る時に使っている。これがあるとなしでは目覚めた時の爽快感が違う。


というわけで加湿器大をソファの横に移動。場所的にはリビングの中央に近い位置。そしてスイッチオン。先ほどまでと同じ標準モードで作動し始める。

   あれ? 静か?

それなりに音はしているのだが、ソファに座って手を伸ばせば届くところに加湿器があるのに、リビングの隅っこに置いていた時より圧倒的にうるさくないのである。感覚的には半分くらいの音量。

ということは壁の反射によって騒音が倍増していたということ。
そんなことは考えもしていなかった。

というわけで現在はソファの横で標準モードで運転し、ソファに座る時には静音モードに切り替えている。少しだけ生活の快適度が向上した。

もし部屋の中で音を発するものがあるなら(あまり思いつかないが)、置き場所も工夫してみる事をお勧めする。


肝心の加湿度合いについては、ずっとソファに座っているわけでもないので、特に変わらずというのが実際のところ。

この加湿器の性能には不満があるのだけれど、その不満が募ってくるのがちょうど今頃の時期で、もう少しすれば使わなくなるから我慢しようという繰り返しで10年が経った(^^ゞ いったいいつになったら買い換えるのだろう。

ところでほぼ毎日の加湿器への水補給がチョー面倒である。建築業界と家電業界はコラボして、各部屋に加湿器直結の蛇口のある住宅を開発して欲しいな。

wassho at 19:30|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2020年02月16日

上野・東照宮ぼたん苑で冬ボタン その4

ウメの花あれこれ。
最初は淡いピンクのしだれウメ。
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白梅。
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濃いピンク。
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ピンクのしだれウメ。
これは出口のところにあって、もう撮り飽きたのかアップの写真がなかった。
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こちらは河津桜。名所では三浦海岸のを見たことがあるけれど、いつか本家である伊豆の河津にも行ってみたい。
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見たことのない姿の木があった。
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これはミツマタ。
和紙の原料になるのは「コウゾ、ミツマタ」と習ったミツマタ。和紙としてコウゾのほうが高級品だけど、ミツマタは丈夫なのでお札に使われているらしい。
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ミツマタの名前の通り、枝先が3つに分かれている。でもそれぞれがさらに2つに分かれているからフタツマタとかムツマタでもよかったんじゃないかと思ったり。
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変わった構造の花。
調べてみるとヒマワリの種のような部分も順に咲くとわかった。
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出口付近にある休憩所。
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火鉢を久々に見たし、火鉢の炭の暖かさを感じたのは、幼い頃に祖父さん祖母さんの家で体験して以来だ。それにしても大昔は部屋の空気を暖めるものが火鉢しかなかったのだから、さぞ寒かったんだろうな。
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お約束の演出。
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こんな手があるのかと、少し感激した松葉とボタンの組み合わせ。
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お庭風の造作。
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枯山水がコンセプチュアルじゃなくてイイ感じ。
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滞在時間は1時間15分くらい。
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入場料は700円で、最初は広さの割に高いなと思っていたのだが、ボタン以外にロウバイ、ウメ、河津桜なども見られたから、ぼたん苑を出る頃には納得していた。東照宮の冬ボタンは例年1月1日からの開園。見に来るならウメが咲いてからの訪問をお勧めする。

冬ボタンや寒ボタンを見たのは初めて。春ボタンとはかなり雰囲気が違う。春バラと秋バラより断然違う。それは季節の空気感であったり、雪ぼっちで覆われていたり、背丈も低いなどが影響している。さらに冬でもボタンの花を咲かせたいという園芸文化の精神みたいなものが伝わってくるからかも知れない。


最後に横顔美人の冬ボタンを。
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この日(2月12日)は上野でもうひと遊び。
その話はいずれ。


おしまい

wassho at 18:28|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月15日

上野・東照宮ぼたん苑で冬ボタン その3

これは冬ボタンではなく、1株だけあった寒ボタン。
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春に咲くボタンを温室などで育てて冬に開花させたのが冬ボタン。それに対して春と冬の二期咲きなのが寒ボタン。いってみれば天然物。ただし開花率は2割程度と低いらしい。それで人工的に咲かせる冬ボタンを開発したというのが園芸の歴史。

寒ボタンは冬の厳しい環境で育つせいか、少なくともこのぼたん苑で見たものは花が小さかった。また葉の数がとても少ないし萎れている。何となく痛々しいし、冬ボタンのほうがきれいであるが、レアもの寒ボタンを見てワビ・サビの境地に浸るのも一興。

こっちが冬ボタンね。
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キャベツみたいなのは葉ボタン。花のボタンとはまったく関係なくキャベツやケールの仲間を観賞用に品種改良したもの。葉の形がボタンの花びらと似ているから葉ボタン。
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葉ボタンはキャベツの遠縁なので食べられるとのこと。マズイらしいけど。ちなみにぼたん鍋はイノシシの肉をお皿にボタンの花のように盛り付けるから、その名前がついた。1度だけ食べたが、やたら脂ぽかった記憶しかない。



篝火花(かがりびばな)。
シクラメンにそっくりだなあと思ったら、プレートにCyclamenと書いてあった(^^ゞ
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他にもいろいろ。
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これはプレートがなかった。葉ボタンの変形なのかな。
とりあえずサンゴ葉ボタンと名付けよう。
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苑内の様子。
これが1ブロックで、奥まで進んで左に曲がると、
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次のブロックに入る。
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各ブロックは塀で区切られている。たいして広くない敷地だけれど、ジグザグに進むし、塀で視界が遮られて全体を見渡せないので意外と狭く感じない。なかなかのグッドアイデア。



所々に飾り付け。
ここは和傘が好きみたい。何かいわれがあるのかな。
またあちこちに俳句が書かれた立て札がある。
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塀の前で咲いている黄色い花はロウバイ。ロウバイは痛んだ花が少し残っている程度だったが、この丸いソシンロウバイはまだきれいだった。香りも堪能。
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チューリップや紅葉は逆光で日光を透けさせるとキレイな写真が撮れる。
それでロウバイでも試してみたが企画倒れに終わった(^^ゞ
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こちらは白梅。やっぱりウメはいいなあ。
暖冬なので今年は開花が早い。
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ところで先日、テレビでこんなことをいっていた。
ウメは小さな花をたくさん咲かせるが、

  それは賑やかに見せて虫や鳥をおびき寄せるウメの作戦
  ただしたくさんの花を咲かせると体力を消耗するので
  実は雌しべのない偽の花でごまかしている

この枝では7つの花のうち2つに雌しべがないように見える。
その程度じゃ体力温存にあまり関係ないように思えるが。
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ネットで調べると雌しべのない花もあるが、それがウメの作戦というのは論理の飛躍という説もあった。別にどちらでもいいのだが、その番組を見て以来、ウメを見るとやたら雌しべが気になるのが困りもの。



苑内は俳句の立て札だらけといってもいいくらい。
来園者も一句浮かんだら、ここに掲示できるようになっている。
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これは中国人が書いたのだろう。右側は「初めて来てキレイなお花が一杯でチョー感激した」という意味だと思う(^^ゞ なかなかの達筆。こんな風にスラスラ書けるようになりたいものだ。
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「香港人加油!」の中国語はわかる。加油(ジャーヨウ)は頑張れという意味だと北京オリンピックの時に覚えた。だけどボタンはどこにいった?
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そういえば香港のデモの話はまったく聞かなくなったけれど、どうなったのだろう。もっとも今はコロナウイルス騒ぎでそれどころじゃないか。この日は上野公園でほとんど中国語を聞かなかった。

コロナウイルスがどの程度の脅威なのか、冷静なところが見えてこないが、とにかく早く終焉することを願おう。


ーーー続く

wassho at 22:32|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月14日

上野・東照宮ぼたん苑で冬ボタン その2

冬ボタンは「ワラぼっち」あるいは「雪ぼっち」と呼ばれるシェードに覆われている。また地面にもワラが敷かれる。
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もちろん防寒対策である。もっともそこそこ暖かい東京の冬で、これらが必須のものかはよくわからない。それに別にワラじゃなくても、たとえばプチプチシートのようにワラより防寒性に優れる素材もあるはずだが、風情も大切ということなんだろう。

後ろから見ると「雪ん子」みたいでカワイイ。
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普段はこんな藁傘の中で咲いている花を見ることはないし、またのぞき込むような感覚も面白い。それと藁傘よるフレーム効果で、ちょっと集中力を高めて眺めることができる。
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藁傘による陰影がつくので写真的にもおいしいかな。
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少しは違う角度からも。
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これはてるてる坊主に見えた冬ボタン。スマホなら腕を目一杯伸ばして、パソコンなら画面から3歩離れて眺めてみて。
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それではキレイドコロを。
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黄色のボタンは数が少なくて貴重。
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淡い色や白でもアデヤカ\(^o^)/
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ボタンの特徴はこのフワフワしたところ。そしてフワフワすると可愛くなりがちだけれど、そうはならずにひたすら美しいのがボタンの魅力。
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ところでボタンという花の名前は知っていても、見たことがないとか、花の形を知らない人が意外に多い。こんなにウットリできる花はそうないのにモッタイナイ。それとボタンの名所というのはかなり少ない。育てるのが難しいのかな。もっとアチコチの公園に植えましょう。


ーーー続く

wassho at 20:13|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月13日

上野・東照宮ぼたん苑で冬ボタン

徳川家康が死後に神格化されて付けられた名前が東照大権現。それを祀っている神社が東照宮。日光が一番有名だけれど全国各地に130社ほどあるらしい。家光の時代には約700社が造られたという説も。

それら東照宮の中でも遺体が葬られた静岡県の久能山東照宮と、総本山に位置づけられる日光東照宮の2つは別格的存在。面白いのは各地の東照宮は、久能山と日光に自社を加えて日本三大東照宮と勝手に名乗っていいらしい(^^ゞ

東京にも東照宮は5つあって、上野公園にあるのが上野東照宮。もともと上野公園は寛永寺という徳川家の菩提寺だった場所だから、神仏習合の時代に、境内に東照宮が建てられたのは当然の成り行き。


その上野東照宮には「ぼたん苑」が併設されている。ボタンが咲くのは春であるが、温室で冬に咲かせて、鉢ごと地植えしたのが冬ボタン。今回はそれを見に来た。アイスチューリップも植物に季節を勘違いさせて咲かせる手法。ボタンとチューリップ以外にもそんな手法で咲かせる花はあるのかな。



上野公園は出入り口に名前がないが(たぶん)、
ここは西郷像に一番近い出入り口。
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もうひとつ階段を上って、
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西郷隆盛の銅像。
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上半身が大きくて下半身とのバランスが取れていないのは、真下から見上げた時にちょうどいいバランスに見えるための工夫。ただ世の中の他の銅像は、そんな手法は使っていないし、だからといって不自然に見えることもないので、そのやり方が正解だったのかは疑問。銅像は四方八方からも見えるわけだし。この位置からの姿はどう見ても異様。


西郷像の隣では白リーマンがパフォーマンス中。
本当にピクリとも動かない。
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京都の清水寺を模した清水観音堂。
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手水舎(ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ)の水盤の上に金網。ひしゃくを載せるためと思えるが、普通はひしゃくを水盤の上に渡すように置くだけ。ひしゃくにチェーンも付けられているし、何となくセキュリティ対策のような雰囲気も漂う。
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絵馬に外国語多し。
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それにしてもコロナウイルスが早く終結しないとインバウンド業界は大変だな。東京オリンピックでウハウハのはずが帳消しになるかも。

ここが「清水の舞台」の設定。
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観音堂は道路から少し高い位置にある。
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色のついているのが「願い玉」という布にくるまれた重り。白い石が敷かれているのは月に見立てた設定。そこに清水の舞台から願い玉を投げ入れられると願いが叶うという、玉5つで500円の宗教マーケティング。100円硬貨なら投げないけれど、願いだ玉と意味づけされるとやってしまうのが人間の心理。
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月の周りに落ちている玉を見ると、かなり難易度が高そう。ところで以前は真ん中のお皿はなかったように思うが。お皿に載せたら1万円進呈にでもすれば、ギャンブルマーケティングでもっと売り上げが増えるよ(^^ゞ


清水観音堂から上野公園のメインストリートである「さくら通り」へ降りる。ここが有名な上野公園の花見場所。道路がやたら白いのは舗装をやり直したのかな。
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上野東照宮に向かう途中にウメが咲いていた。
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鳥居をくぐり、
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この門は水舎門(みずやもん)。元は手水舎の上屋根だったものらしい。
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今年の初詣で円融寺に行き、なぜ日立の名前を記した立て看板があるのかと思ったが、上野東照宮にも同じものがあった。
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調べてみると日立は寺社仏閣の防火設備を販売しており、それで企業メセナ(もう死語かも?)の一環として重要文化財の周辺に設置しているらしい。だからこの立て看板の趣旨は「火気厳禁」にある。それにしては控えめな表記なのは全体のデザインを考えてのことかな。

しかし重要文化財でなくても寺社仏閣で普通の人は火を使わないし、使う奴は放火犯だから(^^ゞ、この立て看板に実効性はあるのだろうか。



社殿まで続く参道(当たり前か)。その両サイドにある石灯籠は200基以上。ほとんどが社殿が建てられた1651年に諸大名から奉納されたものとのこと。まあ家康に恨みをいだいていた大名も多かったと思うよ(^^ゞ
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ぼたん苑は水舎門をくぐってすぐの所にある。
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いよいよ冬ボタン鑑賞の始まり。
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ーーー続く

wassho at 23:31|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2020年02月10日

スノームーン

今日は駅から自宅に帰る時に見た月がきれいだった。
満月は昨日だったらしいが。
冬は空気が乾燥しているから月もクリアに見える。

ベランダからデジカメで撮ってみるも、暗いのでシャッタースピードが長くなり、手ブレでボケボケにしかならなかったのでUnsplashから借りてきた写真を。いつ、どこで撮られたものか不明であるが、色合いはさっき私が見た月に近い。

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満月は月ごとに名前がついていて2月はスノームーン。

名付けたのはネイティブ・アメリカンらしい。さぞロマンティックな名前が並んでいるかと思いきや、3月はイモムシだし8月はチョウザメである(^^ゞ ウルフムーンなんてかっこいいけれど、どうしてそれが1月なのかもよくわからない。

  1月 Wolf Moon(狼月)
  2月 Snow Moon(雪月)
  3月 Worm Moon(芋虫月)
  4月 Pink Moon(桃色月)
  5月 Flower Moon(花月)
  6月 Strawberry Moon(苺月)
  7月 Buck Moon(男鹿月)
  8月 Sturgeon Moon(チョウザメ月)
  9月 Harvest Moon(収穫月)
  10月 Hunter’s Moon(狩猟月)
  11月 Beaver Moon(ビーバー月)
  12月 Cold Moon(寒月)


ところで「月がきれいですね」というのが「I love you」という意味になるというのは、そこそこ知られた話。英語教師だった頃の夏目漱石が、生徒が I love you を直訳したので「日本人はそんな言い方はしないから、月がきれいですね、とでもしなさい」と言ったというエピソードが元になっている。

メッチャ無理のある意訳だと思うけれど、夏目漱石がーーーという説明がつくと反論できる文学者はいないかも。

これは一種の教養遊びみたいなもの。そしてこの「月がきれいですね」を受け入れる表現とされるのが「死んでもいいわ」というさらに無理のある言葉なのである。

こちらは二葉亭四迷がツルゲーネフの小説で、求愛された女性が男性に「Yours (ロシア語ではВаша)」と答えたのを「死んでもいいわ」と訳した事に由来する。いつの間にかそれを「月がきれいですね」とセットで使うことが教養遊びでのお約束になった。

   月がきれいですね
   死んでもいいわ

会話として成り立っていないと思うのだがーーー

Yoursは直訳するなら「私はあなたのもの」という意味。どうしてそれが「死んでもいいわ」になる? 恋人が死んだら悲しいじゃん。ひょっとしてロミオとジュリエットみたいな小説なのか? そのうち小説を読んで確かめようと思って30年くらいが過ぎた(^^ゞ


とりあえず、明日も月はきれいでしょう。

wassho at 21:10|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2020年02月07日

実はカルロス・ゴーンとショーン・コネリーは似ていた?

テレビ東京が放送している映画番組「午後のロードショー」が、年明けから「007シリーズ20作品大放送!」を展開している。007映画は現在25作品が制作されている。古いものから順に放送しているから、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役の第21作から25作を除くすべてを放送するみたいだ。古い作品も、まだレンタル「ビデオ」の時代にすべて見たと思うが、再び見られてうれしい。


初代のジェームズ・ボンドはご存じショーン・コネリー。第1作から第5作と第7作で登場する。ちなみに第6作は1回しかキャスティングされなかったジョージ・レーゼンビーが演じている。

そのショーン・コネリー。2006年に俳優を引退し現在は御年89歳。
これは俳優として最後の出演作となった2003年公開の「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」のポスター。この時の年齢は72歳。
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こちらは2014年にイギリスでスコットランド独立の住民投票があった頃の写真。彼は独立支持派として活動していた模様。この時の年齢が83歳。
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いくつになってもカッコイイ。スコットランド独立の写真は映画ポスターと違って「素の状態」なのにこのオーラである。こんなジジイになりたいものだ。


これは007シリーズ第3作「ゴールドフィンガー」の頃のショーン・コネリー。1964年公開で撮影時には33歳。ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドといえばこの2枚目イメージ。
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日本で撮影された第5作「007は二度死ぬ」のポスター。ほぼ完璧のイケメン。
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しかし第7作「ダイヤモンドは永遠に」のショーン・コネリーはなぜか極太超ロングのゲジゲジ眉なのである。ちょっと笑いをこらえるレベル。
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もちろんゲジゲジ眉であっても、決め顔のショーン・コネリーは渋い。
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しかし、ところどころでカルロス・ゴーンになっている!!
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カルロス・ゴーンが楽器ケースに隠れて飛行機で日本を脱出したニュースを聞いた時、誰もが思ったはずである。まるでスパイ映画だなと。まるでーーーじゃなくてカルロス・ゴーンこそが実はジェームズ・ボンドだったことは、まだあまり知られていない(^^ゞ

wassho at 20:45|PermalinkComments(0) 映画、ドラマ、文学 

2020年02月04日

桃栗3年柿8年 リンゴは?

去年の秋に柿を食べていて、この種を植えたら芽が出るのかな?と思い種をとっておいた。すっかり忘れていたのだが、棚にキッチンペーパーに包まれた不審なものを発見し、開いてみたらその種だった。

おそらく種まきは春にするものと思うが、春まで待ったらまた忘れるだろうからと、植えてみたのが2月2日の日曜日。

写真がピンボケなのはご容赦をm(_ _)m

けっこう乾燥して種の表面がしわくちゃになっている。
これは「種なし柿」から出てきた種(^^ゞ
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こっちは「種あり柿」の種。
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ついでにリンゴの種もとってあった。
リンゴの種はしわくちゃになっていない。
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ベランダに転がっていたポットに植えた。土は培養土と赤玉土を半分ずつ。
レンガ色がリンゴで6粒。黒いポットにガムテープを2枚貼ってあるのが種なし柿2粒、もうひとつに種あり柿4粒。
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ところで桃栗3年柿8年とは、物事をなすには時間がかかるという教訓を示した言葉だと思っていた。しかし調べてみると本当に種を植えてから実を収穫できる期間がそれくらいとのこと。

それにしても、挿し芽で増やすクリスマス・カクタスが花を咲かせるのは3年後である。2017年9月に挿し木したベンジャミンは約2年半経った現在もたいして大きくならず、いまだ木ではなく枝といった感じでひょろっと細いままだ。だから柿の8年はともかく、桃や栗が種から植えて3年で実がなるというのはどうにも信じ難い。

でも農協系のホームページで確認したから桃栗は3年なんだろう。
ただし柿はもう少し早いらしい。


ところで桃栗3年柿8年を調べていると、桃と栗と柿に続いて他の植物について表現している言葉がたくさんあった。

   桃栗三年柿八年、梅は酸い酸い十三年、梨はゆるゆる十五年、
   柚子の大馬鹿十八年、ミカンのまぬけは二十年

   桃栗三年柿八年、梅はすいすい十三年、柚子の大馬鹿十八年、
   林檎にこにこ二十五年、銀杏のきちがい三十年、
   女房の不作は六十年、亭主の不作はこれまた一生

   柚子(ゆず)は9年で成り下がり 梨のバカめは18年

   梅は酸いとて13年 柚子は9年花盛り 枇杷(びわ)は9年でなりかねる

ほとんど言葉遊びである。ユズについては18年説と9年説で2倍の開きがある。また「桃栗三年、後家一年」というものまであった(^^ゞ


桃栗3年柿8年と違って、これらに書かれている年数は正確ではないようである。リンゴが収穫できるまで25年もかかるなら育てる農家はいないはず。それで色々調べてみるとリンゴは5〜6年といったところ。これはぜひウチのベンジャミンに見習わせたい。


ポットに植えたリンゴと柿は、もちろん実がなるほど成長するなんて事は期待していない。ひょっとして芽が出てくれたら面白いかなという程度の遊び。なんたって食べカスだからコストゼロでのお楽しみ。

夏になったら桃にもチャレンジしよう。

wassho at 19:57|PermalinkComments(0)   *チューリップ以外 

2020年02月02日

色なんて存在しない?

しばらく前に「北米大陸と南米大陸はつながっている」ということを書いた。その事実を知らなかったわけじゃないけれど、ほとんど意識することもなかったので、改めて確認してビックリというのが、そんなことを書いた理由。

今回も似たようなケースである。


「奇跡の星」という地球の神秘をテーマにした科学系ドキュメンタリー番組がある。NHKで放送されているがアメリカで制作されたもので、番組ホストをハリウッド俳優のウィル・スミスが務めている。内容、映像ともかなりクォリティが高い。

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番組で植物の映像を背景に、こんなナレーションが流れるシーンがあった。

   「植物が緑色なのは太陽が緑色だからです」

そこだけを取り出すと「ハア?」となるが、これは次のようなことを背景にしている。


太陽光線をプリズムを通すと、いわゆる虹の7色に分光される。その中で緑色の波長を持つ光が一番強いらしい。
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もちろん太陽は緑ではなく白く見える。それは発光している色は混ざり合うと白くなるという性質があるから。テレビやモニターの画面はRGB(赤Red・緑Green・青Blue)の発光をコントロールして映像を作っていて、白を表現する時は3色を等量に点灯する。

興味があれば「光の3原色、色の3原色」で検索してお調べを。
三原色


次に番組では、植物が緑色なのは太陽光線で最も強い緑色の波長の光を反射しているからと解説する。

反射するということは緑色の光を植物が内部に取り込まない、拒否しているということである。植物=緑のイメージがあるから、これはかなり意外な印象である。

「植物 スペクトル」で検索してみたが、この現象のメカニズムの理解にはかなり理科系知識が必要みたい。次のリンク先を読んでサラサラわかったら、自分でもっと調べましょう。私はスルーしました(^^ゞ

  http://www.optronics-media.com/news/20160316/40166/
  https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1899&key=&target=
  https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol13.html


さて前振りが長くなったが、太陽光線のスペクトルで緑色が強いとか、植物が緑色なのは実は緑色が嫌いだからとかは別にどうでもいい。

色には光が発する発光色と、それを反射している反射色がある。あらゆるモノの色は反射色である。発光色の成分のうちどれを反射するかで目に見える色彩が決まる。言い換えればモノには色があるのではなく、光を反射しているだけなのだ。番組がそれを思い出すきっかけになったということ。

そんなことは遠い昔に理科の授業で習った。暗闇では赤も青も黄色もないのだから難しい理屈抜きに理解できる話である。

でもそれをすっかり忘れて、モノには色があると普段は意識している。ペンで黒く線を引いたと思っているが、それはインクで光が反射しなくなったということ。赤く塗ったというのは赤のスペクトルを反射するものを塗ったのであって、厳密には赤を塗ったのではない。面白いのは、例えば青の服が好きで着るとすれば、それは青のスペクトルを寄せ付けない行為だ。


タイトルにした「色なんて存在しない」というのは論理的じゃないかもしれない。それは色の「実態」は光の色成分の部分的反射で、モノの色という「実体」はないという意味。そんなことを改めて認識しても何の役にも立たないとしても、物事の本質に少し触れたような気分になれてコソッと嬉しい。

そして画家の耳元で「あなたが一生懸命に描き分けようとしている、その色彩というのはですねーーー」といらぬお節介を焼いてみたい(^^ゞ

wassho at 10:40|PermalinkComments(0) ノンジャンル 

2020年02月01日

もう60%も発芽したチューリップ(/o\)

チューリップにとって冬は寒いほど春の成長につながる。だから1月と2月には氷河期が来ることを期待していたのに、東京の1月の平均気温は7.1度と暖冬である。ちなみに過去3年は6度を下回っている。

それでクリスマスに初発芽したチューリップは本日現在で6割ほど発芽している。どう考えてもペースが速すぎる。だから(/o\)なのである。
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ブログで過去3年の近い時期の状況を拾ってみると

2019年 開花率48%
  1月20日 初発芽
  2月02日 25%が発芽
  1月の平均気温 5.6度

2018年 開花率58%
  1月14日 初発芽
  2月18日 25%が発芽
  1月の平均気温 4.7度

2017年 開花率79%
  1月30日 初発芽
  2月18日 10%位と推定(一部の写真しかないため)
  1月の平均気温 5.8度

う〜ん、いやな予感しかしない。

品種によっては、まだあまり発芽していないものもあるが。
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こちらのプランターは球根を深く植えているので発芽が遅れ気味。
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少しくすんだ色をした芽が多いのも今年の特徴。多分品種の違いだと思うが、例年よりその割合が高いのがちょっと気がかり。
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今年もし開花率が50%を下回ったら、
もう育ててやらないゾとチューリップを脅している(^^ゞ

wassho at 13:49|PermalinkComments(0)   *チューリップ