2024年12月

2024年12月31日

ひいちゃんから電話

スマホの電話が鳴って相手の名前が表示されない、つまり電話帳に登録していない番号からの着信は、100回のうち95回がいわゆる迷惑電話なのが現状。

そんなわけで相手の名前が表示されない電話には、ずいぶんと前から原則的に出ないようになった。本当に用事があるなら何回か掛けてくるだろうし、あるいはショートメッセージその他の連絡手段だってある。

ネットで電話番号を検索すると、迷惑電話データベースのようなサイトがいくつかあって、その番号がヒットするケースが多い。そうして迷惑電話と確定した電話番号は、電話帳の「迷惑電話」と名前を付けた連絡先に登録。その連絡先は着信拒否設定になっていて、もう掛かってこない仕組みにしてある。ただし発信元は次々と変わるのでイタチごっこではある。

それにしてもどこから電話番号を探してくるのか、あるいはランダムに掛けているのか。もっとも東京商工リサーチによると2012年から2023年で、上場企業とその子会社だけで、漏洩・紛失した個人情報は累計1億6,662万人分に達し日本人の人口を超えている。だから電話番号なんていくらでも手に入るだろう。自治体だってしょっちゅう漏洩している。ちなみに過去最大の漏洩人数は2014年にベネッセがやらかした3504万人(>_<)


さらに最近は迷惑電話ならぬ、
こんな迷惑ショートメッセージもよく届く。
スライド1

スライド2

スライド3

まあとにかく、
あの手この手で攻めてくる油断も隙もないIT社会である。



先日、名前が表示されない番号の着信があった。ちょっと手が離せなくて、スマホを手に取ったときにはもう切れていた。履歴を見ると電話番号のみで電話帳に登録されていない相手。

固定電話からの場合、着信履歴に電話番号と共に都道府県と「市」までの住所が表示される。市外局番と照らし合わせて判別する仕組み。この機能はiPhoneだけかな? なお携帯電話からだと「日本」との表示のみでほとんど無意味(^^ゞ

掛かってきたのは北部九州の某市から。その地名には見覚えがあった。何ヶ月か前にも着信があったから。迷惑電話データベースではヒットせず、そのまま放置してあった。おそらくは掛け間違いの電話。以前にも宮城県、石川県、奈良県などの同じ番号から何度も掛かってきたことがある。そのうちのどれかは7〜8回目くらいに電話に出て番号が間違っていると教えてあげた。

しばらくして某市からまた着信。掛け間違いと思っていたし、忙しかったので無視。呼び出し音が5回くらいで切れ、数分後にまた掛かってきた。そのときはスマホが手に届く場所にいなかった。そしてまた呼び出し音5回ほどで切れ、その後に「トゥルン」と今まで聞いたことのない通知音がスマホから聞こえた。

スマホを手に取るとロック画面にバナーでショートメッセージが入っている表示がチラッと見えた。えっ、ショートメッセージまで送ってくるとは知り合いだったのか? でもその某市に思い当たる人物はいない。だいたい何の所縁(ゆかり)もない地域で、その市の名前も何ヶ月か前の着信で初めて知ったくらい。


とりあえずショートメッセージを読もうとアプリを開くと、新しいメッセージが見当たらない。どうして??? 確かにロック画面にバナーでメッセージの一部が表示されていたのに。ちょっとキツネにつままれた気分。

その後に電話は掛かってこず、しばらくして忙しさが落ち着いたところで改めてスマホをチェック。電話の履歴を見ると確かに最後に掛かってきた電話は某市の番号である。そのとき電話アプリの下にあるメニューの留守番電話に、1件の新規録音があると表示されているのに気がついた。(画像は新規録音のない状態)

1電話メニュー


これが1つめのビックリ。
なぜかというと以前は留守番電話サービスを契約していたが、3年ほど前にDoCoMoからahamoに切り替えた。ahamoには留守電機能がない。だから私のスマホでは留守電が使えないものとばかり思っていた。

どうやらこれは電話会社ではなく、iPhoneがスマホ内部で録音している留守電機能のようだ。そんな機能があったとは知らなかった。それにahamoに替えて何度か「留守電にならなかった」と言われたりもしたのに。

とにかくiPhoneは電話会社と契約していなくても留守電が使えるみたいだ。掛けてきた相手にどんな風に案内されるのか、他の電話から自分の携帯に電話して確かめておこう。

また「トゥルン」と鳴った通知音は、留守電が入ったのを知らせる音だったとこのときに理解した。そういえばショートメッセージの通知音は「ピ〜ン」と鳴るのだった。



そしてその留守電メッセージを聞こうとして
2つめのビックリ。これは大ビックリ!

録音されたメッセージが文字化されていた!スマホのロック画面で一部が表示されていたのは、この録音メッセージで、それでショートメールだと見間違えたのだ。
2文字起こし

何年か前、スマホやパソコンで音声入力を文字変換する機能の精度が向上した頃、試しに何度か使ってみた。結局は最初から文字入力した方が早くて正確だったので、最近はほとんど音声入力を触っていなかった。普通の話し言葉、つまり機械にわかるように正確に発音していないのに、ここまで聴き取れるようになっていたのかと感心。

録音と聴き較べてみると

    探ししようって言ったけど

が実際には

    探しようって言ったけん

だったのと、文章の最後に

    ・・・

となっている部分が

    は〜い

と挨拶的に喋っていた以外は完璧。

「探しようって言ったけん」は正確ではなかったものの、「見寄ったらね」と博多弁の訛りを文字起こしできていたのにちょっと感激。音声認識のAIでも使っているのかな。ただ「みよった」を「見寄った」と書く漢字の使い方はないので、その当たりのツメはまだちょっと甘い。それと最後に「は〜い」とはっきり口にしていたのに、そんなわかりやすい言葉を「・・・」にしたのが不思議。


「ひーちゃん」は年配の女性の声だった。「キュア」なんて珍しいあだ名は女子高生に思える。ひーちゃんとは孫、あるいは姪っ子の関係だろうか。まあいい歳して自分で「ひーちゃん」というのは変わってるが、世話好きの優しいオバちゃんのような気がする。

ただ問題はこの後に、ひーちゃんが間違い電話をしたのに気付いたかどうか。「せっかくキュアにバイトの件で留守電しておいたのに返事がない」と揉めていないかが心配(^^ゞ たいした内容でもなかったし、わざわざ電話して「間違い電話でしたよ」と教えてあげるのもお節介な気がしてそのままにしてある。キュアが無事に冬休みのアルバイトを見つけられていればいいのだが。



さて
♪♪もういくつ寝ると〜ではなく、もう数時間するとお正月である。
ひーちゃんとキュア、ブログを読んでくれた皆様、もちろん私にも
よい年が訪れますように!
竜とヘビの年越しそば


wassho at 20:29|PermalinkComments(0) 生活、日常 

2024年12月29日

オーテク ATH-CKS50TW2 その3

携帯音楽プレーヤーが壊れて、しばらくイヤホンジャックが廃止されたiPhoneで代用するには、携帯DACを使って接続するかワイヤレスイヤホンを使う選択肢がある。ワイヤレスイヤホンにしたのは、このタイトルでの初回に書いたように、現状ではワイヤレスイヤホンにしか備わらなくなったノイズキャンセリング機能に惹かれて。

ノイズキャンセリングを使うのは初めて。その機能が出始めた頃、静かな環境で音楽を聴けるのは魅力的だとしても、私がイヤホンを使うのは外出時だけなので、道路を歩いていて近づいてくるクルマに気がつかなかったらアブナイななどと考えていた。しかしそんな完全に騒音を遮断するレベルではないと知り、携帯音楽プレーヤーが壊れたのを機会に購入してみた。


写真はノイズキャンセリング効果のイメージ写真。画像はhttps://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/noise-cancellingから引用
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実際の騒音はこんなに小さくはならない。感覚的には半減といったところ。クルマの走行音は聞こえるし、電車のアナウンスを聞き逃す心配もない。すれ違う人の話し声だって聞こえる。そして電車が走っているガード下では、しっかり?音楽が聞こえなくなる。

それでも普通のイヤホンと較べれば圧倒的に静かなのは確か。購入した最初の2〜3日は、幹線道路沿いや電車の中でノイズキャンセリング機能のオンオフを繰り返して「お〜静かだ、静かだ」と一人でニヤニヤしていた(^^ゞ オフからオンにした直後はまさにイメージ写真のように感じられ、まるで同じ場所の音のない別世界に転移したような錯覚におそわれる。こんな体験は他では味わえない。そのためだけにノイズキャンセリングのイヤホンを買う価値があるとはいわないけれど、周りに持っている人がいれば試させてもらうといい。

ノイズのキャンセリング率は半減程度と書いたものの、その効果は大きくてガード下のような場所を除けば、音楽の弱音部もきちんと聴き取れる。逆に言うと今まで普通のイヤホンで音楽を楽しんできたつもりだったのに、ただ鳴っている音を感じ取っていただけかもという気がしているくらい。


携帯音楽プレーヤーの代用としたiPhoneはあまりメモリーに余裕がなく、CDからリッピングしたファイルを移していないし、Amazonミュージックもダウンロードせずストリーミングのみで使っている。そこで気になっていた各種の消耗量をチェックしてみると

<3時間使用時>

  通信量  0.43ギガ
  イヤホンのバッテリー減少 15%

イヤホンはノイズキャンセリングを作動させた状態。その場合のメーカー公称値は1回の充電で15時間の使用。しかし1÷0.15×3時間=20時間なので、今のところそれを上回っている。

また1時間使用した際のiPhoneバッテリーの減少は10%。これは携帯の電波を使ってAmazonミュージックにアクセスし、音楽ファイルを再生し、それをブルートゥースで飛ばす以外は他の操作を何もしていない状態での電力消費(操作はしなくてもスマホはバックグラウンドで何かと稼働しているが)。どうして上と同じ3時間に揃っていないかというと、スマホを3時間まったく触らないのが難しいから。

とりあえずはギガやバッテリーの減りを心配しないでワイヤレスイヤホンを使えそうである。

なおAmazonミュージックのストリーミングは品質=ファイル容量=通信量をWi-Fiと携帯電波の使用時で個別に設定できて、今のところ携帯電波(図ではモバイルデータ)では「自動」に設定している。おそらくほとんどの使用場面で HD/Ultra HDで通信していると思われる。(HDがCDと同じクオリティ、Ultra HDがいわゆるハイレゾ。アルバムによってどちらかが設定されている)
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しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その2」で書いたように、ブルートゥースは音楽データを間引いてイヤホンに送信している。またそのコーデック(間引き方)もiPhoneはAACと呼ばれる標準タイプで高品質=少なく間引く仕様ではない。

だったらハイレゾでストリーミングする意味はないようにも思える。しかしこんな計算が成り立つかは知らないが、

   200の情報量を2割間引きすれば160
   100の情報量を2割間引きすれば80

だからやはりハイレゾのほうが音がいいのではないかと。

実際のところは気分的な問題(オーディオではこれ大事)と、外で動画などはあまり見なくてギガは充分に余っているからそうしているだけ。HD/Ultra HD・標準・データ通信節約の聴き較べもまだしていない。もし違いがまったくわからなければ落ち込むし(^^ゞ なおHD/Ultra HDの固定にしていないのは通信環境の悪いエリアに入って音楽が止まったらうっとうしいとの理由で。


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さて書きかけていたATH-CKS50TW2の音質について話を戻す。
それまで使っていたゼンハイザーの IE 100 PROと今回のCKS50TW2。

正確には

   DP-X1AのDACとアンプを経由したIE100PROの音

   iPhoneからAACコーデックのブルートゥースで送り込み
   CKS50TW2のDACを経由したCKS50TW2のイヤホン部の音

との比較で音質は

   IE100PRO > CKS50TW2

となる。これは接続方式も価格も違うし当然の結果。
ここまでは前回に書いた。


ただしこれは部屋の中で聴き較べた場合。そしてCKS50TW2でノイズキャンセリングを働かせて、外出時にどちらが音楽を楽しめるかの観点からは圧倒的に

   IE100PRO < CKS50TW2

となる。なんたって普通のイヤホンであるIE100PROでは、少しうるさいところにいれば音楽をあまり聴き取れていないのだから。そもそもそんな場所で「音質」なんて評価は成り立たない。そして私は外出時にしかイヤホンで聴かない。

携帯音楽プレーヤーDP-X1AとIE100PROは定価ベースで合計11万円ちょっと。それが定価ベースで2万5000円しないCKS50TW2が「外出時」に限れば音質で上回る。組み合わせ価格50万円の機材と較べてもこれは変わらない。もう一度書くが、音楽として聴き取れなければ音質以前の問題なのだ。価格と性能が比例しないのは、最高級のカシミアコートでも、暖かさでは安物のダウンジャケットに敵わないのに似ている。

考えたらごく当たり前の話。しかしノイズキャンセリングを体験するまでそんな比較は考えてもみなかった。自分の理解している範囲で理解しちゃいけないと訓練を積んできたつもりでも、まだまだ精進が足らないようで(/o\)

ところで世の中には50万円以上するイヤホンもある。eイヤホンのホームページで調べてみると、有線で一番高価なイヤホンは138万円、専用アンプがセットになっている製品で250万円なんてのもあった。少し前まで宝くじでも当たったら買ってみるかと思っていたけれど、もう3回連続で一等でも買わないだろうな(^^ゞ


もっともCKS50TW2に満足しているわけでもない。たまにIE100PROの音が耳によみがえってきて残念に思うこともある。またノイズキャンセリングを働かせるとわずかに音質が低下する。

それでも、もうノイズキャンセリングなしは考えられないから、次に買い換えるのもワイヤレスイヤホン一択。有線と違ってワイヤレスは高くても5万円から10万円くらい。でもiPhoneのAACコーデックではおそらくその価値を発揮できない。それを回避する選択肢は幾通りかあるとはいえ、どれも一長一短。まあそれをいろいろ考えるのも趣味のうちではあるが。まだCKS50TW2は買ったばかりだし、半年か1年後にまた楽しく悩みましょう。

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おしまい

wassho at 21:48|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月27日

オーテク ATH-CKS50TW2 その2

前回に書き忘れていたことがふたつあった。

<書き忘れていた その1>

タイトルにあるオーテクとはイヤホンやヘッドホン、それにマイクやオーディオケーブルなどを作っているメーカーであるオーディオテクニカのこと。オーディオテクニカの製品は昔から馴染みがあるけれど、オーテクなんて呼ばれていると知ったのは今回が初めて。ただしそう呼んでいるのはマニアに限られる。

日本語、特に外来語やカタカナ言葉はちょっと油断をすると?いつの間にか短縮される。それはタイパ(これもタイム・パフォーマンスの略)が叫ばれ出した昨今に始まった話ではなく、かなり昔から。パンストがそんな短縮単語の始まりだとの説があって、それを私は信じている(^^ゞ ちなみに日本でパンストが売り出されたのは1968年(昭和43年)。

ついでに「テクニカ」は英語にないので、ネーミング的に語呂を合わせた造語だと思っていたら、どうやらラテン語から採ったようだ。意味は英語のtechniqueと同じで技術や技法。
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<書き忘れていた その2>

今年の夏にご臨終となった携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1A。その原因はイヤホンジャックの飛び出しに端を発した内部の回路基板のズレだと推測している。
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再生中に音楽が止まる症状が出始め〜それがだんだんと進行して5分で止まるようになって使わなくなった。ワイヤレスイヤホンのATH-CKS50TW2を買ったのはそれから4ヶ月後。それでどうなっているか久しぶりに聴こうとするとーーー

故障して放置した電気製品がなぜか独りでに治っているケースはまれにある。聞いたところによると埃やゴミによって接触不良やショートを起こし、それが剥がれることによって正常な作動に戻るとのメカニズム。

以前に映らなくなった故障の原因がよくわからない古いテレビの内部に、リサイクル業者が水を掛け流して修理する?様子を見てビックリしたことがある。数字は忘れたがけっこうな比率で治るらしい。ただし乾燥に1年以上掛けるとか言っていて再びビックリ。

もっともDP-X1Aの内部はほとんど密閉されているようなものだから、今回はそれには当てはまらないと思いつつ、それでもミラクルを期待してまずは充電。すると「充電がない」のマークが点滅し続けて充電が始まらない。これは電池が完全に空っぽの場合にはよくある現象。しばらくすれば充電が始まる。しかし1時間経っても2時間経っても1日が過ぎても充電が始まらない。別のケーブルや充電アダプターでも試したも結果は同じ。

回路基板のズレが電源部にまで及んだのだろうか? でも4ヶ月前にそんな症状はなかったし、使わなくなって以降は棚に置いたままで動かしていない。つまりズレが拡大する状況にはなかった。ナゾ ともかくWi-Fiにつなげばネットくらい見られると思っていたのに、本当のガラクタになってしまった(/o\)



さて初めてのワイヤレスイヤホンとなるCKS50TW2。
その音を聴いた感想は。

最初はすごくこもったような音がした。イヤーピース(耳の中に差し込む部分)に運送時の保護用スポンジでも挟んであるのかと確かめたくらい。とりあえず耳に付けずに3時間ほど音楽を鳴らす。少しマシになってきた。10時間で今聞いているのと同じレベルになる。

オーディオ製品、特にスピーカーやイヤホンは振動して音を出す部分の動きが渋くて、最初は十分な性能を出せない場合がある。それが時間と共に馴染んで改善するのがエージング。人間のアンチ・エイジングは「エイジング」なのに、オーディオは「エージング」と呼ぶのが一般的。スピーカーと違ってイヤホンは振動板がごく小さいし、鳴らしっぱなしにしておけるのでエージングも早く済む。

それでまともに鳴るようになったCKS50TW2と、それまで使っていた有線イヤホンであるゼンハイザーの IE 100 PROを較べるとどうか。

正確には

   DP-X1AのDACとアンプを経由したIE100PROの音

   iPhoneからAACコーデックのブルートゥースで送り込み
   CKS50TW2のDACを経由したCKS50TW2のイヤホン部の音

の違いである。音源はAmazonミュージックのハイレゾ。なおワイヤレスイヤホンにもアンプが内蔵されているのか、あるいはDAC素子がアンプを兼ねているのかはよく知らない。

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最初から予想がついていた通り、これはIE 100 PROの音のほうが断然いい。DP-X1Aが起動すらできないのでIE100PROは記憶の中の音との比較になるものの、どうだったかなあ?と迷うことなくすぐに判断がついた。もっとも定価ベースで11万円を超えるDP-X1A&IE100PROの組み合わせと、同じく定価ベースで2万5000円しないCKS50TW2が同じレベルならおかしい。

音質を言葉で説明するのは苦手。それでもあえて表現するなら、まずCKS50TW2はIE100PROと較べて音の広がりがない。いかにもイヤホン的な音の鳴り方。次は表現が難しいがCKS50TW2は、主旋律以外の音がよく聞こえない・埋もれている・音数が少ないとの印象。もちろんDACなどの電気回路や振動板は、主旋律とそれ以外の区別なんかしない。当然ながらそのような表現は論理的ではないとはいえ、そう聞こえるのだから仕方がない。

なお先ほど「正確には〜」と記した要素のどれが、この結果にどれくらい寄与しているのかはもちろん判別不能。でも何となくDACのレベルの違いが大きいような気もしている。

ただしIE100PROと較べれば上記のような表現になってしまうものの、このCKS50TW2の音が悪いかというと、まったくそんなことはなく、購入以来のほぼ毎日、外出時には楽しく音楽を聴けている。ちょっと線が細い気もするがキレイな音でもある。まあ耳が慣れてきたせいもあるだろうけれど、価格なりのクオリティは充分に保たれている。

そういえば以前にソニーのMDR-ZX660というヘッドホンを買って、あまりの音のひどさに商品到着後73時間で別のヘッドホンに買い換えた経験があったなあ(/o\)


さてCKS50TW2の音質について少し書いた。
でもこの製品の音質評価基準はそこじゃない。




ーーー続く

wassho at 22:11|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月26日

149日咲いた百日草、そして2025シーズンのチューリップは

11月10日のブログに、5月2日に種をまいて7月26日に初開花した百日草は、
この日で107日間咲き続けていると書いた。

これがそのときの写真。
全体的にはパッとしないとはいえ、
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いくつかはキレイな姿を保っていたし、
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数日前に咲いた花もあった。
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それから1ヶ月が経った12月11日。
自分のベランダで咲いているから写真に撮っているものの、
公園などにあったら見向きもしないレベルに。
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この時点ではまだツボミがあったが、
結局これは開花しなかった。
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葉にナゾの粉ふき現象。
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12月16日。
色鮮やかな最後の姿。
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12月22日。
日の当たり方が16日とは違うし、またカメラも異なるので厳密には較べられないとしても、1週間でずいぶんと色あせた。
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5つほど残っていた他の花も同じく。
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株にはほとんど緑が残っていない。
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植物を育てたら朽ち果てるまで見届けるのが私のガーデニングスタイル。
しかしもう年末だしベランダの掃除もかねて、この日で撤収。

7月26日から12月22日まで149日。
ちょっと数字を盛って百五十日草だったとしておこう。
百五十日草

公園などで見てイメージしていた咲き方とは、
まったく違っていたのは今までにも書いてきた。
でも150日もベランダに彩りを添えてくれて満足である。



ところで2011年シーズンから続けてきたチューリップのガーデニング(球根を植えるのは2010年秋冬、咲くのが2011年春)を、2023年シーズンは植え付けなかった。特に理由はないが13年もやってちょっと飽きた。

1回だけ休むつもりだったのに2024年シーズンも植え付けず。
理由はコロッと忘れていたから(^^ゞ

反省して2025年シーズンは再開するつもりマンマンだったのにーーー

百日草はチューリップを植えていたプランターで育てていた。百日草というくらいだから7月に咲いて、長くても10月には終わっているだろうと。チューリップの球根を植えるのは11月後半から12月中頃なので、それで充分に間に合う計算。

それがまさか百五十日草になるとは。

幅65センチの65型プランターは8つある。百日草に使っていたのは3つで、残りの5つに規模を縮小して植える手もあった。しかし動かせないプランターが3つあると、ベランダで土を混ぜたりするスペースがなくなってしまい作業がものすごく大変になる。

11月中頃の時点で8つのプランターにフルスケールで植えるのは諦めて、近所で赤白黄色ピンクを5球ずつ程度買ってきて合計20球ほどで、こぢんまりと再開するかと方針変更(いつもは通販で球根購入)。ちなみにフルスケールでは、1つのプランターに8列・7列・8列の23球 × 8プランターの184球。

なおチューリップ球根の植え付けは年内がタイムリミット。
22日に百日草を片付けたのはその意味も合った。

午前中にその作業を終え、すぐに球根を買いに行ったのだがーーー

近所のスーパーの園芸売り場には原種系の変な形の赤チューリップしかなかった。少し遠くにあるホームセンターは全滅。その近くのガーデニング店も白チューリップが売れ残っていただけ。2週間前にスーパーの園芸売り場をチェックしたときは、まだ品揃えが豊富だったのに。なぜあるときに買っておかなかったのかと後悔しきり(/o\)

そんなわけで2025年シーズンもチューリップはお休み。
ちょっと残念。

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wassho at 23:48|PermalinkComments(0)   *チューリップ以外 |   *チューリップ

2024年12月22日

九品仏の紅葉 連続6シーズン目

12月19日のブログに、今年は秋バラも紅葉も名所に出かけなかったと書いた。後者について、昨シーズンは紅葉・黄葉を13箇所も見て回ったからまあ1年くらいいいかと思っていたのに、12月16日に中目黒公園で、そこそこ色のキレイな紅葉を見てスイッチが入ってしまい。

それで遅ればせながら、昨日21日に自由が丘近くにある九品仏(くほんぶつ)浄真寺へ。タイトルにあるようにここを訪れるのは2019年から連続6シーズン目である。それくらい気に入っている。ここの紅葉が他と較べてひときわ鮮やかな赤色なのがその理由。自宅から30分と便利な場所にあるけれど、おそらく1時間でも同じだけ通っていただろう。それくらい気に入っている(再掲)。

数えてみると過去5年間に11回も九品仏についてブログにしていた。
さすがにもう書くことがない(^^ゞ

これから書く内容はおそらく同じような話を既に書いているはず。写真もだいたいいつも同じ場所で撮っている。もう今回は重たいデジカメは持たずに出かけiPhoneで撮影。そして今回はあっさり書くつもりなので、もし九品仏について興味を持ったら、文末の「九品仏」のタグをクリックして、過去11回のブログを表示させてちょうだい。



自由が丘の駅からは徒歩10分程度で着く。
九品仏の入り口は南側の総門と東門がある。
もし自由が丘方面から来るなら、この東門より入るのをお勧めする。
それは門をくぐるとまるで京都か奈良の寺にワープしたような雰囲気を味わえるから。
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10分前までこんな都会の雑踏にいたとは信じられないでしょ。
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そしてこんな紅葉を間近に。
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総門から参道を見下ろした写真。この参道の紅葉もなかなかの光景だけれど、今年はもう見頃が終わってしまった。
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総門を入ったすぐの場所は最盛期だと極楽浄土レベルの紅葉になる。
今回は残念ながら少し盛りを過ぎている。
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で〜も、
逆光で見れば撮ればこの通り。
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そしてどうよ、この赤の鮮やかさ。
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これが九品仏でもっとも色鮮やかなモミジ。
血のような色がたまりませんーーーと書くとアブナイ人になってしまう(^^ゞ
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赤に目を奪われましょう。
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九品仏はこの仁王門を境にエリアが分かれている。
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仁王門より奥は黄葉の比率が高い。
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今回で6シーズン目なのに、この東京都天然記念物の大イチョウの黄葉はまだ見たことがない。それはこれがモミジの紅葉より先に色づいて先に落ちてしまい、九品仏を訪れるのはモミジの紅葉にあわせるから。ご近所なんだし来年は大イチョウの黄葉の時期にも来ようか。
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大イチョウ以外にもイチョウはあるし、
大イチョウのイエローカーペットも楽しめる。
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紅葉&黄葉のツーショット。
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境内のさらに奥は再び紅葉ゾーン。
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グルッと回って本堂前の紅葉。
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実はこれ、見頃過ぎが始まっていて順光だと傷みも目立つのだが、
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逆光ならこんなにキレイになるのが写真のオソロシさ?
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最後にベンチに座って血の色モミジをしばし眺める。
隣のモミジと赤色のレベルが違うでしょ。これぞまさに紅(くれない)!
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紅葉は秋の風物詩ーーーだったのが地球温暖化やヒートアイランド現象かの影響で、東京ではそのうち正月の風物詩になると以前に半分冗談で書いた。しかし12月21日にこれだけの紅葉をまだ見られるのだから、そろそろ本当にそうなりそう(/o\)

それはともかく毎年その美しさに目が喜ぶ九品仏の紅葉である。

wassho at 10:37|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2024年12月21日

オーテク ATH-CKS50TW2

携帯プレイヤーが壊れて〜とりあえずしばらくはiPhoneをその代用とする〜イヤホンジャックのないiPhoneでどうやってイヤホンを使うか〜についてタイトルを変えながら書いてきたのが過去5回のブログ。

結論から書くと選んだのはワイヤレスイヤホンで、
機種はオーディオテクニカのATH-CKS50TW2。
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本日現在、Amazonで2万1800円、eイヤホンで2万2640円となっているが、購入したのはブラックフライデーのセール期間中。Amazonより500円ほど安かったeイヤホンにて1万8315円でお買い上げ。現在のAmazon価格と較べて3485円も得してラッキー。定価というか公式ページでの販売価格は2万3980円。

ただしメジャーどころで最安値だったのはノジマで、eイヤホンよりさらに468円安い1万7847円だった。でも今までノジマで購入した経験がなく、新たに会員登録やカード番号を入力するが面倒で、ついeイヤホンでポチッと。ちょっと反省。

CKS50TW2には黒、ベージュ、グリーンの3色がある。黒では当たり前すぎてつまらない。最初はベージュにするつもりだったものの、補聴器みたい?と思って消去法でグリーンに。オレンジ色あたりが欲しかったな。
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前々回〜前回と携帯用DACとワイヤレスイヤホンのメリット・デメリットについていろいろと紹介した。最終的に選択の決め手となったのは、現状ではワイヤレスイヤホンにしか備わらなくなったノイズキャンセリング機能。今まで使ったことがなかったので一度は試してみたかった。

携帯DACでの対抗馬を紹介しておくと、

ドングル型のラディウスDA70C。
Amazon現在価格1万5950円、ブラックフライデー価格1万1800円。
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変換アダプターはMokoというブランドの製品。
Amazon現在価格1198円、ブラックフライデー価格898円。
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以前に書いたように変換アダプターは規格や仕様がややこしく、また接続する機器との相性があって、安いとはいえ買ってみないと上手くつながるかどうか不安な代物。これはネットを探っていたら私と同じiPhone12mini、そしてDA70Cではないけれど同じメーカーのDACと一緒に使っている人がいて、たぶん大丈夫かなと。

携帯DAC+変換アダプター合計はブラックフライデー価格で1万2698円。こちらの方がCKS50TW2より5617円安いし、おそらく手持ちのイヤホンとの組み合わせでは音質的にも上。それでもノイズキャンセリングへの興味が勝ってしまった。



そして、あまたあるワイヤレスイヤホンの中からどうしてCKS50TW2を選んだのか? 実はこれがどうもよく思い出せない(^^ゞ 何となく気がついたらこれを選んでいた感じ。

間違いのないところを選ぶならアップルの AirPods4 か AirPods Pro2。AirPods4はノイズキャンセリングの有無でバージョンが分かれていて、ノイズキャンセリング付きがAmazon価格で2万8596円。上級機となるAirPods Pro2は3万4354円。
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ただし耳に入れる部分に注目。AirPods4は昔のイヤホンのように耳穴に被せるタイプ。AirPods Pro2はイヤーパッドといわれる穴の空いた耳栓のようなものを耳穴に差し込むタイプ。それぞれインナーイヤー型、カナル型と呼ばれる。

2007年に初めてiPodのイヤホンを純正以外に買い換えてから、ずっとカナル型を使っているのでインナーイヤー型はあまり気が進まない。そうするとAirPods4=3万4354円となり、次の携帯音楽プレーヤーまでのつなぎとしてはちょっと高い。

ちなみに昔のイヤホンはほぼすべてがインナーイヤー型。しかもイヤホンの裏側が開放されている作りが多かった。
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満員電車の中でイヤホンから漏れるカシャカシャ音がうるさいと社会問題にもなっていた。しかし電車の中で音楽を聴いている人がその当時より圧倒的に多くなったにも関わらず、そんな話題を聞かなくなったのは、今の音楽用イヤホンはほとんどがカナル型であまり音漏れしないのがその理由。

アップル以外はソニー、ゼンハイザー、BOSEあたりも見たが何となく最終的にCKS50TW2に決まった。3万円以上のイヤホンに手を出さなかったのは、つなぎとしてはもったいない、あるいは私の耳には分不相応に思う気持ちもあったが、iPhoneのブルートゥースはAACのコーデックで音質を下げているのだからとの意識も働いた気がする(前々回参照)。

なおアンカー(Anker)はモバイルバッテリーやケーブルのメーカーだと思っていて、その製品をたくさん持っている。調べているとイヤホンのラインナップも幅広くて、なかなかの人気ブランドになっていると今回初めて知った。5000円〜2万円ちょっとまでの価格レンジ。



CKS50TW2はいわゆる低音重視型のイヤホン。これはロック、あるいはヒップホップやEDMなどのダンス系ミュージック、平たくいえば派手な音楽に向く機種と一般的には考えられている。でも以前に何度か書いたように、音楽全体に占める低音の割合が低いクラシックこそ低音重視型が向いていると考えていて、過去にもそのタイプのイヤホンを何度か選んでいる。

あっ、書きながら思い出したけれど、CKS50TW2が目に留まったのは低音重視型だったのも大きい。どうして半月前の出来事を忘れるかな、ヤバイぞ(>_<)


それ以外の特徴としてCKS50TW2はバッテリーの持ち時間が長い。ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体を直接充電するのではなく、

  イヤホンを充電ケースにセット
  ケースに充電ケーブルを差し込んで充電

する。また充電ケースにもバッテリーが内蔵されており、外出時などは充電ケースにイヤホンを戻すと、そこから充電される仕組みになっている。

そしてCKS50TW2のバッテリー持続時間は公称で

    イヤホンだけで25時間、充電ケーズも併用すれば65時間

(65−25)÷ 25 = 1.6となり充電ケースでイヤホンを1回半ほど満充電できる計算。

ただしノイズキャンセリングを使用すれば、その回路がかなり電力を消費するようで、イヤホンだけで15時間、充電ケース併用で40時間となっている。これはノイズキャンセルを使用しない場合と較べて約60%の持続時間。

他メーカーの機種を調べると

 アップル AirPods4 重さ4.3g
    イヤホンだけで5時間、充電ケースも併用すれば30時間

 アップル AirPods Pro2 重さ5.3g
    イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば30時間

 ソニー WF-1000XM5(Amazon価格3万1395円) 重さ5.9g
    イヤホンだけで12時間、充電ケースも併用すれば36時間

 BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(Amazon価格3万600円) 重さ6.24g
    イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば24時間

数字はノイズキャンセリングを使わない場合の値。それにしてもイヤホンだけの持続時間の4機種平均は7.25時間。CKS50TW2の25時間がいかに桁外れかわかる。どうしてこれだけこんなに持続時間が長いのか。オーディオテクニカのホームページにその理由は書かれていなかった。

もっともCKS50TW2は片耳分7.2gで他メーカーのイヤホンより重い。それでも一番軽いAirPods4との差はたったの2.9g。それでいてバッテリー持続時間の差は20時間もあり5倍の開きとなっている。例えばスマホのバッテリーやクルマの燃費で5倍の違いなんて考えられない。何か凄い省エネ技術が込められているのか? だとしたらどうしてその技術をアピールしない? ちょっとナゾ

ちなみにオーディオテクニカでワンランク下のCKS30TW+(Amazon価格1万2700円)だと、イヤホンだけで7.5時間、充電ケースも併用すれば20時間と他社と同じような値。重さも4.6g。この機種はCKS50TW2と今年の9月に同時発売。なのにどうしてこんなに違う?


ついでに持続時間を重さで割った数値を計算してみた。

  CKS50TW2   25時間   7.2g 時間÷重さ=3.47
  CKS30TW+   7.5時間  4.6g 時間÷重さ=1.63
  AirPods4    5時間   4.3g 時間÷重さ=1.16
  AirPods Pro2  6時間    5.3g 時間÷重さ=1.13
  WF-1000XM5  12時間   5.9g 時間÷重さ=2.03
  QuietComfort  6時間    6.24g 時間÷重さ=0.96

もちろんイヤホンの重さはバッテリーだけが占めているわけじゃない。それにしてもCKS50TW2は驚異的な数値。ますますナゾ

しかし充電せずに25時間も鳴らせるとは、考えてみれば無駄にスタミナのあるバッテリーともいえる(^^ゞ 持続時間をもう少し削って小型軽量化したほうがよかったという気もしなくはない。まあでもバッテリーとはやがてヘタって持続時間が短くなっていくもの。4年前に買ったiPhoneはバッテリー容量が新品時の81%と表示されている。でも体感的には半分。AirPods4の持続時間は5時間だけれど、もしそれが半分になったらちょっと厳しい。



ワイヤレスイヤホンは本体に電源のオンオフスイッチがなく、充電ケースから取り出すと電源が入り、戻すと電源が切れる仕組みが多い(今まで使ったことがないので詳しくは知らない)。したがって充電ケースの携帯は必須。

それがこのCKS50TW2ではイヤホンにマグネット部分があり、イヤホンを離したりくっつけたりして電源をオンオフできる。つまり操作に充電ケースが不要。
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これは画期的な設計らしい。でも充電ケースを持ち歩いた経験がなくイマイチ有り難みが理解できず(^^ゞ それに充電ケースなんて小さなものだし。
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また充電ケースの持ち歩き不要がセールスポイントだから、なお一層イヤホン本体のバッテリー持続時間を強化したのかも知れない。だとしても10時間あれば十分とは思っているが。



聴いたり使ってみての感想は次回に。
それはイヤホンに対する考え方が根底から変わる体験だった。




ーーー続く

wassho at 12:47|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月19日

12月にヒマワリ!

目黒川沿いを歩いていて、
気まぐれで中目黒公園に入る。

赤が鮮やかな紅葉が私好み。
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そういえば今年は秋バラも紅葉も名所に出かけていない。特に理由はなく何となく出かけそびれて。夏の暑さがずっと続いて、それが終わったかと思ったら急に寒くなったせいかも知れない。


昨年の秋にここで見つけて、その姿に驚いたカリン
もう実は落ちたか収穫したのかな。
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こちらは昨年10月28日の写真。
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こんな花も咲いていました(^^ゞ
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それでビックリしたのは、
この日はもう12月16日なのにまだヒマワリが咲いていた!
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10月2日に芦花公園へ彼岸花を見に行ったら、ヒマワリが咲いていた話をブログにした。またここ中目黒公園では、カリンを見た昨年の10月28日にもヒマワリを見ている。いったいヒマワリはいつまで咲くのだろう。

この昨年10月28日の写真と見較べると、もうずいぶんと末期な様子。
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既にツボミも残っていない。
それでもまだしばらくは黄色い姿を保ちそうである。
とりあえずヒマワリには、年内一杯まで咲き続ける品種もあると覚えましょう。
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wassho at 19:32|PermalinkComments(0) お花畑探訪 

2024年12月18日

しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その3

さてイヤホンジャックのないiPhone。
イヤホンを使って音楽を聴く方法は

(1)ライトニング端子のついたイヤホンを使う
(2)外付けの携帯用DACを使う
(3)ワイヤレスのイヤホンを使う

の3択。

このうち(1)は2つ前のブログで紹介したように、低価格ゾーンの商品しかないので対象から除外した。今回は次の携帯音楽プレイヤーを買うまでの暫定措置だけれど、既にイヤホンは持っている私にとっては一番安上がりな方法でもない。


そして(2)と(3)を比較するとなかなか微妙なのが困りもの。

まずは携帯用DAC。
一番のメリットは耳の形と鼓膜に馴染んだ今までのイヤホンがそのまま使えること。現在使っているゼンハイザーの IE 100 PROはけっこう気に入っている。

次にワイヤレスイヤホンと違って充電が不要。大型のDAC以外、つまりスティック型とドングル型のDACなら電力はスマホから供給される。それがスマホのバッテリーをどの程度消費するのかは知らない。でもとりあえずiPhoneさえ充電されていればOKなのは私にとって魅力的。

iPhoneの充電を忘れることはまずないものの、外出してから携帯音楽プレイヤーの充電忘れに気付くのはよくあった。そのiPhoneも購入したのは4年前なのでバッテリーがヘタり気味。だから外出時は常にモバイルバッテリーを持ち歩いている。もちろんそれで携帯音楽プレイヤーへも充電できる。しかしモバイルバッテリーも充電が切れていて往復ビンタを食らった経験は数多く(^^ゞ

そして前回に書いたようにワイヤレスイヤホンと違って、携帯用DACはブルートゥースによる音質低下もない。

またドングル型なら1000円から売っている。さすがにそれではちょっと不安だとしても、数千円クラスの製品を一時しのぎとして使うのも賢い選択のように思える。


デメリットはまずかさばる点である。

こんなスマホより大きなサイズは論外。このタイプはDACだけではなくアンプも入っていて通称でポタアンと呼ばれている。ポータブルアンプの略。画像はhttps://x.gd/BRoB6から引用(短縮URL使用)
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ポタアンとスマホがバラバラでは持ち運びにくいので、このような結束バンドを使うのが一般的。当然ながらスマホの操作性には影響が出る。画像はhttps://x.gd/xyPrvから引用(短縮URL使用
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このポタアンとスマホの関係は、レンズはカメラに付ける部品なのに、超望遠レンズになると逆にレンズにカメラを付けるようになるのと似ている。画像はhttps://x.gd/o6cAyから引用(短縮URL使用)
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スティック型あるいはドングル型のDACなら、それなりにコンパクト。画像はhttps://x.gd/S0l9Vとhttps://x.gd/JyLrMから引用(短縮URL使用)
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それでもスティック型はもちろんドングル型でも、ケーブルの一部が機材と置き換わるので、ポケットの中で収まりは悪そう。画像はhttps://x.gd/pH2Teから引用(短縮URL使用)
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さらに2つ前のブログで書いたように、ドングル型で1万円以上クラスはもうライトニング端子のものはほとんど売っておらず、USB-C端子への変換アダプターが必要で、これがなかなかのくせ者。また変換アダプターを使って接続箇所が増えると、ポケットの中で力が加わったときに接触に問題が起こりそうなのも気がかり。

また当然ながら、携帯用DACを使っている間はスマホに充電ができない。先ほど書いたようにバッテリーがヘタっているから、ときどき外出中に充電している。まあその間くらいは音楽を聴かなくても我慢できるけど。



次はワイヤレスイヤホン。

こちらはワイヤー=ケーブルレスだから携帯用DACと違って取り回しの心配はない。サイズは普通のイヤホンと較べて大きく重くなるが、多くの人が使っているから許容範囲なのだろう。逆に耳から外れ落ちて壊れたり、コロコロ転がっていかないかちょっと心配。普通のイヤホンはケーブルによってそれなりの嵩(かさ)があるけれど、それがなければ身の回り品の中でも極めて小さな部類なので紛失してしまいそうでもある。

音質に関しては仮に携帯用DACとワイヤレスイヤホンが同じDAC素子を使っていたとしても前回で書いたように、ワイヤレスイヤホンはブルートゥースのコーデック過程で音楽信号の情報量がそがれるので不利になる。

ただしCDとハイレゾでもそうだが、音楽信号の情報量による音質の違いというのは、表現は難しいが「音のキレイさ」では大差ない(少なくとも私の耳には)。違うのは音の響き、広がり、立体感など。それらはオーディオ的には大切な要素とはいえ、歩いたり電車に乗っているときにそこまで聴き取れてるかなとの思いはある。

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携帯用DACになくてワイヤレスイヤホンにあるアドバンテージはノイズキャンセリング。ノイズをキャンセルする、実際には無くすではなく低減する機能で、周囲の騒音にあまり邪魔されずに音楽を聴くことができる。

ノイズキャンセリングにはパッシブとアクティブがある。パッシブ=自ら働きかけない、受け身、受動的なノイズキャンセリングとはいわゆる耳栓効果。イヤーピースという耳穴と触れる部分のパッドの密着度を高める、遮音性の高い素材を使うなど。もちろんこれなら有線イヤホンでも可能。

一方のアクティブ=自ら働きかける、積極的、能動的なノイズキャンセリングは、音すなわち音波の特性を利用した電気的な仕組み。

音に限らず電波でも海の波でも、その運動をグラフにすると次のような形になる。画像はhttps://school-turnup.com/p-27520/から引用
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アクティブ・ノイズキャンセリングはイヤホン外部の音をマイクで拾い、それと逆位相の音を(音楽とミックスして)イヤホンのスピーカーから鳴らし、その外部の音を打ち消す機能。逆位相とは波形が同じで周期が半分ずれた状態。画像はhttps://x.gd/KFoZTから引用(短縮URL使用)
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逆位相なんて難しそうに聞こえるがグラフで逆さまの形のこと。そしてキャンセリングは水の波に例えれば、押し寄せてくる波に、こちらからも波を送ってぶつけてやる仕組み。ただし原理はシンプルでも実際の騒音はグラフのように単純ではないので、ノイズキャンセリング機能は各社のノウハウの塊。


ノイズキャンセリングの製品を最初に発売したのはBOSE。1989年に航空機のパイロット向けヘッドホンとして。1995年にはソニーが一般消費者向けのイヤホンを発売。ただしこれはあまり話題にならなかったように思う。2000年にBOSEも一般消費者向けのヘッドホンを発売。これが最初はそうでもなかったものの、2〜3年かけて評価を高めヒット作となる。

すぐヒットしなかったのはノイズキャンセリングなんて誰も使った経験がなく、どんなものか理解できない→需要が高まらなかった→やがて口コミで少しずつ体験談が広まって〜との構図。またマーケティング的には音質が売り物のオーディオ製品に「無音の価値」が受け入れられたのが面白い。

ソニーも頑張っていたが2010年頃までノイズキャンセリングの代名詞といえばBOSEだった状態が続く。飛行機のビジネスクラスにBOSEのヘッドホンを持ち込む乗客が多いなんて話も聞いた。音楽を聴くのではなく耳栓としても使っている人もいたらしい。なお2015年あたりまでは単4形乾電池による駆動だった。


ところでノイズキャンセリング機能そのものはワイヤレスか有線かには関係ない。しかし現状はノイズキャンセリングが組み込まれているのは、ほとんどがワイヤレスとなっているようである。

BOSEのイヤホンとヘッドホンはすべてノイズキャンセリング付き。既に有線イヤホンは製造していないが、ワイヤレスヘッドホンは有線でも接続できる。

ソニーは音楽用でない有線ヘッドホンにノイズキャンセリング付きが1つあるのを除けば、イヤホンとヘッドホン共にノイズキャンセリング付きはワイヤレスのみ。何年か前には有線のノイズキャンセリング付きがあったと思うが、ワイヤレスの普及によって廃盤になったようだ。ただしノイズキャンセリング機能を持つウォークマン専用の有線イヤホンが1機種だけ残っている。大まかに分ければ有線は5000円以下の低価格品と10万円以上のマニア向け高級品、ワイヤレスが中間価格帯といったラインナップ。



どちらも一長一短ある携帯DACとワイヤレスイヤホン。
さあどうする?




ーーー続く

wassho at 19:56|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月15日

しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その2

イヤホンジャックのないiPhoneで、
イヤホンを使って聴く第3の選択肢は


(3)ワイヤレスのイヤホンを使う

ワイヤレスイヤホンは、2016年にiPhone7と同時に発売されたアップルのAirPodsで世間に知られるようになる。
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長く伸びた部分が「耳からうどん」と揶揄された(^^ゞ
うどんの中にはバッテリーとアンテナが入っている。
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うどんを逆手に取りシールでデコる人も。
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もっともうどんが長かったのは2019年発売の第2世代までで、
現在のエアポッドはあまりうどんが目立たない。
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ちなみにアップルが定めたAirPodsの読み方はエアーポッズ。でも世間ではエアポッドが一般的だし、エアーポッズと発音している人に今まで出会ったことはない。アップルストアの店員はエアーポッズというのかな。

なおアップル(日本)のホームページではすべてAirPodsと英語表記。エアーポッズで検索するとAirPods製品ページがヒットするが、エアポッズならなぜかiPadのアクセサリーのページに飛ばされる。そしてエアポッドならこのページだけ。しかも「エアポッツ」となっている。なにかとナゾ
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エアポッドの価格は21,800円、29,800円、39,800円の三種類。イヤホンとしてはそこそこ高額商品。でもこんなソックリのパチモンが2000円以下で売っている。それでもユーザーレビューを読むとなかなかの高評価。

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マーケットの実情把握は難しいものの、だいたい5000円前後がコスパのよい商品として捉えられているようで、1万円当たりまでがボリュームゾーンだろうか。ここ数年でワイヤレスイヤホンを付けている人を多く見かけるようになったが、やはり2〜3万円だとここまでの広まりはないように思う。

逆に有線のイヤホンだとマニア向けに50万円、100万円以上の製品も多数あるのに、ワイヤレスイヤホンは10万円止まり。後で述べるワイヤレスによる音質の制限が影響しているのかも知れない。

またほとんどのワイヤレスイヤホンは音楽を聴くだけでなくマイクもついていて、いわゆるハンズフリー通話も可能になっている。ワイヤレスイヤホンの普及につれて歩きながら一人で喋っている人も増えてきた。昔はそんな人がいればアブナイ人だと目をそらしたりしたものだけれど(^^ゞ



前回に書いた携帯用DACを使う方法と較べると、
実はワイヤレスイヤホンは音質的に不利。

音楽信号が流れる経路を示すと

<携帯用DAC>
  iPhone内の音源→ライトニング端子→携帯用DAC→有線イヤホン

<ワイヤレスイヤホン>
  iPhone内の音源→Bluetooth→ワイヤレスイヤホンのDAC
  →ワイヤレスイヤホンのスピーカー

携帯用DACとワイヤレスイヤホンに組み込まれているDACの性能はもちろん影響するが、それは製品優劣の話。構造的問題として携帯用DACがすべて有線でつながっているのに対して、ワイヤレスイヤホンはBluetooth(ブルートゥース)という無線通信でつながっている。だからワイヤーがレス。

ところでブルートゥースとはBlue=青、tooth=歯で「青い歯」。
その変な名前の由来は

 958年にデンマークとノルウェーを平和裏に統一したハーラルという王様がいた。
 彼には神経が死んで青黒い色をした歯があったため、
「青い歯」すなわちブルートゥースのあだ名で呼ばれた。
 いろいろな機器を無線でつなぐのを、国を平和裏に統一したハーラル王になぞらえて、
 その規格にブルートゥースの名前を使ったーーー

なんだって。実際は開発段階のコードネームだったのだが、規格が完成して正規の名前を付けようとしたら、ネーミング候補案がどれも商標登録に引っ掛かって、ブルートゥースがそのまま使われたらしい。


話を戻すと、
テレビやラジオやトランシーバー、それにパソコンやスマホで使うWi-Fiも無線通信。ブルートゥースはそれらと較べて微弱な電波で、主に短い距離にあるパソコンやスマホ関連の機器をつなぐ目的で使われている。具体的には電波出力がブルートゥースは2.5ミリワット、Wi-Fiは1000ミリワットとかなり違う。それでブルートゥースの電波が届くのは10m前後。

電波の強弱は音質に無関係だけれど、問題はブルートゥースは音楽信号を送る際に、データ圧縮技術を使った通信になること。圧縮するのは通信量を減らすため。送信側で圧縮して、受信側でそれを復元する仕組み。

音楽信号の圧縮には、圧縮する際に

  「間引いて圧縮」   元の信号と同じに復元できない→ロスが出る→ロッシー
  「間引かないで圧縮」 元の信号と同じに復元できる→ロスがでない→ロスレス

の2種類がある。

間引くのは圧縮率を高めるため。そしてブルートゥースは間引いて圧縮するロッシー。だから間引いた分だけ音質は低下する。

またブルートゥースが圧縮する仕組みをコーデックと呼び、
いくつかの仕様がある。

  SBC、AAC
  aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive
  LDAC、Samsung Scalable Codec

このうちSBCとAACがベーシックなコーデック。それ以外はより高音質なコーデックとされる。間引いているのに変わりはないが、より巧みに処理しているのだろう。

そしてiPhoneが対応しているコーデックはSBCとAACだけ(/o\)

音楽もだんだんとハイレゾが主流になってきている。ハイレゾの簡単な説明はこのページの中程を読んでもらうとして、CDより解像度が高い=情報量が多いのがハイレゾなのに、ブルートゥースで間引いたら本末転倒。もちろんそれを聴き分けられるかどうかはまた別の話だし、どれくらい間引くのかもよく知らない。だから気分的な問題とはいえオーディオはそれが大事?




ーーー続く

wassho at 13:32|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月14日

しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして

再びタイトルを変えて前々回からの続き。


いずれ新しい携帯音楽プレーヤーを買うとしても、しばらくはiPhoneをその代用として使うつもり。その理由は「外出時の音楽を再開しよう」と思い立ったときに、携帯音楽プレーヤーをお店に見に行く暇がなかったから。それは音質チェックのためではない。お店でちょっと聴いた程度ではよくわからないし、だいたい音質の優劣は価格に比例するものと割り切っている。

チェックしたかったのは操作性。
ご臨終となったオンキョーDP-X1Aは音質には大変満足していたものの、標準で搭載されている音楽再生アプリの操作性が最悪 of 最悪の部類だった。それで途中からfoobar2000というアプリを入れた。そんな経験があったので店頭で実際に操作して確かめたかった。また当時のブログにDP-X1Aの操作性の悪さを書こうとして、文章で説明するのは至難の業だった記憶がある。それはネットのクチコミレビューを読んでも操作性についてはあまり情報を得られないのを意味する。だからお店で触って確かめるしかない。



さて
今ではほとんどのスマホにイヤホンジャックがない。
画像はhttps://x.gd/MVkKTから引用編集(短縮URL使用)
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iPhoneでイヤホンジャックがあったのはiPhone6まで。2016年9月に発売されたiPhone7で廃止された。その流れはAndroidスマホにも広がり、現在もイヤホンジャックがついている機種は全体の2割程度らしい。

イヤホンジャックがあるAndroidは低価格のスマホと、逆に高音質の音楽再生を売りにしている高級スマホ。それとゲーミングスマホと呼ばれる機種。これは音声がワイヤレス接続だと映像に対してわずかに遅れが生じるので、それがゲームの支障となるのが理由。


イヤホンジャックが廃止されたのは、それによってスマホをより薄く設計できるからと説明されることが多い。そこで確認のためiPhoneの厚みを較べると

  イヤホンジャックあり iPhone6  6.9mm
  イヤホンジャックなし iPhone7  7.1mm
  イヤホンジャックなし iPhone16 7.8mm (iPhone16が最新型)

増えとるやないか!!
なお、この数値はカメラレンズ部分の出っ張りは含んでいない。

厚みだけでなく全体的なスペースの観点でイヤホンジャックが廃止された、あるいはイヤホンジャックによる防水性の低下を避けるためともいわれる。しかしイヤホンジャックがあった頃と較べてスマホ自体が大型化しているし、スマホには充電のための差し込み口やスピーカーの穴もあるわけで。つまりこれらは合理的説明になっていない。

アップルがワイヤレスイヤホンを売るために強引にイヤホンジャックを廃止し、その戦略的おいしさに気付いたサムソンが追随したなんて陰謀論もある。本当の理由を誰か教えて欲しい。



まあとにかく私の持っているiPhoneにはイヤホンジャックがない。
その場合に内蔵スピーカー以外で外出時に音楽を聴く方法は次の3つ。

(1)ライトニング端子のついたイヤホンを使う

充電や有線でのデータのやりとりに使う端子は、9月に発売されたiPhone16からAndroidスマホと同じくUSB-C端子に変更された。それ以前のiPhoneはライトニングという端子。写真で先端が白いのがライトニング、その隣がUSB-C。なお端子やプラグが突っ込むほうで、ジャックが差し込まれるほうね。
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私のiPhoneはライトニングを使っている機種。
イヤホンには通常のイヤホンプラグの代わりにライトニング端子がついている製品があり、それなら差し込む場所が違うだけで従来のイヤホンと同じように使える。

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ただしイヤホンジャックから流れてくるのはアナログの音声信号で、ライトニングのジャックからはデジタルの音声信号。イヤホンを鳴らすにはそれをアナログに変換しなければならない。上の写真で金属のライトニング端子の下の黒い部分にその部品が組み込まれている。

ライトニング端子のイヤホンはノーブランド品が800円くらいから売られている。写真のは10万円クラスの高級イヤホンも作っているラディウス社製。そのブランドでもこれは3000円台。つまりライトニング端子がついたイヤホンは低価格ゾーンの商品。

今まで1万円前後のイヤホンを使っているので、そのクラスではちょっともの足らない。



(2)外付けの携帯用DACを使う

DACとは「ダック」と読み「デジタル・アナログ・コンバーター」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置あるいは素子。それがあれば今までのイヤホンが使える。

携帯用DACにはスマホより大きな製品もある。
写真下はスティック型と呼ばれる一般的なサイズ。画像はhttps://x.gd/umdg7とhttps://x.gd/sssAeから引用編集(短縮URL使用)
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そしてもっと小さなタイプはドングル型と呼ばれる。

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ドングル dongle とはコンピューター関連の小さな装置を意味する。
英語でぶら下がるがdangleで、それをもじった俗語あるいは造語。

もともとドングルはパソコンソフトのコピー防止のプロテクト装置として考案された。パソコンにソフトをインストールした後、そのソフトとセットになったドングルをパソコンに接続しないとソフトが起動しない仕組み。30年前はそんなソフトもあったけれど、(私が使う範囲で)今はほとんど聞かない。


ライトニング端子のカバー部分に組み込まれているDAC素子。
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低価格のドングルDACは1000円くらいで売られている。
基本に大きさと価格と性能は比例して

  大型DAC > スティックDAC > ドングルDAC

ただしそれぞれのタイプの高級品と普及品がクロスオーバーする領域がある。
これはちょっと高級な1万円前後のドングルDAC。

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問題はこのクラスのドングルDACでiPhoneに刺せるライトニング端子の製品はもうほとんどなくてUSB-C端子になってしまうこと。

その場合はUSB-Cをライトニングに変換するアダプターを使う。
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アダプターは1000円ほどのものだが、OTG仕様じゃないといけないとか、MFI認証がついているかとか、またドングルDACやiPhoneとの相性もあったりして、どれを選べばいいのかけっこう困るパーツでもある。




ーーー続く

wassho at 12:07|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月10日

携帯音楽プレーヤーがないと困るのは

タイトルを変えて前回からの続き。

携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1Aが夏にご臨終。しかし2004年の夏にiPod miniを買ってからの20年間というものは、外出時には耳にイヤホンが刺さりっぱなしだったので、しばらく気分転換に外で音楽を聴くのをやめていた。もちろん耳に刺さりっぱなしとは一人で歩いたり電車に乗っている間だけですよ。

音楽がないと寂しいかなと思っていたのに、それは初日最初の15分くらいだけで、その後は別に平気。人間とはまことに環境に順応するものである。

でもそろそろ再開しようかと。
それには外でも音楽を聴いていたほうが楽しい以外に、もうひとつ理由がある。

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私が聴いている音楽は感覚的な把握でおそらく90%がクラシック。残り10%は女性ジャズボーカルと、70〜90年代の懐かしの洋楽ロックやポップス、同じく懐かしめのJ-POPのカバーアルバムが均等くらい。ウン、最近の音楽はまったく知らない(^^ゞ 20代の頃はいわゆる音楽シーンの最前線に立っている自信があったのに、それも今は昔ーーー

その圧倒的に多いクラシックをどう聴いているかというと、まずネットのCD評などで良さそうなアルバムを探して「次に聴くリスト」を作る。具体的にはタワレコでそのCDを販売しているページをドラッグ&ドロップしてURLロケーションファイルにするだけで手間は掛からない。昔はその中でこれはと思うものをCDで買っていたが、2021年からはAmazonミュージックのサブスクにしたので、それらを片っ端から聴いている。

そして聴き終えたアルバムを4通りにランキング。

 (1)よかった、また聴く
    携帯音楽プレーヤーにもダウンロードして外出時にも聴く

 (2)まあまあよかった、また聴いていいかも

 (3)普通あるいはつまらない、もう聴かない

 (4)最低、聴いて損した!

携帯音楽プレイヤーにもダウンロードして〜とは、Amazonミュージックはサブスク契約期間中はストリーミングだけではなくダウンロードもできる。もちろんDP-X1AをiPhoneとWi-Fiでつないでストリーミングもできたのだが、バッテリーの消耗が早かったりするのでダウンロードしていた。長くなるので用語の説明は省略m(_ _)m


さてここで問題は、
クラシックも次々と新譜が発売される。CD評を参考に取捨選択しているとはいえ、その数が多すぎて「次に聴くリスト」が増えるばかりで一向に減らないこと。だからサブスクをメインの音源にしてから(1)の「また聴く」とは、実質的にほとんど携帯音楽プレーヤーで聴いていた。

逆に言えばこの数ヶ月はすべてのアルバムを1回しか聴いていない。音楽を楽しむよりアルバムを選んでいただけの状態。それはもったいないとも思うし、本末転倒だとも感じている。

まあクラシックは「新曲」が出るわけではないので、新譜のチェックをやめれば問題は解決するとはいえ、音楽ファンとしてはそれもなかなか心理的に難しい。それとクラシック中心に聴きだして何十年にもなるのに、未だに知らない作曲家に出会えたりする。つい最近はアントン・ルビンシテインというまったく聞いたこともなかった作曲家の作品に好みの曲があった。そういうのを見つけると、同じ作曲家のCDを検索して「次に聴くリスト」がまた増えてしまう。


ところでディープなクラシック愛好家は指揮者や演奏家による違いを楽しむらしい。でもそちらにはほとんど興味がない。よく「まったく新しい解釈による◯◯◯の演奏!」なんて宣伝されたりする(◯◯◯には「ベートーヴェンのピアノソナタ」など曲名が入る)。クラシック初心者の頃はそれに釣られて、既に持っている曲なのにそのCDを買ったりもしたが、私の持っているCDの演奏とどこが違う?程度でしかなかった。

だいたいクラシックは楽譜に忠実に演奏するのだから、他の人とまったく違う演奏をするのは不可能である。もちろん同じ楽譜を弾いても、逆に他人とまったく同じように演奏はできないので指揮者や演奏家による違いや個性は出る。でもそれはそんなに大きくはない。例えればうどんに七味唐辛子を振りかけるかおろし生姜を入れるか程度の違い。いやラーメンの黒胡椒と白胡椒か。 何の話をしている?

その七味唐辛子かおろし生姜かの違いを聴き分けたり、好みの演奏を見つけるのがディープなクラシック愛好家なのかも知れない。その意義や楽しみを否定はしない。でも私はクラシックなんて一生かけても聴き切れないほどの曲があるのだから、それよりもまだ聴いていない曲を探すほうが好き。

なお演奏のテンポは指揮者や演奏家によってかなり違う場合もある。あるパートだけ早かったり遅かったりもする。テンポも楽譜に記載されているはずなのに、音符と違ってどうも慣例的に自由裁量が許されているみたい(詳しくは知らない)。

これが意外と困りもの。よく聴く演奏あるいは最初に聴いた演奏のテンポが頭の中に基準としてあるから、別のテンポだと普段とは異なる違和感が先に立って、そのテンポがいいのか悪いのかまで気持ちが回らない。もちろんディープなクラシック愛好家はテンポの違いも楽しんだり批評したりするのだろうけれど、おそらく永遠にその域には到達しないような気がしている(/o\)


だんだんと話が逸れ(それ)始めているが、
逸れついでにもうひとつ。

最初に書いたように懐かしのJ-POPのカバーアルバムもたまに聴く。実に多くの歌手がいろいろな曲をカバーしている。ポップスのアレンジは自由自在なので「こんな感じに唄えるんだ」など発見があって面白い。

その中で極めつけは
森進一が
尾崎豊のI LOVE YOUをカバーしたこれ。
ブっ飛ぶから是非聴いてみて(^^ゞ

以前は森進一がライブで歌っているバージョンもYouTubeにアップされていた。そちらではサビの前に入るウ〜ウ〜ウ〜の部分に感情がこもりすぎて「そんなに力入れたら頭の血管が切れるよ!」と言いたくなるくらい凄かった。探してみたが今は見つからず紹介できなくて残念。

クラシックもこれくらいアレンジした演奏があっても面白いのに。そう言うとクラシック愛好家から総攻撃されるだろうけれど本当にそう思っている。


さてとにかく、
携帯音楽プレーヤーが故障して、夏頃より外出時に音楽を聴かない生活が続いている。そうなると新譜チェックにほとんど手一杯になってしまうのでソレモドウヨというお話。




ーーー続く

wassho at 22:32|PermalinkComments(0) 音楽、オーディオ 

2024年12月08日

携帯音楽プレーヤーがご臨終(/o\)

2016年の年末(だったと思う)に購入した、
携帯音楽プレーヤーが夏頃にご臨終となったΩ\ζ゜)チーン
機種はオンキョーのDP-X1A。
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これは少々変わった経緯が購入のきっかけだった。

  https://wassho.livedoor.blog/archives/53217017.html
  https://wassho.livedoor.blog/archives/53223595.html

購入後半年ほどして書いた全4回のレビューは次のリンクから。

  https://wassho.livedoor.blog/archives/53236591.html

ところでメーカーのオンキヨーは、DP-X1Aご臨終に先立つこと2年ほど前の2022年5月に経営破綻している(/o\) 同社のホームページを見ると現在、製品としては補聴器と耳型を採取するオーダーメイドのイヤホンがメインで、なぜか日本酒も売っている。ただしAVアンプは別会社のようでティアックがホームページを作っていた。



さてDP-X1Aがどのようにご臨終を迎えたかというと、音楽の再生中に音が止まる現象の頻発。最初は数日おきに1回だったものが、徐々に症状が進行して1日に何度も止まるようになり、最後は5分ほどしか再生できなくなった。

再生にはfoobar2000とAmazonミュージックの2つを使っており、どちらでも同じだったのでアプリの不具合ではない。またその両方を動かしているOSのAndroidが原因の可能性もおそらくない。

なぜかというとDP-X1Aを振ったり叩いたりすると再生が戻る場合があったから。つまり機械内部のハードウエア的な故障と考えている。

一番怪しいと思っているのはこのイヤホンジャック。
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左側のイヤホンジャックは3.5mm径で一般的なサイズ。右側は2.5mm径でバランス接続式のイヤホンのためのもの。その2.5mm径のイヤホンジャックが少し浮き出ているのが写真でもわかる。

それはイヤホンのプラグが少し曲がったときに、ジャックに差し込んだままクイックイッと力を加えて治していたせいでそうなった。それでジャックがグラついて接触不良で音が途切れるようになったので、2021年7月に3.5mm径のプラグを持つイヤホンに買い換えて、それ以降は使っていない。

写真は2021年5月の撮影で現在はもう少し浮いている。ジャックの先は内部で回路基板に固定されているはず。2.5mmジャックで音が途切れるようになったのは、ジャックが外に浮き出たせいで回路基板が引っ張られ、それにより接触不良を起こしたのではと推測している。1mmにも満たない浮き上がりが影響するか?と思わなくもないものの、他の原因を探るほどの知識もないし、浮き上がり部分を押し込むと音切れが止まったこともあり、そういう解釈に至る。

2.5mmジャック浮き上がりによる回路基板のズレ、それが2.5mmジャックを使わなくなった後も影響し、日々DP-X1Aを持ち歩く際の振動で拡大して、2年経って3.5mmジャックにまで影響したーーーが私の見立て。DP-X1Aはイヤホンを抜くと再生が止まる仕組みになっている。ジャックの接触不良でイヤホンが刺さっていないと判断されているのだろう。

また電車に乗っていると、つまり歩く振動がDP-X1Aに伝わらないときは音が止まらなかったのと、自宅でDP-X1AとオーディオをUSBでつないだとき(静止状態)も同様だったのがその推測の裏付け。


再生が1日に数回止まる程度のときは、再生アプリあるいはDP-X1Aを再起動してだましだまし使っていた。でもさらに再生が止まる頻度が高まると、音楽を聴いているのか再起動するためにDP-X1Aを持ち歩いているのかわからない状態になり(^^ゞ

すぐに新しい携帯音楽プレーヤーを買ってもよかったのだが、しばらく外出時には音楽を聴かないことにした。考えてみると2004年の夏頃にiPod miniを買ってから、その後にiPhoneやDP-X1Aと装置は変わっても、この20年間は近くのコンビニまで行くときを除けば、外出時にずっとイヤホンが耳に刺さっていた。

そんなわけでちょっと気分転換。
まあ夏はイヤホンが耳に刺さっているだけで暑かったし。

なお先ほど書いたのはタブレットのiPadではなくて、携帯音楽プレーヤiPod(アイポッド)ね。Podは容器の意味。このiPod miniの発売は2004年の7月。今では信じられないが音楽データを格納していたのは半導体メモリーではなくハードディスク!
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さて、そろそろ音楽なしの外出も寂しくなってきた。
それでどうしたかというとーーー



ーーー続く

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