2025年06月
2025年06月29日
烏帽子のあれこれ その2
画像はhttps://shouzokuten.izutsu.co.jp/catalog/5/105/とhttps://musashino-gakki.com/product/?p=100088から引用
話を冠(かんむり)と烏帽子(えぼし)に戻すと、先にできたのは正装用の冠。
これはご存じ聖徳太子の肖像画。
肖像画では冠なのか単にヘアスタイルが複雑なのかよく判別できないものの、それを模した1万円札だと頭に何か被っているのがわかる。

冠を着用するようになったのは、聖徳太子が603年に冠位十二階を制定して以降と考えられている。そして飛鳥・奈良時代を経て平安の中期頃まではこの頭巾(読みは「ずきん」ではなく「ときん」)と呼ぶ柔らかな布製の冠だったようだ。その後に最初に載せた写真のような布を漆で固めたハードタイプに変わっていく。
宮中は正装して参内する場所なので冠着用は義務だった。現在の皇室で冠を着用するのは即位や立太子の礼、結婚の儀などごく限られた重要儀式のみ。これは令和の即位の礼。
昭和天皇の大喪の礼で、棺を担ぐ係員は平安風の服装&冠姿でも、天皇は洋装(コートの下はモーニングのはず)でシルクハットを手に持っている。シルクハットと冠は位置づけが似ているところも多い。画像はhttps://x.gd/7FH4qとhttps://x.gd/KNNb0から引用(短縮URL使用)
あと身近なところで冠を目にするのは雛人形の男雛。画像はhttps://www.mistore.jp/shopping/feature/living_art_f2/hina3_l.htmlから引用
さて冠の各部には細かな名称が付いているが、
主要パーツは次の4つ。
甲(こう)は頭を覆う基本パーツで纓(えい)は飾りだとして、注目は巾子(こじ)と簪(かんざし)。巾子(こじ)がこんな形をしていて、そこに簪(かんざし)が備わっているのには合理的な理由がある。
これは昔の日本人男子の髪型変遷。
画像はコトバンクhttps://kotobank.jp/の「髪型」より引用
束ねた髪の毛を頭の上に載せるチョンマゲは江戸時代中期からで、平安時代には上に高く伸ばしている。そんな髪型で思い浮かぶのは若い頃の織田信長(あくまで映画やドラマで描かれた姿)。しかし適当な画像がなかったので、ユースケ・サンタマリアが同時代の朝倉義景を演じている写真で。志村けんのバカ殿を思い出してもらってもいい(^^ゞ 画像はhttps://news.mynavi.jp/article/20200517-1037500/から引用
この高く束ねた部分が髻(もとどり)。
チョンマゲの髷(まげ)と漢字がややこしいので拡大しておきましょう。
上に伸ばしたモトドリを前に曲げたからチョンマゲなのかと思ったら、
モトドリ:髪を束ねた部分
マゲ:モトドリのある髪型
を意味しているそう。そういえばチョンマゲ(丁髷)もたくさんあるマゲのバリエーションのひとつだし、女性の日本髪もマゲだった。
もうおわかりと思うが、冠の巾子(こじ)は、束ねた髻(もとどり)を入れるためのパーツ。そしてそこに簪(かんざし)を挿して頭から落ちないように固定する仕組み。冠の帽子にしては複雑な形にも意味があったのだ。
ところで力士は現在もモトドリを作ったマゲの髪型をしている。明治政府は断髪令を出してチョンマゲを禁止したが相撲界は例外として認められた。どうやら政府上層部に相撲ファンが多くいたらしい。
ただしその断髪令、正確には散髪脱刀令で内容は
髪型は自由でチョンマゲにしなくてよい
華族・士族が刀を差さなくてもよい
だったのに、明治天皇がモトドリを落とした影響もあり、いつのまにかチョンマゲ禁止令に実質を変えていく。またこれは男性を対象にした法律。しかし誤解していわゆる日本髪から短髪にする女性が多くいたため、改めて「女子断髪禁止令」が出されるなど、明治維新の混乱を何かと象徴するような法令。
さて力士の姿を見たことがない人はいないと思うけれど、彼らの髪型には2種類あるのを知ってた?それは大銀杏(おおいちょう)と丁髷(チョンマゲ)。

大銀杏はモトドリの先端がイチョウの葉のように広がっているのでその名前。また襟足のところを膨らませたデザインなのも特徴。対して丁髷は髪を引き上げてモトドリでまとめただけのスタイル。画像はコトバンクhttps://kotobank.jp/の「相撲髷」とhttps://www.yamano.ac.jp/news/detail.php?p=247より引用編集
ただしこの大銀杏と丁髷の定義は相撲界だけの話。一般に丁髷とは頭頂部を剃ってモトドリをそこに置く形をいう。また丁髷の一種に銀杏髷(いちょうまげ)というのがあり、さらにそのバリエーションとして大銀杏と小銀杏が存在した。それらは全体的な髪の整え方の違いであり、またどちらもモトドリをイチョウの葉のように広げたりはしない。
(/_')/ソレハコッチニオイトイテ
力士が大銀杏を結うのは本場所や巡業で土俵に上がるときと、公的な行事に正装して参加する場合だけ。稽古時や普段の生活では丁髷。それだけ大銀杏を仕上げるのには手間がかかるのだろう。
正面から見た違いをつい先日話題になった白鳳で。画像はhttps://www.bbc.com/japanese/58715123とhttps://x.gd/5Xhk1から引用(短縮URL使用)
なお大銀杏を結えるのは番付で十両以上の力士(いくつか例外はある)。また十両以上が関取と呼ばれ一人前の相撲取り。もっともよほどの相撲ファン以外は十両未満=幕下以下の相撲を見る機会はないので、力士は大銀杏と丁髷の髪型を使い分けていると考えても差し支えない。画像はhttps://x.gd/XnOJ0から引用(短縮URL使用)
番付について調べていたら給料の資料を見つけたのでついでに。データは2023年。画像はhttps://diamond.jp/zai/articles/-/1025502から引用
相撲を見る習慣はない。そして現在の番付を確認したら横綱・大関ともに知らない力士だった(/o\) そんな私にとって十両なんて「その他大勢のお相撲さん」のレベル。それでも年収1320万円とそれなりの給料。それと較べると横綱の3600万円はずいぶんと安いような。もちろん他に優勝賞金や懸賞金があるとしても。
それよりも幕内の前頭から十両に落ちた場合、1680万円→1320万円だから金額よりプライドのダメージのほうが大きいかも知れないが、十両から幕下に陥落すると1320万円→99万円となってキビシイね。♪まっさかさまに堕ちてdesire(>_<) 逆に幕下から十両に昇進すれば給料13倍アップ。まあそれが勝負の世界というもの。
(/_')/ソレモコッチニオイトイテ
ニュースか何かで力士が髪を結ってもらっているこんな姿を目にした経験があると思う。画像はhttps://www.sumo.or.jp/Entertainment/quiz/344から引用
これだけでも相当髪の毛が長いとわかる。
そしてさらにビックリする画像がこちら。NHKの放送100年スポーツ名場面より
なぜか用水路に飛び込んで泳ぐ力士。
飛び込んだ衝撃でモトドリがほどけて、
泳いでいたのは若き日の貴乃花。
背中の中程まである超ロングヘア!まるでジャングルの野生児。
とりあえずモトドリを結うにはこの程度の長さが必要みたい。
そして平安貴族といえばこんなイメージだけれど、彼らもまたそんなロングヘアだったとはなかなか想像が追いつかない。シャンプーやコンディショナーはもちろん、石けんすらなかった時代に長い髪を洗うのは大変だっただろうな。画像はhttps://costume.iz2.or.jp/period/heian.htmlから引用編集
次回こそは烏帽子のかぶり方がヘンな話に進もう。
ーーー続く
2025年06月28日
烏帽子のあれこれ
何かについて書いている途中に関連する事柄を少し調べて、新たに発見があったり疑問を持ったりして、気が向くままに話がそれていくのがこのブログでよくある出来事。 今回もそんな予感が書き始める前からしている(^^ゞ
いきなりだけれど源義経の肖像画。
これを初めて見たときは衝撃を受けた。いつだったか記憶はないものの歴史の教科書ではなかったと思う。それまで義経といえば牛若丸時代に五条大橋で弁慶の攻撃を華麗にかわして返り討ちにした姿、平家との戦いでは軍略の天才的戦術として鵯越(ひよどりごえ)の奇襲、壇ノ浦の戦いでの八艘飛びなど格好いいイメージしかなかった。最後は頼朝に追い詰められ自害するがそれも悲劇のヒーロー的。
それなのに何だ、この貧相で弱々しいオッサンは!
なんとなく泉谷しげるにも似ているゾ(>_<)
それはさておき、今回の本題は彼の被っている帽子。
どう見ても頭にのっている位置がおかしい。
そんな肖像画がたくさんあるので同じように感じた人も多いはず。上から順に信長を裏切った浅井長政、後北条3代目の北条氏康、ワイロ大好き田沼意次、寛政の改革の松平定信。帽子に注目してみて欲しい。

彼らが被っているのは烏帽子(えぼし)と呼ばれるもの。
それで烏帽子とは何ぞやというと、帽子には2種類あって
冠(かんむり):正装、礼服着用時あるいは宮中に出仕する際の被り物。
烏帽子(えぼし):上記以外あるいは普段着のときの被り物。
画像はhttps://shouzokuten.izutsu.co.jp/catalog/5/105/とhttps://musashino-gakki.com/product/?p=100088から引用
烏帽子の烏は「トリ」ではなく「カラス」。色や形からの連想らしい。また烏帽子に形が似ていて烏帽子岩と呼ばれる岩礁は各地の海岸にある。画像はhttps://www.tabirai.net/localinfo/article/article-30356/から引用
一般に冠も烏帽子も身分が高いほど背が高くなる。天皇の冠なんて、立って歩いたらどこかに引っ掛からないか心配になるほど高い(写真は明治天皇、現在もほぼ同じ)。
ところで背が高い帽子といえば、和食の板前と較べて西洋料理のコックが使う帽子はどうしてあんなに長いのだろう?画像はhttps://www.interconti-tokyo.com/clk/とhttps://x.gd/OFzAT(短縮URL使用)から引用
それには諸説あって
フランス革命(1789〜1799年)後に「シェフの帝王かつ帝王のシェフ」と呼ば
れたアントナン・カレームが、客が着用するシルクハットを真似て被りだした。
アントナン・カレームの技法を継承し、またコースメニューを考案して「近代
フランス料理の父」と呼ばれるオーギュスト・エスコフィエ(1846〜1935年)は、
身長が低く料理長の威厳を示すために高い帽子を被って仕事をした。
などがエピソードとして語られている。
衛生面を考えて始まったんじゃなかったのね。
またネットでコピペが繰り返されている情報で真偽は不明なものの、
帝国ホテルでは帽子の高さに
料理人見習い:18cm
7年目以降のキャリアを持つ料理人:23cm
料理長以上:35cm
のルールがあるらしい。
これが帝国ホテル総料理長の杉本氏。さすがに高くそびえ立っている。見たところ紙製で使い捨てのよう。画像はhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/154802から引用
もっともヨーロッパではコックの地位に応じて帽子の高さが変わる文化はないみたい。またコック帽の高さではなく折りたたまれたプリーツの多さが、その料理人の腕前あるいは調理できる料理の数を示していたとの説もある。画像はhttps://item.rakuten.co.jp/athlete-med/11113471/から引用編集
たぶん次回も烏帽子まで話がたどり着かないm(_ _)m
ーーー続く
いきなりだけれど源義経の肖像画。
これを初めて見たときは衝撃を受けた。いつだったか記憶はないものの歴史の教科書ではなかったと思う。それまで義経といえば牛若丸時代に五条大橋で弁慶の攻撃を華麗にかわして返り討ちにした姿、平家との戦いでは軍略の天才的戦術として鵯越(ひよどりごえ)の奇襲、壇ノ浦の戦いでの八艘飛びなど格好いいイメージしかなかった。最後は頼朝に追い詰められ自害するがそれも悲劇のヒーロー的。
それなのに何だ、この貧相で弱々しいオッサンは!
なんとなく泉谷しげるにも似ているゾ(>_<)
それはさておき、今回の本題は彼の被っている帽子。
どう見ても頭にのっている位置がおかしい。
そんな肖像画がたくさんあるので同じように感じた人も多いはず。上から順に信長を裏切った浅井長政、後北条3代目の北条氏康、ワイロ大好き田沼意次、寛政の改革の松平定信。帽子に注目してみて欲しい。

彼らが被っているのは烏帽子(えぼし)と呼ばれるもの。
それで烏帽子とは何ぞやというと、帽子には2種類あって
冠(かんむり):正装、礼服着用時あるいは宮中に出仕する際の被り物。
烏帽子(えぼし):上記以外あるいは普段着のときの被り物。
画像はhttps://shouzokuten.izutsu.co.jp/catalog/5/105/とhttps://musashino-gakki.com/product/?p=100088から引用
烏帽子の烏は「トリ」ではなく「カラス」。色や形からの連想らしい。また烏帽子に形が似ていて烏帽子岩と呼ばれる岩礁は各地の海岸にある。画像はhttps://www.tabirai.net/localinfo/article/article-30356/から引用
一般に冠も烏帽子も身分が高いほど背が高くなる。天皇の冠なんて、立って歩いたらどこかに引っ掛からないか心配になるほど高い(写真は明治天皇、現在もほぼ同じ)。
ところで背が高い帽子といえば、和食の板前と較べて西洋料理のコックが使う帽子はどうしてあんなに長いのだろう?画像はhttps://www.interconti-tokyo.com/clk/とhttps://x.gd/OFzAT(短縮URL使用)から引用
それには諸説あって
フランス革命(1789〜1799年)後に「シェフの帝王かつ帝王のシェフ」と呼ば
れたアントナン・カレームが、客が着用するシルクハットを真似て被りだした。
アントナン・カレームの技法を継承し、またコースメニューを考案して「近代
フランス料理の父」と呼ばれるオーギュスト・エスコフィエ(1846〜1935年)は、
身長が低く料理長の威厳を示すために高い帽子を被って仕事をした。
などがエピソードとして語られている。
衛生面を考えて始まったんじゃなかったのね。
またネットでコピペが繰り返されている情報で真偽は不明なものの、
帝国ホテルでは帽子の高さに
料理人見習い:18cm
7年目以降のキャリアを持つ料理人:23cm
料理長以上:35cm
のルールがあるらしい。
これが帝国ホテル総料理長の杉本氏。さすがに高くそびえ立っている。見たところ紙製で使い捨てのよう。画像はhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/154802から引用
もっともヨーロッパではコックの地位に応じて帽子の高さが変わる文化はないみたい。またコック帽の高さではなく折りたたまれたプリーツの多さが、その料理人の腕前あるいは調理できる料理の数を示していたとの説もある。画像はhttps://item.rakuten.co.jp/athlete-med/11113471/から引用編集
たぶん次回も烏帽子まで話がたどり着かないm(_ _)m
ーーー続く
2025年06月18日
あやせローズガーデン 番外編
残念ながら先日に「あやせローズガーデン」を訪れたときは曇り空だった。いつも書いているように最高に効果的な写真テクニックは「青空を背景に」「たっぷりの光を浴びた状態」で撮ること。少なくとも私の場合は(^^ゞ
例えばこの写真。ここは多くの人がバラのアーチを背景に自撮りをする。つまりこの位置からだとこっちを向いているので、人々が背中を向けている隙に撮るのが精一杯だった。構図としては見苦しい。それでもアーチの上が青空ならもう少し見栄えのいい写真になったに違いない。
というわけで晴れていなければ、晴れさせてしまえホトトギス。生成AIを使って曇り空を青空に、ついでに人物も消してしまおうと思いつく。プロンプト(AIに出す命令文)は「空を青空にして、写真に写っている人物を消去してください」。
<Grok> エックスが提供している生成AI
命令には忠実とはいえずいぶんと絵画調(画像を拡大してみて)。他のプログラムもそうなので生成AIは写真そのものを加工するのではなく、写真をベースにCG(コンピュータグラフィック)を作成するみたいだ。もっと写真風にと指示を追加してみると、青空の色が少し違った画像を出してきただけ。またなぜか消したはずの人物が1名だけ姿を変えて復活した。ナンデ?
<Gemini> Googleがが提供している生成AI
1回目はアーチの左側にいた人と、アーチの向こう側にいた人しか人物が消えていない。
それを指摘すると「申し訳ありません」との返事で修正してきた。
空が単に青で塗りつぶされていただけだったので、もう少し自然な色にして、雲も加えるように再指示。するとアーチの向こう側の風景がなくなってしまう。
なおGeminiは画像右下に「ai」と透かし文字を入れてくる。
<Chat GPT>
パソコンはMacでブラウザはBraveを使っている。しかしBraveではChat GPTが作成した画像が表示されなかった。そのことを伝えると「ここを右クリックで」などと対策を提案してくる。それで右クリックをしても選択肢に画像の表示や保存メニューは現れず。そこでブラウザをSafariに変えたら画像が表示された。今までこんなトラブルはなかったのに不思議。
3つのAIの中では最も精細。日差しが強い印象もある。でも写真ではなくあくまでCG調。それとオリジナルの写真は横3:縦2の横長なのに、なぜか縦横が同じ正方形の比率で出てきた。
結論として生成AIは写真の修正加工には使えない。まったくの別物になってしまう。これは生成AIが「写真ファイルの中身を修正変更する」ではなく、オリジナルの写真をベースにプロンプトを解釈して「似たような画像を新規に描き起こして」いるから。それが写真ではなくCG調になるのは、単に精細に出力できていないのが原因で、現状では描写能力が不足している。
もっとも考えてみれば、データを解析して新たに「作る」から「生成」AIと呼ばれる。それにしても生成AIは generative AI(artificial intelligence)の訳語だけれど、作るを意味する日本語はたくさんあるのに、どうして generative を生成(せいせい)なんてあまり使わない単語を当てはめたのだろう? 生成はどうにも語感的になじめない。
チャット式の生成AIは諦めて、次にAIを使って写真の加工や修正をしてくれる専門サービスを試してみた。これらは生成AIではなく、識別・検出型AIの技術を使っている。その違いは長くなるので割愛。。
その写真の加工や修正についてはスマホのアプリで提供しているサービスがほとんど。でも今回はパソコンのブラウザで使えるものを探した。どれも消しゴムツールのようなメニューを選んで、それで消したい部分をなぞる仕組み。
なおこちらのサービスでは青空への変更はなし。
また試したのは無料サイトのみ。
<PhotoRoom> https://www.photoroom.com/ja/tools/remove-object-from-photo
アーチ左側のバラが少ないのとアーチの中の風景がおかしいものの、
全体的に見ればまずまずの出来映え。
<MyEdit> https://myedit.online/jp/photo-editor/object-removal/edit
PhotoRoomと同レベル。ただしここは修正した画像をダウンロードできなかった。無料でできるのはMyEditの透かし文字入りの画像の閲覧だけ。作業の前にそういう注意書きはなかったのでチョット腹立つ。ブログに載せているのはスクリーンショット。
<Pixelcut> https://www.pixelcut.ai/ja/background-remover
アーチの向こう側の風景がかなりおかしい。
<Canva> https://www.canva.com/ja_jp/features/magic-eraser/
今回の中では一番良く修正できている。ただし「マジック消しゴム」というツールを使うのだが、それがどこにあるのか操作方法がとてもわかりにくい。使い方を解説したページがネットにあったのでいくつか参考にしたものの、古いバージョンでの解説なのか私の見ている画面と違う。けっこう苦労した。
ついでにいつも使っているPhotoshop Elements(フォトショップ・エレメンツ)でもトライ。あやせローズガーデンのブログを書いた際に修正しなかったのは、この写真が
消そうとする人物が画像に占める割合が大きい
人数も多いし人と人が重ねっている部分もある
人物を消した後の、つまり人物で隠れている部分が複雑
と難易度が高いから。
無理を承知でやってみるとやはりガタガタになった。
とくにアーチの中はモザイクタイルみたいになっている。人物を消すとは、消した後に周りの風景から拾ってきた画像を埋め込む機能なのであるが、そのブレンド具合はやはりAIのほうが勝っている。
もっとも私が使っているPhotoshop Elementsは2019年版だから、最新のバージョンだともっと上手にできるのかも知れない。最新バージョンではPhotoshop ElementsもAIを使っていると標榜している。2019年版もそうだったかは覚えていない。ただしAIはこの数年のうちにものすごく進化しているので、もし2019年版にAIが組み込まれていても、現在のPhotoRoom等のサービスと差が付いたのだろう。
理想的には生成AIと識別・検出型AIの融合がもっと進むのを期待したい。ツールを使って操作するのはそれなりの知識やテクニックがいるので、「こうして欲しい」と結果を命令するほうが楽。現時点で音声入力を使った命令ははやや使いにくいが、それも改善されて画面を眺めながら「ああでもない、こうでもない」と指示して修正できるようになるはず。そうすれば「青空を背景に」「たっぷりの光を浴びた状態」の縛りからも逃れられる。もちろんそのような快晴の天候で景色を眺めたほうが、お出かけとしてはキレイで楽しいに変わりはないけれど。
ついでにChat GPTで作成した画像を、Chat GPTにゴッホとモネ風にするよう指示してみた。なぜか今度は正方形が縦長画像になっている。
ゴッホはまあそれっぽい。
空をこのように描けば、他の部分がどうであろうとゴッホに見えてしまう。
これをモネに見せたら、
パレットで頭を殴られるな(>_<)
例えばこの写真。ここは多くの人がバラのアーチを背景に自撮りをする。つまりこの位置からだとこっちを向いているので、人々が背中を向けている隙に撮るのが精一杯だった。構図としては見苦しい。それでもアーチの上が青空ならもう少し見栄えのいい写真になったに違いない。
というわけで晴れていなければ、晴れさせてしまえホトトギス。生成AIを使って曇り空を青空に、ついでに人物も消してしまおうと思いつく。プロンプト(AIに出す命令文)は「空を青空にして、写真に写っている人物を消去してください」。
<Grok> エックスが提供している生成AI
命令には忠実とはいえずいぶんと絵画調(画像を拡大してみて)。他のプログラムもそうなので生成AIは写真そのものを加工するのではなく、写真をベースにCG(コンピュータグラフィック)を作成するみたいだ。もっと写真風にと指示を追加してみると、青空の色が少し違った画像を出してきただけ。またなぜか消したはずの人物が1名だけ姿を変えて復活した。ナンデ?
<Gemini> Googleがが提供している生成AI
1回目はアーチの左側にいた人と、アーチの向こう側にいた人しか人物が消えていない。
それを指摘すると「申し訳ありません」との返事で修正してきた。
空が単に青で塗りつぶされていただけだったので、もう少し自然な色にして、雲も加えるように再指示。するとアーチの向こう側の風景がなくなってしまう。
なおGeminiは画像右下に「ai」と透かし文字を入れてくる。
<Chat GPT>
パソコンはMacでブラウザはBraveを使っている。しかしBraveではChat GPTが作成した画像が表示されなかった。そのことを伝えると「ここを右クリックで」などと対策を提案してくる。それで右クリックをしても選択肢に画像の表示や保存メニューは現れず。そこでブラウザをSafariに変えたら画像が表示された。今までこんなトラブルはなかったのに不思議。
3つのAIの中では最も精細。日差しが強い印象もある。でも写真ではなくあくまでCG調。それとオリジナルの写真は横3:縦2の横長なのに、なぜか縦横が同じ正方形の比率で出てきた。
結論として生成AIは写真の修正加工には使えない。まったくの別物になってしまう。これは生成AIが「写真ファイルの中身を修正変更する」ではなく、オリジナルの写真をベースにプロンプトを解釈して「似たような画像を新規に描き起こして」いるから。それが写真ではなくCG調になるのは、単に精細に出力できていないのが原因で、現状では描写能力が不足している。
もっとも考えてみれば、データを解析して新たに「作る」から「生成」AIと呼ばれる。それにしても生成AIは generative AI(artificial intelligence)の訳語だけれど、作るを意味する日本語はたくさんあるのに、どうして generative を生成(せいせい)なんてあまり使わない単語を当てはめたのだろう? 生成はどうにも語感的になじめない。
チャット式の生成AIは諦めて、次にAIを使って写真の加工や修正をしてくれる専門サービスを試してみた。これらは生成AIではなく、識別・検出型AIの技術を使っている。その違いは長くなるので割愛。。
その写真の加工や修正についてはスマホのアプリで提供しているサービスがほとんど。でも今回はパソコンのブラウザで使えるものを探した。どれも消しゴムツールのようなメニューを選んで、それで消したい部分をなぞる仕組み。
なおこちらのサービスでは青空への変更はなし。
また試したのは無料サイトのみ。
<PhotoRoom> https://www.photoroom.com/ja/tools/remove-object-from-photo
アーチ左側のバラが少ないのとアーチの中の風景がおかしいものの、
全体的に見ればまずまずの出来映え。
<MyEdit> https://myedit.online/jp/photo-editor/object-removal/edit
PhotoRoomと同レベル。ただしここは修正した画像をダウンロードできなかった。無料でできるのはMyEditの透かし文字入りの画像の閲覧だけ。作業の前にそういう注意書きはなかったのでチョット腹立つ。ブログに載せているのはスクリーンショット。
<Pixelcut> https://www.pixelcut.ai/ja/background-remover
アーチの向こう側の風景がかなりおかしい。
<Canva> https://www.canva.com/ja_jp/features/magic-eraser/
今回の中では一番良く修正できている。ただし「マジック消しゴム」というツールを使うのだが、それがどこにあるのか操作方法がとてもわかりにくい。使い方を解説したページがネットにあったのでいくつか参考にしたものの、古いバージョンでの解説なのか私の見ている画面と違う。けっこう苦労した。
ついでにいつも使っているPhotoshop Elements(フォトショップ・エレメンツ)でもトライ。あやせローズガーデンのブログを書いた際に修正しなかったのは、この写真が
消そうとする人物が画像に占める割合が大きい
人数も多いし人と人が重ねっている部分もある
人物を消した後の、つまり人物で隠れている部分が複雑
と難易度が高いから。
無理を承知でやってみるとやはりガタガタになった。
とくにアーチの中はモザイクタイルみたいになっている。人物を消すとは、消した後に周りの風景から拾ってきた画像を埋め込む機能なのであるが、そのブレンド具合はやはりAIのほうが勝っている。
もっとも私が使っているPhotoshop Elementsは2019年版だから、最新のバージョンだともっと上手にできるのかも知れない。最新バージョンではPhotoshop ElementsもAIを使っていると標榜している。2019年版もそうだったかは覚えていない。ただしAIはこの数年のうちにものすごく進化しているので、もし2019年版にAIが組み込まれていても、現在のPhotoRoom等のサービスと差が付いたのだろう。
理想的には生成AIと識別・検出型AIの融合がもっと進むのを期待したい。ツールを使って操作するのはそれなりの知識やテクニックがいるので、「こうして欲しい」と結果を命令するほうが楽。現時点で音声入力を使った命令ははやや使いにくいが、それも改善されて画面を眺めながら「ああでもない、こうでもない」と指示して修正できるようになるはず。そうすれば「青空を背景に」「たっぷりの光を浴びた状態」の縛りからも逃れられる。もちろんそのような快晴の天候で景色を眺めたほうが、お出かけとしてはキレイで楽しいに変わりはないけれど。
ついでにChat GPTで作成した画像を、Chat GPTにゴッホとモネ風にするよう指示してみた。なぜか今度は正方形が縦長画像になっている。
ゴッホはまあそれっぽい。
空をこのように描けば、他の部分がどうであろうとゴッホに見えてしまう。
これをモネに見せたら、
パレットで頭を殴られるな(>_<)
2025年06月17日
浮世絵の謎
近頃のNHKは大河ドラマと関連した番組をよく作る。ある種の番宣番組であり局を上げて大河ドラマを盛り上げようとしているのだろう。今年の大河ドラマは喜多川歌麿や東洲斎写楽のプロデューサーであった蔦屋重三郎を主人公にした「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。それで浮世絵や浮世絵師をテーマにした関連番組が多い。大河ドラマを見る習慣はないのだが関連番組はいくつか見た。
その浮世絵について昔から疑問に思っていることがある。
今でこそ浮世絵は美術館で鑑賞する「美術」として扱われているものの、江戸時代には大衆の「娯楽」のひとつだった。現在の価格で1枚が数百円〜1000円程度だったらしい。
浮世絵は基本的に版画=印刷物であるが、何枚くらい刷られたのかの正確な記録はないようである。歌川豊国の作品数は1万点以上とされ、部数は平均で500〜1000枚、最も売れた作品で7000枚といわれている。また歌川広重「東海道五十三次(全55枚)」には1万枚を超えるものもあったと伝わる。ちなみに江戸の人口は江戸時代中期から後期で町人50万人+武士50万人の100万人。
なお江戸以外の各地で浮世絵がどれくらい普及していたのかもよくわからない。
ただし今回はそれには触れない。
さて葛飾北斎は弟子が200名いたらしく、それは例外的に多いから話に残っているとしても、現在の我々がよく知るポピュラーな浮世絵師以外にも多数の浮世絵師がいて、実に数多くの浮世絵が販売されていたのだと思う。
そして疑問とは
江戸時代の人は浮世絵をどのように眺めていたのか?
である。
浮世絵が現代のポスターのような存在であるとすれば、自宅で壁に貼ると考えたくなる。しかし江戸時代の庶民の家で浮世絵が壁に貼られている光景がどうにも想像できない。またその光景を描いた浮世絵やその他の図柄も見た記憶がない。
ポスターを壁に貼るのは絵を額縁に入れて掛ける西洋の風習の簡略版。日本風になら掛け軸になるが浮世絵を掛け軸にはしない気がする。それにおそらく江戸時代の庶民の家に掛け軸はない(掛け軸を掛ける床の間もない)。また壁に浮世絵を貼るには画鋲が必要。しかし画鋲は明治になって製図に使う道具として輸入されたもので江戸時代にはまだなかった。
浮世絵の大きさは、最も多く刷られたとされる大判で約39cm×27cm。現代の用紙サイズだとA3:42cm×29.7cmとB4:36.4cm×25.7cmの中間くらい。手に持って眺めていたなら、そうでないときはどうしていたのか。文箱に入れるには大きすぎる。それにそんな道具は庶民の家にはないはず。クリアファイルはもちろんとして本棚や引き出しも江戸時代にはない。見ないときはクルクルと丸めていたのか。輪ゴムもなかったけれど。
今までに何度か調べたものの、そんなことを気にしている研究者はいないようで特に情報は得られず。以前に浮世絵の展覧会で学芸員に尋ねたら「いや〜、それはーーー」と困った顔をされた。
もっとも浮世絵は1度見たら、また見ることはあまりない新聞や週刊誌のような存在だったのかも知れない。パリの印象派の画家たちが浮世絵の影響を受けたのは、日本より輸出された陶磁器の包み紙として使われていた浮世絵を見たのが最初といわれる。プチプチの代わりにクシャクシャにした浮世絵が使われていたのだろう。それは明治になっての話とはいえもはや古新聞扱いである。江戸時代に紙はまだ貴重品だったから、しばらく眺めた後の浮世絵は裏面をメモ帳代わりにしたり、あるいは当時から存在した古紙回収業者に売ったとも考えられる。
いずれにせよ現在の漫画のルーツともいえる浮世絵を、江戸時代の庶民がどのように眺めて楽しんでいたのか、しっかりとした研究や考察を読んでみたいと願っている。
さて2025年ならこんな楽しみ方もある(^^ゞ
喜多川歌麿の「寛政三美人」。
最近やたら見かける「AIでジブリ風」にしてみた。
それをさらにルノワール風。
悪ノリしてフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を、
喜多川歌麿に描かせてみる。
もっと浮世絵風の顔にとリクエストしたら、
目線の向きや唇の形は少し浮世絵っぽくなったけれど顔の陰影が消えてしまった。目の大きさが変わらないのは、浮世絵のあの細目にAIは抵抗があるのだろうか。
今はまだお遊び適度でも10年後のAI進化が楽しみ。
その浮世絵について昔から疑問に思っていることがある。
今でこそ浮世絵は美術館で鑑賞する「美術」として扱われているものの、江戸時代には大衆の「娯楽」のひとつだった。現在の価格で1枚が数百円〜1000円程度だったらしい。
浮世絵は基本的に版画=印刷物であるが、何枚くらい刷られたのかの正確な記録はないようである。歌川豊国の作品数は1万点以上とされ、部数は平均で500〜1000枚、最も売れた作品で7000枚といわれている。また歌川広重「東海道五十三次(全55枚)」には1万枚を超えるものもあったと伝わる。ちなみに江戸の人口は江戸時代中期から後期で町人50万人+武士50万人の100万人。
なお江戸以外の各地で浮世絵がどれくらい普及していたのかもよくわからない。
ただし今回はそれには触れない。
さて葛飾北斎は弟子が200名いたらしく、それは例外的に多いから話に残っているとしても、現在の我々がよく知るポピュラーな浮世絵師以外にも多数の浮世絵師がいて、実に数多くの浮世絵が販売されていたのだと思う。
そして疑問とは
江戸時代の人は浮世絵をどのように眺めていたのか?
である。
浮世絵が現代のポスターのような存在であるとすれば、自宅で壁に貼ると考えたくなる。しかし江戸時代の庶民の家で浮世絵が壁に貼られている光景がどうにも想像できない。またその光景を描いた浮世絵やその他の図柄も見た記憶がない。
ポスターを壁に貼るのは絵を額縁に入れて掛ける西洋の風習の簡略版。日本風になら掛け軸になるが浮世絵を掛け軸にはしない気がする。それにおそらく江戸時代の庶民の家に掛け軸はない(掛け軸を掛ける床の間もない)。また壁に浮世絵を貼るには画鋲が必要。しかし画鋲は明治になって製図に使う道具として輸入されたもので江戸時代にはまだなかった。
浮世絵の大きさは、最も多く刷られたとされる大判で約39cm×27cm。現代の用紙サイズだとA3:42cm×29.7cmとB4:36.4cm×25.7cmの中間くらい。手に持って眺めていたなら、そうでないときはどうしていたのか。文箱に入れるには大きすぎる。それにそんな道具は庶民の家にはないはず。クリアファイルはもちろんとして本棚や引き出しも江戸時代にはない。見ないときはクルクルと丸めていたのか。輪ゴムもなかったけれど。
今までに何度か調べたものの、そんなことを気にしている研究者はいないようで特に情報は得られず。以前に浮世絵の展覧会で学芸員に尋ねたら「いや〜、それはーーー」と困った顔をされた。
もっとも浮世絵は1度見たら、また見ることはあまりない新聞や週刊誌のような存在だったのかも知れない。パリの印象派の画家たちが浮世絵の影響を受けたのは、日本より輸出された陶磁器の包み紙として使われていた浮世絵を見たのが最初といわれる。プチプチの代わりにクシャクシャにした浮世絵が使われていたのだろう。それは明治になっての話とはいえもはや古新聞扱いである。江戸時代に紙はまだ貴重品だったから、しばらく眺めた後の浮世絵は裏面をメモ帳代わりにしたり、あるいは当時から存在した古紙回収業者に売ったとも考えられる。
いずれにせよ現在の漫画のルーツともいえる浮世絵を、江戸時代の庶民がどのように眺めて楽しんでいたのか、しっかりとした研究や考察を読んでみたいと願っている。
さて2025年ならこんな楽しみ方もある(^^ゞ
喜多川歌麿の「寛政三美人」。
最近やたら見かける「AIでジブリ風」にしてみた。
それをさらにルノワール風。
悪ノリしてフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を、
喜多川歌麿に描かせてみる。
もっと浮世絵風の顔にとリクエストしたら、
目線の向きや唇の形は少し浮世絵っぽくなったけれど顔の陰影が消えてしまった。目の大きさが変わらないのは、浮世絵のあの細目にAIは抵抗があるのだろうか。
今はまだお遊び適度でも10年後のAI進化が楽しみ。
2025年06月11日
厚木基地の周りをお散歩 その2
厚木基地の入り口を過ぎてしばらくすると、
高く貼られたネットが見えてくる。
その内側は基地に造られたゴルフ場。
正式名称は NAF Atsugi Golf Course。NAFはNaval Air Facilityで米海軍の航空施設を表している。厚木の米軍基地は Naval Air Facility Atsugiで略称は NAF Atsugiだから、単に基地名にゴルフコースと付け加えただけ。
プレーしている人が見えた。
この道路は写真で路面が見えなくなっているところで左カーブになっている。
フェンス沿いに歩こうと、
曲がらずにそのまま真っ直ぐ住宅地の中へ。
でも残念ながら行き止まり。
行き止まりのひとつ手前の路地に入る。
ゴルフコースのネットギリギリに家が建っている。
しばらく進むとまたフェンス越しにゴルフコース。
その反対側にはところどころ畑もあった。
工事中で覆われている区間。
それを過ぎるとまたフェンス。
グリーン横のバンカーとピンフラッグ。ここまで何人かのプレイヤーを見かけたが、1人または2人で回っている人ばかりだった。いわゆるセルフプレーでキャディーはなし。
ゴルフコース沿いに歩けたのはここまで。
上の写真で「スピード出すな、砂利道のためほこり〜」と看板が出ていたのがこの道路。こんな短い距離をそんなに早いスピードで走って行くクルマがいるのかな。
適当に進んでいたらまた基地のフェンス。
ここだけ少し人目につかない感じ。
と思ったら、もう見慣れたこの赤い警告の隣に、
新たにこんな看板が。
開けた場所に出て、
この信号で右折すると、
基地の北端と接する厚木街道。
ただしこちらは青山通りなどがある、皇居から沼津まで延びる国道246号の厚木街道ではなく、神奈川県道40号の厚木街道。以前は40号線が246号線の一部だった時期があり、どちらも厚木街道の名前で呼ばれているようだ。
上の写真右側のフェンスは厚木基地のもの。
それがなぜか途中で低くなる。
低くなったフェンス。先ほどの写真と見較べて欲しい。この高さなら大きな脚立があれば乗り越えられそう。どうして低くしてあるのが不思議。
厚木街道から見える滑走路のはずれ。ここから滑走路の端まで400メートル近くあり滑走路は見えない。飛行場の雰囲気が何となく感じられるだけ。アスファルトが写っているのは基地内を周回している道路。
遠くにかすかに飛行機が見える。
写真を拡大してもこの程度で機体の色が違う程度しかわからない。
離陸した飛行機は厚木街道の位置でどれくらいの高さなのか興味があったので、数分ほど待機してみた。残念がら離陸する機体はなし。頭の中では映画トップガンの音楽が鳴り響いていたのに(^^ゞ
もっとも「あやせローズガーデン」にいたとき、ヘリコプターや対潜哨戒機(かどうかはよくわからないが普通の飛行機の形をした機体)はたくさん飛んでいたものの戦闘機は見なかった。調べてみると米軍厚木基地は、基本的に横須賀を母港とする空母に搭載する飛行機のための地上基地。しかし2018年(平成30年)に戦闘機部隊は岩国基地に移り、厚木を利用しているのはヘリコプター部隊だけになっている。それでもたまに戦闘機がやってくるようだが。もちろん戦闘機は普通のジェット機より何倍もうるさいので、騒音問題的には飛んでこないほうが望ましい。戦闘機の姿は映画で楽しみましょう。
あと少しだけ滑走路のはずれを歩き、
このあたりで厚木基地から離れる。
そのまま厚木街道を直進し、
途中で住宅街に入って、
大和駅に到着。
大和の漢字は「やまと」なのか「だいわ」なのか迷うね。
ここは「やまと」市にある「やまと」駅。
駅前広場は「大和なでしこ広場」の名前がついていた。
命名されたのは2013年で、女子サッカーの「なでしこジャパン」に大和市ゆかりの選手がいたのがその理由らしい。それは次の4選手。
川澄奈穂美:2011年のワールドカップ優勝メンバー 大和市出身
大野忍:2011年のワールドカップ優勝メンバー 出身は隣の座間市
上尾野辺めぐみ:2011年のワールドカップ優勝メンバー
出身は横浜市で小学校のときに大和市のサッカークラブに所属
小野寺志保:大和市出身の元日本代表で2011年より大和市役所職員
大野選手と上尾野辺(かみおのべ)選手はけっこう強引に引っ張ってきた感じ(^^ゞ
大和なでしこ広場は「なでしこジャパン」「大和撫子」「大和市」の3つの言葉を掛けている。ついでに整理しておくと
ナデシコ:植物の名前。
大和撫子:読みは「やまとなでしこ」。
日本の女性の外見的・内面的な美しさを讃える言葉。
外見的な美しさとは清楚で可憐な美しさ。
内面的にはしとやか・おくゆかしい・控えめながらも芯の強さがあるなど。
理想の日本女性像とされてきたものの、すでに絶滅危惧種(^^ゞ
もっとも植物のナデシコは300品種くらいあり花の形も多種多様。その中でカワラナデシコをヤマトナデシコと呼ぶ場合もある。カワラナデシコは日本原産、中国から入ってきたナデシコをカラナデシコと呼んでいたので、同じようにヤマト=日本の文字を頭に付けたともいわれる。
写真は上がカワラナデシコ(河原ナデシコ)。
下がカラナデシコ(唐ナデシコ)でセキチク(石竹)ともいう。
カワラナデシコの花びらは、細くヒラヒラとしていかにも繊細で可憐な印象。ただしそれが女性の大和撫子の意味と関連しているかは不明。なお大和撫子は奈良時代末期に成立した万葉集にも出ており、その頃は男性に対しても使われていた。平安前期の古今和歌集では女性だけの例えに変化したらしい。
そのように言葉とは移り変わっていくもの。もう大和撫子はほとんど死語だし「大和撫子のような女性」と言われてもピンとこない世代の方が多いように思う。小泉今日子の唄に「ヤマトナデシコ七変化」というのがあったが、それもかれこれ40年前。だいたい昭和世代の私ですら大和撫子の概念は知っていても、今までそんな女性に出会った経験はない。
そして現在は「なでしこ」と言えば女子サッカーの「なでしこジャパン」が一番に思い浮かぶ(命名は2004年)。ひょっとしたら大和撫子を知らない世代に「大和撫子との言葉が昔あったのだけれど、それはどんな女性だと思う?」と尋ねたらエネルギッシュ、たくましいなどの答えが返ってくるかも知れない。
そんなことを思いながら本日のお散歩は終了。
光陵公園を出て大和駅まで1時間15分ほど歩いた。
おしまい
2025年06月09日
厚木基地の周りをお散歩
5月26日に「あやせローズガーデン」を見終えた後は、
例によって周辺のお散歩。
あやせローズガーデンは自衛隊と米軍が共同利用する厚木基地に隣接した位置。航空写真は左下にピンクで塗ったのが「あやせローズガーデン」で、ブルーのラインで囲ったのが厚木基地。ただし基地はだいたいこの範囲だろうと推測で線を引いたので正確じゃないかも知れない。
厚木基地とは通称で、正確には海上自衛隊の厚木航空基地と、米海軍のNaval Air Facility Atsugi、日本語にして厚木航空施設となる2つが設置されている。また在日米軍施設としては呼び方が異なり厚木海軍飛行場になってややこしい。いずれにせよ海軍系の飛行場基地である。
だから滑走路がある。注目はその左側の少し明るい黄緑の部分。なんとゴルフ場。もちろん米国軍人専用でいわば福利厚生施設。基地にそんなものを造るのがアメリカらしい。まあ費用は日本が出しているのだが(/o\)
もっとも在日米軍関係者の同伴や紹介があれば日本人もプレーできる。プレー料金は1万円前後と格安。自衛隊隊員には特別割引もあるそうだ。
なお米軍はアメリカ国内外で800箇所を超える基地や施設の1/4位にゴルフコースを持っているとされる。そのうち日本には9コースある。また北朝鮮・韓国の軍事境界線のすぐそばキャンプ・ボニファス(国連軍の基地だが実質的には米軍基地)にも、192ヤード・パー3で1ホールだけのショートコースを造っている。ここは地雷原に囲まれていて、OBになったボールが地雷を直撃して爆発したこともあり「世界で最も危険なゴルフコース」と呼ばれている。そこまでしてゴルフしたいんかい(^^ゞ
白い線が散歩ルート。
厚木基地を1/3周ほどした。
あやせローズガーデンがある光陵公園を出ると、その前は「長峰自然の森」と呼ばれる自然保護区のようなところ。ちょっと興味があったが今回は立ち寄らず。
道路沿いに古紙類を受け入れている施設。
こんなのは初めて見た。郊外ではコイン精米機をよく見かけるが、これも同じように郊外には多くあるのだろうか。ところで古紙はクルマで運んで、自分で降ろして置いていくわけで、それをドライブスルーとはいわないと思うゾ。
大和のほうへ右にそれる。
縦の矢印の少し下に修正した跡が見える。直線道路なのに何を書き直した?
右方向にそれるとすぐに基地の建物が見えてくる。
写真を拡大すると、上空を飛んでいたのはエンジンが4発で後ろにトンボの尾のような突き出しがあるから、海上自衛隊の対潜哨戒機P−1。滑走路を北に向かって離陸し、海に出るために南に旋回中だと思われる。よく見るとまだ車輪が引き込まれていない。
海上自衛隊ホームページのフォトギャラリーより引用したP−1。そちらでは単に哨戒機と紹介されていた。軍事用語の哨戒(しょうかい)を平たく言うと「見張り」。潜水艦だけではなく船舶も監視するから哨戒機と呼んでいるのかも知れない。
基地に近づく。
フェンスの向こうのアメリカ!
標識は英語でも基地内のクルマは左側通行だった。
なお赤い警告表示の日本語は「米軍施設区域につき」となっているものの、英語では「U.S. GOVERNMENT PROPERTY」で直訳すれば「米国政府の土地」。
フェンスが壁に変わる。
こちらの表示は GOVERNMENT ではなく U.S. Navy(米国海軍)。PROPERTYの日本語が先ほどは施設区域だったのに管理区域に変わっている。あまり統一されていない印象。
厚木基地は米海軍と海上自衛隊の共同利用とはいえ、管轄しているのは基本的に米軍のようだ。いわゆる基地祭りなどでも日本人が入場するには、米軍(だけの)基地と同じようにパスポートの提示などを求められる。
またフェンスに変わった。
壁のところは重要な施設でもあったのか。
フェンスの向こうは駐車場になっていた。公用車ではなく明らかに米軍人のマイカー。日本ならミニバンがズラッと並ぶところなのにセダン比率が高いのが印象的。それとけっこう年式が古い。おそらくほとんど中古車だろう。米軍人はコスパ重視みたい。
またドイツ車は少しあったがアメ車は皆無。アメリカ人が好き(と日本では信じられている)ピックアップトラックもなかった。トランプ大統領は「日本でアメリカのクルマが売れていないのはケシカラン!」と吠えているようだが「お宅の軍人さんも、日本では日本で使い勝手のいい日本車に乗っている」と誰か教えてあげて。
在日米軍関係者の車はYナンバーだと知っていたが、
軽自動車はAナンバーなんだ。
厚木基地の西沿いを北に進むと東名高速にぶつかる。
厚木基地右折の表示は、基地の入り口はコッチの意味。
東名高速は下を走っている。
半分だけのトンネルのようなのは騒音対策の壁。
右折して進む。
正面出入り口。
NAVYが海軍でNAVALは「海軍の」。発音はネイボルに近い。
J.M.S.D.Fは Japan Maritime Self Defence Force の略で(日本の)海上自衛隊。
出入り口の脇にあった注意書き。言いたいことはわかるとしても、ここで「エスコート」という言葉遣いをする必要ある? あるいは適切?
辞書で escort を引くと男性が女性に付き添うとある。護衛や護送の意味もあるが、ここでは違うだろう。素直に「招き入れる」「案内する」あたりでいいんじゃない?
またこの表示は厚木航空基地隊司令の名前で掲出されている。自衛隊の司令と司令官の違いをよく理解していないのだけれど、おそらくこの基地の海上自衛隊で一番偉い人。司令自らがこんな細かな注意をしなければいけないほど、ここではルールが守られてないのか。そんなことはないと思うが、会社でこのような注意書きを出すなら記名は総務部あたり。社長と書くところはないはず。
つい、どうでもいいところを見つけてしまうm(_ _)m
ーーー続く
例によって周辺のお散歩。
あやせローズガーデンは自衛隊と米軍が共同利用する厚木基地に隣接した位置。航空写真は左下にピンクで塗ったのが「あやせローズガーデン」で、ブルーのラインで囲ったのが厚木基地。ただし基地はだいたいこの範囲だろうと推測で線を引いたので正確じゃないかも知れない。
厚木基地とは通称で、正確には海上自衛隊の厚木航空基地と、米海軍のNaval Air Facility Atsugi、日本語にして厚木航空施設となる2つが設置されている。また在日米軍施設としては呼び方が異なり厚木海軍飛行場になってややこしい。いずれにせよ海軍系の飛行場基地である。
だから滑走路がある。注目はその左側の少し明るい黄緑の部分。なんとゴルフ場。もちろん米国軍人専用でいわば福利厚生施設。基地にそんなものを造るのがアメリカらしい。まあ費用は日本が出しているのだが(/o\)
もっとも在日米軍関係者の同伴や紹介があれば日本人もプレーできる。プレー料金は1万円前後と格安。自衛隊隊員には特別割引もあるそうだ。
なお米軍はアメリカ国内外で800箇所を超える基地や施設の1/4位にゴルフコースを持っているとされる。そのうち日本には9コースある。また北朝鮮・韓国の軍事境界線のすぐそばキャンプ・ボニファス(国連軍の基地だが実質的には米軍基地)にも、192ヤード・パー3で1ホールだけのショートコースを造っている。ここは地雷原に囲まれていて、OBになったボールが地雷を直撃して爆発したこともあり「世界で最も危険なゴルフコース」と呼ばれている。そこまでしてゴルフしたいんかい(^^ゞ
白い線が散歩ルート。
厚木基地を1/3周ほどした。
あやせローズガーデンがある光陵公園を出ると、その前は「長峰自然の森」と呼ばれる自然保護区のようなところ。ちょっと興味があったが今回は立ち寄らず。
道路沿いに古紙類を受け入れている施設。
こんなのは初めて見た。郊外ではコイン精米機をよく見かけるが、これも同じように郊外には多くあるのだろうか。ところで古紙はクルマで運んで、自分で降ろして置いていくわけで、それをドライブスルーとはいわないと思うゾ。
大和のほうへ右にそれる。
縦の矢印の少し下に修正した跡が見える。直線道路なのに何を書き直した?
右方向にそれるとすぐに基地の建物が見えてくる。
写真を拡大すると、上空を飛んでいたのはエンジンが4発で後ろにトンボの尾のような突き出しがあるから、海上自衛隊の対潜哨戒機P−1。滑走路を北に向かって離陸し、海に出るために南に旋回中だと思われる。よく見るとまだ車輪が引き込まれていない。
海上自衛隊ホームページのフォトギャラリーより引用したP−1。そちらでは単に哨戒機と紹介されていた。軍事用語の哨戒(しょうかい)を平たく言うと「見張り」。潜水艦だけではなく船舶も監視するから哨戒機と呼んでいるのかも知れない。
基地に近づく。
フェンスの向こうのアメリカ!
標識は英語でも基地内のクルマは左側通行だった。
なお赤い警告表示の日本語は「米軍施設区域につき」となっているものの、英語では「U.S. GOVERNMENT PROPERTY」で直訳すれば「米国政府の土地」。
フェンスが壁に変わる。
こちらの表示は GOVERNMENT ではなく U.S. Navy(米国海軍)。PROPERTYの日本語が先ほどは施設区域だったのに管理区域に変わっている。あまり統一されていない印象。
厚木基地は米海軍と海上自衛隊の共同利用とはいえ、管轄しているのは基本的に米軍のようだ。いわゆる基地祭りなどでも日本人が入場するには、米軍(だけの)基地と同じようにパスポートの提示などを求められる。
またフェンスに変わった。
壁のところは重要な施設でもあったのか。
フェンスの向こうは駐車場になっていた。公用車ではなく明らかに米軍人のマイカー。日本ならミニバンがズラッと並ぶところなのにセダン比率が高いのが印象的。それとけっこう年式が古い。おそらくほとんど中古車だろう。米軍人はコスパ重視みたい。
またドイツ車は少しあったがアメ車は皆無。アメリカ人が好き(と日本では信じられている)ピックアップトラックもなかった。トランプ大統領は「日本でアメリカのクルマが売れていないのはケシカラン!」と吠えているようだが「お宅の軍人さんも、日本では日本で使い勝手のいい日本車に乗っている」と誰か教えてあげて。
在日米軍関係者の車はYナンバーだと知っていたが、
軽自動車はAナンバーなんだ。
厚木基地の西沿いを北に進むと東名高速にぶつかる。
厚木基地右折の表示は、基地の入り口はコッチの意味。
東名高速は下を走っている。
半分だけのトンネルのようなのは騒音対策の壁。
右折して進む。
正面出入り口。
NAVYが海軍でNAVALは「海軍の」。発音はネイボルに近い。
J.M.S.D.Fは Japan Maritime Self Defence Force の略で(日本の)海上自衛隊。
出入り口の脇にあった注意書き。言いたいことはわかるとしても、ここで「エスコート」という言葉遣いをする必要ある? あるいは適切?
辞書で escort を引くと男性が女性に付き添うとある。護衛や護送の意味もあるが、ここでは違うだろう。素直に「招き入れる」「案内する」あたりでいいんじゃない?
またこの表示は厚木航空基地隊司令の名前で掲出されている。自衛隊の司令と司令官の違いをよく理解していないのだけれど、おそらくこの基地の海上自衛隊で一番偉い人。司令自らがこんな細かな注意をしなければいけないほど、ここではルールが守られてないのか。そんなことはないと思うが、会社でこのような注意書きを出すなら記名は総務部あたり。社長と書くところはないはず。
つい、どうでもいいところを見つけてしまうm(_ _)m
ーーー続く
2025年06月07日
あやせローズガーデン その4
フラワーヒルを降りてオセアニアガーデン、ドライガーデンと巡ってピースフルガーデンに戻る。これで園内を1周した。
それでは帰ろうかと思ったとき、ふと見上げるとあんなところに人がいる。
せっかくなら、あそこからガーデンを見下ろそうと思い立つ。
バカと煙はーーー(^^ゞ でもこの例えはもう死語かな。
人がいたのは光陵公園のリニューアルで野球場から多目的フィールドに改修された、このスタジアムの観覧席。写真右側にある階段で上がっていく。
それにしてもノーブルスタジアムとはヘンな名前。ノーブル NOBLEとは気高い、高貴な、貴族のーーーなどの意味。スポーツをする場所であるスタジアムの名前には似合わない。堂々とした、壮大なとの意味もあるが、それだとしてもヘン。
調べてみたらネーミングライツ(スポーツ、文化施設等の名称に企業名を付けて費用を取る仕組み)で、綾瀬市にあるノーブル電子工業株式会社が命名権を獲得していたとわかった。でもノーブルと聞いただけで綾瀬市の人はその会社とわかるのだろうか。少なくとも「ノーブル電子スタジアム」にしないと宣伝効果は低いと思うけれど。ついでに書くと高貴な電子工業というのもヘンな会社名である。
観覧席はきわめて小規模。
多目的フィールドとはいえメインは野球場のようだ。
ちなみにコートを使うテニスやバスケットはそのサイズが決まっているが、より広いグラウンドやピッチを使う野球・サッカー・ラグビーなどは、推奨サイズはあるもののルールとしては定められていない。
参考までに推奨サイズで野球のグラウンド(緑のラインがホームベースから左右両翼のポールまで)と、サッカーのピッチ(破線)を大きさの比較で並べてみると図のようになる。
あやせノーブルスタジアムのホームページには対象スポーツにサッカーも載っている。しかしサッカーのときに野球の内野の芝のない部分はどうするのだろう。上の写真でシートが掛けられているのは、重りを載せて固定しているだけで、野球以外のスポーツのための準備ではなく前日に降った雨対策だと思う。
公式ホームページよりスタジアムの航空写真を借用。
話は変わってスタジアム上空を通過する自衛隊のヘリコプター。
初回に書いたようにここは厚木基地に隣接していて、自衛隊あるいは米軍のヘリコプターや飛行機がひっきりなしに飛んでくる。言ってみれば綾瀬市は基地の街でもある。そこのローズガーデンのメインブロックが「ピースフルガーデン」。このネーミングには何か意味や意図があるのかな。
さて観覧席から見下ろしたローズガーデンの全貌。
写真の並びはガーデンの奥〜入り口の順。
ブロック図も再度載せておきましょう。
5月26日に「あやせローズガーデン」を訪れて満足して帰ってきたのは確かである。
しかしここのバラ園をどう評価するかは難しい。
なぜなら実はバラがそれほど多くないのである。
バラ園らしいのは最初のウエルカムガーデンとシークレットガーデンくらいで、他のブロックでのバラは、たくさん咲いている花々の one of themに過ぎない。メドウガーデンからフラワーヒルにかけてのあふれんばかりの花数は圧倒的で感激さえしたものの、一方で「それはそうとしてバラは?」との気持ちが心のどこかにあったのも事実。
同じ神奈川県で敷地規模の近い横浜イングリッシュガーデンと比較してみると
あやせローズガーデン:0.77ヘクタール
バラ150品種 680株
横浜イングリッシュガーデン:0.66ヘクタール
バラ2200品種 2800株
最初はデータを見間違えたかと思ったくらいの差がある。単位面積あたりのバラ株数で横浜イングリッシュガーデンは「あやせローズガーデン」の4.8倍、逆に計算すれば「あやせローズガーデン」のバラは横浜イングリッシュガーデンの2割ほどしかない。これではローズガーデンではなく「ローズもそこそこ多いフラワーガーデン」である。
こういう設計になったのは市民公園であり、通年の開園、入場が無料などが影響していると推察している。ただし無料については2024年2月に生育不良から開園を1年延期しており、その段階ではまだ入場料を取る計画だったので、現在の姿が有料を前提としたままの内容なのか、無料化にあわせてレベルダウンしているのかはわからない。
理由はともかく、せめて単位面積あたり横浜イングリッシュガーデンの半分の株数は欲しい。(株数=花数ではないのだけれど話が込み入るので割愛)ホワイトガーデンは新鮮だったし、メドウガーデンは(白が多過ぎだとしても)素晴らしかった。だから私がトランプ綾瀬市大統領だったら「フラワーヒルからドライガーデンまでをバラで埋め尽くせ MARA(make Ayase rose again)」との大統領令に署名するな(^^ゞ
また参考までに神奈川新聞の記事によると、改修前の光陵公園バラ園は0.16ヘクタールで28品900株。なんと株数は改修後の「あやせローズガーデン」より多かった。そして敷地が狭いので単位面積あたりのバラ株数は横浜イングリッシュガーデンの1.3倍。
もうひとつ声を大にして言いたいことがある。
その2の投稿に『途中で「あれ?なんで?」とあることに気付く』と記した内容。
それは「あやせローズガーデン」には剣弁高芯咲き(けんべんこうしんざき)のバラがなかった!!! 剣弁とは花弁(花びら)が剣のように尖り、中心部が周辺より高く盛り上がるバラの咲き方。
バラの花姿は多種多様でも、私は剣弁高芯咲きが最もバラらしいと思っているし、これが大好き。それはバラを知ったのが子供の頃に見た高島屋の包装紙が最初だったせいかも知れない(^^ゞ (写真は1957年から1979年まで使われていたタイプ)

好みは人によって違うので剣弁高芯咲きが一番かどうかはともかくとして、バラの代表的な咲き方のひとつなのは間違いない。どうしてそれが咲いていないのだ!(見逃していないと思うし、見逃すほど少ないのならそれも問題)
とりあえず剣弁高芯咲きをもっと増やしましょう。
ところで今回はバラが少なかったとはいえ、メドウガーデンを中心に花が咲きこぼれていて満足度は高かった。次の疑問は秋バラシーズンでも他の花がこれくらい咲いているかどうか。一般に春より秋のほうが花は少ないから何となく気がかり。他の花がかなり少なくなってバラが680株だとキツいはず。しかもこれは春バラと秋バラの花数が同じとしての話。(普通は秋バラのほうが少ない)
それと初回に書いたようにこの公園は市議会の反発で指定管理者選定の議案が否決され、おそらくそれも関連して有料化が見送られたり何かと先行き不透明。バラをもっと増やして欲しいより先に、来年の春バラも現在のクオリティが保たれるのかが心配。
クオリティが維持できていればお勧めのバラ園なのは間違いない。
数が少ないバラを他の花で紛らわせる企画にまんまと乗せられるのも一興(^^ゞ
でもやっぱりバラはもっと増やしましょう。
もちろん剣弁高芯咲きを忘れずに。
おしまい
それでは帰ろうかと思ったとき、ふと見上げるとあんなところに人がいる。
せっかくなら、あそこからガーデンを見下ろそうと思い立つ。
バカと煙はーーー(^^ゞ でもこの例えはもう死語かな。
人がいたのは光陵公園のリニューアルで野球場から多目的フィールドに改修された、このスタジアムの観覧席。写真右側にある階段で上がっていく。
それにしてもノーブルスタジアムとはヘンな名前。ノーブル NOBLEとは気高い、高貴な、貴族のーーーなどの意味。スポーツをする場所であるスタジアムの名前には似合わない。堂々とした、壮大なとの意味もあるが、それだとしてもヘン。
調べてみたらネーミングライツ(スポーツ、文化施設等の名称に企業名を付けて費用を取る仕組み)で、綾瀬市にあるノーブル電子工業株式会社が命名権を獲得していたとわかった。でもノーブルと聞いただけで綾瀬市の人はその会社とわかるのだろうか。少なくとも「ノーブル電子スタジアム」にしないと宣伝効果は低いと思うけれど。ついでに書くと高貴な電子工業というのもヘンな会社名である。
観覧席はきわめて小規模。
多目的フィールドとはいえメインは野球場のようだ。
ちなみにコートを使うテニスやバスケットはそのサイズが決まっているが、より広いグラウンドやピッチを使う野球・サッカー・ラグビーなどは、推奨サイズはあるもののルールとしては定められていない。
参考までに推奨サイズで野球のグラウンド(緑のラインがホームベースから左右両翼のポールまで)と、サッカーのピッチ(破線)を大きさの比較で並べてみると図のようになる。
あやせノーブルスタジアムのホームページには対象スポーツにサッカーも載っている。しかしサッカーのときに野球の内野の芝のない部分はどうするのだろう。上の写真でシートが掛けられているのは、重りを載せて固定しているだけで、野球以外のスポーツのための準備ではなく前日に降った雨対策だと思う。
公式ホームページよりスタジアムの航空写真を借用。
話は変わってスタジアム上空を通過する自衛隊のヘリコプター。
初回に書いたようにここは厚木基地に隣接していて、自衛隊あるいは米軍のヘリコプターや飛行機がひっきりなしに飛んでくる。言ってみれば綾瀬市は基地の街でもある。そこのローズガーデンのメインブロックが「ピースフルガーデン」。このネーミングには何か意味や意図があるのかな。
さて観覧席から見下ろしたローズガーデンの全貌。
写真の並びはガーデンの奥〜入り口の順。
ブロック図も再度載せておきましょう。
5月26日に「あやせローズガーデン」を訪れて満足して帰ってきたのは確かである。
しかしここのバラ園をどう評価するかは難しい。
なぜなら実はバラがそれほど多くないのである。
バラ園らしいのは最初のウエルカムガーデンとシークレットガーデンくらいで、他のブロックでのバラは、たくさん咲いている花々の one of themに過ぎない。メドウガーデンからフラワーヒルにかけてのあふれんばかりの花数は圧倒的で感激さえしたものの、一方で「それはそうとしてバラは?」との気持ちが心のどこかにあったのも事実。
同じ神奈川県で敷地規模の近い横浜イングリッシュガーデンと比較してみると
あやせローズガーデン:0.77ヘクタール
バラ150品種 680株
横浜イングリッシュガーデン:0.66ヘクタール
バラ2200品種 2800株
最初はデータを見間違えたかと思ったくらいの差がある。単位面積あたりのバラ株数で横浜イングリッシュガーデンは「あやせローズガーデン」の4.8倍、逆に計算すれば「あやせローズガーデン」のバラは横浜イングリッシュガーデンの2割ほどしかない。これではローズガーデンではなく「ローズもそこそこ多いフラワーガーデン」である。
こういう設計になったのは市民公園であり、通年の開園、入場が無料などが影響していると推察している。ただし無料については2024年2月に生育不良から開園を1年延期しており、その段階ではまだ入場料を取る計画だったので、現在の姿が有料を前提としたままの内容なのか、無料化にあわせてレベルダウンしているのかはわからない。
理由はともかく、せめて単位面積あたり横浜イングリッシュガーデンの半分の株数は欲しい。(株数=花数ではないのだけれど話が込み入るので割愛)ホワイトガーデンは新鮮だったし、メドウガーデンは(白が多過ぎだとしても)素晴らしかった。だから私がトランプ綾瀬市大統領だったら「フラワーヒルからドライガーデンまでをバラで埋め尽くせ MARA(make Ayase rose again)」との大統領令に署名するな(^^ゞ
また参考までに神奈川新聞の記事によると、改修前の光陵公園バラ園は0.16ヘクタールで28品900株。なんと株数は改修後の「あやせローズガーデン」より多かった。そして敷地が狭いので単位面積あたりのバラ株数は横浜イングリッシュガーデンの1.3倍。
もうひとつ声を大にして言いたいことがある。
その2の投稿に『途中で「あれ?なんで?」とあることに気付く』と記した内容。
それは「あやせローズガーデン」には剣弁高芯咲き(けんべんこうしんざき)のバラがなかった!!! 剣弁とは花弁(花びら)が剣のように尖り、中心部が周辺より高く盛り上がるバラの咲き方。
バラの花姿は多種多様でも、私は剣弁高芯咲きが最もバラらしいと思っているし、これが大好き。それはバラを知ったのが子供の頃に見た高島屋の包装紙が最初だったせいかも知れない(^^ゞ (写真は1957年から1979年まで使われていたタイプ)

好みは人によって違うので剣弁高芯咲きが一番かどうかはともかくとして、バラの代表的な咲き方のひとつなのは間違いない。どうしてそれが咲いていないのだ!(見逃していないと思うし、見逃すほど少ないのならそれも問題)
とりあえず剣弁高芯咲きをもっと増やしましょう。
ところで今回はバラが少なかったとはいえ、メドウガーデンを中心に花が咲きこぼれていて満足度は高かった。次の疑問は秋バラシーズンでも他の花がこれくらい咲いているかどうか。一般に春より秋のほうが花は少ないから何となく気がかり。他の花がかなり少なくなってバラが680株だとキツいはず。しかもこれは春バラと秋バラの花数が同じとしての話。(普通は秋バラのほうが少ない)
それと初回に書いたようにこの公園は市議会の反発で指定管理者選定の議案が否決され、おそらくそれも関連して有料化が見送られたり何かと先行き不透明。バラをもっと増やして欲しいより先に、来年の春バラも現在のクオリティが保たれるのかが心配。
クオリティが維持できていればお勧めのバラ園なのは間違いない。
数が少ないバラを他の花で紛らわせる企画にまんまと乗せられるのも一興(^^ゞ
でもやっぱりバラはもっと増やしましょう。
もちろん剣弁高芯咲きを忘れずに。
おしまい
2025年06月04日
あやせローズガーデン その3
トロピカルガーデンから、このトンネルを抜けるとメドウガーデンに続く。
そこは圧巻のお花畑だった。
メドウ meadouとは牧草地や草原を意味する。もちろんここにあるのは草ではなく草花。まるで緑の草が草原を埋め尽くすように、ここでは草花がこれでもかというくらいに密集している。よくこれだけたくさん種をまいたなと思うくらい。
冷静に観察すると白比率が高すぎるし、しかも同じ品種の白い花がそのほとんどを占めていてワンパターン。ホワイトガーデンを作ったのだから白はもう少し控えめにして、もっと色数を増やした構成でもよかった。そしてローズガーデンなのに、ここでのバラはアクセント程度の扱い。それでもこの花・花・花に圧倒されて夢見心地な気分。
つぼんで、膨らんで、咲いたバラも載せておきましょう。
死ぬときはこの椅子に座って、
バラやいろんな花々に囲まれながら逝きたい(^^ゞ
メドウガーデンの次はウォーターガーデン。
池の中を歩きながら隣のフラワーヒルを眺めたり、
メドウガーデンを振り返ったり。
スイレンを発見。
しかしどうしてこの一鉢だけなのだ。
メドウガーデンに力を入れすぎて予算が立なくなったのか?
フラワーヒルはその名の通り少し小高くなっている。
こちら側の斜面は白とパープルのツートーン。
先ほど白が多すぎると書いたものの、この2色使いはなかなか素敵。
バラとラベンダーを同時にクンクンできれば最高なのだが、ラベンダーが咲くのは夏になってから。この紫色の花はキャットミント(だと思う)。かすかに香りが漂っていたけれどミントとは違う系統。
フラワーヒルの頂上からウォーターガーデンを見下ろす。
バラ以外の花が多数。
中腹まで降りてきてピースフルガーデン方向。
こんな感じで下っていく。
シルバーリーフのリクニス・コロナリア。
たぶんラグラス。和名は「ウサギの尾」。
花の中で青色は案外と少なくて、咲いていると目立つヤグルマソウ(矢車草)。
最近はヤグルマギク(矢車菊)ということも多い。
麦だと思うが何麦かまで詳しくはわからず。
ハルシャギク。
漢字だと春車菊で春菊と間違えそう(^^ゞ
バーバスカム。変わった姿だが割とあちこちで見かける。
後ろの紫はたぶんバーベナ。
アキレア。
開花後のアリウム。
ネギの仲間でネギ坊主に似ている。
ブラシの木。
次に見たらどの程度の堅さなのか、ブラシみたいな手触りなのか確かめようといつも思うのに、今回も触るのを忘れた(/o\)
クラスペディア。
バラはあまりなかったエリアだけれど目に付いたのをいくつか。
ーーー続く
そこは圧巻のお花畑だった。
メドウ meadouとは牧草地や草原を意味する。もちろんここにあるのは草ではなく草花。まるで緑の草が草原を埋め尽くすように、ここでは草花がこれでもかというくらいに密集している。よくこれだけたくさん種をまいたなと思うくらい。
冷静に観察すると白比率が高すぎるし、しかも同じ品種の白い花がそのほとんどを占めていてワンパターン。ホワイトガーデンを作ったのだから白はもう少し控えめにして、もっと色数を増やした構成でもよかった。そしてローズガーデンなのに、ここでのバラはアクセント程度の扱い。それでもこの花・花・花に圧倒されて夢見心地な気分。
つぼんで、膨らんで、咲いたバラも載せておきましょう。
死ぬときはこの椅子に座って、
バラやいろんな花々に囲まれながら逝きたい(^^ゞ
メドウガーデンの次はウォーターガーデン。
池の中を歩きながら隣のフラワーヒルを眺めたり、
メドウガーデンを振り返ったり。
スイレンを発見。
しかしどうしてこの一鉢だけなのだ。
メドウガーデンに力を入れすぎて予算が立なくなったのか?
フラワーヒルはその名の通り少し小高くなっている。
こちら側の斜面は白とパープルのツートーン。
先ほど白が多すぎると書いたものの、この2色使いはなかなか素敵。
バラとラベンダーを同時にクンクンできれば最高なのだが、ラベンダーが咲くのは夏になってから。この紫色の花はキャットミント(だと思う)。かすかに香りが漂っていたけれどミントとは違う系統。
フラワーヒルの頂上からウォーターガーデンを見下ろす。
バラ以外の花が多数。
中腹まで降りてきてピースフルガーデン方向。
こんな感じで下っていく。
シルバーリーフのリクニス・コロナリア。
たぶんラグラス。和名は「ウサギの尾」。
花の中で青色は案外と少なくて、咲いていると目立つヤグルマソウ(矢車草)。
最近はヤグルマギク(矢車菊)ということも多い。
麦だと思うが何麦かまで詳しくはわからず。
ハルシャギク。
漢字だと春車菊で春菊と間違えそう(^^ゞ
バーバスカム。変わった姿だが割とあちこちで見かける。
後ろの紫はたぶんバーベナ。
アキレア。
開花後のアリウム。
ネギの仲間でネギ坊主に似ている。
ブラシの木。
次に見たらどの程度の堅さなのか、ブラシみたいな手触りなのか確かめようといつも思うのに、今回も触るのを忘れた(/o\)
クラスペディア。
バラはあまりなかったエリアだけれど目に付いたのをいくつか。
ーーー続く
2025年06月02日
あやせローズガーデン その2
光陵公園に入り黄色の点字ブロック沿いに左に曲がると、
あやせローズガーデンが現れる。
中に入る前から素晴らしいバラ園に違いないとの予感。
ガーデンのブロック図。
入ってすぐのウェルカムガーデン。
もっと広く撮りたかったけれど人が多くて。
ここは赤系統のバラで構成されている。
赤を見るとテンション上がるね。
入り口のアーチをくぐり右に90度曲がると、次のピースフルガーデンとの間にも2番目のアーチがある。城でいうところの枡形門の配置。
当然ここは格好の撮影スポットになるわけで人が途切れない。さらに多くの人はアーチを背に自撮りをするから、こっちを向いている人がいないうちに撮るのが精一杯。でもおかげで可愛いワンちゃんが撮れた。
2番目のアーチ越しにピースフルガーデンをのぞく。
ピースフルガーデン側から。
こちらのアーチは下が水鏡になっていた。
先ほど人が途切れないと書いていたのに誰もいないじゃないかって? このアングルだと人の姿は小さいので画像ソフトで消しました(^^ゞ
そしてピースフルガーデン。
でも右側にこんな和風のしつらえが見えたので、そちらを先に見に行く。ブロック図で古都の庭となっているところ。ここだけ江戸時代にタイムスリップしたようで違和感ありありとはいえ、
アイデアとしては面白い。
こんなのを背景に咲いているバラを見るのは初体験。
白い壁に挟まれた路地のような造り。
瓦が載っていて和風が強調されているのがポイント。
その一画には「和庭」ゾーンも。でも何となく中途半端で、これがここにある必要性を感じない。どうせなら枯山水とバラを組み合わせるくらいの企画が欲しかったゾ。
ピースフルガーデンに戻ったら、
また素通りして、
次に入ったのはシークレットガーデン。
何をもってシークレットなのかよくわからなかったが、
いろいろきれいに咲いていた。
その美しさに見とれまたクンクンを楽しんでいたのだが、途中で「あれ?なんで?」とあることに気付く。それが何なのかはまた後で。
さていよいよピースフルガーデンを眺めましょう。
バラ園でこれだけ抜けのいい眺望は珍しい。でも曇り空なのが残念。
中央に水鉢があって噴水になっている。
お約束のハイスピード撮影。しかし水量が少なすぎて「水が静止している」効果は得られず。ところでこの程度の噴き上げ量でも噴水と呼ぶのかな。
あやせローズガーデンの特徴のひとつはバラ以外の草花も充実していること。バラが好きじゃない人はここには来ないと思うが、もしそんな人でも楽しめると思う。それとバラが好きでもバラばかり眺めていると飽きてくるもの。ここではそういう心配もない。
ピースフルガーデンに植えられているバラはサーモンピンクの色をした1種類だけ。ル・デパール・ド・アヤセと名付けられたここのオリジナル品種。フランス語で書けば Le Depart de Ayase。英語に直すと The Departure of Ayase。Departure は一般に出発だけれど門出とも訳せる。新しくなったローズガーデンの門出を記念してとの意味を込めたネーミングだと思う。
不覚にもル・デパール・ド・アヤセのアップを撮り忘れた(>_<)
続いてはホワイトガーデン。
ここは読んで字のごとく白の世界。
白い花の中にところどころ白いバラが配置されている。
その先はトロピカルガーデンの名前が付いている。
でもトロピカルなものは、
バナナの仲間であるこのバショウくらいしかなかった。
このバラを見てトロピカルを感じるのは難しいーーー
赤や黄色の原色はトロピカルといえなくはないものの、そもそもバラでトロピカルを演出するのは無理がある。それにこの日は曇り空で最高気温も22〜23度(^^ゞ
こんなバラばかりをたくさん集めればよかったかも知れない。
ホワイトガーデンの次に、それとは対照的なカラフルなバラを揃えるアイデアはよかったのに、それをトロピカルと安易なネーミングにしたのは考えが浅かったように思える。あるいはトロピカルを演出するならもっと徹底的にやって欲しかった。
ーーー続く
あやせローズガーデンが現れる。
中に入る前から素晴らしいバラ園に違いないとの予感。
ガーデンのブロック図。
入ってすぐのウェルカムガーデン。
もっと広く撮りたかったけれど人が多くて。
ここは赤系統のバラで構成されている。
赤を見るとテンション上がるね。
入り口のアーチをくぐり右に90度曲がると、次のピースフルガーデンとの間にも2番目のアーチがある。城でいうところの枡形門の配置。
当然ここは格好の撮影スポットになるわけで人が途切れない。さらに多くの人はアーチを背に自撮りをするから、こっちを向いている人がいないうちに撮るのが精一杯。でもおかげで可愛いワンちゃんが撮れた。
2番目のアーチ越しにピースフルガーデンをのぞく。
ピースフルガーデン側から。
こちらのアーチは下が水鏡になっていた。
先ほど人が途切れないと書いていたのに誰もいないじゃないかって? このアングルだと人の姿は小さいので画像ソフトで消しました(^^ゞ
そしてピースフルガーデン。
でも右側にこんな和風のしつらえが見えたので、そちらを先に見に行く。ブロック図で古都の庭となっているところ。ここだけ江戸時代にタイムスリップしたようで違和感ありありとはいえ、
アイデアとしては面白い。
こんなのを背景に咲いているバラを見るのは初体験。
白い壁に挟まれた路地のような造り。
瓦が載っていて和風が強調されているのがポイント。
その一画には「和庭」ゾーンも。でも何となく中途半端で、これがここにある必要性を感じない。どうせなら枯山水とバラを組み合わせるくらいの企画が欲しかったゾ。
ピースフルガーデンに戻ったら、
また素通りして、
次に入ったのはシークレットガーデン。
何をもってシークレットなのかよくわからなかったが、
いろいろきれいに咲いていた。
その美しさに見とれまたクンクンを楽しんでいたのだが、途中で「あれ?なんで?」とあることに気付く。それが何なのかはまた後で。
さていよいよピースフルガーデンを眺めましょう。
バラ園でこれだけ抜けのいい眺望は珍しい。でも曇り空なのが残念。
中央に水鉢があって噴水になっている。
お約束のハイスピード撮影。しかし水量が少なすぎて「水が静止している」効果は得られず。ところでこの程度の噴き上げ量でも噴水と呼ぶのかな。
あやせローズガーデンの特徴のひとつはバラ以外の草花も充実していること。バラが好きじゃない人はここには来ないと思うが、もしそんな人でも楽しめると思う。それとバラが好きでもバラばかり眺めていると飽きてくるもの。ここではそういう心配もない。
ピースフルガーデンに植えられているバラはサーモンピンクの色をした1種類だけ。ル・デパール・ド・アヤセと名付けられたここのオリジナル品種。フランス語で書けば Le Depart de Ayase。英語に直すと The Departure of Ayase。Departure は一般に出発だけれど門出とも訳せる。新しくなったローズガーデンの門出を記念してとの意味を込めたネーミングだと思う。
不覚にもル・デパール・ド・アヤセのアップを撮り忘れた(>_<)
続いてはホワイトガーデン。
ここは読んで字のごとく白の世界。
白い花の中にところどころ白いバラが配置されている。
その先はトロピカルガーデンの名前が付いている。
でもトロピカルなものは、
バナナの仲間であるこのバショウくらいしかなかった。
このバラを見てトロピカルを感じるのは難しいーーー
赤や黄色の原色はトロピカルといえなくはないものの、そもそもバラでトロピカルを演出するのは無理がある。それにこの日は曇り空で最高気温も22〜23度(^^ゞ
こんなバラばかりをたくさん集めればよかったかも知れない。
ホワイトガーデンの次に、それとは対照的なカラフルなバラを揃えるアイデアはよかったのに、それをトロピカルと安易なネーミングにしたのは考えが浅かったように思える。あるいはトロピカルを演出するならもっと徹底的にやって欲しかった。
ーーー続く