2005年10月26日

M<M<M<M(2)

昨日の続き。


経済規模の小さかった昔は、資金を集めることが一苦労で、それさえクリアすれば競争に勝てたも同然。誤解はないと思うが、今でも資金は重要。あなたではなく、世の中に資金があったかどうかが論点。


さて、だんだんと経済の規模が拡大してくる。世の中で事業に回せるお金が増えてくると、資金調達は楽になってくる。つまりマネーは企業にとって最も問われる要件ではなくなる。資金を得て事業を始める企業が増えると、さらに経済は拡大して高度成長期の始まり。


高度成長時代の最初は、作った端から飛ぶように売れたんだろうけれど、やがて事業を始める企業の増加しすぎて競争経済になる。消費者の目も肥えてくる。ここからが「売れるものを売る」マーケティングの出番。


資金を調達して事業を始めることが最も重要だったマネーの時代から、競争に勝ちあるいは市場を開拓することが運命を分けるマーケティングの時代へ。逆にいえば企業が増えたからマーケティングが生み出された。経済学はやっていないから、こんな区分が正しいかどうかはわからない。あくまで私のものの見方。例を当てはめれば北朝鮮はいまだマネーの時代、中国はマーケティングの時代に入った。


競争状態がなくなることはないから、今もこれからもマーケティングは重要。しかし今の日本企業において一番重要かというと、そうじゃない気がしている

(続く)

wassho at 18:46│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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