2005年11月14日

M<M<M<M(5)

11月7日の続き。経済規模が小さいときはマネー、競争が激しくなればマーケティング、そのうちマーケティングよりマネジメントで差がつくという話が3つのM。


4つめのMは、今までの連続した話とは少し趣旨が違う。


商品やサービスを作るなり売るなりするのが普通のビジネス。50円で仕入れて100円で売る。差額(利益)の50円は加工したりとか店に並べたりとかの価値を認められたご褒美。この積み上げが経済で、言い換えれば経済は何らかの新しい価値の積み上げ。


じゃ、株取引とか為替取引とか? 50円の株が100円に値上がりしても、株に新しい価値が増える訳じゃない。例えば聖徳太子の1万円札は、マニアの間では1万円以上で取引されているとしても、それで買えるのは1万円の商品、銀行に貯金しても1万円にしかならない。


商品の製造や販売で生み出されるお金と、株や為替の取引で生み出されるお金は、依って立つところの価値観が違う。経済学的には実体経済と金融経済とかに分けられるらしいが、あまり詳しくはない。また経済理論自体に興味はない。


昔の大金持ちは石油王とか自動車王とかの実体経済実業家。今の大金持ちは金融経済か実体経済×金融経済かだと思う。少し前に話題となった何十億円の給料をもらうサラリーマンのファンド・ディーラーなんかは前者の典型。それにホリエモンのライブドアも三木谷氏の楽天も、ネットでの新しい価値を作ったけれど、彼らがビジネスで活躍できるのは、それが生み出す利益からではなく、上場したときに集めたお金があるから。六本木ヒルズに住んでいる人で実体経済からだけの収入で生活している・資産を形成した人は少ないと思う。


不勉強で実体経済と金融経済の規模の比率は知らない。しかし金融経済での格差はどんどん目に見える生活レベルで現れてきていると思う。まさにカネがカネを生む時代。今から較べれば、バブルの時にサラリーマンが株で儲けた!レベルは可愛いものだった気がする。


だからどうだという意見は、まだないのであるが、4番目のMは、最初に戻ってまたマネーでした。

(続く、かも)

wassho at 20:22│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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