2006年01月30日

カメラ業界のリストラ(リストラクチャリングのほう)

少し前のニュースになるが、ニコンが一部の機種を残してフィルムカメラから撤退(デジカメに集中するということ)。そしてコニカミノルタはデジカメも含めてカメラ事業すべてから撤退と報じられた。また日本ではあまりなじみがないがドイツの大手フィルムメーカーも会社精算だそうだ。写真に関して時代の変化を感じさせるニュースがまとめて流れてきた感じ。


いうまでもなく背景はデジカメの普及とフィルムカメラの衰退にある。4社とその他少々だったカメラマーケットに家電メーカーがどっと参入してきてプレーヤーの数は倍以上になった。カメラメーカーにしてみればあっという間にライバルが増えたことになる。ちょっと論理が強引だけれど、今まで100の力で100の成功を収めてきたのに、100の力では50の成功しか収められなくなった。しかもカメラメーカーはフィルムとデジタルの両面体勢だと、それぞれ50の力だから成功は25となる。これでは商売にならない。ニコンはそれを嫌ってデジカメに専念することになり、もともとデジカメでは出遅れていたミノルタは、今更巻き返すのはシンドイので他の事業でがんばろうとなったんだと思う。


デジカメに集中するニコンと較べて、少し前までミノルタカメラという社名だったミノルタ(現コニカミノルタ)がカメラからすべて撤退というのは、何となく敗退ムード漂うものの、様々な事業を展開する上での必然的なリストラクチャリングだったのかもしれない。


話はそれるが、リストラ=解雇とすっかり日本語になってしまったが、リストラの本来の英語はリストラクチャリングで、(事業の)再構築という意味である。


ニコンもミノルタもフィルムカメラには思い入れがあるはず。しかしニコンは映像、ミノルタはデジタルというキーワードで企業の姿を変えようとしている(たぶん)。本日は “何持っているとか何できるとかより、自分は何者かということをしっかりふまえられるなら変化に自在に対応できる” の下書きでした。


ちょっと途中のロジックをとばしすぎて意味不明のオチになってしまった。ゴメン。そのうち、きちんと書きます。

wassho at 20:16│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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