2006年05月02日

拭く回数

かなり昔に観たドキュメンタリー。
どこかの有名なお寺での修行僧の生活を追った番組。


冬の朝早く起きての読経とか、かじかむ手でお寺の掃除とかハードな毎日。(そうでなきゃ番組にならないけど) そして、何宗だったか覚えていないが、その宗派は戒律(?)がとても厳しくて、日常生活のあらゆることに細かなルールが定められている。


例えば、食事はどのおかずから食べて、次のおかずは何で、ご飯は何口で食べて、みそ汁はどのタイミングで飲んで、トータル何分で食べ終える、それより早くても遅くてもいけないーーーまさに箸の上げ下ろしまで決まっている。何をするにも、そんなルールばっかり。ビックリしたのはウンチをした後、紙(トイレットペーパーではなく半紙のような昔風のちり紙)を、どのように折りたたみながら何回でお尻を拭くかも決まっている!


番組の途中でインタビュアーが修行僧に尋ねる。
「ルールばっかりでイヤになりませんか?」


修行僧が答える。
「がんじがらめのルールに縛られて、初めて、自分の譲れないことが見えてくる」


テレビの前で唸った。


自分らしさとか、個性とかは大切にしたい。もっと大げさには自由は何より大事だ。でも時々「それって」何なのだろうと思うことがある。いろんなことにこだわって生きてきたつもりだが、それらは「どうでもよかったこと」じゃなかったのかと不安とむなしさが混じった気持ちになることがある。まだまだ修行が足りないかも。




言っておくけれど私はあんな生活耐えられません(^^ゞ

wassho at 23:39│Comments(0) ノンジャンル 

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