2006年06月12日

盗作するのなら

ちょっと旬は過ぎたテーマではあるが、洋画家の和田義彦氏がイタリア人画家アルベルト・スギ氏の盗作をしたかどうかが、いろいろと報道された。和田氏にはいろいろ言い分があるみたいだけれど、あれが盗作じゃないならトム・ピータースや大前研一の本の5%くらいを書き換えて私が出版しても盗作じゃないことになる。


テレビで見る限りスギさん(=和田さん)の絵はカッコイイ。私の好み。ポスターになっているなら買いたい。できたらシャレで和田さんバージョンがいいな(^^ゞ


偉大な芸術家や一流の職人は「盗む」のがうまいという。何となくわかる気がする。「盗む」というのは「まねる」のワンランク上のクリエイティビティーが必要なんだろう。


ビジネスやマーケティングではどうか。


抽象的な結論で恐縮だが、「方法を」盗んでもうまくいかないことが多い。でも「考え方を」盗むのはあり。


ヤフーの方法を盗んだポータルサイトは、どれもパットしない。でも考え方を盗んで、違うやり方を実現したグーグルは(日本ではイマイチだけれど)成功した。ドトールとスターバックス以外のコーヒーチェーン店の名前を挙げられる人は少ない。それはスターバックスが考え方を盗んで、方法がちょっと違いドトールと差別化されているから(実際には海外企業でドトールから盗んだのではないが)。

よくモテる人と同じファッションをしても意味ないけれど、その人が異性と接する時の心掛けを盗めば、あなたもモテモテになるかもよ(^^ゞ

wassho at 19:23│Comments(0) マーケティング、ビジネス | 美術展

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