2006年07月28日

99%

ご覧になった方もいるかもしれないが、日立から「99%と業界最高の脱臭率」を実現したという空気清浄機が 発表された。


素直に読めば「99%、スゴイね。あと1%で全部じゃん」となる。私も最初は、そう思った。そして「これが業界最高水準なのだから、他の空気清浄機はどれくらい? 90%? いや70〜80%くらいかな?」とも思う。


後で他の新聞で読んでビックリしたのは、何と、この日立の前の機種の脱臭率は98%なんだそうだ。「え〜、たった1%の向上かよ! わざわざ新機種にして発表するほどのことか」


しかし記事によれば、この1%が大きな違いらしく、人間が悪臭がなくなったと感じるには98%ではダメで、99%以上の悪臭物質の除去が必要らしい。1%を嗅ぎ分ける程の嗅覚が人間にあるとは知らなかった。


仕事のレベルが上がれば上がるほど、よりよい仕事をするには一層の努力が必要で、どんどん困難になってくる。空気清浄機のテクノロジーは知らないが、一般論で言えば50%の脱臭率を90%に向上させることより、98%を99%にすることのほうが難しい(あくまで例え話です)。私の仕事で言えば、クライアントにインパクトのある提言をすることはできるけれど、それ以上のインパクトを10年以上与え続けることはとっても難しい。でも、それができないとそのクライアントからの仕事は先細りになる。コンサルタントなんて、好き勝手なことを言いたい放題言っているようで、けっこうキツイ仕事なのです(^^ゞ

wassho at 20:30│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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