2006年08月09日

旬の秋刀魚(サンマ)

行きつけの小料理屋の主人は、とても魚の仕入れにこだわる。もちろん築地で買い付けてくる。こだわっていいものを仕入れて、そして安く売るから儲かっていない(^^ゞ


去年、彼からサンマは秋の味覚といわれているけれど、旬は7月だといわれた。そして7月中頃からランチにサンマの塩焼き定食が始まった。今年はちょっと遅くて7月後半から。大きく太いサンマでとてもおいしい。


でもずっとサンマは秋の味覚と思ってきたし、秋になるとテレビでサンマの水揚げシーンなんかが必ず報道されるから、なかなかサンマ=秋の固定観念から抜け出せない。でもよく見ればスーパーでも、もうサンマを売っていたし(普段は魚を買うことがないから見ていない)、昨日行った大衆的居酒屋のメニューにサンマの塩焼きがあったので注文すると、店員が「すみません、今は冷凍じゃなくて生サンマなので値段が倍になります」といわれた。正直な店員である。


旬のものはうまいとされ、ありがたがられる。しかし今ひとつ「旬」というものがわからない。野菜は何となく理解できる。育っていく途中のどこかにいちばんおいしい時期があるだろうから、そこが旬だ。じゃ魚は? 育っていく途中のどこかにいちばんおいしい時期があるとしても、その時に捕れるとは限らない。たいてい回遊しているから旬の時期に日本近海に来てくれなくてはいけない。そんなに都合よく来るか? 捕れ始めた時を旬といってありがたがっているような気もする。肉は? 牛肉や豚肉にも旬はあるの?


旬と季節感はセットみたいなものだが、昔と今では随分気候も違うし、旬もずれているような気がする。旬=育っていく途中のどこかにいちばんおいしい時期だとすれば、それはハウス栽培ものや養殖ものにも当てはまるはずなのに、あまり聞いたことがない。なぜだ?


というわけで、旬というのは半分マーケティングの産物だと疑っている私なのである。しかしまあ、今の時期にいいサンマはうまいです。まさしく旬です(^_^)

wassho at 19:05│Comments(0) 生活、日常 

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