2006年08月22日

レベルが低いとわからないこと

今年の高校野球はおもしろかったらしい。ニュースでハイライトを見ただけだけれど緊張感のあるいい試合だった。実は高校野球にはまったく興味がない。でも必死で応援している人の姿はうらやましい。我が母校が出場すれば何をさしおいても駆けつけ、声を枯らしてーーーと思うのだが、残念ながらその可能性は限りなくゼロに近い(^^ゞ


話は変わるけれど、幼い子供の頃は高校野球もプロ野球も同じレベルに見えた。幼い子供の目からは、どちらも自分よりはるかにレベルの高い内容なので違いがわからなかったから。成長するにつれて認識力がついてくると区別できるようになってくる。小学1年生の時に、たまたま4年生の教科書を見て、とても難しそうだったので驚いたこともある。その時に6年生の教科書を一緒に見ても、その違いはわからなかったと思う。今なら表紙を見なくても、1年生から6年生の教科書を順番に並べられるはず。


レベルが低いと、高いレベルともっと高いレベルの区別がつかない。
残念ながらそういうことになっている。


もしワインを飲み慣れてなくても、1000円のワインと3000円のワインを飲み比べれば、3000円のほうがおいしいと思うかもしれないが、2000円分おいしかったかどうかまではわからないはず。1000円と3000円のワインを100本飲んでもムダで、3万円のワインを何本か飲めば、その違いがわかってくる。飲まない限りは永遠にわからない。残念ながらそういうことになっている。


ビジネスや人間的に自分のレベルがどの程度なのかを把握するのは難しい。成功してるとか順調とかとは必ずしも相関しないのもやっかい。でもレベルが低いと、高いレベルともっと高いレベルの区別がつかないーーーというのを頭の片隅に覚えておいて損はない。自分のレベルを低く設定して謙虚になるのもよし、高く設定してコミュニケーションの仕方に役立てるもよし。


先日、とあるコンサルティング案件のコンペで負けてしまった(涙)。あのクライアントには高いレベルともっと高いレベルの区別がつかないんだと思って自分を慰める(^^ゞ

wassho at 14:05│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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