2006年09月20日

小泉政権と格差とコウノトリ

小泉政権が終了ということで何かとその功罪が問われている。2月危機とか5月危機とか定期的に危機が騒ぎ立てられ、ひょっとしたら日本経済めちゃヤバイことになるんじゃない?という状況から脱した「功」は、世の常として忘れ去られ(^^ゞ その「罪」を何となく薄っぺらい観点から並べ立てヒョーロンするのが目立つのも、これまた世の常である。


よくわからないのが「小泉政権になって格差が広がった」という話。


格差は広がっているとしよう。それは問わないとして、小泉政権のどういう施策が格差を広げたのかというのがよくわからない。そんな重要施策ってあった? だいたいそんなことって意図的にできるの? 何らかの施策が直接的または間接的に格差を広げるのに影響したというより、たまたま格差が広がる時期に小泉さんが政権にいたという理解を私はしている。


小泉政権と格差の広がりについての私の考察は、話半分に読み飛ばしてもらうとして、モノゴトの因果関係はボーッとしていると騙されがち。


コウノトリが赤ちゃんを運んでくるというのが、単なるファンタジーではなくリサーチの古典話であるというのはあまり知られていない。


はっきり知らないんだけれど、昔(いつ頃かは知らないんだけれど)、ロンドン市役所統計局(だったかな)が、各種データを分析していたところ、ロンドンの人口の増加と、ロンドン市内のコウノトリの巣の数の増加には統計学的に明確な相関関係があることを発見した。それを公表して世間の話題となり、誰かがこれにファンタジーを膨らませて「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」という話ができた。


さて、その相関関係。昔なんで暖炉に煙突の時代。コウノトリは煙突に巣を作るらしく、人口が増えるー>家が増えるー>煙突が増えるー>コウノトリの巣が増えるという理屈。だからこの条件下に置いては人口とコウノトリの巣は因果関係があるように見える。しかし人口が増えるー>マンションが増えるだったら、煙突はなくて巣は増えないから人口とコウノトリは関係ないことがわかる。


てなことで、何を書きたかったのか途中で忘れてしまったが(^^ゞ とりあえず本日は “世の中の仕組みは複雑だとわかってるくせに、面倒くさいから単純に割り切って理解しようとするのはやっぱりダメよ。小泉政権になって格差が広がったと良識ぶってる人は、小泉首相はワンフレーズポリティクスだと批判していたような気がする” と最後まで訳のわからない下書きでした。

「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」話がリサーチ分析が下敷きになっているというウンチクで本日はご勘弁をm(_ _)m

wassho at 17:15│Comments(0) マーケティング、ビジネス | 社会、政治、経済

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