2006年12月07日

感情で押し切る

朝のワイドショーで、元リクルートの人が民間人校長を務める高校の授業風景が紹介されていた。藤原さんというリクルートのエリート社員が、杉並区の公募に応じて校長に就任したことはニュースにもなって記憶にはあったが、何をやっているのか、普通の校長と何が違うのかは知らなかった。


番組ではいくつかの試みが取り上げられていて、それを全部紹介するのは大変だから書かないが、私もあんな高校に通っていれば、もっとまっとうな人間に育ったかもしれないと思うことしきりーーー


1つだけ紹介すると、自殺について考える授業というか討論会みたいなのがあって、そのやり方は

1)ビルから飛び降りようとしている人と
2)それを発見して止めようとする人

に分かれてロールプレイ(即興芝居みたいな感じ)をして

3)その二人で何回の会話が成立するか、できるだけ会話が続くよう努力するというもの。


だから「バカなことをするな」「ほっておいてくれ」となったら、そこで飛び降りちゃうからダメな訳で、止める側がいかに、飛び降りようとする人に語りかけるかがポイントとなる。


生徒(見学に来た大人も混じっていた)のロールプレイも、それぞれユニークで楽しかったけれど、まとめで藤原校長はこういった。(彼は、もっと上手に話したが、うろ覚えなので私の脚色が入っています)


「人を説得するのは難しいでしょ」
「自殺しようとしている人に、なぜ自殺しちゃいけないか論理的に説得してもムダでしょ」

「こういう場合は、頼むから死ぬなとか、あなたがいないと私はとっても寂しいとか、感情で押し切るしかないんだよ」


   論理的に説得するのではなく感情で押し切る


人間は右脳・感情型と左脳・論理型に別れるという説がある。実は、そんなに簡単に割り切れるかと、あまり信じていないのだけれど、心理テストやゲームみたいな占いも含めて、私はいつも右脳・感情型と診断される。しかし仕事的なこともあって、思考は左脳・論理型であり、その自覚もある。


   感情で押し切る

論理的に100%完璧な説得なら、相手が納得するというものではない。何か大事なことというか、忘れていたことを思い出させてもらった気がする。


今日から、もっとワガママに生きようっと(^_^)

wassho at 13:07│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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