2006年12月15日

1億円の駐車場

何日か前のニュース。

東京の上野で台東区が建設している300台分の駐車場の建設が遅れ、工事費もかさみ問題になっているという。


それで、その工事費のお値段が301億円。1台分あたり1億円である。Wao!

24時間常に満車だとしても、1時間の料金が500円として
1億円÷500円=20万時間。
20万時間÷24時間=8333日
8333日÷365日=23年

実際にはその2倍以上だろう。
元を取るのには、かなりの時間がかかるようである。


地下鉄に対する補強工事が必要だったりとか、遺跡が発掘されたりとかで工事が延びて工事費も増えたらしいのだが、当初の予算も261億円だから、もともと無謀な事業計画という気もする。台東区としては、駐車料金で元を取るのではなく、上野が活性化すればーーーという算段とは思うが、クルマ300台の経済効果なんて、それほどあるまい。


かように公共事業は、こうやって費用が増えていくことが多いけれど、実は私の仕事も1/3くらいは、そういうパターンである。もちろん遺跡は発掘されないが、当初よりリサーチする項目が増えたり、分析だけの予定が提言やコンサルティングまで依頼されたりということはよくある。


長年やっていると、この仕事は膨らむなというのも直感でわかるようになってくる。だから控えめの見積もりで仕事を取るというコザワも使う。コンサルタントも、それなりに営業センスが必要なのである。


ちょっと話に脈絡がありそうでないけれど、私が心掛けていることに「見積もりも腹八分目が長生きの秘訣」というのがある。なにがしかの営業経験がある人には賛同してもらえると思っている。でも、たまには暴飲暴食したい(^^ゞ

wassho at 19:50│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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