2007年06月07日

4人の心を動かす

日経産業で読んだ記事。

オニツカタイガー(知ってる?スニーカーのブランドです)が、ちょっとレトロな、希少価値のある商品としてセレクトショップなどで人気らしいが、そのあたりの内容。


記事の紹介は省略するが、オニツカタイガーの企画担当者いわく、商品をヒットさせるには「4人の心を動かす」必要がある。

 ●メーカー(自社)の営業担当
 ●店舗のバイヤー(仕入れ担当者)
 ●店舗の販売員
 ●消費者


消費者に買ってもらう前に、営業担当に売ってもらわなければならないし、お店に仕入れてもらわなければならないし、お店で売ってもらわなければならないから、当たり前といえば当たり前の話。でも、なかなかそこまで考え抜いたマーケティングを実行している企業は少ない気がする。


消費者の目線で考えるのがマーケティングの基本だが(それ自体が実際はトッテモ難しいのだけれど)、残り3名の目線で考えるということに10%位の力を割くように心掛ける、あるいは決めておくのはいいかもしれない。多くの視点で考えるというのは、それだけで有益である。


ーーーと、書きつつではあるが

消費者以外の3人はプロである。プロの考えることは消費者の考えることとずれることも多い。


(実名ではかけないので、違う商品に置き換えて似たような話を書きます)
かなり昔、花柄の鉛筆を企画した。
消費者調査でも反応は上々。
企画担当者は絶対の自信を持っていた。
しかし文具屋さんは「鉛筆というのは無地に決まってる。こんな派手なものが売れるわけがない」といって仕入れてくれなかった。
何だかんだで2年間、その商品は日の目を見なかった。
業を煮やした企画担当者は「売れなかったら、すべて引き取るし、その間の陳列の場所代も払う」と、強引にいくつかの文房具店に花柄鉛筆を並べた。
花柄鉛筆は陳列したその日から飛ぶように売れた。


ーーーということもあった。
プロの考えることは消費者の考えることとずれることも多い。


なにか混乱するような書き方になってしまったが「4人の心を動かす」というのは4人の言い分を鵜呑みにするということではないので誤解のなきよう。消費者だって意見と行動は結構違う。


どうも頭も筋肉痛のようで(^^ゞ 本日は書き出しと書き終わりがチグハグだけれど “「4人」という目線の多さと「心を動かす」というマーケティングの本質部分に着目していただければ幸いです” の下書きでした。

wassho at 17:58│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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