2007年07月26日

シミュレーション

シミュレーション。平たくいえば予想。語感的には単なる予想ではなく、いろいろと事実を積み上げた上で予測するといったニュアンスがある。なぜか「シュミ」レーションと間違って言う人も多い。英語で書くとsimulation。


日曜日は選挙。
マスコミのシミュレーションでは野党が過半数を占めそうである。


与党が衆議院で法律を通しても、野党が参議院で否決すれば法律はすべて成立しないのが、この国のルール。


主な例外は
・首相の指名
・予算案
・外国との条約

この3つは若干の手続きは必要なものの、衆議院が優先。つまり参議院で否決されても衆議院で成立していればOK。また普通の法律も、参議院で否決された後、衆議院でもう一度2/3以上の賛成で可決すれば、参議院での否決は無効となるというルールもある。


さて参議院で野党が過半数を占めたら、衆議院で与党は2/3以上いないから、野党が反対する法律は例外の3つを除いて、すべて成立しないことになる。


それでどうなるか予想すると

(1)
参院で否決されないよう与党と野党がよく議論するようになって、いい法律=政治となる。


(2)
野党の反対を防ぐために与党がアホなことをする。

以前、自民党が連立を組んだ公明党のご機嫌を取るため、地域振興券という無駄な政策に6000億円以上つぎ込んだ。あの税金が景気対策に、地域振興にどれだけ効果があったか・なかったかは、まともなレポートもないけれど、読まなくてもわかる。また、そんなことが起こるかも知れない。


(3)
こんなウジウジした状況はやってられないと、自民、民主それぞれ分裂して、強い安定政権を目指して政界再編が起こる。そして、しばらくドタバタした後は、昔と同じような政治が続く。アレッ?


前科のある(2)は不安だが、(1)になるようなら参議院は野党が過半数をしめたほうが国会の機能は向上するように思える。何事も競争と緊張感がなければいい仕事はできないからね。(3)はそんなに政治熱心でもないので実はよくわからない(^^ゞ

wassho at 17:12│Comments(0) 社会、政治、経済 

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