2007年08月02日

山本ですが

今日はめずらしい体験をした。


昼過ぎにオフィスの近くを歩いていると、ニコッと笑った人に声を掛けられた。
50歳代男性。身長165センチ前後。半袖の白いワイシャツにネクタイ着用。普通のグレーのウールのスラックス。髪は短い天然パーマ系。ややあばたの目立つ顔。ごくごく普通のサラリーマン風。


「イヤ〜ご無沙汰してます」と彼。


この人物に見覚えはない。
だが私は仕事柄、大勢の人の前でプレゼンテーションしたり講演したりすることもある。その出席者だったのかも知れない。またグループインタビューといって座談会形式のリサーチがあるが、その場合、クライアントはマジックミラー越しかモニタールームの映像でずっと(1回大体2時間くらい)司会進行をする私を見ていることになる。こちらとしてはご挨拶程度しかしていない人でもグループインタビューの場合は、クライアントから親近感を持たれることはよくある。


なども考えながら「エーッと、あのー、そのー」と慌てていると、その人物は

「お忘れですか? ○○○の山本ですが。あれから10年くらい経ちましたかねえ」と言った。○○○は誰でも知っている大企業である。


しかし、その会社と仕事をしたことはない。その会社のショールームに、あるプロジェクトの一環として見学に行ったことはあるが、その時にこの人物と知り合ったことは断じてない。


ひょっとして人違いしているのかと思い、私の名前を名乗ったが彼は、さも当然というような顔をしている。


「こんなところで何を?」と彼。「いや、オフィスがすぐそこで」と私。


なんて言っていると、彼が身を乗り出し「実はね」と小声で言い出した。


ここまで頭を全開にして記憶を探っていたが、彼が身を乗り出してきた段階で「やっぱりおかしい、この男はちょっとヘンだ!」と脳が警戒警報を発令!ーーーーーしたんだけれど、何となく条件反射で私も身を乗り出し彼と小声で話す羽目に(>_<)


「実はね、ほら、この前の、あの、万馬券が当たってね、いま換金してきたところなんですよ」といって彼はズボンのポケットに手を入れ、ゴムバンドで丸められた1万円札の束を半分だけポケットから出して見せた。


ピン札、たぶん200万円はあったw (・o・) wワア!


ここで小声の会話は終わり、彼は「競馬やらないの?、あっそっー、じゃまたね」といって颯爽と立ち去っていった。



狐につままれたというのは、こういうことを言うのか???


オフィスに戻り、もう一度記憶をたぐり、名刺データベースも調べたけれど、どう考えてもあの人物は知り合いじゃない。


ああいう人が、郵便受けにお金を配って入れているのかなあ?

wassho at 18:53│Comments(0) 生活、日常 

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