2007年08月29日

世界陸上とテレビゲーム

大阪で開催されている世界陸上。
ニュースや中継番組でチラチラ見ている。

日本人はあまりいい成績を残せていないみたいだが、ふだん縁のない競技を見るのはそれなりに楽しい。タイソン・ゲイが男子100メートルで優勝した後、彼を指して「世界67億人の先頭を走る男!」と表現していたのは、なかなか印象に残るコピーだった。私も67億人の中で一番になれるようなことを何か探したいな。


しかし、ナンデこのクソ暑い時期に開催してるの?
主催者側の都合か、会場の都合か、あるいは「夏枯れ」で話題の少なくなる時期に開催したいと放送側が考えたか。よく知らないけれど、この時期じゃ出るべき記録も出ない気がするのが残念。選手も気の毒。


ところでスポーツの定義って何か?と考えると、ちょっとややこしい。以前、アメリカで大型のスポーツ用品店に入ったら、釣り竿やビリヤードの道具まで並んでいて、ちょっと不思議な感じがした。競技用なのか狩猟用なのか区別がつかなかったがライフルもあった。


スポーツと身体能力、つまり瞬発力だったりパワーだったり持久力だったり、あるいは俗に言う運動神経とは切り離せない気がする。

しかし射撃なんかは身体能力としては引き金を引くだけだからスポーツという気がしない。アーチェリーは射撃よりは身体を使うとしても、別に弓を引く能力を競っているのではないから私としては射撃と同じ感覚。ビリヤードと同じで、どちらかというと「ゲーム」という言葉のほうがしっくりくる。

冬季種目のカーリングもそう。ゴルフは、ショットはスポーツでもパットはゲームのような気がする。釣りもカジキマグロを釣り上げるようなものは体力が必要としても運動神経は必要ないからゲーム。ややこしいのはモータースポーツ。身体能力が必要なのは間違いないにしても、勝敗はマシンの性能に大きく左右されるから素直にスポーツと認め難い気持ちがある。同じ乗り物でも乗馬だと、あまり抵抗感がないのが不思議。TVゲームは運動神経が必要なものも多いから、そのうちスポーツと呼ばれるようになるのかな?


スポーツは定義を深く考えなくても楽しめるけれど、ビジネスやマーケティングでは定義に立ち返って意味をはっきりさせないと中身のある議論ができない場合も多い。

社内を活性化させよう→活性化ってナニ?
能力に応じた賃金にしよう→能力ってナニ?
顧客満足度を上げよう→満足ってナニ?
オシャレなイメージにしよう→オシャレなってナニ?


周りの人に試してもらえればわかるが、抽象的な言葉ほど各人の解釈はかなりバラバラである。そして企画書も報告書も抽象的な言葉がたくさん並んでいる。「明確に定義できないのなら、それは存在しない」というのが誰の言葉だったか忘れたけれど、定義癖をつけておくとモノゴトがよりクリアに見えてくる。わかっているつもりで、わかっていないことは結構いっぱいあるもの。

なお「本当に愛してる(怒)?」と問い詰められた時に、「愛ってナニ?」と切り返すのはやめておいたほうがいい(^^ゞ

wassho at 16:47│Comments(0) ノンジャンル 

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