2007年09月07日
台風と地震と火事と鬼の話
昨日9時くらいに帰宅したときは傘を差しているのがかなり困難で、こりゃ大変かもという予感がしたけれど、家に入ってみれば、風で窓ガラスがバタバタ揺れることもなく、ごくごく普通レベルの台風。雨もそんなに強くはなかった。
今朝、駅までの道すがらでは、風で吹き飛ばされた木の枝やゴミなんかが多少は散らかっていたものの、特に荒れた様子はなかった。商店街のお店の看板や入り口にかかっているテントも壊れているものはない。私の自宅周りで大きな台風被害はなかったようで、まずはメデタシメデタシ。
でも普通、台風一過というとカラッと晴れ上がって、すがすがしい天気のハズなのに、本日はなぜかどんよりと曇り、蒸し蒸しと暑い。秋らしくなるには、もう一山越えなければいけないようだ。
三日ほど前だったか、首都圏で大規模地震が起きたらどうなるかというような番組があり、東京郊外の消防署での大規模地震時の図上演習風景をドキュメンタリー風に放送していた。
その消防署には消防車が10台ある。(前のマンションの近くにあった消防署は2〜3台だったから、かなり大きな消防署だ) 大規模地震であちこちに火災が発生したときに、その10台で以下に効率よく消火するかが演習のテーマ。
地震発生後、すぐにとあるところで火災が発生し119番通報がある。その消防署では通常平均4分少々で現場に駆けつけるそうだが、この時、署長は出動待機の命令を下す。その後も次々と119番通報があるが、じっと我慢の待機。そしてようやく30分後、管轄区域の火災状況全般が判明してから、消防車が出動。最初に通報のあった家は、もう燃えてしまったかも知れないが、こういう状況で全体の被害を最小限に食い止めるには、理にかなった判断だと思った。(ビジネスや経営に通じるところもたぶんある)
その後も119番通報は続々入り、10台の消防車ではまかないきれない状況が続く。そこに新たに住民避難所の近くで火災発生の通報。そして署長は、3カ所に出動している3台の消防車に対して、その現場を離れ避難所に向かうよう指示する!
これは苦渋の決断だ。署長も大変だが、現場の消防隊員は燃えている家を目の前にしてホースを畳み、その場を去らなければならない。個人の住宅を消火するより、避難所を守る方が大事なことはもちろんだ。しかし理屈はわかっていても、私が消防隊員だったら、すがるように消火活動を見守っているその家の人たちを振り切って命令を守れるか、あまり自信がない。最初から出動しないときは割り切れても、途中でホッポリ出すのはーーーウ〜ン。
本日は “頭はすぐ鬼になれるけれど、心を鬼にする訓練も必要かも” の下書きでした。
ところで大規模地震が起これば、あちこちで火災が発生する(たぶん)。番組を見ていて思ったのは、それを消さなきゃいけないのだろうか?ということ。
???と思われるかもしれないが、つまり↓↓↓↓
「火事は江戸の華」だった頃、火消しという消防団があった。
暴れん坊将軍で北島三郎が火消し「め組」の親分をやっていたっけ。
彼らは水を掛ける消火活動もしたけれど、一番の任務は燃えている家の周りの家を取り壊して、その隣へ隣へとさらに広範囲に延焼を防ぐことだったらしい。だから彼らは手に鎌のような道具を持っている。あれで板壁や瓦をはがして家を壊したのだと思う。消火栓もポンプ車もない江戸時代、(燃えていなくても)隣の家を壊すことは理にかなっている。
大規模地震で多発的に火災が起きているときは、そういう対処も必要な気がする。どうせ全部は消せないんだから。阪神大震災の時も多くは延焼だったと記憶する。消防庁や防災対策の専門家の皆さん、心を鬼にしてご検討よろしく。
でも、燃えていない家をブルドーザーでぶっ壊す
ーーー私の職業が消防隊員でなくてよかった(^^ゞ
今朝、駅までの道すがらでは、風で吹き飛ばされた木の枝やゴミなんかが多少は散らかっていたものの、特に荒れた様子はなかった。商店街のお店の看板や入り口にかかっているテントも壊れているものはない。私の自宅周りで大きな台風被害はなかったようで、まずはメデタシメデタシ。
でも普通、台風一過というとカラッと晴れ上がって、すがすがしい天気のハズなのに、本日はなぜかどんよりと曇り、蒸し蒸しと暑い。秋らしくなるには、もう一山越えなければいけないようだ。
三日ほど前だったか、首都圏で大規模地震が起きたらどうなるかというような番組があり、東京郊外の消防署での大規模地震時の図上演習風景をドキュメンタリー風に放送していた。
その消防署には消防車が10台ある。(前のマンションの近くにあった消防署は2〜3台だったから、かなり大きな消防署だ) 大規模地震であちこちに火災が発生したときに、その10台で以下に効率よく消火するかが演習のテーマ。
地震発生後、すぐにとあるところで火災が発生し119番通報がある。その消防署では通常平均4分少々で現場に駆けつけるそうだが、この時、署長は出動待機の命令を下す。その後も次々と119番通報があるが、じっと我慢の待機。そしてようやく30分後、管轄区域の火災状況全般が判明してから、消防車が出動。最初に通報のあった家は、もう燃えてしまったかも知れないが、こういう状況で全体の被害を最小限に食い止めるには、理にかなった判断だと思った。(ビジネスや経営に通じるところもたぶんある)
その後も119番通報は続々入り、10台の消防車ではまかないきれない状況が続く。そこに新たに住民避難所の近くで火災発生の通報。そして署長は、3カ所に出動している3台の消防車に対して、その現場を離れ避難所に向かうよう指示する!
これは苦渋の決断だ。署長も大変だが、現場の消防隊員は燃えている家を目の前にしてホースを畳み、その場を去らなければならない。個人の住宅を消火するより、避難所を守る方が大事なことはもちろんだ。しかし理屈はわかっていても、私が消防隊員だったら、すがるように消火活動を見守っているその家の人たちを振り切って命令を守れるか、あまり自信がない。最初から出動しないときは割り切れても、途中でホッポリ出すのはーーーウ〜ン。
本日は “頭はすぐ鬼になれるけれど、心を鬼にする訓練も必要かも” の下書きでした。
ところで大規模地震が起これば、あちこちで火災が発生する(たぶん)。番組を見ていて思ったのは、それを消さなきゃいけないのだろうか?ということ。
???と思われるかもしれないが、つまり↓↓↓↓
「火事は江戸の華」だった頃、火消しという消防団があった。
暴れん坊将軍で北島三郎が火消し「め組」の親分をやっていたっけ。
彼らは水を掛ける消火活動もしたけれど、一番の任務は燃えている家の周りの家を取り壊して、その隣へ隣へとさらに広範囲に延焼を防ぐことだったらしい。だから彼らは手に鎌のような道具を持っている。あれで板壁や瓦をはがして家を壊したのだと思う。消火栓もポンプ車もない江戸時代、(燃えていなくても)隣の家を壊すことは理にかなっている。
大規模地震で多発的に火災が起きているときは、そういう対処も必要な気がする。どうせ全部は消せないんだから。阪神大震災の時も多くは延焼だったと記憶する。消防庁や防災対策の専門家の皆さん、心を鬼にしてご検討よろしく。
でも、燃えていない家をブルドーザーでぶっ壊す
ーーー私の職業が消防隊員でなくてよかった(^^ゞ
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