2007年09月18日

貴族政治

安倍さんが辞めたというか、やる気がなくなったというか、ほっぽり出したというかーーーとにかく入院して麻生VS福田という争いになった。


安倍さんの祖父は岸信介首相で叔父さんが佐藤栄作首相。麻生さんの祖父は吉田茂首相。福田さんの父が福田赳夫首相である。小泉さんの父も祖父も大臣まで務めた国会議員だった。北朝鮮の将軍様もビックリの世襲制が日本の政治である。まあアメリカもブッシュは親子2代で大統領だし、ひょっとしたらクリントンのヨメさんが次の大統領になる可能性も高いらしい。


国会議員に占める二世、三世の議員は約4割だという。地方議員を加えればもっと多い気がする。誰か調べて欲しいな、できたら世界各国の一覧で。


世襲制で一番有名なのは歌舞伎だけれど、もちろんビジネスの世界でも数多い。家族で経営しているような零細企業は別としても、上場してたり、それなりの大規模な企業でも結構ある。これも誰か調べて一覧表作ってぇ。


誰かに調べてくれと書くのだから、もちろん正確には把握していないんだけれど、独断と偏見でいえば、世襲制で成り立っている企業は

●競争が少ない業界
●規制でがんじがらめで、結果的に競争が少ない業界
●すでに大きなシェアを占めていて、結果的に競争が少ない業界


に多い気がする。逆説的には、少々、優秀じゃないトップでも経営できる環境だから世襲制が成り立つ。「二世、三世が優秀ではないと決めつけることはできない」という反論はあるだろうが、より多くの者から選抜するシステムのほうが、より優秀な者を選べるのは確率的にも当然である。


企業の世襲は「競争がない」がキーワード。対して政治家の場合は選挙という競争があっても、知名度や後援会組織、政治資金ルートなどを引き継ぐ点で、世襲が有利だといわれている。ただしもちろん「(世襲ではなく)より多くの者から選抜するシステムのほうが、より優秀な者を選べるのは確率的にも当然」という理屈は、政治でも成り立つ。


4割かぁ〜。それに役所の代弁者である官僚出身議員の数も加えるとーーー。税金は上がって、年金は少なくなる、あるいは消えるのも当然かなあ〜。政治改革は、人材の問題から始めないといけない気がする。領収書の整理できない人間も多いようだし。


本日は “気がつけば半分、貴族政治” の下書きでした。

wassho at 19:31│Comments(0) 社会、政治、経済 

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