2007年10月30日

元防衛次官のゴルフ接待

元防衛次官の守屋氏は年に50回ほどもゴルフ接待を受けていたのに、スコアは100から110程度の腕前だったらしい。接待ゴルフだからOKパットの距離も長かっただろうにヘタクソだったようである(^^ゞ


これだけの接待をしたのだから便宜供与があったに違いないというのが何となく世間の論調。見返りのない接待を企業はしないはずというのが、その根拠だ。


しかし冷静に計算してみると
プレー代が1人3万円として奥さんも連れて4人でラウンドして12万円。メシ代や送迎費用、たまには泊まりもあっただろうから、その他もろもろを含めて高く見積もって1回平均30万円としよう。30万円×50ラウンドで1500万円である。

一方で山田洋行の売り上げは350億円。接待費用は売り上げの0.043%となる。ちなみに年収1千万円の人なら0.043%は4300円。350億円の山田洋行にとって1500万円は目の色を変えて元を取らなくてはいけない金額ではない。具体的な便宜供与がなくても、なんとなく友好的な関係を保つ費用、掛け捨ての保険と考えてもまったく差し障りのない金額である。仮に守屋氏のような人物が防衛省にあと数人いてもお付き合いできる。


接待の是非はさておく。ただ接待というのは友好関係を保つ程度の効果しかないので、売り上げ350億円の会社を潤す便宜供与があったとすれば、もっと別のオイシイ話を提供したはず。視点を変えればゴルフ接待くらいじゃ収賄側の元が取れない。(あくまで仮定の話です)

本日は “数字というのは妙な説得力があるので200回のゴルフ接待なんていうと、その200回に目を奪われがちだけれど、派手な数字の後ろに本質が隠れている場合も多いので” の下書きでした。ひょっとしたら200回のゴルフ接待は世間をあざむく「目つぶし」かも知れない。


ところで(ゴルフをしたことのない人にはわからなくて恐縮だが)110も叩いていては「越後屋、おぬしも悪よのう〜」と悪事を相談するまもなくコースを走り回らなくてはいけないはずだけど。

wassho at 16:58│Comments(0) 社会、政治、経済 

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