2007年11月06日

山場CM

「やまばCM」と読むと思う。
この言葉は初めて聞いた。
詳しくは朝日新聞のこの記事

記事がなくなったときのために一部を引用しておくと

ーーーーー場面を盛り上げるだけ盛り上げておいてから「正解はCMのあとで」「最新情報はこのあとすぐ」。こんなテレビの「山場CM」が多い番組に視聴者が不快感を抱いていることが、榊博文・慶応義塾大教授(社会心理学)らの調査で明らかになり近著で発表された。国際比較でも日本の山場CMは欧米より格段に多い。テレビ局側の思惑とは裏腹に、そうしたCMへの好感度が低くなり商品の購買意欲も下がるというーーーーー



「正解はCMのあとで」以外にも、番組のエンディングっぽいものを本当の番組終了の少し前に流し、CMも見終わらさせてから、あとほんの少し番組を続ける手もよく使われている。CMとは関係ないものの、〇〇時58分とか中途半端に始まる番組も多い。


すべて、あの手この手の小賢しい(こざかしい)視聴率稼ぎである。日本人は大きな発明はできない(と書くとお叱りも受けるが)けれど、細かな改良は得意である。だから視聴率稼ぎのテクニックも、もはや芸術的領域に達している(^^ゞ


あの手この手でCM視聴率はアップする。しかし、この記事によると、そういうテクニックで流されたCMの商品は「買いたくない」と答えている人が多い。広告主にとっては、これは気になるデータであろう。でも山場CMと普通のタイミングのCM(記事では一段落CMと呼んでいる)で、どんな商品が広告されていたか、それほど区別して識別されているかは疑問でもある。山場CMの肩を持つ気はないが、記事で読む限りこのアンケートはちょっとロジック構成がユルイのが気になる。


さて、
あの手この手のCM視聴率アップについて世論を問えば、たぶん批判的な意見が多いと思う。でも本日はちょっとブラックに “テレビ(民放)というのはCMを見た「ご褒美」としてニュースやドラマを無料でみられるサービスである” の下書きでした。

wassho at 16:28│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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