2008年04月01日

混乱するという言い訳

昔は毎週観ていた気もするが、NHKの大河ドラマはもう20年くらい観ていない。今年、どんな放送をしているのかもよく知らない。たまたま、テレビがついている程度のことはあるけれど。


連続ドラマというのは、各回単独でもおもしろくなければいけないし、全体を通してまとまっていなければならないから、しかも大河ドラマは1年続くのだから、脚本家はたいへんだろうなと思う。ビジネスやマーケティングでは、個別と全体や、短期と長期なんかで相反する要素を持つことが多いから、脚本制作の手法に何か学ぶことがあるかも知れない。誰か学んで、かいつまんで教えて(^^ゞ


何年か前に、たまたまNHKがついていたときに大河ドラマの時間だった。時代は鎌倉幕府後半。武家屋敷の板張り座敷のようなところで、幕府の面々が話し合っている。今でいうなら閣議みたいな場面。敵が攻めてきたか、誰かが謀反を起こしたか、内容はすっかり忘れてしまったけれど、政権末期的状況でドタバタとその閣議は紛糾している。そして誰かが提案をする。画期的だが前例のない意見だったように思う。当然、守旧派的なメンバーが反対する。そんなことをしたら混乱を招くーーーと。その時、渡部篤郎(役柄は忘れました)が立ち上がって叫ぶ。


   「鎌倉はとっくに混乱しておるわ!!」


このセリフをなぜ覚えているのか、自分でもよくわからない。守旧派の建前的な意見に対して、真理を突いた反論だったからか。混乱を招くという大義名分がいかに空虚で保身的な態度であるかをズバッと指摘した切れ味があった。


暫定税率が切れて、今日から値下げに踏み切ったガソリンスタンドもあるらしい。暫定税率が切れる前、「野党が参議院で暫定税率を廃止にしても、1ヶ月後に衆議院で与党はまた再議決する、つまりガソリンの価格はいったん下がっても、またすぐに上がる、そんなことをすれば大混乱になる」という意見が与党側からよく聞かれた。


本日は “25円程下がる、25円ほど上がる。その程度のことで混乱なんかしないさ” の下書きでした。キュウリなんかもっと(^^ゞ

wassho at 17:19│Comments(0) 社会、政治、経済 

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