2009年02月09日

ドラマ 帽子屋

昨日、NHKで再放送していたドラマ
何気なく見ていたんだけれど、つい引き込まれた。


舞台は呉。緒形拳が扮する帽子職人の老人が、ふとした出来事により、昔、妹のようにかわいがっていた女性が末期ガンであることを知り、彼女を訪ねに東京へ出かけるというストーリー。


ドラマティックな出来事は何も起こらない。
とても感動したり、泣けるようなストーリーでもない。
あくまでシミジミと、淡々と話は進む。
でも不思議に、見終わって満足感があるというか、いいドラマだったなあと思える作品。


ドラマや映画の多くは、観客を引きつけようとストーリーに起伏をつける。ジャック・バウアーの24を筆頭にジェットコースターのようなストーリーも多くある。刺激を与え続けなければ、次にはより強い刺激を与えなければ観客の気持ちが離れてしまうと考えがちだ。けれども作品のレベルが高ければ、制作者の腕がよければ、シミジミ・淡々でも引き込まれることを改めて感じた。

ジェットコースターのようなストーリーは、ある意味、レベルや腕の低さを誤魔化しているのかも知れない。そういえば、ツマラナイ芸人ほどギャグがオーバーだし、マーケティングでもデキの悪い商品ほどコマーシャルは派手なものだ。

wassho at 16:35│Comments(0) 映画、ドラマ、文学 | マーケティング、ビジネス

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