2009年02月10日

節水はホドホドに

ae784a88.jpgコンロの電池ケースが、壁の中に埋め込まれている経験をする人はあまりいないかも知れないけれど(3つ前のエントリー参照)、今回の話は物件選びのご参考に。


電池ケースを壁から出す作業にやってきた職人の本職はクロス張り(壁紙を貼る職人)。彼曰く「見よう見まねでいろいろな工事ができるので、発注元からは重宝がられています」。実際、彼は壁をぶちこわして、また修復する作業に備えて、たくさんの資材と道具類を持って我が家にやってきた。彼は家の設備のいろいろなことに詳しそうだったので、入居以来の不満をチェックしてもらうことにした。


その不満とはシャワーの水圧が緩いこと。イライラするほどではないし、それに今ではすっかり慣れてしまったが、明らかに水圧が低くて爽快感に欠ける。水圧が低いのはキッチンも同じで、鍋をいっぱいにするのにちょっと時間がかかる。


シャワーの「出を」確認した彼はちょっと言葉を濁した。それに困った顔をした。水圧が微妙だったせいもあるが、彼は管理会社の下請け会社の、さらに下請けの職人。ヘタなことをいって管理会社から文句を言われたら困るのだろう。しかし幸いにも彼は「ウソツイタラ、ハリセンボンノマスゾ」という私の表情に気づき、管理会社に状況を伝えるようにすると約束してくれた。いい職人である。



管理会社からはすぐに連絡があり(今やVIP待遇である)、
先々週の土曜日に水道工事の職人がやってきた。


結論から書くと、水圧を上げることはできなかったし、その原因も私の推察通りだった。


このマンションでは水道の元栓(各家庭に分配されるところ)に「節水装置」が組み込まれている。通常の元栓が水をそのまま流すのに対して、水圧または水流を少し下げているものと思われる。このご時世、まあそれも悪くない。問題は風呂場の水栓やシャワーも「節水タイプ」なのだ。つまりダブルやトリプルで節水が効いて「出が」悪い。1つ1つは正しくても、全体を設計していないからトンチンカンになる。まるで官僚機構のようなマンションである。


元栓の節水装置のところに多少調整するネジがある。あまり開くと、トイレの水が漏れたりすると水道屋がいったけれど「漏れない直前まで開くプロの技を見せてくれ」とおだてて調整してもらった。しかし結果はシャワー水圧で体感2%アップ程度。つまり、いわれなければ気づかない程度の効果。


風呂場の水栓は、このページの一番下にあるBF-M146T
チクショー! 一番安いタイプじゃないか。節水マークがついていているが、水栓自体に水圧や水量を調節する装置がついているかどうかは、よくわからない。しかしシャワーの穴は針で突いたように小さい。


キッチンの水栓は、水道屋によると別に節水タイプではないが、デザイン重視で造りが細いので「出が」悪いらしい。彼によるとデザイナーズマンションには、細い水栓が多いらしい。



水道屋は水栓自体を分解して調べてもくれた。キッチンの水栓だから、当然飛び跳ね防止のフィルターがついている。試しにそれを外してみると、勢いよく水が出てくる。
ーーーとうことは、針の穴のように細いシャワーヘッドを、節水タイプでない普通のシャワーヘッドに交換すれば多少は水圧が上がるかも知れない。


ーーーと、喜んだのもつかの間。先週の日曜日に渋谷に行く用事があったので、ついでに東急ハンズでシャワーヘッドを買おうと思い、ホースの口径とかを間違えたら面倒だから、入居案内一式の中にある取扱説明書を見る。


さっきのページをもう一度ごらんいただくと、シャワーヘッドが3種類ある。私のマンションには「スイッチ」タイプがついている。水の出るところのすぐしたにグレーのボタンがあり、それが手元スイッチになっていて、コレを押すとシャワーが止まる。写真では見えづらいけれど、反対側に水色のボタンがあって、コッチを押すとシャワーがでる。蛇口を閉じるより一瞬でも早くシャワーを止めるためのものらしく、これも節水思想らしい。


普通のシャワーヘッドは、ホースから外すことができるのに、説明書によると、このスイッチタイプに限り、シャワーヘッドとホースは一体設計で外せない! ナニユエ(>_<) 
水栓から伸びているホース自体を交換して、ヘッドを付け替えれば何とかなりそうであるが、水栓とホースをつなぐコネクタの形とか、何かと専門的というか、よく調べてから買う必要がありそうである。残念ながらしばらくオアズケ。


というわけで本日は “物件選びの際は、節水装置が張り巡らされていないかご確認を” の下書きでした。下見の時は、水道がでないけれどね。

wassho at 10:33│Comments(0) 生活、日常 

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