2009年07月02日

♪白い花なら百合の花

最近流れている日本酒/大関のコマーシャル・ソングが、妙に脳の記憶細胞(そんなものがあるかどうか知りませんが)を刺激するのでホームページで調べてみた。


なるほどーーー。

昔のCMを、役者を変えてほぼそのままリメイクしたとある。
昭和46年というのは今から38年前。
こういう「復刻CM」という手法はめずらしい、というよりたぶん例がない。


大関のホームページで38年前の田宮二郎と稲垣吾郎のCMを見較べてみる。そういえば田宮二郎のCMも記憶がある。ただ稲垣吾郎のCMを見て、そのCMソングを聴いて記憶が呼び起こされたが、田宮二郎の映像のことはホームページを見るまでまったく忘れていた。映像より音楽のほうが記憶に残るのだろうか。


ところで
このCMで男性は、ずっと二枚目な感じなのに、女の人に傘を渡した最後に、なぜかアホな顔になる。38年前も、なぜだろうと思ったことも思い出した。38年たった今も意味は良くわからない。単なるアクセントかな。

ついでに
女優は演技力という客観的評価でも、私のタイプという主観的判断でも、38年前のほうが断然よかった。



CMで歌われているのは、曲の一番だけ。
ネットで探すと五番まで書かれたものがあった。



    白い花なら 百合の花
    人は情けと 男だて
    恋をするなら 命がけ
    酒は大関 こころいき

    赤い花なら はまなすの
    友と語らん ふるさとを
    生まれたからには どんとやれ
    酒は大関 こころいき

    夢はひとには 見せぬもの
    勝負するときゃ 馬鹿になれ
    それでいいのさ 男なら
    酒は大関 こころいき

    花と咲くのも この世なら
    踏まれて生きる 草だって
    歌をうたって 今日もまた
    酒は大関 こころいき

    女泣かせる やつよりも
    好きだと言わない その背に
    女心は 燃えるもの
    酒は大関 こころいき


作詞作曲は小林亜星、歌っているのは加藤登喜子。

ちょっと渋めで、歌としては難しくないし、いつまでたってもサザンじゃなくて、こういう歌をカラオケで歌えば年長者の貫禄を示せるかも。しかし残念ながら、これは完全なCMソングのようで、もし歌うとなれば「♪酒は大関ぃ〜」と声を張らなければならない。残念断念。もっともカラオケにこの曲があるかどうか不明だが。


この曲が何となく心に響いてくるのは、いわゆる五七調だからだろう。

   しろいはななら(7)
   ゆりのはな  (5)
   ひとはなさけと(7)
   おとこだて  (5)
   こいをするなら(7)
   いのちがけ  (5)
   さけはおおぜき(7)
   こころいき  (5)


日本語に五七調のリズムが合うのか、日本語を使う日本人の脳に五七調のリズムが心地よく響くのかわからないが、この曲の魅力は五七調で成り立っている。歌詞をよく読めば、たいした内容じゃないし、それで済めば苦労しないよとツッコミも入れたくなるけれど、五七調のテンポで歌われると、なんかシミジミと心に伝わってくる。五七調おそるべし。

wassho at 18:29│Comments(0) ノンジャンル 

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