2009年07月24日

民主党の選挙必勝戦略

次の選挙で自民党が議席を減らし、民主党が議席を増やす。
これは間違いない。
問題は「どれだけ」かである。


民主党が政権を取るというムードが強いようだが、
ハードルはとてつもなく高い。

衆議院の定員は480名。
だから過半数は241名。
この数字が天国と地獄の分かれ目である。

解散時議席は

 自民党:303
 民主党:112

民主党に必要なのは241ー112=130名の増加。
    率でいえば241÷112=215%の増加である。


さてビジネスマンの皆さん。すごい新商品が開発できたとして、すごく優秀な社長が就任したとして、すごく有力な新規得意先が獲得できたとして、「来期の売り上げ目標は、今期の2倍です」といわれて達成できる自信ある?


選挙のでは時々、地滑り的勝利と呼ばれる圧勝がある。なぜ地滑りというのかよくわからないけれど、勝利が勝利を呼び込んで想像もつかなかったくらいに勝ってしまうことの意味である。

過去の地滑り的勝利といわれた選挙を見てみると


1)マドンナ候補がたくさん当選し、土井たか子が「山が動いた」と得意絶頂だった89年の参議院選の場合(ちょっと検索しただけでは細かな数字を見つけられなかったが)社会党は改選議席を倍増し46議席を占めたとある。とりあえず

    23名増加=200%

としておく。

2)消費税導入後初となる、翌90年の衆議院選挙でも社会党は大勝した。85議席から51議席アップの136議席獲得。

    51名増加=160%


3)小泉さんで圧勝した前回の郵政選挙。自民党は212議席から84議席アップの296議席獲得。

    84名増加=140%



過去に地滑り的大勝利といわれたこれらと比較しても、今回、民主党が確保しなければいけない

    130名増加=215%

というのが、どれだけハードルが高いが理解できる。

1)のマドンナ選挙の時は200%を実現しているとはいえ、絶対値が23名と少ない。100万円の貯金を200万円に増やすのより、1000万円を2000万円に増やす方が大変である。

3)の郵政選挙では84名の新たな自民議員が当選したことになっている。しかし郵政改革に反対した約40名を公認せず刺客を送り込んだので、解散時の議席からは47名しか増えていない。刺客候補は公認されなかった議員の潜在獲得票がある程度滑り落ちてきたはずで、新規増加としては実質的には50〜60名増くらいと見るべきである。


だから
民主党が政権を取るというのは地滑り程度では追いつかず、130名増加=215%を達成するには、富士山と阿蘇山を同時に大噴火させるくらいのパワーが必要なのである。しかし私はマーケティングのプロ。企業が2年間ため込んだ在庫を1週間で売りさばいたこともあるし、全くの新商品をシェア1位に導く戦略を数多くコンサルティングしてきた。選挙を手がけたことはないけれど、マーケティングと選挙の共通点は多々ある。40日間で大噴火は可能である。私なら必ずやって見せます←選挙演説風 (あれっ、どこかで読んだような文章(^^ゞ)


え〜鳩山さん、民主党の皆さん、悲願の政権政党の座を獲得したければ、是非、私にご一報を。もちろん足元を見て、ギャラはベラボーにふっかけます。でも、与党 よとう ヨトウーーーこの言葉の響き、つかんでみたいでしょ(^^ゞ


と、ここで終わると読者から苦情が来るので、
1つだけ特別に公開。


ーーーーー長くなったので後編に続く。

wassho at 12:30│Comments(0) 社会、政治、経済 

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